5月6日の日記



今回は非常に苦悩の中の釣りです。
自分の釣りに対し、考え、悩みはつきものなのですが・・・。
今回、自分の中でのテーマは大きく三つあった(ありすぎやろ)


まず、前回の沖磯では、私として初めてのノットで挑んだのだが、
130グラムのジグを投げていると、結束部分からホドけてしまい大事なジグをロストしてしまったのだった。

チャレンジしてみたのは定番のFGノットである。
正直、いままで使ってきたノットの強度については、まったく心配のないものであった。
しかし、流行りの摩擦系ノットではなく、今の様に太いライン、リーダーを使用すると結束部分のダマが凄く大きくなってしまうのだった。

自分はその結束部分がガイドに当たり、カシャン!っと引っ掛かりながらキャストする感じが凄く嫌であった。
だからいつも、結束部分を先端のガイドから少しだけ出し、なるべく長くリーダーがとれる様にかなり垂らしを多くしてキャストする様にしていたのである。

しかし、下へ下へ、また根へ根へと突っ込む、ヒラマサやカンパチがもしかかった場合短すぎるリーダーでは切られてしまうよとの話。
滅多に出会える魚達ではない。しかしもし喰ったなら・・・自分のせいでチャンスを逃したくはない!

手先があまり器用ではない自分なので、今まで極力難しいノットには見て見ぬフリをしてきた(笑)
今回、避けては通れなさそうなので仕方なく頑張って覚えることにする。
しばし順序を覚え何度か練習してみた。
意外とすぐにカタチにはなってきた。
何度目かでようやく見た目もスッキリと仕上がったのでコレで良しとしたのである。

しかし結局はホドけてしまった・・・。
何がいけなかったのか。
釣行前に再度何度も繰り返し、精度を上げる為に締め込みに道具を使用し、ハーフヒッチなども丁寧にやって再度チャレンジする事にした。


もう一つのテーマとは・・・。
竿を出すポイントそのものである。
こんな自分ではあるが、ご親切にも色々と教えてくださったり、情報を伝えて下さる方がいらっしゃいます。
勿論、ありがたく参考にさせて頂いてはいるのですが、ほとんどは自分なりに海の状況や天候を考え、その時々にココが気になるなって場所に行く様にしてます。

今回もおよその好調との情報、また自分の予想を裏切るかのごとく、どうしても気になる場所に入る事に決めたのでした。
勿論、喉から手が出るほど釣りたいのです(笑)
しかし・・・気になる事をどうしても、自分で実際に体験し知りたい。
誰も周りに釣り仲間もいなく、ひたすら孤独に開拓しまくっていた一昨年の秋よりずっと変わらない気持ちなのです。


そして最後のテーマとは・・・。
どうも最近、やたらと潮やらジアイやらそんな好条件ばかりに目をとられがちで、どうにも投げ続ける粘りが無くなってきている事に不安を感じていたのである。
パッと見で気配がある、気配がない・・・。
はたしてそんな感覚だけで深い海の中の状況など分かるものなのか。
ましてや、いつ魚のスイッチが入り喰ってくるか、それらを読む事など今の自分には出来るわけもないのだ。
気を抜いて機械的にダラダラとやっていた中でガツンっといきなり来てビックリする事など誰しも経験があるだろう。
簡単な話、ルアーが水の中に無いのであれば釣れるわけがない。
だからこそ今回は、自身の軟弱で折れやすい精神力をコントロールし、ひたすら集中し投げ続ける事への挑戦もテーマにしたのである。



そんな複雑な想いを胸に、今回はいさぎよく青物タックルだけを南紀特急に積み込み出発する事にしました。
目的地は南紀串本・・・をまだずいぶん行った場所です。
午前4時に現地付近に到着。
ヘッドライトをたよりに山道を歩いて行きます。
季節も移り変わり、ずいぶんと日の出も早くなってきましたね・・・。
山道を歩いている最中にすでに空は明るくなってきました。
かなり風が強く、遠くからはまるで急流の川の様なザーザーっといった波の音が聞こえてきます。
今日は気をつけないといけない。歩きながら覚悟を決めて向かいます。

