2010年07月

腕の差

7月28日の日記


ここ最近、ずっとヘビータックルで釣りをしている。
しかし、それは勿論、自分の釣りの最終形というわけではない。
意外に思う方もみえると思うが、むしろ自分は様々なシチュエーションに合わせようと細かく考えるタチかもちれない
釣り人だからこそ、釣り人が集まって話をすれば、その釣り人の数だけ様々な考えが生まれてくる。
個々人の技術や癖もまた違うし、仮にAさんが良い、悪いと言った物がBさんやCさんにとっても同じなのか!?
なかなかその話は鵜呑みには出来ないのではないだろうか。

私の場合、せっかく様々な事をアドバイス頂いたのだからと、まずは全て素直に自分の中に入れてみる事にしている。
その中で気になった事はすぐにでも試してみる。
とにかく、自分が実際に体験してみないと分からないからだ。
気にならなかったり、否定的に思った事があったとしても、いつかこの先に生きてくるものかもしれない。だからまずは覚えておくのだ。

ここ最近はヘビータックルで釣りをしながらも、少しライトなものに興味を持ち始めていたのだった。
それは単純に使えるルアーの幅が広がる事、よりルアーの飛距離が伸びる事なども期待出来る。
悪天候などの厳しい状況の中でもより釣りやすくなるだろう。
当然、魚とのファイトもまた違ってくるのだが、経験の少ない自分にとっては、まだそれはおぼろげなイメージでしかないので公には出来ない(笑)
ともかく、思い立ったら即行動!とまずはイメージを具体化する為に準備する事とした。

結果として、この釣りを始めた時から苦楽を共にしてきたウエダのGTを手放す事にした。
思い入れも非常に強く、大事に使ってきたロッドではあったが・・・。
仲間が大切にしてくれるとの事で有り難くお譲りする事にした。
一般的なサラリーマンである自分には、そうそう新しいタックルを買う力は無いのだ
新しいロッドには色々と悩んだが、結局、一番気になっているコイツにした。


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予算の関係もあり今回は中古を探すことにした。
タイミングよく良い出物があったので無事に購入完了。
100XR-2と比べるとまず軽い。少しの差なのだろうが違って感じる。
実釣においてはその差はさらに大きいと感じるのだった。
どこがライトだ!!と思われる方もいらっしゃるでしょうが、いやいや、相当にシナヤカであり、比べるとやはりかなりライトなのである

このロッドに合わせるリールは手持ちのソルティガZ4500Hにしてみる。
ただ、メインラインは以前のソルティガセンサーPE4号から、最近、新しく発売されているソルティガ8ブレイド+SiのPE3号と細くしてみた。
ロッドに表記されている適合ライン号数はPE#4からとなってはいる。
まあ、最近はラインの性能はどんどん上がっている様なので、とりあえず気にせずに試してみる。

今回の釣行先はかなり悩んだ末、最近ハマっている沖磯に行く事にした。この時期は楽なのもあるが(笑)、出来れば10時間とかずっと釣りしていたいし、もしかしたら真昼間にも魚に出会える可能性も高いからである。とにかく、下手な自分には釣って釣って、釣りまくって修行する以外にないのだ。
平日という事で安心していたのだが、予想に反して渡船屋さんの駐車場は沢山の車がすでに停まっている。
受付の時刻になって、ぞくぞくと人が集まってみえるのだが、ルアーマンと思われる方が非常に多いのだった。
あれ!?
まだ暗い中ではあるが・・・どこかで見た顔の方がいらっしゃる。
あの方はもしや有名なDVDに出演されていた方では!?
また、あの方は人気ブログでいっつも大物を沢山釣ってみえる方では?
なんとも凄腕のアングラーさん達が沢山来てみえるのだった。
しばらくすると、以前、大変にお世話になった底物クラブの方々も到着!
再会できてとても嬉しかった。

結局、ほぼ満員状態で船は静かな海へと港を出ていった。
これだけの人数だと今回もまた希望の磯へは難しいかも・・・。
そう思っていると1グループの方々は違う磯に渡してほしいと船頭さんに頼まれていた。
今日は幸いにも波は静か、ついに憧れの名礁に立てるかも!
期待は高まる。ほどなくしてついに夢見た瞬間となった。
船は静かにその磯に先端をつけたのである。

しっかり足を踏みしめ、とにかくまず高い場所に荷物を置く。
急いで戻り、餌師の荷物を下ろすのを手伝うのだった。
満潮が近いので立ちたい場所には波があらっている。
上物師にご挨拶し、もう少し潮が引くまでは傍で釣りさせて下さいとお伝えする。快くご理解くださいました。
タックルをセットしとにかく朝一番のチャンスタイムを急ぐのだった。
しかし、思いのほか潮がしっかりと流れている。
おまけに少し波だっており、得意のトッププラグがどうにも良い動きをしそうにないのだった。
タックルも変わった事だし、自分としては珍しくシンキングペンシル、ミノーからスタートしたのだった。
キャストを繰り返すが反応はない。
おかしい・・・。いきりたったシイラが今にも出そうな雰囲気なのに・・・。
しばらくすると隣のアングラーさんにヒット!
小ぶりではあるが元気なシイラを釣ってみえる。

