2011年07月

Blond bombshell

7月25日の日記










2009年12月3日。

その一日が無ければ、今の様なスタイルは無かったかもしれない。
それは、初めて磯に立った日から数え、一か月と5日目の事であった。
今もその瞬間は鮮明に蘇る。



























DSC00613

ヨコワ(クロマグロの幼魚)
75センチ、7.15キロ











本当に夢の様であった。
まさか、自身が投げるルアーに、それも岸から出会えるとは全く思わなかったのである。
おぼろげに、いつかルアーでマグロを釣ってみたいとは思っていた。
しかしそれは、幼い子供が、いつか宇宙飛行士になりたい!というのと変わらないものだったろう。
オフショアのツナゲームすら知らなかったのである。
この日を境にして、私の南紀への夢釣行がスタートした。
盲信であったかもしれないが、夢は夢で終わらないと信じた。
強く信じ、求め続けるなら。










その後は、一般的に青物と呼ばれる、ブリ、ヒラマサ、カンパチを求めて行った。
その想いは、皆様が想像されるよりも更に強く、濃厚であったかもしれない。
文字通り、寝ても覚めても、四六時中、魚の事を考え続ける毎日であった。
気持ちはより強くなる一方で、ショアからはツバスが消えてしまった。
その頃には既に、当ブログを始めていたので、惨憺たる結果をご存じの方もいらっしゃるだろう。

その日々が無駄ではないと信じたいですが(笑)



それと並行して、自分なりにショアマグロを追っていたのであった。
ずっと、次の様に考えていたのである。




一匹目は奇跡。
マグレ、交通事故だろう。





いくら、マグロへのアプローチ法を唱えても、おそらく誰も信じはしないだろう。
機会がある度、自分なりの理論を語る事もあった。
ちゃんと聞いてくれる方もいれば、まったく鼻で笑う方もみえた。
悔しかったが、信じてもらえなくて当たり前だと思った。
その日以降、何の結果も出せてはいなかったからである。
それでも、これは自身の道であると続けて行った。
出会えるチャンスは限られている。
昨年、やっと出会え、二匹に喰わせる事が出来たが、無念のフックオフに泣いた。
結局は妄想の域を出なかったのである。

だが、それで諦める私ではない!
過去のヨコワは、きっと海からの啓示であるとさえ思う様になった。
誰に教わるでもなく、様々な魚からその答えを見出そうとした。
魚種、種族ならではの特徴、傾向性等は確かに存在する。
フィッシュイーター達はどこかでつながっている、そして、釣りもどこかでつながっていると信じた。
しかし、ショアでマグロ属と直接向かい合って、答え合わせをするチャンスは殆ど無かった。










今回の釣行は明確である。
狙うはヤツらであり、あとは状況に応じて釣りをする事にした。
前回の釣行で、沖に尋常ではないサイズの魚達を見ていた。
おそらく、本マグロではなかったが、同じマグロ属に間違いはない。
今年もシーズン開幕より、虎視眈々と狙ってはいたのだが・・・。
自身の休日と、海況がマッチしなかったのである。
特に、度重なるシケには悔しい思いをしていた。





釣行前夜、仕事から帰り、早速準備を始めて行った。
急な休日の為、何の準備もしていなかったのだ。
面倒くさがりやで、大の呑兵衛の私は普段、殆ど釣り具には触らない。
全く一から、釣行直前のインスピレーションで、即席に道具を整えて行くのである。
今回もまた、狙う魚種用にルアーを整理して行った。
プランB、プランC、ブラーブラーブラーって感じだ。
準備をしながら、磯に立ってから終わるまでの一日をイメージして整えて行った。
そうこうしている内に、タイムリミットが迫る。
午前一時、慌てて荷物を積み入れた。
今日の南紀特急にはハイブースト!で頑張ってもらう。
午前3時過ぎ、南紀に無事に辿り着いた。






馴染みの渡船屋に着くと、すでに何名かの方の準備は完了していた。
どうやら数名のルアーマンもみえる様子であった。
時間に余裕が無いのでとにかく急ぐ。
乗船間際にやっと落ち着いたが、どうやら、そのルアーマン達は以前、磯でお会いした方々の様だった。
二組、私を含め五名である。
一度しかお会いしてはいなかったが、今日も楽しい一日になるなと胸が高鳴った。


急いで乗船する。
今日の予報は波高1.5メートル、次第に2メートルとなるとの事。
雨の予報だったので、暑くてイヤなのだが合羽を着こんだ。
風は最大でも5メーター程と、それ程気にする事もなさそうである。
港を出て大海原を進むが、海は予報と大きくは違わない。
しばらくして、目標の磯が見えて来たが、凪いでいて渡礁は間違いなさそうであった。
荷物をまとめその時を待つ。
底物師達を先頭に、ルアーアングラー達も一気に渡って行った。
まずは荷物を降ろし、ゆっくりと準備して行った。
用意の良い方は、早速キャスト体勢に入られている。
自身はやっと、ロッドをケースから取り出した所であった。
海を一望する。
ここではよく見る光景であった。
潮はきいてはいないが、西から東へとよく流れている。
激流ではないが、強く、速い川の流れの様であった。




各自、思い思いの場所に立って行く。
自身はまず、カンパチを狙って根周りにルアーを通してみる。
時折、ガツンっとした感触が穂先に伝わった。
オキザヨリ先生の様だ。
しかし、いつもに比べ彼らは少ない様である。
今日も朝から大切な事を教えてくれた。
ふと、立ち位置をかえ、岸寄りを見ると絡む様な潮が見てとれる。
試しにルアーを投げると、おびただしい程のベイトが逃げたり、群れで着いてくるのだ。
すぐに先生達がルアーめがけ突っ込んで来た。
今朝はコッチなんですね!
そう悟り、すぐに釣りを中断する。
とても辛い決断だったが、今日の本命は違うのだ。




周りのアングラー達を見ると、気持ちよくロッドを曲げていた。
彼らの引くペンシルに、高活性のシイラ達が狂っているのだ。
ここ最近、ずっとシイラの姿を見ていなかったので正直、安堵した。
少なくとも、シイラの顔を見れたなら満足出来る。
そう思いながら、信じるルアーを三つ握りしめた。
そして、ここだという場所に向かう。
まずはポッパーを投げて行った。
数投していると、一匹のエメラルドグリーンが近寄って来る。
シイラである。

今はまだ早いよと、アクションを止めやり過ごそうとした。
そのストップにスイッチが入ってしまった様だ。
身をよじらせ、一気にポッパーを引っ手繰って行った。
フッキングは入れなかったのだが、勢いよく走った為にガッツリと掛かってしまった。
90センチ程度のメスを優しく寄せて抜き上げる。
なるべく傷つけない様に逃がしてやりたいのだが、激しく暴れるのだった。
濡れた磯に一瞬置き、その隙にリーダーを持って宙吊りにする。
ブンブンっと暴れるが、うまくフックだけを持ち外す事が出来た。
波のタイミングを見て、海に放つのだった。
ふう。






ここで、すぐにもう一つのルアーに交換する
なるべく短時間で、今日の答えを見つけようとしたのだった。
結んだのは、小型のウッド製ペンシルであった。
弱シンキングではあるが、ロッドの角度、リーリング速度で様々な動きを演出できるもの。
コイツで広範囲をスピーディーに探ってみる。
20投ほどしたろうか、全く何の反応も見る事は出来なかった。
周りを見ると、コンスタントにシイラが釣れている様子であった。
ここで、しばし海を見て考える。




表層に群れるベイトは見えない。

シイラはヒットしてくるが、シイラ達のボイルは確認出来ない。

ルアーには反応しているが、それはルアーを第三のベイトと思い込んでのヒットではないか。





確か、そんな風な妄想をしていた。
レンジ、ベイトが違うのではないかと仮定したのだった。
自身の決断は、ジグであった。
持ってきた最後のルアー、そのジグをゆっくりと結んで行った。