やがて磯に到着し、そこからまだしばらく岩山を歩いていきます。
凄い波の音です・・・。
やがて先端付近まできますと何と自分はもう3番手でした。
おそらく地元の若いルアーマンが一人、そして小高い場所には底物師がすでに釣りをしてみえました。
自分が立てるスペースを探すと、いつもは釣りしやすい低い足場が空いてはいます。
しかし、潮位が低い時間なのですが、時折すごい波がやってきて足元を洗っているのです。
磯が濡れている場所は危険である・・・少ないながらの自身の経験則です。当然、時折くる大波で波を受けているのですから。
最高の時間にもかかわらず、しばらく海をじっくり観察しながら高台にてタックルを組んで行きます。

よし!! おそらく何とか大丈夫だろうとその場所に入る事にしました。
念のために全ての荷物は高い場所に置くことにします。
沖からの波に全神経を集中させつつ釣りを開始しました。
向い風でザバザバと波がたってはいますが、さいわい大きなウネリなどはありません。
荒れているせいでしょうか、まったく潮目や流れを目視で確認する事は出来ませんでした。
自分にとってはどこにキャストしたら良いのか・・・非常に悩む状況とも言えます。しかし・・・いかにも大物が飛び出してきそうな雰囲気にも思います(笑)




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鉛色の空、少し濁った海。
吹き付ける向かい風・・・何故か恐ろしいほどの緊張感と期待に包まれながらのファーストキャストとなりました。


最近、やたらと練習しているアクションでまずはトップを攻めていきます。
いつもならすぐにローテーションをするのですが、今回はトップでまずひたすら粘る事にしました。
毎回毎回、様々な工夫をしながらルアーに命を吹き込んで行きます。

遅く、速く、時には止める・・・。
強く、弱く、また両方を織り交ぜて行く・・・。
水面で、水面直下で、時にジャンプさせながら・・・。

ただひたすらに投げ続けて行きます。
ようやくミノー、そしてジグと一通り試した頃には、すでに三時間あまりがたっていました。
けれども、その間まったく何の反応もありません。

まったく見えるベイトもいない・・・。
当然、鳥達もいやしない。
そんな状況でしたが、諦めずにただキャストして行きました。

FGノットの方はどうか・・・。
さすがにホドけてしまう事は無かったのですが、何度もキャストを繰り返している内に結束部分すぐのメインライン側が毛羽立って切れてしまいそうになっています。
どうやらノットの出来栄え云々というより、自分のキャスティング技術にも問題がある様に思えてきました。
不安なのでいつものダブルラインを組み直し続投する事にしました。


しばらくすると、漁船が磯際までやってきます。
どうやらトローリングの様にトップ系のルアーの様な物を引きまわしていました。しかし、まったく何の魚も釣れてはいない様子。
結局、まったく何の反応も得られないまま五時間ほどひたすらに投げ続け、このポイントに見切りをつける事にしました。

今度はうってかわって高台から海の中の様子がよく見えるシャローポイントに入ってみます。
数々のシモリ、沈み根があり、いかにも魚が入ってきそうなポイントです。
サラシに通しながらひたすらミノーを巻いてますと・・・。
ふいに茶色い平たい魚、約40センチの群れが寄ってきました。
すかさずルアーをアクションさせると、群れの内の二匹が一瞬だけミノーに興味をもちましたが、すぐに群れと一緒に消えて行きました。
今回の釣行での唯一の魚の反応でした。

一気に串本まで戻り、更に二か所の磯に入ってみます。
投げても投げても反応はありません。
もう手持ちの全てのルアーを試し、思いつく様々なアクションで練習してみる事にします。とにかくずっと投げ続けてみました。
かなり練習にはなりました(笑)

結局、移動や少しの休憩を除き、約10時間投げ続けましたがチャンスが来る事はありませんでした。
四か所も磯を転々として投げ続けたので体中がガクガクと悲鳴をあげていました。
まあヘタくその自分にはこんなもんです。
次回までまた一度気持ちをリセットし直し頑張ります。