2011年11月

お天気に誘われて

11月22日の日記








このところ、何をしていても頭に浮かんでくる魚があります。
茶色くて、平たくて、牙の生えた奴。
かの美味しい~ヒラメです


思えば、小学校低学年の頃から意識していた魚であります。
もう、殆ど記憶にありませんが
当時、確か、ハットリというお兄さんが出てくるコミックみたいな本がありました。
某サンペイ君や、このハットリ君が紹介してくれる、子供向けの書籍はいくつかあったと思います。
ブラックバスよりも、数少ない湖のポイントでの、トラウト釣りがメインとされていた頃の話です。
来る日も来る日も、暇さえあれば読みふけっていたと思います。
幼心に、猛毒の針を刺された瞬間だったのでしょう




近年では、釣り雑誌にも必ずといって良い程、ヒラメ釣りの記事が掲載されているかと思います。
幾人かの、「好き」、なアングラーさん達によって、ゲームと言える程に確立されてみえたとの事です。
4~5年前、それら雑誌を読む事がとても楽しい時期に知りました
過去を捨て去り、全く新しく、釣りの世界を開いた自身にとっては衝撃的でした。
何故か!?
大まかなトコロは、30年前にみた、「ハットリ君」、の言う事にそう違いが無かったからです



今までのエリアを越え、更に南下して自分なりに開拓を進めながら、この釣りにもチャレンジしていました。
一番の獲物はアオリイカでした。
アオリがいる所、青物もいましたし、根魚などにも出会う事がありました。
釣友などは皆無であり、全く情報も無く、ひたすら通って自分で探していたと思います。
出会うのは地元の釣師、また漁師の方々のみ。
一期一会のその瞬間でしたが、今、振り返りますととても貴重なお話を聞かせて下さいました。



烏賊釣りを重ねる内、どうしても越えられない何かを感じ、ついに開いた扉がありました。
今となっては、自身の釣りに欠かせない、「PEライン」、での釣りです。
お恥ずかしながら、それ程に昭和な感じで通っていたのでした。

今までの、その、「道具」、はことごとく壊れて行きました。
週に二回、48時間以上ずっと振り回していたのですから当然かもしれません。
高い!と感じましたが、少しずつその階段を登って行きました。
それでも壊れましたから、結局は雑誌などでよく見かける道具を使う様になりました。
古い知識と、新しい道具たち。
自分なりにではありますが、毎回、嬉しい釣果を得て、増々海のルアー釣りが楽しくなって行く毎日でした。
しかしながら、なかなかこの、「鮃」、に出会う事は出来ませんでした。
本当に必死に探しました。
そんな中、運が良かったのか悪かったのか、様々なポイントにて、外道の大物が偶然に釣れてしまいました。
スズキ、ヒラスズキ、またメジロ等々、今の釣りへの、かけがえのないパッションに出会ったのです。
その後、試行錯誤の末、やっと自身が信じたポイントにて、小型ですがやっと鮃を手にする事が出来ました。



何故か今、再びこの釣りに行きたくなりました。
快晴の下での、サーフの釣りはとても気持ちが良い
大きいルアーをフルキャストして行く解放感もたまりません!
でも、今回は自身の知っているポイントは考えない様にします。
南下すれば可能性は高まるかも知れません。
でも、もっと近場の海に目を向けるべきだと思ったのです。
少ないチャンスかも知れませんが、それを信じつかみたい!
「あの頃」、ではなく、今の等身大の自身で釣りをしたいと思ったのです。







いつもながら、仕事を引きずって帰宅したのは21時過ぎであった。
そんなのは、釣りに行くには大した障害ではない。
それよりかは、自身の心身に難アリといった感じであった。
このところ、ココロもカラダもけっこう疲れている・・・。
部屋の窓を少し開けると、冷たい風が音を出して吹き抜けていた。
このまま準備をし少し仮眠をとってさえ、世間的なゴールデンタイムには充分に間に合う。
そこで少し、自問自答するのであった。
釣り人たるもの、刹那のタイミングを狙ってそこに立つ事が全てなのだろうか?と。
こんな事を言えば、狙って大型の魚だけを獲るアングラーに笑われる事だろう。
所謂、間違いの無い傾向性がある事は否めない。
しかし、それが全てだろうか?
今宵、その答えは明確であった。
自身のリズムで良いのだと。
魚達は勿論の事、海は生きている。
だいたい、良くないと世間的に言われる海でずっと投げて来たんだ。
そう思い、用意もせずに真剣に床に入る事にした。
全ては明日の気分次第である。








起床は午前10時半頃であった。
本当に久々に、休日らしい朝を満喫したと言えるだろうか。
今まではほぼ全て、休みには釣師タイムで生活していたのだから・・・。
寝ぼけた頭をゆっくりと起こして行った。
再び窓を開けると、清々しい風が頬を撫でたのである。
寝起きのこの眼には、いささか、その陽の光は眩しすぎた。
全く淀みの無い青空が広がっていたのである。
そして心は決まった。
釣りに行く。
大急ぎで支度をした。






ポイントまでもう少しとなった頃、コンビニが見え立ち寄る事にした。
最低限、飲み水だけは確保しておきたい。
お腹がへっている訳ではなかったが、身体が求めるものに正直になってみた。
その時、手にしたのは、シュークリームである(笑)
きっと、甘いモンが足りなかったのだろう。
車に乗ってすぐに丸ごと頬張ったのだった。


駐車スペースに車を停め、まずは浜に向かって歩いて行った。
サーフの釣り・・・私にとっては本当に難解である。
やみくもに広く、狙い所が一見してつかみ辛いのが理由だ。
歩きながら、昔の記憶を呼び起こして行った。
しかしながら、この浜は自身として初めてであり、その水深の移行さえ全く分からないのである。
ともかく、まずは投げてみなければ分からない。
歩きながら潮を見て、気になるその点に足を向けたのだった。







パイロットルアーは、Sasuke120裂波としてみた。
よく泳ぎ、ある程度の潜航深度が得られるからである。
それでもし、ボトムノックしたりすれば、また違うものに換えて行くのが自分なりの方法である。
結果として、全く何の問題も無い感じであった。

ただし、前日までに少し荒れていたのだろうか、水際から沖、約300メーターまで赤茶色の濁りが入っていた。
底荒れという程ではないにしろ、気になる濁りである為、水色に負けないチャート色が入ったものを結んだ。
自身の経験では、濁りの中であまり良い経験は無い。
しかし、全くダメかというと結論は出ないのである。
ましてや、初めての浜である故、まず鮃がいるかどうか、それさえも分からないのだ。
心の中でそんな気負いは全て無視をした。

今、キャストを繰り返すのは誰でもない、この私なのである。
自分の釣りをしないでどうするのだ?
Sasukeにてどうにも反応が見られないので、開始から約200メーター程歩き、初めてルアーを換えてみた。
140 FLYERを結ぶ。
その一投目、遠い沖から巻いて来て、少し先のシモリを通過させた。
しかし、何も無い。
やがて、波打ち際まで来て、回収の軌道に移ったその時であった!
足下にて、浮かび行くルアーめがけ、ポッカリと大口を開けて奴が喰い上げて来たのである。
目測、約45センチ。
ガッっとした感触だけを残し、フワリっとどこかに、「着陸」、してしまったではないか!!
残念ながら、フックが僅かに奴の口元を刺している・・・。
刺さりさえしなければ、着陸地点さえ分かれば、手を換え品を換えれば再びバイトを得られるのだ。
祈る様な気持ちで打ち続けたが、やはり二度と出てくれる事は無かった。
磯でのそれとは違い、ただただ嬉しさが込み上げて来る(笑)
やはり、そこに奴はいて、自身のルアーに反応したのだから。
この感覚こそが、私を何度もフィールドに向かわせる力なのかもしれない。