早速、キャストを開始する。
緩やかな風は、少しだけラインを膨らませて行った。
そのままでは、このジグは沈もうとはしない。
すぐにラインスラッグを回収し、なるべく、ジグと一直線になる様にして行く。
続いては潮の流れが、ジグが沈む事の邪魔をする。
これはうまくコントロール出来ないので、すぐさま回収する事にした。
なるべく、潮の弛んでいる場所にキャストし直し、沈ませながら潮流に乗せて行く事にする。
ボトムへのファーストコンタクトから、アクションを入れて水面直下まで引いて来る。
その、およそ40メーター程の区間に全神経を集中して行った。
何度も繰り返していると、何となくそのコツを掴める様になった。
思う様なレンジ、ラインをトレースし、ここぞという流れに漂わせていた時、ゴコンっという感覚にはっとする。
すぐにアワセを入れると、海藻を掛けた様な重さを感じた。
潮流に乗っている為、ぐーっとした重みがある。
Z6500EXPのパワーで一気に巻き上げると魚であった。
40センチ弱のスマカツオであった。
美味しいのでとても嬉しい。
すぐさま首を折り、血とワタを抜いてクーラーに入れる。
今夜のアテの確保完了。





その後もコンスタントに当たるのだが、フックが大きい為になかなか乗ってこない。
何故か、スマのヒットは悪くない気がした。
あとは、ヤツらが近づいてくるのを待つだけだと。
おそらく、それから10投はしなかったろう。
ふいに、まったく体験した事のない衝撃が襲った。





ガン!!!






ロッドを引っ手繰られるとか、そういう感覚ではなかった。
大きく硬い何かが、凄い速さでぶつかってきた様な感覚であった。
考える間もなく、反射的にアワセを叩きこむ!
二度、三度とバットを意識して追いアワセを入れた。
一瞬だけソイツは沈黙すると、ゆっくりと締めこむ様にしてロッドを絞り込んで行く。
たまらなくなって悲鳴をあげるソルティガ!!
加速度的にスプールの逆転は激しくなった。
つんざく様な引きにバランスを崩し、磯からズリ落ちそうになる。
今日のドラグは約7キロに合わせている。
ヤツらを想定して、弱すぎず、強すぎず、自身が出した結論がそれであった。



しかし、そのランは全く止まる気配がない。
今にも、海面に刺さろうとするロッドの角度を見て息が止まった。
深く、更に深く、ソイツは潜航しているのである。
このままでは、険しい根に到達するのは避けられないだろう。
次の瞬間、Z6500のスプールを鷲掴みにしていた。
それでも、僅かにスプールは逆転して行く。
大急ぎでドラグを絞った。
何回転まわしただろう、15キロ、20キロ、おそらくはそんな感じだったか。
やっと魚は止まった。




今度はこちらの番だ!
まずは全力でハンドルを巻いた。
しかし、強くて巻けやしない。
ソイツが動き、緩んだラインだけを回収する感じである。
続いて、下半身も使った、ショートポンピングを試みる。
これは効果的だったが、魚が動き回って不安になった。
ほぼ、無酸素での激しい運動をしている為、頭がチカチカして来る。
どうにも力が入らないのだ。

それでも力を振り絞ってリフトさせようと試みる。
何度か繰り返す内に、魚を浮かせられなくなってしまった。
休んではヤラレるのは分かってはいても、身体が言う事をきいてくれないのである。
残された道は、ロッドをしっかりと立てる事であった。
前進も後退もしないまま、その場で押し問答をするのだった。
自身か魚か、先に果てた方が負ける。
しかし、それも長くは続かなかった。
一瞬の隙を見てソイツは走り、また、目の前を流れる潮が少し変わったのである。
その強く、速い潮にソイツは乗ってしまった。
先程とは比べようもない重さが増すのだった。
魚の引きは随分と大人しくなったが、もはや、その重さを引き寄せる事は出来なかった。
流れにのって、更に左手の方へ向かう魚。
もうすぐ、張り出した岩にメインラインが触れてしまう。
万事休すであった。






心配したルアーマン達が、キャストの手を止め、こちらに向かって何かおっしゃってみえた。
必死になっていて、その時の詳しい状況は正直、おぼろげでしかない。
自身の立ち位置ではこれ以上、ファイトを続行する事は不可能に思った。
その方々が立っている場所、そこに向かわない限り、ラインブレイクは近いのだ。

おそらく、可能な限り、天高くロッドを突き出しながらラインの干渉を避けた。
彼らの場所までは、濡れて非常に滑りやすく、アップダウンがある道を行かなければならなかった。
直線的に進む事は不可能であり、大きく迂回しながら約20メートルほど進まなくてはならない。
多分、呟く様に彼らに言った。
中断させて申し訳ないが、そちらに向かうと・・・。
ラインテンションを張らず抜かず、歩きながらハンドルを微調整して行った。
タイドプールと、海とのわずかの隙間を通り抜ける。
そこからは転がる様にして辿り着いた。
抜けたテンションをすぐに取り、ロッドできいてみる。
奇跡的に魚とはまだつながっていた!
すっかり流れにのり、瀬際まで魚は到達していた。



渾身の力でリフトするが、すぐにあの嫌な感触が伝わってくる。
魚及び、ラインが根に触れているのだ。
そこで無理に寄せる事は出来ない。
何とか沖に出せないかと少しラインをやった。
幸運にもソイツは少し岸を離れ、再び流れにのってくれた。
足元を見ながら、険しい根が切れた場所を見つける。
魚がその真ん前まで来た瞬間、残っている力を振り絞った。
それでも簡単には寄らなかった。
おそらく、魚相手にこんなに力をかけた事はない。
ロッドが折れないか恐ろしくなった。
まだ、根に触れる感触はあったが、もはや体力、気力とも限界だ。
悔いは無い!
最後の力を振り絞ると、今までの重さが無くなって行くのだった。
ついに魚が浮く。
無意識に叫んでいた!
そのままの勢いで抜き上げていた。


























P1010018

ビンタ(キハダマグロの幼魚)です!!


顎からエラにかけて損傷は、瀬際での厳しい攻防によるものです。
本当に辛かったです。
何度、気持ちが折れそうになった事か。
流れにのせてはいけない、貴重な経験を身を持って味わうのでした。
ともかく~やったね!!!







貴重な朝のチャンスタイムにも関わらず、その手を止めて下さった四名の方々。
本当に嬉しかったです。
誠に有難うございました。
お言葉に甘え、写真まで撮って頂きました。
























P1010022

何と美しい姿でしょうか。
南紀の海の仏様、最高のプレゼントを有難うございます。
Rockbeachの顔が日焼け止めで真っ白です(笑)

























P1010024

転がる様にして移動した際、ライジャケのポケットから落ちてしまいました。
換えたばかりのスマートフォン。
またもや殉職であります。
お財布に厳しすぎます。









ビンタをすぐにシメる事にした。
灼熱の磯ではすぐに痛んでしまう。
血、エラ、ワタを抜き、クーラーボックスにはたっぷりと海水を注いだ。
可能な限り冷える様にと、クーラーの上に布を重ねて行った。
その後は様々なジグで探ってみた。
この日、シイラは単発、もしくは小グループのみの回遊であったが、活性は高かったと思われる。
他のアングラーの方々も、トップで次々とシイラをキャッチされて行かれた。
私はジグを通したのだが、ジグでもシイラがよくヒットしてくれた。
驚いたのは、瀬際のほぼボトムでのヒットが数回あった事だ。
シオ狙いのアクションに喰らいついた。
肝心のシオは手の平サイズが数匹、ワラワラと着いて来たのみであった。
スマもポツポツとヒットしてくれた。
一番小さい、60センチ程のシイラを一匹だけキープさせてもらった。
かなり暑く、クーラーの氷はすぐに小さくなって行った。
早上がりしようかと思ったが、この日、ご一緒させていただいたアングラーの皆さんと釣りをするのが、とても楽しかったのである。
様々なお話をさせて頂いたが、お話が尽きる事は無く、時間はすぐに経って行った。
また、どこかでお会い出来る事を楽しみにしています。





