2010年09月

Revenge

9月22日の日記


相変わらず磯に行きたくて一週間ウズウズしてました。
本当は行ってる場合じゃないんですがね・・・。
よく、〇〇に切られたとか、バラしたとか、ホニャララがブレイクしたとかって聞きますが・・・。
自分はもう悔しくってたまりません。
だって、今度いつ出会えるか分かりませんよっ!
っという事で、早速ですが実釣の模様を


自分がつかんだ手ゴタエをたよりに、再び同じ場所に向かう。
確信はあるのだが、すでに一週間が経過しようとしている。
はたして奴らはまだいるのだろうか・・・。
いるに違いない。
五感だけをたよりに海をまずは凝視するのだった。

開始早々はトップで攻める。
まずはサーチにと、購入後ずっと使用してなかったハンドメイドのポッパータイプで探ってみる。
しかし反応は無い。
潮位、波が高く、本命の場所には立てない。
前回、二日間の経験からすると、ボイルがあるのはこの立ちたい場所の半径10メートル以内のみなのだ。
今の立ち位置からは探れる範囲はおよそ5メートル。
現実的に打ち続けるのは無理がある様に思えた。

ここですぐにジグに交換してみる。
RockBeachは青物だけにあらず・・・。最高のフィールドである三重・南紀エリアにおいて、その時に狙える全ての魚がターゲットなのである。
青物以外の夢を求め、薄暗い中、執拗に根周りのボトムを攻める。
開始して数投後、カンッ!と小さな衝撃があった。
オカシイと思い、軽いジャークのあとフォールしてみる。
まだ、じゃっかんスラッグが残っているが、ゆっくりとフォールさせると、凄い勢いでラインが水中に走った!
うりゃ!!っと合わせるがフッキングせず…。
いったい何だったんだろう。

また、違う根をねちっこく探って行く。
ボトムから約5メートルくらいを、シャクリ上げてはフォールさせてを繰り返して行く。
今度は一瞬のポーズを入れた時に穂先に違和感。
グイッっとあおる様にアワセてみると、今度は乗った!
グググググッ
結構な深さの場所でかかったのでよく引くが・・・。
なーんか、どっかで感じた様な引きかな?
しいて言うなら・・・上物!?
っという感じで巻き上げてくると、何とコイツが釣れてきた(笑)




P1000671
ニザダイ? サンノジ?って言うんでしょうか
グレ師がよく豪快に竿を曲げている魚です。


P1000670
ルアーで釣れたのは初めて。
ザラザラとした肌はカワハギを思い出します。
美味しいかもとキープ


開始から、約2時間ほどで潮位、波とも下がり、本命場所に移動。
ついでだからとノットを組み直してたら…。
ドボッガボッ!っと捕食音が聞こえてきた。
急いで振り返ると、単発だが元気に捕食してやがる!
・・・足元まで来たボケーっとした顔
やっぱいたねウッシッシ
こんにちは。
しかしタイミングが悪いわ(笑)

それからしばらくすると、急に海の中が騒がしくなってくる。
数々の小魚達が元気になってどんどん増えてきた。
いったい、何が変わって活性が上がっているのか、特にこれといって目に見える変化は無いのであるが。
っと海を眺めていると、エメラルドグリーンの綺麗な集団もやって来た。
爽やかサイズのシイラ、ペンペンの群れである
よーし!っと群れのド真中にドボンっとキャスト。
わーっと皆んなでジグを奪い合って一匹がかかった。
残念ながらすぐに外れたが、再度キャストするとまた群がって来る。
今度は無事に一匹ゲット。60センチほどだが結構元気である。
写真は後回しと、タイドプールで泳いでてもらう(笑)

しばらくすると、今度もボトム付近で何かがかかった。
乗ったのだが・・・コレも何か変な引きである。
ぐりぐりと巻きあげてくると長ーい。
あらら・・・メーター位!? のヤガラである。
バタバタするのでグローブごしにつかむと、ギュルギュルギュルっと手の中で高速回転する
うわああー! グローブが粘液でニュルニュルになった。
すいものか鍋にでもしてみようっと
またまたタイドプールに。