その後、更に移動しながら探ってみた。
ある部分では、驚く程に潮が飛んでいる場所もあった。
目には見えないが、幾つかのストラクチャーが沈んでいる様である。
時期、そしてタイミング次第では、おそらく思いもしない魚がそこにいるだろう。
行ったり来たりして、色々と探ってみたものの、再び鮃の反応を見る事は無かった。
だがしかし、例え一匹しか反応しなかったとはいえ、そこに奴の姿はあったのである。
今回の釣行では、それを垣間見れただけでも貴重な経験であった。
知っている人は必ずいるものである。
最早、誰も竿を出していない場所を見つける事は難しいかもしれない。
それでも、今、まさにそこに立つ、我々アングラーには関係無い事だろう。
どこにも驚くべき可能性がある。
通えば通う程に分かる事ではないだろうか。
ネットをやっていても、僕は賢くはなれないし、なるつもりもない。
釣果情報は楽しく聞く程度であり、ボウズの積み重ねが信じるポイントを見出すのだ。






帰り際、車に戻るかどうか悩みながら海を見た。
ただ一点、教科書とは全く違う、カレントの様なものを感じるのだった。
離岸流風の淀みである(笑)
一投して引いてくると・・・。
白い魚体が反転した。
クンッ!
鈍い竿を意識してのスローなフッキングを入れる。
波に乗せて寄せたのはこの子であった。






















DSC_0156

セイゴちゃん約50センチ。
ヒラメじゃないけど、もう、チョー嬉しい感じっす!!

やったね!!







夕マズメを待たずしてその場を後にした。
帰り道、三件の魔界をさ迷ったり
エエ感じのロングジグを買って帰りました。
マグちゃん用も二つ


それでは



My Tackles

Rod  DAIWA Morethan BRANZINO 109ML
Reel  DAIWA Morethan BRANZINO 3000
Line  YGKよつあみ PE#1
Leader VARIVAS NYLONE 30lb
Lure    ima  Sasuke120裂波
           DUO 140 FLYER


          












気持ち

11月14日の日記





無性に釣りがしたくなり行ってみる事に。
実釣時間、経費も限られている為、比較的に近場に向かう事にしました。
お恥ずかしながら、地元である三重こそ、私にとっては未開の地ばかりです。

今回も、お世話になっております、先輩方に甘えてみる事にしました。
簡単にではありますが、駐車スペース、エントリー場所などをお聞きします。
あとは自分で歩いて探すのみです。
まだ知らぬ場所に期待が高まります。








瀕死の南紀特急での旅になるが、南紀まであと、一時間弱というのが小さくも大きいのである。
大喰らいの我車にいたっては、実に給油が一回減るという事。
夜間の移動において、通行はとてもスムースであり、出発時間にも大幅な余裕が生まれるのだ。
結果として、まったりと休憩を挟みながらも約2時間で到着となった。
今宵は月明かりがこうこうと照らしてくれる。
それでも、山中に入れば真っ暗闇に包まれてしまうのだが・・・。
怖さよりも、好奇心が少しばかり上回っているのだろう。
早々に準備を済ませて磯へと歩む。










山道を行く中で少しそれを後悔した。
時折、暗闇のまだ先から獣の気配がする。
ヘッドランプに照らされた落ち葉の上には、ぬらりと糸を引く大ナメクジが光っていた。
蜘蛛の糸かとその垂れ下がる先を見ると、いかがわしい色の毛虫がぶら下がっているといった具合である。
まだ耐えられるレベルの事ではあったが、もし、これで山蛭を見たら正気を失っていただろう。
アレほど恐ろしい悪魔はいない!
幽霊などアレに比べれば可愛いものである。








道の様なものを辿って行くと、だんだんと波の音が大きくなって来た。
いよいよ海が近づいている様だ。
少し行くと急にその傾斜がきつくなって行く。
闇の中、滑る様に下って行くとようやく磯に辿り着いた。
気味悪いのを除けば、とても近く快適な道だと思えた。
しかし、どうにも腑に落ちない。
初めての場所とはいえ、予想よりもあまりに早く着いたからであった。
荷物を降ろし、ここで携帯電話を取り出す。
一番遠くまで照らせる様にヘッドランプを絞り、辺りの景色を頭にインプットさせて行った。
それらをグーグルマップの航空写真に照らし合わせて行く。





Oh My Gosh!!






どうやら、一つ手前の磯に降りてしまった様である。
あの、急斜面をまた戻るの???
自問自答してみたが答えは一つである。
目指す場所に立ちたい。
結局、息も絶え絶えに元来た道を戻るのだった。
坂を登り切った頃、両太ももがビクビクと笑っていた。
軟弱な身体である。







今度こそ、それらしい道を進んで行った。
しかしどうした事か、少し行くと草木が生い茂っているのである。
かなり不安になるパターンだった。
必死に進み、まったく身動き出来なくなった事、また、断崖絶壁に出たといった事は多い。
勘弁してよ!っと独り言が出てしまう。
蜘蛛の巣を顔じゅうに受け、草木をかき分けて進むと急に視界が開けたのだった。
どうやら合っていた様子である。
荷物を置き、タックルの用意を終えた頃に空は白み出した。
休む暇も無く水際に立った。
明るくなるまで、はたしてここがどんなかは分からない。
とりあえずといった感じで、まず結んだのは直ペンであった。








今日の海はとても静かである。
そよ風が吹き、波気も殆ど無い。
時折、小さなウネリがやって来るが、少しばかり磯を洗うほどの優しい感じなのだった。
15センチ程のそのルアーはよく飛んだ。
前回の釣りで、PE4号をかなり失ってしまっていたのだが、結局、新たに巻き替える事は出来なかった。
試してみたい事もあり、別のスプールに巻いていた、PE5号で釣りをする事にしたのだった。

しかしどうした事だろう。
ルアーは全く潮と絡まないのである。
綺麗に入水してくれないばかりか、水面でのアクションさえままならない。
釣行が減り、自身の入力が衰えたかと不安になった。
それ程にまるで噛みあわないのだった。
しばし粘ってはみたが、これでは釣れるものも釣れはしないだろう。
諦めてルアーチェンジしてみる事にした。
次に結んだのは、3センチほどサイズアップした物であった。
重量にして約30グラム程重くなっている。
アクションを入れたその瞬間から、全く違う感覚が竿を通じ伝わって来た。
どんなに意地悪な動きを入れてみても、その絡みを失う事は無かったのである。
潮流、波の向きや風向き・・・。
理由はよく分からない。
ともかく、全く引き心地が良くなったのだった。
今日はコイツで通すと決めた。










どの位の時間が流れただろうか。
出そうで出ない海は、ただただ沈黙を続けていた。
もう一投、もう一投とキャストを繰り返す。
その期待感は良くない殺気となっているのだろうか。
いくら投げてみても何も起きなかった。

そもそも、そんなに楽に釣れるとは思ってもいない。
今日は普段、縁のある魚は考えない様にしたつもりであった。
果たして、その海に今いるのかどうか、それさえ分からない奴だけを意識したのであった。
しかしながら、自身の気持ちはもう持ちそうにはない。
どうにも集中出来ないのだった。
良い時間に、好きなジグの釣りをしてみたいのもあったのだろう。
切り換えるその時、少しだけ竿を置いてシャッターを切ってみた。


























P1010195

海はいつ見ても美しい。
しばし海を眺めて煙草に火をつけた。
だがしかし、いつもの安らぎを感じないのだった。









そしてジグを投げる。
着底を待つが、あまりにも早く底についてしまうのだった。
自身の予想よりもずっと浅い様である。
浅いなら浅いなりのジギングを。
そう思ってアクションを入れてみたのだが・・・・。
何度繰り返してみても結果は同じであった。

