2015年01月

釣りおさめ

12月30日、31日の日記











2014年度、最後の釣行は南紀を選びました。
釣れても釣れなくても、愛するホームへ行きたい。
そんな気持ちでした。












初日の釣りは、W氏、IGK氏とご一緒させて頂く事に。
未明の内はアオリ、朝は青物を狙い、陽が昇ってからはハゲ釣りと。
欲張りな贅沢プランである。




年末という事でおそらく人が多いと予想する。
やはり、幾人かのそれらしい車が往来していた。
どこの磯へ下りようか悩んだが、何とか三人で竿を出せる磯を選んだ。
まず、アオリを狙おうと準備を開始。
真横から吹く、西の風がかなりうっとうしい。
真っ暗な海面はザバザバと波だっている。
波によって潮もよく動いていた。
これは、夜明けが楽しみだと胸が膨らむ。


肝心のイカ釣りの方は、強い風によって餌木がまず飛ばない。
苦労して沖へと送るが、ラインをとられてしまい餌木が止まらない。
もうちょっとで、何をやっているか全く分からない状態。
その、一歩手前のところで必死に集中する。
しかし、投げれど投げれど、アオリの息吹を捉える事は出来なかった。
心折れて、しばし座り込む。
じっとしていると、もう、極寒の世界。
ガタガタと歯が鳴る。
そんななか、W氏がコーヒーを沸かして下さった。
冷え切った身体に染み入る。
久々にこんな旨いコーヒーを飲んだ。
本当に有り難かった。





夜明け前、違うグループの方々が下りてみえた。
こちらは一杯なので、少し離れた釣り座へと立って頂く。
良い感じで波立っていた海も。
この頃には静まって行くのだった。
銘々がキャストを繰り出したが、誰にもそれらしい反応は無い様子。
しばらくすると、かなりの沖合に激しいナブラがたった。
沸いたり静まったり、鳥の数も増えて行くばかり。
しかし、ショアラインには何も見当たらない。
ここでの釣りは諦め、裏!?本命のハゲ釣りへと移動する。












目的の場所へと向かったが、さすがに人でどこも一杯であった。
駐車スペースもほぼ満車状態。
スペースをとる、南紀特急の置き場所が無い。
仕方なく、穴場的な磯へと回る事になった。





自身はアオリ釣りも捨てきれず、まずはエギングから始めてみた。
両氏は早々にハゲ釣りへと移行される。
他の魚も含め、頻繁にアタリが出ている様だ。
アタリがあるという事。
釣れない時、これほど輝くものは無い。
自身もすぐに餌釣りへと切り替える。
しかし、私は根掛かりの連発であった。
さほど、潮は動いていない風に見えるのだが・・・。
アテ潮なのか、投入した仕掛けは瞬く間に手前へと来る。
おまけに、足元には瀬が張り出している。
これには本当に手を焼いた。
結局、私は遠投にて何とか釣果を得る事が出来た。
数こそ出なかったが、良型のハゲに大満足であった。
楽しい時間は瞬く間であり、ここで、両氏とはお別れとなった。














年末の激務、寝不足の疲れが重なり。
午後から夕方まで眠る事にした。
今思えば、寝る前に食べた食事が体調に合っていなかったのだろう。
夕方には起きられず、深夜に目を覚ましたのだが。
あまりの気分の悪さに動く事が出来なかった。
その後、激しい吐き気と下痢。
朝マズメまで約二時間であったが、磯へと向かう気にはなれなかった。
釣友の幾人かも、各人が思い思いのポイントへと入られてみえる。
向かえない自身に苛立った。







結局、お手軽な湾内の磯場へと立つ自身であった。
波風も無く、静かな海が広がっている。
ベイトの姿も。
水鳥の姿もそこには無かった。
そんな中、釣れてくれた魚はこの子だけである。




















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釣りおさめ、唯一のルアーでのヒットとなりました。
エソでもちょっと嬉しかったです。











