2013年04月

今日イチ

4月10日、11日の日記











久々の連休となりましたが、二日目には仕事が入るかも
そんな休みに磯釣りに行く事にしました。
少し前、ご一緒できなかった、Taka氏との釣りです
氏との南紀は久しぶりなのでとても楽しみ!
しかし、互いに二日目は分からない為、現地集合となりました。














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色々と忙しく、こうしてフックが出来上がったのも前日の朝でした。
睡眠約2時間、就業後に更に用意におわれての出発となりました。







いつものパーキングに着くと、おそらく、氏のものと思われる車があった。
彼は最近、車を買い替えたらしかった。
詳しい特徴は聞いてはいない。
また、氏にも新しい南紀特急の事は伝えてはいなかった。
おそらく、互いに勘で分かるだろう。
そんな感じである。

先に到着され、仮眠をするからとのメールを頂いていた。
着いたら連絡して欲しいと。
しかし、眠っている彼を起こすのは気がひけた。
そしてまた、自身も少し寝たかった。
ほぼ徹夜の二日目はさすがに辛い。


ウトウトしかけた頃、ふいに携帯が鳴った。
Taka氏からの電話であった。
どうやら、起きて待っていてくれた様であった。
逆に申し訳ない事をしてしまった。
やはり、めいめいの車がどれかはすぐに分かった。
暗闇でナンバーは見えないし、似た様な車は何台も停まっている。
そんなところが良い。
今回も楽しい釣りになるなと胸は膨らんだ。
けど、もう少しだけ寝かせて・・・。
無論、実話である。
















少しだけ寝坊し、急ぎでコンビニに立ち寄った。
朝食と飲み物を買い込み、二台でポイントへと向かう。
少し走り、駐車スペースに入ると数台の車があった。
平日とはいえ、陽気も良くなってきた為に釣り人も増えてきたのだろう。
すぐに車を停め急いで準備をして行った。

久々の釣りの為、氏はもう少し準備に時間が欲しいとの事。
よって、先に自身が向かう事にする。
おそらく、数人の先行者が既に入られてみえる事だろう。
はたして、立てる場所はあるだろうかとの不安を胸に進むのであった。














やがて目的の場所へ着くと、思いのほか人影は無い。
否、闇に少し目が慣れると、ようやく一人の方の姿が見えた。
起きてらっしゃる様子で、早速、ご挨拶をさせて頂くのだった。
何釣りの方なんだろう?
暗闇では伺い知る事は難しい。
そこで、素直に何狙いですかと聞いてみたのである。






「ヒラマサ」







気持ち良いほどの即答であった。
否、これほどスパっとお伝え頂いた事に驚いたのが正直なところだ。
そしてまた、どこか懐かしい感覚であるなと思った。
紳士的な感じのする方で、隣で釣りをするのを快諾して下さった。
誠に有難い。


やがて、Taka氏も到着する。
随分と後に出たはずであったが、想像よりずっと速くて驚いた。
いったい、どんなスピードで歩いてきたのだろう!?
まあ、彼なら有り得るなと納得する事にした。
しばしの間、談笑していると遠くの空が紫に染まり出して行く。
こうして、今回の釣りは幕をあけた。











今日も自身はポッパーからのスタートだ。
やはりこの時間、例え釣れなくともこの派手なポッピングが良い。
いかにも出そうな感覚にドキドキしながら動かすのがたまらない。
殆どそれだけの為である(笑)



まったりとポッピングを続けながら左右を見てみる。
特に右隣の方の釣りには興味深々であった。
なるほど、きっと以前に良い思いをされたのであろうか?
あるアクションを執拗なまでに繰り返されてみえる。


左隣、Taka氏のアクションはどうか?
氏のそれは華麗である。
彼のその屈強な姿からはなかなか想像できないほどに美しい。
既に数種ルアーを換えてみえるが、その、どの動きも実に素晴らしいものであった。
これで、本当に数か月ぶりの磯と言うのだから驚くばかりである。
潮流は少し違うとはいえ、同じ海でこうも違ってルアーが泳いでいる。
それはルアー本来の動きと、そこから更に操る動きの妙であろう。
釣り手が変わればまた、幾通りもの動きが生まれる。
改めて実感する。
















