2014年07月

Gold Rush

7月15日、16日の日記










月日の流れる速度に驚く事がしばしばあります。
一週間など、あっと言う間。
そんな暮らしを生きているのでしょう。


去年、人生を大きく揺るがす出会いがありました。
色々とありましたが、勇気を出して、本当に良かったと今は思います。
我が釣り人生におきましても。
誠に素晴らしい縁がございました。




本年の元日の事。

自身にとってはある決断がありました。
憧れのスーパーアングラー達。
きっと、この方々無くして、今の自身の釣りは無かったと思います。


だからこそ。


独りであるという事に終止符を打ちました。














BLACK CURRENT








私を除き、侍たちが五人。

いささか、私は未だ 「浪人」 の身でありましょうか。

いつか、侍へと昇れる様に精進してまいりたいと誓います。








この度 「BLACK CURRENT」 の日記を公開させて頂く事となりました。

ご執筆は、我がブログにも幾度かご登場されてみえます、IGK氏によるものとなります。



ストレートかつ。
エロティックな甘美の世界をご堪能下さいませ。




BLACK CURRENT 
   The Amberjackers!



http://blog.livedoor.jp/blackcurrent2014/





当Blog共々、どうぞ宜しくお願い申し上げます。

















いつもの釣行記に移りたいと思います。



何号だったかは覚えていないが。
台風が列島を横断するとの予報であった。
不謹慎だが、海の変化を期待してしまうのは釣り人の性かも知れない。
報道通りのものが直撃をすれば、我が生活も破綻するやも知れぬ。
それでも、ヤツらの事が気になって仕方ないのだ。



私が追っていたのは 「ヒラマサ」 である。



運良く、沖磯にて彼らに出会う事は叶ったのではあるが。
それに満足をしている訳ではなかった。

仲間達はその回遊を読んで。
「地方」 より仕留められた。
凄い!と思うと同時に、強烈に悔しくもあった。
何故なら、私の予想では無いだろうと考えていたからである。
読みは完全に外れた。




いったん、その姿を消して雲隠れをしてしまった奴等。
どこか、他の海域に行ってしまったのか?
はたまた、何かの拍子にショアラインへと近づくのか?


数週間にわたり考え続けていた。
もし、出会えるものならば。
歩いて行ける 「地磯」 にて姿を見たい。
そんな想いが、日々強く募るのであった。












答え合わせは訪れた。

偉大な仲間達から。
そして、熱い釣友の幾人からも寄せられる。
それは、我が読みと大筋では違わなかった。

されど、仕事があるので駆けつける訳には行かない。
おそらく、これを見て下さる皆様の中にも。
同じ風であった方もおみえになるだろうか。
自身が行ける日は決まっている。




とはいえ。

釣果があった磯に向かえば釣れるという訳ではないだろう。
皆さん、ご承知の様に。
海も、魚も。
「タイミング」 なのである。
ましてや、大変化の直後の事。
先回りして挑まないならばどうか?と自身は思っている。
それが、楽しくも辛いところだ。




釣行の初日。

くしくも、仲間達の予想はある方面へと注がれる。
勿論、申し合わせなど無い。
しかし、私用が重なるこの日に早くは向かえないのであった。

結論を言うと。

道路事情までもがその邪魔をする。
「勢和多気JCT」 以南は工事の為に通行止めであった。
下道での走行を余儀なくされる。
おまけに、どうした事か急な体調悪化であった。
IGK氏から、ご一緒しましょうとお声を掛けて頂いた。
氏のご厚意が無ければ、マズメには立てなかっただろう。











開始早々、IGK氏より 「来た!」 との雄叫びが上がる。
ロッドはブチ曲がり、ガンガンに叩いているが、氏の巻き殴るその手は止まらない!
「引くわ!引くわ!! 浮かん!!」 っと叫びながらも一気に寄せる。
ブリの時もそうだったが、こんなにもスピーディーに魚を寄せる方をなかなか見た事が無い。
おそらく、これが氏の持つ強い武器なのだろう。
オーバーハングした瀬際に躊躇するでもなく、間合いを見てブンっと抜き上げて勝負はついた。
ロッドは満月のごとくにしなっていた。
剛だけではないしなやかさ。
誠、素晴らしいファイトであった。




仕留められた魚は 「ブリヒラ」 であった。

その名が示す様に、ブリとヒラマサの混血種である。
交配によって生み出された種であり、
釣れるのは所謂、養殖脱走兵との見解が主であった様だが。
近年、かなりの数が釣り上げられているそうだ。
もしかすれば、自然の中で交えた可能性もあるのだろうか。
顔つき、口元、ヒレ、体色等々。
どこかが違って見える。
幾つの違いがあるかは、その個体にもよるそうだ。



ともあれ、朝から貴重な一本を見せて頂いて熱くなった。

IGKさん。

やったね!!









ヒットを得ようと、自身も連続射撃を放って行った。
するとすぐに、魚からの連続攻撃を受ける事になる。
ツン、ツン、ニュルン・・・ゴバァ!!
表現としてはこれが一番近いものだろう。

「ゴバァ!!」 はあるのだが。
困った事に、全くもって乗らないのだ!
もう、たまらなくおかしくて笑ってしまう程である。


キャストを再開された、IGK氏にもすぐにそれは訪れた。
出た! 出た!!
あれ!? 
また出た!
うおおおおおー!!!