感覚としては、竿の動きとは裏腹に、全くうまくジグが泳いでいない感じがするのだ。
それがはたして水深によるものか、はたまた風や潮によるものかは分からない。
また、いつものラインとは違うのである。
ジグの形状、重さ、ウエイトバランスも換えてはみた。
しかしやはり、どうしても気持ち良く釣る事が出来ないのだった。

魚だけではなく、今日は烏賊も気になってはいる。
一緒に持って来たエギングタックルを用意し終わる頃、やっと魚の気配を感じるのであった。
少し場を休めたからであろうか?
沖から、数多くのトウゴロウが磯に向かって跳んで来る。
何の水飛沫も上がらず、魚の姿はそこからは見えない。
だが、確実に何かに追われているのだ。
気にせずに餌木を投げる。
何度も繰り返したのだが、どうしても烏賊の姿を見る事が出来なかった。
しばらくして、再びプラグを投げてみたが何も起きなかった。



























P1010198

とはいえ、釣りを続けているならば何が起きるか分からない。
しかし、今の自身にはその気持ちの余裕が無いのであろう。
どうしても釣る!
そう思えないのだ。
生活での不安定さが、自身の場合、釣りに直結してしまう様である。
この時点で、勝敗はついていると思った。
静かに竿をしまった。










車に戻り走り出したのだが、時間だけはまだまだ余裕があった。
懐かしい漁港での烏賊釣りでもと、何か所か立ち寄ってみたのだが・・・。
行く先々で青物のナブラが沸き続けてたのである。
水面を割るその姿から、ツバス~ハマチのサイズに思えた。
見え烏賊は皆無であり、ストラクチャーやボトムを執拗に狙っても、口を使わせるまでには至らなかった。
目の前のナブラが気にならない訳ではない。
磯から釣る魚だけが、自分にとって意味があるとも思っていない。
でも、どうしてかキャストする気にはなれなかった。
ただただ、烏賊が釣れないのが残念であった。




今回、立つ事が出来た磯はとても素晴らしい場所であった。
海況次第では、おそらく、未曽有の可能性があると思う。
また、それは他の磯も同様であろう。
ただ、その時の気持ちでは釣りきる事が出来なかった。
それだけである。
釣り下手な自分、弱い心の自分がそこに立ったというだけなのだ。
生活の基盤の再建が急務である。



それでは















JIG☆JIG☆JIG☆ DayTwo

11月2日の日記








本来ならば、釣りに出掛けている休日ですが、こうして、パソコンに向かい日記を書いています。
個人的不況と言いますか、なかなかキビシイ毎日を過ごしています、Rockbeachです。


Rock'n'Roll Fishing 改め、「Rock'n'Roll Cashing」、になる日も近いかなぁ~
そんな、笑えないジョークを言える位なので、きっとまだ頑張れるでしょうかね

釣りに行けない分、少し浮いた経費で消耗品を補充して来ました。
中古にて、一本、390円のジグも幾つか買ってきましたよ(笑)
だけど・・・。
やっぱり、PEラインの購入は断念しました。
もう少し、安くなると嬉しいんですがね。
どうやら、某社のトレブルフックも値上がりした様ですね
懸命に稼いで、早く、気兼ね無く釣りに行ける様に頑張ります。
それでは、後篇のスタートです!














翌朝は4時に起床する。
寝ぼけた頭をスッキリさせ、前日にジギングを楽しんだ場所に再び向かった。
駐車スペースにそれらしい車は一台である。
ゆっくりと準備をして磯に降りたのだった。

しかし、これは大きな誤算であった。
すぐそこという所まで来て、ヘッドランプがいくつか灯いているのが見るのだ。
お二人の方が待機してみえ、お話させて頂くと、もう一人、下にいらっしゃるとの事。
少し来た道を戻ると、そこには底物の方がみえた。
ご親切な事に、せっかく大変な道を来たのだから、横に入ってやったら良いと言って下さった。
ただし、狙う場所があるので、斜め前に仕掛けを投入するから頼むと。

指さすそこを見ると、この立ち位置からだと丁度、ジグのピックアップポイントと重なってしまう。
せっかくのお言葉であったが、邪魔にならない様に更に離れた場所に入る事にした。
そこは、まともな足場が無く、岩壁にへばりついてのキャストをしいられる事になる。
しかし、再び戻り、違う磯にエントリーをし直す余裕はもう無い。
滑らない様、慎重にその壁に立つのだった。







今日も東側からの風ではあるが、強風でかなり風が巻いている感じであった。
時折、舞った風が、反対側からも強く吹く感じである。
その風でラインがふけてしまいそうな気がした。
まずは、ミノーにて手前のサラしている箇所をチェックしてみる。
まだ、海面がハッキリ見えない時間帯のスタートだ。
今にも出そうな感じなのだが、そんなにウマくは行かない。
続いて、ペンシルタイプの弱ポッパーにて広範囲に探ってみる。
ペンペンがふらりと近付いて来たが、まだそれほどの喰い気は無い様であった。

いよいよ、だんだんと明るくなって来た頃、ジギングに切り替える事にする。
この光量だとおそらく、ボトムはまだ暗闇かもしれないと思う。
本当は、グローカラーを使用したいのだが、生憎、今投げたい重さのそれの持ち合わせが無い。
よって、ローライト時に良い反応を見た事がある、赤/金のカラーを選んでみる事にした。
今日は気分的に大きいフックで行きたい。









まずは底を取り、そこからゆっくりとアクションさせてみる。
根魚のヒットも期待してのものである。
何しろ、すぐ後ろが岩壁で、殆ど竿を振る事が出来ない。
キャスト出来るのも、また、探れる範囲も相当に狭いのである。

何度か通してみたが、一度だけ、フォール中に煽られた様な感覚があっただけである。
ボトムから中層には見切りをつけ、それより浅い層を狙う作戦に転換してみた。
先程の、半分程の時間でジグを落とし込み、そこからドッグウォークがごとくスイミングさせてみた。
ショアから投げるジグの釣りは斜めとなり、ゆっくりと、小魚が上ずって行く姿をイメージしたのである。
ふいに、ゴン!っとジグらしい? アタリが出たのだった。
イメージ通りに得た魚信は、たとえそれが本命で無くともとても嬉しい。
最高である!






























P1010177

ツバス様でした!
通常ならば、プラグで狙う層を回遊していたんでしょうか。
ツバス一匹の価値は、どこで釣ったものでも変わりはないでしょう。
しかし、私には、磯で、ジグで釣った時が一番有難く感じるのです。
嬉しい~

やったね!!

