シイラの反応がないので自分は青物狙いに専念する事にした。
まだシイラ経験はわずかであるが、どこか青物とは違うのかなと感じていたのである。
うまく言えないのだが、何かスイッチが違うかなと(笑)
青物の回遊を信じてキャストして行くが反応は無い。
誰にも変化ないまま数時間が過ぎて行った。

今回、自分はどちらかといえば三重、南紀のローカルの方々に近いルアーを使用している。
いっぽう、隣のアングラーの方々は時折、この自分でもビックリする様なルアーを投げていらっしゃるのだった。
最近、よく遠方からのアングラーの方々にお会いする機会があるが、本当に所変われば何とやらである。
タックル、ルアーも大きく違う事もしばしばあるのだ。

しばらくすると隣の方のトップにシイラがヒット!!
何と驚きのルアーで見事にしとめられた。
それからも単発ではあるが何本か釣ってみえる。
しかし、少ないながらも様々な引出しを開けて釣っている私には全く反応がないのだった。
一度だけポッパーでスローに誘っていた時、ふいにそばで小型のトビウオが飛んだ。すぐさま次のポッピングにドバ!っと出てポッパーが消えたのだが・・・。
こんな時に限って私のリアクションタイムが良すぎた(笑)
消えた瞬間に合わせてしまいスッポ抜けてしまった。

帰りの時間まであと一時間ほどになり、狙いを変えてジグにて探ることにした。狙いの魚に合わせフックは大きく太いものを付けていた。
10メートル程沈ませ、数度ジャークを入れては巻いてくる。
そしてまた沈ませの繰り返しである。
ふいにガン!っときた。魚がまだ咥えている感触が伝わってくるのでフッキングを入れてやる。
ゴッっと乗ってグングンと引くが小さそうだ。
念のための追い合わせを二度入れて間違いないだろうと巻きよせているとフっと軽くなった。
???
すぐに二投目・・・また同じ様にバレてしまった。
三度目は合わせず追わせて追わせて、水面まで出して来てやった。
やっと魚が見えたが40から50センチ位の小さいシイラだった。
しっかり食っているし、丁寧にフッキングも入れているにも関わらず、巻いてしばらくすると全部テンションが消えて軽くなるのだった。
覚えているだけで7、8回、こんなフックアウトが連発した。
さすがにあまりの自身の下手さに嫌になった
急いでフックを小さいものに交換したが時すでに遅し、地合いはまさに一瞬であった。

結局、隣の方々はお二人で何本かのシイラを釣ってみえた。
一本かけてからの絶妙なチームプレーで連続してヒットさせてみえたのは初めて見る光景で、こういう釣りもあるんだなと感心したのだった。
まるでアオリ釣りの様であった。
ズバリ!! RockBeachは完敗であった。
まさに腕の差であった。
かなーり悔しいので・・・この夏、もう一回くらいはシイラにリベンジしてやりたいと思う。
だけどシイラはシーズンに一、二回祭りがあったら良いかな。
やっぱり青物探してたいな(笑)
それでは・・・













チョット気軽に

7月21日の日記


先日の三連休はちょうど梅雨明けと重なり、やっとカラっと夏らしい日を過ごされた方々も多い事でしょう。
毎日釣りされてた方もいらっしゃるかと思います。
そんな中、私は普通に仕事してました。
釣友のウラヤマシイ釣果を聞きながらネ

やっと休みが来たので釣りに行く事にしました。
実は今回はちょっと新たな試みがあったのですが、諸々の事情で中止する事にしました。
まあカタイ事は抜きにして、今回は気ままに行ってみる事にします

梅雨が明け、あれだけ毎回悩んだ海況も安定してる様に思うのでした。
しかし、青物にとって良い状況かどうかを読む事はまだ出来ません。
自身の釣りから、また仲間の釣りから、青物に出会えそうな場所は分かってはいたのですが・・・。
今回もやっぱり気になる場所に行ってみる事にします(笑)
ずっと気にしてはいたのですが、ポイントに立てない日々が続いて悔しい思いをしてました。
約5か月ぶりのリベンジです!


南紀入りしてすぐにコンビニ駐車場にて1時間だけ眠ることにした。
連日の仕事で用意もままならず、今回もギリギリの時間配分である。
すぐに眠りから覚め、ブロックアイスを二つ、飲み水を3リッター、気休めの日焼け止めなどを購入した。
渡船屋さんに到着は午前4時。おもむろに見渡すと、どうやらルアーマンらしき車が一台とまっていた。
駐車して用意をしようと外にでると隣の車の方もおりてみえた。
ご挨拶してすぐに、先日、お話した方ですよね!?っと。
彼の車を見てやっと気づいた。確かに某所にてお話させて頂いた方であった。まだまだ暗いので自分はまったく分からなかった。

用意を済ませすぐに港に向かう。
結局、ルアーマンは私を含め3組、四名であった。
餌師も渡礁することを考えると明らかに定員オーバーである。
もうママや・・・。
いざ船が出れば結局、なる様にしかならない。
そこで生まれるドラマさえ大切な釣りの一部と考える様になっているRockBeachであった。

