今回、青物日記はお休みです。
大好きなアオリ釣りに行ってみました。

3月2日の事。
仕事から帰り大急ぎで準備をする。いつもの青物釣りならば、夜明けからスタートするのだが、アオリ釣りとなると本番は夜なのだから・・・。
夕まずめには遅すぎるが、何とか零時半頃に現地に到着した。
途中、霧雨がずっと続き、時折大粒の雨と強風が我が南紀特急を叩いたのだが、不思議と新宮を過ぎたあたりから静かになった。

現場駐車場に到着し、さっそく最終準備を始める。
今回はアオリ狙いということもあり、なるべく軽装でフットワーク良く行きたい。なのでインナーはほどほどにし、先日購入したゴアテックスのレインスーツで挑む事にした。
むむ!! なるほど・・・超快適である。
足取り軽くポイントに走る。

あちらこちらにヘッドランプの明かりが着いたり消えたりしている。
なるほど・・・最近、話題沸騰中のモンスターアオリに皆さんお熱の様である。平日の夜中なのに満員御礼である。
見ると結構波が高く、ウネリもある様子だった。
そりゃー皆さん安全な高台からやりますわねー。
結局、空いているのは足場の低い場所だけだった。
今およそ干潮・・・それでこの波・・・。
満ちてくる頃には・・・と心配になったが、ともかくポイントに立つことにした。

一投目、まったくよく分からずいきなりの根がかり・・・。
青物的な観点で見れば普通の海ではあるのだけど。
いざアオリ狙いと思うと、とんでもなく荒れてやりにくいと思ってしまう。
ローカルさんやエキスパートさんは凄いわ!!
こんな状況で普通にいつも釣りしてみえるんやな・・・っと驚くばかり。
試行錯誤するものの、まともに底をとる事すらままならない。
やっとの事で底をとっても、シャクリを入れると流されたラインのスラッグをしばらくシャクル事になったり・・・。
シャクリ後のフォールに持ち込んでも、ラインが流れに流され潮の動きと共に引いたり戻されたりしてしまう。
テンションをフリーにしてみても、送り込んでもそれは変わらなかった。

こんな状態では・・・フォールさせているエギはどう動いているのだろう!? 見えないのでまったく分からない。
分からないが、こんな時は経験上釣れない。
例外を除いては、やっぱり一瞬でも静かになる瞬間に抱いてくる事が多いと思う。

少しだけ潮が静かになった瞬間、やっと思いどうりに操る事が出来た。
すかさず抱いて来てくれるアオリがいた。


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550グラム程のあどけなさの残るメス。
今回、唯一のヒットとなったが波でリリース。

その後も必死にやってみたのだが・・・。
今回のポイントはかなり足場が低い。
どんどん潮位が増し、なおかつ沖を通る大型の船の余波で足元を洗う。
来たルートは完全に大波を受けていた。
真っ暗闇の中では恐怖心も倍増する。
とてもじゃないが、気になって釣りに集中出来やしない。
釣りを中断し、何とか安全に帰れる様にあらためて荷造りをした。
帰りの難所はふた方向から、かわりばんこに大波が打ち寄せ、同じ場所でドッパーンっと波しぶきが上がる。
数回に一度、何も起こらないタイミングがあるのだった。

まるで、そう、実写版のスーパーマリオを想像して頂ければ現場の状況がおわかりになるかもしれない。
タイミングをみはかっらって、一気に磯を飛び渡り、高い場所にしがみついて這い登ったのだった。
これにより、おろしたてのゴアテッックスが損傷・・・。
イグジスト強打!!損傷・・・ロッド傷だらけ・・・。
まあ命あってのものである。

車に戻り一気に緊張がとけていく。
もうダメだ・・・。限界だ。
ココロが粉々に音を出して崩れて行くのだった。
しかし、それでも気合を入れた!!
最近、相性の良いポイントに行ってみる。
しかし・・・沢山のアングラー、そして大ウネリ。
まったく反応を得られず、完全に心が折れてしまいました。

時を同じくして南紀入りされた、青物狙いのT氏&Y氏がお近くにいらっしゃるとメールが入っておりました。
早速参戦したかったのですが、今回は自身の限界まで頑張ったため、体も心も言うことをきいてくれません。
メールで連絡をとってる内に眠ってしまいました。
起きてしばらくして、お二人が入られてる磯を目指します。
ルート途中で絶句しました。

高い! 高すぎる!!
そうです、私は大の高所恐怖症・・・。
それでも頑張って崖をおりて行きます。
T氏がじきじきに迎えに来て下さいました。
しかし!! 最後の難関がどうにも越えられないのです。
20歳より今まで、数々の病院送りで私の骨はガタガタなのです。
身体的に無理。
それが自分の判断でした。
初めての一級ポイント入りNG。
これも精神的にこたえます。

もう少しまともに出来ると思ってた磯アオリ。
しかしまったく対応すら出来ず。
ポイント入りNG。
全てショックです。
一から修行し直すしかない一日となりました。