隣もまた凄い事になっている。



しかし、これがまた、どうしても乗らない!
ツン、ツン、ニュルン・・・ゴバァ!
その、ニュルンの後のタイムラグがとても気になっていた。
自身の知る限り、この、遅れ気味の感じは初めてなのだ。
気持ちより、2テンポほど更に遅れるのである。




その内、私からも 「あぁーん」
IGK氏からも 「あぁぁーん」

磯上に男の甘い声が漏れて行く。










「あっっ、ああぁぁーん・・・。」







そう、そんな感じ。

脳汁だけではなく、他の汁も滲んでいたに違いない。





最後の一発では、ドウンっと身体ごとその身を露わにして襲って来た。

残念ながら未明の為、ハッキリとその姿を窺う事は出来なかったが。
自身には、ギンギンギラギラの魚体に見えたのである。
喰い込ませる為、約9センチのシンキングペンシルに換えようとした時だった。
結束金具の上部約15センチ、130lbのリーダーにハッキリと分かる傷が入っていた。
オキザヨリ、ダツ、サゴシ等とは考えにくい。
ならば、おそらくはハガツオではないか?
とても美味しいと聞くし、磯からいつか釣ってみたい魚の一つである。
残念ながら群れはすぐに消えてしまい、その夢を叶える事は出来なかった。




そこで、氏は道具を片付け始められた。

嘘ぉー!?
だって、まだやっと明るくなって来た頃なのに・・・。


「仕事いかなあかん」


そう、はにかむ氏であった。




凄い情熱である。
実釣にして一時間も無い。
早起きして、早くから磯へと下りて。
そして、すぐさま仕事へと向かわれる。
混雑する前とはいえ、30分やそこらでは帰る事は出来ないだろう。
そして、猛暑の中でしっかりと仕事をされる。
この気持ちである。
































20140715_084019













































20140715_084055













私はそれからも、粘りに粘ったのでした。

残念ながら 「ああぁぁーん」 な魚は二度とは来ませんでした。
色の濃いヤツも無し。
シイラさんも無し。


磯上に咲く花が美しかったので。
少し撮って上がりました。










寝床を探していると、LINEが鳴っている。
開けると、懐かしいお名前がそこにあった。
TNK氏からのメールだった。

開けると、氏もまた朝の磯へと下りてみえたとの事。
互いに状況を話し、午後からのセカンドアタックを考えて行った。
ともかく、今はまとまった睡眠が必要だ。
空は快晴であり、焦げ付く様な日差しがジリジリとアスファルトを焼いて行く。
風はあっても、湿り気を帯びたまとわりつく様な風。
まるで、暖房の前で涼んでいるかのごとく。
木陰を見つけて滑り込む様に停車した。
窓を開け放って眠りに落ちる。
それでも、自身のかいた汗の不快さと、虫による痒みですぐに目をさましてしまう。
南紀特急は老体だ。
エンジン、ACをかけっぱなしはなるべくなら避けたい。
無論、環境にも良くない。









木陰が無くなると。
また、次の木陰を探してさ迷った。
ここは幾分か風が冷たい。
そんな場所で二時間ほど眠る事が出来た。
気力、体力ともに回復した感じであった。

再び、TNK氏へと連絡すると、こちらの海へと向かわれるとの事。
ほどなくして、氏と再会して一緒に磯へと下りる事にした。
釣りをしながらお話させて頂いたが。
最近、仕事が大変だったそうである。
ともあれ、再び、こうして竿を並べれた事が嬉しかった。

海は思う様にはいかず、磯変わりしようと移動してみたのだが。
思う磯の周りには、おびただしい程の浮き藻が漂っていた。
それも、全く動かずにそこに浮いている。


それは、もしかすれば今だけの潮かも知れない。
だがしかし、自身にはただそうだとは思えなかった。
はたして、これが、明日につながる潮かどうか!?
自身には、どうしてもそうは思えない。
本当のところは誰にも分からないのだけど。








少し早いが、夕方の釣りをする事なく納竿する事に。
たっぷりとかいた汗を洗い流しに、まずは風呂屋へと直行した。
そして、この日のラストとなるアジ釣りへと向かう。
アジングもまたたまらない。




しかし、これが見事に激シブであった。
アタリは無い事はない。
かなり横風がキツく、正直、その全てを拾えてもいなかった。
ラインの緩みでうまくアワせる事も叶わない。
おまけに。
地元でアカイカと呼ばれる、ケンサキイカの仲間が大量に接岸している。
カタで釣っている釣り人は次々と心地よいドラッグサウンドを奏でている。
おそらく、小型のアジにとっては脅威であったろう。
そんな中、TNK氏に 「小物の神」 が舞い降りた。
幾つかの魚種を釣り上げ、とうとう、念願のアジをゲットされたのである。
自身は何をやってもダメ。

挙句の果てにはこの一言。



「ぼくはひらまさをつりにきたんやもん。あじつれんでもえーもん。」




まるで小学生である!

こんな、超負け惜しみが言える仲間がいて幸せである。

あぁ情けない。












その後、二~三時間だけ仮眠して磯へと向かう。
自身の中で下りたい磯は決まっていた。
しかし、そこは仲間との釣り。
二人の気持ちが近くなくてはと思う。
よって、氏の意向を聞いてみたかった。


「朝一のあそこには入った事が無いんで・・・やってみたいですね!」


合致の瞬間である。
あの方面と言われたら、正直どうしようかとドキドキであった。
昨日、潮が死んで見えたあの海域である。
小雨が時折パラついている。
空には星も見えない。
何より、必要な風が吹いている気がした。
海の仏よ有難う。
そう、心の中で祈りを捧げた。





パーキングに着くと先行者の方の車が一台。
おそらく、行きたい磯には入られてみえないと予感する。
そう信じて歩き始めた。
実際は下りてみないと知る術は無い。












しゃがみこんで夜明けを待った。
いつかの失敗から、今日は虫よけスプレーを持って下りたのだ。
コンビニで手に入れた、そう強そうなものではなかったけど。
その効果は絶大であった。
否、きっとそんな予防はどなたもしていらっしゃるのだろう。
Rockbeach、本当に道具以外にはずさん過ぎる。


ふと、気になって。
組んであった、80lbのリーダーを結び換える事にした。
100lbで行く。
ふとした、そんな予感。
気になったのに知らぬふりをした事がある。
脳裏に妙にこびりつくという感覚だ。
ことごとく後悔をした。
だから、気のせいかも知れないけど。
今はそれに正直になる。


最後にドラッグを決めてスタンバイ完了。
足場は悪くはないが、自身の最近の傾向とした。
ファーストでまず、丁度良い値を探す。
それもまた一つのチャレンジとしている。