乗船後すぐに餌師の方々は船の最後部に向かわれた。
もしかして・・・。
そう、希望の磯に渡りたいのは我々ルアーマンだけなのであった。
渡礁の際はいつも激しく緊張するのだが、とにかく荷物が流されない様に急いで一番の高い場所に向かう。
朝のチャンスタイムを逃さない様に急いでタックルを準備した。

まずはお気に入りのポッパーにてアヤシイ流れを打って行く。
すでにルアーがしっかりと目視出来る位には日が昇っているが、それでもまだ明るすぎることはない。
単発で起こるボイルをまねてスローにポッピングしているとすぐに派手な水柱が立った!
少し我慢して派手にフッキングを入れる。ドスっとした手ごたえ。
無事に乗った様だ。
いつもの様にゴリ巻きするが重くはない。ダツではないみたいだがグングン引く感じでもない・・・。
何かなと思っているとソイツは空中高くジャンプした。
RockBeach初のシイラであった!
サササっと寄せてポンっと抜きあげる。
ランカーダツのが激しいな



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初シイラが釣れました
ペンペン!?って言うのかな。80センチあるかないかのチビッ子でした。


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気持ち悪いと言う方もいるみたいですが、初モノだけにキープしてみる事にします。釣った魚は食べる、自身の釣りのもう一つの楽しみです


いよいよシイラのジアイになったのか。
ゴソゴソとキープの準備をしていると他の皆さんにもチェイス、ヒットが出始めた様子。
しかし依然として青物の姿は見えない。
しばらくすると、隣で投げていた地元の若いアングラーが引くデカいトップに強烈な水柱が立った!
かなりデカそうな相手で竿は弓なりになって激しくドラグが出ている。
急いで自身のルアーを回収し見守っているとやっとソイツが浮いてきた!うわっ・・・。・
立派なサメでした

取り込もうとも、凄い力で磯の周りをグルグルと回っている。
他の方も手を止め、ギャフを持って加勢するのだがサメはいっこうに浮いてこない。
結局、長い時間格闘されたがラインブレイクで終わりとなった。
気がつけば磯の周りにはウジャウジャとサメが集まっている。
あのヤラシイ背びれを出しながら泳ぐ姿はまるでジョーズみたい
お願いだから魚が逃げるので消えてくれと苦笑いするのでした。

もう完全に日も昇り、キャスト範囲には気配が無くなってしまった。
残念ながら浮いているベイトは皆無である。
おまけにお一人、底物師が乗ってみえて私が立つポイントに入るのだった。まあ、これは仕方ない事だと自分は思う。
あまりに潮が速く流れすぎ、空いている場所はどこも底物釣りなど出来ない状況なのだ。
自分さえ良ければいいという釣りは狭い磯の上では特に御法度である。
皆が楽しく釣りたいものだ
ポイントを譲り少し移動して投げ続けていく。

ここで驚いたのは地元の若いアングラーが投げるルアーの飛距離であった。話を聞くと、いくぶんかライトなロッドを使ってはみえるが、ラインはPE4号にリーダーは自分があげた80ポンド、FGノットをガイド内に入れている・・・。
そのルアーは一見、某有名ハンドメイドルアーに非常に似てはいる。
しかし友人に作ってもらったらしかった。
なんと!見たところ軽く100メートルほど飛んでいるのだ!!
試しに小型のタングステンの100グラムのメタルジグを並んで投げてみるが、私のタックルではとても届かないのだった。
まさに目からウロコ状態でしばし考えてしまった。

私には届かない場所を何度も打って行く彼。
単発ではあるが時折、大型のオスのシイラをヒットさせる。
磯際まで寄せてくるのだが、ズリあげ、抜きあげは出来ないと言う。
アシストを望まれたので、失敗したらゴメンっと了解を得てギャフを片手に降りて行った。
磯際を暴れまくるシイラであったが、何とか波のタイミングを見てギャフを打ち込んだ。
しっかりとデビルズクローがシイラをとらえたが、直後大きな波が上下し、シャフトが岩に触れてしまった。
一瞬テコの様になりシャフトはいとも簡単に折れてしまった・・・。
まだ無事に魚はついているのだが、他の方が同じくギャフを持ってアシストしている内にフックアウトしてしまった。
その後も同じ様なのが一回あった。
彼には非常に申し訳ないことをしたと反省するのだった。
初めての気持ちでショックであった・・・。

それと同時に、私の様に単独で釣りをするアングラーとしては、やはり基本的にはカケてから魚を手にするまで、それもまたひとりで出来る様にならなければと思うのだった。
その為にランディンググッズに工夫をし、またどこに魚を寄せ、どこから取り込むのかなど事前にしっかりと想定しておかなけばと・・・。
本当に彼には申し訳ない気持ちでいっぱいなのだが、今回、海に沈んだ私のギャフは当然の授業料ではないかと思ったのだった。

今回も色々とあった釣りだった。
ヤラシぃーサメに泣かされたチャンスタイムでもあった。
しかし実は笑顔がこぼれるサメとも出会ってきたのでした
私の初物シイラは嬉しいサプライズも連れて来てくれたんです。



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なんとコバンザメが付いてたんですねー
さすが南紀! 奇跡の海です(笑)

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タイドプールにて観察しました。
なかなかカワイイ魚です。
その後やさしくリリースしました。
また会えるかな!?

