2015年12月

探し物

10月27日、28日の日記








今回も、初日はKN氏との釣りである。
最近、氏はいくつかの釣りを模索中だ。
それは、ルアーだけに止まるものではない。
彼の探究心、行動力には目を見張るものがある。
まったく、天晴れな一匹狼であると言えよう。

この日のプランは夜釣り。
後、ルアーをやったりであった。
夢を抱いて向かった先はホーム。
中でも、自身には手強い磯に下りる事にした。
KN氏にとっては初の場所。
無事、安全に立てるか。
最善の配慮で先を歩いた。








この一年ほど、精力的に各地の磯を開拓している。
そんな、彼にとって。
過剰な心配は無用であったかも知れない。
しっかりとした、足取りで後を来られた。
暗闇の磯は不気味である。
何故か、一人でも近くに居ると安堵する。
はたしてそれは、現実のヒトであるかは分からないけども。






氏はこの日、強い磯竿にて準備を開始された。
確か、4号竿にステラの組み合わせ。
糸はナイロン12号だったか!?
かなり、イカツくて恰好イイ。
そんな、タックルの根底に流れるテーマは。
「するするスルルー」 との事。
様々なものに触れ、新しい世界を開く彼ならではと思った。


自身は道具屋にて、大型の飛ばし電気浮きを買って来た。
いつもなら、胴つきのブッ込みとなるところであるが。
夜の水面に漂う、何とも言えない光の風情を味わいたかったのである。
これに、適当な錘を垂らし。
針にはジギング針を結ぶ。
エサはもちろん、生エサを刺した。
狙いはデカイ方が良い。









少し遅れて、自身も釣りを始める。
海は凪いでいるが、さすが、潮はよく効いている。
投げる場所を間違うと。
一瞬にして、右から左へと、仕掛けは流れて行く。
何となく、流しながらも。
止まる所へと仕掛けを送った。


早々にKN氏にはヒット。
メンドリや赤い魚がポツポツとキャッチされて行く。
自身にはアタリは無い。
頻繁に仕掛けを回収し、少しでも傷んだらエサをかえた。
付いていたエサは足下へとチャポン。
撒餌となれば幸いである。



おそらく、フエダイ科の見た事の無い魚を氏が釣った。
とても美味しそうであり、逃がそうとする氏を止める。
丸々と肥えており、肉厚が凄い。
おそらく、結構な引きを味わったのでは。
やはり、私には何も起きない。
どうやら、完全に釣りを間違えている様である。
ズボをしたかったが、生憎、そんな錘は持って来ていない。
そろそろ、ルアーの準備をしようと思い始めた矢先であった。
少し移動した、KN氏の浮きがスパっと消えた。
アワせると、綺麗にロッドが弧を描く。
パワーギヤにものをいわせ、強引にシモリから引きはがす氏。
足場は高いが、一瞬だけタメ、一気にブチ抜いたのである。
下に居た、私には見えた。
その魚が、宙を舞う頃に吐き出したものを。
それは、自身が足下に撒き続けた、エサであった。
後で拾ってみたが、ジギング針が貫通した跡が確かにあった。
氏が手にしたのは、立派なハタ族であった。
この種が夜間にも活動すると。
垣間見れたのは、誠に幸運であった。
本命が無くて、がっかりする氏ではあったが。
数々の釣果は素晴らしいと思った。






朝のルアーは全くであった。
この時期ゆえの、夢の出会いを期待したのだが。
陽が昇り、まったくの凪になった海には何も無い。
ダツ、オキザヨリすら反応なく。
残念な結果に終わった。
その後、磯をあがり。
ゆっくりと朝食を頂く。
疲れがたまっているのか。
仮眠は本気の眠りとなってしまった。
再び、竿を持つことなく、この日を終える。












翌日、自身は好きな磯へ立った。
何もアタらなかったが。
遠い沖には、大型のベイトが高速で逃げ惑う。
あのシルエット、そして、あのスピード。
おそらく、アレに間違いはない。
時折、ドカンっと大きな爆発も見える。
後で伺ったが、どうやら、サンマの第一便であった様だ。
近くに漁船、キャスティング船は居なかった。
刺激的なものを見て、溜息をついて磯をあがる。
まぁ、自身の釣りの殆どはこんな感じ。