狙い通りのルアー、メソッドにて出会えた事が本当に嬉しかった。
しかしながら、今回もまた偶然、交通事故的なヒットであった可能性は否定できない。
おそらく、小遠征のホリデーアングラーの私に狙えるチャンスは、年に数回あるかないかだろう。
数匹釣れただけでは、そこからは何も分からないのである。
嬉しいが、そこは自分に対してシビアに向かいたい。
いつか、本当に狙って獲ったと言える時まで、ヤツらを追い求めて行きたいです。
おそらく、これ以上のサイズが掛かったら、私には獲れない事も分かった。
今回は最高のタックルに助けられはしたが、更にそのパワーを引き出すのは自身の肉体である。
筋力、持続力、心肺機能を高める事が必至である。


それでは



タックル

Rod  MC Works RAGING BULL 100XR-2
Reel  DAIWA SALTIGA Z6500EXP
Line  YGKよつあみ PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 100LB







































































































休日

7月22日の日記






7月20日、我が町を通過する予定だった台風。
幸いな事に、目立った被害も無く過ぎ去ってくれました。
しかし、県内でもところによっては大きな被害を受けられた地域もあった様です。
皆様は大丈夫でしたでしょうか。
自然の力は計り知れないと、つくづく思う毎日です。
そんな時も、頭の片隅では釣りの事がよぎります。
心ない事かもしれませんが、自然の大きな変化に期待してしまうのです。
雨も風も、収まった休日の昼下がり、幾つかの妄想を胸に過ごしておりました。
台風通過後、すぐに自身のデータベースから海を予想して行きます。
次の休みはその二日後でありました。







仕事が遅くなり、また、何の用意もしていなかった為、県境を越えた頃に空の色が変わってきた。
天気予報では、波高3メートル、うねりを伴うとの事である。
それだけを見れば大荒れに間違いない。
ただ、この日の風は北東との予報であった。
自身の目指すエリアでは、この風が吹くと思ったよりも海が凪ぐ事が多かった。
勿論、行ってみなければ分からないもの。
期待を胸に南紀特急を走らせて行った。





今回、どうしても確かめてみたい事があった。
それは、多くのアングラーが言うところの、台風による海のリセット効果ではない。
試してみたい事は幾つもあるが、主として、「水潮」、を経験したいと考えたのである。
一般的には、水潮はこの釣りでは良くないと言われる事が多い様に思う。
ブリはもとより、特にヒラマサ、カンパチには致命的だとおっしゃる方々もみえるようだ。
経験豊かな先人達がそう言うのだから、おそらく間違いはないだろう。
しかし、私はそんなに素直な人間ではない。
はいそうですかと、それを鵜呑みに出来ない難しさが自身の悩みの種でもある。

例えば、今日の潮は良くない等、何ソレが悪かったと言うのは、
老いも若きも、餌、ルアー問わず釣り師の性であるかもしれない。
私も日常的にそんな言い訳をする。
しかし、今の自身はあともう少し、そこから突き進んだ事を知りたい。
釣れない理由を羅列しても仕方ないのだ。
それよりは、こんな条件でも釣れるのだという経験を積みたいと思う。
しかし、大自然の法則を曲げる事は出来ないだろう。
例え少しでも、それに合わせて行ける自分になりたいものである。




私自身の感覚としては、「水潮」、の全てが良くないと感じてはいない。
よく分からないから述べるのが難しいのですが・・・。
現時点では、色々な水潮があるのではないかと思っています。

もしかすれば、良くない水潮であっても、それを激変させる様な出来事もあるのではないか。
憂鬱に過ごしている魚達が何かをキッカケとして、刹那、喰うという本能を剥き出しにした事もあった。
ともかく、何度も何度も経験して行くしかない。
雨天の為、まだ薄暗い中を、まずは水潮の酷い場所に向かった。





磯に立つと、沖向き、左前方より強い風が吹き付けていた。
波の向きは右前方からに見え、直撃といった感じではないが、それでも大きなウネリが見える。
立ちたい場所は波の中にあり、少し離れた高台に立った。
手持ちのプラグでは、使えるものは限られるが、それでも釣りが出来る事に喜んだ。
眼前に広がる海は乳白色である。
それに少し、茶褐色の泥水が混じっている様に見えた。
瀬際のサラシにマイクロベイトの群れを確認する。
げんなりする様な水色ではあるが、それほど悪くないかと思った。
トップ、ミノー、シンキングペンシルと順にキャストを続けて行く。
波の高低差が激しく、飛び出さない様スローで探って行った。
しかし、オキザヨリ、ダツの反応も見れない。
シイラの回遊もある場所だが、自身のルアーに反応する姿は見えなかった。
3時間半ほど様々に探ってみたが、全く反応を見る事は出来なかった。
水潮が悪いのか、それとも回遊のタイミングが違うのかは分からない。
すぐに答え合わせ出来ない事にジレンマをおぼえるが、それが私の釣りである。
粘ろうと思ったが、風と波がどんどん強くなって行った。
自身の立ち位置でも、時折、大きなウネリが打ち付け、高く波飛沫が上がる。
安全第一と、後ろ髪引かれる思いでその場をあとにした。






続いて向かった先は、今回の釣りの本命の場所であった。
水潮を体験してみたいとはいえ、勿論、釣果も得たいのが本心である。
波、うねり、風を気遣う事なく、静かな海で釣りに集中したくもあった。
おそらく、この風ならば大丈夫と山道を行く。
雑木林を抜け、眼下に海が広がった。
その海は青々として輝いている。
磯には誰もいない。
高鳴る胸の鼓動を抑える様に、ゆっくり慎重に歩んで行った。



ほどなくして目標の磯に降り立つ事が出来た。
高台から見た通り、海は青々とし、先ほどよりずっと透明感がある。
沖からの潮が当てているのだろうか。
今回、確かめてみたいもう一つの課題があった。
それは、自身の少ない経験をもとにした、魚種別の効果的な狙い方である。
勿論、完全に釣り分けが出来るとは思ってはいない。
大まかな傾向性としての区分である。
馴染みやすい言葉では、狙いの魚ごとに有効なルアー選択、メソッドとなるだろうか。
青物御三家だけに限らず、様々な魚を釣りたい私には大切な練習なのだ。
見えないがそこに潜んでいる魚、いつ回遊してくるかも分からない魚達。
その時々、照準を合わせ喰わせる事が出来たらどんなに楽しいだろう。





まずはシイラを狙って、大型のトッププラグから探って行く。
一投目から、メーター超えのオキザヨリの手厚い歓迎を受ける。
嫌われ者の、オキザヨリ、ダツであるが、自身は悪い事だと思わない。
彼らもまた温暖な潮を好むフィッシュイーターなのだから。
青物もまた、決まった場所で捕食する傾向性がある事を気付かせてくれたのも彼らなのだ。
私にとっては、羅針盤であり、また先生でもある。
極力、フックアップしない様に頑張るが、それでも釣れてしまう彼らは優しくリリース。
オキザヨリのジアイが終了するのを待った。
待ちながらも、極力、彼らが喰いにくいルアーを選んで探って行く。
磯の上物師がそうである様に、エサ取りをかわしながら本命を狙う様をイメージするのだ。
これもまた、少ない経験則ではあるが・・・。
弩級の回遊魚が近づいた時には、それまで頭を悩ませていた魚達は一瞬にして姿を消す。
それが起きるのを信じ、ひたすらキャストを繰り返すのも面白い。
雨はあがったが、曇天のままである。
この時期、涼しい事は何より有難い。
ペットボトルは二本のみ、食糧はナシ。
水が尽きるまでやりきるとの思いで竿を振り続けた。







たまに腕時計を見ると、アッと言う間に時間が過ぎて行っている。
今日の自身のメンタルは良い。
集中力に溢れている。
しかし、本命からのコンタクトは一切無かった。
沖合、約2キロ程先では、全く違う潮が流れている様に見えた。
あの潮がもう少し、こちらに近づいてくれないかと心から願った。
一時間、二時間と瞬く間に過ぎ去って行く。
水分補給を除いては手を休める事はない。
何と言うか、釣れなくても釣りをしている事が楽しくて仕方ないのである。
仲間や知人とご一緒するのも最高だが、こうして一人竿を出すのもまたたまらないのである。



