2010年08月

近場にて

8月18日の日記


前回の日記でもお伝えした様に、今までの様に南紀通いが難しくなってしまいました。釣りに行く時間だけは今は・・・マダあるんですけどね
またまた猛暑が戻ってきたみたいですが、あまり気にせず近場に行ってみる事にしました。


今から一年ほど前。
磯から狙う青物釣りはただの憧れであった。
まったく未知の世界の釣り。
〇〇地磯、ショアキャスティングにて・・・そんな釣果を見て驚くだけの毎日だった。
それでもショアから青物を釣りたいと思い、自分なりによく通いつめていたと思う。ジグ主体の釣りであったが小型青物は意外にもよく釣れた。

とはいえ! せっかく磯での釣りを経験してきているのだから同じでは面白くない
まったく情報も無いのだが、自身の過去のデータをもとに今回のポイントに向かう事にする。
トップからジグまで、今回は実に3タックルも使ってみる事にする。
うち、2タックルはフラットフィッシュ、エギングのタックルをそのまま使用している
きっと皆様も代用されてますよね!?

現場到着は午前3時。
いつもの磯での時間感覚で釣りを開始する。
実はコレがまったくもってハズレなのであった。
遠くの空が薄明るくなってきた頃にキャストを開始する。
しかし・・・投げれど投げれどまったくである。
むうーこれは厳しい・・・やはり青物はいないのだろうか。

しっかり明るくなってしばらくして、やっとベイト達がどこからともなくやってきた。5センチほどのジャコが沢山泳いでいる。
しばらくすると、あちこちでバシャバシャとボイルが出る様になった。
しかし、食ってる奴はどうも青物ではない感じ・・・。
確定出来ないのだが、小型のメッキなどおそらく複数のフィッシュイーターが集まってきている感じだった。
たまにアベレージの三倍ほどのデカメッキも単発で追っている。
しかし、肝心のツバス、シオがどうにも見えないのだった。

小物、アオリなど色々と遊んでくれる魚がいたので、どうにも集中力も無くなってきた(笑)
アオリの新子に夢中になっていると、目の前の水面が一瞬ザワめいた。
手元にあったピンテールの6グラム(爆)にかえて、エギングタックルそのままでキャストしてみる。
完全にメッキ狙いのつもり
連続トゥイッチを入れた瞬間にドスン!!っときた。

はぁぁ!?

持ってるのがエギングタックルなのも忘れてアワセを叩き込むと、ソイツは水面に体の約半分を出してきた!
何!? シーバス? カツオ? よく見えないが細長いヤツではなく(笑)、
普通の魚の形をした40センチ以上の銀色のヤツだった。
一瞬だけ姿を見せ、その瞬間にラインブレイクしてしまったのだ!
いくらPE0.8号であるとはいえ、メインラインから切れるのはおかしい・・・。丁寧にシステムを組んだとはいえ、きっと何か問題があったのだろう。いわゆるアワセ切れにもはや集中力は無くなってしまった。
気分を変えたくて一気に移動してみる事にする。


続いて訪れたのはとある河口であった。
水温の高いこの時期、少し冷たい水が流れ込む場所では日中でも元気な魚達を見る事も多いかと思う。
いったん青物は忘れ、河口に住む魚と遊んでみる事にした。
まずはポッパーにてチヌ、キビレを狙ってみる。
よーく見ると結構大きいキビレがウロウロしている。
しかし完全に無視
さすがに午前10時をすぎるとキビシイのかも。

ならばと、さっきから執拗にポッパーを追ってくるカワイイ奴と遊んでみる事にする。サイズは極小だが闘争本能ムキダシの可愛いファイターだ!
リトリーブ直後にコン!!っときた


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凄くきれいな姿してます!!
ミニミニミニGT
以前からよく釣っていた魚ですが久々に会えると嬉しいものです。
いままではマイクロジグにて釣れる魚だけを釣ってた感じ・・・。
しかし、今同じ事をやるのではいけません。
少ない引出しを開いて、いかに沢山の魚を食う気にさせるかやってみます

青物狙いの時と同じ様に、釣りながらいくつかのアクションを試して行きます。さて、今日の正解は何かな!? いつもより気が楽ですが(笑)
小さくても魚は正直でした。
明らかにさっきまでとは違う反応を見せ始めるメッキ達!
トリッキーでイレギュラー好きのヤツらですが・・・その中でも決まったアクション、間に夢中になってくる日でした

 

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大きいものでも15センチ位。
水から出さず、魚に触らずに帰ってもらいます。


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良い面構えしてますね。



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最後だけ一瞬の水あげ。
ゴメンね!