その後、三重まで大きく戻った。
気になる場所があり、どうしても、そこで狙ってみたかった。
良かれと思い、揃えて来たルアーを持って立つ。
それは、自身の思いで選んだもの達。
実績のある、ルアーやリグではない。


先行者のとても親切なダンゴ釣りの方がいらっしゃった。
いくつか、お話をさせてもらいながら。
黙々と釣りをした。
ガツン、ギューンと走るのは大型のエソ。
残念ながら、エソしか反応してくれない。
ダンゴの方、朝は良いハタマス釣れたぞ!と。
少し、ヤル気が続く事を教えて下さるのだけど。
やはり、釣れてくるのはエソばかりである。
その内、ダンゴの方の竿がブン曲がった。
マジか!?と思う様な壮絶なファイト!
やっとの事で浮かせたのは、まぎれも無いアイツであった。
居るだろうと、自身が信じて来た魚。
そう、九絵である。



取り込んでからも、傍らで見させて頂いたのだが。
この方、特に驚く様子もなく。
静かに絞め、血抜きと、儀式を進められてみえた。
おそらく、初めてではないのだろう。
慣れた手つきである。
ヒットこそ無かったが、居る事が分かった事は幸運であった。
はたして、反応させる事が出来るかは別の話だが。







夕方となり、お誘い頂いていた、ボートアジングへと向かう。
今日も、O船頭、W氏にご一緒させて頂く。
本命ばかりではなく、良いサイズの太刀魚も回っているとの事。
少しだけ、それ用のルアーもバッカンに入れた。
結果的には、太刀魚の巣窟であった。
自身のフロロリーダーは立て続けに切られる。
見かねて、W氏がお手製のワイヤーリーダーを貸して下さった。
有り難く、それで、やっと手に出来た。
良いサイズのそれは、自身のハードなアジ竿をこれでもかと曲げた。
本命アジは釣れなかったが、クーラーはしっかり満たされた。
お誘い下さり、本当に有り難いと思う。
また、大の釣り好きのお二人との。
真剣に釣りをしながらの、様々なお話が面白くて仕方がない。
素晴らしい時間をいつも有難うございます。











いつも、面白い事を考えている。
そんな、先輩、仲間たちに囲まれて。
自身はとても幸せです。
私も負けない様な、面白い事を開いていかないと。




今回も誠に有難うございました。







それでは









初遠征

10月20日の日記










次回はオフショアジギングで。
そんな感じで、KN氏と話していた。
「火曜釣師」である彼。
自身も火曜日の休みが多くなり。
よく、ご一緒させて頂いている。

しかし、最近、天候が安定しなく。
バッチリとした予定が立てられない。
天気予報を見ながら、一喜一憂。
そんな具合であった。
よって、船宿への予約も土壇場まで控えた。

ちなみに、私には何日も先の天気は分からない。
ちゃんとした、天気の読み方を知らないでいる。
結局、二日前位になり、海が時化る事を知った。


「KNさん、あかんわ。出れん。」


がっかりして、そう、お伝えする。
すると、意外な答えが返ってきた。

「ダメですね~ 日本海側に逃げましょうか。」













日本海!?











いままで、自身には無かった選択肢に驚く。



私の家からはとても遠いイメージがある。
しかし、氏のお住まいは名古屋。
うまく、道を選べば、そう、時間は掛からないと言う。


「時期ですし、もう一回位、烏賊釣っておきたいんですよね~」

そう言って、氏ご所有のボートでの、アオリ釣りの話をして下さった。
ボートエギング、所謂、ティップランであるとの事だ。


少し考えたが、何か、とても面白そうだ。
もちろん、経験はないのだが。
幸い、デカアジ狙いで買った、ティップラン用のロッドはある。
急いで道具屋に行き、細糸、そして、中古で専用エギを買いあさった。
ざっと、これだけでも、諭吉がとんだが。
新しい釣りを経験する、良い機会である。








