10月6日の日記


先週はフルパワーで釣りをする事が出来なかった。
天候のせいにしてみるが・・・。
それよりはむしろ、自身の感情が問題なのだろう。
釈然としない気分だったので、あえて自分にプレッシャーを与えてみる。
結果を出さなければならない状況を自らつくってみるのだ。
おまけに、今回は家を出る時に家族に言われる。

「もう、冷蔵庫にお魚が無いからちゃんと釣ってきて!!」

さすが、おかんであるっ!
これで準備は整った、自身のハングリーさに完全に火がついた(笑)
午後11時半、南紀特急に喝を入れた。


午前2時、いつもの駐車場に到着する。
しかし、この日の道中は物騒な感じであった。
パトカーと何度もすれ違うし、途中の峠では結構な事故で路面に大量のガラスの破片が散乱していた。
交通量の少ない深夜ではあるが、慎重な安全運転を心がけたいものだ。


2時間ほど仮眠してからポイントに向かう事にする。
この日の天候は、前日の予報通り非常に穏やかなものだった。
風はほとんどなく、波高は1.5メートルとの事。
大潮に入ったばかりで潮位は高いのだが、現場に着くとほとんど凪といった感じで安心してポイントに立つ事が出来た。
自分はやはり静かな海が好きである。
荒れた方が良いと言う方々は多いが・・・。
時に波が気になって釣りに集中できないからだ。
自分ではまだ、荒れが良いというのはあまり実感出来てはいない。
はたしてどうなのか、その辺も今後は探って行きたいものである。

まずは早速、トップから探ってみる事にする。
ジグの修行とはいえ、やはり朝一には一度はトップを投げてみたい。
やはり、大きなポッパーにドフォ!!っと出るのはロマンである
ポッパーにて手返し良く、広範囲を探ってみるとペンペンがバイトしてきた。
アワセてやると豪快にジャンプしたが、そのまま飛んで行ってしまった。
大型を想定したルアーだったので、仕方ないなとバラシは気にしない。
ワンサイズのルアーで、全てのサイズの魚に対応させるには無理があるのではないか・・・。
下手な自分はバラす度にヘコムので、そう思う事にしたのである
現実はどうか知らないですが(笑)


次はペンシルにてスローに誘ってみるが反応はない。
続けてみない事には分からないのだが、あえてこの日は見切りをつけてジグに切りかえる事にした。
直観半分、あとは思い込み半分である。
ジグにかえてすぐ、とりあえず結果は出たのだった。
ペンペンが二匹、そして良型のサバが一匹釣れた。
一瞬はサバの連続ヒットを想像したのだが、なかなかそんなに甘くはなかった。
それを最後にしばらく何の気配も無くなってしまう。

今日は何か潮の色が変やな・・・。
いつもは濃いブルーの澄んだ色をしているのだが、淀んだ様な緑色の海であった。
未だ海はベタ凪のままではあるが、潮はかなりよく動いていた。
しかし、ベイトの数はいつもより少ない様だ。
時折、ジグを表層付近までシャクリ上げたりはするが、基本的にはボトムだけを執拗に探って行く。

どのぐらい経ったであろうか、先ほどよりは海は少し青さを増してきた。
太陽も完全にのぼり、ベイトも活発に行動し始めてきた様子。
潮位はどんどん下がっていくが、潮はいつもよりも複雑に動き続けている様に見えた。
キャストを繰り返しながら、キョロキョロとずっと辺りを観察する。
しかし依然として何の変化もない。

とうとう、予報での干潮の時刻をむかえる事となる。
潮も完全に止まってしまったのだった。
しかし・・・。
潮が止まったのを境として、急にベイト達の動きが活発になってきた!
何というか、そこにいる数々の小魚達の活性がグングン上がっていく。
っとその時、元気なシオの群れがジャコめがけてアタックした。
急いでキャストしてみるが、全くもって無反応である(笑)
その後しばらく、何度かシオが現れるのだが、どうにも決まった法則にのっとりベイトを捕食しているみたいなのだ。
よく分からないが、決まった場所で同じ様にアタックしては水面直下までその姿を見せる・・・。

今度はソウダ、サバと思われる群れがバシャバシャしだした。
しかし、狙いを定めようにも非常に足が速く照準が定まらない。
くやしがっていると、今度は少し離れた瀬際で70センチほどのペンペンが猛烈に追い回しているではないか!
あちこちで数々のフィッシュイーター達が、同時多発的にボイルを始めたのだった。
干潮の潮止まりである。
一瞬、あまりの光景に翻弄されそうになる。あわてて小さいプラグを結びそうになった。
しかし、今はペンペンやソウダを狙っている場合ではない。
これだけの魚が狂っているのだから、もしかしたら青物も回って来るかもしれないと思った。

よく、あれは大きそうな魚のボイルだったなどと聞く事も多い。
海面にボコっと出る水飛沫などの迫力から魚のサイズをはかりがちである。
しかしエキスパート達はそうではないと言う。
ボイルやナブラの迫力では魚のサイズは分かりにくいものだ、ハッキリと魚が頭を水面に出さない限り・・・と。
今回はそれを身を持って味わう事になるのだった。


気を落ち着かせようと少し離れた高い場所にて一服する事に。
その間もアチコチで小規模なボイルが頻繁に起きている。
ちょうど煙草を吸い終わった頃、瀬際約4メートルほどの所でパシャパシャとボイルが起きた。
足場は良くないが、少し投げれば届く場所である。
軽い気持ちで90グラムのジグをポンっと投げてみる。
するするっと沈ませてジャークさせるとゴンっと来た。
よし!っとグイっと合わせてやってすぐ、それが間違いであった事を瞬時に悟るRockBeachであった!
アワセを入れた手がその重量感で止まってしまったのだった。
やばい!