P1010180

すみませんグロ画像で
その口からは、こんなベイトが出て来ました。

試しにルアーと比べてみると、約13センチのサイズでした。
詳しい魚種は分かりませんが、このイワシの仲間がメインベイトなのかもしれません。
昨日の釣りでは、14センチサイズのプラグにシイラの反応が特に良かった。
普段、あまりベイトのサイズにルアーを合わせる事は意識していませんが、所謂、マッチザベイトだったのかもしれません。
くしくも、この時のヒットジグはフロントアイからリヤのそれまで、14センチ程度の物でした。
魚からの反応が無く厳しいその時、マッチザベイトを意識した選択にて、もしかすれば、貴重な一匹を手にする事が出来るかもしれない。
そんな事を思わせる貴重な経験でした。







磯から上がると、駐車スペースには三人程のアングラーがいらっしゃった。
先端には、四人が釣りをしているから入るのは難しいだろう・・・。
そう思って、その方々に話しかけてみた。
結果、私の全くの勘違いで、今まさに別の磯から上がってみえたとの事であった。
何故か申し訳ないのと、気恥ずかしさでその場をすぐ後にした。

まだ、南紀を経つには少し時間がある。
すぐに準備をし、少し離れたエリアの磯に降りてみる事にした。
やはりここも風がきつく、高く舞った波飛沫で頭からズブ濡れになった。
直ペンで誘いをかけるが出てはくれない。
ジグに換えてみるも、根掛かりが多発してジグを失ってしまった。

残念だったのは、メインラインのかなり手前の部分からブレイクしてしまった事である。
一気に持って走る様な瞬発的なアタリに、過去、何度かリーダーとの結束部分にてスッポ抜けがあった。
根掛かりをブレイクさせて解消する事を考えれば、結束部分での切れは非効率的ではないだろう。
しかし、せっかくヒットした魚を逃がす様では意味が無い。
そこで、自分なりに工夫を重ね、結束部分を強くして行ったのだった。
しかし、これが逆に仇となった。
大幅にラインを失ってしまったのだった。
こうしたバランスがとても難しいと思う。



とはいえ、今回の釣りは満足出来るものであった。
何より、とても楽しかった。
三年目をこうして始めれた事は幸運であった。
少し寒さを増した風に、山道でかいた汗がすぐに引いて行く。
木々のざわめきさえも清々しかった。



それでは



My Tackles

Rod  MC Works RAGING BULL 100XR-1
Reel  DAIWA SALTIGA Z6500EXP with Z6000 Spool
Line  YGKよつあみ PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 100LB


JIG☆JIG☆JIG☆ DayOne

11月1日の日記









いつの間にやら、ロックショアの釣りを始めて丸二年が過ぎました。
未だ情熱が冷める気配無し!
まったく素晴らしい釣りです。
とはいえ、最近は、「安全」、という事をかなり意識する様になりました。


無理をしない事。



磯への道、釣り場だけではなく、無事に行って帰るという事。
事故なく健康であれば、また次の釣りがあるのです。
出来る限り、安全に、三年生としてこれからも楽しんでまいりたいと思います。
皆様、どうぞ宜しくお願いいたします。







さてさて
かの、Taka氏も頑張っています!
仕事で、身動きがとれなくなる前の、僅かな小休止を利用して出撃されてみえました。
確か?その回数・・・週4だったかなっ
南紀~尾鷲までを転戦してみえた様です。
熱い漢です~

























STIL0002


やったね!


実は彼、右投げ右巻きなんですね~
ちなみに、私は右投げ左巻きです。
サウスポーの方は別として、どちらがより良いか考えられた事はございませんか?
まぁ、Taka君の怪力ならどちらも同じかな
頼もしすぎのパワーです。




彼以外の釣友の皆さんも、様々な釣りに出かけられては、その釣りを満喫されてみえます。
皆が楽しんでいると、何かこちらまでワクワクしちゃいますね!
そんな、とても楽しい空気の中での、My Rock'n'Roll Fishingのスタートです。
















前回の釣行では、くしくも、大好きなジグにて、とても嬉しい一匹を手にする事が出来た。
しかしながら、二人で選んだポイントが比較的にシャローな場所ばかりであった為、自身のジグの釣りをやりきれた訳ではなかった。
帰宅後、すぐにそのジグの釣りに想いを強くして行ったのである。



少し前から思っている事がある。
プラグの釣りとは違い、およそジグの釣りは見えないだろう。
アクションを入れて、果たしてジグがどう泳いでいるか?
それも、僅かな手応えをもとに想像するしかない。
それは、おそらく皆様も当然に感じてみえる事だろう。
全ては、見えない深い海の中の事なのである。
今までの、ほんの少ない経験からではあるが、自身は以下の様に仮定してみる事とした。













おそらく、多くの魚達がジグに反応し、実は相当数のアタックやバイト、またヒットがあるのではないか?

そしてそれは、ジグ、またラインを通じて手に伝わる様な、明確なものばかりでは無いだろうと。













当然、見えないのだから、全くの憶測に違いない。
しかし、たとえそれが間違っていようとも、その仮定をもとに色々と試してみる事は出来る。
もし、それが誤りであると分かったなら、また、その時々に軌道修正すれば良い。
それが自身の釣りなのだ。
前回の釣行前も、僅かな時間での取り組みではあったが少しの工夫をしてはいた。
そう、アシストフックの仕様を変更したのである。
安直ではあるが、ヒットさせ、掛けるという事、
その一番、魚に近い部分から始めてみる事にしたのだった。








今回もまた、釣行直前まで、瞬く間に時は流れて行った。
取り組む時間がなかなか取れず、結局は、出発の前日となってしまったのである。
仕事で疲れ切っていた為、少しだけ仮眠をとる事にした。
目が覚めたのは午前3時過ぎだった。
そして、購入してあったフックのパッケージを開けたのである。


今回、まず選んだのはフックであった。
釣具店にて、何十分も眺め、結局はその直観で手に取ったものばかりである。
悩む間、色々な事を考えていた。
今までの自身のフック選びの基準とは、O社のものである事、フックがジグ本体に絡み、噛まない事であった。
様々な番手を使用したが、結局、7/0サイズに落ち着いたのであった。
ショップにて様々なフックを見ていると、意外な事に改めて気付くのであった。
そのサイズの表記の違いである。
例えば、同じ、5/0というサイズ表記であっても、メーカーが違えばフックの大きさは全く違う。
ありがちな事なのだけども、やはり目で見て、手に取って選ぶのが一番なのだろう。
だからこそ、自身はあまり通販が好きではないのだ。
話が逸れてしまったが、結局、その日は、4社のフック、2/0~7/0表記の物を幾つか購入した。


続いて手にしたのはリングである。
高強度のものであっても、なるべく角が立っていない商品を選ぶ様にした。
度重なる使用にて、ザイロンが傷む事を懸念してのチョイスであった。
たとえ想定の範囲内だけでも、妥協はしたくない故の事である。

最後に手にしたのは、「ザイロンノット」、であった。
今までより少し番手を下げて、30号を購入してみた。
その夜、これらを幾通りかの仕様で組み合わせ、様々な仮定を試すべく作って行ったのである。
各々2セットほど同じ仕様で作った。
完成したアシストフックは20個、10の違うパターンが揃った訳である。
これに合う、異なる形状、重さのジグをケースに入れて行った。
気がつけば外には雀の鳴く声が聞こえる。
これから一日、仕事をやり切り、休む間もなく準備をして南紀に向かうのだ。
誠に清々しい朝であった。










南紀到着は午前2時を少し回った頃だった。
今日の釣りには、怪力の相棒はいない。
いつもながら、体調も良くなく、もはや2気筒となり行く、もう一人の相棒と共に辿り着いたのだった。
冒頭でもお伝えしたのだが、極力、無理は避けなければならないと思っている。
今までであれば、おそらくそのままの足で磯に向かったであろう。
誰よりも速く、自身の釣りやすい場所に入りたかったから。
しかし今、それは出来ない。
もし、自分に何かあれば、即、家族を迷わせる事になる。
それを思えば、釣果など二の次、三の次だろう。
その時、最善の釣りが出来れば満足だ。
漁港の片隅に車を停め、しっかりと眠る事にした。
目が覚めた時、それから考える事にしようと。
朝マズメなど気にせず、自身に縁のある魚に出会えれば幸福である。