それでは








 









夢の連鎖

7月14、15日の日記


今月、おそらく最後の連休という事で計画を立てる。
しかし・・・最大の敵は天候でも海況でもなかった。
自分自身の体調であった。
持病!?の下痢が前日から猛威をふるっていたのである(笑)
可能な限り、治そうと頑張ったのだが、出発の夜食べたお粥ですら受け付けない。ひたすらトイレに直行であった。

こんな事で釣りを中止にしてなるものか!!
少しでも体を休めたかったので、わずかな時間でも睡眠をとる事にしたのだった。
予定していた時刻よりも二時間遅れて起床
普通に考えたらとても間に合わない・・・。
とにかく、南紀特急を暖気させる。
頼むゼ! 今日も安全にオレを南紀に届けてくれよ・・・。
祈りが届いたのか、無事に予定時刻の30分前に到着出来た。

今回のテーマは・・・はあ!?と思う方も多いと思いますが
「ミノーの釣り」です。
もちろん、過去数回、ミノーにて良い思いをしてはきました。
しかし、実は自分の中では絶対的に自信がない釣りなのです。

ジアイなどあまり言ってられないプチ遠征の自分には、ずっと投げ続ける事も必要であると思う。
もし、朝イチのゴールデンタイムに釣れなかったからといって、長い道のりを来た、わずか数分の一の時間で釣り終了ですか!?
それでは、もったいなすぎますよね
ダラダラとビギナーがカッコ悪い釣りをしていると思うかもしれませんが、現に予想外の時間に釣れた事も何度かある。
だからこそ、一瞬のチャンスが来る事を信じて投げ続ける為、体力的にも、そして気力的にも、このミノーの釣りをしっかりする事が出来なければならないと思う様になりました。


それではいったい何故、私にとってこのミノーの釣りが難しいのでしょう(笑)
極論するところ、実に巻くだけで釣れるルアーなのである。
アクションさせずとも、ただ巻きですらキチンと仕事してくれるのだ。
しかし…最近、どうにもこのタダ巻きがうまく行かないのだった。
速く、そして複雑な流れの中においては、全く思う様に泳いでくれなかったのである。
皆様がよくお使いになられているであろう、昔から実績のあるミノーでは私のタックルではまず飛距離が出ません。
なので極力、重量があって抵抗が少ないサイズのミノーを用意しています。
この、いわゆるヘビーシンキングのミノーは個体差もかなりある様子。
パッケージから取り出したばかりのルアーでも、全く泳がない事もしばしばあった・・・。

前回の釣行でも全くもって使えなかったのです。
そこでまた先輩のT氏に相談する事にしました。
いつも本当に丁寧に教えて下さって感謝しています
今回も意外な対処法を教えて下さりました。


さて実釣開始!
テーマはミノーの釣りとはいえ、一番のチャンスタイムはやはり好きなトップから投げて行く。
開始早々ではあるが、何故か集中して釣る事が出来なかった。
目の前に広がる海の感じがどうにも思わしくない・・・。
何が起きるか分からないぞ!っと自分を奮い立たせるのだが、どうにもモチベーションが保てない。
どうやらグルグルいってるお腹の具合も影響してる!?のでしょう
広範囲に探って行きますが、いつもは喜んでアタックしてくるダツの姿すらありません。

そこで早々にミノーへと交換してみる。
おお! もう劇的にミノーの泳ぎが安定していました。
高い足場にもかかわらず、わざとイジワルな巻き方をしてもシッカリと足元まで泳ぎきってくれるのだ
これは凄い!
色々と試しながらしばらくしっかりと投げて行きました。
どのぐらい時間がたったのか、いつの間にか少し潮が動きだした。
すると途端にガツっと手元に小さな衝撃が伝わる!
しかしフッキングミス。
しばらく続けてまた二度ほど失敗。

ここでやっと自身の致命的な問題に気づきます。
リトリーブしていて、流れが変わり急に抵抗がかかった時、また海藻などが絡んだ時、そしてアタリがあった時など・・・。
何かしらの抵抗がかかった瞬間、自分のリールハンドルを回している手の回転がフっと止まってしまうのでした
魚が来てもガガガガっとなって止まってしまうのです。
これは良くないと意識して直そうとするのだが、なかなかその癖は直らない・・。
意識してやっているとまたガツっとくるので今度はしっかりフッキング!
しかし、直後に鋭く走りジャンプしたのは、見た事もないランカーサイズのダツでした ペットボトルよりはるかにブットイ

とにかく、致命的な問題を確認出来たので良かった。
結局、約10時間ほどトップ、ミノー、ジグとローテーションしながら続けた。終了間際に謎のエメラルドグリーンに見える何かが、15センチほどのトップを水中に消しこんだが、目で見てアワセてしまってスッポ抜けてしまいました。二度と食ってくる事はなく一日目終了。


二日目

予定よりかなり早い時間に目を覚ますが、直後に激しい腹痛のためトイレに駆け込む。一段と下痢がひどくなっていた。
とても磯に立てる状態ではなく、とにかくひたすら寝る。
再度目が覚めると、不思議とお腹も良くなったみたいで急いで磯に向かった。

実はこのブログでも何度か登場しているM氏とその友人のTK氏がポイントに入っているのだった。
二人の姿が遠目で確認できる位まで来ると、どうにもM氏の様子がおかしい! よく見るとロッドはブチ曲り、まさにファイト中であった!!

