2010年12月

はずす

12月16日の日記


前日は先延ばしにしてきた健康診断であった。
苦手なバリウムを飲み、機械でグルグルと回されてグロッキー。
すぐに弱いお腹が反応してトイレに通った。
半日、バリウムを排出する作業に苦しんだが、夜から出撃する事にしました。

今回の行先は好きな南紀。
三重エリアは釣る人は釣っている。
魚がいるのは間違いないのだが、うまくナブラを打てない自分は違うパターンを求めてみる事にした。

天気予報では強い北西の風。
この時期はいつもコイツに苦労する。
行きたいポイントはこの風が吹くと立つのが難しい。
ともかく、現地に行ってみないと分からないので出発する。

南紀入りしたのは午前零時を少し回った頃。
やはり、北西からの風が強い・・・。
まだ、眠くないので風裏になる子イカの楽園に行ってみる。
隣接するキロポイントは今日も満員御礼。
足元に800クラスが一つ置いてあるが、なかなか厳しい様子。
ならば、数釣って合計でキロアップとお気楽Fishingしてみる。
コレが大正解! 合計で2キロ半ほど確保出来た。
満足してしばらく仮眠するZzzzz...

っと寝坊!!
寝ぼけた頭で早速ポイントに向かって気づく。
アレ!? おいおい、急に風が止んだぞ。
時すでに遅しである。
急いで起きた自分には感じる事が出来なかったが、どうも何かを境にピタッと風がやんだ様だった。
貴重なマズメを外すわけにもいかず・・・。
とにかく、全力で挑んでみる。

しかし状況は厳しい。
去年は良い思いをしたココも全く反応がない。
前は、極表層のアクションで連発したのだが何も起きなかった。
少しずつレンジを深くしながらボイルを待つ。
ベイトは多数確認できるのだが、どうにもそれを狙ってくるヤツがいない。
数か所パトロールしたのち、本当は立ちたかった場所が一望できる高台にきてみた。

なんて事でしょう!
目に見えて分かるほどの良い潮が入っている。
速く、そして複雑に絡んでいる・・・。
最高である。
今からでも遅くはなかったのかもしれない。
しかし、読み違いをしたのもまた自分である。
潔くあきらめる事にした。

最近、調査してなかった魚種も含め、魚探しのランガンをしよう。
そう自分に言い聞かせた。
磯、漁港、サーフ、ゴロタ、河口と様々な場所をパトロールしてみた。
磯も青物も大好きであるが、その時々釣れる様々なターゲットを狙ってみるのが自分のスタイル。
うまく情報を活用すれば良いのだが・・・。
一人で、足で、魚を探していたあの頃を忘れたくはないな。

とはいえ、釣りは釣ってナンボの世界でもある。
言い訳はよそう(笑)
それでは。




NABURA

12月10日の日記


最近、釣りに行く度に見る、「ナブラ」。
その光景は本当に凄い迫力です。
水飛沫、水柱が立つ、そんな表現をされる事が多い気がしますが・・・。
間近で見る、ソレはもう海面が爆発する!って感じでしょうか。
その音もまた凄まじい迫力なのです。

このブログをスタートしてからもうすぐ一年。
結構、様々な場所で竿をだしてきましたが、カツオ、サバ以外でほとんどこの、「ナブラ」、を見た事はありません。
知識がない私には何故かは分かりません(笑)
やっぱり、秋~冬の良い時期だからでしょうかね~。
どなたか教えて下さい

このナブラをはじめ、海面で目視で確認できる捕食の姿ですが、それも色々ある様に思います。
一匹、またはごく少数が、バラバラに距離をあけながら捕食するもの。
5~6匹の小さいグループがまとまって捕食するもの。
そして、何十匹、何百匹の群れで捕食するもの。
もしかすると、他のパターンもあるかもしれません。
ボイルとか、ライズとか、色々な専門用語もある様ですが・・・。
とりあえず私は、少数のものをボイル、沢山のものをナブラと表現してみています。
正しい表現ではないかも知れませんが