目覚めたのは、それから約5時間の後であった。
コンビニにて飲み物だけ購入し、目当ての場所に車を走らせて行った。
駐車スペースに着くと、二台の車が停まっていた。
今日は少ないな、これなら入れるスペースがあるかもな。
そう思って歩き出す。
ここは自身にとって思い出深い場所。
南紀の磯に立つ様になり、二番目に向かった場所なのである。
当時、そのあまりの雄大さに、全身がガクガクと震えたのを今も覚えている。
すぐに身体は悲鳴を上げ、そこに立った時には、しばらく投げる事さえ出来なかった。
幾何か生死の境をさ迷った交通事故。
不治と宣告された後遺症を背負い、激しい運動を医師に止められていた時の事であった。
それからもう二年が過ぎたのだ。
傷んでしまったスパイクの靴底を新たにして来た。
今、この瞬間がある事さえが幸せなのだ。
しっかりと磯への第一歩を踏み出したのだった。



先端付近までは、約10分ほどで辿り着いた。
ゆっくり、慎重に歩んだが、思ったよりも早く着いてしまった事に驚いた。
とてもゆっくりとしたペースではあったが、あの日より、僅かながら進む事が自分にも出来たのだろう。
ただ、釣りがしたい!という情熱だけで、健康な皆様と同じ様に釣りが出来る程に回復出来たと言えようか。
それだけで、私にしか分からない喜びに満たされて行くのであった。
さあ!これから釣りが出来るのだ!!
体調もすこぶる良い。
最後の砦を一気に越えて行った。


先端の高場に立つと、眼下にお二人の釣師が見えた。
一人はルアーマン、もう一人は若い餌釣りの方に見えた。
釣りに熱中されてみえて、お声を掛けるのを躊躇う程であった。
ふと、手を休められたので、勇気を出してお声をかけさせて頂いたのである。
すみませんが、傍らでやらせて頂けませんでしょうか?
急な事に一瞬、戸惑った様子のその方であったが、すぐに状況を飲み込まれた様であった。
とても快く入れて下さったのであった。
その感じからするに、この釣りの一流の方であろう。
極力、邪魔をしない様に移動して行く。

タックルを準備しながら、その方の釣りをしばし拝見させて頂いた。
彼が操るルアーはまるで生物の様であり、その後ろには今にも飛び出しそうな魚が着いていた。
刹那、バシャ!っと水面が割れ、当然かの様に魚が針に掛かっていた。
とても自然にそれをいなし、スルスルと手元まで寄せている。
70センチほどのシイラが全く自然に宙を舞っていた。
目が合うと苦笑いの彼。
夜明けから、ずっと釣れ続いているんですとおっしゃった。
その言葉に全く嘘は無い。
よく見れば、わざと喰わない様な動きを与えてみえるのだ。
すんでの所で、巧くかわされてみえる様に見えた。
それでも、トップを引き続けるには、何かの意図を感じずにはいられないのだった。
凄い! 
こんな方の傍に立たせて頂ける事に胸が熱くなった。



そろそろ用意が整った頃、右隣の方が話しかけて下さった。
磯竿にて餌釣りをされてみえる、自分よりうんと若い釣師の方である。
今日はシイラばっかりやなー!っと豪快におっしゃる。
オキアミにシイラ???
少し不思議に思ったが、それよりは何か懐かしさを彼に感じていた。
多分、この方、以前にどこかでお会いしている。
その時は分からなかったのだが、ふいにとり出したルアータックルを見てようやく理解出来た。
私と同じく、通い続けるアングラーなのだった。
確か? 雷に打たれそうになったあの時かな・・・。
おぼろげな記憶が鮮明になって行った。
ともかく、やっと準備が整った。




第一投目はポッパーでは無い!(笑)


いくら、Rockがこよなく愛すルアーだからといって、今日は前回の続きなのである!
地形的な制約で大きくロッドを振りきれないが、大海原に向かって夢をキャストしたのだった。













今日の風向きも背中からである。
それを狙っての、ポイント選択でもあった。
約45度ほどの振り幅にて、力の入りきらないキャストをしいられる。
それもまた想定内の事。
追い風に乗り、ジグはそれでも60メーターほど飛んで行った。
ここからでは、手前に位置するであろう沈み根を狙う事は出来ない。
だが、そんな事はお構いなしである。


約60メーター飛ばし、そこから、約30メーター程沈ませる。
これでラインはだいたい、90メーター出ている事になるだろうか。
より安価な、200メーター巻きのPEを購入しない理由がそこにある。
見えている潮など、自身にはこれっぽっちもアテにならないので、
とりあえず色々と探ってみる事にした。
なるほど、微妙に潮は効いている様である。

心なしか、感覚よりも少し多く、ジグを上層に持ち上げる様な感じであった。
潮流を受けやすいジグ、抵抗を受けるラインによって、自身の感覚よりも僅かに多く、上に上に上がっているのだろう。
その一投目からすぐ、ゴンっとアタリを得たのである。
喰ってきたのはシイラ。
所謂、ペンペンと呼ばれるサイズであった。
すぐに寄せてポンっと抜く。
磯上に乗せるならば、暴れまくってしまい、魚体、そしてジグやリーダーを傷めてしまう。
仕掛けはまた作れば良いが、魚の命を作る事は自分には出来ない。
リーダーを掴んだまま、宙でフックをペンペンから外すのだった。
外れたらすぐに帰す。

例えそれがペンペンであっても、ファーストキャストからのヒットは嬉しいものである。
二投目、三投目も同じ事が続いた。
残念ながら、フックアップにはいたらなかったが、おそらくペンペンに間違いは無い。
きっと、目の前にジグを持って来たら、即、喰うほどの情況なのだろう。
続けてキャストしたのだが、ゴンっという衝撃だけを残しフッキングには至らなかった。
ある意味、これはまたとないチャンスである!
魚種は違えど、一投一投と、答え合わせをする事が出来そうなのであった。
その辺、実にざっくばらんな、Rockbeachである。







まず、ジグはそのままとし、良かれと思う、フックの一つの型に換えてみた。
何投かしてみて、フッキング率は4割といった感じであった。
更に試す!
今度のそれはフッキングは良いが、ジグに絡む事が度々あるという感じ。
ここ一発の決定打に欠ける。

三度目に選んだものは、ほぼ満点の成績となった。
あくまで対ペンペンであり、青物に対しての確信では無い為、今ここに詳細を書かないでおこうと思う。
それでも、自身の癖、タックルバランスには満更悪くないかもと思うのだった。

ジグが知らない間にシイラの層に到達している・・・。
答えは一つであった。
少しだけ重く、また、跳ね上げない事。
良い結果を得たフックをそのままに、ジグだけ交換してみる事にした。
あとは自身の奏でる魂の息吹き、そのアクションだけに集中してみる。
2、3投の後、跳ね上げ、ほんの一瞬だけ静止を入れるイメージでやった時、奇妙な感覚を感じたのであった。
フッと止めを入れた直後、下からブワンッって感じが伝わって来た。
軽くなるとか、ショックを感じるとかではない。
何かに煽られた様に思った。
止めたつもりのジグを、チョンチョンっと動かしてみた。
ゴン!!
その瞬間に当たったのだった。
シイラかな?
そう思って巻き始め、ようやく上への軌道となった頃、ソイツの抵抗が始まった!
グググググッ! グングン!!
もうたまならい!!
下へ下へと潜るのである。
それでもゆっくりと巻き上げて行った。
すると、途端に瀬際の窪みに向かって突進し始めるではないか!
そのまま、強引に寄せるならば、メインラインが磯に干渉するだろう。
そこで、魚の行きたい様に緩めてやった。
しばらく根に執着するヤツ。
飽きるとふいに沖に向かって走った。
ここで御用である。
一気に力を入れて行く。
すぐに宙を舞ったのは、私が愛してやまないこの子であった。














































P1010166


シオ、約45センチ!
何故にクールにファイトしたかと言うと・・・。
やっぱハズカシイじゃないですか
ゆっくりと落ち着いてやっていたのもあります。
本当は、叫びたいほど嬉しいのですがネ。
今日は小声で。
やったね






























いやいや、自分のブログなのでやっぱり言いましょう!