完全に陽ものぼり、何も無いまま時間だけが過ぎて行く。
少なくとも、今ここにいる、我々の誘いに出てくれる魚は着いてはいない。
あとは回遊してくる奴を待つか、回遊して来て居着く奴を待つかになる。
もしくは、静観している奴のスイッチを入れる何かが起きるのを待つか。
そんな事を考えながらキャストを繰り返す。


気分転換にと自身は少し離れたサラシ場を探ってみる事にする。
案の定、そこでも何も起こす事は出来ない。
休憩に戻ると、Taka氏のルアーに何かのチェイスがあったとの事だった。
小規模のグループの様だが、ちゃんと青物は回遊している様子である。
持久戦だね!と休憩を挟みながら投げ続けて行く。
その後、普段はあまりやらない誘いをしてみる事にした。










やはり難しいよな。
10投位して集中力が途切れて来る。
そんな時、自身はいつも無意識でキャストしているのかも知れない。
今回もまたそれに直前まで気付かなかった。
雑にアクションさせながら速く巻き寄せる。
瀬際まで約2メートル、
もわっと海面が盛り上がってルアーが溺れた。

あ!出た・・・。












チョイ投げしてポコポコポコ。
ガポ! もわんっ
あ! また出た・・・。
今度は見えたぞハマチっこ!!
























再度チョイ投げしてモコモコモコ。
ガバ!! グンッ
あ! メジロやん・・・。
喰ったで!!





























ぷんっ


















ガチン!!
弾かれたルアーがバッド部分を直撃した音である(ひや汗)
やはりというか、瀬際30センチの攻防はとても難しい。
なかなかタックルに自身を合わせられないのである。

さっきメジロ喰ったんやけどな~
どうしような、これが今日イチやったら。
Taka君のチェイス、俺のバラシが今日イチやったらどないする!?


題名にもある 「今日イチ」 とは所謂、ワンチャンスの事。
何だかんだ言いながら釣りをしているのが楽しくて、冗談として笑っていた言葉であった。
思えば、殆どがこの 「今日イチ」 ばかりではないか!
それも気を抜いてやっている時ばかり。
うん、きっとこれは 「殺気」 とも密に関係していると思われる(笑)



ご想像通り、これが今日イチであった。









昼すぎまで粘ったところで、水面に漂う汚れた泡にげんなりして上がる事にした。
少し遅めの昼食をとると猛烈な眠気がやってくる。
あかん、寝よう!って事で仮眠する事に。
しかし、うまく起きれなかった。
目が覚めたのはもう夜であった。


そこで、アジングしようという話となる。
いつもなら、比較的イージに魚信を得る場所であったが。
この日はサッパリであった。
水面に群れる小魚を狙い、沢山のアオリイカが群れている。
チビ餌木で狙うも全く無視!
きっと、これは釣れないイカなんだ(笑)
そんな冗談を言いながら、堤防に座り込み糸を垂れる。
時にはこんな釣りも良い。
瞬く間に時は流れて行った。



























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ジィィー!!っという音で静寂をやぶったのはこの子でした。
あービックリした
焦る私を見て笑う、Taka氏。
ナイスサイズなムツさんにニヤケル私。
急に吹いてきた強風にも負ける事なく 「ムッツリング」 に精を出すのでした。











二日目。



結局、まあまあな時間まで釣りをしてしまった。
幸いにして、二人とも二日目はオフにする事が出来た。
目覚ましをセットした午前3時に二度寝する私。
コンコンっと窓ガラスを叩く氏を見て、車上狙いと勘違いしてキレてしまった。
寝ぼけていたとはいえ、誠に申し訳ない気持ちになった。
反省
とはいえ、早速、磯へと急ぐのだ~










前日の夜から吹き出した西風によって海は荒れていた。
真っ黒な水の塊が大きく動いている。
夜の海は恐ろしい。
あまりの迫力に、互いの口から出る言葉。
二人で良かったね(笑)
いや、マジである。



