2011年12月

メバル修行本腰

12月21日の日記








師走ですね。
とても寒いですが、皆様お変わりはございませんでしょうか?
私はと言いますと、本年の締めくくりとして、仕事の方を猛ダッシュで詰めております。
あと数日、最後まで粘りで頑張ってまいりたいと思います。
それと同時に!
釣りの事でも、もう、アタマがいっぱいですね
色々と試してみたい事が浮かび、また、色々とエラーを消して行く妄想の毎日です。
セオリーは詳しくは知りませんが、自身が海に行って、そこで実際に釣りをしてどう感じたか。
それを元にして・・・。
次の釣行にて、何をしたいかを具現化し行く毎日かもしれません。
時間もお金もかかりますが、もし、アカンでもそれが無駄にならない様に努力していたいと思います。
長くなりましたが、いつも通りの乱文を宜しくお願いいたします。












前回、紀東ではメバル釣りの、「何も」、得る事が出来なかった。
結局、過去の経験に基づき、想定するポイント、また、ピンスポットにての良型メバルを確認しただけという結果に終わったのだった。
この時期、そこに奴らがいるのは知っていたし、かといって、反応させる事も何も出来なかったのである。
様々な釣りを経て、それはあまりにも情けない事であると自分自身、痛烈に思うのだった。

天候や潮のせいにするのは、こと、海の釣りにおいてはよくある事である。
勿論、それらにより、釣果が大きく左右される事は、誰もが知る処であろう。
秒刻みで変化し行く、「海」、によって、魚が変わる事は最早、異論の挟み様のない事実であると我が身をもって体感している。
かといって、良いと考えられている状況でなければ釣れないか!?
無論そうではないだろう。
あくまでそれは傾向性であり、勿論、その例外もあるのではと思うのである。
だからこそ、釣れなかった事の言い訳は自分に対ししたくない。
あくまで、自身は下手であると自覚するのみである。

そこで少し考え直す事とした。
数少ない良型がたまたま釣れたという経験をするよりも、例え小さくとも、釣ったと言える経験を重ねるべきではないかと。
また、プラグでの釣りに頼りすぎる事なく、苦手なソフトルアーでの釣りに集中する必要があると。
そこから、今回、向かうエリアを絞って行くのだった。








釣り場に着いたのは、18時を少し回った頃であった。
すでに陽は落ちて、辺りはすっかりと闇に包まれている。
車を停めて少し歩き出すと、ボンヤリと灯る街灯が見えた。
薄暗い明かりが、何とか海を照らしている様である。
更に進むと、やっと水面が見えて来た。
水深こそとても浅そうであるが、風で適度にさざ波立ち、雰囲気は悪くない。
少し沖にはハッキリとした潮目も見える。
よし決めた!
まずはここで少し粘ってみようと。



まず、最初に狙いを定めたのは、街灯からの明かりがちょうど切れる場所であった。
所謂、明暗の境というセオリー通りの部分である。
水深はおそらく、1メートルにも満たないであろう。
なだらかな、カケ下がりにも思えた。
イメージとして、水面下ギリギリを少し速い速度で泳ぐベイトを意識してみる。
キャストしてまずはラインスラッグを回収し、リトリーブ無しで竿の角度を変えて手前に泳がせてみた。
するとすぐに、ブルブルっとした感触が伝わって来た。
二投目、三投目も同様のアタリがあったが、どうにも深く喰い込んでいない様子であった。

実は、小メバル用にと、ワームを少しカットしていたのである。
小型とはいえ、根魚のクチは立派なものだ。
その気になれば、ジグヘッドごと丸飲みにする事も可能ではないか。
しかし、今感じる感覚は、まるでそのテールの先だけをつまんでいる様な感じである。
まるで弄んでいるかの様であり、きっと必死に喰って来てはいないと思った。
そこで、カットせずにそのままを付けてみる。
少し獲物が大きくなれば、本気を出してくれるかもと試すのだった。
するとまたすぐにアタリがあった。
しかし、今度はブルルっとした感触では無く、グッと重みが増す様な感じであった。
どうやら、ちゃんと咥え込んでくれた様である。
クイっとアワセを入れると、キュキュっと締めてくれた。


























P1010237

可愛いメバちゃんが釣れてくれました
リリースして、すぐに同じ部分を通してみる。
すると、まるで同じ様なアタリが出たのだった。
殆ど同じサイズの子が釣れてくれました。
楽しいぃぃ~






このまま勢いに乗るか!?
一瞬、そう思ったのだが、それ以降その場所では反応が得られなくなってしまった。
おそらく、魚は居るのだろうが、何故にか口を使ってくれなくなった。
仕方なく、色々とキャストポイントを変えて行った。
上ずっている奴ばかりではないかもと、少し深場のボトム付近も丁寧に通してみる。
また、大小の石、岩の周辺へもくまなく打ってみた。
しかし、音沙汰は無い。

次に何も無いオープンエリアを探ってみる。
薄暗い明かりが一番当たる部分であった。
そこではよく当たったが、とても小さいものでうまく掛ける事が出来なかった。
先程とは逆に、ワームサイズを小さくしてみたがダメ。
どうにも難しい。


気がつけば、潮位はグッと下がり、沖に見えていた潮目も緩み始めている。
そこは最後にとっておこうと思っていたのだが、消えてしまっては意味が無い!
早速、その潮目に向かってフルキャストした。
表層、宙層、そして、ボトム付近とスイミングさせてみたが、やっぱり何も起きない。
そこで、着水と同時にベールを返し、ゆっくりとカーブフォールをさせてみる事にした。
リトリーブは一切しない。
コッ、っと、とても小さな違和感が出た。
僅かだけきいてみると、ラインの先に生命感がある!
すぐさまフッキング。
グキュキュッ!
今日イチの感触である。



























P1010239




















P1010240

20センチあるかな?
小ちゃくても凄くウレシイのです。
やったね!







