4月6日、7日の釣り日記

今回は長文になります。
ヘタな文章の長文なんて今のブログには無いかな。
よければ見て下さいね。

さて、何かと忙しいこの時期ではあるが、久々に連休がもらえたので南紀釣行を計画していた。
しかし、このところ黒潮も離岸の傾向で、水温も16度前後を行ったり来たりとなかなか厳しい様子ではあった。
出発前日の朝にネットでチェックしてみたが、やはり同じであった。

おまけに小潮という事。
去年まで、自分はまったく潮というものを意識していなっかった。実際、それでも何とかなったのだが、このブログを始める頃から今年はその辺もよく学んで行こうと、分からないなりにも考えている。
はたして、小潮が良いのか悪いのか・・・それも経験と思っていた。

出発直前、どこに釣りに行くかもイメージ出来ていなかったので、もう一度だけネットを見てみる事にした。すると・・・。
おお!! ポンっと水温が17度チョットに上がっている!
もしや・・・っと海流を見ると! やっぱ黒潮が接岸の傾向じゃない
チョットだけテンションがアップし急いで南紀特急を暖気させる。
もちろん! 行先はアソコに決まりです。


現場到着は午前4時前。夜明けまではまだしばらくある。
実は最近、マイミクの方からいやーな 話を聞いていた・・・。
夜釣りの帰り道、あるところでオッサンの話声が聞こえたので驚いて見ると・・・ヘッドランプも見えず誰もいない様だったという。
初心者のくせに荒磯に根性で挑むRockBeachではありますが、心霊系だけはどーにも無理!!
良い時間に一番乗りしたかったのですが少し明るくなるまで待機する事にしました。
はい、超ヘタレでありあす。


待機中も興奮して寝れない。けっこうなペースで休憩もナシで走ってきますとハイになって寝れないのです。眠たいのに目はランランと(笑)
しかたないので今日も徹夜あけの磯歩きです。

そろそろかなと駐車場に行くと、まさに今から行きますって感じの方が。
ご挨拶し何狙いかとおたずねすると、青物!ってご返事。
猛ダッシュで磯に向かわれました。
私はモタモタと準備し10分後くらい後に歩きはじめます。
かなり体力的にキツイのでゼエゼエいいながら岩山を登っていきます。
気持ちはルンルンなのでそれでも結構速く先端付近まできました。

さすが先行者さまはすでに釣っておられます。
少し離れた斜面に入る事にしました。
海の様子はかなり良い感じです! ここで写真でもとカメラを探すと・・・
はい、デジカメ忘れてきました。
天気予報とは違いかなりの風が西の方から吹きつけています。
バシャバシャと波立ち、潮も結構動いている様子です。
あのダクダクの流れもちゃんと見えます。白波が立つほどにダクダクしている様です。
ここ最近では一番雰囲気が良いので、はりきってトップから探っていきます。バシャ、バシャっとアクションを入れながら、さあコイ! さあコイ!と殺気だらけで投げて行きます。
先行者さまを見ると早くもジグで深場を狙われていました。
なんか今にも魚が水面を割って出そうな雰囲気なのですが出てくれません。

そうこうしてると後ろに人の気配がします。
三人さん到着です。石鯛なんやけど隣でやらせてもらって良いかなっとおっしゃってみえました。
どうぞどうぞとご返事をします。さすがに三人の方が入りますので、さらにキャストしずらい場所に少し移動します。よってフルキャストできなくなりました。
ミノー、ジグと変えてやって行きますがイマイチ集中出来ません。
それでしばらく先行者さまを見る事にします。

しかし・・・まあこの方すごく上手!!
平日釣行ばかりで、ほとんど他のアングラーに会わない自分ですから他人の釣りを見る機会はあまり無いのですがね。
しかし、この方は凄まじく色々な引き出しを持ってみえる様です。
本当に様々なアクションでジグを操ってみえます。
よく見ますと・・・タックルが大きい!!
おそらくMCワークスの竿にソルティガの5000番以上のリールかと思いますが。そのゴッツいタックルをまるでエギングロッドでも振る様に軽く操ってみえるんです。
それも・・・まったく休みません。ひたすらストイックに投げてはアクションを繰り返しておられました。体力もケタ違いのご様子です。
お話ししてみたかったのですが・・・声をかけられる感じではなかったのでやめときました

さて私はというとゴソゴソとセカンドタックルを準備して行きます(笑)
はい、またまたアオリ狙いです。
前回、デカイのにやられているのでプチリベンジを胸に抱いておりました。しかし・・・強風と速い流れの為、今回はまったく着底してくれません。
アテ潮ぎみなのかエギが足元から上がってきます。
何投かして諦めることにしました。ああ無念。