気がつけば沢山の魚を釣ってましたが、いくら写真をとってもキリがないのでやめました。
小さい魚釣ってと笑われるでしょうが、今の自分にはこれもまた大切な事かなと思っています。
初心者ゆえに詳しくは分かりませんし、きっと大きくなるにしたがって性格や傾向性も変化していくのでしょう。
でも、こうした魚対自分の、何というか間合いは大事な気がしました。
はたして、真剣勝負のその時、磯から自分はどう魚と対峙するのか・・・。
狙う魚が大きくなり、それに伴いタックル、ルアーもまた大型化する。
はたしてそれは、全く別の釣りなのか・・・。
そうとも言い切れないままに帰り道を急ぐのでした。

とにかく暑い!! ビョーキになる。
それでは。

 

 

 

お盆釣行

8月11、12、13日の日記


私の年間スケジュールでも、滅多にない3連休がもらえたこのお盆休み。
気合い全開で予定していたのだが、実は予想だにしなかった事にかなり打ちのめされての釣行となった。
詳しくお伝え出来ないのですが、今後はかなり釣行を控えないとならない事になったのです。
わずかながらも、当ブログの更新を楽しみにして下さる方々には誠に申し訳ないと思います。
時間は相当かかるかと思いますが、何とか乗り越えてまた全開で楽しめる様に頑張って行きたいと思います。
冒頭から少しオモイ事を申しましたが、早速いつも通りの日記に戻ります。


さて、タイミングが悪い!?事に、どうやら台風が発生している様だった。
過去、不思議と自分の釣行に台風はあまり影響しなかったのだが、さすがに今目指している釣りではそうはいかない。
さんざん、そんなにアテにならない天気予報とニラメッコしたのだが・・・。
結局、行ってみなければ分からないという事で、急いで三日分の荷物を詰め込んで南紀特急を走らせたのである。



8月11日

初日の釣りは前日に急遽決まった、仲間のTK氏との釣りとなった。
仕事におわれ、準備も遅れた為に先にポイントに向かって頂く事となった。
世間はお盆休みという事もあり、ルート42もかなり混雑している。
やっとすき始めた尾鷲あたりから、南紀特急らしい(笑)!安全運転にて何とか予定時刻の30分前に到着する事が出来た。

早速、準備を整え磯に向かう山道に入って行く。
やはり、遠くから轟く波の音は半端ではない・・・。
道中の難所を記憶から呼び戻しつつ、真っ暗闇を一歩一歩と進んで行くのだった。
数度、大きな波をかわしつつ無事にポイントに到着。
早くから入って下さっているTK氏と久々の再会となった。
日の出まではまだ数時間ある。
まんてんの星空の下、釣りについて熱く語りあう
しかしTK氏・・・ここ最近の力の入れようはタダならぬモノがある!
タックル、ルアーなどなど、少し前に会った時から確実にグレードアップされている様子であった。
何故かそれを見てニヤニヤしてしまう自分。
本当に星だらけの空には時折、切ないくらい沢山の流星が生まれては消えて行った。

いよいよ夜明けが近くなり、二人してやっとタックルの準備に入る。
まず、始めに投げるルアーは何か・・・まだ決めかねている。
二人がいる場所は比較的高い場所ではあったが、本来の立ち位置はすでに波の中であった。
高い場所にいてなお、この様な波飛沫を常に受けていたのだった。


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直接、波を被らないとはいえ、この様な飛沫にて自身も荷物もベタベタの状態であった。これが台風の影響かどうかは分からないが、ともかく明るくなるまでは身動き出来ない状況であった。

タックル準備中のTK氏を盗撮
いつもの悪い趣味である(笑)