仲間といると夜明けまではすぐに感じる。
この時間帯、何故かいつもエゲツナイ話をしている気がするな。
さっきから、やれヤンキーだの、やれ男優だのと茶化す氏。
そうかもしれないと、妙に納得してしまう自分がいた。
それもこれも、きっと、寝不足がそうさせているのだろうか。
否、そうに違いない。









ファーストキャストはミノーを結んだ。
波が高く、ペンシルでは飛び出してしまいそうだった為だ。
少しの間それで探り、だんだん明るくなるにつれローテーションを交えて行く。
隣りの氏はトップ、サブサーフェスをプラグで狙っているので、
自身はジグへと移行して行った。
どの層にベイトが居て、どこが狙い目となるのか。
二人ならば手分けして探る事が出来る。
しかし、依然として今日の正解を見つけられないでいた。






時が経つにつれ、海は目まぐるしい変化を見せて行った。
風が収まると共に波高は急速に落ちて行く。
それによって動かなくなる潮。
もともと、表層付近だけ大きく動いていたそれも停滞してしまったのである。
しかし、それでも気落ちする事は無い。
海の中は見えないからだ。
これから、何が起こるかなんて分からないのである。




この頃には、プラグとジグを交互にし投げ続けていた。
何となくの勘でトッププラグへと換える自身。
こっちなんかエエんちゃうの?
そんな感じで立ち位置を変えてキャストを始めて行く。
3投、4投と、ただ虚しくルアーはかえって来るだけ。
そんな中、どうやらまた例の無心がやって来た様である。









話しながらキャストして、目標に向かって飛ぶそれに安堵する。
感覚ではそろそろ着水だ。
離れた場所にいる、Taka氏の方を向いた時であった。
横目にまさかのものが映ったのだった。
それは 「爆発」 であった。
文字通りに海面が炸裂し、巨大な水柱が立ったのである。
振り返ってなお、まっ白い水飛沫が飛んでいた。



刹那、両手に力が入る。
僅かに一瞬の事だが、きっと我々にはその瞬間はスローモーションに映るだろうか。
喰い込め!!
走れ!!
祈りにも似た叫びをあげていた。





しかしながら、奴にそれ以上は無かった。
もしかしたら、出た瞬間、即座に反応すれば良かったかも知れない。
もしかしたら、そのまま泳がせていれば良かったかも知れない。
はたまた、最後の瞬間に奴は違和感を感じたのだろうか。
っと、そこまで思って考えるのを止めた。
レースの世界同様、釣りに 「たら、れば」 は無いのだ。









磯での釣果は無かったが、今回の釣行にとても学ぶ事は多かった。
自身が予想した海況とのギャップ。
そこでの魚達。
いくつもの固定的な観念が音を立てて崩れて行った。
そしてまた、仲間との釣行は本当に楽しかった。


今後、自身が進みたい方向性も垣間見え、こうして今、新たな気持ちで挑もうと決意しています。


それでは











緊褌一番

4月2日の日記









やっと自由な時間が取れたので行く事にしました。
向かうは南紀。
渇望しているのです。
















今回もどこへ向かうかは曖昧に決めていた。
通う様になって、人並みにポイントは知って来たとは思う。
しかし、結局、よく入る場所は僅かである。
それは、自身が不器用な事が一つの理由だろう。
とてもではないが、その場その場にうまく合わせる事は出来ない。
よって、立つ磯も限られてくる。











釣れているかどうか!?
それも、殆どどうでも良い。


今釣れていないから良い場所でないか!?
それは違うだろう。



海は何が起きるか分からないものだ。
可能性に夢をみて釣りをする。
例え、今日、自身がダメであっても。
明日は分からない。
通うほどに実感する。














久々に夜から入った磯だったが、陽が昇っても他に人は来なかった。
闇の中、腰かけていて聞こえるのは大きな波の音だけである。
おそらく、それも、夜が明ければ静かになるだろうと煙草に火をつける。
久々の釣りで、夜明けがいつなのかが分からない。
今はただ、気持ちを落ち着かせるのだと竿袋の紐を解いて行く。


遠くの空が濃い紫に滲む頃、ポケットにルアー達を詰め込んで行った。
ライト無しではまだ足下も見えはしない。
そんな頃、水辺に立つ。
それが自身の釣り。
独りならばそれが出来る。