その後は猛烈な風が沖から吹いてきた。
不思議と波やウネリはない。しかし、強烈に潮が流れだした。
しばし、真剣に青物を狙ってみる事にする。
いままでのジグではとても沈んで行かない。
より重量のあるジグを投げる為、もう一本のタックルを出してみる。
それでも、120グラム程度じゃ流されて着底を確認できない。
しゃくり上げるのも、早過ぎる潮のせいで、もう無茶苦茶重いのだ。
ミュートスHHHと6500の組み合わせでは、あまりに重く負担がかかり、腕の骨から悲鳴をあげる始末。

しばしシャクリ続けたが、もう辛すぎるので再びXR-1にチェンジ。
しかし、これが何だかシャープ感にかけるのだ。
80グラムくらいのショートには向いてるが、100グラム以上のロングにはビミョーに感じた。
気のせいかもね(笑) ジギングって凄く難しい

激流の中を見ていると、ダツをはじめ様々な魚が余裕で泳いでいる。
人間には激流でも、魚には大した事ないのか…。
ツムブリの50くらいが悠々と泳いでいたが無反応だった。
ここで、いったい何をやって良いか実は途方に暮れる。
持ってるルアーで良さそうなものがみつからない。
プラッキングも、ジギングも、何かどうにも的外れな気がしてならないのだった。
更に風も増してきて、とうとうウネリが出てきた。
連続して波飛沫をあびる様になってきたのでストップ。
後で撮影しようと思ってたタイドプールの魚を急いでシメて撤収した。
残念ながら青物に追わせる事は出来なかった。

現地で写真が撮れなかったので・・・。
サバイテから撮ってみました。
とりあえずはお刺身にしてみました


P1000680
これはペンペン。さっぱり味。


P1000676
続いてニザダイ?サンノジ?
もっと磯臭いかなと心配しましたが、まったく臭みもなかったです。
見た感じ鯛っぽい身で普通に美味しい。


P1000677
最後はヤガラです。
個人的にはコイツが一番おいしく思いました。
なるべく薄く切ってみましたが、コリコリ感もあってイケます。
しかしどの魚もキレイな身をしていますね。


今回の釣行でも色々な発見、そして疑問や課題が見えてきた。
なかなか真昼間にルアーに興味を持たせるのは難しい。
速い潮をどう攻めるかもよく分からないと実感するのだった。
今後、しばらくはジグの修行をまた再開して行こうと思います。

それでは


 

フック

9月15、16日の日記


9月15日

最近は仕事、バンド活動、そして釣りとなかなかバタバタした日々である。
こうして更新もママならないのですが・・・時間を何とか調整して南紀に向かう事にした。
前日の天気予報では、波高1.5メートル、小潮、風は微風と大変穏やかな海が予想されるものだった。
水温は相変わらず28度前後あるとの事。
水温が高いからダメだ! 様々なアングラーからそんな声が聞こえてきている。
もちろん、磯青物の一年生の自分にはよく分からない。
じゃあ確かめてみるしかないっ!て事で行ってみる。


ポイント到着は午前5時半くらいだったろう。
さすがに秋の入口ともなると日の出も遅くなってくる。
予報通り、海はまるで池の様である。
まだ薄暗い中、まずはポッパーをキャストしてみる。
着水と同時になにやら細長い20センチほどの魚が驚いて逃げ惑う。
おお! これは嬉しいベイトが入ってるな 
喜んでキャストを繰り返すが・・・どうにもおかしい!!
着水音にビックリして逃げているのではないのである。
着水音に狂喜乱舞している子ダツの群れなのだった
その数、数百、いや数千かもしれない。
辺りはダツに埋め尽くされているのだった。

弱ったな・・・。
なるべくダツがバイトしてこないトップ系のルアーに交換しながらやってみるが、どうにも活性が高いのか平気でアタックしてくる。
着水後、ワンアクションで30メートル以上離れた所からピョンピョン飛びながら大量のダツが襲ってくるのだった。
しばらくすると、先ほどとは明らかに違う群れが入ってきた(笑)
巨ダツである

ちょっ、っちょっとだけ、ダツに癒されてみる事にしました
ミノーにかえてちょいとアクション!
ゴン!! ギャギャジージー!
すげー7キロ程にセットしたドラグが出てるし(笑)
そんな感じでまず一本。
ありゃーST56の1が伸ばされてるよ・・・。
66の1にしてみよう。
ほいっと二本目。
さすがに三本目で我にかえりました



