2010年11月

狙いは大きく!?

11月17日の日記


些細な希望であるが今回も狙いはあった。
しかし寒い!! 途中の峠の気温は2度!!
年中通う自分ではあるが、どうにもこの11月の冷え込みには毎年閉口してしまう。
海水から湯気が立ち、もうもうと辺りが見えないなんて事もしばしば。
だけど、陽が昇れば熱帯魚がウジャウジャなんて不可思議な海である。
漁港でサザナミヤッコ、タテジマキンチャクダイの幼魚を見る機会もある。
黒字に白のウズマキか大変神秘的な魚達。
その気になれば釣れる気がするが、もはや水槽は無い。
いつか復活させたいなと狙ってはいますが(笑)

同じ場所でのお祭り騒ぎには限りがある。
釣れてない私には、非常に刺激的な事ではあった。
しかし、あまりに限定的な釣りでもある・・・。
本当に終わったかどうかは分からないのだが、今回は冒険してみる事にしたのであった。

向かったのは、この釣りを始めてすぐにたどり着いた場所。
おそらく、私より若くて健康体ならば誰にでも行ける場所である。
何というか朝の冷気が心地良い!!
まだ真っ暗ではあるのだが・・・。
これぞ磯!!って雰囲気に満ち溢れている。

様々な立ち位置は昔に学んではいたが。
今年はワケが少し違うのだった。
本気で遊んでくれる、ツバスが今年はあまりいないのである。
迷わず、ココで一番沖に面する場所に歩いて行くのだった。

現場到着はちょうど空が明るみをおびて来た頃。
薄明かりのせいだろうか!?
見えている海は複雑な潮の流れを生み出している。
早速、結ぶのは最近のマイブームのミノー。
私の様な強いタックルでも無類の飛距離を生み出してくれ、その泳ぎっぷりは複雑な流れでも微動だにしない。
ただし! 快適チューンをしているかどうかによる(笑)
ウマク行けば、ST66の1/0でも微動だにしない。
足元までしっかり泳ぎきってくれるのである。

気にしないが朝のチャンスタイムは何も無く終了。
ベイトが動く今、さてこれからどうするか、ゆっくりと思案するのであった。
考えられる全ての事は試してみた。
しかし、どうにも歯車が噛みあわない。

どうにもならないので、用意していたプランBに切り替える。
おいしいアオリ狙いである。

しかしながら、完全に陽が昇った今、さすがの南紀でも厳しいものがあるのだった。
チェイスすらない。
しかたがないので、自身が得意としている深場に向かう。
複雑に潮が絡み、わずかな瞬間でしか底をとれない。
まったりしている様で、実は水の中には激流をともなう場所である。
底をうまくとれたら・・・抱いてくれる事は多い。

着いてすぐに青物狙いの船が目立った。
今はアオリ狙いと気持ちを落ち着かせる・・・。
ピュンっと第一投!
綺麗に深くまで沈んで行く。
しばらく待っって少しのシャクリ。
シャクリよりも、どうエギを安定させるかに全神経を集中させる・・・。

もわ・・・。
ありえないほどの微動であった。
ふた呼吸おいてフルパワーでアワせる!!
おそらく欠損は殆ど無い、時代錯誤の剛竿により全部伝わったのだろう。
ゴン!!
普通に根がかりでしかない。
約2秒後、動き出す感覚である。
やったね!!



P1000749
日中に出すのはかなり厳しいです!
なんとかキロは超えました。


穂先が軽く入る程度で寄せにかかる。
ディープ用に設定した強めのドラグがチリチリと軽く出てくれた。
周期的にグイングインを繰り返しながら、時折、イレギュラーに締め込んで行く・・・・。
ああ、何と気持ち良いのでしょう(笑)
勿論、はかってはいませんが、おそらく1200位はありそう。

その後は後が続かず終了となりました。
しとしと降る雨、体の芯から冷えました。
泣きそうでした。

それでは。










ピンポイント

11月10日の日記


釣行の度に悩む。 どこに行くか!?
そう、ポイントである。
一年前は簡単であった。
知っている場所、行ける場所が全てであった。
時を経て、知れば知る程に悩むのである。

とはいえ昔と違い、様々な先輩、釣友、また仲間からHOT!な情報を頂く機会も増えた。
それらの情報をたよりに、あとは自分なりに予想し、自分と相性が良い場所に向かう事も実際増えてはいる。

