2011年04月

プラッキング修行6 春の荒れ。

4月26日、27日の日記。



今月度は連休が二回ある。
当たり前だが、連休に釣行すると一回の往復で二日も釣りが出来る。
なるべく、今の私は釣行にかかる費用をセーブしたいのです。
よって、連休にはロックショアの釣りを、そうでない日には近場の釣りを楽しむ事にしました。
とはいえ、前回の釣行、日記はもう、いてもたってもいられなくなってのフライングです(笑)
まあ、我慢しつつも、結局はこれからもフライング釣行はあると思います。




さて、今回の釣行はその連休の一回目である。
計画的?な釣行日であるので、そんなには後ろ髪引かれる思いはない。
ただし、南紀特急は依然として不調のままである。
果たして無事に行って、帰ってこれるのか・・・。
大きな不安を胸に出発するのだった。


極力、車に負担をかけない様に走らせて行く。
出そうにもスピードが出ないのだ。
とてもスローに進むためか、終始、眠気が自身を惑わせる。
いつもより2時間も早く出発したので、それでも、午前2時すぎには無事、串本に到着出来た。
それから少し準備を整え、目的の場所に向かった。


ポイントに着くとすぐに他のアングラー二人と出会った。
ご挨拶を済ませ、希望の立ち位置を確認する。
このポイントでは、立ち位置がかなり釣果を左右する事は知っている。
今日は別に残りものの場所でいいと思った。
与えられた条件でどう釣りを展開して行くか、また、それも面白いと思ったのだ。
自然な成り行きで、めいめいの立ち位置が決まって行った。



まだ真っ暗な中、ゆっくりとタックルのチェックをして行く。



ロッドのジョイントは確実か。


リールはしっかりと固定されているか。


ノット、そしてリングの結束部分に問題はないか。


ドラグはしっかりと決まっているか。


そして、今日、初めてキャストするルアーは本当にそれで良いか。



全てが思う様に整っていた。



予報では強風が吹き、海は荒れると伝えていた。
しかし、今はそよ風が吹く程度である。
それでも、海を眺めると波は高かった。
そしてまた、大きくウネってもいる。
幸いにも、これから更に潮位が下がる為、安心して立つ事は出来る。
されど、頭から潮のシャワーを浴びるのは免れそうもない。



我流でこの釣りをやってきた自分だが、実は大きな勘違いをしていたかもしれない。
とても速い青物に対し、ルアーもまた速くなければならないと思っていた時期があった。
おそらく、それは正解でもあり、また間違いでもあると今は思っている。
もちろん、多くのルアー釣りにおいて、緩急をつける事は基本だろう。
最近、この緩急について、それまで自身が考えていた、緩急の幅ではとても足りないと思い始めたのだ。
もっと、もっと遅く、そしてもっと、もっと速く。
ここ数回の釣行でも僅かだが、その手がかりが見えて来た事があった。


だからこそ、今日も少し検証してみたいと思った。
この、波、ウネリの状況下でも、あえて結んだのはフローティングのトッププラグだった。
ともすれば水から飛び出してしまい、丁寧に引いて来てもミスアクションが出てしまう。
それでも問題は無いと思った。
無理の無いアクションで狙ってみる事にした。




今日の魚の気持ちはどんなだろう。
はたして、トップに出る事を躊躇しないだろうか。
一投、一投、その気持ちを確かめる様にキャストを繰り返して行く。
約20投ほどキャストしたところで、予想は確信めいたものとなった。


おそらく、今日の魚はトップを嫌がっている。


しかし、すぐにルアーを結びかえる事はしなかった。
答え合わせの為であると同時に、トップルアーに激しく襲いかかる奴の姿を見たかったからに他ならない。
刻一刻とプライムタイムは過ぎ去って行くが、あと少しだけと投げ続けるのだった。


しかしやはり、自身のアクションをもってしてはトップに踊り出させる事は出来ない。
このまま終わってしまっては、そもそも大切な経験を失ってしまう事になる。
そこですぐ、サブサーフェスを狙ってみる事にする。
一投、二投と、まずはルアー自体が持っているナチュラルな泳ぎで探ってみる。
しかし反応は無い。
次は自身が好きなアクションを入れてみる事にした。



まず、沖に向けてフルキャストしてルアーを馴染ませて行く。
すぐにアクションを入れながらリトリーブして行く。
当然に魚はルアーを見ていると強く意識する。
そろそろ、もう辛抱たまらなくなってきたかという所で、少しアクションを緩めてみる。
そして、再度、激しくアクションを刻んで行く。
出るなら今だ。




ルアーがハッキリと視界に入った頃、その後方、わずか1メーター先に奴らの姿が見えた!!





来た!


凄い形相をして、それも、二匹が我先にと魚雷の様に突っ込んで来る!
すでに足元からは約5メートル、最後のアクションを叩き込んだ。





ガンッ!!!
喰った!


瞬時に膝を落とし、衝撃で前のめりになるのに耐えた。
そのままの態勢のまま、間髪入れず鋭いアワセを入れる!
そのまま竿を立てると一瞬で魚が浮いた。
波に乗せ、一気に抜いた。
















P1000934

抜きあげた直後の撮影です。
ピンボケですみません。



暴れる魚をおさえフックを外しにかかる。
おそらく、ルアーをベイトと信じ疑わなかったのだろうか。
フックが口の奥深くにあって、フックを外すのに時間がかかってしまった。
シメている余裕など無い。
タイドプールでしばらく泳いでいてもらう事にする。















P1000940

レギュラーサイズのメジロです。
やっと、苦手な足元での攻防に勝つ事ができました。
サイズはともかく、やったね~!







すぐに戦線に復帰する。
ここで、もう一度、ルアー本来が持つ泳ぎで探ってみる。
はたして、先ほどのアクションが本当に有効であったのか検証してみたかったのだ。
10投ほどキャストしたがチェイスもアタリも得られなかった。
諦めて、先ほどのアクションをもう一度、再現してみた。
答えを出すのに全く時間は必要なかった。
奴はすぐに現れた。





ガツン!!
ほぼ同じ場所でヒットした。
すぐさま、魚体が磯の上に横たわる。


















P1000938

綺麗な魚です。
惚れ惚れする様なナイスプロポーション。
有難うと思わず言葉が出ます。







ブロガーの悲しい性だろうか。
何枚かの撮影の後、再びキャストするが、最早何の反応も得られないのだった。
もしかしたら、撮影などしないで続けていれば、あとワンチャンスがあったかもしれない。
しかし、可能な限り、生きている魚を写真に収めたいと思うのである。
気持ち良く釣りが出来た事を喜びながら磯を後にした。