急いで駆け寄るオレ(笑)
ようやくしっかり見える位置まで来る。
どうやらM氏はファイトしながらうまくドラグを絞めて相手を徐々に、そして確実に弱らせている様子だ。
磯際に非常に厳しい根が張り出している場所だからの作戦であろう。
しっかり弱らせ、うまく足元に誘導してきた時には少し躊躇した様子ではあったが、何と!うまく波のタミングを見て大胆にもブチ抜いたのであった!!
柔と剛・・・素晴らしいファイトだった








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M氏も初となるカンパチである!!
64センチ、重量は未計測ではるがデップリとよく太っていた。
少しパールピンクがかって見え、非常に美しい姿であった。
スムースなファイトのおかげか、まったく魚体に傷は見当たらなかった。
素晴らしい釣りを見せて頂きました

M氏とはかなり前からサーフの釣りをきっかけに知り合ったのです。
自分より10ほど年齢は若いのだが、純粋に釣りを探究するその姿勢には年齢を超えて尊敬するところがあった。
去年の秋、申し合わせる訳でもなくほぼ同時に磯を目指したのだった。
よく二人で、あそこの磯を開拓したとか、こんなルアーが良かったとか、本当に分からないなりにも共に歩んできた同志である。
前回の釣りでやっと夢の魚に出会えたのではあるが、何故か喜び勇んでM氏に報告する気持ちにはなれなかった・・・。
それはおそらく、互いに辛い釣りを何度も噛みしめてきたからかも知れなかった。
しかし、こうしてやっとM氏も夢が現実となった今、それは間違いではなかったかと思った。
何故かはよく分からない・・・。しかし、本当にまるで自分の事の様にM氏が釣った事が心から嬉しいのだった!!
M氏、本当におめでとうございます

この日は自分は全くのノーバイトで終了した。
釣れなかったが不思議と心は晴れやかであった。
帰りはオイシイご飯屋さんでM氏、TK氏と三人で食事をし、しばし釣り談義に時間を忘れ楽しい時を過ごさせて頂いた。
二人とも有難うございました。
帰りはいつもの「嶋勇」さんで注文してあった品と少しのルアーをお買い物 
スタッフの皆さま、いつも元気をもらって誠に有難うございます!
意気揚揚と南紀特急に揺られ帰り道をひた走りました。
次回はまた新たな試みにチャレンジしてみます。

それでは



七夕 

7月6日、7日の日記


私にとっては非常にマレな事ですが今月は連休ばかり。
いやがおうでもワクワクしてしまいます。
次の休みに照準を合わせ、アレコレと釣りの事を考えながら頑張って仕事してる日々です。
最近、まったくお魚さんには会えてない・・・。
ですが、タックルをはじめ様々な事を見直ししながら過ごしていました。
先輩方とお話させて頂いていますと、ラインブレイク、ロッドブレイク・・・更にはリールブレイク!!の経験までお聞かせ下さいます
やみくもにガチガチのタックルでは、むやみに魚を怒らせてしまい逆に根に直行される事もあるとの事・・・。
もちろん私には経験のない事ですが、もし・・・があるかもしれませんので(笑) 色々と調べてみることに。

手元のグリップから先端のルアーまで、そのタックルのバランスは非常に繊細ですよね。
初心者ゆえに理論的な事はよく分からないですが、知識としてだけではなくやはり実際に試してみるのが良いかと思うRockBeachです。
今回は大事なリールのドラグ設定について考えてみました。

どんな釣りでも、いつもだいたいの感覚でドラグを決めていましたが・・・。
そのだいたい(笑)がいったい何キロなのか気になってました。
なので、また散財して思い切って道具を買ってみました。


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ちっちゃいモノですが何と15キロまで計測できる様です。
色も私にはGOODでした


さて、肝心の何キロに設定するかですが・・・。これはまったく謎です(笑)
ガチガチやで!!って締めこんだドラグが簡単に出て行く事もありました。色々と調べ考えた結果、とりあえず今のタックルには竿先で10キロ!ほどにしてみる事にします。
いつもいつもシッカリ計ってばかりいられないので、スプールを回しながら感覚で何キロかを体に覚えこませて行きました。
もしかしたら、ファイト中にイジル可能性もある・・・。
3っつノッチを回転させたらどの程度強くなるか、夜中にオッサンが一人ニタニタしながらカチカチと遊んでおりました。


仕事に追われながらすぐに出発の日となります。
我が家から南紀まではいつも高速道路を利用していますが、この6月末からいよいよ無料化試験中って事でさっそくその恩恵を受けています。
通う私にとってこれは有難い
今回は少し浮いた予算で沖磯を目指してみることにしました。
分からないながらもデータを見てはポイントを悩む様になりました。
水温も急に下がり、普通ならチョットきびしい感じです。
しかし、やっぱり行ってみないと分からないですから
南紀には夢があると信じている私は今回も南を目指します!