釣りに集中していて気付かなかったが、どうやら私の祈りが届いた様であった。
徐々に、本当にゆっくりとしたペースで、沖を流れる潮が近づいて来ているのだった。
しかし、ある地点を境にして、その動きは全く停滞してしまう。
ペットボトルは一つが空になり、さらに残りの一本に口を付け始めた。
セーブしながら飲むのだが、最低限、水分を摂らなければ身体がもたない。
自身の中で緩やかなカウントダウンが始まった。
その後、どの位の時間が流れたろうか。
沖にふいに魚のジャンプが見えた。
おっ!!っと思った矢先、複数の魚達が乱舞し始める。
全く届かない距離なのだが、遠目にもそのサイズが尋常ではない事が見てとれた。



するとどうだろう。
あれだけ遠くに見えていた流れが一気に変わって行った。
モワモワと沸き上がる様な潮が辺りを包む。
それは流れなんてものではない。
おそらく、底からまるでかき混ぜる様な勢いであった。
足元を泳ぐ小魚達の動きが変わる。
どこからともなく、集まってきた様々な魚達で一杯になって行った。
どの魚達も嬉々としている。
あまりの変化を目の当たりにし、アドレナリンが噴き出てくるのが分かる。
すぐに目の前で小さな爆発が起き始めた。
飛沫こそ小さいが、辺り一面でボイルが連続的に起こる。
ソウダガツオの群れであった。
12センチ程度のルアーでナブラを打つが見向きもしない。
沸いてなければ、かなり大きなルアーにも果敢にアタックしてくる彼らだが。
今日はどうも気分じゃないのだろう。



すぐに見切りをつけ、シイラを探してキャストして行く。
しかし、それらしき姿を見る事は無かった。
いるのかもしれないが、ともかく反応をさせれてはいない。
ふと、足元を見て驚いてフラつく。
ツルグエと思われる赤黒い魚体が、水面に群れる小魚めがけて底から喰い上げている。
真昼間にそんな光景を見たのは初めてだった。
この潮、いったいどれほどの力があるのだろうか。
しばし、ルアー選択に悩む。
この好機が長く続く確証はない。
表層を捨てる事にした。
もしかすれば、目に見えている海よりも、深い底はもっと変化があるのではないかと。
ここで、自身の中では絶対的な信頼を持つジグを結ぶ。
狙いの魚種も定めた。
私が一番好きなアイツを求めたのだった。
ここぞという場所にジグを打った。
わざとラインテンションを残し、フリーフォールに少し負荷をあたえてみる。
水深が無い箇所なので、ゆっくりと見せるのが目的であった。
着底のサインを感じるやいなや、間髪入れずにアクションを刻む。
一瞬でも生き物ではないと思われたくないからだ。
3シャクリ目の途中でカツンっと来た。
追いアワセを入れて一気に巻きあげた。






















DSC_0066

シオでした。
とても小さいです。
ほんのりピンク色の魚体がとても美しい。
自分なりですが、シオを意識した攻めに反応してくれ、とても嬉しかったです。
やったね!!


















DSC_0069


ジグにはフロントにアシストフックを装着していました。
確か、SJ-38 7/0 です。
小型で口も小さいのですが、しっかりと口内に刺さっていました。
とても不思議に思うのですが、ジグのあんな先っぽに針がぶら下がっていて、何故、不思議と魚の口をしっかり捉えるのか、
私は不思議でなりません。
どなたか、機会があればぜひ教えて下さいませ。
このシオは感謝を込めてリリースしました。
元気いっぱい帰って行きました。










その後も好況はしばらく続いたのだが、ジグで再びコンタクトを得る事は出来なかった。
表層ではカツオ達がずっと捕食をしていた。
沖で乱舞していた大型魚を再び見る事は無かった。
ライトタックルがあればカツオ達と遊べたかもしれない。
最後のペットボトルを飲み干して納竿。
実釣11時間、不甲斐ない釣果には間違い無いのだが、誰と比べる訳ではなく、自身の釣りをまた一つ前に進める事が出来たと思う。
とても価値のある休日であった。
今後も機会があれば、水潮をさらに経験したいと思います。



それでは



タックル

Rod   MC Works RAGING BULL 100XR-2
Reel  DAIWA SALTIGA Z6500EXP
Line   DAIWA   PE #5
Leader VARIVAS NYLONE 100LB



































新らたな仲間

7月13日の日記




少し前の事です。
親友から連絡がありました。
話しの内容は、バンド関係の仲間がお前と連絡をとりたがっているとの事。
よくよく聞くと、ライブハウスなどで何度かお会いしている方でありました。
親友は釣りをしない為、サッパリ話しが分からない
なので、直接話してみて欲しいとの事でした。
少し緊張して彼に連絡をしてみました。


久しぶり、元気?とご挨拶をかわします。
その後はもう、互いに釣りの話しが止まりません
今まで、音楽や世間話をする事はありましたが、
まさか、釣り人であるとは互いに思っていなかったのです。
当ブログをみつけ、読み進めて頂いている中で、私だと気がついたとの事でした。



彼の釣り歴は長く、淡水・海水、また、餌・ルアー問わず、
様々な釣りを経験されています。
とりわけ、シーバス釣りでは、全く分からない頃から独学で経験を重ね、三重の様々な場所にて、ランカーを手にされてみえました。
また、磯のヒラスズキも数多く獲ってみえたとの事。
これから、本格的に磯青物を狙って行きたい!と情熱的に語る彼。
時間は瞬く間に過ぎ、夜は更けて行きました。
今回はそんな、Taka氏との初釣行です









南紀に行きたい、でも、節約の為に今回は諦めようと思っていた頃だった。
最近、Taka氏は単独で南紀に何度か向かわれていた。
磯に立つ度に魚を手にされている。
先日も、メータークラスの雄シイラを抜き上げたと写メを送ってくれた。
何げなく、氏にメールしてみる。
氏のご返事には、13日に行こうと思うが、一緒にどうですか?とあった。
あまりにもタイムリーなお誘いに、この時、氏が仏さまに見えた、
RockBeachであった。



自身の仕事が長引き、予定の時間を少し過ぎてしまった。
それに合わせて、Taka氏が愛車にて迎えに来て下さった。
有難くも、氏の運転にて南紀を目指す。
気がつけば、南紀に到着という感じであった。
釣りの話しが途切れる事は無かったからである。
すぐに、コンビニにて必要なものを購入して行った。
おそらく、陽が昇れば磯は灼熱地獄と化すだろう。
いつもより、更に多くの飲料水を用意する。
熱中症で体調を崩す様な事は避けなければならない。
準備をしながら、今日、これから向かうポイントを相談する。
自身が知る場所に行くのも悪くはないだろう。
しかし、行った先でうまく魚と出会えるか確証は無い。
相談の上、二人とも行った事のない磯に決めた。



夜明けまでまだ、約一時間半ほどある。
真っ暗な中、ゆっくりと一歩一歩確かめる様にして進んで行った。
草木が生い茂る道を降りて行く。
鬱陶しい蜘蛛の巣が顔にまとわりついてくる。
また、夜露が多く、衣服が濡れて行った。
やっと磯に降り立つと、目の前を大きな岩山が塞いでいる。
右にも左にもルートはあるのだが、ゴロゴロと岩が点在しとても歩きにくい。
慎重に進むが、すぐに行き止まりとなってしまった。
すぐに汗が噴き出してくる。
今度は逆のルートに向かうが、こちらもすぐに進めなくなってしまった。
少し離れた所に、おそらく目的の磯は見えている。
しかし、どうにもルートが分からない。
自身にとっても初めての事であった。
眠っていない為、体力の低下が著しい。
このままさ迷っては釣りにならないと思い、少し離れた場所に向かった。