P1000944

シメ後の記念撮影をパシャりと。
頑張りました










磯から上がり急いで氷を買いに走る。
魚が傷んではいけない。
せっかく頂いた生命、最高に美味しく食べる為に走った。


しばし休憩と、海が見える高台まできて車を停めた。
先程まで、そよ風だった海は全く姿を変えてきている。
轟々と強い風が沖から吹きつけ、どんどん白波が立ってきているのだ。
やはり予報通り、海はシケて来ているのだった。
ここに来る途中、良さそうに見えるサラシが連続して続いていた。
気持ちを変えて、ヒラスズキでも狙ってみようと磯に向かってみる。


数々のサラシが出ているが、はたしてどれが良いサラシなのか分からない。
波のタイミングを見て、サラシの広がりを見て、何度もキャストを繰り返す。
打つ場所、引くライン、ルアーの潜航深度など、色々と試しながら探るが全く出てくれない。
数時間、様々な場所を打って歩いたが、そこから何も学ぶ事は出来なかった。
ヒラスズキもまた、とても難しい釣りである。





やがて夕マズメの時間が近づき、いよいよこの日の青物釣りのラストを迎える。
もうこの頃には、海は相当荒れていた。
潮位が比較的低く、更に下げて行くので、かろうじて磯に向かう事にした。
もし、これが逆に満ちてくる状況であれば断念したろう。
ポイントに着くと、立ち位置にはほぼ毎回、打ち寄せる波で大量のシャワーが浴びせられている。
三歩ほど離れて立ち、まずは朝のヒットルアーから投げて行く。


ダメだ・・・。
全くまともに泳いではくれないのだった。
波の力が強く、またアチコチから強い流れが複雑に絡んでいる。
アイの前には不思議な空気の袋の様なものが生まれ、ルアーが泳ぐかどうか以前に、とても不自然なものに見えているのだった。
これでは釣れそうにない。
ルアーボックスをあさり、いつも持ってはいるが滅多に結ばないルアーを手に取った。
何故、あまり使わないか。
私のタックルではあまり飛距離が出ないからである。
しかし、その安定感は抜群である。
この状況では飛距離など関係ないだろう。
そう直観し、ゆっくりと丁寧に探って行った。
おそらくチャンスは巡ってくる。


開始から何投しただろう。
一日中、眠らずキャストを繰り返して来て、腕にはハッキリと分かる痛みが走っている。
朝に比べ力も落ちているだろう。
レイジングブル、そしてZ6000は私にとって決して軽いものではない。
しかし、今休んでは、キャストを止めてしまったらワンチャンスを逃す事になるかもしれない。
そう信じただひたすらに竿を振り続けた。
陽が傾き出した頃、不意をつく強烈なパンチにハッと我に返るのだった。


ガン!っと来て、一気に引っ手繰って行った!!
前のめりに上体を曲げられそうになる。
この一瞬にノサレてしまってはまた負ける!
そう思い、その場で踏みとどまり、さらにそこからアワセを入れた。
まだ勢いが足りない!
続けて二発の追いアワセを入れる。
竿を起こすより先にリールを巻いた。
よし! 魚は浮いた。
後はゆっくりと魚の重みをロッドに乗せ一気に持ち上げた。

















P1000953






















P1000955

激しく暴れ、フックで指を負傷してしまいました。
何とかタイドプールに放り込んでやっと一息。
意外に厳しい状況の中、出会う事が出来て本当に嬉しかったです。
一段と風も増し、急いで磯上がりの準備をして行きました。
GORE-TEXを着ていてもズブ濡れになってしまいました。


















P1000958

こちらも最後は記念撮影
ちょっと時計なんか置いてみてます。










全く寝ていなかったので夜は早めに就寝する事にした。
しかし、よほど疲れていたのだろう。
予定していた起床時間に起きる事は出来なかった。
良い機会だと、この荒れの中で安全に竿を出せる場所を探しに磯に降りる。
何か所かまわり、青物、ヒラスズキと狙ってはみた。
特にヒラに関してはかなり真剣に狙ってみた。
しかし、やはり私のルアーには反応してはくれなかった。



最近、幸運にも魚に出会えてはいますが、決して私の釣りが上達しているのではないでしょう。
単純に海が好調なだけだと思っています。
それもまた、釣り人にとっては良い事かもしれません。
様々な経験を積む機会が少ない釣りですので。
真面目に釣りをして行きたいです。


それでは




タックル

Rod   MC Works RAGING BULL 100XR-1
Reel  DAIWA SALTIGA Z6000
Line   YGKよつあみ  PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 100LB

















南紀特急絶体絶命!?

4月22日の日記。



南紀特急。
いつも見て下さっている方はお分かり頂けると思います。
普通の軽四、私の日常のアシ車であります
ある時期、私はバイク&車の重病患者でありました。
2008年、ある事故がきっかけで目が覚め、その頃に出会ったのがこの、「南紀特急」でありました。
父親と過ごした南紀の海の思い出。
淡い記憶をたどり、初めて手にした小さいアオリイカは、当時の荒みきった私の心に強烈に響きました。
思えば、その頃より南紀通いを始め、約2年半で8万キロほど走破した様です(笑)
しかし最近、どうにも調子が悪いなと感じていました。
おそらく、センサーなどが不調なのかと考えていました。
メカニックに見せると、Rockさん・・・3番シリンダーの圧縮が規定値の半分以下でっせ!との事。
よく動いていますねとの診断でありました。
ある事情で極貧生活を過ごしている私。
これでもかと襲いかかる経済的苦難に、さすがに落ち込むのでありました。
今回の釣行前夜の出来事でした。


職場より帰宅し、海況をチェックしてはため息が出ました。
とてもではないが、自身のスイッチがONにならない・・・。
諦めようと何度も思いましたが、とにかく、釣り具に触れてみます。
不思議なモノですね・・・。
さらに、南紀特急を暖気していますと、いつもの半分くらい元気が出てきました。
もう、何も考えず走るのだ!
高速を降り、R42をゆっくりと進んで行きます。
海に近づくにつれ、本気がみなぎってくるのでした
しかし、機械は正直です。
大きな峠を一つ越えた頃、どうしようもない違和感に再び気持ちが萎縮して行くのでした。
無理矢理に力を出そうとアクセルを踏むからでしょう・・・。
信じられない勢いでガソリン残量ゲージが下がって行きます。
とてもではないが、南紀までもたない!!
2つ目の峠を下る最中に思いました。
急遽、予定を変更し三重の海でチャレンジする事に決めました。
しかし、車をいたわってスローに走行してきたせいでしょう。
もうすぐ夜明けという時間になっています。
自身の身体能力では、プライムタイムに磯に辿り着く事は不可能だ。
ココまで来て、エントリーしやすい堤防などでお茶を濁す事は出来ない。
それでは、全てが無駄になってしまう!
当初の予定地まではあと、約110キロ・・・。
使用したであろう、ガソリンの概算を考え決断しました。
お金がかかっても、今ここで渡船を利用するしかない。
全くの想定外ではりますが、あえて沖に出る事に決めたのです。



今回、お世話になる渡船屋さんは初めてであった。
全くシステムも分からないのだが躊躇してはいられない。
日の出までにはもういくばくも無いからだ
船頭さんにルアーである事だけを告げ船に乗り込むのだった。
たまに、渡船を利用して沖磯の釣りをする私である。



お金を出して、沖に行けば釣れるか!?
また、その地域の一級磯に立てれば釣れるのか!?