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なかなかどうして男前のTK氏であった。

ほどよく明るくなり、待ち切れず早速キャストを開始する。
まずは自分はジグにて様子を見る作戦に出る事にした。
キャスト後すぐにココンっとアタリがある。
チョンっとアワせてやるとブルルっと乗ってきた・・・。
珍しくもベイトがまず一匹(笑)
セカンドキャストもまた同じくベイトがヒット。
うーむ!! これはヤバイ!!
勿論、三度目も同じくヒット・・・。
この時点でRockBeachの鼻息は全開であった
絶対に何か起きるゾって(笑)

すぐに状況は変化し、ベイトのバイトも無くなって行く。
ようやく海面がしっかりと見える様になる頃、どうにも頭を悩ませる事に気づいたのだった。
うまく説明出来ないのだが、あまりの荒れに波の高低の落差がありすぎるのである。
おまけにウネリ、そして不思議な離岸流の様なものまで出ていた。
今回、自分のスペシャルであったトッププラグはどれを持ってしても、とてもマトモにアクションさせられる物は無かった。
自分の中で信頼している物、実績のある物、全くすべてのプラグをもってして、状況に合わせる事が出来なかったのである。
これは貴重なマズメの時間を大幅にロスしてしまう失敗であった。

結局、やむなく最初のジグに戻しながら探って行くのだった。
雰囲気的には今まで感じた中でも最高の状態である。
しかし時すでに遅しなのか・・・魚からの反応は得られない。
こんな時は誰しもが不安になり、ルアーの交換などしてみるかもしれない。しかし、今回は他に使えるルアーも無いのだった。
ジグを投げては巻いてくる単調な作業に、いつしか緊張も無くなり機械的になっていた自分だった。
その時も足元付近のジグを回収しようとしていると、本当に突然に黒い魚体が猛スピードで襲ってきたのだった。

何と! ジグではなく、ジグが生み出す白い泡に向かって凄まじいアタックを見せているのだ!!
ガボ! ゴフォ! ザバッ!! 恐ろしいほどの迫力で襲ってきている。
まだ薄暗い中ではあったが、ソイツの姿はハッキリと見えた
目測80センチ程だったろう。
瀬際で大きく体をひるがえし、猛スピードで横に向かって走り去っていったのである。
震える声でTK氏に伝えるのがやっとであった。
これがこの日の最初で最後のチェイスであった・・・。
瞬間的にリーリングを止め、ジグを見せ食わせるタイミングを与えてやったのだが、ジグの生み出す引き波、白い泡にアタックして終わったのだった。
悔しい悔しい初日の釣り終了。


8月12日

初日、磯から上がった自分は、どうにも悪夢をうまく整理できないまま夜を迎えたのだった。
不眠不休のままポイントを車で回り下見したのだったが、どうにも頭も働かない・・・。
予約してあったビジネスホテルに早速チェックインを済ませ、まずは熱いシャワーを浴びる事にする。
それでもなお冷静になれない自分。もうたまらず行きつけの居酒屋に向かったのだった(笑)
とにかく今は美味い酒と魚を味わいたかった。
普段、その気になれば比較的近い、伊勢志摩の素晴らしい魚貝を味わう事ができる三重県民の自分。
しかし黒潮の恩恵を受ける南紀の魚はまた格別である。
食べた事もない魚を味わいながら、すすむのは南紀の地酒。
これもまたたまならい一時

およそ36時間ぶりの睡眠につく頃、明日の天気予報を見てみるがどうにも釣りになる感じではなかった。
直撃こそないのではあるが、台風の影響が南紀にもいやおうなしに忍び寄ってきたのだった。
自分の力量、ポイントを持ってしてはとてもマトモに釣りは無理と判断。
とにかく今は体を休める事、ひたすらに眠りをむさぼる事にした。

12日は結局マズメに起床した。気になるポイント付近まで行くがやはり立てる状況ではない。
仕方ないので、餌屋さんでゴカイを買って久々の投げ釣りでもしてみる。
以前、キス、チャリコが沢山釣れた場所にて竿出しするが、まったくいつまでたってもアタリは無かった。
たまらずエギングしたらチェイスしてくるのは3センチ程の新子たち。
さすがにサビキまで引っ張り出す気力はもうなく、納竿して少し観光してみる事にした。