やがて、夜が明けて釣り座に立った。
僅かに数メーター離れているだけで。
待ち続けた今までの印象とはガラリと違って思った。
強く吹きつける風。
脈々と沖から突いてくる潮流。
半信半疑な気持ちもあったが、今、眼前に広がるのは予想通りの海なのだ。
そんな発想が出来たのも。
GWの苦い思い出からである。
海からのサインがあったにも関わらずに無視をした。
いわんや、今回はそれを逆手にとったのだ。







海はこの上なく良く見える。

しかし、投げれど投げれど何も無い。
この時、自身のセオリーと様々なパターンを鑑みた攻め手を繰り出していた。
その全ては過去に自身が釣果を得たものではある。
しかし、幾つかは 「釣れた」 という印象でしかないものもあった。
喰ったのだから、それなりの効果を得たものであるのは間違いないだろう。
しかし、そもそも、私の釣果など数がしれている。
本当、二つか三つの実績しかないものが殆どなのだ。
よく釣られる方が、あれは 「餌」 だと言うルアーだったとしても。
私には身でそれが分からない。
故に全く自信が無かった。



魚がまだ回遊してきていないから喰わないのか。

魚は居るのに間違っているから喰わないのか。


その感覚は青物釣りではなかなか分からない。
しかし、漁港のアジの釣りではよく分かる。




どちらとは言えないのだけど。
次へと駒を進めなければならない。
他の方の竿が曲がるのを見て判断する様では。
はたして、広大な磯に一人立つ様な時にどうするのだと。
すぐには出来なくとも。
いつか、そうありたいと願う。



結んだのは大好きなルアー。
嘘みたいだが、まさに一投目の出来事であった。
無造作に入れるいつものアクション。
今までに魚が有った、沈み瀬へと巻き寄せて来る。
瀬より僅かに2メートル。
魚がついた!



チョポ、チョポっと小さな波紋を出しながら追ってくる。
瀬までは残り1メートル。
最後のアクションを入れたその時である。


























ギュボン!!












飛沫は上がらない。

ただ、大きく水面が膨れ上がって消えた。
私はこのルアーのリズムを知っている。
フッキングを入れるのはこの時。
思い描くままにそれを入れた。









ファーストランは無い。

フックアップの反動から 「ヤツ」 だとほぼ確信した。
こちらに向かわれればラインは瞬殺されるだろう。
ヤツはどこか?
おそらく、沈み瀬の先50センチ程度を潜航していようか!?
巻くに巻けない闘いが始まる。







何故か落ち着いていた。

それだけは、ハッキリと記憶にある。
竿を使った。
右に振ればヤツは左へ。
左に振ればヤツは右へと。
二度、三度とそれを繰り返したろう。

自分でも信じられないのだが、磯を飛び渡り、片手でそれをやってのけた。
火事場の馬鹿力とはよく言うが。
非力な自身のいったいどこにそんなパワーがあったか驚くばかりである。


時にグイっと穂先を絞め込み、より強く行こうとした瞬間があった。
まさに、その時だけ、ドラッグが少しだけ出てくれたのである。
感覚では、おそらく、40~50センチほどラインをやった。

瀬へと擦れそうになった時には。
竿の角度を少し下げたのである。
ガイド負荷を下げる事で、少し楽に出せる事を経験していたからだ。
そしてまた、しっかりとプレッシャーを与えて行った。
思えば、掛けたところでずっと留めていたと言えようか。
やがて、力を失ったヤツが上ずる。
色を見た瞬間に叫んだ。
TNK氏もしっかと見た。







最後の抵抗を終えると、まるで、諦めたかの様に静かになった。
やがて、その全貌を露わにする。


自身は潮に乗せて、そのまま瀬の上を通してズリ上げるつもりだった。

しかし、ヤツのグレー色が鮮烈すぎて。
TNK氏のハートを焦がしたのだろう。


用意してあったギャフへと走り、瀬を降りてランディングへと回って下さったのである。
もしかしたら、ヤツにはその姿が見えたのかも知れない。
貫こうと差し出した瞬間、激しく暴れたのである。
空をきるギャフ。
怒りなのか恐怖なのか。
ヤツはバタバタと身をよじった。

脳裏にフックアウトの言葉がよぎった瞬間。
おそらく、氏も同じ事を思ったのだろう。


「リーダーを掴んで上げますね!!」



そう、力をかけた刹那であった。








パンっと鈍い衝撃の後、手にしたロッドが軽くなる。

おそらく、コンマ何秒の事だったろう。
私には一瞬、ラインがギャフに触れた様に見えた。

そこまで思った時、ヤツが海へと落ちる姿が目に飛び込んで来たのである。








次の瞬間見たものは。

海へと飛び込んだ、TNK氏の姿であった。

抱きつく様にしてヤツへとダイブしたのである。


私にはその全てがまるでスローモションを見ている様だった。

氏の体躯を掻い潜って、ヤツは自分から瀬へと走ったのである。

そして、水深約30センチほどの瀬のスリットへと入った。

まさに、私の真下のそこであった。





今しかない!

タックルを放り投げて自身も飛び込む。

そして、がっちりと尾鰭のつけ根を握りしめた。

叫ぶ二人。

まったく、ドラマティックすぎだろう。











































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南紀 ヒラマサ 87センチ 5.8キロ!!





二人で獲った!!

やったね!