開始から数時間経ったが何も無い。
魚は居るだろう。
ただ、自身のルアーに興味が無いだけなのだ。
今日は何が正解なのかと、あれこれと変えてはみた。
その全てが的外れに終わる。
今の自分に縁のある奴とは巡り合う事は無かった。














天気予報通りならば、おそらく、目覚める頃には荒れているだろう。
今日は雨の予報であった。
それなりに強い風も出そうだ。
寝不足続きでもう目がもたない。
静かな漁港の片隅に車を止め横になった。


目覚めるとやはりであった。
沖には白波が立っている。
腹が減ったので食事に向かう事にする。
窓から見える海を横目にこれからを考えていた。










食事を終えて再び運転席に座る。
空は暗く、雨風が南紀特急を揺らしている。
もう少し海が見たいと、雨具も持たずに高台へと立った。
海岸線近くの磯はどこも真っ白な波の中だ。
沖には不気味なうねりも見える。
釣り人の姿はどこにも無い。
漁船もいない。







無理をしてはいけない。
最近、常に思う事である。
何かあってからでは遅いと。
こんな日に無理をして、もし、トラブルがあった時。
いったい誰が助けに来てくれるか?
誰もいない。
誰も気付いてはくれない。
身動きがままならなくなった時、いったい独りでどうするのかと。









少しだけ釣りをして帰ろうと思った。
岸に近い浅瀬にて、平師の真似事をしてみるだけでも満足だろうと。
そうだ、そうしよう。
しかし、どうにも次の一歩が踏み出せない。
せっかくここまで来て、本当にそれで良いのか!?
青物に会いたくて来たのではないか。




もう一度、冷静になって考える。
風は強いが風向きはどうか。
潮位はどの位であり、今後、どう移り変わって行くだろうか。
雨で滑りやすい岩肌に対し、手持ちの磯靴で臨めるだろうか。
後は・・・。
少なからず、場を踏んで来た勘を頼りとするだけ。
よくよく海を眺め決めた。
これは 「無理」 ではないと。
















ポイントまでは至極慎重に向かった。
一歩一歩、確かめる様に岩に体重を乗せて行く。
突風が吹けばしゃがみ込む。
両手両足で掴む様に進んで行った。

やがて、ポイントまで来ると、思っていた通りの波に安堵する。
うねりは大きくてパワーもあるが、きれいに抜けて行ってくれている。
強い風が味方になってくれているのだ。
とはいえ、いつもの立ち位置は波の中にある。
もう一段、否、さらにもう一段高く足場を決めた。








思う所があり、まずはミノーを投げて行く。
ともかく、丹念に瀬際を通して行く。
何も無いからとすぐに止めはしない。
充分に粘った末、次はとトッププラグに換えてみる。
しかし、出ない。




決めた。
もう、好きなジグで通す。

一投、一投と潮を確かめて行った。
僅かに、1メーターほど着水点が違うだけで全く潮流は違っている。
ある部分では、100グラムのそれが全く沈んで行かない。
少しだけズラせると、真っ直ぐに底へと到達する。
探すそこはいったいどこなのか?
落ち着いて探して行った。




やがて、着底させる事が可能なギリギリの点を見つける。
そこから、中層までシャクリ上げ、再びフォールさせると沖に向かう流れに乗る。
そんな潮に着目するのだった。

どの位までシャクリ上げるかは、どの位流したいかが尺度。
見誤れば、シモリの先を大きく通過して回収でラインを傷める。
無論、何度かはそうなった。
やがて、何となく間が分かって来ると、流したジグをサラシのずっと下にやれる様になった。
そこから上に上に巻いて来る。
出ないか!出ないか!!
祈る様にジグを泳がせて行った。







やっぱり無理か?
諦め、リーリングに移ろうとしたその時に違和感を感じた。




























ゴッ!!













