初高知遠征

12月9日、10日、11日の日記






シフトの関係でまさかの三連休を頂ける事になった。
例年、この時期にまとまった休みがとれる事はまず有り得ない。
のんびりしたり、釣り以外の事に時間を使おうかとも思ったが。
それでも、やはり、海に行っておこうという気持ちになった。



自身はこれまで 「遠征」 というものに殆ど興味が無かった。
三重や南紀の海を少しでも知ろうとしていたし。
それだけで、一杯であったのかも知れない。

実を言うと、今回、決めた遠征釣行も。
おそらくは、友人のKN氏との出会いが無ければ。
行ってはいなかったろうか。
氏のエピソード、その、熱い想いを聞く内に。
遠い、高知の海を見たくなったのである。


たまには、旅をしてみよう。
そんな、気分だ。





































夜中に高速をひた走った。
教えて頂いたのは、岡山から、瀬戸大橋を渡って行くルート。
我が、南紀特急にナビは無い。
携帯電話のナビは時に反応が悪く、途中、何ヶ所かの分岐で道を誤った。
無事、四国入りした時の燃料ゲージは約半分を指している。
余裕を持って、次のサービスエリアで給油をしようと考えた。
しかし、その先、行けども行けどもスタンドは無い。
時間が時間だけに、下道で開けているスタンドも僅かだろう。
目的地は遠く、どんどんとメーターは下がって行く。
結局、磯まであと10数キロという、港町でこれ以上は無理となった。
夜明けの二時間前である。
誠に無念だが、車を停めて就寝する事に。
しばらくして、目を覚ますと。
目の前にあるスタンドが開店となった。
今まで入れた事が無いほど、燃料が入ったのは言うまでもない。
すっかり、陽が昇っているし。
海を眺めながら、ゆっくりと車を走らせて行く。


釣り師のものであろう、車があちらこちらに停まっている。
私には右も左も分からない。
ま、とりあえず、KN氏に聞いた磯を目指そうか。
きちんと整備が行き届いた、綺麗な遊歩道を下りて行った。





















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!!!!!

凄い!!























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地磯なのに潮がぶっ飛んでいる!!

先端にいらっしゃるのは、カゴ師の方々だろうか!?
少し見ているだけで、何回も竿を曲げていらっしゃった。
上物、絶好調!といった感じ。






















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邪魔にならなさそうな場所へと下りてみた。
隣の磯には、駐車スペースにてお会いしたルアーマンが先に下りてみえた。
どうやら、ペンチを車に忘れてこられたらしく。
ルアーの結束、交換が出来ないと嘆いておられた。
そこで、自身のを一緒に使う事になった。
さすがに私も二つは持って来ていない。
ご不便だが、交換の際は来て頂く事に。





















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天気は快晴、海も景色も壮大である。
とても、気持ち良い!

とっ、ここで、沖の流れでとんでもないものを見る!!

何かに追われて、ベイトが宙を飛んで潮を遡ったのだ。
見た感じは 「イワシ」 であろうか!?
しかし、そのサイズが普通ではない。
パッと見だが、およそ、25センチは軽く超えている風である。
それを見て、やっと、現実味を感じて来た。
ここは、土佐の海なのだ。





















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しばらく、粘ってはみたものの。
何も起こせないので、大きく迂回して別の磯へと立ってみる。
潮中の雰囲気は凄い。

カゴ師がキープしているのは、主にグレとイサキであった。
そして、釣果のほとんどは、良いサイズのメッキ達である。
ここでは、エバと言われるのだろうか。
うまく、聞き取れなかったが。
良いサイズであった。
試しに、小さ目のミノーでやってみたが。
まったく、チェイスは無かった。
サラシを通すが、ヒラも反応はしてくれない。





















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激流から離れると、海はこんな感じであった。
潮中よりは水深があり、ベイトにてゆっくりとジグを泳がせてみる。
途中、沖に細長い、尖った姿の魚が水面を割って捕食しだした。
なんだか、サワラに見えたが、バイトを得る事は無かった。





