恐ろしい程の幸運の連鎖でした。

地磯で出会いたい。
そんな、私の想いが現実となったのです。
狙っても獲れない。
今まで、何十回と狙いを定めてチャレンジして来ました。
それでも出会えない。
ヒラマサだけではなく、他の魚達にもことごとく裏切られてきたのです。

それでも。
諦めれば出会いの縁さえ無くしてしまう。


いつもそう思い直して頑張って来ました。
本当に嬉しいです。


BLACK CURRENTの皆様。
海況をお伝え下さったヒロさん。

そして、TNKさん。

誠に有難うございました。






















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ヒラマサを撮影したり、TNK氏がご用意下さった生け簀へと移したり。

かなりの時間が過ぎてしまいました。
もう、終わったかな!?
先程と同じ線を通すと出ました。
ハマチさん追加ですね~

イテテテテ。
実はですね・・・。






























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切れてしまったリーダーをそのままで続投してしまいまして。
ハマチさんを持ち上げたら、また、プツンっと。
グローブがめくれあがって、魚が落ちた衝撃でフックが刺さってしまいました。

手首側から刺さって、約3センチ先の指側へと貫通したのです。
フック番手は 「1/0」 ですから・・・かなり身が収縮してしまいました。

一つ目で 「かえし」 を抜く。
そして、約3センチほどそれを引いて来て。
最後にもう一度 「かえし」 を引き抜く。


もし、脳内麻薬が出ていなかったら・・・失神していたかもです。

幸運にも血管を避けてくれて。
助かりました。

塩水つけて、押してすぐ止血。

皆様もお気をつけ下さい。
まぁ、こんなドジなのはボクだけだと思います。



































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著者近影。

嬉しいのに笑顔が出来ません。

カチコチ☆


























20140716_104214














TNK氏とお別れして午後を待ちました。

「にゃん太」 です。

某パーキングの管理人・・・ならぬ、管理ネコちゃんですね。



























20140716_104236













もぐもぐ。



























20140716_104251













ツンッ!


可愛い~!!








午後は、W氏とご一緒させて頂きました。
沖では凄い事になってました。
ワクワクしましたね~
来た!!っと思ったらアレ。
恐ろしいです。
また、是非、ご一緒して下さいね。









釣りに燃えすぎて。
帰りは熱中症で体が燃えた。
帰宅後、晩酌で倒れた。

懲りずに。
頑張ります。






それでは








My Tackles


Rod   MC Works RAGING BULL 100XF-1
Reel  SHIMANO 13 STELLA 10000PG
Line   YGKよつあみ PE #4
Leader   SUNLINE NYLONE 100LB













久々の三重アジ

7月4日の日記









無性にアジが釣りたい!


そんな気持ちで、
Taka氏に連絡すると彼も同じだったみたいです(笑)


「今晩行こう!」 と氏


流石の行動力ですね~
自身には珍しく、仕事帰りに釣りに出かける事にしました。















とはいえ、今年の三重のアジ事情はとても厳しい様子。
通ってみえる方々もなかなか出会えないそうです。
そこで、アジングエキスパートである、T氏に相談してみる事にしました。
魚が居る方面だけでも教えて頂こうと
流石のT氏。
すぐに情報をお伝え下さいました。
誠に有難うございました。
















今回の狙いは豆アジ。
行く方面だけは決まりましたから、好きな場所をランガンで探って行く作戦です。

第一ポイントに着くとベイトっ気はムンムン!
カタクチの稚魚でしょうか!?
豆にはいささか大きいですが、大アジも視野に入れてキャストしてみます。































20140704_212523













釣れてくれましたのはムツっ子。
足下の根でのヒットでした。



細かいアタリは有りますが、なかなか乗ってはくれません!
悔しいので必死になってやっていますと。
極小の 「金魚」 が釣れました。
ダメ!
即、移動です。










その後、二か所目にして、Taka氏がアジを見つけました。
急いで駆け寄ると、魚っ気がかなりあります!
ライズしているのは、エンピツカマスでしょうか?
とにかく、すぐに調査であります。












ここでも、アタリはあるのですが・・・。
どうやら、アジとは違う様子です。
すると、カマスが釣れてくれました。


確かにアジは居る。
しかし、ルアーには反応しない。
パッと見で見えるベイトは居ない。
うーん。




しばらく、海を眺めていますと。
ある事に気づきます。
アジと思われる魚は、どうやら、下から凄い勢いで何かを喰い上げている模様です。
もう、オジサンだから、暗い街灯の下では細部までよく見えません
じぃぃぃーっと凝視してやっと分かりました。
喰っているのは・・・。




















2センチにも満たないバチ!











それからは、二人で、この難解なパターンを攻略するのに躍起となりました。
うーん、難しいから燃える!!




































20140704_230922













やったね!!(笑)

いやいや、マジで超嬉しいんです。

バイトを得るまでは結構早く出来たのですが。
喰い込ませるのが超超ムズカシイ。
やっと、良い感じを得ていくつかを追加しました。












面白かったです。

Takaさん、また行きましょうね







それでは






My Tackles

Rod  THIRTY FOUR Advancement PSR-60
Reel  DAIWA 12  LUVIAS 2004H 
Line  THIRTY FOUR Pinky 620g
Leader  DAIWA FLUORO #1.25














Current

7月1日、2日の日記








天気予報は穏やかなもの。
少し何かが足りない気がしましたが。
行ってみなければ分かりません。
ノンビリやろうと思って行きました。














スタートはミノーから。
シャロー帯に魚が入ってないか探ってみる。
ゆっくり引いて、ツルグエが反応しないかとも試みた。
何も無いのでトップへと移行して行く。


何度かキャストを繰り返すと。
コバルトブルーの背中が何匹か着いてくる。
メーターは無さそうなサイズだった。
喰わせない様に。
とはいえ、離れさせない様に。
それが、なかなか難しい。







狙いは 「競争原理」 である。
奪い合いを見る事によって、いつもの冷静さを失う魚がいる。
熱くなり、他魚にとられまいと本気を出すヤツ。
凪の今、チェイス以上の事を得られるなら。
試してみる価値はあるだろう。
しかし、この時はシイラしか無かった。





そこで、急いで、ジグタックルへと持ち換えた。
まだ、そうとは断定出来ない時間の経過しかないが。
感じたままにである。
気がついた時には遅すぎる。
そんな事は何度もあった。
何かを嫌がって、表層まで追わない時がある。
ならば、こちらから行かせてもらうのみだろう。






この時、幸運にもそれが功を奏した。
海底の険しい岩礁帯を攻め行くと。
底から、2シャクリ目位でひったくられたのである。
最初、グンっと大きく、レイジングブルの穂先が入った。
その後、すぐさまの勢いだった。
ドラッグは出ようとしない。
瞬時にその暴威に身構えたが。
刺そうとした瞬間にプンっとテンションを失ってしまった。
予想通りというべきか、その後、二度とは無かった。
