シャクる手がそのままアワセとなった。
一瞬だけきいてみるが、伝わる感覚は大したものではない。
いつもなら、強引に巻き上げているだろう。
しかし、今立っている場所ではそれが難しいのだ。
もう少し、降りながら瀬際へと移動しないと出来そうもない。
速く動きたいのだが、動こうとすると足元が滑る。
落ちたら終わりだ。




結局、もたもたと降りた頃には奴は流れに乗ってしまった。
どんどん手前へと寄って来て、今度は岩壁に沿って潜り始めるではないか。
瀬際はぐんっと張り出しており、海中に向かってえぐれる様な形状をしている。
すぐに、メインラインがエッジ部分に干渉し始めた。


いつも通りにベールを起こしてやる。
これで魚は沖へと出るだろう。
しかし、そんな淡い期待は裏切られる事となる。
あくまでも、真下に真下に、垂直に潜って行くのだった。
指でラインにブレーキをかけながら考えていた。
心なしか海中に刺さるラインの角度が変わって見えた。
おそらく、奴は潮に乗り、シモリの向こう側へと行こうとしている。
もし、完全に向こう側へと行けば引き寄せる事は出来ないだろう。









急いでベールを戻した。
ラインは磯に触れっぱなしだ。
もう、どうやったってそれをかわす術は無い。
こうして、久々につながったブルーランナーを獲る事は出来ないのか!?
こんな時、不思議と自身は冷静になって来る。
勿論、取り乱す様な一大事とは無縁であったのだが。
おそらく、どうしようもないので腹を据えるのかも知れない。


この時、自身には他に思い浮かばなかったのである。
ラインはオーバーハングのエッジに触れっぱなしだった。
ならばと、ラインの強度を信じるしかない。
竿を動かさず、リールの巻きだけで寄せるならば、
おそらくは糸が擦れている強弱の感覚が分かると思った。








































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静かに、ゆっくりと巻き上げ続けました。
竿に伝わる、その擦れの感覚が少しだけ緩んだ瞬間に一気に勝負をかけました。
爽やかサイズでしたが、久々のジグでの獲物はとても輝いて見えました。
諦めてしまいそうな攻防にも勝てて嬉しかったです。
やったね!!










数枚の写真を撮り、ゆっくりと昇天の儀式を進めて行った。
全てを終えたのは、約15分程後だったろうか。
再度、ジグをキャストして行く。
三投程でたらめに投げて思う。
やはり、先ほどのパターンかも知れないと。
すぐさま同じ点にジグを撃つ。



幸いにも潮はまだ同じ風に流れていた。
先程の間を思い出し、シャクリ上げて流して行く。
いよいよ、ここかなという点に来る。
確かこんな感じで・・・。























ズドン!!












まさかの事にニヤケが止まらない。
いや、ちょっと待ってくれ!
さっきは全く出なかったドラグが鳴り始めた。
ガンガンと叩く様に穂先を絞り込んで行く。
どうやら同じ群れの魚ではない様だ。





出してたまるか!
今度は逆にスプールを鷲掴みにして止める。
っと、今度は少し沖に向かい、激流へと突っ走るではないか!
ラインをやってはいないのだが、潮に乗り、魚はあらぬ方へと向かって行く。
今度は少し先のシモリにラインが触れた。
もう時間は無い。
更なる干渉を避ける為、半ばしゃがみ込む様な態勢をとった。
そのまま、右斜め上へとロッドを持ち上げる。

よし!


そのままの勢いでショートポンピングで巻き上げた。
ラインこそやってはいないが、そもそもが喰わせたのが結構な深さであるのだ。
流れに乗り、それがそのまま横へと行っている。
これでもか、これでもかと巻き寄せて来るがなかなか浮いてはこない。
強い引きに、所々リールのハンドルが動かなくもなる。
右腕の力だけでリフトするには強すぎるのだ。
あと、少しの所で瀬際のエグレに魚がダイブしてしまう。
今思えばとても冷静ではなかったのだろう。
力勝負へと出てしまったのである。
結果、魚の姿を見る前に、身切れによるフックオフで幕を閉じたのだった。


逃がした魚は何とやら。
両手が小刻みに震えていた。
再度のヒットを願い続投したが二度とは無かった。






磯から上がり、ズブ濡れで冷え切った体を温泉で温めた。
フックオフは悔しいが、何より魚に出会えた事が嬉しかった。
無理をしてはならない。
それは当然である。
どうやら、いつしか、自身の心は軟弱になりすぎていたのかも知れない。
無謀との紙一重の狭間の事。
独りでの釣りをよく考えねばと思う一日だった。