さて、何度も何度もこのナブラを見ておりますRockです。
当然、足元でもナブラ沸きました。
しかし!! 一匹も釣れてはおりません。
バラシはおろか、ナブラの中にルアーを通す事すら出来てないのです。
もう、ドンくさい事この上なし、驚くほどの下手くそです。
先日のアオリ釣りの疲れも取れぬまま、またしてもナブラに振り回されに行ってみる事にしました。


疲れ、寝不足が重なり、今回はスロースタートで出発。
現地に到着したのは午前6時を少し回った頃であった。
もう充分に明るいので、山に入る足取りも軽やか。
今から約50分かけてポイントまで歩く。
磯靴を履いている自分だが、磯ではしっかりとグリップしてくれるフェルトピンスパイクも、途中の山の中ではかなり滑る。
夜露で濡れた地面、草、ぬかるみ、そして落ち葉で豪快に滑るのだ。
急な斜面を下る時など、もうちょっとした雪道の様である。
これが実に怖い。

何度かコケながらも無事にポイント付近に到着。
前回とはまた違った場所に立ってみたいので、怖々と高い崖の上からルートを探すのだった。
高所恐怖症ぎみなので足がすくむ。
何とか降りれそうな場所を見つけ慎重に進む。
今日もベタ凪の快晴だ。
ナブラが出るにはまだ少し早いので、ゆっくりと準備して行く。
しばらくすると、やっと遠い沖にナブラが出た。
迫力としてはそれほどではない。
大きな群れがゆっくりと移動しながら捕食している様だ。
しばらくすると、今度は別の方向にナブラが沸いた。
高くまで飛ぶ水飛沫、数は少ない様だが迫力が違う。
しかし、このナブラは約3秒ほどで沈んでしまった。
その後も何度かナブラが出るが、今日はどうにも沈むのが速い。
岸に近づくナブラほど速く沈む様に思えた。
速いものは1~2秒とほんの一瞬である。
これは難しい。

一時間ほどして岸際に良い流れが出来てきた。
いかにもベイトが集まってきそうな感じである。
沸くとしたらココか、それともアソコか・・・。
左右、ま逆のポイントが目についた。
運命の分かれ道である(笑)
しかし、どちらも出ない。
待つ・・・待つ・・・待つ。
もう、辛抱たまらん!っと、もう一方のポイントに振り向いた瞬間!
バタバタバタバタ!!!っと出た。
ふん!っと滑りながら竿を振りかぶった時、ナブラは沈んでしまった。
ダメもとでキャストしてはみたが、ルアーだけが虚しく泳いでかえってきた。
溜息をついて煙草に手を伸ばす。
するとどうだろう、今度はもう一つのポイントの方でナブラだ!
こちらはルアーがナブラに向け飛行中に沈んだ。
またもや何も無い水面にプッカリと浮かぶルアー。
魚は消えてしまったのだろうか・・・。

その後、四時間ほど海から魚の気配が無くなった。
どこを見ても平和な海が広がっている。
多分、いるにはいるんだろう。
きっと、沢山食べて満腹なのかもしれない。
お腹が減ったらまた来るさっと自身も食事にする。

お昼を過ぎた頃、やっと沖にナブラが出た。
もう群れは少ないみたいだ。
こっちにこい!っと祈る。
あと200メートル、あと100メートル、だんだんと群れが近づいてきた。
よーし!よーし!っと思っていると渡船が向こうからやってきた。
ゆっくりとこっちに向かってくる。
船頭はこっちを見ている。
すると、急に方向を変えた。
ナブラを発見した様子だった。
おいおい・・・おい・・・やめてくれよー。
釣りをするでもなく、漁をするでもなく、ただナブラに向かって突っ込んで行く船。
船の音に驚いたのだろう、魚は徐々に沈んで消えてしまった。
魚がいなくなっても、グルグルと旋回を続ける渡船。
しばらくすると港のある方角に消えて行ってしまった。
その後、ジグのフルキャストで何とか届く範囲で二度ナブラが沸いた。
どちらもジグが飛行中に沈んでしまった。
喰ってくれ!っとアクションさせてみたがヒットは無かった。