二匹目を期待してキャストを続けていると、目に見える潮目は無くなってしまった。
再度、シャローエリアやストラクチャー絡みなど、くまなく探ってみたが全く反応が無い。
そういえば、先ほどまで微かに聞こえていた、パシャっと魚の跳ねる音も聞こえなくなっていた。
潮は大きく下げ、ボトムの砂地がくっきりと見える様になった。
潮の動きも殆ど感じない。
正直、これほど顕著にスイッチが切り替わるとは思ってもみなかった。

少しでも、潮の当たるエリアにと、少し移動して外界に面したテトラ帯に行ってみる事に。
ここは街灯の明かりも届かず、ヘッドランプを消すと真っ暗闇であった。
離れた場所に釣師がいるから良かったが、もし一人だと相当に気味が悪い。
打ちつける波の音がテトラの穴で共鳴し、何だか人の声の様に聞こえてくる
背中の右側だけがやけにゾクゾクして嫌だったが、それでも懸命にやってはみた。
潮は下げきってはいるが、足場からまだ、約5メーター程先まで水面から少しテトラの頭が出ている。
今のタックル、ラインでは、その先、約7メーター位までしかジグヘッドを届ける事が出来ない。
表層を探ってみても反応が無く、今度は少し沈めると手前のテトラに干渉してしまうのである。
自身にはとても難しい。
仕方なく、ここで、シンキングプラグを結ぶ事にした。
25メーター程飛ぶので探り甲斐はある。
しかし、アタリは無い。
渋い中、うまく反応させる事は出来なかった。






その後、色々とポイントを移動してみたが、どこも驚くほど潮位が低くなっていた。
数人のアングラーと出会ったが、メバルの反応は無く、諦めてガシやソイを狙って底を打っている。
年配の方がザリガニの様なワームにて、良型のクロソイを釣り上げてみえた。
その方に、メバルは無理だと何度も言われるので、俄然ヤル気が出てきた。
何度も何度も、底だけをとてもスローに誘って行く。
ブルル!っと来た。
水から上げるとメバルであった。
しかし・・・あまりにも小さい(笑)
すぐに海に帰したのだった。
何が釣れたのか聞かれ、一応、メバルですと言うと・・・。
少し呟きながらそれ以降、とても静かになられたのだった。
渋い中でも喰ってくれる魚もいる。
小物とはいえ、とても奥深いものだと改めて思うのであった。









何か所か釣り歩く内、とうとう最後のポイントまで来た。
海を見ると、やっと上げ始めて来たかの様に見えた。
僅かではあるが、潮も動いてはいるようだ。
浮いた海藻や泡が、ゆっくりと移動している。
灯りの下には、ベイトもメバルの姿も無かった。
船がいくつか係留されており、その陰の部分を狙ってみる事にする。

何度かに一度、小さなアタリが出る様になって来た。
しかし、釣れて来るのは、10センチちょっとの可愛い子供達ばかり。
今夜の最後、それで満足するにはチョット何である。
そこで、先程までに反応を得られたパターンを組み合わせてみる事にした。
まず、目に見えて一番潮が動く場所に移動する。
周りに比べると水深があるのか、少し大きい船が係留されているのだった。
フルキャストして、まずは底をねっちりと探ってみる。
ブルルっとしたアタリが二度あったが、そのままにしておいた。
しばらくして、今度は中ぐらいまではフリーで落とし、そこからゆっくりとテンションをかけて落とし込んでみる。
2~3回それを繰り返していると、テンションフォール中にそれが止まった。
着底にはまだ早いはず・・・。
ハッ!としてすぐにアワセを入れた。
ガッとした手応えの後、グングンっと穂先を絞る!
フルキャストの先の事で、気持ち良い鼓動を味わえた。
最高の瞬間であった。



























P1010244

先程までと少し色が違う様です。
痩せていますが、元気なファイトを見せてくれました。
コマイ魚達の中で釣れてくれたので嬉しかった~
やったね!





















P1010241

この綺麗な目!!
この瞳の虜になっちゃうんですね
有難う釣れてくれて。






上顎にしっかりフックが刺さりましたが、フックを外すと変形していました。
タックルバランス、ドラグ設定によるものでしょうか・・・。
もう少しだけ、太軸のものも試してみようと思います。



上手な方々からすれば、とてもレベルの低い釣りだと思います。
でも、少しずつ、色々と試しながらってとても面白いです。
この冬、増々その魅力にハマってしまいそうな予感。
次は今年最後の釣りとなる予定です。
釣り納めはモチロン、南紀!!
皆様の釣り納めも楽しい時でありますように。

それでは




My Tackles


Rod   13READEN GRF-TR83deep
Reel   DAIWA EXIST HYPER BRANZINO 2508R
Line  RAPALA RAPINOVA-X PE #0.6
Leader SUNLINE FLUORO #1.5

Re Start

12月18日深夜~19日朝までの日記





先日の南紀での釣りはとても楽しく、改めて新鮮な感じを受けたのです。
小さいスプーンやジグ、プラグを持って、トラウトロッド片手に漁港を巡っていた昔を少し思い出していました。
子供の頃より、とても魚が好きで釣った魚を水槽で飼ったり
ルアーで釣れる様々な魚を求める内に、色々な釣りにもチャレンジする様になって行きました。
勿論、身近な海にもいる根魚も狙ってみました。
好きなジグやプラグでも釣れましたが、バス用のワームを使用すると、ガシラやソイなども釣れました。

5~6年程前、長いブランクを経て再び釣りを始めて驚いたのです。
アオリ釣りをはじめ、漁港で楽しめる小物釣りがチョットしたブーム!?となっていたからです。
雑誌をみても、〇〇ングとして大きく紹介されています。
そこでは、とても小さく軽いジグヘッドにて、アジやメバルを釣っている姿がありました。
面白そうだし一度やってみよう
そんな軽い気持ちで始めてみました。




しかし・・・。
私にはとても難しく思いました
まず、軽すぎてまったく飛んでくれません!
水の中でも、何がどーなってるのかサッパリ分かりません
チョット風なんか吹くともうサイテーであります。
水面をすーっとこっちに寄って来るだけです(笑)
結局、小アジや小メバルを何度か釣って、より大きく、重いルアーの釣りへと移り行く事となりました。