その後、同じく、釣りおさめへと来てみえたKN氏と合流する事に。
体調も回復に向かい、二人でハゲを求めて磯へ下りてみた。
KN氏はそこで本領を大発揮する!
良型のハゲ、ガシを立て続けに仕留めて行かれた。
私には全くアタリが無い。
誠に不思議であった。









忙しい時にも関わらず。
ご一緒下さった御三方に感謝しています。
誠に有難うございました。







それでは












初めての磯へ

12月16日の日記







まだ、去年の日記を書いています。
気忙しく、なかなか書く事が出来ません。











忙しさ、そして体調不良が重なり、海へと向かう気持ちが薄れていた。
なにか、どうにも力が入らない。
込み上げるものを感じる事が出来なかった。
今週、どうしようか・・・。
休みの直前まで定まらない。
止めておこうかな。
そう、思い始めた頃にメールを頂いた。


送って下さったのは、W氏であった。
M氏と共に、明日は出撃されるとの事であった。
予定地は、自身が未だ立った事のない磯との事。
両氏との釣りはとても楽しい。
そして、まだ見ぬ磯に想いは膨らんで行く。
有り難くも、ご一緒させて頂ける事となった。














小雨が降る中、少し早めに現地へと着いた。
約束の時間まで、まだ、二時間ほどの余裕がある。
体力の回復の為、少し眠ろうと横になった。
しかし、外灯などが無く、真っ暗で不気味なのだ。
目をふさげば、どうせ真っ暗になるのだが・・・。
気持ち悪くて落ち着かない。
照明を点けてみたり、頑張って眠ろうとするが寝つけなかった。
あれよあれよと時間が過ぎ、結局、眠らずにその時となる。











前回の釣行での山歩きにて。
足首を痛めてしまった私。

今回もまだ癒えておらず、ゆっくりとお二人の後を着いて行こうと思っていた。
しかし、お二人はペースを大幅に落として下さる。
山歩きの遅い自身に、歩幅を合わせて下さったのだ。
嬉しかったが、とても申し訳なく思った。
色々なお話を聞きながら、気が付けば、大海原へと視界が開けた。




なんと、雄大な景色だろうか。
目の前には、特徴的な岩山がそびえ立つ。
初めて見るその姿に感動する。




きょろきょろと辺りを見ながらも、お二人の後を追って磯を歩いた。
両氏は荷物を置き、すぐに釣りの準備へと取り掛かられた。
私も荷物を置いたが、すぐさま、釣りを始める気にはなれない。
初めての光景がとても輝いて見えたから。











予想とは裏腹に。
海はとても凪いでいた。
雨、そして風、当然の様に波が出ると思っていたのだが。
驚くほど穏やかな海がそこには広がっている。
真冬には珍しい程の海であった。
朝のチャンスタイムを三人が攻めて行く。
銘々が皆、違う手で魚信を求めて行った。











やがて、釣友の方がもうお一人おみえになられる。
その頃、自身はジグへと換えてアプローチ。
投げる程に潮が効いて行くのが伝わった。
しかし、魚からの反応は無い。
更に潮が動き、上潮と底潮が調和しなくなる。
思いの外、ラインの放出が増えて、ジグの居場所を見失ってしまった。
ファーストジャークと共に強烈な衝撃が走る。
ガッツリと根に刺してしまったのであった。


ブレイカーを手に外そう、切ろうと頑張るも。
力一杯に引いても、まるで切れようとはしない。
結束部をタイトに締めすぎているが故であろう。

魚とのファイトに重きを置くが為、切れて欲しいところで切れてくれないのである。
勿論、金具やフックなども、年数を重ね、それに合わせてあるつもりだ。
曲がったり、変形しないし。
どうしても、外れてくれない。

無理かな!?と断念し、分かっていても全力で引っ張るしかなかった。
案の定、ブレイカーに程近い、メインラインからブレイクしてしまう。
これにより、大幅に糸を失ってしまった。
誤魔化す様に釣りを続けたが、飛距離もまた大幅に落ちてしまった。
それでも、諦めずにキャストを続けて行く。
時合い、回遊があると信じて。