経験上、その答えはノーである。
沖の一級磯こそ、その時、その場限りのジアイが多いと個人的には解釈している。
どうしようもない時、一級磯はただの岩となるのかもしれない。
先人曰く、沖磯に立つのなら、まずその付近で徹底して地磯の釣りをしてみなさいと。
まったく、その通りであると思う。
誰かの情報ではなく、自身がその海域で感じた事なくしては、たとえ一級場所に立っても良い釣りを展開する事は難しいかもしれない。
しかし、今回はいたしかたない。
まったく分からない海で、いかに釣りを展開できるか・・・。
ゆっくりと進む船の上で、自身の釣り根性がメラメラと燃えるのだった。



しかし、今日の海は驚くほど穏やかである。
沖に出てさえ、まるで池の様な海、ベタ凪であった。
それは目的の磯に到着しても同じだった。
まず、立ち位置を決める為、移動しながら海を見て行く。
潮の流れがとても弱い。
もちろん、全く流れが無い訳ではないが、ここぞという狙い目が見当たらないのだ。
少し移動すると、わずかだがサラシが出ている所があった。
最近のマイブームとなっているヒラ狙いから始めてみる事にした。
しかし、この穏やかすぎる状況で、素人がヒラを引きずり出す事は出来ない(笑)
早々に竿を置き、ゆっくりと青物を狙って行く。


10投、20投、もくもくとキャストを続けるが、コチラも全く厳しい状況だ。
今、まさに満潮に向けて潮が満ちて来ているのだが、何とも静かである。
唯一の救いは少しのベイトと、またそれを狙う海鳥の姿が見える事だった。
緩い流れではあるが、ある部分にベイトが集まっている。
ベイトは何かを食べているのだろう。
時折、まとまってライズしている。
何とも、朝の平和なひと時である。


しかし、見えている範囲ではそれを狙っているフィッシュイーターの姿は無い。
少なくとも、表層に見る事は出来なかった。
早々とトップの釣りを止め、ジグの釣りに移行する。
自分にはジグの釣りは本当に難しい。
我流でシャクってはいるものの、はたして本当にジグが綺麗に泳いでいるか分からない。
ジグの動きが見えない為、アタリがあるとか、釣れた事で答え合わせをするしかないのだ。
まあ、これも良い機会だろうとゆっくりとジグの釣りをやってみる事にした。


とはいえ、自分に出来るのはワンピッチ、ジャカ巻き程度のものだけである。
シャクリ幅やスピード、フォールの量や出すラインスラッグなど、少しずつ変化を与えながら探って行く。
これはこれで、実に面白く、釣りに集中出来るのだ。
プラッキングでまだか、まだか!と焦る釣りにない感覚も悪くない。
時折、休憩を挟みながらずっとシャクって行く。
休憩の間にはサラシに何度かミノーを通してみる(笑)
だけど、やっぱり釣れない
そんな感じで、気がつくと4時間程ジグに熱中していた様である。
やっぱり難しい。


十分に気持ちも落ち着いたし、いよいよとトップで誘い出しをしてみる事にした。
さいわい、今日は曇天だしまだまだ大丈夫かなと意気揚々とキャスティングする。
マズメ時には、なるべく広範囲を、また、なるべくピンスポットに違った角度からアプローチさせている私ではある。
その時々の気分、何かの閃きで打って行く事が多いかもしれない。
それとはまた違った狙い方が効く時もある様だ。



その一つが、全く同じキャストポイントに全く同じ線で打ち続けるというもの。



見切られ、飽きられる事の方が多いのだが、時として良い結果が出ると思っている。
5投、10投とキャストを繰り返すうちに、突如として襲いかかってくる事があった。
それが食性に訴えているものか、はたして威嚇や攻撃かは分からない。


今回もそんな方法で釣ってみる事にする。
頭の中には、モワっと水面が盛り上がってルアーが消えるイメージだけを想像する(笑)
10投、15投・・・。
突如、空想は現実となった。





モワっと水面が割れ水飛沫が上がる!!
はっ!っとして反射的に目でアワセてしまった。
ロッドが大きく空を切ってしまう。
痛恨のミスである。



しかし、まだフックは刺さっていない。
おそらく、まだ奴は喰ってくる。
体勢を立て直し、すぐさまキャストを再開する。
5投程したろうか、まったく同じ線上でまた水面を割った。
しかし、ちゃんと食い込んでいない!
すぐにルアーが浮いて来てしまう。



何だ!? 小さいのか?
何の魚だろう? シオでもまわってきたのだろうか。
しかし、チェイスなど姿が見えない。
群れならば見えてもおかしくないはずだが・・・。



しばし、沈黙が続いた。
頭の良いシオに最早見切られてしまったのだろうか。
一抹の不安がよぎる。
それでも、全く同じ様にキャストを続けているとまたバイトしてきた。
バシャ!
今回は見るからにアタックが小さい。
そしてまたフッキングにはいたらない。



まるで狐や狸にバカされたような気分だ。
ゆっくりしたテンポで、目の前で展開されている事が不思議であった。
あかん! コレは面白いで!!
意地でも今のルアーのまま掛けたる。
変な闘志に火がついたRockBeachである(笑)



次も、またその次も奴は出た。
喰わせるのが下手な釣人と、喰うのが下手な魚の白昼の合戦である。
おそらく、これは群れではないん違うか?
だんだん、そんな気がしてきた。
どこからか、ルアーに誘われて来た奴が、意地になってる様に思った。
しかし、さすがにもう飽きられる。
だんだん、バイトしてくるまでに時間がかかる様になって来た。
もう、次で掛けなアカンな。



ねちっこく、とてもスローに誘ってみる。
美味しいぞ~
さあ!食べろ~




ドボン!!
今までで一番の迫力で水面が割れた。
よっしゃー!!
やっと喰ったで
二秒ほど待つとやっとラインを持って行った。
よしっ!っとアワセを入れてやる。
グンっと気持ち良いテンションがかかった。
すぐに浮いてきたのはこの子でした。
やったね!




