それでは




My Tackles


Rod  MC Works RAGING BULL 100XR-1
Reel  DAIWA SALTIGA Z6000
Line   YGKよつあみ PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 100LB


Rod  MC Works RAGING BULL 100XF-1
Reel  DAIWA 10 SALTIGA 5000
Line   YGKよつあみ PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 80LB


散財と釣り

3月27日の日記







仕事では一年で一番忙しい時期となります。
そんな、決算も残り僅かの頃。
釣り欲、物欲ともに頂点に達していました。























まさに MAD MAX です。




















































無題ilgug












心の中のイメージ(笑)

















月下美人と餌木竿を売り払い・・・・。






























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買ってきてしまいました































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素敵








無くなってしまったリーダーも・・・。


























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ブルジョアです!!



















釣行当日となり、どこに行こうか考えるのだった。
今宵は月夜である。
回遊ではなく、居つきの奴を探そうか。
そんな風に夢想し、居るかもしれない場所を思い浮かべるのだった。


ふいに先輩と話す機会があり、今夜どこに向かおうかお伝えする。
すると、先日、そこにて釣られたと。
「難しい」 釣りで楽しかった!とおっしゃるのであった。




時を同じくし、釣友のTaka氏から連絡が入る。
最近、特に忙しく、休みさえ返上して働いてみえるとの事であった。
そんな中、何とか自由な時間をつくれたので、釣りに行こうかとお誘いを頂いたのである。
久々に一緒に竿を出したい。
しかし、氏のポイントでは思う釣りの検証が出来そうも無かった。
ゆえに後程時間をみて合流しようと考えた。









結局、職場から帰宅出来たのは予定よりも二時間遅れであった。
急いで準備をし目的地へと向かう。
ポイントに着く少し前、気になる場所があったので少し竿を出してみる事にした。
ここは回遊ポイントではあるが、あまりアジの姿を見る事は無い。
あくまでも、自身の釣りからの判断ではあるが。
結果として、この夜も魚信を得る事は無かった。
時間が惜しいのですぐに見切りをつけ移動する。















思う場所に着くと辺りは静寂に包まれていた。
人の姿は無い。
月明かりがあるから平静ではいられる。
闇夜ならば長居はしたくない。
そんな場所である。


この日は少し慣れてきた竿の方を使いたかった。
何をしているか分からない・・・。
そんな風にはなりたくなかったのが理由である。
とは言え、まだまだ、まだまだ、今のシステムには慣れていないのが本音である。










まず、表層付近から探って行く事にした。
いわんや、どこに魚が居るか分からない為だ。
幾つかの誘いで探ると、今度はボトム付近に移行して行く。
しかし、そこでも反応を得る事は無かった。
そうすると、ここからが難解になってくる。

自身の感覚ではあるが、アジに関してはこの様に感じている。
タナが本当にコロコロとよく変わると。
この感覚はいわゆるアジングで掴んだものではない。
親しんだ、サビキ釣りでのものであった。








さっきまで入れ掛かりだったのが、ふいに全くアタらなくなる時がある。
おかしいと思い、落としたり上げたりして仕掛けを移動させて行く。
そうするとまた釣れ出す。
そんな具合である。

コマセかごにアミをいっぱいにして投入する釣り。
いかにも魚は寄ってきそうではないか!
しかし、現実にはそうはいかない時がある。
故に上記した様な釣りを強いられるのだ。


また、酷い時などは十数センチ刻みのタナとなる事もあった。
サビキは、ご存じの様に縦にいくつかの針が順番に並んでいる仕掛けである。
例えば、上の二つだけに掛かる時。
そうかと思えば、一番下だけに喰ってくる時がある。
より分かりやすくする為、のべ竿でやってみた事もあった。
それでも、結果は似た様なものであった。
勿論、いつもではなく、そういう時もあったというもの。
子供心に不思議に思った。