前夜、ゆっくりと準備をして、いつもとは逆方向の高速に乗った。
まず、氏の待つ名古屋に向かう。
なんか、釣りに行く気がしない(笑)
途中、亀山あたりから渋滞が始まった。
釣りで大渋滞。
もちろん、これも、殆ど経験がない。
30分、一時間、いつまで経っても動かない。
短気な私は沸騰した。
名古屋まで、ざっと、二時間半を要した。
もう、グッタリであった。

コインパーキングに南紀特急を停め。
氏のスーパーワゴンにお邪魔させて頂く。
ラゲッジスペースはボート、その他の荷物で一杯になった。
途中、マクドで夜食を買って。
一路、越前を目指して。
まるで、遠足気分であった。










車中で話をしていると、あっけない程、早くに高速を降りる。
なるほど、名古屋からだと。
そう、大して、遠くは感じない。
夜中の街並みはとても暗かった。
コンビニ等、深夜に開いているお店も殆ど無い。
いつもの、三重南部~南紀がとてもひらけて感じた。
そんな事を考えていると、もう、ポイント付近だ。
パーキングスペースに車を停め。
朝までの数時間、仮眠をした。


興奮して、なかなか寝付けず。
ウトウトの状態で夜が明けてくる。
ゆっくりと準備を始めるKN氏。
段取りがよく分からない自身はウロチョロ。
磯場まで、ボートを運び、何往復かで道具を移動させた。
これは、一人だと、かなりしんどい。
KN氏、凄いなと感心するRockbeachであった。




余談だが、日本海凄い!!と。
早々に、そのポテンシャルを実感する出来事があった。
いよいよ、磯にボートを乗せると。
なんと、足元にサザエが転がっているではないか。
もちろん、石物師が入る様な場所ではない。
余程、豊かな海なのだろうか。



けっこうな、ウネリに苦労して。
無事、岸を離れる事が出来た。
まだ、やっと、陽が顔を出したばかり。
さぁ、いっぱい、釣るぞ!










ファーストヒットは自身であった。
今日の為、パソコンの動画を見て、少し勉強していた。
少し投げて、チョンチョンして。
それで、流してアタリを待つ。
実際、何をやっているか、サッパリ分からなかった。
思いの外、風が強く。
潮もガンガンに走っている。
何となく釣れた一杯であり。
嬉しいが、何か気持ち悪い。


KN船頭、思う様な流しが出来ないのか。
頻繁にオールを握る。
その間、自身は釣りをしたり、海を眺めたり。
なかなか、アタリは無かった。
海が少し凪いでくると。
氏の釣りが光る!
船を流し直す度、アタリを拾っていかれた。
全てが乗った訳では無かったが。
私には全く何も感じられない中である。
どうして、感覚が分かるのか不思議であった。
ポツリ、ポツリ、と数を伸ばす氏。
これでも、昔に比べると相当、数は減ったのだと言う。
聞けば、このエリアにおける、開拓者であった様だ。
まだ、誰もやっていない頃にチャレンジされたそうである。



独特の釣法でアタリを待つ氏。

「ハイ、どっすーん、どっすーん~」

そう言いながら、アタリを待ち。
見てる前で、本当にドン!っと掛けて行くのだ。
それは、動画で見た、ティップランでは全くなかった。
もう、ムチャクチャである。
しかし、釣れる・・・。
呆気にとられるしかなかった。

「釣りはね、よほど、間違っていなければ良いんですよ~」

「ハマさん、釣りはね、自分とのたたかいなんですよ~」

ニヤニヤしながらそう言う彼。


いつもなら、何を!!っと言い返しているのだが・・・。
今日の彼は眩しすぎた。
私には全く何も無い。

「どっすーん、どっすーん~」

また、烏賊が上がって来る。
あかん、今日はガチや。
烏賊の神が降りてるわ。
しばらくの間。
氏の 「どっすーん~」 が耳から離れなかったのは言うまでもない。



昼前から風が一層強くなってきた。
残念だが、安全の為に早々に撤収となる。
自身は2杯、KN氏は7杯。
大差での敗北となった。
超悔しい。







帰り道、これまた、初めてとなる琵琶湖へ立ち寄る。
ボートを真水に入れ、ここで、道具をきれいに片づけた。
平日だったが、驚くほどの釣り人がいた。
小さな堤防にずらっと人が並んでいる。
湖なのに、まるで、海の小さな漁港を見ている様であった。