しかしどうして、魚がいるエリアに向かってはいるのに、わずかの事で出会えない事が多い。
極端な話をすれば、わずか20メートル離れた場所にいるだけで明暗がわかれる事もある。
確実に魚に近づいているのだが、少しの読み違えで一瞬のワンチャンスを逃す事が多かった。
それが悔しかった。


また、通えば通うほどに気になる言葉がある。

「青物は運である!」


最初は気にもしてなかったし、釣り手の力量次第では乗り越えられると思ってもいた。
勿論、運イコール、ただの偶然の結果ではないのだろう。
おそらくは必然性があると思われる。
そこに青物が回遊してくる原因があるからこそ、結果として出会う事が出来るのではないだろうか。
万物には因果の法則があるのだから間違いはないだろう。
ただ、私の様な初心者にはその理由が分からないのだ。


少し前の事であるが、ある場所に通って、通って、気が遠くなる程のキャストを繰り返していた。
目が青くなるんじゃないか!?という程に海を見続けた。
五感を研ぎ澄ませ、あらゆる事を感じようと食事も忘れて釣りだけに没頭したのである。
そこで自分なりに感じた事。
ちっぽけな初心者が感じた些細な事でしかないのだが・・・。
ある時、先輩にお話したら、ココではそれは当然の事で、誰でも知っているよ!とお答え頂いた事がある。
ショックではあったが、凄い世界に足を踏み入れているのだなと、すぐに納得した。
もし機会があり、名人やベテラン、凄い先輩達にそんな話が聞ける方々は幸運である。

前置きが長くなったが、このわずかな読み違いをどうにか修正できないかと今回は悩んでみるRockBeachであった。
キーワードは風、そして波である。
うまく言えないが、どこにレストランが新装オープンするか!?と考えてみたのだった。

はりきって真っ暗な中、岩にしがみついて進む。
タックルにお金をかける私だが、ヘッドランプ等、照明にはコダワリが無い自分。
僅かな明かりでゆっくりと確実に歩むのだった。
数回のロッククライミング、ジャンプ!をくぐりぬけ、やっと目的の場所にたどり着いた。
持病の心臓が不整脈で乱れるし、超メタボな自分にはギリギリである。

今か今かと待っていると、しばらくしてルアーマンがお一人。
「おほようございます。どこに立たれますか!?」
「立つ場所をおっしゃって下さい、出来れば傍で立たせて頂きます」
もう、間違いなくエキスパートさんである(笑)
感じ良すぎだし、何と言うか余裕である。
しばしお話させて頂いたが、なかなか難しいパターンであるとの事であった。

やっとヘッドランプ無しで動く事が出来る頃、ファーストキャストを打って行くのだった。
「すみません、待ち切れずに投げます」
そうお伝えしてすぐのアタックである!
今日は右からの爆風である(笑)
竿はMCのXF-1、リールはダイワのZ6000である。
信じられないほど、強風の中でも飛んでくれるのだが・・・。
いかんせん下手でコントロールがままならない!
隣をチラ見すると、何と自分よりも飛んでないではないか。
夜が明けるにしたがって彼のタックルが見えてきた。

ありゃりゃ! 何と自分とおんなじ位に竿もリールも大っきい!!
この飛距離だと・・・PE5号以上!?
聞くとやはりそうであった。
たまらない強風の中、キャストを繰り返して行く。
まったく、知らず知らずの内にトラブルの種をまいているのだった。

結果としては、強風でふけたラインが知らない間に、リール内部の回転軸に絡むという最低のミスでチャンスを逃したのである!

新型ソルティガなら、ソレ防止対策がしてあるから大丈夫だったのに!!
っと思ってはいけません(笑)
どうしようもないトラブルってのは有りますが、今回のは100パーセント、人為的なミスでのトラブルである。

私の強風下のキャスティング技術に問題があるのも事実。
しかし、一番の理由はスプールに巻いたPEの巻き量であった。
根がかりしたら切れるし、また、毎回リーダーを組み直す私は、新しくシステムを組む前に数メートルはPEをカットしている。
意外にもPEが擦れたり、ケバだったり痛んでいる事が多い。

問題は、貧乏性の私が、もったいないなって極限までPEを巻いてしまった事にある。
バックラッシュではないのだが、少しグシャッとダマになって絡んだりと予兆は出ていたのである。
もったいないのと、極力抵抗を無くし、飛距離を出す為に選んだ策であった。
結果、ライントラブルが出やすくなり、リールに巻き込むという最低の結果となったのであった。
絡んだラインは切るしかなく、結局、数十メーターのラインを切る。
フルキャスト後の絡みであった。