やったね!!!

                  最近、チョットでか文字の悪ノリにハマっています









その後、青物を求めてのシャクリをしますが、どうにもシイラちゃんが喰ってくるのでした。
もう、レンジで釣り分けるなど難しい位に泳いでいる様です。
さすがにボトムでは反応しませんが、多分、水深15メーター程までは喰ってくる状況になってしまいました。
本当、おびただしいほどの群れがいる様です。
おそらく、個々の競争意識が高まり、活性はうなぎ昇りに上がって行く様でした。
避けようとしても、いったい何匹釣り上げる事になったか分かりません。
時にフックを外すのにもたつき、リリースしてもあわや・・って事がありました。
逃がすならば元気に戻って欲しい。
幸い、弱った魚もすぐに息を吹き返して彼方に消えてくれました。








ここで、少し場を休める事にするのだった。
煙草に火をつけ、乾いた喉にお茶を流し込む。
それでも、10分も経てば手持ち無沙汰となって行った。
念の為、ラインシステムを組み直してみる。
度重なるシイラのヒット、また、ボトムの根による擦れでやはり傷んでいた。
他の魚が出ないだろうかと、試しにプラグを引いてみる。
この選択は完全な間違いであった。
ワンキャスト、ワンキャッチ、まさに入れ掛かりであった。























P1010168

この時のプラグは、約12センチである。
このサイズのルアーにはシイラはそれほど狂わないのだった。
物は試しと、14センチ強のプラグを投入すると、海面が盛り上がるかの勢いであった。
一見、動くもの、何にでも反応しているかに見える状況ではあったが、彼らもまた、ベイトにはとてもシビアなのかと思うのだった。
同サイズのルアーをいくつか投げ、今度は動きを変えてみた。
しかし、どの様な動きにも同じ様に、好反応を示したのである。
あくまで、サイズに対しての差ではないかと思うのだった。
どの様な感覚をもとに、それを測っているかは分からない。
そこから思うに、彼らが夢中になっているベイトのサイズを想像するのだった。









そんな事を繰り返していると、大粒の雨が当たってくるのであった。
一度、濡れてしまうと、この磯は全くもって磯靴がグリップしてくれないのである。
何をしていても、ズルズルと滑る様になり、よりいっそう釣りが難しくなって行った。
風も波も、その雨と共により強さを増してくるのであった。
もう、充分に満足したし、嬉しい青物のコンタクトも得られた。
お二方も、もう上がられる様である。
散らかしたゴミを拾い、貴重なシオに刃を入れた。
それから一人、ゆっくりと磯を後にしたのだった。







お腹も減ったので、朝のコンビニに戻る。
お茶を一本追加し、ランチはカップうどんに決めた。
ポットの湯を注ぎ、南紀特急の中で食べた。
朝昼兼用とし、夜はガッツリ食べて英気を養う作戦である(笑)
続いて向かったのは、前回、Taka氏に大きく釣り負けした場所にした。
今回、ジグメインの釣行とはいえ、やはり試しておきたい事があったのだ。
気になった、リーダーとスプリットリングのサイズの違いである。
Taka氏と同様、リーダーを80LB、リングを#6としてのリベンジである。
ロッドは、気持ち、ティップが入りやすい、RB 100XF-1を使用してみる。


先端に着くととても風が強い!
いきなり、帽子を飛ばされそうになった。
海面は大きく上下を繰り返し、時折、強い波が打ち寄せる。
シモリのせいで、更に大きくなった波はゆうに我が身長を超えている。
ただ一点だけを残し、その比較的広い立ち位置は波に洗われていた。
しばらく海を見つめ、その一点に立つ。
それでも、時折、脛位までの波を受けるのだった。
これだけ波気があると、自身の腕ではトッププラグの釣りが難しい。
シンキングタイプのペンシル、約15センチを投げてみるが、真横からの強風で狙ったラインを引けないのだった。
仕方なく、より重いペンシルを沈ませて使う事にする。
普通に巻くとすぐに水面に浮いてしまう為、デッドスローぎみに小さいアクションを入れて行った。
一度だけ、ピックアップ寸前にバシャっと出たが、乗せる事が出来なかった。
そこで、前回、Taka氏に良い結果を生んだ、115SSに交換してみる。
更に、氏のアクションを真似てみたのだが、結果として同じ様な動きを出す事は出来なかった。
海況かこの強風のせいか、はたまたやはり腕の差であろうか。
どうしても魚を出せない為、このテストを終える事にした。



しばらくすると、お二人のアングラーがやってみえた。
荒れて立つ場所が無いので、少し奥まった場所にて始められた様であった。
直ペンを主軸にキャストしてみえるが、お声を聞くに魚からの反応がある様子だ。
やっぱり、腕の差なのだろう。
魚はいるが、自身が反応させれないだけである。
どうやら、早々に釣られた様であった。
帰り支度を始められた様子の彼等。
このままでは、余計な苦手意識を重ねてしまうだけである。
チョット必死になってしまった。
お願いですから食べて下さいツバス様~
念じていると、フルキャストした先でコンっと当たってくれた!
あまりに嬉しいのでゴリゴリ巻いてしまった。
































P1010175

お久しぶりでございます
思えば真夏よりご無沙汰してました。
釣友達はいっぱい釣ってたのにナァ~
もう、嬉しい嬉しいツバス様でした。

やったね!!







日没前のワンチャンスにかけるも、その後は何の反応も見れずであった。
何より、更に風が強くなって来て、いよいよ危なくなって来たのである。
もう少しと思ったが、やはり、潔く磯を上がる事にした。
夕食後、漁港に行ってみると、噂通り凄い事になっているのだった。
海面を埋め尽くさんばかりにベイトが入っているのである。
ずっとバシャバシャと騒いでおり、時折、何かに追われている様に逃げている。
群れの法則か、一匹が何かに怯えると、群れ全体が同じ様な動きをしている様に見えた。
しかし、それを除いてさえ、何かのフィッシュイーターが追っているのは間違いなさそうだ。
そんな、ヨダレものの情況であったが、冷たい強風の中で竿を出す気にはなれなかった。
毎回、寝坊して遅刻では情けないと、少し早めに眠る事にした。




一日目終了
DayTwoに続く





My Tackles

Rod  MC Works RAGING BULL 100XR-1
Reel  DAIWA SALTIGA Z6500EXP with Z6000 Spool
Line  YGKよつあみ PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 100LB


Rod  MC Works RAGING BULL 100XF-1
Reel  DAIWA 10 SALTIGA 5000
Line  YGKよつあみ PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 80LB







大切な魚

10月25、26日の日記








最近、Taka氏とよく話しています。
彼曰く、11月からは猛烈に仕事が忙しくなると。
それまでは、逆に時間に余裕があり、行けるだけ釣りに出たいとの事でした。
月の終わりに連休を頂けたワタシ
もう、互いに即決にて釣行が決まりました。
ノ~ンビリ行くならやっぱり南紀かなっ
釣果は結果オーライ!