20140701_103003











もう、とにかく、暑いです!
陽が昇りきった頃には蒸し風呂の様に。
風が無いとたまりませんね~
早朝からプシュっとやっちゃいました。









陽が昇りきるまでは、シイラの回遊は見られたのである。
何故、居なくなってしまったか。
光量ではないだろう。
パタっとある潮が止まってしまった。
流れていない訳ではなかった。
勿論、海なのだから止まっているという事は無い。
しかし、魚にとって、もっと快適な流れが別にあるのだろう。
きっと、そこへと行ってしまった。
そして、その後、何時間も魚は姿を消してしまう。


さすがに。
この磯でこの様な状況は初めてであった。
潮汐を待ってみても。
目に見えて状況は変わらない。
それでも、何があるか分からないとキャストを繰り返した。
投げながらずっと待つ。
しかし、待てども待てどもであった。
おそらく、必要な風というものがあるのだ。
蒸し風呂の様な岩の上でそう思う。
暑さによって、疲労の積り具合はより増している。
もう上がろう、次の便で帰る。
そう思って、道具を片付けた。









しかし、予定の時刻となっても船は来なかった。
隣の餌の方にも、ウニはあと四つと残り少ない状況だった。
彼が上がれば、きっと、私もと告げられるだろう。
他の磯にはもう誰も居ない。
一人で乗るジレンマである。

今から。
再び道具を出して釣りをしたとして。
出来るのは、15分程度であろうか。
片付けも考えるとその位だろう。



その考えが間違っていた。
竿を出しておくべきだった。
まさかがその時に起きたのであった。
その変化はものの数分で進行したのである。
少し風が出たかな?
最初はそんな風にしか思っていなかった。
それが、あれよあれよとである。
思えば、何度も味わって来たではないか!?
やはり、諦めた瞬間に勝負は終わっているのだ。




































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普段よりはずっと穏やかではあります。
神の潮がやってきたのです。
(私が勝手にそう呼んでいるだけです)


「突け潮」


ベテランの皆さんはそう呼ぶ。
餌師の方々はそう喜びません。
真下に垂らした糸が真横を向いてしまう潮。
きっと、かなり、釣り辛くなるのでしょう。








この潮による変化は、
潮流が増すといった単純な事ではないと自身は思う。
何というか、そこにいる全ての魚が嬉々として舞う。
文字通りに乱舞したり。
喰い気へと走ったり。
磯魚もベイト達も、それを捕食する魚達をも変えてしまう。
流れだけではない何か。
生きた潮と言うべきなのだろうか。
故に私は神の潮と呼んでいるのだ。



























20140701_142904







お見えになるでしょうか?
今まで、全く気配の無かったそこにベイトが回ってきました。
嬉しそうにライズしています。
何かを捕食しているのかも知れません。








やがて、沖にはシイラの大艦隊が到達する。
大小のそれが狂った様に跳び出した。
はたまた、こちらでは何かがライズしている。
っと、宙を舞ったのは 「魚雷」 であった。
黒光りする背中にいかにも速そうなボディライン。
血の気の多いヤツらが狂いだす。




投げてさえいれば。
何かあったかも知れない。
指を咥えているしかなかった刹那の事であった。
今後、よく考えて。
片付けを即座にする方法を見出さなければならない。
他の釣師や船頭に迷惑をかける事なく。
コンパクトにまとめ、瞬時に船へと渡れる様に。
最後の最後までやりきる為に。











次の日。

仲間からもらった情報を頼りに磯へと下りてみる。
人が多いかと思い、午前1時半にパーキングスペースへと向かった。
やはり、先行の方がいらっしゃった。
話しかけて下さったので、行きたい磯を聞いてみる。
自身は少し離れた場所へと下りる事にした。
こちらの方が慣れているので、好都合といえばそうなのだ。



ダッシュで磯へ向かうのが辛いので。
誰も居ないが、早くに向かう事にした。
波は全然無い。
瀬際に荷物を置いても何の心配も無かった。
ドカっと腰をおろして夜が明けるのを待つ。

それにしても凄い虫の数だった。
暇つぶしにと、スマートフォンを開けたのだが。
その僅かな明かりにさえ、ブンブンと虫が寄ってくるのである。
一応、長袖には身を包んできたのだが。
速乾性のそれは薄いのだろう。
虫の猛攻にはひとたまりも無かった。
蚊取り線香、防虫スプレーは持ってくるべきだろう。
痒みに悶えながら耐え忍ぶはめになる。




痒かったが、未明の海もなかなか面白かった。
じっと待っていると、急に海面が騒がしくなって行った。
小さな明かりを灯すと、海一面がギラギラと小魚に覆われている。
しめしめと思いライトを消す。
するとしばらくして、何かが海面を割る捕食音が聞こえてきた。
大型のカマスでも入っているのだろうか?
それとも、サバか?
時折、オッと思う程の音さえ聞こえてくる。
もしかすれば、本命の魚だったかも知れない。
今度、チャンスがあればキャストしてみようと思う。







夜が明けてくるとどうして。
あれだけ居た小魚の姿はどこにも無くなっていた。
早い時間に出て行ったのだろうか。
ベイト達の生態も視野に入れるべきだろう。
その後、何をやっても魚は無かった。
否、隣の磯にいる方はちゃんと釣ってみえた。
ワンドでナブラも立ったし、瀬際でギュンギュンと追いつめる一匹の姿も見た。
しかし、私には何も起こせなかった。
新しいパターンへの挑戦と。
数少ない今までの引出し。
全てが噛み合わなかった。





磯で小一時間ほど仮眠をとった。
寝ている間に変わっていて欲しいと。
おそらく、他の人は全て帰られるだろう。
そこから後の情報も得たいではないか。
結果として、ボイルは見た。
何発かは立った。
おそらく、少ない群れがぐるぐると回遊し。
僅かばかりの小魚が集うそこで牙を剥いているのだろう。
撃ってみたが自身のルアーには反応しない。
池の様な水面に疲れが込み上げる。

帰ろう。
もう帰りたい。

ハンドルを帰路へと向けた。













古座まで戻って、どうにも釈然としない自分に気付く。
自分は何をしに来たのかと。

偉そうに、狙いを絞って魚を獲りに来たのかぃ!?
そんな事、そもそも出来る様な身なのかお前。
ちょっと釣れたからといって、いい気になってるんじゃないかぃ?