P1000932













あら? ハマチさんでしたか
皆さん、釣れれば良型のメジロという中である意味レアなのかもしれません。
下手っぴな私にちょうど良い感じですな。
久々に三重の海で青物に出会え、とっても嬉しい一匹でした。




他にもいるんじゃないかとキャストを続けるもコレっきりであった。
ルアーを換え、様々な狙い方をしても全く反応を得られなかったのである。
もしかしたら、本当にこの子一匹だけ?だったのかと笑みがこぼれた。
とても貴重な一匹を持って、息も絶え絶えの南紀特急で帰宅するのでした。

それでは



タックル

Rod   MC Works RAGING BULL 100XF-1
Reel  DAIWA SALTIGA Z4500H
Line  DAIWA  PE #3
Leader VARIVAS FLUORO 60LB




プラッキング修行5 Day2 湧き出る疑問。

4月7日の日記



前回の日記の続きです。
どうしても獲りたい!!
不甲斐ない結果とはなりましたが、一応の満足を感じながら再び、人里に戻ってきたRockBeachでありました。
実は節約の為・・・前日の夜中から今まで、菓子パン2つとお茶しか口にしていなかったのです。
食欲はもう限界にまで達しているのですがネ。
それよりも釣り欲のが勝っている様でした(笑)
本当、かけだしではありますが、夢を求めて河口にシーバスを求めて向かいました。


結果、ここに述べれる事は何もありません
沢山の良いベイトを確認はしたのですが・・・。
今の自身のレベルでは何も起こせませんでした。


すぐに24時間営業のスーパーマーケットに向かいます。
コンビニはまあまあ便利なのですが・・・何しろ価格に変動が無い(笑)
良い時間になりましたから、高級食材が全て半額となっていました!
むっちゃ贅沢をして、翌日の食糧、飲料水2つも購入して、1000円でオツリがきます。
さあ! これで2日目も頑張れるのであります



仮眠場所にて、食事をとりながら今日の釣りを回想して行った。
なんてザマだ・・・。
チャンスを2度も逃してしまった。
誰のせいでもなく、それは自身のスキルに他ならない。
私にとっての青物釣りは、まず、青物に出会う事が困難なのである。
よって、魚との緊迫した駆け引きも、そのファイトも、滅多には経験出来ない事なのだ。
数をこなせないからこそ、スキルアップが難しい・・・。
だからこそ、僅かな経験をもとに、それを脚色せず膨らませ次につなげて行く。


今回もまた、いくつかの疑問が生まれていた。
その中でも特に印象に残るのは魚を掛けてからの事、そのファイトで感じた事だった。
正直、普通サイズのメジロにあそこまで苦戦するとは思わなかった。
去年の秋にも、足元でのメジロとの格闘に泣きそうになった事はある。
しかし、その時は魚が足元の根に入ってしまい、終始ガリガリとラインが岩に擦れる中での攻防であった。
まったく自由のきかない体勢を余儀なくされ、真下に向かうラインはロッドのガイドに大きな負荷をかけていた。
当時、リールは4500番のハイギヤを使用していたが、上記の様な状況ではリールのハンドルが重くて巻けないのだった。
そんな状況にあってもレイジングブルにはまだまだ余裕があった。
この強引でさえ、ほとんど曲がらないんだなと思った記憶がある。

しかし、今回はどうだろう。
殆どラインを出さない様なドラグ設定をしているとはいえ、手元から弓なりになっていたのである。
負けじとこちらもありったけの力で応戦したが、メジロは全く弱る素振りを見せなかった。
そして、いわゆる頭がコチラに向かないという感覚。
フックが刺さる場所によって、これほどまでに違うものなのかと思い知らされたのであった。
ならばいったい、はたして釣り手の力量で理想的なポイントにフックを刺す事が出来るのだろうか・・・。


そんな事を妄想しながら、南紀特急の運転席で音楽を聴いていると、隣に凄い勢いで車が停まった。
すぐさま、運転手を見ると懐かしいお顔がそこにあった。
H氏のいつも明るい笑顔がそこに輝いていた
食事をとりながら、車の窓ごしにお話をさせて頂く。
今でこそ狙いは違うが、こんな私にとても親切に、またフレンドリーに氏の南紀開拓の歴史を紐解いて下さった過去がある。
氏とのお話は尽きない。
明日の釣りに向け、仮眠時間が殆ど無くなる時間までお話させて頂いたのであった。
もう寝ないといけませんね
お話しは尽きないが、互いの明日の釣りに希望を託し眠る事にした。


寝る前に少しだけ携帯を触る・・・。
何と! 私が前々から気になっている、関東の凄腕アングラーが単身、今まさに南紀入りされようと車を飛ばしてみえるのであった。
こりゃますます寝れなくなってしまった
しかし、最低限の体の休息の為、少しだけ眠ろうと就寝前のトイレに向かって悲劇が私を襲う(笑)
大きい方に入ってすぐ、何と携帯を便器に落としてしまう!!
カンカン!っと転がる様にして、金隠しの最深部まで携帯が到達、水没してしまったのだった。


のおおお!!!
真夜中の公衆トイレに低くこだまするオッサンの呻き。
まだ、ブツを排出する前だったが、ウンの付いたその場所から携帯を回収するのには非常に勇気がいった。
チャポン・・・。
私の手が水に入る音である。
手に取った携帯は一瞬で全てが消えてしまった。
磯ではなく、まさかトイレで殉職させる事になるとは・・・。
これはマズイ!!!
釣友とのコンタクトが閉ざされたばかりか、一応、大事な仕事の電話もとれなくなってしまった・・・。
寝よう、とにかく寝る。
これもまた運命?なのだと眠りを貪った。


おそらく、感覚的には15分くらい朦朧と夢をみた程度だったろう。
すぐにハッとして目が覚めた。
それでも実際には1時間半程の時間が経過している。
移動時間を考えると、とても早いとは言えない時間であった。
まだ、目が半分しか開かない中、南紀特急にじっくりと暖まってもらう。
これからポイントまで、俺を安全に届けてくれよと祈る。
あと少しで水温が昇りきる頃、まだ硬いギヤをローに入れアクセルを深く踏んだ。



ポイント到着は午前4時を少し回った頃。
しまった!!
何とポイント付近の駐車場にはすでに5台ほどの車が停まっている。
いったい、何時から磯に入っているんだろう・・・。
ともかく、もう後戻りは出来ない。
早速、準備を整え、全力で磯に向かう。
慣れた足取りで磯を駆けて行く。
先端に着くと、意外ではあるが青物師の姿は2名だけであった。
その一人は昨日もお会いした方だ。
少しお話させて頂くと、お二人とも狙いの立ち位置があるとの事。
残念ながら今回は、自身の狙いの場所には立てない。
まだ、真っ暗な中、急いで自身の釣りを再構築するのであった。