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再び、潮中へ戻り。
足下を丹念に探ると、見慣れたヤガラがご挨拶してくれた。
遠征初の魚、撮影後はすぐに海へと帰した。

やがて、夕方が迫り、少し海が変わって来た。
激流をジグで流しながらやっていたが。
フォール中のジグに何かが喰いついた。
ラインがピタっと止まり、すぐに、潮に乗って凄い速度で走って行く。
早く止めたいのだが、あまりに速すぎて。
ベールを元へと返すのに躊躇した。
案の定、戻したベールからは、バキッ!!っと凄い音がして。
また、開きながら、ガタガタガタ!っと暴れて再び全開へと。
さすがに壊れる。
ドラッグを緩め、ベールを返すと今度は物凄いラン。
鷲掴みでそれを止めると、フッと外れてしまうのだった。
そんな事が三度ほど。
最後にジャンプしたのは大型のサメであった。
まあ、そんな感じに思ったから、慌てはしなかったけど。
凶悪なその走りは楽しかった。





















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磯からあがり、少し休んで。
なんちゃって道具にて、底物をやってみる。
写真では分からないが、この頃から、とてつもない風が吹き出した。
湿った風、おそらく、雨も降ってくるだろう。
磯からは不気味な音が聞こえる。
ともかく、比較的マシな堤防の片隅に腰を下ろすのだった。
一時間、二時間と過ぎるが、ウツボのアタリさえない。
底は何なのだろう?
打ち返す度、捨て錘が何かの中に落ちる。
あまりに何もないので、KN氏に電話をしていたその時であった。
二度、三度、叩く様に穂先を揺らせ。
くんっと、押さえる様にティップはおじぎをした。
持っていた携帯を放り投げて走ったのは言うまでもない。
ぐんっ!っと持って行ったすぐ後、ラインを持って精一杯にあわせる。
しかし、その瞬間、ゴンっとした感触が。
そう、根掛かりのあの感触。
気が付けば、潮位はぐっと下がってしまっていた。
干潮間際のふいの魚信。
なかなか、うまくは行かない。






















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今日こそは朝マズメを!
そう思って、早くに就寝したのであった。
夜明けの二時間前。
車の屋根を叩く、猛烈な雨音で目を覚ます。
あたりは真っ白に見えた。
あまりの雨で霞んで見えないのである。
おまけに、強風が轟々と車を揺らせていた。
とてもではないが、知らない海、磯へと下りるのは無謀すぎるだろう。
やがて、夜が明けると。
風も雨も幾分かはマシになった。
しかし、外磯はあまりに酷く、まともに立っていられない。
潮は、昨日とは逆へと飛んでいた。
背丈を超える波も沖には見える。
やれそうなのは、湾奥のこの一点だけだと思った。
周りには誰も居ない。
気持ちよりも、更に、二段上の高場に固まる様にして座った。
























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四方八方から潮が流れ、サラシとうねる様な潮の中へと仕掛けを送る。
時に、50号、60号と錘りを換えてみても。
一瞬にして流されてしまうのであった。
なんとか、仕掛けが止まるその一点を探す。
そこに落ち着くと、すぐに、魚信が伝わって来た。
この、大荒れの中でさえ、ウツボの活性はどんどんと上がる。
けっこうなサイズのエサのメジカは。
5分も立たない間に、画像の様な姿へと変わって行った。
ムロ、メジカと、合わせて7本担いで下りてきたが。
本命のアタリを得られるその前に終わってしまった。





















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ここでさえ、立っていられなくなって来たので退却する。
本当、とんでもない風が吹き付けている。

途中、道端で見覚えのある車が停まっていた。
きっと、そうだろう。
私も車を停め、磯への入り口に立って下を覗き込む。
本当、タイミングよく、磯からお一人が上がっていらっしゃった。
やはり、彼である。
SNSでお世話になっている、S氏であった。
少し、お話をさせて頂き、自身は町を目指した。
特に店などの拘りはないけれども。
やはり、ここまで来たら、是非とも食べておきたい。






