実はそれが少し心残りであったのです。
自分には合わない、難しい!っと言って逃げた感じでもあったでしょう。
だからこそ、前回の釣りでは再びタックルを持ってみたのでした。
本命としたのは、南紀のメバルです
勿論、他に釣れる魚がいるなら迷わずそれを狙います(笑)
下手なりに頑張ってみましたが、最後までその姿を見る事は出来ませんでした。
今の私には出会えない魚なのでしょう。
そして・・・。
メラメラと心に炎が燃え上がるのを感じました
いつか必ず出会う!!
まったく、とても単純です。










メバル修行再開とは言うものの、タチウオとのファイトにて貴重なロッドを折ってしまったばかりである。
まず、新たなロッドを探す事からのスタートとなった。
前回の竿も、一応、知らないながらも吟味して購入したロッドではあった。
まずはそのレングス、振った感じ、調子で選んだものである。
ソリッドだとかチューブラーだとか、構造上の事はあまり考えない様にしていた。
沢山、魚を釣ってみないと分からない事だと割り切っていたのである。
今回もまた大まかに考えてみる事とした。
ただし、使いたいラインの太さと、ルアーの重量だけは強く意識する。
あとは、手慣れたグリップの形状である事と、全体的なデザインからその候補を絞って行った。


あくる日、仕事帰りに行きつけのショップに向かった。
幸い、ショアジギングとは違い、この手のタックルはところ狭しと並べられている。
まずは安価な中古品から物色してみた。
っと、運良く!?も候補の一番がそこにあった。
早速、振ってみた。
驚いた事に、自身の想像していた通りの感触がそこにあった。
ただし・・・。
その品の程度は著しく悪かった。
その後、店にある全てのライトロッドを手に取ってみた。
大きく分けて、三つ位の感触に分かれている様である。
実釣にてルアーを引き、ましてや魚を掛けていないので、どれがどうであるかは分からない。
全て買い揃える訳にも行かないので、結局は自身の直観を信じてみる事にした。
この日は手ぶらで店を出た。





次の日もロッド探しをする。
今度はネットを使い、まずは候補のロッドの中古品を探して行った。
いくつか見つける事が出来たが、新品価格とそう大きな開きは無い。

また、繊細な品である為、可能ならば現物を手にとって確認したいと思った。
結局、これも決定打にはならなかった。
今度は隣町のショップまで見に行ってみる事にした。
一件目には置いていなかった。
二件目に入り、うっそうとロッドが立ち並ぶブースに足を向ける。
遠くからでも、とりわけ目立つ青いロッドケースが目についた。
そっとそれに手を伸ばす。
まさに運命的であった。
少なくとも迷いの中にある自身はそう信じた。





「BREADEN Glamour Rock Fish TR83deep」







プライスタグを見て躊躇したのは一瞬であった。
もう心は決まっている。
当然ながら、もっと安価なものでも魚は釣れる。
道具だけにあらず、その腕が何よりであろう。
ある意味、これは自身の覚悟でもあった。
今度は後戻りはしない。
他にはラインと幾つかのソフトルアーを購入した。
まずは比較的近場で魚を探して釣る。
過去の記憶からポイントを絞り込んで行った。
そして釣行日となった。








まず、最初に向かったのは通い慣れた漁港である。
街灯が立ち並び、全体的に明るい場所である。
灯りが届く部分から始め、徐々に暗闇を探るつもりであった。
餌木を投げていた時、結構その着底に時間を要した記憶がある。
潮が動くとよく流れもした。
まず、ジグヘッドは1.5gからスタートしてみる。
フリーフォールにてまずは水深を探ってみた。
しかし、意外な程すぐにラインは止まってしまった。
思ったより浅い様である。
また、ジグヘッドは軽量であるものの、小さく抵抗が少ない為、意外に速く沈むのであろう。
そんな事すら新たに学ぶレベルなのだ。
まだまだ先は長い。




次はルアーのアクションである。
基本的には狙いのタナまで落とし込み、そこからゆっくりとリトリーブするのが自分流であった。
フリーで落としたり、時にはテンションをかけてカーブフォールさせたりといった具合である。
それがセオリー通りかも未だよく分かってはいない。
今回はストレートタイプのソフトルアーを結んでいる。
巻くだけでもそのテールが微波動を生むらしいのだが、自分では感じられないのだ。
不安なので、時折、トゥイッチを入れてみたり細かくシェイクさせてみたりする。
そして一瞬だけ止めを入れる。
見えないが、止めとは言っても完全に静止する訳はないだろう。
前方、斜め下に向かってゆっくりと進んでいるはず。
とりあえず、一呼吸といった一瞬の間が生まれれば良いかもしれない。
そんな事を考えながらアタリを待った。
底付近を通していた頃、コッと小さな変化が手に伝わった。
気持ち間を置いて強くアワセを入れる。
グッ!とした手応え。
しかし、引きはメバルのそれではない。
ともかく何かが喰った。























P1010215

フラッシュ無しでまずは撮影
暗くても怪しく輝いております~






























P1010216

いぇい!
人生で二匹目となるタッチーさんでした
しかし怖い顔してますね。
やったね!









同じ様なアクションで誘っていると、やはり同じ様な感触のアタリが出た。
二匹目のタチウオが釣れてくれた。
不思議なのだが、どうやらほぼ底にて喰って来る様子である。
自身の感覚がズレていて、実はかなり上の層をルアーが泳いでいる事も否定は出来ない。
同じ様にして三匹目をすぐに追加出来た。
しかし、やはり思うに底付近の様子であった。
何故、不思議に思うかというと、タチウオは立って泳いでいるイメージがあるからである。
海底ベッタリから立っていたとして、少なくとも60~80センチ程浅い場所に頭があるのではないか!?
私のイメージでは海底ほぼスレスレを引いている感覚があるのだが・・・。
はたして私がズレているのか、タチウオが立たずに喰って来ているのかであろう(笑)
しばらくすると潮が見るからに止まってしまった。
ピタリと反応が無くなってしまう。
少し場を休める為にも、同じ港内の違う場所に移動してみる事に。


