5月24日の日記。
急遽、連休となったので今回も出撃する事にしました。
連投となるので、前回の釣行での疑問の答えをまだ見つけられていません。
しかし、ただ考えるだけではその答えを見つける事は出来ないでしょう。
結局、様々と考えながらも、実際に釣りをしないと分からないのです。
今回も、天気予報では荒れるとの事であった。
波高は三メートル、北東の風が風速10メーター以上との事である。
地元の方からのお話では、瞬間的に風速16メーターという話もある様だった。
正直、荒れの海はウンザリだ!
爆発するかもしれないが、怖々と釣りをして、自身の釣りに集中出来ないのは不快極まりない。
見送ろうかとも思ったが、時間をかけて荒れでも安心して立てる場所を絞り込んで行った。
最近、ショア青物は好調で、めぼしいポイントにはどこも早くからアングラーが入っている。
交流のある方々も、同地域のめぼしい場所に立っているそうである。
各々のセンサーを用いて、魚を追って行けばおのずとポイントが重なるのは仕方がない事だろう。
ただし、私がそれらの場所を選んできた理由は、ただそれだけではない。
ゆえに時と共に、その場から離れる事は自然な事かと思っている。
南紀到着は、午前3時をかなりまわった頃であった。
絶え間なく降りつける雨、そして眠気でペースを上げれなかったのである。
いつものコンビニには、もう、駆け込む様にして入ったと思う。
あと少しの事なのだが、とてもじゃないが目がもたない。
おまけに横殴りの雨である。
駐車してエンジンを止めると、吹き荒れる風が南紀特急を大きく揺らせるのだった。
これはダメだ・・・。
心の声にしたがって眠る事にした。
起きた時、なる様になれという気持ちだった。
結局、一時間ほどで目を覚ます事となった。
まだよく開かない眼で辺りを見る。
うっすらと明るくなって来ているのだった。
これから初めて向かう場所には、この明るさが必要なのだ。
危険なルートを、ヘッドランプだけで進むのは不安である。
コンビニで買い物もせず、すぐさまポイントに向かった。
飲料水を忘れ、途中の自販機で購入する。
すぐに駐車し、用意を整えポイントに向かった。
事前に航空写真にて予習していたが、実際、その場に立つと迷う事も多い。
大まかなルートを迷うのではなく、もっと細かなものを迷うのだ。
歩きにくい道を進んで行った。
どの磯でもそうだが、なかなかストレートに進める場所は無い。
何かしらの難所を、いくつか越えなければならない事も多いだろう。
私にとって、今回の場所もそうした場面に直面するのだった。
時に慎重すぎるくらい慎重に越えて行く。
あともう少しだ。
何とか無事に立ちたい場所にたどり着いた。
もう、いつもなら投げている時間であった。
まずは海を眺める。
いつもながら、海を見ただけでは全く気配など分からない。
自身はそんな海が好きだ。
思惑通り、目前に広がる海は凪いているのだった。
すぐに潮を観察して行く。
とはいえ、まだまだ、まだまだ潮の事はよく分からない。
今、それを、「変化」、としか説明できないが、その違和感を探して行くのだった。
その、「変化」、を期待してエントリーしたが、それは間違っていなかった様である。
今日は小潮ではあるが、私からは十分な流れが見てとれるのだった。
これで、まず投げる場所が決まった。
不安と期待を胸にまずはキャストした。
何も無く戻ってくるルアー。
足場の高さを考慮して、今日は少しだけルアーの重量をかえている。
水面からは飛び出さないのだが、不用意にアクションさせるとイメージ通りには動かない。
何となくではるが、一投目にそれを体に覚え込ませて行った。
続いて二投目、またもや気になる流れを撃って行く。
確かめる様にアクションを入れて行った。
おそらく、魚がいればすでに見ているだろう。
あと一つ、二つ、狂おしい程の動きが出ればいい・・・。
そんな時、流れと風を受けてルアーが踊った。
その刹那、水面が割れた!
海面には、静かに大きな波紋が出来たのだった。
いつもより沖で掛けた為か、まったくもって引かない。
ただ適度な重さを感じながら寄せるのみであった。
前回の失敗もあって、すぐに血抜きする事にした。
とても心が痛むのだが、なるべく苦しまなくて良い様、大量の流血をする様に刃を入れた。
(いつものデジカメが動かないので携帯にて撮影です)
シメの儀式を終え、キャストを再開して行った。
どうやら、今日は魚はいる様だが、ルアーアクションにはシビアな様子である。
それはおそらく、他のルアー釣りでも珍しい事ではないだろう。
急いで、その答えを見つける為にキャストした。
5投目位だったろうか、違う流れにてバイトを得た。
大きそうな感じだったが、残念ながらフックアップにはいたらない。
おそらく、もう、このルアーの役目は終わっただろう。
いつもながらの盲信であるが、その声に素直にルアーを交換するのだった。
結んだのは、前回、悶絶する程多数のバイトを得たにも関わらず、
乗せる事が出来ず、結局、足元でフックオフさせてしまったルアーである。
今回もそのままの仕様でキャストした。
一投目は、まずその動きを確認して行った。
立ち位置の加減と、風向き、そして潮の流れで、前回とは全く別の入力をしいられる。
ゆっくりと丁寧に引き、コツをつかめばそれほど悩む事はない。
あまり気にせず、コチラのペースでルアーを動かして行った。
そして、一瞬のステイ後、地味な水柱が立った!