やっとの事で辿り着き、立ち位置まであと少しである。
今日の予報では波高1.5メートル、凪の海が広がっている。
とはいえ、満ち潮で波を被っているのだろう。
まず、自身が先に進もうと足をかけた時であった。
フェルトスパイクなど何の意味もなくズルっと滑る。
体勢を崩した反動でロッドケースを海に落としてしまった!
手を伸ばそうにも届かない。
すぐに、Taka氏にギャフを借りようとする。
しかし、移動中の事であり、すぐに引き出せないのだ。
その間にもロッドケースは波にもまれ、どんどん磯から遠ざかろうとしている。
必死になってそれを阻止するが止まらない。
諦めかけた頃、氏がギャフの柄を伸ばしてくれた。
何とか事なきを得たが、単独であったなら大切なロッドを失っていただろう。
とても情けない姿をお見せすると共に、氏には大きな借りができた。
誠に申し訳ない。



やがて遠くの空が薄紫色になって来た頃、タックルのセットに入った。
まだ暗くて水面がよく見えないが、すぐにキャストを開始して行った。
お気に入りのルアー達で、ローテーションしながら広範囲を探って行く。
海は凪いでいるが、それでもしっかりと潮は効いている様子だ。
見た目にも、場所によって水深が大きく違うのが分かる。
点在したシモリ、そこで生まれる流れの変化もよく見えている。
時折、ベイトがライズしている様な様子も伺える。
しかし、何の反応も無い。
回遊があるのか、また、その時間帯等の情報は一切知らなかった。
魚が巡ってくるのを待ちつつ、居付きの奴をひねり出そうと丁寧にルアーを引いて行った。
陽が高くなるにつれ、ベイトの数は増えてはいる。
ただ、それを追う魚が見当たらない。
粘るかどうか迷ったが、どうにも気持ちが維持出来そうにない。
Taka氏にも、他の場所での釣りも体験して欲しかった。
潔く見切りをつけ、移動してみる事にした。








しばらく車を走らせる。
もはや朝マズメをすっかり過ぎた時間となってしまった。
しかし、そんな事はあまり気にしない。
海を見ながら次なるポイントを探して行った。
するとすぐに、海の色が変わってくる。
風向きなども影響しているのか、沖からしっかりと潮が当てている様に見えた。
氏もすぐに良さそうだなと呟く。
早速、車を停めて磯に向かった。
ポイント近くまで来ると帰り支度のアングラーが見えた。
お聞きすると、シイラとシオの釣果との事であった。
私はとてもシイラが釣りたかったので期待が膨らんだ。



すぐに、Taka氏と並んでキャストして行く。
シイラよ来い!っとトッププラグを大遠投して行った。
しかしどうした事か、30分たっても、一時間たっても何も起きない。
最近、知人からはシイラ爆釣の話しを聞いていたんだが・・・。
不思議と自身が釣りに来ると出会えないのである(笑)
勿論、シイラもまた回遊魚であるが、どうにも縁が無い。
ちょっと気分を変えて、ジグで狙ってみる事にした。
ボトムから一気に跳ね上げてくると、何やら魚が着いてくる!
手のひらよりまだ、ずっと小さい、赤ちゃんシオが追ってきた。
どうやら、喰い気というよりは、キラキラ光るのを面白がって着いて来た様であった。
何だかとても愛らしく見えた。



Taka氏もジグで探ってみえる。
彼は少し移動してシモリをタイトに攻めている様だ。
依然として、可愛らしいシオがたまに着いてくる
ここで再びプラグに切り替える事にした。
ゆっくりとしたスピードで探る。
何度も何度も同じコースを通して行く。
そこに姿は見えないが、魚は見ていないとも限らない。
何かがキッカケで、いわゆるスイッチが入るのを待った。
見切られる事への心配よりも、魚の気持ちの変化に期待である。
しつこく通していると、ふいに当たった!






ガン!っと結構なアタックである。
すぐにアワセを入れるとギュンっと潜った。
んん!? 青物かな?
もしかして良いサイズ!?
ロッドが結構シナっている。




急いでリールを巻いた。
グググっとした手ごたえ。
よっし!!っと思った途端、フっと軽くなった。
外れたか?
バラシでは無かった、魚が自分めがけて飛んできたのだった























DSC_0055

赤ちゃんから、ちょっとだけ大きくなりました
嬉しい嬉しいシオでした。
やったね!










その後も粘る二人であったが、もうとにかく暑い。
容赦のない日差しがじりじりと焦がして行った。
手持ちのペットボトルはすぐに空になって行く。
お昼前まで粘ったが、ここでいったん撤収する事にした。
ともかく、まずは食事と再び車を走らせる。
暑さで疲れも早いのか、車に揺られていると途端に眠くなってくる。
話し続けてないと落ちてしまいそうだ。
やっと食堂に到着し、ボリューム満点のランチを頬張った。
キンキンに冷えた水が身体に染みわたる。
美味い!!
食事が済むとまた強烈な眠気がやってくる。
2~3時間寝ようとパーキングに停車した。
おそらくすぐに意識を失い、目が覚めたのもすぐだった。
それでも2時間少々たっていた。
お腹がグルグルしてきてトイレに駆け込む。
お決まりの下痢である(泣)
コイツには勝てない。
それでも、妙にヤルキまんまんであった。
足取り軽く、灼熱地獄に向かった。







汗だくになりながらポイントに辿り着く。
シャツ、ライジャケ、ズボンともベタベタである。
暑いのは人間だけと気にしない。
目の前には青い海が広がっているのだ。
シイラよ来いっと手持ちのルアーでは一番飛ぶ奴を投げる。
比較的速いアクションで巻いてくる。
あのヨレが良いかな?
少しスピードを遅くし、イレギュラーに動かしてみた。
ボシュ!!
いきなり水柱が立った!
しかし喰い切れていない。
やった、ついにペンペンと出会えたぞ。



続けてキャストして行く。
2~3投に一回くらい、流れの目立った所で水面が割れる。
しかし、やっぱり乗らない。
まだ大丈夫だろうと繰り返す。
もう少し速く、ストレートに引いて様子を見てみた。
ルアーのすぐ後ろに魚が迫る!



ああっ!!
Takaさん、シイラちゃうわ!
メジロやメジロ!!



良いサイズのメジロが3匹突っ込んで来たのだ。
一匹がルアーにアタックした。
足元から3メーター程の位置であった。
しかし乗らない
RockBeach下手すぎである。




先程のメジロはどこかに消えて行ってしまったが、
そのままのルアーでキャストを続けた。
足元にはベイトの姿も見える。
フルキャストして沖で派手なアクションを入れ続けた。
早く見つけろ!
そう祈る。
おそらく、それから数分が経過した頃だったろう。
ルアーの後ろが盛り上がった。
きた!!
んんん!?


水面がグレーに染まっている。
更にルアーが近づいて何が起きたか理解できた。
グレーに見えるのは、ハマチの背中であった。
おびただしい数のハマチが突っ込んで来たのだ。
落ち着いて魚達を見てみた。
ルアーと一定の距離を保ったまま様子を伺っているのだ。
我先に奪う様にして喰ってきてもおかしくない状況ではあるが・・・。
最後の一歩をどいつも踏み出しはしない。
とはいえ、ルアーにはしっかり反応はしている。
とてもよく見ているとしか言いようがない感じであった。
産卵期のそれとは少し感じが違う気がした。




目の前は凄い事になっているが、タイムロス覚悟でルアーを交換する。
私にとっても足元まで引きやすく、奴らも喰いやすそうなものを選ぶ。
群れは小さくなったが必ず喰うはず。
ショートキャストで足元で掛ける。
幸運にも狙い通りに行った。
一気に抜き上げる。










DSC_0058














続いては、Taka氏の番だ。
彼のルアーも揉みくちゃにされている。
その中の一匹がすぐに喰った。
さすがである。
アワセを入れ、ファイトに入ったその時であった。
まさに痛恨、ラインが高切れしてしまう。
その後すぐに群れは消えて行ってしまった。
氏はまだ諦めていない。
すぐにラインシステムを組み直す。
その間、自身もキャストを続けたがもはやチェイスは無い。
氏も戦線復帰した様子だ。
キャストの合間に彼を見ると、先ほどとは違った狙いをしてみえる。
しっかりと、何度も繰り返されてみえた。
しばらくして、氏の声が響いた。
ミュートスが綺麗な弧を描いている。
落ち着いた様子で魚をいなし、タイミングをみて一気に抜き上げた。
私にはおそらく喰わせられない魚だろう。
素晴らしい。






















P1010017

Takaさん、おめでとうございます
お見事でした。
やったね!