渡船屋さんの駐車場に到着すると遠くから大きな波の音が聞こえてきました。
今回は一人なので緊張しながら準備していますと、ぞくぞくとベテランの磯釣り師の方々がいらっしゃいます。
ご挨拶をしていますと四人組の底物師の方々がお話して下さいました。
ルアーの人は後ろも見んとビュンビュンやるから怖くてしゃーないわ!
まったく集中して釣りできへんなあって・・・。
ああ・・・これは気まずいなと思っていましたが、このグループの方々は大変に心の広い方々でした。
兄ちゃん初心者やし一人やろ!?
他の釣り人と一緒やと迷惑かかるからな! 俺らと一緒に磯に上がろうやって!!
朝からRockBeachは感動してしまいました。
いつも思うのですが・・・磯の餌師の方々は何て寛大なのだろうと。
荒磯の釣りの世界ではまだまだ新人のルアー釣り・・・。
そんな我々にさえ一緒になって安全に楽しく一緒にやろうと温かく声をかけて下さるのです。
ルアーマンどうし、どこかギスギスした状況とは裏腹に餌師の方々は大きい気がします。

港に歩いて行きますと海は荒れ模様でした。
海全体にモヤがかかっていて何とも不気味な感じです。
すぐに大海原に出ると、まるで遊園地のアトラクションの様です!
巨大な波に船は激しく叩き落とされながら進みました。
目標の磯は・・・残念ながら波の中に。
溜息をついていると船頭さんからゲキが入ります!
ココしか無理や!!って。
急いでポジションを整えます。
無我夢中で底物の方の沢山の荷物をまるでバケツリレーの様に手渡していきました。
船は波で激しく揺れて、とどまっている一刻の猶予もない感じなのです。
最後の荷物を上げ、私のロッドを持って頂き無事に渡礁する事ができました。

磯にあがるやいなや、兄ちゃん好きなとこに入りなよってお言葉・・・。
足下での釣りとなる事も多い底物の釣り、本当はポイントは限られているはずです。有り難く、お言葉に甘えさせて頂きました。
タックルを準備しておりますと、いきなり目前にナブラが立ちます!
どうやらサバなどの様ですが期待は高まります
今回、釣れない長いトンネルに入ってしまっている自分は目先を変えて初めてのシイラを第一の目標にしてみました。
見たこともないシイラですから、とにかく広範囲で探っていきます。
始めてどの位たったでしょうか。まったく魚は見えません。
その間も上物をされている方に順調にヒットが続き、大きな魚がどんどんとタモに入っていきました。
私はどう探ろうにも魚信を得る事はありませんでした。

やはり状況が悪いのか・・・。そんな不安が頭をよぎりました。
目先を変えて勝負してみよう! ふいにそんな気持ちになりました。
前にも書きましたが、今は好きなペンシルは封印している・・・。
期待のNEWルアーに命を吹き込んでみます。
少し立ち位置を変えると、そこはかなりのシャローで大きな沈み根がある場所がありました。
もしかしたら、アイツが根についているかもしれない・・・。
そんな幻想をおもい浮かべながらキャストして行きます。
今回初めて使うルアーなのですが、何とも自分に合っている様に感じました。タイプは違いますが、今までのペンシルの釣りが無駄にならない感じなのです。
ルアーを見て操作している私自身、時折、本当のボイルを見ている様な錯覚をおぼえました(笑)
あまりギラギラせず、それでいて丁寧にアクションさせていた数投目、ソイツはふいに姿を見せたのです!

いままでの青物のトップゲームでは体験した事がない緊張が走ります。
しいて言うならば巨大なブラックバスが現れたそれに似ていたかもしれません。
突然、ゆらあーっとどこからともなく現れたのです。
まだ姿がハッキリ見えない深さにいましたが、黒い何かがゆっくりと着いてきました。
それは一瞬の事でしたが、自分にはまるでスローモーションの様に見えていました。
息を飲みながらもコレだと思う動きをさせると、ソイツは急激に戦闘モードとなりました! 聞いたこともない激しい音を立てながら襲ってきます!!
ちゃんと引ける距離はあとわずか・・。
今まで、何千回とイメージしたアクションをルアーに与えてやった瞬間!
一気にドフォ!!っとルアーを攻撃し、水面が爆発しました!
瞬時にソイツは真下に潜って行きます。
ギュンっと穂先が入るやいなや竿を立ててアワセを入れました。
ゴッ!とした衝撃が一瞬伝わりましたが、それを噛みしめる間もない程すぐに鋭い突っ込みが襲います!!
期待はもう確信に変わりました。
何千回と夢想したヤツが喰ったのです。
ついに夢の魚とつながったのです!!

もう何も考えずにひたすらゴリ巻きします。
強大なタックルのパワーで意外なほど簡単に浮いてきました。
あまりにも強い力がかかったのでしょう・・・。
リールのハンドル、そしてリールシートが緩みました。
強く、強くしめたのにも関わらずです。
この一瞬の気持ちの迷いで状況は一変しました。
一気に横に走られ、今の立ち位置からはモロにラインが磯に触れる位置まで行かれました。
反射的に横飛びしながら移動します!
絶対に逃がすものか!二度と会えないかもしれないんだと!!