その処理の最中・・・。
目の前、わずか足元から3メートルで爆発した!!
もう、ナブラなんて言葉じゃ言い表せない程の迫力である。
ハッキリ覚えていないが、おそらく約2分ほど沸いていたと思う。
隣のエキスパートはキャストしてみえたが、喰わない!!とおっしゃってみえた。
はははっ、ただ笑うしかなかったRockbeachであった。

その後、同じ強風の中、おそらく何百回とキャストを繰り返したのだが、心配していた飛距離はさほど変わらないし、ライントラブルは一度も出なかったのである。
知っている人は、当たり前だろ!!って話でしょう。
そういう当たり前の事を完璧におさえておかないと、本当にいざって時に困る事になるのだというハナシ。
最高のタックルを使っていても、セッティングを間違えたり、どこか一つにウィークポイントがあれば、それがキッカケで夢の魚を逃す事になるかと改めて再認識するのであった。

夕マズメ、再び同じ場所に戻ってきた。
ラストチャンス・・・全く打たない訳ではない。
しかし、予感がして最小限のキャストにとどめていた。
気配がし、後ろを振り返るとベテランアングラーの姿が・・・。
このオジサン、確か初夏の祭り会場で特大メジロをゴボウ抜きだった記憶がある。
それから続々とアングラーが到着された。
朝ご一緒された方も再びみえている様子だ。
何も分からない自分は最後のチャンスと、時折全力で攻めて行く。
しかし出ない!

完全に陽が落ちる前に納竿する事にした。
帰ろうとすると呼び止められる。

お前どっから来たのかと。
名前は!?っと。

トラブルかと一瞬、身がまえたのだったが・・・。
まったくもって勘違いであった。
地元の名人の方々であった。
お話をうかがい、目の前で自分が釣りをしていた事が恥ずかしくなった。
言葉はブッキラボウで正直怖い。
しかし、ご丁寧に帰宅の道中までご心配頂いたのだった。
あらためて、凄い場所で自分は釣りをしているのだなと悟った。
朝、ご一緒した方は、某超有名ルアーメーカーのフィールドテスターさんであった。
たまーに、超一流の方と現場でお会いするのだが・・・。
彼らはまったくもって超一流に良い方々である!
お恥ずかしながら、わずかではあるが少しばかりの交流がある方もいらっしゃるが・・・。
皆さん、カッコいいし、すこぶる腰が低いのだ。
そして釣りをすると・・・凄まじい。

たとえ下手で釣れなくとも、少しだけでも彼らの様に余裕を持って、良き人間でもあろうと思うのであった。
今回は情けない話を披露する事となったが、人柱!?として身を捧げます(笑)

それでは

ゆるーく

11月8日の日記


趣味で釣りをする自分にとって釣りとは遊びである。
遊びではあるが、私には全力を注ぐ価値のあるものだ。
他の道でも同じであろうが、辛く苦しい日々もある。
今の自分を越えたその先に、さらなる喜びや楽しさがあると信じている。
だがしかし、苦しい修行だけでは息が詰まってしまうというもの。
たまには肩の力を抜いて、のんびり行くのも悪くはない。


この日は、しばらく前に知り合った大阪のTO氏とご一緒させて頂く事となった。
氏は私が愛するサーフの釣りのエキスパートであり、過去にはメートルにほど近いフラットフィッシュも捕ってみえる。
また、ショアからのヒラマサ、110センチをゆうに超えるブリも!!
この春には三重の漁港で3.8キロのアオリを仕留められた。
私にはそのどれもが夢の様な話。
今回は、そんな大物達に魅入られたTO氏とのRock'n'Roll Fishingスタートである。


早くから氏は南紀入りされると連絡があった。
前夜は日曜という事もあり、サービス業の私は少し残業である。
帰宅後、急いで準備していると氏はもう到着されたとの事。
出発は22時。
いつもより早い時間の為、けっこう車が多いが、予定より少し早く合流する事が出来た。
5か所ほど立ちたいポイントを絞ってはあった。
早速、向かう場所を相談する。
しばし悩んだが、ゆっくりやれ、また夢に近い場所で決まった。
沖磯を選んだ二人であった。

ゆっくりと準備を済ませ船着場に到着。
出船を前にして、大物に縁があるTOさんですからね、今日は何が起きるか分かりませんよ!なんて話をしながらその時を待つ。
港内を眺めていると水面を勢いよく魚が走る。
あっちにも、こっちにも凄い数のベイトが朝の一時を楽しんでいる。
TOさん、こんなのいつも見ないですよと私。
空を見上げると水鳥が何羽も旋回していた。
ただならぬ雰囲気の中、数人の釣り師をのせた船はスルスルと走りだしたのである。

スロットルを全開にする船!咆哮するエギゾーストノート!!
すこぶるパワフルな船はウネリをものともせずに、キンっとした朝の冷気をつんざいて疾走する。
辺りが開け大海原が広がった!!