P1000658
なかなか良い顔をしてるので撮ってみた。
せめて美味しかったら・・・きっと人気者でしょ。


はああーっとさすがに溜息が出てくる。
暑さでボーっとしながらも少し立ち位置をかえてみる。
ヒョイっとそのままのルアーをキャストしてみると、また遠くからジャンプして追ってきた。
二回目のジャンプで目を疑った。
あのシルエットはまさしく!
マグロ!!
正確にはそのずっと子供のビンタちゃんであった。
二匹がイルカの様に飛びながら追ってくる。
ルアーの手前約10メートル程までくるとジャンプを止め、猛烈なスピードで一直線に向かってくる。
残念ながらもうルアーは足元まで来てしまった。
見切られたか!? 焦りながらすかさず二投目。
よし! 今度もまた遠くから同じ様に追ってきたぞ!
少しリーリング速度を落としアクションを入れてやると、またも10メートル程手前から完全ロックオン状態で突っ込んで来た。
ドン!! っと小型ミサイルがHIT!!
ぐんっと竿先を持って行くやいなやフッと軽くなってしまった

うわああああああああー!!!

なんて事だ。久々に会えたのに・・・・。
しかしまだ放心状態になるには早い
まだ、もう一匹おる。
もう一回投げる!

きたあ! 良かった、若干速度は鈍ってはいるが、まだやる気はある。
食え、食え、食え! 食っちまえ!!
ドン!!! やったー
グングングーウゥー ユラユラーユラー
ふっ・・・・・・。


ああああああああああああー!!! あああああー!!



いったい何て事だろう。
たった二匹を、運良く二匹ともヒットさせながら・・・二匹ともバラシたのである!!
何故にST66とはこうも相性が悪いのか・・・。
腕の問題なのは間違いないのだが、他にもタックルバランスなのか、魚のパワーが足りないのか、分からない事で頭が一杯になった。
とりあえず、すぐにフックを小型のものに交換して投げるが時すでに遅しであった。

気分転換に今回に向け、新調したパーツがあるので写真を撮ってみた。


P1000663


P1000664
ノーマルスプールにはまだ使える3号が巻いてある。でも4号も巻いておきたい。とてもNEWソルティガなんて買えない(笑)
なのでスプールを追加してみた。
少し4500より小さいが4号300メートルはほぼ巻く事が出来た


その後、数時間ずっと投げ続けたがダツ以外は全く何も起きなかった。
心折れそうになってきた頃、風向きが変わり凄い強風が吹いてきた。
池の様だった海面がみるみるバシャバシャと波だってくる。
その影響かは分からないが、少し潮も動きだし、ダツの猛攻が不思議とおさまって行った。
チャンスかもしれないと、更に一時間ほど投げ続けたが何も起きない。
ダツのボイルはまだアチコチで起きていた。
いよいよ諦めてタックルをしまった頃、ふいに足元の際で爆発したのである。
ドボッ、ゴボッ!! 70センチは超えているであろう奴が群れをなしてふいに沸いたのだった。
高水温とダツ地獄で諦めていたが、奴らはこうして今目の前にいるのだった。

本当は一日で帰るつもりでいたが、もう悔しくて悔しくてとてもじゃないが帰れない。予定を変更して南紀に泊まる事にした。
ずいぶんと風も強くなり、夕方頃からまとまった雨も降り出してきた。
もしかすると、明日は朝から良い感じかもしれない、いや、きっとそうに違いない。そんな事を夢想しながら早めに眠るRockBeachであった。

9月16日

午前3時に起床し、昨日の事を思い返しながらラインシステムを組んで行く。ターゲットを絞り込み、これから使うであろうルアーも用意した。
昨夜は近くで記録的な豪雨が降ったとの事だった。
時折、けっこう強い雨がまだ窓を叩いている。
念のために雨具を着込みポイントに向かうのだった。

ポイント到着は昨日と同じ位であったが、昨日の場所には他のアングラーが数人みえる。少し離れた場所に立つ事にした。
今日は独りが良い。
ウネリは無いものの、ザバザバと波立っており、結構潮の流れもある。
雰囲気は悪くない。
不思議な事に昨日あれだけいたダツはすっかり姿が見えないのだった。
時折、小型の魚がベイトを追っている姿が見える。
しかしどうした事か、いつもの朝のパターンにはまるで反応が無い。
魚はいそうなんだが・・・。

すっかり陽も昇ってしまった。トップ、シンペン、ミノーと次第にレンジを下げていったが、どうにも上を意識してないかの様子だったのでジグに換えてみる。
実は今回はジグを二つしか持ってきていないのだった。
ここでジグで良い思いをした事が無いからである。