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そう、鰹である。
美味しかった。
何がって、鰹から香る、炙ったほのかな感じ。
もっと、下さいと言いたいくらいに美味しかった。






















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エサが無くなったので、スーパーにある鮮魚を買い占めてみた。
どうやら、シーズンが違うらしく。
数件の餌屋には、冷凍サバもメジカも殆ど残っていなかった。
もう、磯でなくとも良い。
漁港でもなんでも、ゆっくり、竿を出したい。
そんな気分であった。

S氏からお電話を頂き、明日の釣りをお誘い頂いた。
はたして、この天気で明日、やれるのだろうか。
正直、何か心が折れてきているのもあった。
何より、この遠い地から、無事に帰れるのかとも。
よって、ひとまず、ご返事は待って頂く事にした。





















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漁港を回る。
先端には石物師のお姿がお一人。
聞けば、予定していた、沖磯に乗れなかったからだそうだ。
それでも、立派なイシガキを一枚手にされてみえた。
湾内は濁りが出来て、あまりよくなさそうだ。
外洋側に向け、小さ目のジグにて何度か探ってみる。
何か青物が釣れないか。
祈る様な気持ちだった。
しかし、雨も風もどんどん酷くなるばかり。
パトカーが巡回してくる程であった。






















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磯はこの様な感じである。
土地勘がない為、入れる場所の見当がまったくつかない。
ただただ、車を走らせて行くだけとなってしまう。
気が付けば、宿毛の方まで来てしまった。
教えて頂いた、大きな釣具店に数件立ち寄った。
地元ではあまり見かけない品揃えに。
底物道具を中心にいくつかの品を求めた。
天気予報を紐解いたが、今夜からまた大きく荒れるとの事。
そして、決断する。
今夜中に三重へと帰ると。
誠に申し訳なかったのだが、お誘い下さった、S氏にはお断りをさせて頂いた。
いつか、良い日に再びと胸に思う。




それからしばらく、高速を走った。
本当に台風かと思うほどの夜であった。
雨で前は見えず、風で車は吹っ飛ばされそうだ。
わずか、50キロほど走行するのに、物凄く集中力がいる。
しかし、そんな中。
自身は最後の心残りへとハンドルを向けていた。
明日はもうないのだ。
出来るのは、この夜しかない。
車を止めては、携帯のナビとにらめっこをして。
必死の思いで辿り着いた。





















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真っ暗で見えないのだけども。
浦戸に来た。
大きな橋の照明がかすかに見える。
アカメじゃない。
私は 「チャイロマルハタ」 に会いたかった。
























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豪雨の中、2時間ほど竿を出した。
もちろん、まったく、何も無かった。
ただ、船だまりにて。
岸壁と船の間に浮かんでくる、ヤツの姿を見れた事は幸運だったと思う。
白っぽく光る、マルスズキの姿はかなりの数がいた。
豊かな海なのだろう。










やがて、その場を後にして。
再び、高速へと戻るのであった。
ラジオからは、鳴門大橋は強風の為、通行止めのニュースが。
こちらのルートは大丈夫かと不安がつのる。
瀬戸大橋の上での風速は13メートル。
大型トラックが風でこちらへと流され。
あんな怖い運転は知らない。
岡山のサービスエリアで食事をとって。
しばし、呆然としてしまった。
それから、京都の方まではノンストップの激走。
濃いブラックを胃に流し込み。
亀山の手前まで走り切った。
帰宅は朝の七時。
それから、尾鷲まで走ろうと思ったのだけど。
さすがに・・・止めておいた。







天候には勝てないのだけど。
また、いつか、行きたいと思う。



KN氏をはじめ、お世話になった方々へ。

誠に有難うございました。






この冬は殆ど海へ行かなかったので。

もう、数回で現在へと戻れそうです。








それでは












底物

12月1日、2日の日記









仕事中、歩いていると、股、そして、脚のつけ根あたりに激痛が走る。
いよいよの時が来たか。
続く痛みに、過去の事故が甦った。
いずれは出るかもと言った、医師の言葉が脳裏を巡る。