一緒に南紀に釣りに行くだけでも楽しいのですが、幸運にも二人とも魚が釣れました。
とても暑かったですが、凄く面白く、濃ーいぃ、一日でした。
Takaさん、有難うございました。
また行きましょうね



追記

今回、Taka氏は膨張式のライフジャケットを着用されてみえます。
磯での膨張式ライフジャケットの着用につきましては、アングラーの皆様の中でも賛否両論があると思います。
RockBeachとしては次の様に思っています。

膨張式は浮き輪、風船の様なもの。
鋭い岩肌、フジツボやカキ殻などで破れるおそれがあるのではないか。

膨張式の形状、材質等のつくりでは、
磯からの滑落、転落の衝撃から、背中やお腹を守ってくれないのではないか。


以上の様な事から、個人的には、磯での膨張式の着用は控えるべきであると考えています。

楽しい釣行に水を差したくはありませんでしたが、Taka氏にはお伝えさせて頂きました。
当ブログへの掲載につきましても、ご本人様ご理解の上、ご了解を頂いております。

釣りにおける安全の確保は自己責任ではあります。
あえて伝えるのにナーバスになる事もあります。
それでも、末永く、安全に楽しく、一緒に釣りを楽しみたいと思うのです。
差し出がましい事を申しまして誠に申し訳ございません。



それでは



タックル

Rod   MC Works RAGING BULL 100XR-2
Reel  DAIWA SALTIGA Z6500EXP
Line   DAIWA   PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 100LB























































































南風

7月5日、6日の日記





このところ悔しい毎日を過ごしていました。
自身の目から見て、嗚呼、明日は何かが起きるだろう。
そんな海が何度もあったのです。
昔とは違い、知人、友人がいる今は、その妄想の答え合わせが可能です。
やっぱり出たかと、現地からの知らせを聞いていました。



もしかしたら、七月最後となるかもしれない連休が来ました。
以前の様に休みの度に向かう事も出来ないのです。
限られたこの時間にかけてみる事にします。
しかし、自然は私の予定になど合わせてはくれません。
今回の天気予報では、波高3メートル、南風でありました。
荒れが嫌いな私には悩ましい予報です。
いつもの様に、天気予報が外れてくれる事を期待して出発しました。






南紀到着には3時間少々の時間を要した。
睡眠不足、過労が重なっている為、集中して運転できないのである。
ゆっくりと休憩しながら南紀特急を走らせて行った。
途中、飲料水などを補給し、仮眠する事なくポイント近辺に向かう。
湿った道路にはおびただしい木の葉、枝が散乱しているのだった。
おそらく、この雰囲気では海は暴風だろう。
前にも何度か経験していた。



海の見える場所に車を停める。
騒がしいエンジンの音が止まると、すぐに波の音が聞こえてきた。
こんな場所にまで波音が響くのか!
まだ真っ暗で海は見えないが、おそらくは相当な荒れ具合であろう。
そう思うとすぐに、今度は突風が車を大きく揺らせる。
蒸し暑さと湿り気を帯びた南風だった。
思った通り、天気予報は外れていたのだ。
南風、約10メートル。
15~20メートルの誤りであった。





風裏に移動する選択肢はある。
しかしこの日、どうしてもこのエリアに拘りたいのだ。
朝の貴重な時間ではあるが、もう少し明るくなるのを待った。
少し移動すると一台の車。
何度かおみかけした車である。
しばらくすると人がおりてみえた。
急ぎでタックルを準備されて行くのだった。
唸りを上げる風、波の轟音が響いている。
彼がエキスパートである事は知ってはいたが、さすがに心配でお声をかけた。
行かれるのですか!?
多分、無理やろなと彼。
それ以上、何も言葉が出てこない私。
気をつけて下さいと言うのが精一杯であった。
彼にはただ、余計な心配であったろう。



やがて海が見える様になり絶句する。
何度も通っては来たが、こんな波を見た記憶は殆ど無い。
絶対に無理だ。
危険をおかし釣る価値が自身には見つからない。
そしてまた、相当な胸騒ぎがする。
潔く諦める事にした。
目指すは、荒れでも安心して立てる場所であった。
おそらく、魚はいないかもしれない。
釣果よりも安心を求めて移動するのだった。






ポイントに来ると、二人の餌師がやって来た。
真剣な面持ちで高台から海を見ている。
私も、約15分ほど立ちたい場所をずっと見た。
ドカ波はやって来るのだが、それでも問題無く立てそうに思った。
早速、準備を整え降りる。
とはいえ、立ち位置よりずっと後ろで様子を伺った。
大丈夫だ、この風と複雑に絡む流れさえクリア出来れば釣りになる。
そう思い、今日のファーストルアーを選ぶのだった。




結んだのはミノーである。
約15センチ、フローティングのものだ。
おそらく、このミノーは絶版になっている。
自重があり、コンパクトで飛ぶシンキングはもちろん持っている。
しかしおそらく、それでは全く泳がないだろう。
自身のタックル、ラインでは難しいのである。
風の抵抗を大きく受けるボディ形状、飛行姿勢であるとは思う。
しかし、絶対に泳ぎきる。
私にはなにより、それが肝心なのである。




やはり、飛距離は出なかった。
しかし、流行のシンキングよりは飛ぶ。
そして、どんな複雑な流れにも負けずに泳いでくれた。
波、風の収まるタイミングをみて、トップルアーと交互に打って行った。
過労のせいで動悸が激しい。
持病の不整脈が顔をのぞかせた。
ギリギリのところで投げ続けて行った。
一時間、二時間と時間だけが経過して行く。
やはり魚はいないのか!?
それとも、回遊時間が大きくズレてしまったのか。
結局、その答えを確かめる事は出来なかった。
食事を済ませ、もとの場所にて仮眠する。
ともかく、風、波が少しでも収まるのを待つしかない。





4時間ほど寝たろうか。
未だ風が南紀特急を揺らせていた。
風向きは少し変わった様だ。
きもち海は落ち着いてきている。
なるべく、風の影響の少ない場所に降りてみた。
高台から様子を伺うと立てない感じではない。
しかし、何か嫌な予感は続いていた。




あと10分、慎重すぎる位、慎重に見て行った。
すると風向きが変わり、沖に大きな波が生まれた。
波は消えたが、とても大きな水の動きを見た気がした。
やがてそれは大きな波と変わる。
おそらく、海底の地形の加減であろうか。
増幅された力が爆発的に磯に叩きつけたのであった。




ドーン!!