目が少し慣れてくる頃、ようやく海面の様子が見えてくる。
なんと言うか・・・昨日に比べ全然、潮が動いてはいない。
実はそんな事は全く問題ではないのだ
下り潮が離れ、まったく潮が動かないベタ凪の中で釣りきってきたのだ。
誤解を招くかもしれないが、人間様から見てよく分かる、一般的に悪い状況などはさほど問題は無いと思っている。
ただし、その状況に合わせ、少し微調整が必要な気はする。
潮は動いて見えないが、ウネリだけは大きく動いていた。
アップ、そしてダウンの高低差が半端ではない。
ウネリのプラス効果より、自由に動かす事の出来ないマイナスの制約の方が大きいかと思った。
真正面にキャストし、ルアーを気持ちよく泳がせる為には、とてもスローで波のタイミングを見計らう必要があると感じた。


海を確認した後、ようやくタックルの準備を始めた。
ありゃ!!!
おや?? 
まじでー


何気なく手を伸ばしロッドを持って来たのだったが。
大きな間違いをしてしまった様である。
ロッドケースを開けて見えたのは・・・。
レイジングブル XR-2であった。
ありゃりゃ、XF-1と間違えて持って来てしまった。


XF-1と比べると明らかに重い。
しかし、非常に柔軟である為、私の場合、限定的なアクションであれば、40グラムまでの小さめのプラグでも問題なく使用する事が出来る。
その意味では全く問題が無いのだけれども、筋力が低下した2日目の釣りでは、とてもじゃないが間髪入れずにキャストして行く事は難しい。
よって、同じ時間の中ではキャスト回数がどうしても減ってしまうのだった。
想定外の事であったが、最早、後戻りは出来ない。
それならばと、攻め方を変えて行くより他は無いのであった。


昨日はサブサーフェスの釣りに反応が得られた。
今日ははたしてどうだろうか!?
自身が信じるルアー数個を、ライジャケのポケットの中に押し込んだ。
ウネリの高低差がある。
そんな時、ルアーを安定して泳がせるにはミノーか!? それともシンペンか!?
それも正しいだろう。
しかし、それらのルアーについて、私は絶対的な自信を持っていない。
一番、自信の持てる物、それで答えを探す事にしたのである。
速く引けないならば極々スローに誘えば良いのだ!
おそらく、セオリー通りの事は、今まさにタックルの準備をしているアングラー二人にお任せしよう。
さあ! 2日目のRock'n'Rollの始まりである。


早速、まだほぼ真っ暗な海に向けてファーストキャストを撃つ。
潮は殆ど動いてはいないが、おそらく流れの変化は潮だけで決まるのではないのだろう。
緩いならば緩いなりに、その海底の地形により何かしらの変化が生まれるのではないか。
潜って実際に見たワケではないが、その少しばかりの変化をキャスト、リトリーブ中も探して行くのだった。
更に目が慣れてくると、闇の中でも何となく流れが見えてくる。
おそらく、今、打っている場所は違う。
すぐにルアーを回収し、狙いの場所のまだ少し先にルアーを送り込んだ。


キャスト直後のアクションを済ませてすぐ、闇の中、とても小さい飛沫があがった様に見えた。
悲しいかな、暗くて殆ど見えないのである
勘を頼りにアワセを入れると、ゴンっと一瞬だけ手元に衝撃が来た。
しかし、何かズレているのだろう。
フッキングせずにすぐにバレてしまった。
おそらく、同じトレースラインからは出ない・・・。
その箇所と約20メートル程離れた場所に撃ってみた。



ジュパ!!



またアタックして来た
内心、嘘やろ!っと思うRockBeach(笑)
しかし、今度も一瞬の衝撃を手元に残し何の負荷も無くなってしまう。
続いて、更に離れたアヤシイ場所にキャストしてみる。
今度は暗闇でも見える位の激しいアタックだ!
一瞬待つとグン!っとティップが入った。
いつもの調子でアワセを入れる!
しかし、何と! ソイツの身体ごと宙に吹っ飛ばしてしまった
吹っ飛んだ奴はまぎれもないハマチである。
駄目だ・・・難しくて上手く掛けられない。
すぐさま、ある程度水の中を泳ぐルアーに交換する。
すると、どうした事であろうか。
キャストで届く範囲、あらゆる場所に投げたのだが、全く反応が無くなってしまった。
たまたま群れが離れてしまったのだろうか?
ローテーションを交ぜながらしばらく粘ってみる。
あかん! やっぱり反応が無い。


すぐさま元のルアーに結び換えた。
そして一投目、すぐに小さな水飛沫が上がる!
グイっと頭をこちらに向ける様なイメージでアワセを入れる。
途端にゴンゴンゴンっと首を振る様な素振り。


ふっっ


ありゃりゃ
外れてしまったぞ。
何だろう、竿が弾いてしまった様な感覚だが・・・。
実は、その後、同じ様な事が2~3回あった。
もちろん、ロッドのせいには出来ないのだ。
そういう性格のロッドに自身が柔軟に合わせられていないのである。
本当にRockBeachは釣りが下手です。


そんな事を繰り返している内に辺りはもう完全に明るくなってしまった。
それに伴ってか、一気にバイトが得られなくなって行く。
この二日間の釣りで、何となくではあるが、不思議と魚がよく口を使う箇所を感じる事が出来き始めていた。
もちろん、今回の様にある程度たくさんの魚がそこにいるからこそ、そこで反応を見る事が出来るのだろう。
あとは丁寧に、信じる一点を何度も打つのだ。
おそらく、魚は遠くからじっとルアーを見ているに違いない。
きっと、アタックしてこないのは不自然に思うからではないか。
もしくは、そのアクションにグッ!!っと来る何かが無いのかも。


そこで、アクションを更に遅く、また動きを極力小さくしてみた。
時には5秒以上もポーズをとり、僅かな流れに漂わせてみたりする。
何度もそんな事を繰り返していると、アクション後すぐのポーズに小さな水飛沫があがった。



しまった!!!
反応がとても小さかったせいで一瞬、躊躇してこちらのアクションが遅れてしまう。
その一瞬の隙に奴は一気に走っている。
焦りながら大きくアワセを入れると、ガシっと掛かった感触が少し深い場所から伝わって来た。
やばいな・・・。
もう、しっかりと魚は深みに向け潜航している。
とはいえ、出来る事は竿を起こしてリールを巻き殴る事だ。
しかし、次の動作に移ろうとするがやたら重い!
引き自体はそれ程でもないが、何しろ重くて竿が上がらない。
ぐっと膝を曲げ、持ち上げる様にして浮かせる。
少しずつ浮いてきている感覚はあるが、やはり魚がこちらを向いてくれない感じがする。
急いで浮かせないとと思うのだが、どうにも重くて素早く動作出来ない。



ガガガガガ!