そんな日々であったが。
連休が明日に迫った夜半、南紀特急に乗り込んだ。
はたして、どれだけ出来るのか。
地磯歩きの途中、もし、動けなくなったなら・・・。
不安は尽きない。
しかし、行く。
悩みながら車を走らせた。





尾鷲まで来て、エサ屋に立ち寄った。
ふと、見ると、KN氏の車が駐車場の片隅に停まっている。
そこからしばしの間、自身は買い物に熱中した。
なぜなら、経験の無い事、知らない物を選ぶ為に。
この二日間、どこかのタイミングでやってみたい釣りがある。
それは 「底物」 であった。
あくまでも、生餌を使った釣りであり。
代名詞の石物狙いではない。
いわゆる、ライブベイトやデッドベイトにて。
フィッシュイーターを狙いたかった。


何度も売り場の中を行き来して。
結局、小一時間の時間を要した。
分からないが故、シンプルな仕掛けを考えてみる。
ワイヤーに関しては、まずは使わない方向でと思った。

店を出て、KN氏の車の窓ガラスをノックする。
眠っていた様で、申し訳なく思ったが。
互いの予定を確認するのだった。
氏もどうやら、腰が良くないらしく。
南紀まではちょっと・・・と迷っていたらしい。
私は磯歩きが不安な事、そして、エサをしたい事を告げた。
渡船使用を提案させて頂くと、快く、快諾して下さった。
自身の生餌の確保の為、深夜営業のスーパーを巡る。
幸運な事に、ほどほどの大きさのムロアジを。
それも、半額にて買う事が出来た。
足りない時を考え、大き目のアジも二袋ほど用意する。
朝までの数時間、パーキングにて仮眠をとり。
お世話になっている、渡船屋に向かうのだった。











平日ではあるが、良い時期となって来た様でお客は多かった。
その、殆どの方は、グレ狙いの上物の方々である。
僅かだが、石物の方もいらっしゃる様だ。

まず、悩んだのは、どの磯に乗せて頂くかである。
KN氏の釣りは、今回はカゴ釣りなのである。
私の釣りと、はたして、同じ磯で両立が出来るのか?
それが、問題であった。
おそらく!? と思う磯は二つ浮かんだが。
それに、自信は無かった。
よって、素直に船頭に相談させて頂く。
「その、どちらでも良いよ」 と有り難いご返答であった。
ルアーの事も考え、自身の好きな方の磯に乗せて頂く事にした。





















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数日前、中古購入したもの。
分からないから、石物用をとりあえず。






















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リールの方も思いつきで。
こんな事を施し、ついでに、左巻きへとかえてみる。
(願わくば、40号錘を遠投したかった為)











予定通りに磯へと乗る事が出来た。
まずは、ルアーにて探ってみたいところである。
KN氏は餌のオキアミを準備したりと、結構、大変そうであった。
自身はまず、青物を意識して表層から。
何も無い為、レンジを落として行く。
それでも、何もないので、根魚を狙ってみる。
水色、潮ともに良くは見えるのだけども。
これが、サッパリ当たらない。
よって、なんちゃって底物へと移行する。




仕掛けが出来上がり、待望の一投目である。
何とか、10メーターほど先へと投げ入れる事が出来た。
底を取り、糸フケを巻いて思う。
なんと、みるみる内に手前へと流されてしまうのである!
ルアーの感覚からすると、手前に当てる潮なのは確かだが。
それほど、目立った当て潮ではないはずだ。
しかし、40号の誘導仕掛けは、瞬く間に手前に寄ってくる。


どこか、止めておける場所は無いか?
そう思い、何度か投入位置を変えていて。
糸フケを取った矢先であった。
いきなり、物凄い力で引き込まれたのだ!
もう、舞い込むとか、そんな感じではなかった。
あわや、ノサれそうになりながら、やっとの事でアワセを入れる。
その後は、もう、がむしゃらになって巻いた。
水深がある故、なかなか上がってこない。
途中、一度根に入られたが、テンションを軽くかけているとすぐに出た。
やがて、水面に姿を現したのはオオモンハタであった。
初めてではない魚なのに、やたら、テンパる自身。
タモを持って駆け付けてくれたKN氏に向かって。
「早よ すくわんか!!」 の暴言まで飛び出す始末。