結局、また今回 ”も” 釣れませんでした。
どうにも難しいです。
待つ釣りはRockには向いてないかも・・・。
次回はちょっと場所をかえて戦法もかえてみよう。
それでは











エギングの旅

12月8日の日記


今回はアオリイカを求めての釣りです。

エギング入門者の職場の後輩に、念願の初アオリを釣ってもらおう!ってプランです。 


釣行前の天気予報では、かなりの北風、波高3メートル。

入門者とはいえ、尾鷲出身で子供時代から地磯の釣りをしてきた彼に心配は無いのですが…。

それよりは、この荒れの中でアオリ釣りが成立するかどうか。

不安を感じつつも南紀に向かいました。

 

道中、熊野周辺ではまとまった雨。

この雨で風が収まらないかなぁ…。
そんな希望を胸にひた走る。

幸運にもその願いは現実となり、南紀到着時には雨も風もやんだ。

 

最近、父となった若い彼。
なかなか、釣りに注ぐ時間も、予算も限られている。

しかし、その釣りへの情熱はかなりのもの。

少し空いた時間をみつけては、近場に釣行を繰り返していた。
バス用のベイト竿にメバリング用のスピニング、ラインはナイロンと決して釣りやすい道具ではない・・・。
うまく行かなかったり、失敗したりもしたが、それでもコツコツと通い続けていたのである。
そんな彼に少し前の自分を見た様な気がした。
大きなお世話かもしれない。
だけど、手元には殆ど使用していないエギングタックルがいくつかある。
倉庫の隅でホコリまみれになるより、ガンガン使って欲しい。
道具もまた本望だろう。
今は使っていないロッド、ステラを少し前に彼にプレゼントしていたのだった。

ライフジャケット、磯靴、グローブ、ヘッドランプなどの最低限の装備は、当然に自分で揃えてもらう。
安全第一である。

 

まずは、ウォーミングアップと、軽く漁港で釣りをしてみる。

また、嫌な風が吹き出したので、風の中でうまくエギを沈めるコツを少し伝える。
潮止まりであったが、開始早々に彼にヒット!

残念ながらアオリではなく良型のコウイカちゃん。

とにかくやったね!! 


アオリかどうか、それは特に重要ではない。

何より、人生初のイカに二人で大喜びであった。

しかし、その後すぐに悲劇が彼を襲う。 

入門者の彼には激しいシャクリも、難解な連続ジャーク、ダートもまだ無縁である。

単シャクリではあるが、しっかり丁寧に繰り返す。

次の瞬間、パーン!!という音が暗闇に響いた…。

 

まさか、これほどまでに簡単に折れるとは…。
O社のそのロッド、継ぎ目の少し上で無残にも真っ二つになってしまった。
何が起こったか分からない後輩。
やっと状況を理解すると、僕なんか間違った使い方したのでしょうかと、申し訳なさそうに何度もつぶやいた。
自分が使っていた時は何も違和感は感じなかった。
決して彼が変なシャクリ方をした訳もないし、ロッドをぶつけたり、傷ついていた訳でもなかった。
いつか道具は壊れるとは思う自分であるが、さすがにこれには腹が立ってきた。
そういえば、先輩も購入して間もなく折れたとおっしゃってみえた・・・。
有名メーカーの、そこそこ値段もするロッドである!
O社が根本的な品質の改善や、丁寧なアフターケアをする様に改めないならば私は二度と購入はしません!!