しかし、沖に見てはいけないものを見た気がした。
やがて、両氏の目にハッキリとその姿がうつる。
指差された方角を見ると、優雅に舞うイルカの姿がそこにあった。





























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磯から上がり。
皆さんとお別れした後、真っ先に向かったのは温泉でした。
降り続ける雨に芯から冷えてしまいました。
厳しい冬場、心もからだも本当に癒されますね。






























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たまには、母ちゃんにお土産でも。
みかん、梅干しばかりではと思いまして。
今回はドレッシングを贈る事にしました。
美味しかったそうです。
















食事をとり、少し休憩してから海へと戻る。
車を走らせていると、ふいに海鳥の姿に目が釘付けとなった。
急いで車を停めると、キャストが届く距離に鳥山ができたのである。
二、三発、魚が出た気がした。
はたして、混じっている、鵜の急ブレーキであったかは分からない。
ただ、普通じゃない様相なのは明らかであった。
タックルは袋に入ったままである。
急いで準備したが、ルアーを結んだ頃に鳥達は飛び去ってしまった。




再びある事を信じて、夕暮れのその時まで待ち続けた。
気が付けば、M氏ともうお一人の方もおいでになられて。
銘々が離れて立ったが、怪しい雰囲気は僅かに一度。
キャストはしたものの、何かが起きる事は無かったのであった。












素晴らしい磯へと連れて行って下さり。
誠に有難うございました。








それでは


















忘れてはならない事

12月9日、10日の日記








新年明けましておめでとうございます。
本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。









風邪を繰り返し、バタバタの日々を過ごしていましたので。
なかなか、日記を書く気になれませんでした。
新年一発目に去年の釣行記
よろしかったら、見て下さいませ。















久々の連休での釣行となった。
予報では、海も穏やかとの事でのんびりと出来そうである。
最近、忙しくて行けていない、Taka氏もどうやら限界の様だった。
何とか、時間をつくって合流したい。
そう、連絡が入る。
「火曜釣師」 である、KN氏も出撃されるとの事。
毎回思うが、たった一日の休みをお一人で。
愛知から、南紀まで通われてみえるのが凄いと思う。
荒れで立てない日以外は皆勤なのだ。
その情熱に自身も熱くなってしまう。










一日目は、KN氏とご一緒させて頂いた。
Taka氏は二日目になると。
駐車スペースに他の車は無く、ゆっくりと朝を待って下りたいと話した。
しかし、それも束の間の事。
空には大きな月が輝いている。
どうにも、烏賊釣りがしたくなってきた。
まだ、朝は遠いが、早速向かう事にする。
横風が結構あり、なかなか難しかったが何とか一杯。
追加は無かった。
夜が明ける頃に青物の準備を始める。









投げる前に今日のルアーを思った。
とりあえずは、いつも通りで行く。
しかし、粘りすぎる事の無い様にと思う。
何となく、今日は違う気がしていた。
ダメなら、自身の苦手な攻めをしてみようと。
私にはとても難しいが、効果的かも知れないと思う。
結果、まだ暗い内に普段の攻めを止めてスイッチした。
数投にて、ふいに瀬際でのチェイス、バイトを得る。
ギュンと走り、足元深く潜ろうとして穂先を絞った。
ちょっとキツいなと竿を立てた矢先にフックアウトする。
やけにギラギラと光る、60前後の魚であった。



「KNさん、まさか、コレが最後だったりして!」



半ば冗談、半ば本気の言葉だった。
その後、考えうる全ての事を試したが、全く何も起こせなかった。




かなり粘り、磯から上がって食事をとった。
二人とも寝ていないので、少しだけ仮眠をとる事にした。
しかし、今日はダラダラと寝て夕方を待つ様な事はしたくない。
海はどこまでも凪いでいて、目立った流れも見当たらなかった。
ベイトも含め、魚っ気を感じない。
しかし、どうにも魚の顔を見たかったのだ。
たまの休みに海辺でのんびりと過ごすのは格別だが。
時には、無理をして頑張らなければならない時もあるだろう。
釣れる気がしないが、それでも、竿を出さねば奇跡も起きない。