(すみません、KNさん 本当に助かりました。)


焦りまくり、フラフラと情けない姿であった。


























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KNさん、撮影まで・・・。
誠に有難うございました☆



























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良いサイズでもあったが、いかんせん、ルアーとは違う気がした。
気のせいかも知れないのだが。
喰ってからの、何か、勢いが違う。
いくら、油断していたとはいえ。
強い青物たちとも渡り合ってきた自身。
一瞬、怖くなるほどの勢いであった。
強烈な何かを私の中に残した。






その後、自身は夢中となって釣りを続けた。
依然として、強い当て潮には苦しめられたし。
とうとう、避けては通れない、ウツボの猛攻を受ける事にもなった。
コイツがとても気忙しく、仕掛け投入後、すぐに当たる。
放置すれば根に入られるし。
良くて、仕掛けをぐるぐる、ボロボロにされる。
何度かは素バリで返ってくる事もあって。
ぎこちない手での手返しには本当に骨が折れた。
一度、ボーっとしていると。
ウツボとは違う感じで穂先が叩かれ、くっと押さえたかと思うと。
水面まで竿が入って、舞い込んだのである。
走り寄った頃に、ガクンっと竿は戻ってしまった。


一方、KN氏には早々に良い魚が掛かった。
魚は強く、粘りのやりとりで応戦するも、オーバーハングに入られて獲れなかった。
潮も変わり、我慢の時間が長く続いたが。
場所を変えて、アタリを取り戻されていた。
大型のサンノジをも、ものともしない、パワーファイト。
サンノジ好きの私は何枚かを頂いた。
うまく、下処理さえすれば、なかなか、美味な魚であると思う。
二人共、しっかり、釣りをして帰港。
瞬く間の一日であった。

お世話になりました、KN氏。
誠に有難うございました。














二日目




どうしても、どうしても、気になる海があった。
何か予感がする!
胸騒ぎが止まらない。


前日、現地で更なる道具の追加をして。
スーパーを何店舗も回って、良さそうなエサも買い足した。
おそらく、潮も予想通りのはず。
身体の不調など、どこへやらだ。
気合いを入れて、渡船屋の扉を開けた。








出船後、船頭はまっ先にその磯へと舵を向ける。

「波上がるから、昼までや!!」

そう、罵声にも似た声でマイクに叫ぶ。
船は大きく揺れ、とても、まともには立ってられない。
やがて、船首はその磯へとつけた。
憧れ続けた磯、荒れ狂う波の中、ポツンと小さく浮かぶ僅かな岩がそこにはある。

「乗るか!」

正直、私はビビった。
この怖さ・・・。
あれは、初めて乗せて頂いた。
大荒れの中の 「沖ノ三ツ石」 と同じ感情だったかも知れない。

結果、一秒か二秒か、考えて首を横に振っていた。
ここに乗りたくてきたはずが。
脚が前に出なかった。
三人の上物師、お一人の底物師を乗せ。
船はいつも通りのルートへ向かう。


























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まともな、道具などはない。
お恥ずかしながら、ピトンの固定にはジグをねじ込んだ。
突っ込まれたら、竿受けから竿を立てる事も難しいだろう。






















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ジグでのライブベイト、食材の確保にも挑戦。
感覚が最早、おかしくなってきていて。
このサイズの魚でも、エサとして、大きいとは感じなくなって来た。
元気に泳いでいても、いつの間にか、ウツボの餌食になってしまう。
グレの方と仲良くなり、コッパグレを数匹、エサとして分けて頂いたりもした。
この日はムロアジの他、メジカ、ウルメイワシなども使用したが。
アジに換えると、ピタリとウツボの当たりさえもが遠のく。
はたして、本命も好まないエサなのかは不明である。





















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赤ではないが、充分に美味しい魚。
鍋用にキープさせて頂いた。