そんな事で沈んでしまっていてはいけない。
まだ、南紀に到着したばかりである。
私のメインロッドを彼に使ってもらい、自分はサブで釣りをする事にした。
夜明けまでにはまだ数時間あるが、二人なら怖くないと月も見えない真っ暗な磯に向かうのだった。
やはり、いつもより波も高いし、少しウネリも入っている。
しかし、ココは波が直撃する心配はない。
竿を出し始めた頃から、どんどん潮も動いてきた。
潮が満ちてくるにしたがって、なかなかエギを底に送り込めない状況となって来る。
複雑に動く潮、そしてかなりの水深。
何度もキャストを繰り返し、ただ一点のスポットを探して行く。
潮の緩みであろうか? ピタっと合うと不思議にも何の操作をする事なく綺麗にボトムまでエギは沈んで行く。
よし、うまく入った!!

アレ!? 反応が無い・・・。
いつもなら、もう間違いなく抱いている。
しかし、まったく何も無い。
おそらく、二度、三度とこんな事を繰り返して悟ったのであった。

「今日は私の腕では厳しすぎる・・・。」

自身のキメのパターンで全く反応が無いと、どうしようもなくなってくる。
いわゆる、交通事故的に乗ってこないかという釣りとなってしまう。
持てる引き出しの全てを試してみたのだが、どうにも突破口を見つける事は出来なかった。

やがて夜が明け、少し離れたポイントに青物タックルを持って一人立ってみる。
波、そしてウネリもきっと今日のマックスであるのだろう。
頭から波飛沫を被り、大波に膝くらいまで洗われた。
下半身にGORE-TEXをまとわなかったのが失敗である。
結果、パンツの奥まで海水でベタベタに濡れてしまった。
寒いこの時期、濡れて体温が奪われるならばもう、THE ENDである。
とてもじゃないが、釣りに集中などしていられない。
腕時計が示す気温はマイナス一度であった。
とにかく、熱い風呂に入りたくて街に戻る。
しかし・・・不運にも風呂屋はどこも休館状態。
便利な温泉さえも、シロアリの被害とかで臨時休業との事だった。
凍えながら車の中で仮眠する。
しばらくして起きたが、どこも利用できる風呂屋は無い。
寒い公衆トイレで仕方なく着替えるRockBeachであった。


しばらく時間をおき、ここぞというポイントに入る事にした。
しっかりしたワンドである。
しかし、全くエギに反応は無い。
ここで最近ハマっている餌を投入する。
第三プランであるオカズ釣りに転じてみる、
しかし・・・釣れてくるのはキタマクラばかり。
かなり良いサイズのキタマクラが一家で釣れてくる始末。
後輩も爆釣している(笑)

まったり過ごしながら夕暮れを待った。
いよいよ、いよいよのタイミングである。
正直、予定ではもう帰路についている時間だ。
それほどまでに厳しい。
ここで後輩のキツイ一言。
Rockさんがアオリを釣っている姿を見たかったんです・・・。
もう、これは考えている余裕などない。
無言で真剣モードで釣りをして行くのだった。

急に潮が緩んだ。
今まで抵抗を感じていたシャクリも、途端にスカスカと頼りないものになる。
おいおい、これじゃまるで湾内の堤防より酷いじゃないか!?
そんな事を感じながら宙層で止めていると・・・・。
パチンっと小さく何かが弾いた。

んんっ!!
条件反射的にパニックモードを演じてみる。
しかし何も無い。
諦めて次の動作に移ろうとした時、フワっと何か軽くなった。
そこで更に2発のダートを入れてみる。
クッ・・・。
短く、軽く、違和感が伝わってきた!
すぐさましっかりとフッキングを入れる!!
ドン!! おそらく、自分はこの瞬間がたまらないからエギングをやっているのだろう。
朝から晩までかかり、やっとイカの反応を見る事ができました。


P1000780
おそらく、700あるかないかのアオリです。
渋い中、本当に嬉しい一杯。

チャンスタイム突入か!?とキャストを繰り返したがその後は続かず。
そろそろ帰るかなって事で磯上がりとなった。
車まで戻ると後輩がつぶやく。
「アオリ釣りたかったっす」