ある場所では激しいボイルが起きていた。
ガボ! バシャ!っと結構な大きさの何かが水面のトウゴロウを襲っている。
大型のカマスか、はたまたシーバスであろうか。
かなり沖にてそれは起きているので、試しに7センチのミノーを投入してみた。
しかし、全く反応が無い。
サイズを落としても同様である。
諦めて足下をヘッドランプで照らしてみた。
50センチちょっとのヒラがギラッと身をひるがえして行く。
次は灯りの届かない真っ暗闇のエリアに移動してみた。
ここは海底に瓦礫が散らばり、そこに魚達が隠れているらしい。
餌師が良型の根魚、ハタなどを釣ったのを見た事があった。
しかし、何度も通してみるのだが、全く持って何も無い。
上から下まで、色々とルアーを通してみるのだが・・・。
水面にはおびただしい数のトウゴロウが泳ぐのみであった。
今一つ、ソフトルアーに自信が持てないので探りきれた感じが持てないのだった。




その後は気になる漁港を三つほどランガンして行った。
スロープに粗大ゴミが沈む場所を探ってみる。
ルアーをフリーで送るとフッと糸がふけた気がした。
すぐにアワセるとググっとした手応えが心地良い。





















P1010219

ガッシーが釣れました
やったね!







しかし、その後は全く沈黙してしまうのだった。
何か所もポイントを見て歩いたが、海中を覗いても小魚の姿が無い。
チビメバル達がロープ際にでもついていそうなのだが・・・。
そこで、過去にメバルを釣った場所まで大きく移動する事にした。
ここに魚がいるのは間違いないだろう。
もし、それで何も無いならば、自身の釣りがズレているのだろう。
到着は午前4時半頃であった。
やがて朝は来るのである。
陽が登り切ってしまうとまた違う誘いが必要であろう。
時間は無い。
しかし、攻めども攻めどもアタリは無い。
おそらく居るに違いないストラクチャーをかすめるが喰ってはこなかった。
すると、沖合でバシャッとボイル音が一つ響いた。
なかなかの迫力であった。
駄目とは思いながらも、小型で飛距離が稼げるミノーを結んだ。
その第一投目、予想外にヒットした。
緩めのドラグが走る。
しかし、ロッドにはまだまだ余裕を感じた。
バラさない様にゴリ巻きで一気に寄せる。
きっとこの感触はアイツだろう。
























P1010220

ええサイズのカマスです!
ラッキーにも喰い気満々の群れな感じ。
ひとまず、メバルは忘れて頑張りました



























P1010225

夜明け前、僅か10分ちょっとのジアイでした。
ワンキャスト、3バイトはあったでしょうか。
フッキングが決まらず、ポロリもかなりありました。
やっぱり、こんな時は魚を掴むのにタオルが一番かもしれません。
暴れるし、ヌルヌルだしフックを外すのに手こずりました。
手返し良くが数を伸ばすコツですね。
メジロでこんな事言ってみたいな







少し明るくなると、ピタっとその祭り騒ぎは収まった。
少なくともミノーには見向きもしない。
メバルを探ってのワームをたまに啄ばむ程度であった。
完全に陽が昇ると、先ほど狙っていたストラクチャーにメバルの姿が見えた。
20センチ代後半のグッドサイズも見える。
やはり、自身の釣りが間違っているのだろう。
リアクション狙いで試してみたが無視であった。
ともかく一晩やりきった。
また次回頑張ります。






















P1010234

大漁でしたので記念撮影

それでは






My Tackles


Rod  13READEN  GRF-TR83deep NEW!!
Reel   DAIWA EXIST HYPER BRANZINO 2508R
Line  RAPALA  RAPINOVA-X  PE #0.6
Leader SUNLINE FLUORO #1.5


新たな光

12月13、14日の日記









前回の釣行からしばらく、喰わない魚達の事を考えていました。
勿論、ただ考えているだけでは釣れません。


もしかしたら〇〇だろうか?
〇〇にしてみては!?



そんな感じで色々と妄想が広がりました。
そして、気になった事をいくつか実釣の為に導入して行きました。
下手な私の、まさに素人考えなので、ここでは恥ずかしくて述べれません
ともかく、色々と振り返りながらも次の釣りの用意をして行きました。


釣行前日、天気予報を見ますと、とても穏やかな海となるだろうとの事でした。
北西の風、約3~4メートル、波高は1.5メートルといった感じです。
二日目の予報はまだハッキリしませんが、どうやら初日の夜より雨となる様子。
本当ならば、初日に気合十分!で挑みたいトコロではありますが・・・。
目指すポイントの好条件には程遠い気がしたのです。
何故だか、前日までの熱がぐっと冷めてしまいました。
そんな時、Taka氏からメールを頂きました。
氏も、別のエリアに一日だけ釣りに行くとの事です。
この時、私は何となく氏に言っていました。
「五目釣り」、でもしてきますよと。


青物道具の準備の傍ら、何気に言ったこの言葉が気になって来ます。
いつもの烏賊道具とは別に、ライトタックルも持って行く事にしました。
のんびりと準備して、用意が整ったのは午前0時を少し回った頃でした。
これからの長旅に備え、南紀特急も充分に暖気してやります。
0時半、いつものインターチェンジより高速に乗るのでした















南紀到着は午前三時半を過ぎた頃であった。
走りながら海を眺めると、月に照らされた水面がキラキラと輝いている。
薄明るい海は見渡すほどの凪であった。
久々に、沖の磯に渡るという選択肢もある。
しかし、おそらくはグレ釣師を気にしながらの釣りになるだろう。
お互いせっかくの休日の釣りなのだから、波長を乱す様な事は避けるべきかと思った。
狙いはあったが、今回は見送る事に決めた。
道中の気温は0度と、とても寒かったのだが、さすがここは南紀である!
コンビニに入ろうと暖房のきいた車から降りると、逆にひんやりと外気が心地よいのだ。
こうなると、もう釣りがしたくてウズウズして来る(笑)
眠気ざましにホットコーヒーを流し込み、すぐに近くの堤防へと車を走らせたのであった。





取り出したのは、所謂、アジ&メバル釣りのライトロッドである。
しかし、残念ながらそれに見合うリールを今は持ってはいない。
いつも、烏賊釣りにつかうものをそのまま使ってみる。
メインラインは、PE1号を巻いている。
おそらく飛ばないなと、ガイドにそれを通しながら思った。
リーダーの先にはスナップを結び、その先に2グラム程のジグヘッドを付けてみる。
非常に苦手であるソフトルアーの釣りなのであった。
案の定、全然飛んで行かない
やっとの事で5メーターほど飛ばし、丁寧に底に向かって送り込んで行く。
っと! フォール中に微かな違和感!
一瞬送り込み、すぐさま鋭角的にロッドを跳ね上げた。
ゴッ! ギュンギュンギュン!!
一気に持ち去る感じでロッドを絞り込んで行く。
くぅぅぅ~気持ちいぃ。
























DSC_0161

ぽてぽてのガシラさんGET!!
幸先イイネ~
やったね!