無事、名古屋に着いたのは夕方であった。
まだ、時間があるので。
氏と共に、幾つかの道具屋を巡った。
普段、行かないショップの数々。
見ながら、色々な釣りの話がとても楽しかった。
お腹もすいて、氏のオススメのお店に向かう。
名古屋名物のきしめんを頂いた。
とても美味しく、ボリュームも半端ない。
楽しい釣り、トーク。
そして、美味しい食事。
本当に楽しかった。





心地良い疲労感のまま。
その日の内に帰宅。
残念ながら、移動中、自身はティップを折ってしまった様であった。
ボートエギング、また、やりたいな。
竿、また、買わないと。
そんな事を考えながら、ベットに入るのであった。






KNさん

誠に有難うございました。
また、ぜひ、行きましょう。





それでは











Dreamin'

10月14日、15日の日記











前回の釣行から、また、時間が空いてしまった。
まぁ、行き過ぎているので。
たまには、良いのだろうけど。
交通費等の釣行代が浮いても。
結局、道具屋であれも、これもと買ってしまう。
だから、いつもお金はマイナス。
いつ、何があり。
急に釣りが出来なくなるかも知れない。
ならば、凄く無念だろうなぁ・・・。
お金が無い位でワーワー言うていたらあきませんね。




さて、今回は久々にTaka氏との釣行である。
楽しみに現地へと向かった。








いつもの所で、いつもの様に合流。
Takaさん、やっぱり、煙草を吸っていない。
どうやら、将来を考えて止めたそうである。
しかし、凄い精神力だ。
私も止めたいけども・・・・・・。










ゆっくりと用意をして、磯へと下りる。
相当に人気の場所なのだが。
やっぱり、誰も居ない。
何か悲しいなぁ。





釣り座へと着き、申し合わせてもいないのに。
二人共、サクサクっとエギ竿をセット。
今宵は闇夜、正直、なにをやっているか全然分からない。
潮はかなり速く、正面に投げたエギはすぐに左から上がって来る。
よって、右手にわざと投げてチョコチョコと。
しかし、まったく、反応は無い。

「Takaさん、きっと、夜明けやなー」
「そやな!」


何だか、テキトーに時合い予想してごろごろする二人。
しかし、さすがのTaka氏。
本当に夜明けに一杯釣ってしまった。
自身はもちろんボウズ。


青物を狙ってガンガン、キャストを繰り返したが。
やはり、反応を得られない。
ずっと、今年はこんな繰り返しであり。
もう、釣れないのも慣れて来た。
いつもの冗談である 「魚はおらん!!」 を連発。
陽が昇っても頑張ってみる。


すると、隣の磯の少し沖で海がザワめいた。
けっこう、大きなベイトが海面を乱す。
っと、どーん!!っと大型の魚が水面を割った。

「魚、おるやん!!」

まったく、信憑性に欠けるRockレーダーに他ならない!!

あれやこれや、おバカなトークをしながら今日も磯を上がった。
ま、コレも釣りの醍醐味なのである。
私だけかも知れないが。






港にて、少し休憩をとる二人。
まだまだ、一日は長いし。
これからどうしよう?
そんな会話をしながら海を眺める。


「最近、ワームでハタが流行ってるらしいなぁ」 っとTakaさん。


「ゴムじゃ狙わないよ!」 っとワタシ。



ポリシーがだなぁ!!なんて二言、三言講釈を垂れた末。



「やってみよか!」 っと提案するワタシ。

無茶苦茶である。

(※おそらく、一人の時はやりません)