何も出来ないまま二日目が終了。
この時点で激しく心が折れている。
残されたのは明日一日限り・・・。
はたして台風が遠のき平和な海が戻るのであろうか。


8月13日


もともとこの日は仲間のM氏と釣行の予定であった。
氏とは初めて立つ沖磯に向かう約束をしていたのである。
12日夜の時点で、予報では波もかなり収まるとの事であった。
しかしこの日の荒れようは凄まじく、明日、確実に渡礁出来るかどうかは判断が難しかった。
悩みながらも、いつもお世話になっている大先輩のN氏と連絡をとっていたのだった。
すると何とN氏もこちらに向かわれるとの事。
しばしこちらの状況をお伝えしていて、ふいにN氏とご一緒させて頂く事になった
M氏と私とN氏の三人での初釣行である。
三人ともが別々に、そして順番に目的の場所に向かう形となったのだった。

先行して頂いたM氏のメールによると意外にも波は落ちているとの事。
自分が向かうとすでにN氏も無事に到着されてみえた。
執拗なる蚊の攻撃のせいでウトウトするのも難しい。
ベテランのN氏はさすがであった。しばし大の字にて爆睡されてみえた
夜明けまでの数時間、先日までの嫌な記憶を振り払いながらじっとその時を待つRockBeachであった。

夜明け前30分頃にようやくタックルの準備にかかる。
っとココでいきなりのトラブル!
前日、入念にノットを組みしっかりと用意していたはずのリーダーが何故か、受話器のコードの様にクルクル巻きになっているではないか。
すごく気持ちが悪いので、真っ暗な中、立ったままの状態で急いでノットを組むのだった。非常にめんどくさい!
やっと組み終えた頃、すでにあたりは明るくなってきていた。
いよいよ最終ラウンド、凄腕のお二人に囲まれ緊張してのスタートとなった!

めいめいが好きな場所に入る。
自然な成り行きは良い感じだった
自分は今日もまずはジグにて開始する。
目に見えて良い感じで潮が動いているのだが、更に水中での流れがどうなのか知りたかった。もちろんベイトの存在もサーチしてみる。
少し荒れぎみではあったが、前日までの状態に比べるともう凪に感じた。
どのプラグを用いても使える感じである。

しばらく様子をみながらキャストを繰り返す。すると少し離れた場所でやっている別のグループの方のロッドが大きく曲がっている!
いよいよ青物が回ってきたか!っと全員に緊張が走ったろう。
しかしどうして、かなりのファイトっぷりであった。
なかなか魚が上がってこないのだ。
まさか・・・カンパチ!? ヒラマサか!?
固唾をのんで見守っているとようやく瀬際に魚が寄ってきたみたいだ。
何とかズリ上げると丸々とよく太ったハマチであった。
よし、とにかく今日の海には青物がいる!!
久々の事に静かに燃えるのだった。

早速ジグからトップに交換してみる。
ここ最近、かなり厳しい状況で釣りをしてきた自分だった。
しかしそれは全くの無駄ではなかったのかもしれない。
とにかく、落ち着いて一投一投と、イメージする通りに攻めて行く事が出来始めている様だった。
分からないなりにも流れの変化を見て、もし魚だったらどこが居心地が良いのか、またどこで捕食するのが、そんな事を考えながら狙いを定めた場所を徹底的に攻めてみる。

次はルアーのアクションである。
以前の私であれば、きっとコロコロとルアーの交換をしていただろう。
何故か最近はけっこう一つのルアーで粘る様になってきていた。
そのかわり、そのルアーで出来る様々なアクションを試してみる事にしているのだった。
今回もイージーなものから順に違うアクションを織り交ぜて様子を見る。
今日の魚にはどんな動きが正解なのか・・・うまくピントが合えばきっと答えは明確に出るはず。

ふいにその時は来た!
ゴボ! ガン!!っと突然ひったくる様なバイトだった。
今か今かと気持が前に出ていた為、焦る事なくグイっとフッキングを入れてやる! シッカリと食った
久々の青物の引きは体が覚えているソレより少しキツかった(笑)
モタモタと体勢を整えてファイト開始!
手前にはけっこう岩が張り出している為、なるべく早く確実に浮かせておきたいところだ。
しかしけっこうキツい(笑) 時折、リールのハンドルが止まってしまう。
ほどなくしてソイツの姿が足元に見えてきた。
サイズの割になかなか元気なヤツだな。
一瞬ためてからポンっと抜きあげてやる。
やっぱブルXR-1は良い仕事してくれるな