久々に、ミニチュアRockbeach君たちが耳元で呟いた。
今帰れば、午後からはゆっくり出来るゼ!?
そんな甘美な囁きまでもが聞こえてくる。
うるせえ!
































20140702_112746













やかましくって仕方ないのでユーターンしましたよ

どうせ帰ったら 「なんでもっと釣りしなかったんだろ」 って思うに違いありません。

釣りをして、ダメだった事をいつまでも覚えてはいませんが。
チャレンジしなかった後悔は尾を引きます。


あるんじゃないかと気になっていた場所。
今回、感じた 「流れ」 についての事。
波が無くともそれが有れば・・・。
荒れで立てなかった事を逆に紐解くと。
そのどちらをも、検証したいと思える場所が浮かびました。

結果として魚は無かったですが。
これで良いのです。
ちゃんと流れも、嬉しいウネリもそこにはありましたから。
タイミングさえ合致すれば。
出会うかも知れません。
この日の様な穏やかな日に。











それでは















Have Fun

6月24日、25日の日記









釣行が重なり、ずいぶんと日記を書く事が遅れております。
本来であればこの週も行く予定でしたが
台風の影響でもう既に波がありますね!
立てない事は無いと思いますが、今回は断念いたしました。

漁港の釣りも気になるので我慢が半端ないです(笑)
そんな時はプシュっと開けちゃいます。
アルコール摂取による強制的抑止力ですね。
飲酒運転はダメです。













当日の模様はチョボさんのブログを見て下さい。
http://ameblo.jp/smuggce/page-2.html



これ!(笑)


一回やってみたかったんですよ



ブロガーさんみたいな感じにしてみたかった。
こうして、ブログを書いているのですが。
本来、面倒くさい事が大嫌いなのです。
文章もキライ!
当然、私生活はムチャクチャです。
でも、好きな釣りだと、やっちゃうんですよね~

上記、チョボ女史の日記をご覧いただいたという前提で書かせて頂きます。



















地か沖かを悩んでいた。
良い思いをしたのはもう一週間も前の事。
一瞬の機会となる事が多いこの海域である。
次の日はダメだった。
そんな事は日常茶飯事だろう。
情報だけに縛られず、夢を見れるところが私に合っている。



とはいえ、良かった日が忘れられないのが釣り人の性。
まだ、あるかも知れないなと、行きたい所リストの上位にはいた。
いつもの朝の儀式を終え、車へと戻ろうとしたところでの再会であった。
下りる磯には迷ったが、二人と一緒に釣りをしてみたい。
それが何よりの気持ちであった。
相談する中でも、刻一刻と迫る時。
お二人の今回の目標へと、自身も乗っからせて頂く事にした。






















急ぎながらも落ち着いて。
朝の魔法の時間帯を攻め始める。
一日中、何があるか分からないとは言えども。
やはり、当然に期待してしまうのが朝マズメなのだ。
逆に言えば、たとえ、朝に何も無かったとしても。
憂う事はない。
自身はそう思っている。












結論からすると。
この日、我々の攻めに反応を見せる青物の回遊は無かった。

はたして、本当に無かったかは分からない。
自身も含め、成長段階のチャレンジャー達がただトップルアーにてアプローチしたのみなのだから。
違う目線で見れば、もしかすれば有っただろう。
魚が居ても、ほんの僅かな違いで反応したりしなかったり。
それは、漁港などの釣りを真剣にやっても分かる事。













トップへのシイラの反応が途切れた頃。
ボトムを探る自身のジグに強烈なアタックを見る。


前回の釣りで。
沈めたはずのジグに多数のシイラのヒットがあった。

いわんや、激流に思ったよりもジグが沈んでいなかったという事だろう。
ラインをフリーにすれば、流れがラインだけをずっと沖へと運んで行く。
そこで、ストップを掛けつつ、ジグが沈下するのを待つ様な釣りを強いられる。
しかし、それでも、期待する程の沈みは無かったのだろう。

単純に 「グラム」 だけをより重いものにするのはどうか?
重さもさる事だが 「形状」 を考慮すべきかと思った。
もし、流れの影響を受けにくいジグがあるとすれば。
より、軽いものでのアプローチが可能となる。
無闇に重くさせなくとも。
それならば、動きを犠牲にする事も無いだろうか。






この時、試しにと、150グラム程のジグを投げてみた。
必要な沈下は得られた気がしたが、
自身にはまったく泳がせているという感覚は無かったのである。
そして、形状を考慮した約100グラム程のジグを撃つ。
沈下の感覚は同じ風だが、ジャークを入れた際に手元に伝わる感じは異質なものだった。
形状によるアクションの違いを言うのではない。
ああ、きっちりと泳いでいるなという感覚。
言葉では難しいのだが、それをどうしてもお伝えしたかった次第である。








気持ち良くやっているとヒットした。

前回の経験をもとに、ドラッグは約5~6キロ程と余裕を持たせてあった。
これが強烈で
まるで、アジングの様にリールが逆回転して行くのだ。
綺麗なステラのその音に酔う。
ドラックを少しだけ詰め、股間を隔てた場所にグリップエンドを当てた。
いざ、迎撃である。


やっと止めた頃、フルでリフトさせようとすると一瞬で切れた。
根の感じは一切無し。
巻き寄せて、リーダーを見ると白く曇っている。

おそらくは鮫だろう。

さっきから、2メーター半位の茶色いヤツが跳んでいた。
彼らはその身を、グリュグリュグリュっと何回転もしながら海面を飛ぶ。
一瞬、キハダかと思うが、その回転を見れば分かるのだ。
偉そうに、こんな事を書いてはいても。
何の魚だったか? 跳んだそれが分からない事が多いのである。
南紀、誠に恐るべし。








後半はシイラを掛けたはずだったが。

ラインがクロスしたりと、必要にかられてベールをフリーに。
しかし、それからが有り得ない。


まったくもって動かないのだ。
先程のドラッグだと、ジィィーっと出されてしまう。
何キロか知らないが、絞りに絞ったのは言うまでもない。
それでも出る。
レイジングブルはグリップから曲がっていた。
またもや、爬虫類を掛けてしまったか!?