なにより、二人共、新しい釣りをしてみる。
そして、魚を探して、新しい磯を開拓する。
なにか、それが楽しそうに思ったからに他ならない。
善は急げ!?と。
ダッシュで道具屋へと向かった。
ハタ用なんてものは置いていない為。
バス用など、色々なものをかき集めてみる。
何とか、釣りが出来そうな位は手に入れる事が出来た。


とにもかくにも、比較的ライトな装備でやれる磯を知らない。
しばしの間考え、とにかく、水深とそれなりの潮流。
そして、底質を考えて場所を選んだ。
いざ、こうして、魚の居場所を考えると。
全く、自分が無知である事を痛感するのだ。
そうして、午後の磯へと二人は向かった。









いざ、やってみると。
沈下が遅すぎて、自身はイライラしてくる。
振り返ると、どうやら、Taka氏も同じ様であった。
130グラム位のジグをぶん投げたい(笑)

否、それは、自身のポイント選択が間違っているのだろう。
ココはチョット深すぎる。
ゆっくり、少しリールを巻いただけで。
かなり、ワームは底を切ってしまう。
そして、また、フォールの繰り返し。
おまけに、キタマクラがとても多い磯なのだろうか。
一投毎、ワームのテールが無くなって帰ってくる。
あぁーもうイヤだ。
だいたい、二人とも同時に心折れて竿を置いた。

早々に片付け、ゴミを拾っていると沖に潮目が。
更に見ていると、まるで、沖から波が打ち寄せるかのごとくに。
ある部分にだけ海面が盛り上がった。
っと、次の瞬間。
大ナブラ発生!!
その規模、ちょっとした運動場位はある。
15分か20分、ずっとそれに見とれて腰を下ろしていた。
ゆっくり、どんどんと近づいて来るが・・・。
ワームしか持っていない!!
上がる飛沫の迫力は相当のもので。
おそらく、良い魚ですね~って。
磯を後にするのだった。
ダメダメである。











では、漁港でアジを釣りましょう!と。
少し早くから、釣り座についた。
まだ、陽がある為、自身は不完全燃焼のワームハタにリトライ。

なんで、喰わなかったのか!?
釣り方が違うのか、はたまた、魚が居ないのか。
釈然としないので苛立っていた。

しばらくすると、押さえつける様な違和感アリ。
どうやら、咥えて、クンクンっと首を振っている様である。
二度、三度とそんな事があったが。
針が大きすぎるのか、まったく、乗ってくれなかった。
























20151014_162707



























やっとの事で来ました!
難しい釣りです。









陽が落ちて、やっと、アジングに集中する。
釣れてる?っと、何人かの常連さんぽい方々がいらっしゃった。
三人ほどが少し離れた位置に入られる。
我々二人はアタリを出すのに必死。
忘れた頃にツンっと来るが。
これが、全然、フックアップしない。
一方、後からみえた方々は連発している。
間違いなく、腕の差。
分かっていても、心地良いものではない。
恥ずかしいやら情けないやら、すぐにその場を後にした。



その後、Taka氏は予定より一日早くに帰宅の途に。
家族が高熱を出したとの事だった。
誠に残念だが、何より大事なので仕方がない。
無事を祈り、自身も早めに就寝して一日目が終了。















二日目


独りの磯も良い。
怖い事が多いが。
独りならではの釣りがある。
自身が行くなら、あそこに立ちたい。
好きな海、好きな磯へ。
迷いは無い。



幸運にも、他に釣師は誰も居なかった。
忘れ物が無いか、しっかりと見直す事が出来た。






















20151015_055516




























夜が明けて来ると。
何度来ても、ドキドキする世界が広がって行く。
風は今日も左手から。
おそらく、潮も違うだろう。
初めから、鉛で勝負する。
そう思った。



私には、見ているだけでは分からない。
やはり、ルアーを沈め、そこから感じないと。
ラインの行き方、手先に感じるそれで。
やっと、ぼんやりと感じが分かるに過ぎないのだ。
おそらく、今日の釣りは 「弱く」 であると。
そんな風に思い、ジャークとリーリングを合わせて行く。
そうはいえ、思った様に行くものではなく。
ジグのウエイトや形状など、様子を見ながら換えて探る。
いくつかの物を試し、どうにも、合っていない気がした。
そこで、タイプの違うものを入れてみる事にする。
それで無ければ、また、一からやり直すしかない。