根周りを丁寧に探り続けたが反応は無い。
再度、キャストし直そうと回収に入った時、それまで気配も無かった中型のダツが20匹ほど必死になって飛びながら瀬際まで逃げてきた。
何かデカイ奴が来る!!
とっさにそう思い、リーリングを止めその場で少しずつジャークさせながら表層までジグを浮かせた瞬間、奴は悠々と姿を現したのである。
デカイ・・・思わず息を飲んだ。
何かは分からないが、そのトロピカル色の巨大な奴はさっきまで動いていたジグを探して何度も反転を繰り返す。
急いで回収し、震える手足で10メートルほど先にキャストするのが精いっぱいだった。
奴の姿は見えなくなっていたが、きっとまだ近くにいる、そんな気がした。
先ほどより少し激しくジャークさせると、どこからともなく現れ、今度は凄い速度でジグに襲いかかってきた!
その瞬間を真下で見たが、奴はジグを丸飲みしたのである。

喰った!!
そう思った瞬間に奴は爆発的なスピードで沖に向かって走りだす。
アワセを入れるとか、構えるとかとてもそんな余裕など無い。
けたたましい音を立てながらリールが逆回転していく様を、両手でただロッドを強く握りしめ見ている事しか出来ないのだった。
凄まじいファーストランで100メーター位走られた。
そこから奴は高くジャンプし、その姿をあらわにした。
シイラであった。それもとてつもなく大きいオスである。
先日のメーター弱のシイラとは比較にならない・・・。
ジャンプを繰り返すが、その衝撃だけで立っているのがやっとであった。
4度目に宙に舞った瞬間、パンっとした衝撃と共にテンションが無くなってしまった。
とうとうラインブレイクしたかとゆっくり回収する。
しかし、切れたのでは無かった。
ジグのアシストフックが伸ばされてしまったのである。
あえて太軸ではなくシャープな物に交換したばかりであった。
またしてもフックである。



P1000668


もう、さすがにその場にしゃがみ込んでしまった。
声も出なかった。
最近、やっと魚に食わせる事が出来始めてきたのに・・・。
大きな壁に再びぶち当たってしまった。
帰りの車中でも、何度も何度もその瞬間がリピートされていた。
悔しすぎる。本当に悔しすぎる二日間であった。

それでは















 

 


対!台風

9月8日、9日の日記


またもや台風が出たとの事でせっかくの連休に影響が出た。
普段、あまりアテにならない天気予報ではあるが、今回はさすがに少し様子が違う感じに思えた。
台風の影響だろうか、波高3メートル、南向きの風。
おまけに大潮でマズメに満潮との事だった。
どうにも気が乗らないのだが、一応は用意をしてみる。
何度も行くのを断念したが、一応、様子を見にでかける事にした。

県境を過ぎたあたりから非常に風が強くなってくる。
道端にあるセール旗などは、まさに破れんばかりにバタバタとしている。
南紀のいつものコンビニに到着し車を降りるが、嵐の空気を肌で感じるRockBeachであった。
とりあえず、ポイント付近に車を走らせてみる。
それにしても凄い風だ・・・。
暴風に負けて落ちた木の葉や枝が、道路を茶色く染めている。
ポイント付近の高台まできて完全に悟ったのだった。
凄まじい暴風、真っ暗な海に浮かびあがる白波、とてもじゃないが命がいくつあっても足りない!

かろうじて風裏になるであろう場所、何とか立てそうな高い足場の場所は知らないわけではないのだが・・・。
全く潔く、磯に立つのは諦めた。
無理をして、もし波にさらわれ、落水し漂流したとして、はたしてこんな荒れた日にいったい誰が助けに来てくれるか!?
天候が回復するまでは、おそらくヘリも船も出る事など出来やしない。
そもそも、ライフジャケット一つで浮かんでいられる事さえあやしい。
勿論、誰にも迷惑などかけたくない。

かわりに青物が回遊する事がある、安全な漁港に行ってみる事にした。
しかし、ココはまともに横風を受ける。
キャストしたルアーはアサッテの方向に飛んで行くし、風にラインが大きくとられてしまうのだった。
非常にやりにくい状況なのだが、しばし丁寧に探って行くがこの日は魚からの反応を見る事は無かった。
ライトゲームをしようにも暴風が邪魔をして釣りにならない。
帰ろう、もう帰りたい・・・移動時間約3時間、実釣時間約30分、こうして今回の南紀の釣りは終了となった。