まーだ帰るワケにはいきません!
ともかく、ともかく一杯だけでもとの思いで、Rock秘蔵の場所に行ってみる事にした。
ココで駄目なら諦めようと伝える。
おそらく、数投で分かるはず。
私は竿を持たず傍らで応援するのみ。

きゅんきゅんきゅんっと穂先が動いた。
ああ! かかりました!
そう、ココは子イカの楽園である。
サイズよりもまずは思い出の一杯。
私のエギングもそうして始まった。
コツをつかんだのでしょう。
後輩はメキメキと良いアクション、そして抱かせの間を生み出して行く。
やっぱ、子供時代から沢山釣りをしている海の男は凄い。
いつの間にやら、ワンキャスト、ワンヒット。
大粒の雨が落ちてくるまで、数分でパタパタと釣った。
「もう、イカ釣り、むっちゃ楽しいっす!」
子供の様にはしゃぐ彼を見て思った。
やっぱり釣りは、どんな釣りでも楽しいものって。
釣りに来て良かったと笑う彼の笑顔は輝いていた。


34
本来はリリースすべき子供たちです。
記念すべき初アオリなので・・・おおめに見てやって下さい。
H君、おめでとう!!

それでは









あれはーなんですの!!

12月1日の日記


相変わらずバタバタしています。
しかし、何とか休みを空けて釣りに行ってます。
まあ、そのせいでブログの更新もままならないのですが
前回の釣行の最後に見た大きなボイル、ナブラが頭から離れなかった。
なかば新規ポイント開拓のつもりで向ったのであったが、意外にも青物に出会えてラッキーだった。
まあ、私が知らないだけで、きっと地元の方はご存じなんでしょう(笑)

魚は見つけた。
しかし、どうにも射程距離の外である。
運を信じて近くに来てくれるのを待っているワケにはいかない。
大きくポイントをかえて、こちらから出向く事にする。
その場所は、普段から仲良くして頂いている、愛知のTNK氏がホームとして通っているポイントである。
早速、氏に連絡してみる事にした。

(途中省略)

何と! うまく都合をつけて氏も出撃するとの事!!
さすが行動が速い。
いささか急ではあるが、TNK氏との初釣行となった

現地集合が基本のRockBeach。
今回も駐車場にてお会いする。
ご挨拶もほどほどに、釣りの準備を整えて行く。
まだ真っ暗だが、さっそくポイントを目指し山の中に入っていくのだった。
私の苦手な急な登りが何度もやってくる。
汗は噴き出し、ちょっと気持ち悪くなってきた
しかし、まだまだ先は長い。

今回の立ち位置は氏がいつも立つ場所からは少し離れている。
大小、様々な岩によじ昇り、また飛び降り、何とか立てそうな場所を見つける事が出来た。
自分で言うのもナンだが、なかなか良いカンをしている(笑)
前回、遠くで沸きに沸いた場所の目の前に立っていた

休む間もなくタックルを組んで行く。
おおー!
噂の新型ソルティガ5000Hが氏の腕の中に光る。
カッコイイな・・・うらやましいな。
自分は使い込んだ4500Hのドラグを決めて行った。
夜も明けてきたので、まずは二人とも好きなルアーで探って行く。
朝イチに良い事があると期待はしていない。
かといってヤル気が無い訳でもない。
何とか殺気を消そうと緩くキャストを繰り返して行く。
しかし、やはり何も起きない。

どの位たったろう。
沖でついにナブラが出た。
規模も迫力もそんなに大きくはない。
それを皮切りに、アチラでもコチラでもナブラが出だした。

ザバー!!
まるで土砂降りの様な音にビックリして振り返る。
何と! 少し離れた隣の磯際で沸いているのだ。
氏に声をかけて間もなく沈んでしまった。
確実に魚はいる
予想通りに魚に会えて嬉しいのだが・・・。
どうしてキャストチャンスがやってこない。
微妙に届かないのだった。
自分達の目の前も雰囲気があって良い場所のはず。
二人から凄い殺気が出ている!?
冗談半分、本気!?半分な事を言っている間も、遠くにはナブラが時折沸いているのだった。