そう思うやいなや、そいつは真下に向かった!
ギャギャギャギャッっと乱暴にドラグが出る。
通常の立ち位置まで3メートル程離れた場所にいたので、その間に一気に磯を駆け下りた。しまった。!!
立ち位置に戻るとすぐに、深みから一気にコチラを向いて走ってきた!
だいたい、カケた場所が近すぎる。
足元まで4メートルほどしかないのだ。
おまけに、足元から水中に向かって荒い根が約2メートルほど張り出しているのだった。
ヤツは一瞬にして根に突っ込んできた!
とても止められない。まず、ガガガガッっとラインが根に擦れる感じが伝わって来た。
めいいっぱい竿を突き出して止めてみる。
一瞬だけソイツは止まった、しかし、グイっと軽く穂先を曲げたかと思うと、またもや一気に潜り始めたのである。
まったく垂直に向かって突っ込んでいくのだ!
っと止まらない・・・・。
真下に向かっているせいで、ガイドとラインの抵抗が大きすぎるのか、筋力の無い自分には、ソルティガ4500Hのハンドルは巻こうにもビクとも動かない。
真下からロッドパワーだけで浮かせてくる以外に選択肢はないのだ。
少し浮かせる事に成功するが、浮かせてはスラッグを回収しを数度繰り返すと、またもや強烈な下への突っ込みが始まった。

全力で止めながらリールのハンドルを巻くのだが、魚が根の深い部分まで入ってしまったのだろう。ずっとガリガリとラインが根に擦れる嫌な感じが伝わって来ている。
おそらく、これ以上のテンションをかければラインブレイクしてしまう・・・。
ほかに方法が見つからなかったので、イチかバチかベールをオープンにしてみる決断をとった。そのまま根に巻かれればアウトである。

フリーにしたラインはスルスルと海中深く入って行く。
絡まない様に指でサミングしながら送り込んで行くのだが、まだ潜るのか!?という位にそれは続いた。
非常に不安なままそれを続けていると、少しだけ水中に刺さるラインの角度が変わった気がした。
そこでベールを戻し、すこしきいてみると魚は少し沖に出た様子だった。
ここで一気にポンピングで浮かせに入る!
根さえ気にしないで良いなら、多少のラフファイトでも何とかなりそうだ。
半分位まで巻き上げただろうか、またもやソイツは根に向かって突っ込むのだった。
巻き寄せれば当然に根に寄せているのである。
いったい、いつまで抵抗するのかと次第に恐ろしくなってきた・・・。
ラインをやったり、また巻き上げたりを二度ほど繰り返しただろうか。
ガリガリとラインが擦る感覚は続いているのだが、もう一気に勝負をかける事にした。
真下での攻防は想像以上にコチラの体力を消耗する。
これ以上はもう自身がもたないと判断したのだった。
ロッドパワーだけで持ち上げる様に浮かせる。
何度、大きなストロークで浮かせてきただろう、ようやく水中にソイツの姿が見え始めた!
ハッキリと姿は見えないが、銀色に光るソイツを見て思った。
太い!!

やっと水面まで浮かせるとバシャバシャバシャっと最後の抵抗をする。
しかし魚にももう殆ど抵抗する力は残されてない。
すぐに顔みしりの底物師が側に来てくれた。
これはチョット抜きあげは無理やろ!? タモか何か無いのか?
っと底物師。
ギャフはまだバッカンの中だったので、お願いして組んでもらうのだが、慣れない作業に時間がかかってしまうのだった。

待ってる内に再び息を吹き返してくる奴・・・。
もう待ってはいられないと判断、一気に抜いてみる事にする。
しっかりとタメて力を入れてリフトさせるとソイツは宙を舞った。
重い! イケるか!?
磯まで上がったその時、耳元でパンッ!!っと破裂する音が響いた。
ロッドが耐えきれず折れた音だった・・・。
転げ落ちそうになる魚をもう無我夢中でつかむ!
魚をとった喜びと、ロッドをブレイクさせたショックで頭が混乱したが、とにかく勝った!















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お恥ずかしながら・・・何て事はないメジロです。
しかし、今までよりずっと重たい



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自分の下手さのせいで折れてしまったXR-1と共に・・・。



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せっかくなので・・・と顔みしりの底物師が撮ってくれました。
喜びよりも、疲れとショックで顔がヒキツってますな
情けないです。
手元のオーシャングリップでの計測では5キロ弱でした。
帰宅後、サイズを測ると77センチ。
サイズ的にはまだまだですが、油断をするとメジロであっても磯では強敵となる様です。高い魚になりましたが、良い経験になったと思います。



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無知ゆえに折ってしまったRB XR-1
短い付き合いでありました
ファイト中もロッドには全然、余裕がありました。
足りないのは私の筋力とスタミナ。
アングラーの体力が無ければ、釣り上げるのが難しい事も多いのだと実感したのでした。
本当に良い竿だったので悔やまれます。
いつか再び所有したいです。


今回、出会いのキッカケは本当に小さいボイルであった。
小さいソウダほどのボイルでしかなかったが・・・。
やはり、ボイルの感じだけで魚種、そしてサイズを読む事は難しい様である。大きな痛手をおったが、非常に様々な事を学べた良い日であった。
その後、精魂つきて撮影したり、シメたり、セカンドタックルを準備している間ずっと、様々なフィッシュイーターが水面を割っていた。
干潮潮止まりの一瞬のお祭りであった。
その後は全く魚の気配は消えてしまったのだった。

実は次の日も残って釣りをする事になりました(笑)
楽しい釣りになりましたので、また後日続きを書いてみます。

それでは