しかし、その感触は魚のそれである。
ショートポンピングなど不可能。
一瞬、テンションが緩んだ隙に巻き上げるのみであった。
ヒロ氏の話だと、自身は十分以上も格闘していたそうである。
あがったのは、オスのシイラであった。
浮いてからも流れを昇って抵抗を止めなかった。
よく、シーバスやヒラのタックルで釣っている方々をお見かけするのだが。
こんな時、いったい、どうされるのかと思う。
ルアーはあるべき場所にあり。
フックセットも申し分無かった。
恐怖のスタミナである。















楽しい時間はすぐに過ぎ去ってしまう。

ヒロ氏、チョボ女史との釣りは瞬く間に終わりとなった。
それでも、釣り足りない自身は夕方にその想いを託す。




コンビニにて、色々と補給していると、IGK氏よりご連絡を頂いた。

仕事を早く済ませ、これから南紀へ向かおうかと思案されているとの事。
確か、今日は氏の誕生日である。
故に誘うのを躊躇した。
しかし、あれよあれよと釣行が決まる。
少し空いた時間にも竿を出したい。
気持ちは痛い程良くわかる。











しばらく後。
二人で磯を目指した。
意外にも波があって、とても気持ちの悪い感じであった。
もし、一人ならばその先端に行く事を躊躇したろう。

私には。
今日の氏はいつもと違って見えた。
何というか、ギラギラして見えるのである。
こういう感覚は馬鹿には出来ない。





やはり、開始早々にあった。

喰った瞬間に。
氏のミュートスはあらぬ曲がりを生んだ。
あんな竿を未だ見た事は無い。
のされながらも、氏の渾身のパワーが反撃へと移った。
っと、即座にテンションを失う。
そして、あわや後ろ向きに落ちてしまいそうになった。



6キロ、7キロ、彼は手先のみであしらう様な釣りを見せてくれた。
その氏が取り乱す。
まったく、突然の事に呆然と立ち尽くすのみの自身。
悔しいに違いない。




その後、互いに信じるアプローチを間断なく続けた。
氏には他魚のバイト、ヒットもあった。
残念ながら私にはそのコンタクトは無かった。



磯からあがり、氏とゆっくりとお話しさせて頂いた。
あらためて、その情熱の沸騰に触れる。
今日の悔しい一発。
実は、この日の為に新しいメソッドを考えられていたとの事。
それを実践しての答え合わせ。
自然は即答であった。
素晴らしい。

メソッドやテクニックだけではないものを。
感じる外無かったと言えようか。
ギラギラして見えた氏。
何かが起きても必然だと思った。
おそらく、想いなのだろう。
魚との出会いは半ば決まっているのかも知れない。
運命などと大きい事は言えないのだけども。
会うべくの魚は居るのかもしれない。
それには、切磋琢磨の気持ちで精進して。
磯へと立つしかないだろう。
縁があっても。
釣りをしないならば出会う事は無い。
私は不発だったが。
本当に嬉しかった。















あくる日。

チョボ女史の指摘どうりに寝坊してしまった。
鬼殺しは飲んでないですよ!!

ただ、疲れて起きれなかったのです。




それでも、朝にはちゃんと間に合って。

予測不能、可能性無限大の磯へとサササっと下りる。
てか、そこしか空いて無かった(爆)

すんでの所で、原チャリ、ノー〇〇のロコアングラー様に先を越された。
下りるとバッティングしない釣座だったので一安心。
「ないなぁ~」 って二人で言い合いながら終了となった。







少し寝て、昼からは昨日の磯へ。

久しぶりかな。
晴天どピーカン、穏やかな海。
初夏の磯を思う存分に満喫しました。
群青に輝く潮は最高ですね!!











それでは





















Livin' On A Prayer

6月17、18日の日記

後編










磯あがりは午後2時であった。

本当は1時に上がろうと話していたが、来るだろうと思っていたお迎えが来る事は無く。
更に30分ほど竿を出していたのだった。
チェイス、バイトがあるのはシイラのみ。
Taka氏も自身も。
シイラを傷つけるのは、もう、十分だと力が出なかった。









ここ最近、自身は某メーカーの 「56」 から、それの後継?へと換え始めていた。
知識に乏しく、サッパリ分からない私。
良いかも知れないから、ただ、試してみようという気持ちであった。
やっぱり、使ってみてのちゃんとしたコメントは残せそうにない。



ただ、自身が言える事といえば。






シイラさん達のナチュラルリリースが困難になった。

それ位である。










適度にラインを張り、わざとジャンプさせる様に導く。
以前のモデルであれば、それで、結構な確率にてフックアウトへと誘えたのだ。
今回は、それが、なかなか叶わなかった。

どういう事かは分からないが。
良き方向へと向かっているのかも知れない。







ともあれ。

興奮して叫び過ぎて、声が枯れてしまった。
おそらく、人生の中でこんなにも 「ヒラマサ、ヒラマサ!」 と言った事はないだろう。



何度も述べるかも知れないが。
私には、本当に縁が無かった魚である。
先輩や釣友の釣果を聞き、本当に羨ましかった。
教えてもらって、ほど近い磯へと立った事もあった。
それでも、彼らに出会う事は無かった。