たまたま、偶然が重なったのだろう。
過去にヒットを得た、その、嫌なラインに通した時。
カツン!っと鋭角的なショックが竿に伝わった。
フッキングを入れ、ともかく、底を切る。
安堵し、少しきいてみると、急激に暴れ出した。
危ない!
血相を変えて、必死にゴリ巻く。
息を止めているのか、頭がチカチカしてきた。
それでも、休めない。
巻き続けるしかない。


























20151015_062622















ついにやった!!

このサイズのイトヒキアジが釣りたくて釣りたくて。
初めての年から、ずっと思い続けていました。

























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感無量です。

やったね!!


























20151015_072253















手を換え、キャストポイントも変えて。
やっぱり、自身の好きな釣りで釣れると喜びも増します。

























20151015_102115




























帰り道、急にメッキが恋しくなりました。
しかし、釣る事は叶いませんでした。
チェイスはありましたが、本気にはさせれませんでした。
エソも綺麗ですね。
























20151015_200616
































20151015_200648
















帰宅後、イトヒキアジを捌いてもらいました。

塩焼き、お刺身で頂きましたが。
とても脂が乗っていて美味しかったです。
久々のトロ認定です。













久々の磯という事、久々の仲間との釣りという事。
本当に楽しい二日間であった。
思いはあるが、柔軟に新しい事も学んでみる。
体験した上で、どう感じ、どうして行くかは。
分からないけども。
もしかしたら、今ではなく。
もっと先、つながって来るのかも知れない。
色々と考えて試して。
なかなか、答え合わせは難しいけども。
続けて行ければと思います。







Takaさん、貴重なアオリ、有難うございました。
また、行きましょうね!


それでは











































小物にフラれる。

9月29日の日記








繁忙期なのに仕事が絶不調。
心ががんじがらめになり、とても、釣りに行く事が出来ない日が続いた。
南紀の磯は恋しいのだが・・・。
さすがに、気分転換も必要だと。
重い腰をあげて、近場へと出かけてみる事にする。
アオリやアジなど、何かしら竿を曲げてくれたらなと。









しかし、海はそんなに甘くはない。
もちろん、こちらの都合など知ったものではない。
アオリさんもアジさんも釣れてくれない!
ガシを狙っていて、僅かに小アジが一つ。
すぐに、リリースした。
何も無いから、ヘッドランプでガシポイントを覗き込む。

うぉおお!!

赤茶色のむちゃデカイ魚がいる!!


はっきりとは分からないが。
なんと、40センチに迫ろうとする!?メバルがいるではないか!



この時期に、こんな所なの?????


知らないだけなのかもだが。
これには、本当に驚いた。




朝マズメ、場所をかえて小型青物狙い。
ジグを撃つと結構な引きで何かが来た。
丸々と太ったエソさんであった。
納竿すると、急に単発ボイルがバシャ、バシャっと。
シオかな!?
きっと、Rockbeachが竿をしまうのを見ていたのだろう。
まぁ、竿を出していても喰わせれないと思うけど。










帰り道、ちょっと遠回りをして道具屋へ。
無駄な買い物をして帰りました。
残念。







それでは









痛かった!

9月15日、16日の日記










自分なりの物差しで見て、特に良い状況も無く。
久々に UNLIMITED な夢をみて、渡船に乗る事にした。
思いの外、餌の方が多い。
その中にお一人のルアーマンがいらっしゃった。
用意を済ませ、どこに乗ろうか考えていると。
お声をかけて下さった。
お話させて頂き、やっと、以前にお会いしたT氏と気付く。
氏は滅多に渡船を利用されないとの事。
これから、ご一緒させて頂けそうで心が躍った。












開始はライトタックルの方から始める。
リーダーには珍しく、フロロをセットした。
まず、シャローエリアにてミノーで狙う作戦。
しかし、ノットがガイドに引っかかり、お気に入りのルアーは彼方へ。
シンキングなのですぐに見えなくなる。
海の仏様、誠にすみません。