故に仮眠は一時間ほどとした。
ここよりも 「荒い」 方面が脳裏に浮かぶ。
そして、海流次第では一日中、魚の回遊が望める磯を目指した。
下りたのは午後三時だった。

繰り返し、繰り返し、キャストを続ける。
今か今かと魚が出るのを期待するのではなく。
一投、一投、ルアーの泳ぎを確かめ、気持ち良く泳がせる事に集中した。
30分、1時間と過ぎて行くが反応は無い。
やはり、魚は居ないのかと諦めが膨らんで行く。
その不安を押し殺す様にして続ける。
絶対、魚は寄る。
その一瞬に、最も効果的なアプローチを。
投げながら、今日の海に合わせられる一番のルアーを絞って行く。
盲信でも良い。
自身の手癖、そしてタックル。
自分がこの海にやれる一番は何か?という事である。




そして、沈み行く夕日の中で魚信を得た。
魚が磯へ寄ったのは僅かの時間だった。







































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この一匹で今日が報われた気がしました。
サイズだけじゃない。
そう、改めて実感いたしました。
やったね!
本当に嬉しかったです。





おそらく、瀬際に寄った数少ないベイトを。
襲いながら、転々と磯を回遊していたのではないでしょうか。
サラシと特徴的な潮流を生む、その一点のみでの反応でした。
その活性の高さとは裏腹に。
喰い込みが浅いのか、立て続けに三本をバラしてしまいました。
魚はすこぶる元気でとても強く引きます。
おまけにヒットは竿先のほぼ真下の位置です。
ダイレクトに衝撃が伝わり、ティップはガンガンと叩かれてフックオフしました。
反省すべき事が大いにありましたが。
素晴らしい経験が出来たと思います。
感謝を込めて、リリースにてお別れといたしました。

















翌二日目、Taka氏が到着してご一緒する事となった。

ポイントには悩んだが、協議の末、前日の朝の場所へと下りる事に。
今宵も月が美しいので、二人で烏賊を求めてみる。
しかし、全くもってアオリからの反応は無かった。
しばらくすると、フォール中にガツン!っと来て竿をノサレてしまった。
何かは分からないが、エギに魚が喰らいついて来た様子である。
重量感があり、ガガガガッ!!っと来て凄い速さでラインを引き出して行った。
自身にはそんな事が二度続く。
Taka氏がルアーにて攻めたが、それが喰ってくる事は無かった。



やがて、朝が明けて来て、大海原が目を覚ましだす。
薄暗いながらも、どこを見回しても波は無い。
まさに 「池の様」 な海が広がるのだった。
冬季においては誠に稀な海であった。
だがしかし、目に見える潮流はある。
それに賭ける想いで二人でキャストを放った。
結果、魚の姿を見る事は無かった。














磯から上がり、次なるポイントについて協議する。

いっそ、三重へと戻ろうかと。
そんな提案が現実のものとなった。
あまり寝ていない、四十路にとっての二本目はキツい。
しかし、どうせ行くなら本気でやりたいと。







































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磯へと着くなり、海面には淀んだ泡が多く浮いていた。
ここまで来て・・・。
正直、がっかりしたが、海の仏は応えてくれたのである。
タックルを紐解く間に、瞬く間に潮が流れ始めたのであった。
それに沿って、瀬際には凄まじい数の小魚達が往来する。

私はジグを。

Taka氏はあえて、プラッギングで通すのであった。
































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日没までの数時間、全くもって集中力が途切れる事はありませんでした。

えもいわれぬ、大物への期待がありました。
また、不思議な気配とでも言う感覚が確かに存在したのです。

二人して、やり切りました。
磯への道中。
そして、実釣と。

釣れませんでしたが、この、やりきった感が素晴らしく心地良かったです。






自身のショアジギングの源流なのかも知れないと思いました。

不器用だからこそ、投げ続け、最後までチャレンジし続ける事。




大切な仲間との釣行にて。
気付かせてもらえた気がしました。









それでは












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