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結果、本命のアタリらしきものは皆無であった。
お土産として、彼らを持ち帰る事に。


私が臆して乗れなかった磯で。
この日、素晴らしい九絵の釣果があった。
今も、あの、一人の底物師のシルエットが脳裏に焼き付いている。
今後、経験を重ねて。
臆して退く事のない様に精進してまいりたい。






次回は初の単独遠征のエピソードを記したいと思う。





それでは








貴重な時

11月17日、18日の日記








相変わらず、去年の釣行です。






初日はKN氏とオフショアジギングへ。
今回は波も無く、楽しくやれそうである。



出港からポイント到着まで、少しの時間があるが。
その、待ち時間がワクワクするものだ。
はたして、今日はどんな感じだろうか?
まだ、よく分からない、ジャークをどうするか。
家でイメージしてきた釣りが、いくつかは出来るだろうか?
等々、色々な事が頭を駆け巡る。
しかしながら、だいたいは。
いつも、一本調子の釣りとなってしまうのだが・・・。




今回もお客さんは私達二人だけだ。
よって、船頭もいっしょに竿を出して下さる。
いつも言うが、私はこの感じがとても好きだ。
エキスパートに学べる事も嬉しい。
なにより、楽しいではないか。






そう、しょっちゅう、オフショアに行ける訳ではないので。
しばらくは、思い出しながら釣りを始めて行く。
まだ、全然、慣れない。
短いロッド、両軸リールの扱いも難しい。
しばらくすると、KN氏が何か魚を掛けた。
そう、大きくはなさそうであるが、魚は結構走っている。
やがて、水面に浮いたのは、パンパンに肥えた大サバであった。
これは、羨ましい!!
間違いなく、美味しいに違いない。
一瞬、この、大サバのラッシュが始まるのか!と思ったのだが。
まったくのぬか喜びであった。
単発とは考えにくいが、どうしても、喰わせる事が出来なかった。
うむ、こんな時は・・・スピニングで小さめのジグなのかなぁ。







幸先の良いヒットの後、まさか?予定通り!?の無反応が続く。
それなりに魚種をイメージして。
色んな層で色んな事を試すのだけど。
これが、どうにも、喰わないんだな。
船でコレなのだから、ショアジギングでボウズは・・・などと笑えてくる。
魚は居るのは間違いない。
そう、ちゃんと、魚探に映っているのだから。
なんかと、何かと、ナンカが、ちゃんと合ってないのだろう。
釣りは本当に難しい。







色々なポイントを巡って下さり、様々とやっている間に時間は過ぎて行く。
だが、どうしても、ジグが良くなる流れが無いらしい。
それが故なのか、シャクった感じもどこかシックリこない。
そこで、船頭はより水深のあるエリアへと舵を向けられた。
確か、130メーターから160メーターあたりだったろうか。
何十メーターか増えるだけで、ジグの着底はぐっと遅くなった。
ジグを400グラム以上に換え、丹念に探って行く。
自身はもう、あまり上まで誘う気は起らなかった。
深いならば、赤い魚を釣りたいなと。
そこで、作戦をかえ、底ベタでシルエットを小さく。
フォールで魅せる様なジグで様子を見る。
コン!っと小さく来て、合わせたら乗った!
ぐりぐりと、150メーターの底から上げて来るのがしんどい。
やがて、姿を見せたのは。
イガイガしたオレンジ色の根魚だった。
オコゼの一種かな!? 刺されない様にしてフックを外す。
やっと、魚が釣れてくれてホッとした瞬間であった。



一方、KN氏も何かヒントを得たのか。
フォールにて、アタリが出だした様であった。
そして、シッカリと掛けて行く氏。

あら!?