今回の題名である 「Livin' On A Prayer」 であるが。
単に、大好きな BON JOVI の曲であるというだけではない。




私は祈りながら毎日を生きている。
少なくとも、自身は幸運の下に生まれた訳じゃない。



持ってもいないし。
釣りの技術も半人前。





ただ、南紀の海が好きで。
自分なりに近づきたいと努めているだけだろう。


痺れる様な魚に出会いたい。
そう、強く祈る!
そんな想いから、そう題名させて頂いた次第である。















誠に残念な事に。

Taka氏との二日目の釣りは叶わなかった。
ここに残りたいと思う、氏の気持ちは嫌という程感じていた。
そもそも、普通ならば来れないところを合わせて頂いたのだ。


それは単に、Taka氏が釣りをしたいからではないだろう。
危険な釣り、厳しい磯であるからこそなのだ。


独りではなく。

互いに力を合わせ、リスクをより少なくして楽しめたら。
そんな、想いで考えていて下さる。
だから私も。
彼の安全と彼の釣りを第一に思う。
出会えた縁を大切にしたい。

















仲間達もまた。

我々の釣果を祝福して下さった。
何よりも嬉しい。



出来る事ならば。

仲間の全てとそれを分かち合いたい。
しかし、現実には、なかなかそうも行かない。



明日は朝から雨模様。

おまけに。
低気圧だか、温帯低気圧だかが、珍しくも 「台風」 へと再び姿を変えるそうだ。

天気予報はもちろん荒れ模様。

スマートフォンから分かるのはそれ位の情報しかない。


素人だからこそ、それにビビッテしまう。
明日は渡船も欠航ではないだろうか。




否。

きっと、そんなのは関係がない。


地にはたして立てるか!?


身体を休め、薄れゆく意識の中でそれを思うのだった。
懸念していても仕方が無いのである。
目覚めた時、海がどうかでしかない。













予定通りに起きる事が出来て。
いつも通りの朝の儀式を済ませて行った。
荒れている海は怖い。
怖いながらにどこか立てそうな場所は無いかと思う。
私、独りの釣りとはこういう感覚なのだ。











いつもの駐車スペースまでたどり着くと。

彼の車が停まっていた。
特攻隊長のものである。





嬉しいので、そのままご一緒させて頂く事にした。

しばし、これからの磯を思う。
大雨にも関わらず、海は静かなもの。


悩んでみたものの。
私には閃かない。
有りそうで無さそうで。
朝二、朝三の回遊もふまえての磯へと下りるのだった。













しかし。
いったい、なんという寒さなのか!!



思えば、車中泊の最中も震えて毛布にくるまっていたかも。

使い古した、ゴアという高級素材は何ら機能してはいない。
合羽が濡れると同時に、冷たいものが身へと触れて行く。
それでも、磯を行けば、当然に汗ばむのだ。

少し休み、タックルを紐解いた時にはもう寒い。
そんな中で、今日の釣りがスタートする。













W氏のキャストと共に今日が始まった。

ここでの、氏との釣りはおそらく初めてだったろうか?

「引出し」 なんて言葉を使いたくないほどに、それを持ってみえる氏である。
勿論、ファーストキャストは何をどうするかは気になるのだった。









私はといえば。

あまり考えず、好きなルアーを結んだのみである。
欲しいのは、あの魚とあの魚。
あの魚よりは、血の気が多いアイツかな~なんて魂胆。
状況をかえりみる事無く、自身の欲求にただ素直になるだけである。













W氏にも。

私のアプローチにも。

何かの魚は反応した。











ヒットこそなかったが、モジリだか、そのチェイスを垣間見る。
それ以上に。
バイトもあった。
しかし、掛けるまでには至らなかった。








間断無き、まとまった雨。
強く当てる北東風。
気持ちよりも先に。
その手を止めてしまう寒さを芯から味わったのだ。



今は無くとも。




この先、何があるかは全く分からない。
そういう場所へと来ているのだ。



しかし、その気持ちを削ぐほどの天候。
私だけなら我慢したかも知れない。









否、自身が、ただ、思いつめただけだろうか?
W氏の事を案じると、我慢するだけでは行かない自分がいた。

氏の心中を、全て察する事は叶わないだろう。
ただ、顔色を伺う事しか出来なかったかも知れぬ。
おそらく、先輩もまた私を気遣っていて下さる。







今日はもう潮時かなと。
そんな風に思って、自身は 「気」 を捨てる事にした。
このスーツ、ライフジャケットを脱げば、おそらく、もう次は無いだろう。
冷水を浸し切ったそれをそっと見た。











それでも。
その場を分かれてからも、互いに可能性を探そうとしたのだろう。
めいめいに気になる場所へとハンドルを切った。


私が向かった方面には。
あらためて、装備するだけの気持ちを得られない水面が広がっていた。
そこで、殆どの気持ちを 「帰路」 へと移転させる。





さあ帰ろう。

そう思った時、朝から見えていた、白長靴の二人が目に入った。







あれは。

きっと、懐かしい友の姿に違いない。
急ハンドルにてそこに入る。
降り注ぐ雨など、おかまいなしにドアを開けて向かった。











やっぱりそう。

いつかのお二人がそこにいらしゃっるのだ。

おもえば、もう、三年と少しぶりであろうか?
周参見の磯で初めて出会った二人。
嬉しくも、驚いてしまったあの時である。













お互いに物書きなのだから。
今は躊躇なく言える。






ヒロさんとチョボさん。








磯好きのあなたも、きっと、インターネットごしにその名を見た事があるのではないだろうか。












あれから、彼らはどうしてるのかな?

うとい私はそう思っていた。

「彼女」 のブログを知ったのは最近である。





嬉しかった。

二人の情熱は、途切れる事が無いでいる。






そして。

羨む様な魚と出会われてみえた。

しっかりと釣ってみえる。






僕は迷いながら今を生きているけども。

はたして、ずっと、磯に想いをはせてはいなかったかもだけど。





その一つ一つを、お二人で積み重ねていらっしゃった事。










それが、本当に嬉しかった。

厳しい天候の中。
ズブ濡れになりながらも、嬉々として光るその笑顔が物語っている。


















 Livin' On A Prayer





釣れなくとも、弛む事なき様に。
愛する、南紀の海での一期一会の出会いを信じて。






自身同様の。



駆け出しのロックンローラーに届けばと。








お二人の日記を。


敬意をもって、LINKさせて頂きます。







それでは














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