どの層に魚がいるか分からないので、まずは中層からボトム付近を丁寧に探ってみる。
歩きながら広範囲にサーチしてみたが、どうにも反応が見られない。
今度は中層から少し上を真っ直ぐのスイミングで泳がせてみる。
僅かばかりの魚信を得るのだが、喰うまでには至らない感じであった。
しかし、何というかロッドが繊細だからであろう。
魚が触れもしないのに、何となくその荒ぶる感じが糸を通して指先に伝わるから不思議だ。
辺りは暗闇が包んでいる。
月明かりのみのこの空間には、感覚を研ぎ澄まし、集中力を持続させる力があるのだろうか・・・。
その全てがたまらなく心地良いのだ。
俺はまさに今、釣りをしている・・・。
そんな気持ちがみなぎって来る。
この時、獲物に大も小も無いのだと改めて確信した自身であった。
そこで、自身が信じるミノーにチェンジしてみた。
信じるタナまでフォールさせ、魚の顔色を伺いながら巻くスピードを決めて行った。
分かりやすく、その答え合わせが完結したのだった。























DSC_0165

レギュラーサイズのカマスである
カマスの種類には疎いが、多分、赤カマスなのかもしれない。
普段、ここではベイトという名でしか呼ばないが、とても美味な魚に間違いないのだ。
この子がいるならば、今宵はとても楽しいものになる。
今までの自身の経験上、とてもトリッキーな奴だと認識しているから。
その回遊は神出鬼没であり、ルアーへの反応の仕方も目まぐるしく変わり行くと思っている。
「その時」、を外すと、とても反応させるのが難しい。
結局、この日も激しくパターンが変わった。
ポツリ、ポツリとそのピントが合い、釣果となって行く。
それがまた、この上なく楽しいのであった。
気がつけば、磯に向かう時間などとっくに過ぎてしまっている。
それで良いのだ、少なくともその時の自身はそう思った。
夢中とはよく言ったものである。






















DSC_0173

もう少しだけ飛距離が出せたならと悔やんだ。
群れの本陣には僅か届かず、単発で接岸する個体だけを何とかキャッチする事が出来た。
通称、「アラハダ」。
40センチを超えるカマスをそう呼ぶ地元の方は多い。
フックを外そうと握った感覚が違うのだ。
ペットボトルとそう変わりはない・・・。













アラハダ釣りを満喫した後、気になる磯を見に行った。
悲しいかな、予感は間違ってはいなかった。
今日はボイルもナブラもその気配はまるで無いのであった。
これで、小物探しに気兼ねなく向かえるだろう。
まだまだ、完全な昼の光となる前、アオリとカミナリを探してみる事にした。
しかし、状況はとても厳しいものであった。
予報とは違った風が強く吹きつけ、適格に餌木を送り込む事も困難であった。
また、イメージ通りに餌木を完全に止める事も難しいのだった。
潔く諦め、バス用のしっかりと重量のあるジグヘッドに、アピールの大きいワームを切って付けてみる。
広範囲に砂物、特にマトウダイを意識してみるが、残念ながらヒットは得られなかった。
少し場所を変え、沈み石の上をスイミングさせてみる。
どこからともなく、茶褐色のソイツが現れた。
ゆっくりとしたペースで近付いて来るので、目の前で軽くトゥイッチをかけてみる。
ぱくっ!!
ギューン!っとロッドを絞り込んだ。
それが何の魚であるか分かる程は浅くはない。
寄せてやがて宙を待ってようやく分かった。






















DSC_0178

YES! 
ガッシーさんでした。






















DSC_0176


嬉しいサイズです。
煮付け!? いやいや、丸ごと唐揚げでしょうか
やったね!









とても満足したが、まだ二魚種しか釣れてはいない。
穏やかすぎる海とて、向かわない訳には行かない場所がある。
そう、やっぱり磯には行きたい。
海を見ながら、穏やかではあれど少しばかりでも、目に見えて潮が動く場所まで車を走らせた。
今回、捕食があればマッチザベイトの更に小さいものを投げるつもりではいた。
しかし、磯に立ってよくよく海を見るが、どうにも平和な感じに包まれている。
そんな中、ひたすらにその捕食を待つつもりは無い。
また、とても小さいルアーで回遊を待つ事も自身には難しいのだ。
ならば、こっちから行かせてもらうのみ。
今日は派手に行こう!






















DSC_0180

すぐに水面が割れた。
ジュボ!っと出て、寄って来たのはこの子でした。
ペンペンちゃん
もう、12月の半ばなんですけどね~
楽しませてくれて有難うね。
やったね!








数時間、繊細な釣りをしていた為か、いつもの磯の釣りでもその意識がいささか違う。
いつもなら、重く、豪快で速い釣りをこなしていただろう。
しかしこの日、重いのには変わりはないが、なるべく繊細に扱う様にしていたのだった。
そしてまた、小さい水柱が上がる。
そして、自身の理想とするタイミングでアワセも決まった。























DSC_0182

小さいですがとても嬉しい一匹でした。
やったね!