この頃、沖ではすんごい事になっていました。
遠すぎて突き上げまでは確認できませんが、凄い数の鳥達が群がっております。なにかしら魚がいるのでしょう。
こっちに寄って来てちょ・・・と思いながら、そろそろ休めておいた戦場に復帰いたします。
ジグでまったりやろうと思い一投目、素早いアクションで巻き上げてきますと・・・ゴっと来ました! ぬん!っとデカイのイメージしながら強烈なアワセを叩き込みますと一瞬ジイーっとドラグが鳴ります!
ゴン!!・・・ではなく
ゴツっとかかりました。
とにかくゴリ巻きで寄せにかかりますがスルスルーと上がってきました。
でも何か釣れたので結構嬉しいです。
ポンっと抜きあげたのはコイツです。


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イトヒキアジって言うんでしょうか。ヒレがすごく長くて綺麗な魚です。
まるでメッキの様にグウグウグウグウ・・・と言っております。
携帯電話でパシャっと。

気分良くして続いて探っていきます。
底物の方が、ソイツ結構美味しいぞって言ってくれたのでキープしてみる事にしました。
ジグを交換したりアクションを変えたりしながら粘っていきます。
そうこうしていますと、数時間ずっと投げ続けておられました先行者さまがお帰りになられました。空いた場所に入らせて頂こうとすると、またお二人のエサ師の方がいらっしゃいました。
そばでやってもらう事にします。

ちょっと良い潮目ができてきたので、気合を入れてフルキャストします。
何とか潮目のチョイ向こうまで届きました。
今回はロッドが細いのでジグは90グラムまでを使用していますが、かなり風が強く、なかなか沈もうとしてくれません。
それでも頑張って続けますと・・・またまたゴっときました!
よし!っとやはり鬼アワセを入れます(笑)
おおーさっきよりは抵抗してくれますやん!
何やろ・・・根魚かなとポンピングしながらゴリゴリ巻いてきますと・・・。
ちょっとサイズアップしたコイツのスレ でした。


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丸イ魚体は結構な抵抗になるのか重かったです(笑)
でも美味しいらしいから良いか!
大きくなると長い糸の様なヒレが消え、オデコが出っ張ってきて…最大1メーターを超えるサイズになるみたいです。
その頃には基本、深海に移動してしまうみたいですがね・・・。


その後はかなり風が強くなり手持ちのジグでは苦しくなってきました。
そうこうしてると、ついに底物の方の竿が大きく入りました!!
石鯛釣り・・・憧れではありますから初めて見て大興奮です。
凄いゴリ巻きで巨大なロッドがブチ曲っています。
おじさんは笑顔なのでそんな大物ではないのでしょう・・・。
やっと魚体が水面に浮いた様子で見ますと・・・。
50センチほどの南方系のベラだかフエ鯛の様な真赤な魚でした。
本命ではなかったのですが、なんだか羨ましい魚でした。
それを見届けてから場所移動の為にあがる事にしました。
いつも思うんですよ・・・帰ったらすぐに大ナブラ湧いたりしてないかなって。こういうタイミングって難しいですよね


結構頑張ったので体力的にキツくなってきました。
お腹も減ったので、お弁当を食べながら比較的お手軽なポイントに向かう事にしてみます。こういう時はリラックスしてライトゲームに徹します。
勿論、まずはエギをリサーチ・・・。
反応ありません。
続いてはボトムに潜む謎の魚を狙っていくつかのルアーをキャストしてみました。
ビックサイズなエソだけは快調に釣れてくるんですが、他の魚は全く釣れてきません。
気分的にはいよいよ追い詰められてきました。

夕マズメまでの二時間ほどを青物一本勝負で行くことにします。
最低限の装備だけを持って磯に小走りで向かいます。
数度来ておりますが、こんな感じの日は潮位によっては簡単にヒザ上位まで波が這い上がってくるポイントです。

到着すると、かなり大きく潮が流れておりました。
ウネリもありますが、まだまだ釣り出来る感じだったのでギリギリの場所に立ち探ってみました。
しばし集中してキャストしましたが、まったく何も起こらない平和な海でした。

また、少し移動し違う磯にてエギングもしてみますが、正直全く釣りが展開出来ませんでした。強風が邪魔をし、まともに釣りをするにも困難となってきました。4号ディープなんていうエギを使用しますが、高めの足場からでは風にラインを持って行かれ、狙った線を通す事も出来ません。
日没後しばらくして初日の釣りを終える事にしました。


疲れもピークでしたので、久々にホテルに入る事にします。
飲んで、ゆっくり熱い風呂につかり、死ぬほど寝たい気分でした。
最近、釣れない日々が続いているせいか、普段から無い頭でひたすら考えておりました。
この厳しい中、自分に釣れるアオリはいったいどこにいるのだろうと・・・。
低水温だったり、水潮だったりと、よく分かりませんがどなたに聞いても皆口をそろえてキビシイという状況が続いておりました。
夜間、ずっと何時間も回遊ポイントで粘るならば釣る事は出来るかもしれない・・・しかし、自分には単独で夜の磯は怖すぎる・・・。