なんだこれは・・・。



いったいなんという生命感だ!
一瞬にして体で感じる感覚であった。
海からは表現しようのないザワメキが伝わってくる。
空を見上げると、見た事もないほどの水鳥の群れ。
ただ舞っているのではなく、完全に標的をロックオンした様に見えた。
来る、何か来る!!

そう叫んだのが速かったろうか、目の前の海が爆発した!
バッシャバシャバシャ!!!
一緒に乗った餌師達は何が起きたか理解していない。
何だアレは!?
それが魚であるのは分かるが、あまりの勢いに何が起きたか理解出来ないのでいるのだった。
TO氏、そして私には刺激が強すぎる。


ナブラである。


こんな破壊力のあるナブラは滅多にはお目にかかれない。
磯では約一年ぶりの出来事であった。
あまりの勢いに船は止まった。
しばらくして、再び走り出す船。
最初の釣り師の渡礁の為、船は磯につけたのだが、その間もあちこちでナブラが出ていた。
あまりに刺激的な光景であった。

ほどなくして目的の磯に到着する。
この日は釣り師も少なく、我々と上物の方が一名である。
秋の好シーズンには珍しいのかもしれない。
早速、タックルを準備する二人。
十二分に期待は高まっているのだが、そこは先ほど見た海とは全く別に見えた。
風向きのせいだろうか、潮は速く流れてはいるが波気が無い。
ベイトのザワメキも確認出来ず、ただただ平和な海がそこに広がっていた。

とはいえ、何があるか分からないのでキャストを始める。
一投一投と確かめるように探って行く。
しかし、目に見えて分かる変化は起きない。
しばらく頑張ってみたが、どうやら朝のチャンスタイムは終了の様だ。
焦ってみても仕方ないと、途中のコンビニで購入したドリンクをゴクっと飲みほす。
ぷはあー!!!っと二人(笑)
元気!?が出たところで長期戦を覚悟してボチボチと打って行くのであった。

トップ、ミノー、そしてジグと自身に出来る限りの、あらゆるレンジ、アクションで探ってみた。
しかしながら、全く何も反応が無い。
いよいよ、リーリングを続けていると自然に目が閉じてくる。
あかん!
最近、いろいろと忙しく殆ど寝ていないRockBeach。
そろそろ限界が来た様である(笑)
よし!!
タックルを磯に立てかけ、ふいの波を妨げる岩の前に腰掛けてみた。
さあ本気で寝てやる!
恐れ多くも、一級磯にて横になってみる。
Zzzzzzzzz.........

いったい何時間寝ていたのだろうか!?
TO氏はずっと釣りをされてみえた様子で、まだうまく目が開かない自分に何か言ってみえる。
んんん!? 何かこう手を大きく広げて・・・魚が何とか・・・。
まだまだ眠たすぎて意味が分からない。
んん!? それから氏の開く手がどんどん大きくなって行く。
ちょっと待って!! 大きすぎでしょ!?

やっと目が覚め、氏の話を聞いてビックリした。
今、あっちでこんなクエが上がったよ!
そこで、こーんなカジキがジャンプしたよ!!!
しまった、そんなのは滅多に見られない(笑)
残り二時間を切ったし、いよいよ頑張ろうと再び戦線復帰となった。

海を見ると全くベイトがいない。
グレさえも見えず、濃い黄色のチョウチョウと金魚みたいなのが泳いでいるのみである、
何げに沖に目をやった瞬間、素晴らしい巨体が宙を舞った!