要するに、タナ、レンジにはとてもシビアでないかと自身は認識しているのである。
ゆえに、水面、海底付近がダメならば、すべては宙層の釣りとなってしまう。
おまけに、ここの水深はしっかりとある。
すなわち、宙層の範囲が広すぎるという事だ。
もし、極スローなアプローチでないと反応しないならば・・・。
まったく、気が遠くなってしまう。








とはいえ、現実には勘で釣りをする。
数十センチ単位で刻む様な事もしてはいない。
ある程度、狙うレンジを予想して刻んで行く。
それでも分からない時はテンションを与えゆっくりと探って行く。
今宵、もう二時間ほど探ってきたが何も無い。
ならば、ルアーそのものが合っていないのか?
それとも魚が居ないスポットに立っているのか?



時折、水面に波紋を生む魚が気になっていた。
魚種は分からないが、5~6センチほどのそれは小さな群れで泳いでいる。
もしや?
そう思ってルアーを交換してみる。
こんな大きなもので釣れるとは思えない。
正直、そんな先入観でいっぱいのものを結んでみる事にした。
それで再び気になるレンジを通して行く。
クッ!
ふいに違和感。
きいてみると確かに生命感があった。
アワせるとギュンっと小刻みに穂先を絞って行く。
まさかのアジの感覚に驚くのだった。
































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この日、幸運にもルアー交換が功を奏したのかも知れません。
しかし、レンジを知り、おそらく好みのアクションを奏でても連発する事はありませんでした。
私が釣る事が出来たのは、ある一部の変化のある場所のみだったのです。
何故、そこだけに通用するのかは分かりません。
まるで、その部分にだけ、アジがついている様な感覚をおぼえました。
試しに元のルアーでは全く反応しませんでした。






何より驚いたのは、ルアーが丸ごとアジの口に収まっていた事だ。
殆ど全ての魚が、器用に丸のみしていたのである。
ジグヘッドも指が届かない場所に刺さっていた。
何故そうなのか現時点では分からない。
それでも、貴重な経験が出来た事を幸運に思う。










帰り道、先日のメバルポイントに寄ってみる事にした。
同じ様に狙ってみるも、ウンともスンともであった。
違う事もしてみたが全く。
辺りには、先日はいなかったベイトがわんさか入っていた。
それ以外の変化は見出せない。
果たして真相は暗い海の中である。




残念ながら、Taka氏と釣る事は出来なかった。
次回、近い内に必ずご一緒しましょうと帰宅の途についた。




それでは





My Tackles

Rod  THIRTY FOUR Advancement HSR-610
Reel  DAIWA 13 CERTATE 2004CH  
Line  THIRTY FOUR Pinky 730g
Leader SUNLINE BLACK STREAM  #1.25






嬉しい誤算

3月22日の日記


















































20130321_201228













もう、辛抱たまらん!!
てか、買ったとこやん(汗)


いーんですっ。
一度火が点いたら止まらん性なので。

考えたあげく、チョッと夜のお楽しみをサーチしながら楽しめるものに決めました。
要するに、釣りきった後、肩肘張らずにクロックス履いて楽しめる用です。
勿論、それ以外の用途にも使うつもりで











仕事帰りに買ったらもうアキマセンね。
次の釣行まで待てる訳がない!!
ディーゼルターボ、ガオンガオンいわせて出撃でありますっ




























まぁ・・・。







そんなに 上手く  行くはずは無いのです。












手堅くと思って入った場所は沈黙でした。
だから面白いんじゃん!






























20130322_012401













アジの反応無いならばって事で
それにしても、あまりにイージーすぎて怖い・・・。
浮気ものですね。



























20130322_014247













嘘でしょーの二投目でした。
何と言いますか、居るのは分かっていましたが・・・。
過去の釣りでは、なっかなか喰わせる事は出来なかったのですよ。
ライン等の違いによるルアーの変化なのか。
はたまた、取れなかったアタリが拾えたからか。
単に海が良かったからかは分かりません。




























20130322_015432













ほぼ、入れ喰いです!!
こうかも!?ってアプローチをすると、幾分かサイズも大きくなって行きました。
〇〇〇パターンとかって、上手な人はよく言われてみえますね~
本当にそうなんでしょうかね(苦笑)