恐ろしい勢いで、岩を飲み込んで行く。
それは、立てそうだなと考えていた場所だった。
おそらく、そこにいれば飲まれていたろう。
高台から数キャストだけしたが釣りになりそうにない。
今日はダメだ。
嫌な汗をビッショリかいた身体を、洗い流す為に温泉に向かうのだった。
釣りのストレスを釣り以外の事で解消するのも悪くはない。
明日の英気を養うのだ。





とても気持ち良く温泉を楽しんだ。
熱いのは苦手だが、心地よい海風に吹かれながら火照りを覚ます。
ゆっくりと湯船につかっていった。
風呂からあがり、車に乗り込んでクーラーで涼む。
最近かえた携帯が鳴りまくっている。
慣れないスマートホン、どうやら調子がおかしい。
電話もメールもうまく受信できないのだ。
履歴と留守番電話だけが増えて行った。
やっと、メールが受信出来た頃、何が起きたか分かった。
和歌山にて深度5ほどの大きな地震があったという。
電話、メールは、家族と沢山の釣友からの心配のものであった。
無事を伝えたいがつながらない。
全く実感が無いが次第に不安になって行った。
しばらくして回線が復旧し、ようやく安堵するのだった。
私の身を案じ、すぐに連絡して下さった多くの方々を思い本当に嬉しく思った。
食事をとり、この日は早く休む事にした。
明日、この風が収まるのを祈るだけであった。





明朝、午前三時頃に目覚める。
車の外に出ると風は止んでいた。
漁港を見ると凪いている。
おそらく、今日は立てるだろう。
ワクワクしながら、街灯の下にてラインシステムを組んで行った。
実は、前日、メールにてある方とお話させて頂いていた。
約一年前、ポイントにてお会いした、SEIJIさんとであった。
氏もまた三重・南紀を愛し、時間の許す限り通われている。
道なき道を進み、ロッククライミングさながらに崖を越え磯に立つ。
また、メーターにほど近いブリを釣られるなど、身体能力や釣りの腕前も相当なアングラーである。
今回は氏の狙うターゲットが自身のそれと同じであった。
氏も今回は単独での釣行であり、久々に一緒に竿を出させて頂く事が出来た。
じっくりと狙いたい為、この日は渡船を利用する事にする。




港から見える海はちょうど良い感じに見えた。
ほどよく波があり、しっかりと潮が動いている様である。
やがて船が進むにつれ、先ほどよりも大きな波となって行った。
ここで船頭からのアナウンス。
目標の磯は無理との事であった。
見ると、波が高いいつもよりはおとなしい感じだ。
波が這い上がったり、豪快な飛沫が飛んでいる様には見えない。
しかし、船頭が無理と言う以上は無理なのだ。
諦め、第二候補の磯に渡礁する。




この磯は初めてではあるが、前々から気にはなっていた。
SEIJI氏は何度か経験があるとの事である。
いささか不安ではあるが、彼に教わるのにはむしろ好都合かもしれない。
ウネリで大きく上下する船。
順に荷物を手渡し飛び乗る様にして磯に渡った。





目の前には轟々とした流れが広がっている。
緩い流れの中で釣る自分にはとても難しく見えた。
攻め方がよく分からないので、昨日と同じミノーからキャストして行く。
途端にガツンっとした衝撃。
オキザヨリであった。
次も、次も、また次もだ。
ワンキャスト、3バイトといった感じで飛びついてくる。
回収したルアーにはくっきりと歯型が残る。
リーダーもすぐに傷だらけになって行った。
なるべく掛からない様にそっとする。
放っておけば自然とフックアウトして行ってくれるのだ。
それでも、時折しっかりと針にかかってしまう。
目測でメーターは超えている。
デカい(笑)
何本か抜き上げ、そっと海に帰す作業が続く。





しばらくして、今日一番の衝撃が伝わった。
オキザヨリのそれに間違いないのだが、強烈なアタックであった。
引きもまた強烈である。
そのまま外れて欲しいと、ゆっくり巻き寄せるが外れない。
しばらくして水面を割った姿を見て驚いた。
もう、気持ち悪いほどにデカイのである!
うまくためて抜き上げる。
ちょっとしたメジロより重い。
磯上に横たわるソイツを見て退き笑いが隠せない。
ビールの缶よりまだ少し太いのである。
早々にお帰り頂いた。




その後もオキザヨリ、ダツの猛攻は収まる気配はない。
否、むしろどんどんエスカレートして行っている。
青い魚体で辺りが染まって行った。
少し移動した、SEIJI氏はシイラを仕留められた様だった。
何とか避けようと、100グラム以上のロングジグを投げる。
これでボトムを攻めて・・・。
まったく無駄なあがきであった。
何をしようがオキザヨリは喰ってくるのである。
もう疲れきって投げる手を止めた。
弁当船で移動しよう。
しかし、一向に船はやってこない。
投げたいのだが奴らに囲まれている。
竿をたたみ、ゆっくりと氏とお話させて頂いたのだった。
氏の話しはとても興味深く、色々な事を教わった。
今思うと、この時間はとても素晴らしかった。







やっと船が来て移動を伝える。
波が高く、目の前には船をつける事ができないと言う。
沢山の荷物を持って、反対側に移動する事になった。
急斜面を登ったり、波に濡れて滑る場所を下ったりと物凄く大変であった。
船に飛び乗った頃にはもうしゃがみ込んでしまった。
第一候補の磯に行きたいと願うが、荒れているから無理との事であった。
他に良い場所には別の釣り師でいっぱいである。
空いている場所に渡してもらう事にした。
穏やかではあるが、けっして悪い感じではない。
ひとまず休憩してゆっくりと探って行く。




氏は得意のジグを結ばれた。
自身はトッププラグであった。
再びキャストを始めるとすぐに声があがった。
ジグの回収間際に数匹のチェイスがあったとの事である。
ほどなくして、その群れから一匹がヒットしたが、残念ながら抜けてしまった。
ともかく、SEIJI氏のジギングは上手い。
私とは全く何かが違う。
数々の魚種をジグで仕留められているのも納得であった。




各種プラグで様々なレンジを通す。
ジグでもしっかりと探ってはみた。
しかし、私には全く何も起こらない。
やっとヒットしたと思えばエソが釣れる始末であった。
休憩しながらも投げ続けて行ったが、大粒の雨が当たってくるのだった。
やがて風も強くなり、とうとう本降りとなってしまった。
正面からモロに雨が顔を叩く。
しまいには向かい風でルアーのキャストさえ困難となって行った。
良いタイミングで納竿し、船にひろってもらう。
周りの方々も一気に強制終了となった。




今回の釣行はとても厳しいものでしたが、氏と釣りが出来て本当に良かったと思います。
SEIJIさん、誠に有難うございました。



それでは



































久々の磯釣り!

6月25日の日記






磯に行けない日々が続いていました。
時間にも、また精神的にも余裕がありませんでした。
しかし、この釣行は特別なのです。
可能な限り調整して、何とか向かう事が出来ました。



では、何が私にとって特別なのでしょうか?
お世話になっています、先輩方の釣りに参加させて頂くからなのです。




独り、この釣りを始めた私でした。
全く分からず、自分なりに少しずつ進めてはいましたが、
まったく失敗の連続でした。
そんな頃、ある方と知り合いました。
とても丁寧に、未熟な私のお話を聞いて頂きました。
また、ご厚意で仲間の方々にもご紹介頂きました。
こんなクレイジーな私であるにも関わらず、
皆様、時に厳しくも、様々な事を教えて下さいました。
掛け値なしに、その出会いは、私の宝であると思っています。




今までの日記では、そんな皆さんを、私なりの呼び名でご紹介してきました。
Blog等、ネット上で表現されている方もいらっしゃいます。
当ブログ内の、「Great Links」、にて貼らせて頂いています。
ご覧頂いてみえる方も多いのではないでしょうか。
良い機会かと思いますので、今回からは皆さんがお使いになられているお名前にて、
お呼びさせて頂く事にいたします







年に一度だけの釣りがある。
「日干し会」、と名付けられたその日。







アニー氏(N氏)、を中心として集まったメンバー達によって、
数年前より開催されてきた。
参加するメンバーはもちろん、社会的に立派にご活躍されている方々ばかりだが、
そのステージは当然ながら異なるものである。
生活が違えば、自由となる時間もまた違うもの。
忙しい日常では、共に竿を出す機会は滅多と無い。
年に一度、ゆっくりと釣りをしながら交流を深める。
それが、「日干し会」、であるのだという。





度々、お話に聞く事があり、いつか自身も参加したいと思っていた。
普段、お話はさせて頂いていても、一緒に釣りをした事が無い方々もみえる。
本当に楽しみであった。



今回、アニー氏の呼びかけに集まったメンバーは9人。
残念ながら、2人は都合によりご一緒する事が出来なかった。
彼らとの釣りも楽しみだったので残念である。
今回は7人での釣行となった。
メンバーは以下である。




アニー氏
コバ氏(KOBA氏)
あっつん氏(T氏)
ノリ氏(NORI氏)
いま氏
Ume氏
そして私、RockBeachを含めた7人、大所帯である!




