4月21日の釣り日記



職場の歓送迎会があり夜中まで時間をとられましたが、やはり釣りに行ってみました。
往復で約7時間ですかね・・・普通にドライブしたら
勿論、朝のマズメの為に睡眠はナシ、連日の釣行でPEすらまだ乾いていない中での釣りです。

ネットの天気予報での波高の状況はそんなに大したことはない・・・。
準備していますとオヤジから一言・・・。
今日は磯は波高いから気をつけろと。
素直にきく事にします。

やはりオヤジの言う通り・・・。外洋に面した磯はかなり危険な状態。
今回はノンビリと静かな湾に面した場所でやってみます。
しかし・・・釣れる時に限って見えるナナメに走る潮目がありません。
日の出とともに様々やってみますが、結局その後四時間、キャストし続けましたが何も無く終了しました。

変な風も出てきて微妙な感じになってきました。
すこぶる天気は良いのですが・・・。
とりあえず、足場の高い場所に移動しようかという事で有名ポイントに行ってみる事にします。

駐車場に到着すると・・・遠くから波の轟音が聞こえてきます。
この調子ですと・・・きっと海は真っ白になっているでしょう。
必要最小限のモノだけ持って行ってみる事にしました。
しばらく歩いて行きますと観光客がチラホラ。

実は今回は思うところがありますので珍しく場所を申します。
大島の有名な灯台です。
では何故、こんな感じでお話するかと言いますと・・・。
今の時代・・・ネットを見れば誰でもポイントが分かるからです。
そう、まったくの初心者でも、ブログやサイトを見て憧れて行くことが出来るからです。
以前の日記にて申しました安全面でのお話・・・。
今回は実にそれが現実となったのでした。

現地に着きますと、まあ普通では釣りする状況ではありませんでした。
普段、たくさんみえる餌師の方々も当然にみえません・・・。
かなりの波高、そしてウネリのせいで真っ白の海でした。
あまりの事に海一面が白い霧の様なものでかすんでいました。

自分は少ない経験ではありますが、その何回かの経験から慎重になっています。まず、立ち位置を決める前に小高い場所から、約20分ほどずっと海の様子を見ておりました。
しばらくして、やっと立ち位置を見つけました。
ココならふいの大波でも何とかなる・・・。

釣りを開始してすぐ、少し離れた場所に人が見えました。
さっき駐車場でみかけた方です。
真っ白になった海、そしてウネリまくってる状況でしたが、彼はエギングをしようとしている様子でした。
てっきり魚狙いの方だと思ってましたのでかなりビックリしました。

荒れた海を見て戸惑っている様に見えましたが・・・それでも普通にエギングされる様子でした。
勿論、自分も釣りに一生懸命ですのでチラチラとしか見てはいません。
しかし・・・見る限りはライジャケを着ていない・・・。
もしかすると服の中にちゃんと着てみえるのかも知れませんが・・・。
見る限りは防水の上下を着ているだけに見えました。
ヤバイなあ・・・と思っていました。


自分の釣りをしながら時折彼を見ますと・・。
どうやら根ガカリした様子で困ってみえました。
沖に目をやると・・・・。
もう時間がありません!!!
圧倒的に強い波がやってきました。
っと思うかどうかの瞬間・・・。
凄い勢いで波が磯に向かいました!!

急な事でどうする事も出来ませんでした・・・。
岸際の地形にて増強された波が彼の立っている場所をまさに直撃していました。
勢いを増した波は・・・彼の身長を余裕で超えて・・・。
真っ白な水のカタマリが彼をスッポリとおおってしまいました。
巨大で凄いパワーを持った大量の水が彼を飲みこんでしまったのです。

わずか3秒くらいの間でしょう・・・。
ワタシの中で最悪のシナリオが脳裏をよぎりました。
携帯電話はおろか、他人を助ける為の道具は持ってきておりません!
波がひいて・・・きっと彼は沖に流されただろうと思いました。
ライジャケを装着していない・・・急流と大きなウネリで・・・。
一瞬にして訪れた最悪の状況に覚悟をきめました。

しかし!! 彼は奇跡的に尻もちをつく格好で何とか磯上にとどまっていました。あの波を見たら・・・普通ならたぶん沖に流されていたと思います。本当に良かったと安堵しました。
自分の立ち位置では全く問題は無かったのですが・・・。
かなりの精神的ショックで急いで磯からあがりました。

ちょうど彼もあがってきた所でチラっと目があいました。
彼もまた単独で釣りに来た様子でした。
何故だか声をかける事は出来ませんでした・・・。
言わなくても、きっと彼がもう一番よく分かったでしょう・・・。
もの凄い恐怖だったに違いありません。
歩きながら後ろから彼を見ますと、彼の持ったロッドはグリップの所で無残にも折れてしまってました。
水に濡れ動かなくなった携帯をしきりに見ていました。


雑誌やネットを見てよく釣れると紹介されていれば、そりゃ誰だって行ってみたいと思うでしょう。
三重エリアの磯とは違い、南紀では国道から少しだけ行けば気軽に磯に立つ事も出来る・・・。
前にも述べましたが、特にエギンガーの方々は何の特別な装備も持たずによく釣りをされているのが現状です。
もし、さっき本当に彼が海に落水していたなら私はどうして彼を助けられたでしょうか!?
もし彼がしっかりしたライジャケの一つさえでも身につけていたなら、漂流する事はあっても時間は稼ぐ事は出来る・・・。
あの状況では彼が自力で泳ぎ着き、磯に這い上がる事は不可能に近いと思います。
海では自分の身は自分で守るしかやはりないのです。
すぐそばで、本当に人が死ぬかもしれない光景を見て、恐ろしさと何故か怒りで震えながら歩くRockBeachでした。