残るはあと一魚種である。
遅い昼食をとり、急いで地元の釣具店に向かったのだった。
ソフトルアーにてもう少しだけ飛距離を得たい。
結果、更に重いジグヘッドの3グラムを購入する。
そして、日没前より気になるポイントに入ったのである。
しかし、何をしてみても全く反応を得られないのだった。
狙いはメバルであった。
ココかという場所をしらみつぶしに撃って行った。
しかし、結局、本命からの何も得られなかった。
再び、場所移動して狙って行く。
ジグヘッドを3グラムから2グラムに落とし、少しだけ引き方も変えてみた。
静かに引き寄せていたその時である!
カツンっと明確なアタリが出た。
迷うことなく即座にフッキングを入れる。
ジイィィィィー!!
緩めにしていたドラグがけたたましく鳴った。
何事か!?っとすぐにリールを巻くと、強くロッドが絞り込まれて行った。
とうとう喰ったか?
一瞬、期待するがその引きはどこか変なのだ。
今まで自身が体験したものではない。
絞り込みをかわし、やっと持ち上げた所でパキっと乾いた音が鳴った。
何と! ロッドが折れてしまったではないか!
ただ、ラインは充分に余裕がある。
穂先が無くなってはいるが、そのまま抜き上げる事にした。
そして宙を待ったのはコイツであった。
























DSC_0185


南紀のタチウオであった。
三重、そして南紀までずっと通い続け、どうにも出会う事が出来なかった魚です。
諦めて、何度、大阪遠征しようと考えた事か(笑)
釣れない事はないのですが、自身知る限りではとても狙える期間が短いと思います。
ましてや、その接岸を知る情報網も無い。
釣ったではなく、釣れたという結果となりましたが、素直にとても嬉しかったです。
やったね!!
















やっと、五目釣りを達成しました!











翌朝、とりわけ水色が良かった磯に再度エントリーする。
結局、予報通りの雨が降る事は無かった。
稀に見る穏やかな海であった。
残念ながら見えるベイトもまた皆無であった。
いつもとは逆に潮が大きく流れている。
この潮で釣れた試しがない。
磯からあがり、何か所かポイントを見て帰るのだった。



今回、青物とは別の釣りを真剣にやってみた。
釣れないまま数時間って時もあったが、その全てがとても面白く、改めて新鮮でエキサイティングであった。
やはり釣りは何でも面白い。
また、南紀の素晴らしい海を再確認する事が出来た。
改めて、この小物釣りを真剣にやってみたいと思った。


それでは




My Tackles


Rod  FINEZZA GOFS-862UL-T(殉職)
    13READEN LC90 shallow/longcast
Reel   DAIWA EXIST HYPER BRANZINO 2508R
Line  SUNLINE  PE #1
Leader SUNLINE FLUORO 1.5&3号



Rod  MC Works RAGING BULL 100XF-1
Reel  DAIWA 10 SALTIGA 5000
Line  YGKよつあみ WX8  PE #4
Leader  FLUORO  60LB







混沌

12月6日、7日の日記





前回の釣りで考えさせられる事が沢山ありました。
なによりも、魚を目の前にして喰わせられない事。
それが、一番大きい事であったと思います。
思えば去年のこの時期、青物によるボイル、ナブラに翻弄されきっていました。
何度も通いましたが、結局、全く魚達が沸いている場所にルアーを届ける事すら出来なかったのです。
どこか虚しさを感じ、自身が好きな釣りへと移行して行きました。
結局、晩秋の釣りに強烈な苦手意識だけを残す結果となりました。



前回の釣りでは、いささかその動機が不純であったにも関わらず、例年通りの海が私たちを迎えてくれました。
それを思うと、今の海を無視する事が最良とは思えない自身がいたのです。
果たして、苦手だから、難しいから、違う釣りに向かったり、釣り自体をお休みする事がベターなのか・・・。
今の私には、「NO!」、の気持ちが強い様でした。
分からないから、難しいからこそなのかも知れません。
今では気楽に楽しむ事が出来る釣りさえ、その当時は全くの冒険でありました。
まだまだ駆け出しの私です。
知ったふりをして楽しむのは早過ぎる!
真向から挑戦するしかないと思いました。








とはいえ、釣行を振り返って考えてみるが、全くもってその突破口の足掛かりさえ思いつかないのであった。
メインとなるベイトは、「トウゴロウイワシ」、である。
別に特別なベイトではない。
しかし、この晩秋において、その名はバッドネーム以外の何物でもないのだ。
それはあくまで、自身の思い込みでの事である。
すなわち、自身の釣りで経験した全ての事からの印象でしかない。
何度も言うが、全ては自身のイメージなのだ。
しかし、その擦り込まれたイメージを掃うのは非常に困難である。
誰のノウハウを鵜呑みにする事なく、自身の経験こそ重きとやって来たのだから。





果たして、このベイトであるからどうだという事では無いかも知れない。
あくまで、自身の考えであるので、どうか真に受けないで頂ければ幸いである。
それよりはむしろ、この晩秋に起こりえる、対象となるフィールドの地域性が大きく影響していると思うのだ。
勿論、あまりに複雑な海を読む力は無い。
曖昧に、不思議な潮の力、そして風の向きなどが大きな要因ではないかと予想するのみである。
本当に、その海をよく知る方々からすれば、Rockbeachは何を言っているか!というレベルの話だろう。
休日アングラーの私が、たまに釣りをするといったレベルでの妄想に他ならないのだ。
それをふまえた上での、むしろ疑問提起といった事と捉えて頂くと有難い。



ともあれ、この時期に起こり得る、ボイル、ナブラは一種異様な感じがするのである。
分かりやすく、ナブラと限定してみる。
数多くの魚達の群れが、また数多くのトウゴロウの群れについていつか爆発的にそれは起る。
まさに海面の爆発である。
それを目の当たりにした方ならば、その感覚はよく分かって頂ける事かと思う。
凄まじい音と共に、その水飛沫で白くかすむ感じだろうか。
そこに疑問を抱くのである。
厳冬期や、春や夏にはそこまでのものを見る機会は無かった。
ベイトに狂う群れを見る事はあっても、どこかその群れの意思は別々であると感じたのである。
しかし、この時期に見る、それらの意思はどこか一つであると感じるのだ。
個々の意識とはまた別に、群れとしての一つの意思を感じるのである。
まるで大きな群れが、一匹の魚として行動しているからなのか、沸いていない時には何をやっても反応を見せてはくれなかった。
もしかすれば、そんな中でも一匹を誘い出す様な事で釣果を得た方もみえるかもしれない。
しかしながら、私には残念ながらそんな経験は無いのである。