月下美人ももうガランゴロンいってます。
巻いたら違和感分からんし


































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このロッド、このラインですと、もう心臓バクバクなんです。
なんてったって、RockbeachはMr.マージン(笑)
切られない仕様命ですから(爆)



アイタタタ・・・。
デカイの喰って、係留ロープに巻かれてしまいました!
ゆっくりと帰って行くその姿。




















夢のぅぅぅ・・・・。
























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苦手なメバちゃんがこんなにも釣れて嬉しかったです。
獲れなかった三発。
いつかの夢がまた増えました












メバちゃんイコール、煮付けって感じかもですが。
思い切って、干物にしてみましたよ!
美味いとしか言いようナシ!!


アジにはフラれましたが、最高の夜を有難うございました。
海の仏様





それでは








My Tackles

Rod  THIRTY FOUR Advancement PSR-60
Reel  DAIWA INFEET 月下美人  2004
Line  THIRTY FOUR Pinky 620g
Leader SUNLINE FLUORO #1.25






うまく行かないもんです。

3月18日の日記








口を使わせるのがたとえ難しい日があっても。
何とか釣れてくれると嬉しい反面、少し残念な気分にもなるのです。
おおよそ、そこに魚が居る事は分かっているのですから。
尚且つ、教えて頂いた場所なのですから。
本当、困った性格です。


そこで、大きくエリアをかえて探索してみる事にしました。












まず向かったのは、自身が過去によく釣った場所であった。
サビキ、アジング共に唐揚げサイズをよく釣った漁港である。
とはいえ、もう何年と訪れていないのでよく覚えてはいない。
「今」の目線でポイントを見て回るのだった。




最初に竿を出したのは、街灯の灯りがかすかに届く外海の場所。
小型のテトラが入っていたりと、流れも複雑そうに見えた。
ともかく、まず、探ってみようとキャストする。
軽い向かい風ではあるが、それでも、ジグヘッドは約10メーターは飛んだろうか。
着水を待っていてふいに予想外な光景を目にする。
「夜光虫」による神秘的な緑色の波紋が浮かびあがった。








しばらく探ってみたが、ピクリとも感じる事は無い。
そこで少し移動し、何か所か立ち位置を換えてキャストを繰り返して行った。
一度だけ、コツンとした感覚があったが掛けるまでには至らなかった。
それよりも、向かい風が強くなり、ライントラブルが頻発する様になる。
何度目かに大きく絡んでしまい、車内にてじっくりとほどいて行く事になった。
車から出て驚く。
いつの間にか沖から強風が吹きつけているではないか。
春とはいえど夜中はまだまだ寒い。
それもあって、立っているのも辛い。
勿論、キャストしてもリグはふけて飛ばなかった。









何とか風裏を探して移動する。
気がつけば、かなりの距離を走ってきてしまった。
何とかやれそうな場所で竿を出してみる。
風に負けない様、1.3グラムのジグヘッドに換えてみた。
駄目だ。
沈下速度が速すぎる。
少しだけ軽くしてみるも結果は同じ。
それより軽くすると一気に不安定となってしまう。


おそらく、アジはいそうな感じだが、狙いたい様に操る事が出来ない。
イメージではもっとずっと遅く漂わせたいのだ。
しかし、それではそこに届ける事が出来ない。



強風に加え、雨までもが邪魔をする様になる。
上からではなく、横から雨が顔を叩くのだった。
もう限界だ。
お手軽なアジングでは最早なくなってしまった。
プツリと何かが切れてしまった。
駆け込む様にして、コンビニのパーキングへと入る。
就寝。
眠気が取れたら帰ろう。































20130318_122949













少し眠ると、ヒットポイントが回復した様です。
よせば良いのに、大移動して自身の大物場所に立っていました。
しかし、釣れてくるのはこのガシラちゃんばかり。
しかも、その殆どがマイクロガシです。






その後、よせば良いのに元来た道を逆戻りするのだった。
どうしても、海沿いを走り確認したい事があったからだ。
雨風の小嵐はまだ続いている。
比較的に近場を選んだはずが、トリップメーターは400キロを超えていた。
南紀往復のがずっと速いだろう。
まったく、何やってんだか。




それでは
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