しばらくして、とうとう我々の正面でベイト達が飛び跳ねて逃げていった。
ついにきたか!
ロッドを振りかぶり時を待つ。
早く水面に顔を見せろ!
今か今かと期待するが、顔はおろか水飛沫さえ上がらない・・・。
っと、ぽこっっと一つ顔を出した。

ええっ!?

はっ!?

何アレ???

ええええええー!!

その頭は丸く茶色い。
ウミガメかと思ったが違う。
何より・・・。
小魚を勢いよく追い回している。
何度か頭を見せては潜りを繰り返したのだった。

もしかして・・・。
アシカ

どう考えても獣、海獣さんにしか思えない
この子のせいで青物が寄りつかないのかな!?
そうだとしたら、ボウズの神様によっぽど好かれてしまった様だ。
その後、とんでもない迫力のナブラが二度ほど出た。
あくまで想像にすぎないが、見なれたメジロナブラとはパワーも迫力も違って見えた。
もしかしたら大物かもしれなかった。

今回 ”も” また釣れなかったが、TNK氏とは非常に楽しく釣りをさせて頂きました。
どうも有難うございました。

ボウズ街道レーサーは今日も逝く
それでは

 

憂鬱

11月29日の日記


前回の釣行でひどく打ちのめされていた。
見えない深い海の中で食わせるのがいかに難しいか・・・。
普段から色々と考えている事を自分なりに全て試したのであるが、結局、全く反応が得られなかったのである。
そのピンスポットに魚が付いているのは間違いない。
わずかの差でチャンスを逃し、またどうにも出来ない事が積み重なる。
こんな釣りバカの私でも、さすがに気持ちが沈んでしまう。
どう釣って良いか分からない。
また、釣れる気がしない・・・。

良い状況となるまで、しばらく釣りをお休みにするのも一つ。
また、ひたすら悶々と考え悩むのもアリかもしれない。
出来れば全て忘れ、他の楽しい時間を過ごしてみたいのだが・・・。
どうも、それでは満足しない自分が心の底にいるようだった。

いくら考え悩んでも、海に向かわなければ意味がないのではないか。
自分対海、自分対魚、ポイントに立たねば何も解決はしないし、釣りをしないならばスランプから脱する事もないのだ。
正直、かなり尻が重いのだが、そんな自分のケツを思いっきり蹴飛ばしながら向う事にした。

行先は我が地元の三重である。
下手な私に南紀は幾度となく夢を見せてくれはした。
しかし、私も県民のハシくれ、出来れば地元!?で良い釣りをしたい。
青物一本勝負!!っと行きたいところだが、どうにも前回のリベンジが頭をかすめて仕方ないのであった(笑)
餌、ルアー関係なく、ひとたび釣りたいと思った魚がいれば、もうどうにも止まらないのである。
もう、どうしてもカワハギが釣ってみたい!
美味い、美味いと聞く。
その、肝醤油でお刺身を頂きたい!!
このブログを見て下さっている、コアなルアーマンの方々には申し訳ないですが、今回は真剣にカワハギの餌釣りも頑張ってみる事にした。


まだ真っ暗闇の中、ポイントに到着する。
今日は本当に冷える。
たまらず、フリースを一枚余分に着込んだ。
道中の気温はマイナス2度であった・・・。
おまけに強い北西の風が吹きつけている。
水っぱなが全く止まらない(笑)
極寒の中、まず結んだのはお気に入りのヘビーミノー。
わずかな光しかないが、ゆっくりと潮に馴染ませる様にリトリーブして行く。
やがて陽が昇ってきて、自分の立ち位置にもようやく太陽の光が当たってきた。
好きなペンシル系のポッパーで探ってみる。
ポーズを長めにとった単発の派手なポッピング、そしてダイビングから急に浮上させる。
時折、連続的にドッグウォークをさせて、ふいに真横にスライドさせてみたりする。
しかし、やっぱり出てはくれない。