何キロではない。
何十、いや何百だろうか、巨大なマグロがフルキャストで届くわずか先でジャンプしたのだった。

それからしばらくし、さっきまで強く吹いていた風が急に止まった。
みるみる潮が入りだし、海の様子が全く違って行く。
空は一気に真っ暗になってきた。
何か起きるならば今しかないと予感が走る。
すると、さっきまではいなかったベイトの気配が沖に出てきたのだった。
海面がザワめく。
すると当たり前の様にバシャっと何かが水面を割った。
しかしまだ届かない。

もっとこっちにオイデっと祈る。
すると磯際でもゴボっと何かが出た。
何かは分からないが、想像するよりうんと足が速い!
いよいよとタックルを握りしめると、急に沖からベイトが必死に飛びながら磯をかすめて行くのだった。
細いの、平たいの、様々なベイトが息も絶え絶えに逃げている。

何度もこういう経験をしていると、下手な自分でさえ慣れるのだろうか!?
意外と落ち着いて進行方向に向かってキャストをする。
一投目はカラ振り(笑)
再度、落ち着いてキャストをする。
「喰いなさいっ」っと念じるとゴゴッ!!
乗りましたがな

急いで巻くとブルルルルっと小刻みなバイブレーションが手元に・・・。
くすぐったい!!!
よいしょ!っと抜きあげると、45センチ程のパンパンのスマガツオだった。
サッサとシメて、キンキンに冷やすので撮影はナシ。
帰宅後、刺身で食べたが甘くて極上であった。

どんどん雰囲気は良くなってきていたが、今にも泣き出しそうな空となってきた。磯上がりまで約十分、そう思ってラストチャンスにかけてみるつもりであったが、凄い速度で船頭が迎えにみえた。
おそらく、すぐに荒れるのだろう。
必死に荷物をまとめ、ゴミを回収し何とか船の到着までに準備が出来た。すぐさま船に乗り込むのだった。

本当に絶妙のタイミングであった。
磯を離れ沖に出る頃には、まるでバケツをひっくり返した様な雨が降ってきたのだった。
その勢いはまるで、南国のスコールさながらである。
GORE-TEXを着ていてさえ、中までビショ濡れになる程であった。
他の渡船で磯に渡った釣師は磯上にてズブ濡れになっている。
それでもまだ迎えの船は来ていない。
同時に凄い風も吹き出し、大きな波が磯をかすめていた・・・。

無事に帰還した二人だったが、忙しく片付けをして行く。
何故なら、まだ二人とも諦めてないからである。
少し移動し、海を眺められる高台に来てみた。
アソコがどうでなんて話をしていると、岸際から少し沖に違和感が見てとれた。
おかしい!?っと思っていると、また凄まじいナブラが沸いたのだった。
その大きさは何と、小型の体育館ほどの規模であった。
いったい、どれだけの青物が群れになっているのだろう。
猛ダッシュで付近の磯に向かったのは言うまでもない(笑)

しかし、夕マズメを今か今かと待ちながらキャストをしてみたが、結局、そのナブラが再び起きる事は無かった。
真っ暗になるまでお付き合い頂いたTO氏とももうお別れである。
自身の読みの甘さで残念な結果に終わったのが申し訳なかった。
それでも、終始、楽しく釣りをさせて頂きましたTO氏に感謝。
有難うございました。またイキましょう!

それでは
















最後にします・・・!??

釣り人にとっては、お気に入りの道具を所有するのもまた一つの楽しみでしょう。
好きなブランドやメーカーの品を、オーダーメイドをしたり様々なカスタムを楽しまれている方もみえますね。
まあワタシもそんなモノ好きの一人です。
一方、実釣主義というか、実戦でのプロセスや結果を最優先にタックルを選ばれる方々も当然みえるのです。

こんな自分でも何度も何度も釣りをしていますと、様々な自身の弱点が見えてきます。
一人一人の顔が違う様に!? 良いと言われているタックル、タックルバランスが全ての人に合う訳ではないでしょう。
また、立つポイント、狙う魚種やサイズもまたそれぞれです。

メジロなんかシーバスタックルで十分だ!!って強い方もみえますし、私の様にヘビータックルでもヒーヒー言う方もみえるかもしれない!(笑)

自分なりのトライ&エラーを繰り返しましたが、結局ココにたどり着きました。
他にも持ってるやん!!って言う方もみえるでしょうが・・・。
うまく説明できませんが、ある部分に特化しすぎている様に思うのです。
状況次第では強力な味方となってくれるのですがね。

また、つまらぬ物をきってしまった・・・。
カード(爆)
少ない冬のボー〇スが消えます。
ちーん。











P1000736
SALTIGA Z6000!!!