台風の影響を避け、まったりと釣りが出来る地域に向かう事も考えれなくはなかった。
しかし、自分にはどうしても釣りたい奴のアテがあったのだ。
他の地域ではどうか分からない。
だからこそ、万に一つの可能性にかけて遠い道のりをこうして来たのであった。無謀な釣行プランではある、しかし無理は絶対にしてはならない。
結局、この日は殆ど寄り道をする事なく帰宅したのだった。


非常に疲れたので、たっぷりとアルコール(笑)と睡眠をむさぼり、我が家にて朝をむかえた。
もう今日は釣りはいいや・・・。意気消沈しながら用事を済ませる。
午後になって、何かどうにもお刺身が食べたくなってきた。
今からなら・・・急げば夕マズメには間に合うかな!?
思い立ったら何とやら、少しの道具とクーラーを積み込みポイントに向かうのだった。

ちょうど良い時間にポイント到着。
早速、海を観察するのだが、見えている奴はいない・・・。
うーん、チョっと予想外やな。
諦めてディープのボトムをウロウロしてる奴をネチッコク狙ってみる。
しかしどうした事だろう。
セオリー通りの動作には全く反応しない。
さすがに結構、叩かれているのかも。
動から静がダメなら・・・もう、動・動・動!!でいっちゃいましょう
グニョン、グニョン、グニョン、グニョ・・・ッドス!!
はい、いっちょあがりー


P1000655
やわらかめのお刺身ゲットです!
やったねー

P1000654
とても美しいですが、今回は美味しく頂きますよ

けっこうシビアな状況でなかなか後が続きません。
数が少ないのと、かなりスレてる感じ。
しばらくアレコレと試し、やっと陽が落ちてきた時に反応してくれました。
やっぱり止めずにアクション中に抱いてきました

P1000657
ちっちゃい。
けど家族三人分には上等です!

キンキンに冷やし急いで帰宅。
まだ半透明な感じが残る貴重な食材を美味しく頂きました。
その時食べたい食材を、必要な分だけその命を頂く。
我々釣り人の命、そして釣られる生き物の命、そんな事をぼんやり考えながら美味い酒に酔うRockでした。
それでは。








夏の終わり???

9月1日の日記


様々な事がある中、限られた時間の中で釣りをする。
そこに海があるなら、おそらくどこもポイントになるのかも。
だけど、やっぱり俺は磯に立ちたい!
もう、タマラナく行ってきました

いつもの様に軽快に南紀特急を走らせる。
うーん、久々で・・・あのコーナーの感じ忘れてるな(笑)
踏まなくていいブレーキ、しなくて良いシフトチェンジをしてしまう。
Punkを聞きながら踏み続けてると前方にトラック!
っと同じ様に減速をする一台のミニバンが目に入った。
なかなか元気いーじゃん(笑)
んんん!? もしかしてY先輩の車か!?
どうやら間違いない様である、早速メールにてご挨拶するのだった。

南紀のいつものコンビニに到着。
久々のY氏との再会に眠気も飛んで行く。
まったくの偶然の出会いであった。
Y氏も自分も、ある場所が気になっていたのである
自分はあえて競争から身を引いた場所をと思っていた・・・。
だが先輩はマッコウ勝負の気合いであった。
一緒に来る!? いったい誰が断る事が出来ますでしょうか(笑)

ポイント付近に着きしばし仮眠する事に。しかし、狭い南紀特急では寝る事が出来なかった。
おまけに執拗な蚊の攻撃に手足はボンボンである。
いよいよの時間になってちょっとしたトラブルに見舞われる。
これはアカン!! 大急ぎで当初の予定の場所にダッシュで移動する事になった。このままマズメを逃してしまうのか・・・。

到着は午前5時すぎ。何とか間に合った。
大急ぎで準備を整えて行く。
おもむろに海に目をやると、今まで見た事のない様な潮が流れている。
いったい何だろう、付近を沖からの潮が直撃しているのだった。
呼吸を整え、これからの釣りに期待を込めながら向かう。
はたして今日は何が待ち受けているのだろう・・・。