最近、色々とヤボ用もあり、出発の間際まで何の準備も出来ていなかった。
仕事が終わると、大急ぎで、二つ隣りの街に車を走らせた。
まずは、ヤボ用を済ませ、その足で釣具店に駆け込む。
幾つかの消耗品と、ジグ用のフックを購入した。
唯一、ナイロンリーダーだけ手に入れる事が出来なかった。
帰宅して、食事の時間も惜しんで準備をして行く。
前回の釣行時、高い足場からの釣りでルアーを沢山傷めてしまった。
それらの補修と、フックの交換にかなりの時間をとられてしまう。
予定している出発の時間まではあと僅かしかない。
即席でアシストフックを数個作るのだった。
そう、これが今回の自身のテーマの一つなのだ。
少しタイムオーバーとなったが、何とか荷物をまとめ、Taka氏の自宅へ向かった。





今回も、氏の運転で南下して行く。
しんどいだろうと、運転の交代をすすめるのだが大丈夫との事。
正直、何だかとても申し訳ない。
いつもそうだが、車中でのBGMはいらない程である。
一応、80年代の、パンクロックが流れているのだが・・・。
話しの邪魔にならない様、ボリュームはいつも最小限でしかない。
普段、けっしてよく話す性質ではない自身だが、氏との話はよく弾む。
やはり、気がつくと県境を越えている感覚なのだった。
そこからすぐ、気がつくと南紀に到着している。
やっぱり、こんなにラクに来られて、とても申し訳なく思う。
今日、まず向かう場所は、Taka氏のリクエストにより決まった。
そろそろ、デカイ奴が回遊していないかと気になっていた場所であった。
コンビニにて何点かの買い物を済ませ、ゆっくりと現場まで向かう。
ヘッドランプの灯りをたよりに山に入るのだった。






磯が近づくにつれ、轟々とした波の音が聞こえる。
音だけでは立てるかどうかは分からない。
ただ、身構えというか、ある種の緊張感は高まって来る。
磯に到着し、まずは高台から海の様子を伺う。
所々、サラシが暗闇に白く浮かび上がる。
危ない感じではなさそうだ。
それよりはむしろ、波気があって好条件に思えた。
しかし、真っ暗闇では遠くまで目がきかない。
念の為、かなり高い場所に荷物を置く事にする。
タックルを整えながら、グビリとペットボトルを呷った。
持ってきたパンを頬張り、お茶で流し込んで行く。
遠くの空が赤く染まりだした。
あともう少し。
熱い血が全身を駆け巡って行った。








まだ、飛んで行くルアーがよく見えない中でのスタートである。
全くの勘でアクションを入れて行った。
氏はかたく、ミノーにて始めた様だった。
朝焼けの中、うねうねと流れる潮を見る。
ここか? それともそこか!?
もう、奴らは磯に到達しているのか?
そんな事を思いながらキャストを繰り返して行った。
氏は一か所だけで粘る事は無い。
足を使って移動して行く。
二人の大きなスタイルの違いである。
徐々に明るさが増して行く中、一つ、また一つとルアー交換をして行った。
しかし、魚からのサインを見る事は無い。
キャストに夢中になっていた為に気付かなかったが、どうやら風が弱まった様だった。
不思議な事に、海は大きく姿を変えて行った。
こんなにも早く変化したのには、正直、驚いた。
陽が完全に昇る頃にはもう、全くの凪となってしまったのだ。
それでも、何があるか分からないと自分に言い聞かせる。
しかし、何も起きない事に期待は諦めに変わって行く。
気持ちの折れは、すぐに身体に影響を及ぼすのだろうか。
腰の痛みを感じると、すぐに立っているのさえ辛くなってきた。
おまけに強烈な眠気で瞼が閉じそうだ。
ギブアップ宣言をして、岩山をいくつかよじ登って行った。
おやすみなさい
Rockは寝ます。
頑張ってね!




ここから先、Taka氏の撮った写真をいくつか・・・。

























IMGP0110

岩の上で休トドではございません
氏による確信的な盗撮ですヨ。

ちゃんと載せろって・・・多分、思ってるハズなので出しました。
腰痛いよZzzzz





















IMGP0113

おっと、Takaさん!
ちゃんと釣りしてみえたんですね~
デッカイそのルアーに果敢にアタックして来たのかな?
可愛いメッキちゃんです。
磯で見たのは初めてかもしれない
やっ、やったね






















IMGP0111

どうやら、釣りを再開した直後に盗撮されたモノかと思います。
そこはかとなく漂うイケナイ感じ・・・。
所謂、死臭を放つという後ろ姿かもしれません。
きっとこんな時、考えているのは、食事か、女の子の事ぐらいでしょう。
ちーん。









気がつくと、隣の磯に一人のショアジガーがいらっしゃる様だ。
休まずにジグを投げておられるが、コチラ同様に何も無い様子であった。
最後のあがきと、小一時間ほど真剣にやってみた。
ただただ、凪の静かな海が広がるだけであった。
潔く諦め、空腹を満たす為に潮岬に向かった。
「メガ天丼セット二人前!」、何故だか、気合たっぷりにお姉さんにお願いする。
たまには和食が美味いっ。
味わいながらも、すぐに食べ終わり海を見に行った。
眼下に広がる大海原は静かであった。
少し移動してみようか?
眠気をこらえしばし車に揺られて行く。
海沿いを行くと、どんどんと雰囲気が変わって行った。
良さげかもと、磯におりてみる事にした。


先端に着いたのは、おそらく14時頃だったろうか。
タックルを組んでいると、みるみる内に空模様が変わって行った。
一雨くるんかなあ? そんな雰囲気であった。
しかし、結果として雨は降らなかった。
空は雲に覆われ、その合間から茜色の光が差していた。
それはまるで、夕マズメさながらの光景であった。
奇跡的な事に再び血がたぎる。
おそらく、回遊の時は絶対にやってくる。
そう信じてキャストを繰り返して行った。





その時が来るのに時間はかからなかった。
潮は悠々として大きく動いていた。
強い風が吹きつけたが、我々の背中からであった。
これにより、ルアーは普段よりも遠くまで飛んだ。
ルアーにアクションを入れて感じるこの感覚。
どの様な動きを与えてみても、まるでねっとりと絡む様な動きをするのだった。
うまく表現が出来ないが、まるで潮に絡むという感覚なのだ。
抑えようとしても、自然とニヤケてしまう自分がいた。
コレだ!この感じを待っていたのだ!!


自身はミノーを信じてみる事にした。
一方、Taka氏はシンキングペンシルを選んだ様であった。
しばらくして、魚信を得たのは彼の方だった。
出た!!っと、こちらに向かって叫んでいる。
何? 出たのっ?
私がこたえる方が早かっただろうか、次に氏を見るとロッドが曲がっていた。
ヒット!の雄叫びと共に、強い追い合わせを二発!
とてもスムースな一連の動作の後、すぐさま寄せて行く氏。
上手い!
遠くでのヒットであったにも関わらず、一瞬にして魚を手にしてしまった。



ミノーを巻く手に力が入る。
しかしどうした事か、私には全くアタらないのだ。
もう、辛抱たまらずにシンキングペンシルを結んだ。
唯一の抵抗は、氏の投げるそれとは違うルアーとした事だけである。
すぐに結果は出た。
バシャっと飛びかかって来たのだった。
しかし、ゴンっとした衝撃を残すのみであった。
魚を置いてすぐに戻った氏。
今度はまた違う場所でキャストを再開する。

その間、私には二度、先程と同じ様なバイトがあった。
しかし、どうにも乗らないのである。
次に氏の方を見ると、激しいアクションで巻いている姿が見えた。
ルアーに目をやった瞬間、ガバっと水面が割れた!
全く自然にフッキングを入れる彼。
ロッドのしなりが先程よりも大きい様である。
またもや瞬間的に巻き寄せて行った。
おそらく、氏からはまだ見えていないかもしれない。
どうやら、彼のルアーには二匹の魚が掛かっているのだ。
足下まで寄せ、躊躇う事なく抜き上げて終わった。
ただただ、鮮やかな光景に笑うしかない私であった。




































P1010165

見よ! この満足げな笑みを!!