私より、ずっと、竿が曲がっているょ。

























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バス経験豊かな氏はとても爽やかである。
いいなぁ・・マハタさん。








そのすぐ後、またしてもKN氏がヒット!
さっきよりも、更に引いた魚は、チカメキントキのビッグワンだった。
嗚呼、煮付け最高レベル確定。
大サバ、マハタ、キントキ・・・最高の晩飯。
悔しいが、日本海ティップラン?に続き惨敗のRockbeachである。
























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そうこうしていると、強烈なアタリがあった私。
ドラグがズルズル出るし、強くて全然巻けない。
船頭も目が輝いているし。
何とか、頑張らないとって。
しかし、浮いてきたのはサメさん。
ランディングでギャフがリーダーに触れてお帰りになられました。
サメさん、すみません。




その後はアタリも無く、ほぼ定時に帰港する事となった。
美味しい昼食を頂いて宿を後にした。
KNさん、楽しかったです。
また、行きましょう。













二日目






たった、半日、ジギングをするだけで身体がガタガタである。
本当、情けない。
早めに車中泊をしたのだけど。
当初、決めた目覚ましの時間には起きられなかった。
今日はW氏との、ショアジギングの予定なのだ。
二度寝、三度寝してしまいそうなところ、気力で上半身を起こした。
いや、それでも、座ったまま寝てしまう。
いかん!っっと飛び起き、缶コーヒーを駆け込んで無理矢理起きた。
誠に危なかった。





いつもの場所に行くと、既にW氏は到着されてみえた。
私が遅いので、もしかしたら、結構待って下さったのかもしれない。
すみません・・・。


「どこ、行きますか~!」っといつもの様に氏がおっしゃる。


ここに来て、二人ならあそこしかないかな~
そんな感じで、いつも通りに決まった。



なんとなく、いつもよりユルい自身。
手に持ったのは、いつものタックルではなかった。
ルアーも何やら違う。







いつもながら、磯歩きの遅い自身を気遣って。
W氏は私に歩を合わせて下さった。
ゆっくり、ポイントに到着。
途中、何となく、風を感じていたのだが。
やはり、今日の潮は違う様だ。
明るくなってきて、より鮮明にそれが見てとれた。
はたして、一般的に潮が悪いからダメか!?
いや、少なくとも、氏と私はそうは思わない。
潮が逆であるのを見た上で。
それでも、何か言いようのない雰囲気を感じていた。
実に、その事は現場で氏とハッキリと話している。
それは、我々の通って、通ってしてきた宝なのだろう。
問題はいかに合わせるかだ。







腰に痛みを抱かえているW氏。
どうにも、辛いご様子で、私に釣り座をあけて下さった。
今日はプラッギングはしない。
それが、この日の自身の選択であった。
何投かを終え、ベイトタックルによるジギングを噛みしめて行く。
慣れない両軸、それも、ベイト初の左巻き。
ちゃんと、ジャーク出来ないし、ぎくしゃく感は消えない。
底でゆっくりと見せ、漂わせ、落とす。
そんな、アプローチを何度か続けた後、キャストポイントを変えた。
そのラインは、過去、貴重なバイトを得た線だ。
今だから言うのではなく、正直に書くと。
そんなに気負いもしていなかった。
とりあえず、探ってみるか位の気持ちだった。
着底し、底で見せて、スピードアップした直後であった。
一瞬、抜けて、ゴクンっとなって。
ビックリ合わせは空を切る。
はっとして、もう一回聞くと、ゴン!!っと来た。
それでやっと、フッキングを入れた。
情けないが、とにもかくにも、魚と繋がったのである。







もう、必死の一言である。
何がって、巻きたくても、ちゃんと力が入らない!
ハンドルは短いし、グリップも小さいし。
それでも、力を入れて巻こうとすると。
今度はロッドごと、リールが左右にブレて真っ直ぐに安定しないのだ。
ハンドルを回す度、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。
もう、仕方がないから、股でロッドエンドを挟んで巻いた。
もし、他の誰かが見ていたならば。
オカマちゃんがファイトしていた様に見えた事だろう。
まぁ、それでも。
底を切ろう、速く浮かせようと、急いで巻き殴ったのである。

そんな状態だったとはいえ、魚は素直に、巻くだけは浮いて来ていた。
特に、強烈な引きがあったとか、突っ込まれたりも無かったと思う。
内心、やったね、ツバスが釣れたわって。
本当にそう思っていた。