その後も様々なルアー、ジグで探ってみるのだが、どうにも反応が無いのでカワハギの方に移行してみる。
立派な磯竿を持ってこれば済む話ではあるが、足元は根がジャマで縦の釣りが出来そうにない。
チョイ投げして探ってみるが、回収途中にすぐ根がかりしてしまう。
どうにもならないので、グルっと立ち位置を変えてチョイ投げで頑張ってみた。
アタリはほとんど取れないが、知らない間に餌が無くなっている。
こうなると燃えてくる。
手返し良く探るのだが、まるで餌をやりにきているみたいだ(笑)
何となくだが、ちょっと潮を意識しながら流してみる事にした。
アタリはあるが喰い込まない。
いわゆるショートバイトである。
ここで諦めてはルアーマンがすたる!?
きっと、どんな釣りもつながっていると信じる私。
エギングよろしく、やってみる事にした。

流しながら宙層で止め、まずは誘いのゆるーいジャークを三発(笑)
すぐにスラッグを回収し、テンションフォールできいてみる・・・。
ココ、ココン、おいおいマジか!(笑)
コン・・・コン・・コン・・・ギューン!!っと一気にティップが入った。
ビシ!!っとフッキングを入れる。
ああー楽すぃー!!

P1000765
青物のポイントでも釣れてくれました!
小さいけど嬉しいカワハギです。
やったねー!

今日もキタマクラ君の猛攻は避けられない。
凄い勢いでハリスがプチプチと切られて行く。
手のひらより大きいキタマクラがどんどん上がってきます(笑)
刻々と状況が変化して行く磯の釣り。
即席で様々なパターンで釣りをしてみる。
スズメダイ、ハナダイ、本当に様々な魚がどんどん上がってくる。
たまーに、一気に持って行く奴がいる・・・。
そいつが!!

P1000767
このカワハギちゃんですね。
餌取り名人のコイツ、でももっと上手な餌取り、小さい魚の中にあっては一番分かりやすい食い方をしてくれたのでした。
餌であっても、やり方で全く食い込みが違う・・・。
釣り用語はあまり知りませんが、たとえゴッツいルアーを投げる釣りでも、ある部分は非常に繊細でなければいけないと思うのであった。

その後も頑張って二匹追加しました。
すると潮がピタっと止まり、今までの流す釣りが出来なくなってきた。
しかし逆に頻繁にアタリが出てくる。
本当に不思議である・・・。
潮のせいで今まで送り込めなかった所にシカケを沈めていくと、一気に持って行く鋭いアタリが出た!!

グン!! ギュギュギュッ! なかなかの締めこみ。
底に底に絞るので、ゴリゴリと巻いて行く。

P1000770
ちっちゃいけど嬉しい!!
やっぱハタはかっこいいね。

まだまだーっと思っていると・・・波で餌が流されてしまいました。
凄い残念。

ふと海を見ると・・・。
ベイトが逃げた!!
何かいる! ざわざわー
バシャバシャバシャーっとナブラ発生。
しかし遠い。

しばらくすると、かなり近くで5発位の大きいボイルが出た。
ギュンギュンっとベイトを追って、しっかりと食っている。
凄く釣れそうな感じだが、どにもあと30メートルが届かないのだった。
やっとターゲット発見の瞬間であった。
ココからはどうにも届かない。
改めてポイントを選びなおす必要がある様だ。
本日は残念だがこれで撤収。
次回に備える事にした。

帰宅後、すぐにカワハギをさばく。
新鮮すぎるソイツの肝を確認する!!
普通のお醤油にそっとといてみた・・・。
あぁ最高。
それでは












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