その間はきっと1.5秒くらいでしょう。
形勢逆転するには充分すぎる時間でした。
話には聞いていましたが・・・その突っ込みのパワーたるやまさに暴力的でした。
カウンターパンチを食らい、ロッドは水面に突き刺さるかの様です。
ゴリゴリとラインが根に当たる感触が伝わりました。
万事休す・・・。その瞬間、思いがけず10キロのドラグがギーっと少しずつ出てくれました。
まだ根にこすっているが、少しずつヒットポイントがズレていて何とか耐えてくれていました。
しぼるだけしぼり、まるで覚悟を決めたかの様にふいに軽くなりフッと浮いてきました。
水面に浮いたソイツはまぎれもない姿でした!
いったい何度、夢にみたか分かりません。
ついに出会えました

しかし、あろうことかギャフのシャフトの長さは想定外です。
抜きあげる勇気はもうこれぽっちも残っていません。
本当に神経衰弱なゲームでした。
気が付きませんでしたが、何と、底物の方がタモを持って駆け付けて下さっていました。
よく釣れる上物を想定したタモの径なので何度も何度も入りきりませんでした(笑)
その度に息を飲みましたが、やっときれいにタモに入り引きずりあげて頂きました!









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ヒレナガカンパチ

本当はキレイな茶色だったんですね。
僕が下手でスレぎみになってゴメンね。


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肌には激闘の跡がくっきりと・・・。
震える手足でもう無我夢中でシャッターを切っていました。
あとで計ってもらと、約70センチ、3.7キロでした。
嬉しいのであえて、「カンパチ」と呼ばせて頂きます。


単独ばかりのRockBeachですが、今回は底物の方のご厚意でブツ持ち写真まで撮っていただきました。
本当に有難うございました。


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恥ずかしながら
放心状態で手足ガクガク、頭から汗びっっしょりの姿でございます。


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無我夢中(笑)
リーダーがジャマですね。
七夕だけに年に一度っきりはイヤやなあ。


もたもたしてたら地合いはもう過ぎてしまいました。
その後もシイラを求めキャストを繰り返しましたが出会う事は出来ませんでした。
約9時間投げています
しばらくすると、スマガツオの群れが磯を取り囲み、餌の方と一緒にしばし楽しい時間を過ごせました

今回、本当に何から何までご親切にして頂いたベテラン釣り師の方々に本当に感謝しています。
詳しくは申しませんが、大阪に拠点をおかれるクラブの方々でした。
より大きく、より重く・・・滅多に出会えない夢の魚を純粋に追い求められる釣り師の方々です。
社会的にも人々に貢献され、お仕事でも成功しきっている立派な方々でありました。
ジャンルは違うけど、同じ磯で釣りする仲間やないかと・・・。
そのお言葉、そして実際の姿に本当に感動しました。
誠に有難うございました。


今回の釣りは本当に運が良かったと思います。
たまたまかもしれませんが、苦悩してきての結果でしたので嬉しかった。
まだまだ学ぶ事も問題点も沢山ありますが、コツコツと進んでいきたいと思います。
アングラーの数だけ考えも、想いもあると思いますが、私はずっと夢を描いて釣りをしていたいです。
これからさらに、夢の第一位のアイツを求めて行きます!
GO!!RockBeach GO!!!です(笑)
それでは。


タックル

Rod   MC Works RAGING BULL 100XR-2
Reel  DAIWA SALTIGA Z6500 DOG FIGHT
Line  DAIWA SALTIGA SENSOR PE #5
Leader VARIVAS NYLONE 100LB

 

 

POISON

7月1日の日記


連日うだるような暑い毎日が続きます。
先日のニュースでは私が住む地域が全国で一番暑かったとの事。
早くも夏バテぎみのRockBeachです。
そんな暑さにも負けない位に釣りに熱くなっているのではありますが・・・。
どうもここ最近の釣りで、出口の見えないトンネルに入ってしまった様です。この一週間も家でも考え悩む毎日でした。


私がこの釣りを始めた時、周りには誰も経験者はいなかった。
良い先生も教科書も私には無かったのである。
良さそうなルアーを手に入れはしたが、どう使って良いのかも分からずに今まで来たと思う。
たまにポツリ、ポツリと釣れはしたが、やはり今も圧倒的に分からない事ばかり。
青物だけに答え合わせの機会もまた少なかった。
そんな自分だからこそ、常識やセオリーにあまり縛られず自由な発想で色々と試してこれたのかもしれない。
最近はあるペンシルルアーの釣りにこだわっていた。
魚の気持ちは分からないが、とにかく自分にはとても魅力的なベイトに見えたのである。
回数はしれてはいるが、青物にも外道にも好評だった日もあった。
とにかく、プラッキングの釣りで初めての自分の勝負球ではないかと思ったのである。

しかしながら、色々と考えた結果、あえてこのペンシルの釣りを一度休止しようと決断した。
自分では今もこの釣りに可能性を強く感じてはいる。
しかし、もっともっと様々な状況に対応し、また狙う魚ごとにグッとくるルアーやアクションを学ぶべきではないか。
もちろん、たとえ一匹でも釣れたならば気持ちは楽にはなるだろう。
本当は夜明けの最高の時間帯には一番可能性がある事をしてみたい。
しかし、今の時期においては、短かすぎるその瞬間に確かめてみない限り、なかなかその答え合わせも出来ないのではないか・・・。
そんな思いを胸に今回も南紀を目指したのである。