気をとりなおして、糸を結び直す。
やはり、時化続きで磯の上は苔に覆われている。
ただでさえ滑りやすい岩質。
もう、少し動く度にズルッとなる。
使えるミノーがもう無い為、今度はジグを投げてみる。
着底間際に違和感があり、軽く跳ねさせると何かが乗った。





























20150915_071550















小型だけど嬉しい一匹です。
幸先良かったものの、その後はずっと沈黙・・・。












けっこう、T氏と二人で頑張って投げたのだが。
まぁー何のアタリもない。
ペンペン、シイラはあるだろうと考えていたが。
蓋を開けると皆無である。
トップだけではなく、もちろん、宙層も探ったが何も無い。
この時期にこの磯で・・・やはり、今年の海は絶対に変だ。
何年目かになるが、こんなのは初めてである。





やがて、T氏は帰り支度を始められた。
照りつける太陽はまだまだ強く。
早上がりが懸命なのは間違いない。
しかし、往生際の悪い自身はもう少しだけ粘ろうと思った。
ご挨拶をして、再び、立ち位置に向かって歩き出す。
そこで、ぬるん!!っと滑った。
後ろにコケルのはまずい。
そのままでは落水する方向。
バランスを崩してダンスしている間、結構、計算してしまう自身。
そのせいで、受け身をとる間が無くなった。
おもいきり、腹這いに倒れてしまう。
強烈に右肘をついた。
その後が最悪だ。
ロッドからは鈍い音がするし。
リールは甲高い金属の打音を鳴らす。
XR-2
DOGFIGHT
共に瀕死の重傷を負ってしまった。
大好きな、ハードタックル達が無残な姿となった。
そして、心折れた。
T氏と共に帰港しグッタリであった。












その後、どこか、歩いて行けるところで良い釣りはないか?
何か所か回ってみたが、どうにも気が乗らない。
身体の前半分が痛いし、腰からはゴキゴキと変な音が鳴る。
それでも、釣りはしたいんだけど。
なんかなぁと。
そこで、早々に三重へと戻る事にした。
明日は雨の予報。
W氏も釣行予定との事である。
少しでも身体をいたわり、明日の朝に備える事とした。












明朝、自身は少し前から駐車スペースへ。
やはり、打ち身が酷く、とても、まともに歩けそうもない。
なので、氏が来る前に山に入る事とした。
おそらく、彼ならばすぐに追いつき、追い越して行くだろう。
とてつもなく、山、そして磯歩きが達者な先輩なのだから。

広い磯に着くと、中央の磯にお一人の方がいらっしゃった。
タックルが磯に立てかけてあるが、何か、相当に強力なものに見える。
弩級の何かを狙われてみえるのだろうか。
何の事は無い、自身はツバスを求めて来た。
あわよくば、ジギングで数釣りなど叶えばたまらない!!
そんな、甘い誘惑を求めて来たのである。







釣り始めてしばらくすると、結構、強い雨が降って来た。
合羽からは、バチバチと雨が叩く音が鳴った。
そこで、W氏がご到着。
少し、離れた釣り座へと立たれた。
プラッギングをしてみたり、ジグも様々に探ってみた。
色々な魚を考えてやってはみるも。
怪しいサインは何も無い。
雨の為、陽の光は薄暗く。
時化始めてきているのもあり、良い雰囲気は長く続いた。
しっかりと潮が効き、シャクル右手にも重みがある。
いかにもなのであるが、これが、どうしてもアタらない。
雰囲気があるので、結構、長く粘ったのだが。
さすがに雰囲気が終わった為に納竿とした。





帰り道、いつもより更に遅い私の足取りに。
W氏は歩を合わせて下さった。
きっと、ゆっくりすぎるのは、逆にとても疲れるのではと思う。
とても、申し訳なく思った。








ご一緒下さった、T氏、W氏。
誠に有難うございました。
御心配をおかけして申し訳ありませんでした。









おわりに

聞けば、数日後、この磯はお祭りになったそうである。
Rockbeach 本当に持っていません。






それでは












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