うそ
朝から、ずっとキャストし続けた氏に、南紀の海の仏様が微笑んだのでしょう。
お見事でした!
やったね!!























P1010162

良いツバスですねっ。
全部、45センチ位でした。
ベイトは7~9センチのキビナゴが数匹。
Taka氏にはやっと秋がやって来たようです。

































IMGP0114

ここにもまた、死臭を漂わせる者が約一名。
この海で何故に釣れないのでしょうか。
日頃の行いでしょうきっと。










その後、暗くなるまで続けたが再び出る事は無かった。
街までの道中、氏が釣れて本当に良かったと思った。

勿論、負け惜しみである。

いやいや、誠の気持ちです。
ここでしばし反省してみた。
何故、私には乗らなかったか?である。
一番はその腕の差。
いや、やっぱり、タックルのせいにしておこうか。
氏のメインロッドは修理中であり、今回、DEFI MUTHOS 110MHを使用されてみえた。
これが絶妙な感じであったのかも知れない。
フックは氏が、ST66 1を使用、私が、ST56 1であった。
少しだけ、氏のフックのが小さい様に思う。
それよりも気になったのは、リーダーの太さと、ルアー結束金具の違いであった。
氏がナイロンの80LB、スプリットリングが#6に対し、私はそれぞれ、100LB、#7であった。
試しに全く同じルアーを投げてみて確認したが、ルアーの動きがまるで違う様に思ったのである。
どうもここに、喰い込みの良し悪しが出るのかもと考えてみた。
しかし、やっぱり腕の差だ。


どっと疲れたので、夜の小物釣りは中止。
翌日、運転の無い私はボトルを抱いていた。
予定の時間にキッカリと目が覚めると、赤い目をした氏が灰と化している。
どうやら、豪快なイビキのせいで眠れなかったと。
お互いにイビキはデカいが、私は気にせず眠れるヒトである。
気になって眠れない、Takaさん誠に申し訳ありません
ポイントに向かうが星空に照らされた海は池の様だった。
昨日とは全く違う様である。
これはダメだとすぐに戻る事にした。
ここで、Taka氏は眠さでダウン。
しばし、ゆっくりと眠って頂く事にした。
勿論、自身もすぐ二度寝である。





数時間後、目を覚ますとすっかり元気になった氏がいた。
太陽もまた、すっかり昇りきっている。
海を見て驚いた。
ワナワナと絡む様に潮がさしているではないか!
すぐに準備し、急いで山に分け入った。
小高い丘から目標の磯を見ると、今まさに渡船がお客さんを降ろしている真っ最中なのである。
おそらく、潮の勢いがありすぎて、一級ポイントに渡る事が難しいのだろう。
荷物を降ろすその釣り師を見て、彼らが上物師の方々であると思った。
我々が邪魔をする訳にはいかない。
もと来た道を急いで戻るのだった。


車まで来て、しばし悩むのだった。
近くの磯は波を被り、安心して出来そうには思えない。
悩んだ末、僅かでも風裏となる場所に行く事にした。
とても人気がある場所で、いつも何人かのアングラーが入っている事が多い。
しかし、おそらく、今は違うエリアに向かっているだろうか。
人がいないとガッカリされる方もみえるが、我々はその逆である。
駐車スペースには一台だけ車があった。

すぐに磯に向かうと、一人の方が、ドンゴロス片手に上がってみえる所であった。
歪に膨らむそれに、沢山の獲物が入っているのは間違いない。
聞けば、今、この海はツバスだらけだと言う。
タギる二人!
しかし、最早、その群れは姿を消してしまっていた。
何とか、居残った奴のワンバイトを得るが、昨日と同じ様に乗らなかった。
ツバスを諦めた氏は、ヒラを探してくるとどこかに消えてしまった。
ツバスが去った今、奴が回遊してこないかと投げる私。
夢中になっていると、後ろで呼ぶ声がする。
振り返ると、Taka氏が魚を持って立っていた。



























IMGP0116

よく肥えたナイスなシオでした。
ルアーを引いていると、急に群れでチェイスして来たとの事。
すかさず、ジグミノーで喰わせた様です。
私は、ジグミノーをあまり信頼していません。
しかし、釣り手によっては良いルアーとなる。
これが、釣りの面白い所であると実感するのでした。
Takaさん、まさに絶好調です。
やったね!!








今の場所に見切りをつけ、そこからすぐの磯に移動する事にした。
直ペンを使った誘い出し、シンペンを漂わせてみたり、瀬際にミノーを通してみたりした。
しかし、どうしても魚が追ってくる気配は無い。
今回、比較的シャローなポイントに入っている為、おそらく使う事は無いだろうと思っていた。
しかし、打つ手が無くなった今、唯一、自身が信じれる物はこれしか残されていないのだ。

そう、好きな、メタルジグである。

二つだけ、そっとケースに忍ばせていたのだった。
約90グラム、シルエットの小さいそれは、おそらくものの数秒もあれば着底するだろう。
今回、自分なりに悩み考えて作った、アシストフックをシングルで付けて来た。
これでダメなら今日は諦めよう。
そう言い聞かせ、約50メーターほど沖のシモリに向かってキャストした。
やはり、すぐさま着底する。
何度かシャクリ上げとフォールを繰り返し、足元まで丁寧に探ってみた。
三投目だったろうか、スルスルと底まで達し、すぐに跳ねさせてみる。
どうやら、良い潮と噛みあった様だった。
再び落とし、巻き上げて来た瞬間、ガツッとした衝撃が伝わって来た!
来た! すぐに追い合わせを入れた。
きいて魚のサイズを計っている間は無い。
一気に巻くのみである。
重量感こそないが、グングンした感触が伝わって来る。
もう、サイズなんてどうでも良かった。
ともかく嬉しい!
魚の姿が見えた時、自然と雄叫びをあげていた。

































IMGP0117































IMGP0119

約一か月ぶり、四回目の釣行の末のボウズ脱出の瞬間でした。
「シオ」、と呼ぶ事すら憚るサイズかもしれません。
しかし、私にとって間違いなく、とても大切な一匹となったのです。
サイズよりも心に残る魚を。
そう実感する貴重な体験となりました。
本当に嬉しかったです。
やったね!!






好きなジグでヒットを得られた事。
また、自身で作った、アシストフックに掛かってくれた事が、喜びに拍車をかけたのであろう。
今回、フックは多用して来た、O社のものとは違うものであった。
同社の7/0程のサイズであったが、しっかりと口に刺さってくれたのだった。
太く、鋭いそのつくりでは、この魚にはいささか強すぎたのだろうか。
強引に寄せた為、大きく口切れしてしまう結果となった。
あわや、フックアウト寸前であったと思われる。
今回、幸運にも助けられたが、今後、更に自分なりに研究して深めて行きたいと思った。
その後、手の平サイズのシオが頻繁に姿を見せる様になる。
足下でのジグに、多くの魚が群がる様にしてバイトしていた。
しかし、このサイズのフックでは捉える事が難しいのだった。
その光景には興奮したが、帰りの時間が来た為、磯をあとにする事にした。


Takaさん、今回もとても楽しい釣りを有難うございました。
また是非、行きましょう。

それでは




タックル

Rod  MC Works RAGING BULL 100XR-1
Reel  DAIWA SALTIGA Z6500EXP
Line  YGKよつあみ PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 100LB


Rod  MC Works RAGING BULL 100XF-1
Reel  DAIWA  10 SALTIGA  5000
Line  YGKよつあみ PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 100LB



Taka's タックル

Rod  DEFI MUTHOS 110MH
Reel  DAIWA 10 SALTIGA 4500H
Line  PE#4
Leader  NYLONE 80LB



  • ライブドアブログ