ところがである。
やっぱりというか、最後の何メートルかで魚がイヤヨイヤヨっとなった。
いつも、その辺りまで来ると。
あっちへ行こう、あっちへ行こうとするのだ。
そして、メインラインが瀬に触れる。
そこで、思考がいったん止まるのである。
もう、仕方がないから、糸を出すしかない。
なるべく、前へ行って、竿を突き出すのだけど。
まず、魚は向きを変えたりはしない。
嫌な向きのまま、ラインを瀬に擦って。
そのまま、どんどんと深く、深く、潜航して行くのである。
出したくないのだけど、出したら困るのは分かっているのだけど。
出さないと切れる。
そんな、ジレンマだ。






その頃にはW氏もすぐ傍らに来て下さり。
魚の行く末を二人で見守っていた。
いっそ、切れるのを覚悟で強引に行こうと思った私。
やめた方が良いと。
氏はそれを止められた。
そして、おもむろに氏は動かれる。
私には行けないそこを駆け下り、向こう側へと立たれた。
そうして、様子をご覧になり、軽くメインラインを掌へと置かれた。
まさかの二人三脚である。
魚の動きを見て、氏は私にタイミングを告げられる。
巻く、待つ、止める。
あえて、氏がラインを手で巻き取る様な事はされない。
ラインの干渉を避けて下さるのみであった。
何分経ったろうか、集中と緊張で時間の感覚はもう無い。
時折、大きく、止めた竿を持って行く力に。
どうやら、ツバスではないかもという気持ちになって来た。
どちらにせよ、ここまで来たら。
せめて、姿だけでも見たいではないか。








一進一退の二人三脚が続き、疲れたのは魚も同じ。
ついに、魚影が見えてくる。
まず、それを見られたのは氏。
彼の興奮を見てから、やっと、私にもその姿が見えた。
マジか!?
信じられなかった。
その直後の事は覚えていない。
ともかく、氏のギャフが一発で最良のところに決まったのである。





























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W氏、そして、自身にとって。
この魚は特別なのだ。
私達の 「仮説」 がついに現実となった瞬間である。

私は、アングラーとして、情けない姿を披露する事にはなったけども。
縁なのか、二人で一つになってそれが叶った事は。
運命的であると思う。
一生涯、忘れる事は無いだろう。

























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W氏なくしては手にする事は出来なかった。
心よりお礼申し上げたい。
あくまで、膨大な経験を積まれてみえる彼だったからこそ。
あの様なアシストが可能だったと私は思う。
























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一進一退の攻防にも。
臆する事は無かったけども。
その手に抱いた瞬間から、ガクガクと手足が震えだした。
素晴らしい時間が流れて行く。
自然、魚、そして仲間に感謝が込み上げる。





















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磯をあがり、今度は二人して内湾に向かった。
氏の目的は鑑賞用の魚の釣り。
私は大好きなカミナリ釣りがしたかった。
幸運は続く様で、気持ちの良いアタリで一杯を得る。
その後、氏は一人残られ。
見事、お目当ての熱帯魚をゲットされた。
しかし、彼は何を釣らせても本当にうまい。
凄い男である。























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帰宅後、オフショアで釣れてくれた根魚のレシピを調べた。
うむ、どうやら、オコゼではなく。
カサゴの一種の様であるが・・・。
どことなく、何か違うと気になる。
魚図鑑を読み進める内、どうやら珍しい種だという事に辿り着いた。


「カボチャフサカサゴ」 というらしい。

インターネットを紐解くと。
2005年に台湾にて発見され、2007年に新種として発表されたと。

体長は25センチに達するとあったが。
尺くらいあったので、もっと、大きいのもいるのでしょう。

肝心のお味の方は?

まいうーでした。

皮付、霜皮造り風に頂きました。





















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そして、カンパチの刺身です!























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脂身、最高でした。
2015年 大トロ ナンバーワン認定です。










KN氏
W氏
誠に有難うございました。



また、行きましょうね!






それでは






















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