自分の中で固定観念に縛られたくはなかったので、今回入るポイントはあえて初めての場所にした。
ベテランの方に笑われるかもしれないが、近くに感じて正直かなり厳しいルートであった。
初めての場所だけにたっぷりと余裕を見て出発する。
結局、薄明るくなるまでに一時間少々待つことになった。

まず、結果から言うと今回も釣れなかった。
五時間以上頑張ったのではあるが変なショートバイト二発で終わった。
まあ下手な私はこんなものである。
釣りの事は上手な方におまかせする事にして(笑)
今回はちょっと違った日記にいたします。


薄暗い内からセッセと投げては巻きの繰り返しであった。
気持ちばかりが焦るのだが、もうどうにも当たらないのであった。
そろそろ何か別の事をしようとトップを引いていた時、わずかにクンっと違和感が手元にきた。
おそらく浮き藻でもひっかけたかと巻いてくると海藻では無かった。

いったい誰や!? こんな大量の太いPEを海に捨てるアホは!!
巻き上げてきたトッププラグを見ると、ぐしゃぐしゃと青いPEが巻きついていたのである。
そろそろジアイ終了か!?っという時間帯であったので焦ってそのPEをほどこうかとした時、ふいに違和感を感じて手を止めたのであった。

何やねん! ビニールまで付いてるやんか・・・。
まるで魚の浮き袋か、うすうすのコンドーさんの様な透明の風船まで付いているのだった。
手を伸ばしかけたその瞬間! ふいに昔の記憶がよみがえってきた。
私は小学生の時にダイバーのライセンスを取得している。
毎日、厳しい練習に耐えて名古屋まで通っていたものだ。
一瞬にして20年以上前に頭はタイムトリップしていた・・・。

ヤバイ!! はっとして手を止めた。
もう分かってらっしゃる方もみえるでしょう。
それは青い6号のPEでもコンドームとも違うものだった。

「カツオノエボシ」

南洋の沖合に生息!?するクラゲである。
名前とスケッチ画だけは頭の片隅にあった・・・。
まさか南紀のショアで出会うとはネ。
詳しくはネットで検索してみて下さい。

マズメ時だったし、ニッパーにて外した瞬間にペッタンコになった為、今回は写真は無い。
ただ・・・青いPEの様な触手だけは磯の上にしばらく張り付いていた。
家に帰ってネットで検索してみると・・・。
あまりの激痛にショック死した方もみえる。
触れただけで皮膚は赤いミミズ腫れになるとの事だった。
自然界では青色のものは警戒色といい、また毒性をもったものが多いと聞いたことがある。
もう不気味な程に青いPEそっくりであった。

しかし、どうやら巻き上げた時にそのクラゲから滴る海水を浴びたかもしれなかった。
沢山の浮き藻もまたひっかけたのだが、もしかするとソレが体に触れたかもしれない。
前日から不眠で来ている為、潮がまったく動かない時間に少し横になっていたのだった。
しばし磯でウトウトとしてしまっていたのだ。

数年前の話ではあるが、志摩の有名ビーチにて当時の彼女と軽くシュノーケリングしていたことがあった。
少し潜って魚を観察していた時、ふいに磯に生えている海藻に腕が触れた瞬間! まるで電撃ショックをくらった様な激痛が走り急いで浜に上がった事があった。あまりの痛みに溺れそうになったほどだ。
一日たって腕は奇妙な色に変色し、痛さと猛烈な痒さで寝ることすら出来なかった。狂った様に掻きむしり数週間も治らなかったのである。

どうやら何か知らないが、目を覚ますと右腕に鋭い痛みが時折走るのだった。日焼けのせいだろうと無視する事にしたのだが・・・。
何故かは分からないが、波飛沫が触れたり雨が腕に当たるとピリっと激痛が走るのであった。
結局、こうして一日たった今、右腕だけに先端に白い水疱をともなった小さな腫れがポツポツと出ているのであった。
はたして、クラゲによるものなのか、はたまた海藻なのか、寝ている際に触れた何者かは特定は出来てはいない・・・。
何にせよ今回の釣りでは何かの毒に触れてしまったのだった。


実はこの日、普段仲良くして頂いている数人のアングラー達が同じく南紀に来ていたのだ。
皆さんそれぞれに釣る魚、狙う場所など全て違う。
滅多とない機会であるので、腕の痛みも忘れてご挨拶にお会いする事にした。
Y氏はとある場所にてストイックに釣りをされ立派なヒラスズキを釣られていた。
また、約一年ぶりの再会となるH氏は厳しい状況のもとアオリを釣ってみえた。
会えなかった方々もみえるが、今日この日に不思議と南紀入りされていたのが何だか嬉しかった。

どうにも上手く行かない日々を過ごしているのだが、これもまた修行の道であると思う。
こんな私に沢山の事を学ばせてくれる方々に本当に感謝しています。
それでは。












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