 

 

 

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パンパンの太ったハマチが釣れました
やったねー


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チャンスタイムなんで少し泳いでてくだされ


何とか今日の正解の一つのカタチを見つける事が出来た。
ハマチはどうも単発でウロウロしている様だ。
丁寧に見せて興味を持たせる難しい釣りになる、何故かそう予感したRockBeachであった。
とにかく少ない奴らが一瞬近くに来るその時を待って、何度も何度もキャスティングを繰り返して行く。
ここで食うのではないか、そしてそこで自身が魅せれる最良のアクションを叩き込んでやった。
なかば確信犯的に入れた動きに、一瞬背ビレを出し横っ飛びで食らいついてきた!
最高のタイミングで思った通りに食ってきた! まさにこちらのリズムで鋭くフッキングを入れてやる。
何というか最高に気持ちいい!!

先ほどの一匹が良いウォーミングアップとなったのか、今度はかなり短い時間で難なく取り込む事が出来た。
二匹目もしばしプールで泳いでてもらう。
続いてキャストを繰り返すのだが、どうにも気配が無くなってしまった。
周りの誰にも反応は無い様子だ。
チョット場を休ませる為にも、泳いでてもらった二匹には天国にいってもらう様にシメる事にした。
自分には大の苦手な作業なんだが、なるべく苦しまないで済むように素早くやらねばなるまい。
最近、M氏はよく釣っているせいか、かなりシメの腕も上がってみえた。
噂には聞くが、神経シメのグッズを取り出し、手際よくサクサクっとこなしてしまうのである。
一瞬にして魚は昇天していくのだった。その行為はまさに「必殺仕事人」の様 まあ、ある意味、魚に非常に優しいかもと思ったのだった。

時間がもったいないのでデジカメ撮影はパス。
早速、釣りを再開して行く。
表層での反応がイマイチに感じたので、もう一度ジグに戻してみる事にした。
なかなかジグは難しいのだが、私には絶対的に信頼をおいているジグがある。厳しい時の貴重な一匹を何度ももたらしてくれたジグ。
コイツならば何か起こせるかもと最終兵器として投入した。
やはり、答えはすぐに出た
ゴゴン! っと来て食い込むのを確認してからグっと合わせてやる。
瀬際で豪快に首を振ってフックを外そうとするハマチ。
そうはイカナイ。
少しだけ潜らせてやり、十分なタメが出来た事を見計らって抜き上げ完了である。
本当に今回はツイている。下手な自分には滅多にない事であった。

その後、しばしビッグプラグにてモンスターを探してみるが、いつもの様に反応は無かった。
陽も高くギラギラと磯を焦がし始めている。
そろそろ撤収の時期だとポイントを後にする事にした。
珍しく魚を持って帰るのだが、もう無茶苦茶重い・・・。
やはり荷物は最小限にしなければならないと反省するのだった。
体力のない自分はN氏、M氏と同じペースで歩けない(笑)
時折立ち止まり、ゼエゼエいいながら戻るのだった。
久々の地磯はツラすぎる

帰りはさすがお盆といった感じ。もう車がウジャウジャしててまともに進まないのだった。たっぷりと!?時間をかけてやっと家に着いた。
釣り場でデジカメが面倒だったので、サバくまえに撮影してみました。
滅多にない事なので(笑)



P1000618
手前から64、62、60と粒ぞろいなハマチっ子達でした


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一番奥のハマチはM氏にシメてもらったもの。
うーん、何か全然違います
バッチリと神経シメしてもらったので、味がどう違うのか少し比べてみました。ハッキリとは分かりませんえしたが、やっぱり美味しい様な気がしました

今回、三日間でたった一日だけマトモに釣りが出来ましたが、非常に気持ち良く最終日を過ごせたので満足できました。
ご一緒下さり、様々なヘルプをして頂きました、N氏、TK氏、M氏には本当に感謝しています。
この場をかりてお礼申し上げます。誠に有難うございました。
さあ、次の釣行はいつになる事やら・・・。

それでは

 

 

 

 








 