待つ・・・・・。
僅かの時間ではあるが、とても長く感じる。
いったい、どれだけ経ったろうか。
やがて、奴の鼓動がラインを通じて手元に伝わって来る。
フッとラインが走った!
躊躇なく大振りなアワセを叩き込んだ。
ゴン!っとグリップに響く衝撃。
乗った。
まだ足りないか!?
更に追いアワセを入れた。
しかし、どうした事かまた引かない。
スルスルと巻けるハンドル・・・。
巻く手を止め、海面を覗きこんだ。
するとどうした事だろう・・・。
魚は全く抵抗せず、じっと海面近くで浮いているではないか。
ゆっくりとそのまま巻き寄せて行った。
足元に来ると、さすがに少し暴れるのだった。
最早、ST56 3/0は自然には抜けない程強くヤツの口元を捉えている。
抜き上げるのが不安だったのでギャフに頼る事にした。
写真左が二匹目の魚です。
絶命後の姿ですみません。
その後、二度ほど小さく出たが乗らなかった。
雨は降り続けているが、ムシムシとして魚が傷みそうなので撤収する事にした。
急いで車に戻り、クーラーで魚を冷やす。
これで一安心である。
漁港にて、楽しそうに泳ぐ小魚を見ながら朝食をとった。
眠ろうかと思ったが、時間がもったいない気がした。
少し休憩し、今度は別のポイントを開拓してみる事にする。
二か所目に訪れた場所は、探し辛い場所であった。
地図をよく見てやっと気づいた様なポイントである。
磯に降りようとするが、少し入水しないと行けないのだった。
今回は諦め、もう一か所気になる場所を目指す。
少し山の中を歩いていると、藪の中にうっすらと道らしきものが見えた。
慎重に進んで行くと崖の上に出た。
幸い、何とか降りれそうな感じだった。
確認の為、何も持たずにまずは降りてみる。
ほどなくして磯に到着し、辺りを観察して行った。
この頃には風向きが変わり、南から強い風が吹いていた。
何か所かには良いサラシが生まれている。
少し浅いのだが、急いでタックルを取りに戻った。
沖のシモリ、潮目、そして手前のサラシなど、ミノーでチェックを入れてみたが反応は無かった。
もしかしたら、条件によっては良いかもとその場を後にした。
四時間ほど車で寝ると、そろそろの時間になってくる。
ゆっくりと準備をし、再び朝の場所に戻る事にした。
短期決戦、夕マズメの勝負である。
やはり、結んだのは前回、敗北したルアーであった。
どうしても、もう少し試しておきたかったのだ。
ゆっくりとしたペースでキャストし、魚の回遊を待った。
それは意外にも早くやって来た。
開始から20分もしない内であった。
スローに引いていたルアーにジュボ!っと出た。
朝よりサイズは落ちたがメジロが喰った。
前回はフックオフに泣いたが、口の硬い部分にしっかりと、ST56 3/0は貫通していた。
エラにナイフを入れ、魚をタイドプール入れる。
休まず、すぐにキャストして行く。
数投目、今度は派手な水飛沫が上がった。
一瞬のタメを入れ、フッキングを入れる。
しかし、手元に伝わる衝撃は小さい。
ハンドルを巻くと、引かないが重い。
やはりスレであった。
上がってきたのはツバス。
頭部にスレ掛かりをしていた為、リリースは断念しキープする事にした。
その後も、出ればツバスという状態になり納竿する事にした。
大事に魚を持って、もと来た道を戻って行く。
車に戻り、魚をクーラーに入れると一杯になってしまった。
RockBeachのクーラーは小さいのです
本当は、次の日も釣るつもりでいたが帰る事にした。
家族で美味しく頂くには、十分すぎる程の幸であるのだから。
狙いを定め、新しく開拓したポイントでの釣果。
そして、苦汁を味わったルアーでのヒット。
自分なりに満足感を得られた一日だった。
余談ですが、さばいた一匹から、「ブリ糸状虫」、が見つかった。
なるべくなら見たくないものだったが、ついにという感じであった。
どうしたか?
気持ち悪かったが、そのまま食べました。
人体には無害だという事を信じて。
身も味も、虫がいない魚と変わりは無かった。
ただ、正直、気分的には落ち込んだ。
約一週間後、このブログを書いていますが、今までに感じる身体の異変はありません。
虫がいようといまいと、魚には何の罪も無い。
ましてや、抱卵している魚の生命を奪ったのは自分である。
せめて、上手く調理し、美味しいと言って食べてやりたい。
それでは
タックル
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