今回、自身が目をつけた場所ではそんな感じには魚は出ない。
ナブラにはならず、単独もしくは少数の群れが決まった捕食ポイントにて殺る感じであった。
始めたばかりの頃、丁度この時期に行く度に釣果を得た経験がある。
全く何も知らず、結んだのは定番のルアーであり、通う内により飛距離が出るもの、よりオートマチックにアクションが出るものへと変換していた時期であった。
それでも、行く度に嬉しい釣果を得たものである。
しかし今、それでは全くもって何も起こせないのだった。
当時と全く同じ仕様で試してもみた。
それでもどうにもならなかった。
その時と少し違うのは、風、波、そして水の色であろうか・・・。
誠に大きな違いではあるが、魚達が沈黙している訳ではない。
むしろ、より激しく餌を求めている様であった。






果たして、そのルアーのサイズであろうかと、大幅なるサイズダウンを施してみた。
やり始めた当初は、同じトウゴロウベイトでも、14センチ位のルアーによく反応が見られたのである。
当時の記憶では、最小のトウゴロウは5~7センチ程であり、大きいもので12~13センチといった具合であった。
そんな状況でも、ルアーサイズにそう関係なくバイト、ヒットは得られていたのである。
しかし今期、どうしてもよく使うサイズで反応が無い。
苦汁の決断ではあったが、釣行前に急遽そのダウンサイジングを実施するべくショップに向かったのである。






















P1010203


釣友の経験則からも店頭にて揃えれるものを手に取ってみた。
全くの思いつきで集めたものであるので、自身の理想通りではないのだが。
そえでも充分過ぎるくらいに感じた。
あとは手持ちのルアーと合わせて行くのみである。
青物御三家とはまた別に、本命の魚がいるかもしれないので、各々のフックセレクトには余計に時間を要した。








結果として全く太刀打ち出来なかった。
地形的な変化から、出るならば必ずココだろうという磯に立った。
全く予測通りの地点にて捕食は繰り返されたのである。
あとは投げるタイミングを見計らう位であった。
しかし全くの無反応である。
今回、ただただルアーだけを意識してはみた。
果たして、投げるタイミングはどうであったろうか。
投げ込む位置、通すラインはどうだったろう。
そんな技術的な事にも疑問が残る。
また、当時とは少し使う道具も違っているという事。
ロッドやリールといったタックルだけの違いではない。
絶対的に信頼のおけるタックル、そしてシステムが問題であるかもと改めて考えるのだ。



二日目、これらを捨てて全く違う場所に向かった。
全ての引き出しを使ったが何も起こせないのだった。
他の釣りにて僅かな獲物は確保出来てはいた。
しかし、あくまでも楽しむには程遠い釣行となった。
切られ、負かされるよりも辛い事。
今日のこの日を忘れはしないだろう。



それでは























TV

11月29日、30日の日記






ブログ更新が遅れております。
私が拝見させてもらっていますブログの方々は偉い!
そのだいたいが当日か、少なくとも翌日には更新されてみえるんですね
見ているこっちも、まさに旬の情報!って感じでワクワクしちゃいます(笑)
当ブログにはカビがはえてますね~それらに比べますと
帰ってきて、キーボードを叩きたくない位に頑張っているんですヨ。
下手ヘタな釣りキチが、精一杯に背伸びしてるんでご勘弁下さいませ。
それでは、今回の釣行の記憶をたどります。









何時の事だったか忘れてしまったが、夕ご飯を食べながら流れるテレビをみていた。
そこには懐かしい顔があった。
ウッチャンだったかな!?
コンビでお笑いやら、司会やらやってみえて人気のある方だと思う。
昔から、テレビにうとい私だからよく分からないんだけど・・・。
どうやら、エサになるイカを釣ってそれで獲物を獲るらしい。
ご飯とお酒に夢中で途中は省略
再びテレビに目を向けると、とても刺激的な映像が流れているではないか!
珠玉のブラックダイヤモンドが引き上げられていたのである。
その漁師の方よりも大きく見えた。
何の事はない、それでスイッチがオン!っとなった。
実に単純な私である。

さて、どこに行くかなと妄想していると、釣友のTaka氏から連絡を頂いた。
激務の毎日を過ごし、やっと時間に余裕が出そうとの事であった。
とりあえずイキますかとすぐに釣行が決まる。
今回は私の気持ちが強かった為、ちゃんとご相談もせずに行先を南紀に決めさせて頂いた。








初日、まず向かう事となったのはお気に入りの場所である。
季節的な普遍性のある出会いを求めての事であった。
要するに、何年も通っていればその傾向性が分かってくるという事である。
更に言うならば、情報に一喜一憂などしていないで、コツコツとフィールドに向かうしかないのだという事。
本当に楽しく、息が詰まるほどのドキドキ感を求め行くだけである。



ポイントにはまだ真っ暗な頃から入った。
魚だけでなく、良い烏賊が釣れたらなお嬉しいからであった。
到着後すぐに、氏と静かにシャクシャクして行くのであった。
残念ながら当日はアテ潮の様であった。
せっかく遠く飛ばしたはずの餌木が、すぐにかなり手前から上がって来てしまうのである。
それを見越して、小型でかなり重い物を使ったのだが・・・。
根本的な解決には至らなかった。
静かに見えて、意外にも潮は効いているのだろう。
遊びの釣りではあるが、そこは数少ないアンテナとして海を知るのだった。
どうやら、Taka氏は烏賊を止め、その時に向かってタックルを準備している様であった。
私はといえば、難しい海に烏賊を求め必死になっていた。
その時である。





目の前にて、ドカン!っと重量感のあるボイルが突如として沸いた。
水の音が違う
磯際、まさに足下にて数回、少し場所を移動しながらそれは起きた。
まだまだ、星空輝く空の下での事であった。
全く準備が整っていない私は、そのままのタックルのままヘビーミノーを投げた。
パン!っという嫌な音と共に、ルアーは彼方に消えてしまった。
全く、負荷無く投げたつもりであったが、いささか使い古したラインには刺激が強すぎたのだろう。
バカバカと起こる捕食を横目に、息も絶え絶えにメインタックルを準備するのであった。