夏修行

8月3日、4日の日記


今月、初めての連休がとれたのでワクワクしながら釣行プランを考える。
少ないながらも色々な場所で釣りをする様になって、このプランを立てるのを非常に悩む様になってきた。
あそこか!? ここか!? そんな感じで夜ごと一人で想像するのだ
仲間からの有り難い情報から、比較的安定してるポイントの話は聞いてはいる。
もちろん! 自分も当然、喉から手が出るくらい釣りたいのだが・・・。
しかし、まだ私の中で季節ごとの傾向性を身で分かっていない。
なので今回も少し開拓してみる事にした。
とりあえず二日間あるので、まずは初めてのポイントに向かう事にする。
明日があるので、まだまだ気持ちには余裕がある(笑)

天気予報は曇りとの事で安心していたのだが、夜が明ける頃になって凄い勢いで大粒の雨が降ってきた。
最近、非常に暑いのでレインウェアを持って来ていない。
ズブ濡れになるのを覚悟したが、何とか磯に向かう寸前にうまく雨は止んでくれた。

磯に着き、まずは立ち位置を探す。
もちろん、初めての場所なので、とにかく少し高い場所から全体を見回してみる事にする。
風向き、潮の動き、地形、ベイトの存在などから自分は決める事が多い。
しかし今回、まるで目に見えて流れる潮も、ベイトも確認する事が難しいのであった。
目の前に広がるのは・・・公園の池の様な光景であった
眺めていても仕方ないので、魚だったら、どこで一番楽にベイトを捕食できるか!? っと勝手な想像をして立つ場所を決めた(笑)

まだ薄暗い朝、まずはトップからスタートする。
何度かキャストを繰り返しながらルアーをローテーションしてみる。
これが結構難しい!
釣れないからと、コロコロかえるのが正しいと言い切れない経験もしてきたのである。
魚がいても、いつスイッチが入るか分からない時もあるのかもしれない。
とにかく様子を見ながらキャストを繰り返すのだった。
一度だけ、サラシから海底に続くV字の岩のスリットにミノーを通していた時、ちょうどルアーがサラシに入った瞬間にグウーっと違和感があった。
何の魚かは分からなかったが、いつもダツではなさそうな気がした。
しかし、二度と同じ場所で反応する事はなかった。

気がつけば朝のチャンスタイムは終了していた。
すっかり陽も昇り、磯はみるみる灼熱地獄となって行く。
腕時計にある温度計を見ると36.4度!!

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けっこう涼しい風が吹いてはいるのだが・・・暑い!!
この直後、まったく静かな海ではあったが、届かない沖で何やらナブラが少しだけわいていた。

その後はジグも交えながら、しばらく頑張って探ってみていた。
今日はもうダメかもしれない。
しかし、次回につなげる為に、とにかく海から得られる些細な情報の一つでも感じておきたかった。
海底の地形はどんなか、水深はどこでどの位あるのか・・・そんな感じで探っていった。
一日目終了


翌二日目は午前二時に起床する。
前日は夜9時すぎに寝たのでしっかり体力が回復出来た。
いつも不眠不休にて釣りを始める事が多い自分。
正直、寝るとこんなにも元気!?なものかと驚くのだった。
気合い満点!で早速ポイントに向かう。

現場に着くと心配していた波、風も思った程ではない。
何とか立ちたい磯に行けそうな感じであった。
渡船屋さんに着くと、もうすでにルアーマンらしき車が停まっていた。
出船前、集まったお客さんは私を入れて四人。
全てルアーマンであった。自分以外、皆さんベテランの様子
今日はゆっくりと釣りが出来そうかもと期待しながら船に乗り込んだ。

滑る様に一行を乗せた船は港を出て行った。
船から海を眺めていると一段と熱く燃えるRockBeachであった。
昨日の海と比べるともう、初心者の私でもハッキリと感じる位に違う!
もう勘違いでも何でも構わなかった。
気力、体力とも最高のコンディションの自分には、今から100パーセントの釣りが出来る事で十分であった。
船は静かに目的の磯に到着した。