とうとう、手前の沈み根に魚が到達してしまったのだろう。
リーダーが岩に擦れる感触が伝わってくる。
おそらく、これ位でリーダーが切れてしまう事はない。
根にライン、もしくは魚体が触れているせいだろう、先ほどまでより更に重くなってしまった。
ここが正念場だ!!
絶対に切れない、自身が試行錯誤を重ねてきたラインシステムを信じる事にした。
全力で巻いた、無我夢中であった。
すると、幸運にも根から抜け出た様子で少しだけ軽くなった。
一気に勝負をかける。
辛抱たまらずに浮いてきた奴はやはり小型であった。
そしてまた、ルアーのフックが別の場所に刺さっているのだった。
水面に近づくと、先ほどまで感じていた重さが全く無くなる。
軽くロッドを煽るとすぐに魚が宙を舞った。
無事にランディング完了だ。

















P1000915
はま~
浜ぁ~

めじ~

「ハマジロ!!」
もう少し長さがないとメジロって言いにくいです。
すみません。













P1000916

エラ蓋の下あたりに傷があるのです。
ここにボディフックが刺さっていました。
たとえこれだけの事でも、凄くファイトがしんどくなってしまいます。
もし、もっと大物であれば負けてしまうかもしれません。
ルアーをキャスト中、たまにフックにリーダーが絡んでしまう時があります。
絡んだ状態でルアーを巻き寄せて来るのって本当に重いです。
だけど、絡まっていなければスルスルと巻けます。
おそらく、魚自体がそんなルアーと同じ状態になっているのでしょうか。
ルアーの何倍もあるし、おまけに引くし潜る(笑)
そりゃ重いはずです


おそらく、魚のサイズが小さい事もあるし、また、スレ始めてきているのかショートバイトしか得られない状況であった。
試しに10センチまでルアーサイズを落としてみたが全く喰わせる事が出来なかった。
隣のお二人も釣られたが、共にルアーの背中を水面に出すアクションであり、ルアーサイズは14センチと同じであった。
だが、釣れたのはハマチばかりであった。
70センチ後半、4.5キロほどのメジロは間違いなくいるはず。
おそらく、より警戒心が薄く、活性の高いハマチがいるので、何とか釣れるという事なのだろう。
自身の未熟なアクションでは、賢い大型を誘い出すまでには至らないという事ではないか。

だが、何よりもの問題はおそらく、私のアクションのさせ方とアワセのタイミングではないかと思う。
バイトこそ頻繁に得られるのだが、その喰わせ方に問題があるのだろう。
おそらく、自身の釣りの方向性は大きく誤ってはいないはず。
魚は反応を見せてくれる様になって来たのだから。
しかし、まだまだ、まだまだ何かが足りないのである。
青物釣りは本当に難しい。
難しいからこそ、もっと自身の釣りを深めて行きたいと思います。



携帯が無くてどうにも不安なので、この一匹を得てすぐに磯上がりする事にした。
一瞬のマズメではあったが、本当に内容の濃い釣りを楽しめたと思う。
次への課題も多く生まれ、良い経験となった。
車を走らせながら時折、海を眺める。
良いお天気だな今日も。
海も青いし
そんな事を思いながら進む内に、もうどうにも辛抱たまらなくなって来た。
最近、まわりの先輩方はNiceなアイツをがっつり釣ってみえる。
うーん、釣りたい

だがしかし、自身が知っているポイントは二つしかない。
苦労して辿り着いても、そこに魚がいなければまたすぐに引き返す様な場所である。
まあ、それもいいや!
時間も無いし、何かワクワクするし。
タックルとルアーを二つだけ持って向かった。

ポイントに到着すると、海は静かだが綺麗にサラシが広がっている。
そしてまた、沖にむかってしっかりと払い出す流れがあった。
チャンスは一回か二回、多くても三回だろう。
心地よい緊張を感じながら波のタイミングを計っていく。
下手なので、キャストミスしない様に素振りもしてみた(笑)
よーし、行くで!!

サラシが広がる少し先にルアーが落ちた。
ラインスラッグを急いで回収し、流れに馴染ませていく。
もう少し!
あと僅かでルアーがサラシに入る。
激しく胸が高鳴って行った。
次の瞬間、黒く、そして銀色に鈍く光る魚体が舞った!!



ガツン!!




喰った!!
分からないながら、思いっきりアワセを叩きこんだ。
上手くフッキングした様だ。
ファイトスタイルなど分からない。
なんてったって初めての経験なのだから。
磯から引きずり出す様にひたすらゴリ巻き。
流れに乗って逃げようとするが、おかまいなしに巻くのみ。
足元まで寄せて一気に竿で抜きあげた。

















P1000922
もう、超うれしい!!
RockBeach初となる、磯のヒラスズキです。
本当にカッコイイ魚で惚れ惚れしますね。













P1000921
まだまだ、あどけなさの残る若魚です。
バイトシーンはまさに興奮の一言!!
また禁断の扉を開いてしまいました。




ポイントまでの往復に約40分、実釣は10投ほど。
凄い釣りがあるのですね
帰りは寄り道もせずにひた走りました。
携帯ショップに行きませんと(笑)
やっぱり南紀の海が大好きです。

それでは


タックル(青物)

Rod   MC Works RAGING BULL 100XR-2
Reel  DAIWA SALTIGA Z6000
Line  YGKよつあみ  PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 80LB




タックル(ヒラスズキ)

Rod   TEAM DAIWA-S  S1103T-3FS
Reel  DAIWA TOURNAMENT-S 4000
Line   YGKよつあみ PE #3 (爆)
Leader VARIVAS FLUORO 30LB
Lure   DUO TideMinnow SLD-S

プラッキング修行5 Day1 海況が分からない。

4月6日の日記


以前の様に釣りに通う事も、道具を購入する事も出来なくなりました。
しかし、そんな中でも釣りへの情熱は冷める事はなく、むしろ燃え上がるかのような日々を過ごしております。
休日には時間こそあるのですが、節約しないとなりません。
三重南部、そして南紀への釣行は最低でもガソリン代という出費が生じます。
幸いにして、私の住まいから近くの海までは車で約15分。
海が遠い場所にお住まいの方からすれば実に恵まれた環境にあります。

今ではこうして海のルアー釣りを楽しんでいる私ではあります。
しかし、お恥ずかしながら、ソルトルアーの代名詞とも言える、シーバス釣りを殆どした事がありません。
海のルアー釣りに興味を持った小学校低学年の頃より、シーバスはいつも憧れの的ではありました。
父親と釣りに行っても、すぐにウロウロとしてルアーを投げてはシーバス釣れないかな!と釣りをしていた記憶があります。
だけど、どうしても釣れない。
今思えば、まったく的外れな海でやっていたのでしょう(笑)
しかし、少年時代に心に残した苦手意識、トラウマは相当な物です。
結果、私の中では釣れない魚ナンバーワンとなってしまいました。
こうして、三重南部、南紀に通う様になっても釣れてくるのはヒラスズキ。
いわゆる、マルスズキの方は本当に縁がありませんでした。
そんな中、やっとスズキと呼べるサイズを釣ったのは2009年の終わりでありました。
それも、当時、情熱を燃やしていた、ヒラメ狙いの外道としてでした。