ホテルの近くの居酒屋で飲みながらまたボンヤリと考えていました。
今までの経験ですが、まれに厳しい状況の中でも、まったく予想に反し爆釣する時がありました。
およそ一般的にはエギングにならない様な状況での事です。
そんな中で異常なほどの高活性のスイッチが入るもの・・・
何となく自分の中での答えが見えてきた頃、深い眠りにおちて行くRockBeachでした


あくる朝五時に目をさますと何やら外が騒がしいです。
窓をあけてみると、何と!バケツをひっくり返した様な大雨でした。
そしてビュービューと風も唸っております。
さすがに途方に暮れてしまいました(笑)
天気予報をチェックすると、どうやら昼頃には回復するとのことでしたが、朝イチ入ろうと思っていた青物ポイントは危険なので断念します。
4時間(汗)ほどホテルの部屋にて待機しておりましたが、なかなか雨はやみませんでした。釣りをする時間が無くなってしまう・・・。
しかたなくホテルをあとにし、近場で昨夜のアオリ釣りの答え合わせをしてみる事にしました。

車を走らせてすぐに、気になるポイントが目にとまります。
ココなら自分が考える条件にマッチするかもしれない!
急いで車からタックルをおろします。
アレ!? アレっ???
ギャフがありません!!
どうやら昨日どこかに愛用のギャフを忘れてきてしまった様子・・・。
どっかでひろった方、ラッキーですね!!

海を見るとやっぱり自分が求めていた感じの場所でした。
これならイケルかもしれない。
おまけに潮も少しだけ流れている感じでした。
得意なエギを結びまずはキャストします。
ゆっくりと30カウントほど着底を待ちます。
パンパンっと軽くシャクリ、一気にフリーで垂直に落とします。
ドン!! 次のシャクリで抱いてました
やっぱアオリはこうじゃなきゃ(笑)


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携帯の写真だと凄くコロッケに見えますが、それでも500グラムほどはあるんです・・・。もう、この際サイズはどうでも良いっす。
嬉しい嬉しい久々の一杯。


よし、今しかアカン!! 二投目、三投目と丁寧にシャクってみますと・・・
ドン!!っとまたまた乗ってくれました
きっちり海底で抱かせてるので、かなり長くグイングインが楽しめます!
サイズ以上の引きが楽しめるディープは最高っす。
あれ・・・こりゃちょっと抜き上げはコワイなあ・・・。
連続二回の釣行でバラしてるし、何とか確実に釣りあげたいし・・・。
竿を置いてギャフを取りに車に戻る事にします。
ああーグイングインで竿が動いてドボンしそう・・・ヤベえ。

ダッシュでギャフをとってきました。
ホントは小アオリちゃんごときに使いたくなかったんですがネ。
お恥ずかしながら・・・。
最強の悪魔の爪にてサクっと。


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800グラムくらいかなってメスでした。
なかなか春はオスは抱いてくれませんなあ。


チャンスタイムも終わりに近づいてきたので袋につめてみました。


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良いお土産がゲットできました。
とりあえず自分の予想した答え合わせが間違ってなかったので大満足。
真昼間のワン奥でも釣れました


本日最終はやっぱ磯に向かうことにします。
完全にマズメを逃しているんですが、まあ何があるか分かりませんから最後に頑張ってみる事にしました。

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自分的にはエエ感じかなと。


ちょっと浮気してタイドミノーをサラシに投げて行きます。
ガンガンガン!! おおおー
バシャ! 真っ黒の魚体が目の前で飛び出してきましたやん!!
しかし残念・・・GTロッドじゃ弾いてしまうんでしょうか・・・。
人生初の磯ヒラ様はお帰りになりました
しっぽの大きさから見ると70アップは間違いなさそうだったんで残念!

気をとりなおして今度は真剣にピンテールをキャストして行きます。
投げては巻き、ずっとその繰り返し・・・。
ぼんやりやってますと、ガッ!とソルティガのハンドルが止まってしまいました! やばい・・・一瞬遅れて鬼アワセを入れるとスポンっと抜けてしまいました
魚だったんでしょうか、それとも浮き藻かゴミか・・・。
急いで同じ場所、同じレンジ、ラインを通してみますが、特に何もひっかかりませんでした。
なんだったのかな・・・。
そろそろワクワクする季節が来たかなってニヤニヤしながら長い長い道を車まで戻って行きました。
悲しいかな・・・帰りお世話になってる熊野のショップでアオリ用の赤いギャフを買いました。
ちーん。