まず、これだけのメンバーが共に釣りが出来るポイントを探すのが困難だ。
釣行日は週末であり、人気ポイントでは他のアングラーとも重なる可能性がある・・・。
今回は全て、先輩方におまかせする事にした。
相談の上、おおまかなポイントが決まった。
釣行日まで、指折り、楽しみにその日を待った。







いよいよ、その日が近づいてくる。
自身の中では想像もしていなかった。
南方に台風が発生したのであった。
自然だけはどうにもしようがない。
そんな中でも、経験豊かな先輩方は、落ち着いてプランを決めて行かれた。
様々なデータを見て行くが、やはり当日になってみないと分からない。
前日の時点では、当初、予定していた渡船も欠航との事だった。
とりあえず、南紀の集合場所にて相談する事となった。



午前3時半、メンバー全員が無事に集った。
早速、これから向かうポイントを相談して行く。
駐車場においては、心配していた雨も、強風も無かった。
しかし、言われて空を見上げ、ハッとするのだった。
まだ暗い空には、重たい雲が幾重にも、恐ろしい速度で流れて行っている。
おそらく、この風が大海原に出た時の風だろうと教わった。




候補地を二つに絞った。
釣果はもちろん大切だが、全員が安全に釣りが出来る事が最重要である。
いつもの私の釣りではなく、今回は7人という人数なのである。
最終の判断をアニー氏に委ねた。
決定は夜明けの少し前であった。
当初の予定の場所に向かう事にする。
あとは、船頭の決定に従うのみ。
ほどなくして、渡船屋に到着する。
慎重な船頭の答えは出船であった。
「日干し会」、のスタートである。





















DSC_0040

当日の予報は南西の風、波高2.5メートル、うねりを伴うであった。
船が陸を離れるにつれ、大きなうねりが船を揺らして行った。
船酔いしそうであったが、なんとか携帯で撮影してみた。






その後、目的の磯付近まで来ると、先ほどとは比べものにならない波が打ち寄せていた。
メンバーを乗せた船はおそらく、激流に浮かぶ木の葉の様だったろうか。
状況を見ながら躊躇する船頭。
正直、無理だろうと思った。
しかし、結果は渡礁であった。
本当に頑張って頂いたと思った。










船首が磯に着く。
けたたましい音をあげるエンジン。
凄いパワーで船を磯に押し付けて行った。
全員が一気に磯に飛び渡る。
沢山のタックル、クーラーボックスなどを手渡して行った。
素晴らしいチームワークであった。
瞬時に全員が無事に立つ事が出来た。
ともかく、波を被らない高台に移動する。
油断すれば荷物を流されそうな海なのだ。






すぐに移動を完了し、めいめいがタックルの準備に取り掛かる。
まだ薄暗い中、見える海は悪くない。
一応、メインでは青物を狙っている集団である。
しかし、何故かこの日、皆が手にしたのはヒラ狙いのタックルであった(笑)
Ume氏はこの日は違う狙いものがあるので着々とご準備。
急遽、ヒラ師と化したメンバー達は、準備が整った者から思い思いのポイントに立った。



荒れが怖い私は、なるべく波を避けた場所に入る。
釣れなくても安全第一。
各々の力量に見合った釣りをしなけばならない。
荒れた海での経験が豊富な方々は、さすがに凄い場所に立ってみえる。
しかし、ちゃんとマージンを保ってみえるのだろう。
時折、セットでとんでもない波が打ち寄せるのだが、すぐに察知して避難されている様子だ。
とはいえ、自身には余裕が無いので見てばかりはいられない。
波を避けながらキャストを打って行くが、打ち付ける波にルアーが全く馴染まない。
ルアーを動かすのに集中すると、今度は波におろそかになってしまう・・・。
危ないと判断し、あまりサラシの無い静かなワンドに移動する。



ヒラの事は全く分からないので、気になる場所にミノーを通してみる。
しかし、何にも起きない。
だんだんと浮気心が出てくる。
ロングキャストをして、そのまま青物を探してみる事にした。
この感じならば、青物が静かに磯際まで到達していてもおかしくはないだろうと。
荒れているからであろうか、よく見るとしっかりと流れがある。
まず、離岸流の様なものを探ってみるが反応なし。
次にその先の流れのヨレに打ち込んでみた。
ミノーが馴染み、ゆっくりとリトリーブさせる。






ガン!!





ふいに当たった!
ダツか?
衝撃だけが伝わったからである。







そのまま止めずに巻いて行く。
2メートルほど巻くと、青い魚が水面を走った。
しっかり、ルアーの後ろに着いたのを確認し、一瞬のポーズを入れてみる。






バシャ!
ゴン!!







喰った。
しかし、いつもの青物タックルではないのである。
一気に手元からひん曲がって行くロッド。
それも、腰の抜けきった、スズキ竿だからたまらない(笑)
ギューン、しなるしなる~
むちゃくちゃ楽しい

























DSC_0042 (2)

限界?までロッドを曲げながら抜き上げました
小さいペンペンで良かったです。
久々の魚で嬉しい。
やったね







沢山いるかなと期待したが、その後はまったく沈黙してしまった。
かなり、波飛沫を被ったので休憩する事にする。
しっかり、ヒラを釣っている方、サイズアップしたシイラを釣っている方等々、
何匹もの魚が磯上に上がってきていた。
青物タックルを取り出し、まずはトップから攻めてみる。
しかし、波が高く、また潮が手前に向かって複雑に流れている為、
どうにもうまく泳がせれないのだった。
しばらく投げるも、どうにも噛みあわない。




諦めて、ゆっくりジグで探ってみる。
しかし、こちらもどうも違和感がある。
引き重りが半端ないのであった。
潮が効いているのかとも思ったが、どうやら違う感覚である。
その事を話していると、おそらく、ふけたラインが潮に乗っているだろうとの事。
まさにそうかと納得するのだった。
さすがである。
どうにも集中力が続かない自身は、のんびりと皆の釣りを見て行った。







しかし、海はどんどん荒れて来る。
乾いていた岩の上にも、大きく波が這い上がってくる始末だ。
普段、荒れを得意とする方々も、表情を曇らせて戻ってみえる。
口ぐちに、これは危ない、ダメだとおっしゃるのが印象的であった。
おそらく、一人であれば、自身はまだ粘っていたかもしれない。
そんな感じの海に見えた。




僅かな感覚のズレではないと、今、これを書きながら思うのです。
常日頃、いかに自身は無理をしているかという事かもしれない。
うまく説明できませんが、ただ波が高い、荒れているというのではない、
危険な海、波というものがあるのではないでしょうか。




しばらくして、弁当船にて移動を決めた。
おそらく、言わなくても、船頭もそうさせただろう。
青物の可能性はぐっと低くはなるだろうが、
波静かな湾内の磯に渡った。
釣果よりも、楽しく釣りをする事が目的なのだから。
ゆっくりお弁当を食べ、思い思いの釣りをして行った。
餌釣りをする者、ジグをしゃくる者など。
サバがずっと釣れ続いていた。
自身はジグを少々、あとは手を入れたペンシルのスイミングテストをしてみた。
おそらく気のせいだったと思うが、一度、大きな黒い影が見えた気がした
その後、眠っていなかったので磯寝をしてみた。
照りつける太陽がジリジリと焦がして行った。
暑いけど気持ちいい・・・。
眠りを貪りながらも、日干しを満喫している事に満たされて行った。



磯から上がり、全員で温泉に向かった。
皆んな焼けて真っ赤であった。
少し熱めのお湯につかってみた。
痛キモチ良かった。
「日干し会」、に参加出来て本当に良かったと思います。
とても楽しかったし、勉強になった一日でした。
皆様、誠に有難うございました。



それでは



タックル

Rod   TEAM DAIWA-S  S1103T-3FS
Reel  DAIWA TOURNAMENT-S 4000
Line   YGKよつあみ PE #3
Leader   VARIVAS  40lb
Lure   DUO TideMinnow SLD-S





































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