波とウネリのせいで本命のポイントには立てなかったが、ココもまた悪い場所ではない。
まだまだ薄暗い中、まずは結ぶのはポッパーである!
とにかく広範囲を探っていくのだった。
しばらく粘るが反応は無い。しかし、雰囲気は悪くない。
今度はペンシルにて探ってみる。
魚がいればおそらく、きっと何かしらの反応が出るだろうと。
しかし、何という暑さだろうか。
まだ完全に陽が昇る前だというのに汗が止まらない。

これは自分の場合なのだが・・・。
特に磯の釣りではメンタル面が大きく釣りに影響する様に思う。
朝のチャンスタイムに何かしら反応があったり、もしくは釣れたならば、その後一日の釣りは大きく変わる様に思うのだ。
朝から爆釣したらどうか知れないが、普通ならば長期戦にもつれこむ。
今回も得意なルアーをいくつかローテーションして行くがいっこうに何も起きないのだった。
おまけに潮も止まってしまうのだった。
こうなると辛い。一投、また一投とキャストを繰り返し、また丁寧に探りながらも心の中は複雑である。
ヤバイな、魚がいないんじゃないだろうか、ハズしたか・・・そんな風にどんどんネガティヴな感じになってくる。
そうなると煙草をふかしたり、しゃがみ込んだりと休憩モードになりかねない。挙句の果てには完全に心折れてなんて事も(笑)
キツイがそうはなりたくない!
一連のローテーションが済み、しばし次に何を投げようかと考える。
そうしている間にも刻一刻と海の状況は変化し続けているのだ。
とにかく投げ続ける事、下手な自分にはそれしかないのだ。
再度、ローテションの振り出しに戻ってキャストしていく。

落ち着いてやってみると、結構、意外な事も見えてくる様に思う。
たとえ、目に見えて分かる程の大変化はなくとも、風、波や潮も少しずつ変わり、同じルアーで同じラインを通してもまた別な感じにルアーが動いたりする。
ベイトの種類や動きも微妙に変化して行っているのだった。
同じローテーションながらルアーの交換サイクルを長くとってみる。
魚がいつ射程圏内に近づき、そしていつ自分のルアーに気づくか分からない。キメの動き、アクションも大切だが、とにかく数を投げてルアーを見せるチャンスを増やさなければと。
しかしまた一通り投げ尽くしたのだった。

水分補給をしながらまた考える。
こんな時はあまり悩まず色々とやってみるのが良いかもしれない
なかばそう自分に言い聞かせる事にした。
以前の日記でも書いたが、自分はミノーが苦手である。
繊細なバランスで出来ているのか、どうにもうまく泳がせられない。
おまけにいきなり魚がゴゴンっとくるので上手くアワセられないのである。
それがどうにも悔しかった。

磯に行けない時にライトゲームで遊んだが、魚を釣りながら、同時にはたしてコレが磯ならばどうかと想像していた。
そこで、いくつかのアイデアが浮かび、いつか試してみようと思ったのだ。
せっかくなのでやってみる事にした。
ミノーは巻きながらルアー自体が持つ泳ぎで釣るのが一般的・・・そんな風に自分は思っていたが、その観念をサッパリ捨ててみる。
ペンシルやポッパーなどのトッププラグと同様に考えてみる事にした。
ルアーを見ながらトッププラグを操る様に動かしてみる。
ふーん、ちょっと変だけどイケるかも
何かこないかなーっと数キャストしているとふいにソイツが勢いよく追ってきた!!

今回、偏光グラスを家に忘れたが、裸眼でもハッキリ見えるエメラルドグリーンの奴!
グングンっと寄って来たので通常のリトリーブで泳がせてやると、フッと離れて行く・・・くううーあかんあかん!!
見切られる寸前に先ほどまでやっていたアクションに戻すと、再び猛スピードで戻ってきてくれた
その姿はまさに魚雷の様である!
食え!食え!っと激しく襲いかかる奴に最後のアクションを叩き込んだ瞬間、どかん!!っとエメラルドグリーンの魚雷が被弾した!