準備が整った頃、お約束の様にそれは静かになるのだった。
届かない遠くにて、豪快なそれは続いてはいる。
それでも、何十分に一回くらいは近くにてそれは起きた。
コレぞというルアーを投げ、喰え!!っと強く念じて静かに反応を待った。
しかし、全くもってアタリはない。
完全に日も昇った頃、いよいよとジグを結ぶのだった。
表層にはおびただしい程の、トウゴロウイワシの群れが溜まってはいる。
しかし、ベイトはそれだけではない。
その事を知ったのも、昔からここで何度も竿を出して来たから。
しかし悲しいかな、それを知ってはいても、魚を騙すだけの腕を持ってはいないのだ。
考えられる有効な手段を全て試してはみた。
しかし、何も起こせないのだった。






諦めて竿を置きそうになった頃だった。
目に見えて分かる流れの中、モワモワとした鼓動が見てとれた。
まず、ツバス達がその沈黙を破った。
ガチャガチャと派手な喧噪を生むのだが、全く何て事はない迫力であった。
その光景に笑みがこぼれた瞬間、それまでの和やかな光景が一転する。
バシュッ!!っと水面に糸を引いたその瞬間、神々しい程の姿が宙を舞った。
ブラックダイヤモンドであった。
その姿から想定するに、今日のラインシステムが全く不安になる程だった。
やはり、奴はそこに来ていたのである。
全くいかがわしい程の理由での釣行ではあったが、そこは通った私の歴史であるのだ。
こうしてブログを見て頂ければ、どなたもそれを伺い知る事は出来るだろう。
私も昔はそうして色々と学ばせて頂いたものだ。
だからこそ、あえて書かせて頂くのである。




情報に対し、相当に悩んだ時期がある。
数少ない媒体が常に、情報が命であると言うからだ。
はたして本当にそうか???
今、まさに熱い情報を目の当たりにして、幸運にもそこに立てたとして・・・。
はたして、そこで本当に魂から熱くなる様な釣りが出来たであろうか?
私の経験則では、答えはノーである。

海は一瞬として同じ顔を見せないのかも知れない。
特に私が求める魚達にいたっては。
ましてや、そこで釣り切る事が出来る、凄腕のアングラー達の様な釣りが展開出来るか?
勿論、私には出来なかった。
極論すれば、情報が本当に有効なのは、シーバスであり、メバルであり、アオリイカかもしれない。
相当に乱暴な言い方であろうが、今現在の自身では思わずそう言ってしまう。
こんな私でさえ、釣れる海ならば釣れるという事。
各々、その基準となる海は少し違うのだろうが、厳しいと感じる中での、稀有なヒットを導ける様に日々精進したいものである。






結局、奴と真向勝負が叶ったのは二度ほどであった。
こちらに向かって喰いの向きをとっている間の刹那であった。
私も、Taka氏も、自身の夢に向かって精一杯にキャストをした。
私にいたっては、その信じるルアーでのガチ勝負であった。
しかし、結果は何も無い。
全くもって奴の目にはうつらなかったのである。
ボイルからは魚のサイズを読む事はとても難しいのだが・・・。
その後、メジロ、そしてブリかもしれないボイルは数度あった。
しかし、どうしても奴らの興味を得る事は出来なかったのだった。







そろそろ、夕方という頃、万を期してアオリ狙いをしてみる。
この時期、本気でここを叩いたら、まずは良い思いをするだろうって場所に入った。
勿論、Taka氏と二人なのだが、本気ゆえに互いに全く干渉しない。
話しもしないし、立つ場所も全く違うのである。
ここでも自分はありったけの引き出しを使った。
結果、全くの無反応であった。
おそらく、地元のエキスパートだろうか。
仕事帰りにその制服のままに来られた。
多分、いつも竿を出されているのかもしれない。
絶妙な間で、勢いのある潮の中、徹底的にボトムだけを攻略してみえたのである。
横目にも、その凄さは充分に伝わって来ていた。
ナマコだけを四つ程ひっかけ、彼もまた何も感じられない様であった。
根には一切触れず、際のナマコだけを引っ掛ける釣り・・・。
私にはとても笑えない瞬間であった。







あくる朝、違うヤツを求めて深場に向かう事にした。
氏にとっては初めてとなるこの場所も、今の私には改めて興味深々のポイントである。
夜明けよりもずっと前に入った。
輝く星空の下、話した内容はここでは述べれるものではない。
身の毛もよだつ猥談である
氏の名誉の為に言うが、猥談好きは私だけ。
結婚し、落ち着いていない私はまだまだ現役である
そこは・・・Rockという事で軽く流して頂きたい。






薄暗い内よりヒットは連発した。
季節外れ?のシイラの猛攻であった。
何をしていても喰うものだから、本命へのアプローチが全く霞んでしまうのだった。
それをかいくぐって、本命を狙い打つ術を知らないのである。
すぐに、そんなシイラ達を避ける釣りとなって行った。
やりたい事は他にあるのだが、それでは罪の無い彼らをただただ傷めるだけの作業となってしまう。
私も氏も、それだけは強く避けたかった。

可哀想で仕方ないから。
よって、すぐさまにレンジを変えて行った。
予想とは裏腹に、それに期待もしていない獲物が喰うかもしれない・・・。

しかし心は複雑であった。
おそらく、それでは奴に届かないから。
結局、ただただ、いたわる様に彼等をリリースするだけの作業が続いたのである。
最早、気持がもたなかった。
釣り上げられてからも、全く静かにしない彼等を前に、健全なるリリースは不可能であると判断。
心が痛んだので納竿するしかなかったのである。
釣った魚は食べる方であるが、そこは自身、微妙なルールがある。


結果として、ただただ喰わないという記憶だけが擦り込まれた釣行であった。
どうにも、今の魚に合わせる事が出来ないのであろう。
全くもって、自身の不甲斐なさを考えさせられるのだった。


それでは
















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