屈辱的な事がきっかけではありますが、いち釣師としては、これを前向きにとらえなくてはなりません(笑)
そうです、今こそ本気でシーバス釣りの扉を開くチャンスかと!
いささか無理矢理ではありますが、近場で出会えるモンスターを夢見てシーバス釣りの挑戦を始めました。
全く分からない釣りではありますが、諸先輩のアドバイス、そして自身の今までの他の釣りを生かしてチャレンジしています。
今のところ・・・。
こんな可愛いセイゴちゃんしか釣れてはいません。





DVC00006

嗚呼、何とルアーが大きく見えるのでしょう・・・。






DVC00005

しかもスレやし


まあ、それでも凄く嬉しかったりするのです
もう少しちゃんとした釣りが出来る様になったら、また、コチラの釣りの方も更新して行きたいと思います。
どうぞ宜しくお願いいたします



さて、四月に入りやっと待望の連休がやってきた。
命が燃える磯に行きたい!!
もう、我慢の限界であった。
しかし・・・南紀通いをストップしている私には海況がさっぱり分からないのであった。
ネットからの得られるデータ、そして情報では微細な海の変化、生き物の変化を感じとる事が出来ないのだ。
やはり、現場で自身で体感した事が一番の情報である。
わずかながら、こんな私に親切にも状況をお伝えして下さる方はみえる。
しかし、それも数日前の事なのだ。
噂では紀伊半島のずっと遠い場所では連日、好釣果で賑わっているとの事である。
勿論、釣れたら嬉しい。
しかし、それは私の獲物ではないと考えない様にした。
たとえ釣れなくとも、私の好きなフィールドで釣りがしたい。
何の確証もないが、それがRockBeachの釣りであるとハンドルを切ったのであった。



現場到着は午前4時半。
驚いた事にすでに数台の車が停まっていた。
準備と体調不良の為、予定時刻をかなり過ぎての出発となった。
残念ながら結果は大きな遅刻となった。
すると、ここに来るとよくお会いする年配のアングラーが到着。
悪いが今回は先に行かせて頂く。
しかし、いざ磯を歩くとみるみる内に追いつかれてしまう。
結局、ポイントにはほぼ同時に到着するのであった。
先行者は二名、ご挨拶を交わし、どこに立たれたいかお聞きした。
幸い私が立ちたい場所ではないとの事。
すぐにタックルの準備にかかる。

一通りの準備を済まし、いざ海を眺める。
まだ真っ暗な空ではあるが、目が慣れてくるとかすかに海面が見えてくるのだった。
天気予報では凪の予報であった。
しかしどうか・・・。
ほど良いウネリが入り、滅多に見る事がない程、潮が複雑に動き絡んでいる様に見えた。
これは凄い・・・いやおうなしに気合が込み上げて溢れそうになってくる。
周りのアングラー達はのんびりと夜明けを待つ様子だ。
冗談じゃない!!
今がジアイだと不思議と直観したRockBeachだった。
すみませんが、早速始めさせて頂きますとお伝えする。
快くどうぞ!とお応え頂く。
久々のRock'n'Rollのスタートだ。


どのくらいまだ陽が昇っていないのか!?
上手くお伝え出来ないが、フルキャストした先のルアーは全く見えず、ルアーが生み出すスプラッシュも見えない。
約20メートル程手前にルアーが来て、ようやくそのスプラッシュがかすかながら見える光量である。
手前に来てもルアーのシルエットは全く見えない。
非力ながら重いタックルを使用する私である。
いきなりペースを上げるとすぐに筋力のデッドポイントに到達してしまう。
ゆっくり、そして身体から思い出させる様にウォーミングアップをして行く。
確かキャスト開始から五投目ぐらいだったろうか。
うっすらとそのスプラッシュが見てとれる距離の事であった。
アクション後、すぐにポーズを入れた所で海面が割れたのである!
不自然に水面を乱すその波紋の大きさ!!
直径にして2.5メートル程だったろうか。
今まで見た事もないほどの大きさに息を飲んだ。

ウワッ!!
目が捉え、それを脳に伝達し、次の行動に移るまでにいったい何秒かかるのだろうか!?
次の瞬間、もう無我夢中でロッドを渾身の力で振り上げていた!!



ブウン!!



無残にも空を切るレイジングブル・・・。
すぐさまルアーにパニックモードの動きを与える。
しかし、残念ながら今回は追い喰いは無かった。
あんな水面の割れ方、そして波紋は見た事が無い。
瞬間的にその光景が頭の中で何度も繰り返される。
途端に込み上げる激しい動悸、心拍数は一気に限界まで高鳴って行った。


しかし、その後はまったく後が続かない。
とてもじゃないが冷静な判断が出来ないのだ。
キャストで届くあらゆる場所にルアーを送り込む。
どんどんと空は明るさを増して来る。
込み上げて来る焦りはやがて心の悲鳴へと変わって行く。
このままでは終わってしまう!!
少し離れた場所のアングラーが掛けた様であった。
スルスルと寄せてポンっと抜きあげている・・・。
どうやら、今日のこの場所にはハマチも混在している様子だった。
それを見ながら手を休め、今、必要なのは冷静になる事だと自分に言い聞かせて行く。



暗闇の中ではトップに反応した。
しかし、陽が昇ってからは全く反応が得られない・・・。
もしかしたら、水面に出たくない気分なのか!?
そしてまた、フルキャストしても何の感触も得られない。
真っ暗闇の中、キャストして届く場所に奴らはいた。
明るくなった今、はたして同じ場所にいるのだろうか!?
もしかしたら、もっと、ずっと近くにいやしないだろうか?
そんな風に仮定してみたのである。



深呼吸をし、もう一度、落ち着いて海を眺めてみた。
光量の変化によって、潮の流れの見やすさは変わってはいる。
しかし、よく見ると流れが少し変わっている様であった。
きっと、コレかもしれない!!
足元、その磯際を見ると左手から沖に向け、磯に沿う様な強い流れが出ているのだった。
おまけに、打ち寄せるウネリで薄いサラシも生まれている。


結んでいたトッププラグを外した。
再び結んだのはお気に入りのシンキングペンシルである。
約12センチ、定番のシンペンSSよりシルエットは細く、更に重量もある。
それをまずはフルキャストしてみた。
今、まさにルアーの背後に忍び寄る魚を連想してアクションを入れて行った。
遠くのルアーが、自分の思う様に動いているとはとても思えない。
自分の腕においては、よりルアーが近づく程、イメージ通りの動きが出来る事を理解していた。
だからこそ、いつも磯際から僅かな距離でチェイス、バイトがあるのではないかと仮定していたのである。
勝負は手前20メートルを切った所からだ!
そこで寄せて、魅せて、狂わせてやる!!
ルアーは磯際から10メートルを切り、いよいよ足元での演劇となった。
磯際5メートルに差し掛かり、ようやく先ほどの流れにルアーが乗った。



ここで、冒頭の近場でのシーバス釣りをフィードバックさせる。
川という絶え間ない流れ、さらにそれに増す引き潮の流れ・・・。
自身が経験した事の無い流れがそこにはあった。
その流れにルアーを噛みあわせ、馴染ませて泳がせて行く。
リトリーブ無しでルアーを魅せた初めての経験であった。



足元の流れに馴染ませ、弱いトゥイッチをゆっくりと入れてやる。
漂いながらも流れにしっとりと乗るルアー。
その瞬間、どこからともなく真っ青な影が突っ込んできたのだった!
何の躊躇なくルアーめがけてアタックしている!!
しかし、足元から約50センチの事なのでタイミングが分からない。
ヒットから約1秒だけ我慢してみた。
半信半疑であわせを叩き込むのだった。





ガン!!!