ギャアアアアアアー!!! っとソルティガの悲鳴が響きわたる。
あれ!? ペンペンってこんなにパワフルなの? 4~5キロほどにセットした4500Hのドラグが止まらない。
てか、めちゃめちゃ楽しい!!
指でスプールにブレーキをかけながら更にドラグを締めこむ。
やっとラインが出なくなってファイト開始である。
XR-1にはまだまだ余裕がある。
いつもの様にゴリゴリ巻いてやりたいところだが、何度も使用しているPE3号なので心配だ。
少し丁寧にやりとりする事にした。
グンっと走られるとリールが巻き辛くなる。タックルは強力ではあるが、いかんせん釣人が貧弱なのである(笑)
そうこうしてるとジャンプが始まった!
飛んでは走るの繰り返しで、ふいにテンションが無くなり外れたか!?っと焦る。
いや、まだ魚は付いている・・・おもいっきり手前に向かって走って来ているのだった! 全速力でリールを巻いてやっと魚に追いついた。
数度ジャンプをかわし手前に寄せてくると思っていたより大きい様子
こりゃこの足場の高さでは抜きあげはキツイなと思っていると、Y氏がギャフをかけて下さるとの事。
ここは素直にご厚意に甘える事にする。
瀬際で魚が波にもまれなかなか難しいのだが、ついにY氏のデビルズクローが奴を深くつらぬいた。












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この顔! 獰猛な面構えである。
なんとも言えない美しい色のコイツに再び会う事が出来た

 

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普段、メジャーを持ち歩かない自分なのでサイズははっきりとは分からないが、Y氏、そして自身の目測ではメーターはまあ超えていると思われた。オーシャングリップの重量計を見ると7キロ弱。
やっと自分にも「シイラ」と呼べるサイズと出会う事ができました。
Y氏、誠に有難うございました

ギャフをかけた以上、最高に美味しく頂く為に準備をしないとならない。
苦手な儀式ではあるが、少しでも苦しまない様に手際よくシメる。
また、そのままではとてもクーラーボックスに収まらない為、半分くらいから真っ二つに切る事にした。
ここでY氏がアドバイスを下さる。ちゃんと内臓をとると全然味が違うと。
早速、特大の内臓を取り出すのだった

結構な時間を費やしてしまったが、釣り再開の前にもう一度ラインシステムを組み直す事にする。
しばらくすると、目に見えて海の様子が変わってきた。
鳥が上空を飛び、海面も何かザワザワしている。
ペンシルにかえて探っていると一瞬、黒っぽい魚体が見えた様な気がした。再び同じラインに通すとゴンっと食ってきたのだがミスフッキング。
ルアーの周りには大きな波紋と泡が残されたのでソコソコの奴だったかもしれない。おそらくシイラではない奴だった。
その後、ジグにかえて流れの中を探っていた時にもゴンっと当たった。
しかし、またしてもミスフッキング。
せっかく食ってきているのにバラす。これは何とか改善しないといけない今後の課題である。ヒット自体、自分にとっては滅多に無いのだから。

しばし、この雰囲気がある状態が続いたのだが、残念ながら再び食わせる事は自分には出来なかった。
おそらく、何にかしらのフィッシュイーターはそこにいたのだと思った。
しかし、自分の少ない引出しでは反応させれなかったのだろう。
いつか、この様な状況でも確実に食わせれる様になりたいと、悔しいが釣り場をあとにする事にしたのだった。

駐車場にてY氏と別れる事にした。
まったく眠っていない状態で炎天下にいた為、体力の消耗が凄まじい。
食事を済ませるともう運転出来ないほどの眠気がおそってきた。
そのまま急いで道路脇の駐車スペースに緊急ピットイン、約3時間ほど気を失った様に爆睡するのだった。
目を覚ましてすぐ左の奥歯付近に違和感を感じる。
そのまま走りだし、ちょうど三重に入ったあたりから違和感は激痛に変って行った。
その凄まじい痛みに、これまた運転する事が出来ない。
しばらくするとドラッグストアが目に入り、息も絶え絶えに店内に入った。
懐かしいコンジスイと飲み薬をダブルで使用する。
30分程で痛みが少しマヒしてきたので急ぎで帰るのだった。
(翌日、耐えられず歯医者さんに診てもらうとモロ神経までいってたそう)

今回も色々ありましたが、やっぱり磯の釣りは素晴らしいと実感しました。
ダツやヤガラ、ウミヘビやらアナゴ以外で初めてメーターを超えられたのも嬉しかったです。
こうして夏の魚、シイラに会う事が出来て、心おきなく夏の磯を締めくくれたかなと思いました。
おそらくまだ残暑はしばらく続きそうですが(笑)
これから秋のハイシーズンに向け、また修行して行きたいです。

それでは




 




 

 

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