8月15日の日記






今年の盆休みは、14~16日の三日間を頂く事が出来ました。
しかし、急な仕事の予定が入り、一日通して休めるのは15日のみとなってしまいました。
人が多いだろうなと悩みましたが、天気予報を見ると少し荒れそうな感じ。
もしかしたら、それに躊躇して出足が鈍るかも
その予感にかけてみる事にしました。







早めに現地入りして少し休んだ。
たとえ、一時間でも眠るとその後がとても楽になる。
真夏の釣り、いや、自身の釣りにおいてはこの仮眠が重要だ。
一日中、ヘビータックルを振り続ける体力、そして投げ続ける為の集中力の持続には欠かせない。

今回は二時間ほど眠れたろうか。
あとは無事に船が出るか。
闇夜の為、殆ど海は見えないが高台に立った。
沖からの風が髪を揺らす。
南風であった。
はたして、潮の流れはどうだろう。
南の波を打ち消してやくれないか?

ここからでは遠くて殆ど分からない。
他の磯の数々も頭に浮かぶ。
しかし、どうしてもそこでやってみたかった。
奴が入っていないか確かめたかったのだ。
一か八か、渡船屋の扉を開けた。






待合室には数名の方がいらっしゃった。
ともかく、まずはと受付を済ませる。
よく見ると、ルアーマンらしき方々が殆どであった。
車に戻り準備を始めると、一人の方が近付いてこられた。
痩せてとても高い身長の彼。
ブログ等でお写真をよく拝見していたのですぐに分かった。
かずやんさんであった。

お話をお聞きすると、もう一人お連れ様がいらっしゃるとの事。
こちらは、ネットでよくお世話になっている、ツーリオさんとの事であった。
関東から関西に帰省されており、それでお二人での釣行となったそうである。
お二人とお会いするのは初めてだが、以前からご一緒したいと思っていた為とても嬉しかった。
今日も楽しくなるなとワクワクして乗船を待った。









心配していた波だが、思った程はきつくはない感じに見えた。
これなら、目標としている磯に立てるかもしれない。
船が進む内にそんな期待が膨らむ。
船頭は何もおっしゃらない。
やがて、船はその磯へとつけた。
よし、今日もやるぞ!
磯を踏みしめながら思う。




ともかく、今日の一番は好きなポッパーを投げたかった。
アイツが入っているならば出るかも知れない。
そう思い、まずは潜んでいそうな場所にルアーを届けて行く。
しかし、何投もするが反応は無かった。
それではと、今度は回遊するであろうコースを探ってみる。
陽が昇るにつれ、エサを求めてそこにこないかと待ち伏せる作戦であった。
しかし、こちらも無反応に終わる。
魚は居るかも知れないが、引き出す事は出来なかった。
ならばと、今度は違う獲物にシフトして行った。






今回、自身がとった策はルアーサイズを落とす事であった。
特にベイトが見えていた訳ではない。
何となくではあるが、今ならばこのサイズかもと小さいものを選んだのである。
小さくて飛ぶもの。
そして、思う様に動かせるもの。
これがなかなか難しい。
過去から色々と買い集め、沢山のルアーを試してきてはいるのだが。
自身が信じれるものは僅か数個である。
もし、他の誰かであれば、全く違う様にそれを操れるかも知れない。
あくまで、それは自分というアングラーにおいての事である。
だからこそ、商品名を述べる事はないのだ。







結果はペンペンの猛攻というかたちとなった。
ペンペンを避けたければ、それなりのアクションのもの、そしてサイズを用いれば良いかも知れない。
おそらく、それは確かに出来る事ではあると私は思う。

しかし、はたして、狙いの奴らだけが違うベイトを偏食している様な状況だろうか!?
その時の自身はそうは思えなかったのである。
勿論、ルアーを泳がせるレンジ別に、異なる種類のベイトを想定はしている。
しかし、こと表層付近においてはどうか?


ペンペンがその時に好むものを同じ様に求めるのかもと仮定したのだ。
よって、ペンペンを何十匹も釣るつもりで奴を待つ事にした。
問題はいかにペンペンを上手くバラシ、釣り上げたならば上手に逃がせるかに焦点を置いた。
結果として、ペンペンを傷めない様にするあまり、何度も腕や足にフックが突き刺さる事になった。
フックは身を貫通し、暴れまくるペンペンである。
声が出るほどに痛かった。
しかし、瀕死の姿にさせるよりはマシだ。
心は痛くは無かった。






殆ど休まずに投げ続けた。
ルアーを変え、レンジを変え、やるだけの事は全部試しただろう。
しかし、どうしても奴に出会う事は出来なかった。
少しの時間、お二人とお話をさせて頂いた。
もしかしたら、私よりずっと釣りを、そして魚を愛してみえるかと感じるのだった。
逃がしたと思い込んでいたペンペンの一匹がタイドプールに取り残されていた。
私は全く忘れてしまっていた。
かずやんさんがそれに気付き、可哀想だから逃がしてあげようとおっしゃった。
私だけではうまく捕まえる事が出来ず悩んでいると、疲れてみえるはずのお二人も一生懸命に手伝ってくれた。
私のミスにも関わらずである。
まだまだ、自身は足りないと痛感した。




帰り際、かずやんさんがルアーを差し出して言って下さった。
氏のハンドメイドルアーである 「鬼殺」 であった。
それも、何と!記念すべき初作のものとの事である。
それを何と、この私にプレゼントして下さるというのだ。
本当に嬉しかった。




























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投げさせて頂いたのだが、ある入力をすると、なまめかしい程のイレギュラーな動きを見せるのである!
矛盾した言葉ではあるが、出したいトコロでその摩訶不思議なスライドアクションが出るのだ。
しかし、その動きはランダムであり、よってあえてイレギュラーと述べる次第である。
ともかく、私的にはとてもたまらないアクションである。
いつか、真冬の海で使い倒したいと思う。


かずやんさん、ツーリオさん、本当に有難うございました。
また機会があれば是非とも宜しくお願いいたします。



それでは