強烈な衝撃がロッドを伝って腕に響いて来る。
次の瞬間、奴は一気に足元めがけて潜り、更に横に走った。
ギギ、ギギッっと一瞬だけ出るドラグ。
今日もいつもの様に約10キロ程かけている。
ドラグが止まった瞬間、その負荷と衝撃がロッドにかかる。
ガクン!! ギギ、ギギ!!
凄まじいパワーである。
両手でロッドを固定するのが精一杯だ。
とにかく巻け、巻くのだと!リールのハンドルをこじ巻いて行った。
しかしどうだろう・・・。
いくらドラグが出ないからといって、フルでそのパワーを受けているとはいえ強すぎるのではないか!?
落ち着いて見る事など出来ないが、今まで体感した事が無いほどにロッドが曲がっている感触があった。
巻くに巻けないから、全身を使ってリフトする。
少しでも奴に間をやれない状況なのでポンピングなど出来ないのだ。
とにかく、ロッドに全体力をぶつけ浮かせる事にした。


急な走りをいなし、時にパワーで抑え込み、一瞬だけラインをやって根ズレだけはかわした。
しかし、まったく弱る気配を見せない。
本気でヤバイんじゃないかと思ってきた頃、ようやく見える浅さまで浮いてきたのだった。
それは予想通りただのメジロである。
おまけにサイズは70後半で何も特別な事はない・・・。
しかし、いったい何というパワーであろうか。
逃げれる可能性を見つけた時、奴らはいつも想像以上の力を出す事はあった・・・。
しかし、今回はそれとはまったく別のパワーなのだ。
レイジングブルがこんなにも弧を描いている・・・。



更に浮かせ、それが何故なのか何となく分かった。
ルアーがあるべき場所に掛かっていないのである。
おそらく、アワセを入れるのに躊躇した僅かな時間の間に、少しだけズレてしまったのだろう。
よく分からないが、その時の自分にはそうとしか思えなかった。
だからとて、今のファイトをやめる訳にはいかない!
浮いても尚、凄まじい力で走る奴。
もう、これ以上時間をかけられないと判断した。
水深、約70センチから一気にパワーで抜きあげる。




パン!!





奴が水面に出た瞬間に一瞬で負荷が消えた。
切れたのか!?
それは違った。
可哀想な事をしたが・・・身切れをしてしまったのだ。
何故、もう少し慎重になれなかったかと後悔がのしかかる。
しかし、それも自身が判断した事。
マグレなど無い陸釣りの掟ではないか。



その後、まったく反応が消え、やっと落ち着いて煙草に火を付けた。
隣にみえた気の良さそうなアングラーが話しかけてくれた。


「いやー、さっきのファイトは惜しかったですね!!」
どうやら、恥ずかしい一連の事を見ていてくれた様である。


「大物だったんじゃないですか!?」
よくいる70後半の普通のメジロだったんですと私・・・。


「そうなんです? ロッド、バットから弓なりに曲がってましたよ!!」
・・・。
・・・。
RBなんですと小声で呟くのが精一杯であった。


少しだけ粘ったが、もはや何も起こせない海に変わっていた。
悔しい・・・。
再び、夕マズメに戻る事を決意しその場を後にした。



その後、街まで戻り少し眠った。
とてもじゃないが、他の釣りを楽しむ気にはなれない。
ぼんやりと海を眺めているとすぐに再び向かう時間になった。
夕マズメ・・・私はあまり信用はしていない。
しかし、これにかけないならば、明日の釣りのモチベーションは保てない。
いつもの事だ。
広い海に、一匹だけでも奴がいてくれさえすれば良い。
後が無いのだから、その可能性にかけてみるだけである。
こうなるともう、精神論、気持ちの問題である(笑)
絶対い獲る!!
覚悟を決めて向かった。


いよいよという時間になってきた。
今朝、出会った方々もやはり戻って来ていた。
皆んな心は一緒だ。
徐々に陽がかげり出した頃、キャストを再開して行くのだった。
今朝の情況では陽がある内はトップは無視された。
水面直下、今日はこれで行く!
朝のヒットと同じシンペンではあるが、カラーを変えて違う番手のフックにしてみた。
これで大きくアクションが変わるし、魚への刺さりの深さも変わる。
しばしキャストを繰り返すが、まったくアタリは無い。
やはりもう回遊は無いのだろうか!?
そんな不安がよぎる。


気持ちをリセットし直し、流れをしっかり見てキャストポイントを決めた。
ゆっくり、そして丁寧に、そのルアーが一番魅力的に動くであろう泳ぎを生み出して行った。
確かめる様に、何度も丁寧に泳がせ時に横を向かせて行く・・・。





ジュボッ!!






とても小さい飛沫があがる!
広い海を見渡しながら操るその時には、それはただの違和感でしかない。


波飛沫か!?
一瞬、そう感じたがラインが少しだけ入った!
鋭角的にロッドを振り上げる。




ゴン!!





来た! 来た! 来た!!
ラストチャンス・・・ふいにそう頭をよぎった。
疲れた体に鞭を打ち、全力で巻きあげる。
朝の感触は幻であったのか?
気が付けば何の抵抗も無く足元で浮いていた。
波のタイミングを見計らい、ロッドの反発で抜きあげた。












P1000907

よく太ってはいるが長さは無い。
爽やかなハマチであります。














P1000906

生きている魚を撮るのは本当に難しいです。
これも尻切れトンボです。
すみません。






サイズは小さくなってしまったが、何はともあれ、一本でも何とか獲れた事がとても嬉しかった。
本当に有難い海からの恵み、謹んで頂戴する事にいたしました。
全く分からない海況で出会えた事は幸運であった。
気配など全く無い海がただ広がっている。
おそらく、一年前の私にも、いつもこんな海が目の前にあったのではないだろうか。


二日目の釣行はまた後日。
それでは。


タックル

Rod   MC Works RAGING BULL 100XF-1
Reel  DAIWA SALTIGA Z6000
Line  YGKよつあみ  PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 80LB



















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