P1000732
PE4号、リーダーは80~100LBで行きます。
全ては10キロOVERの為!! ではアリマセン。

普通に使います。
非力なので。
しばらくコレで頑張ります。
それでは




「急」

11月2日の日記


今週は水曜日が祝日であったので仕事となった。
よって今週は休みが一日限り、しっかり釣りをしたくて計画を立てる。
釣行の前日にN氏より連絡を頂いた。
珍しく平日にお休みだという。
急ではあったが、ご一緒させて頂く事になった。
「お盆釣行」から約3ヶ月ぶりの氏との釣りである。
RockBeachの二年生最初の授業!?はN氏とのロックショアとなった。

直前まで立つポイントに悩んだ。
前日の天気予報では嫌な風向き、そして10メートル近い強風の予報。
波高も3メートルとの事であった。
しかし今回も南紀に近づくにつれ不思議と風が止んだ。
もしかしたら、当初行きたかったポイントに立てるかもしれない・・・。
とりあえず様子を見に行く。

時折、波飛沫を浴びる状況ではあったが、それでも安全に釣りが出来る感じであった。
満潮まではまだ少し時間もある、これ以上風が強くならなければ大丈夫だろう。
この波でココに立てる事はそうそうない。
朝一はこのチャンスにかけてみる事にする。

しかし、二人でキャストを続けて行くのだが反応が無い。
事前に打ち合わせをした訳ではないが、二人とも微妙に使用するルアーも、そして攻めるレンジ、またルアーアクションも違うのであった。
広く、また深い海に向かってキャストしているのである。
今日の魚はどこにいて、どのレンジ、どんなベイトを意識しているか!?
魚は何に躊躇し、何が嫌なのだろうか?
セオリーも大事であるし、よくアタるヒットルアーを結ぶのも大切である。
短いチャンスタイムに一人っきりで様々試すのは限界がある。
しかし、二人、また三人ならばどうだろうか!?

反応は無いが、それでもいつ回ってくるかは分からない。
ペースを落としつつも投げ続ける。
しばらくすると風が更に強さを増してくる。
先ほどよりも頻繁に波飛沫が飛ぶ様にもなってきた。
そろそろ満潮も近い、きっともう少しで限界だな。
そう思い始めた自分ではあったが、ふいにN氏から声がかかる。
Rock君、危ないから移動しよう!
急いで釣りをやめて荷物をまとめた。
移動しながら後ろを振り返ると、先ほどとは全く違う海となっていた。
強さを更に増した風、白波がどんどん沖から打ち寄せている。
ついさっきまで立っていた場所は波を被っていた。

英断であった。
的確な状況判断、素早い危険回避の行動に驚くRockBeachであった。
それにしても、N氏には全く無駄が無い。
氏のタックルをはじめ、装備、また荷物や道具の一つ一つまで洗練されている。
最大限に荷物を減らしつつも、足りないものは何もない。
けっして派手さは無いが、全てが合理的である様に自分には見えた。

移動した場所は足場も高く、追い風となるので波の心配もない。
おまけに今日は潮がとても速く流れている。
ベイトの姿も遠くにチラホラと確認できた。
ここで粘ろう。
しかし、ひとたびルアーをキャストすると巨大なオキザヨリが群がってくる。
比較的にダツ、オキザヨリがアタックしにくいルアーを選ぶのだが、それでもお構いなしに喰ってくるのだ。
ギリギリでヒットさせない釣りが始まる(笑)

しかし、自分が失敗してしまう。
強い流れの中で巻き寄せるのも大変である。
やっと寄せてきて抜きあげようとするが、予想に反して大きく曲がるロッド。おそらく5キロ以上はあるだろう。
N氏にリーダーを持ってズリあげてもらったそれはモンスターであった。

結局、その後、本命と出会う事は出来なかった。
釣れなかったが、様々なお話も聞かせて頂き、とても楽しく釣りをする事が出来た。
速い潮の中を新しいアプローチで攻める練習もしてみた。
今までは避けてきた急流であったが、少しだけ何かがつかめたかと。
いつかまた、そんな状況を前にした時に思い出してみようと思った。

実はその後、もう一か所のポイントに向かうのだった。
夕マズメのラストチャンスって事で。
結局、丸一日キャストし続けたのでした(笑)
次の日、仕事であった私はここで終了。
後ろ髪ひかれる思いでポイントを後にした。

それからしばらくして、N氏からメールが。
良いサイズのアオリが連発!!との事。
写メを見て絶句するのであった。
もう圧巻です。

それでは


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