そそくさと準備を済ませ釣りを始める。
昨日の大変厳しかった記憶はひとまずリセット、頭を空にしてキャストをして行った。
時折、魚の気配はあるのだが誰にもバイトはない。
ダツも御留守な様であった。
一時間、二時間と時間だけが無情に流れて行く。
一人、また一人と呟く様に言う・・・オカシイと。
いつもの私ならば同じ風に思って溜息をついて休んだろう。
だがしかし、今日は何かが違う。
オカシイとは思うが全然気にしなかった。
鼻歌まじりで何度も何度も重いタックルを振って行った。

確かに潮も動かないし、どうにも魚の気配は無くなって行っていた。
まったく妄想かもしれないが、何かただならぬ予感がしていたのだ。
いつもは様々なルアーを試してみる。
この日、マズメこそいくつかのプラグを使ったのだが、それ以降は自分が一番信頼しているメタルジグ一本で通す事にしたのだった。
コイツで十分だ! 絶対に行けるはず。
これもまた、集中して投げ続けられた理由かもしれない。

しばらくすると少し沖にナブラが出た!!
小さい魚の様だが今日初めてのチャンスだ。
お一人の方の目の前でわいているが、まだその方は気付かれてない様子であった。
急いで彼に声をかける!ナブラ出てますと!!。
伝え終わった頃にはもう沈んでしまったが、それはいつもの事である
落ち着いて気持ちを込めてキャストする!

ゴンっと食った!
良いタイミングでフッキングも決まった。
かかったのを確認して一瞬だけきいてみたが小さそうだ。
スルスルっと魚を巻き寄せると尖った奴が見えてきた
ポンっと上げると動かない(笑)
いつものブルブルが無い・・・。


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まだ群れはいる様だが、もう一人の方にお任せして速効でシメさせて頂く。サバによく似ているが、スマカツオというらしい。
とにかく、鮮度が命の魚である。
小さいが家族三人で美味しく頂くにはちょうど良い。
すぐにギンギンに冷やして大切にキープした。

その後スマの群れは消え、ただ時間だけが経過して行った。
しかし、まだまだこれからだ。
ずっと海を眺めながらやってると、少しずつではあるが確実に海の様子は変わって来ていた。
流れが変わり、水の色が変わり、グレなどの磯際の魚の動きも変化して行っている。
先ほどから少しずつではあるが、小さいジャコの様な小魚の群れも増えてきた様子だった。
何かのタイミングで魚が突っ込んでくるかもしれない・・・。
そう思ってキャストしていると、お二人の方はもう上がられるとの事だった。寂しく思ったが、たとえ一人になっても頑張り続けたかった。

そうしていると、沖から真っ暗な雲が近づいてきた。
結構速い足取りで向ってくるのだった。
遠くからでも本気の雨が降っているのが見てとれた。
すぐに強い風が吹き出し、沖からは大きなウネリをともなった波が打ち寄せてくる。時折、打ちつけた波に頭からシャワーをあびる。
これはヤバイかもしれない・・・。
するともう一人の方も俺も上がるわとおっしゃられた。
今にも青物が突っ込んでくる気配はある・・・。
上がることを覚悟しはじめた頃、急いで船頭さんが迎えに来てくれた。
まだやれるか!? あとは船頭の判断次第・・・。
ドキドキして振り返ると船頭さんは両手で大きくバツのサインを出された。
絶対のルールである

急いで荷物をまとめ、タックルをたたむ間も無いままに急いで船に飛び乗るのだった。
ウネリと波の中を全速力で駆けて行く。派手にジャンプし、次の瞬間一気に海面に叩き落とされる船。
雨と波飛沫でビショ濡れになりながら無事に港に帰ってきたのだった。
船から降りて荷物をまとめる頃にはまた青空が戻ってきた。
まさに南国のスコールを思わせる荒れ模様であった。
しかし、風とウネリは依然として強さを増している様だった。
渡船屋さんに戻ってから、皆さんでタックルを水洗いし、しばし楽しい話をさせて頂きました
ベテランアングラーの方々のお話はとても楽しく時間も忘れる位。
また、いつかどこかでお会いしたい方々でした。

いつもはドップリと疲れて帰る事も多い釣行ですが、今回は不思議とまだまだ力がみなぎっていた。
足りない、まだまだ釣り足りない。
まるで何かにとりつかれたかの様に遠い家路を急ぐのでした。

それでは

 





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