11月10日の日記


釣行の度に悩む。 どこに行くか!?
そう、ポイントである。
一年前は簡単であった。
知っている場所、行ける場所が全てであった。
時を経て、知れば知る程に悩むのである。

とはいえ昔と違い、様々な先輩、釣友、また仲間からHOT!な情報を頂く機会も増えた。
それらの情報をたよりに、あとは自分なりに予想し、自分と相性が良い場所に向かう事も実際増えてはいる。

しかしどうして、魚がいるエリアに向かってはいるのに、わずかの事で出会えない事が多い。
極端な話をすれば、わずか20メートル離れた場所にいるだけで明暗がわかれる事もある。
確実に魚に近づいているのだが、少しの読み違えで一瞬のワンチャンスを逃す事が多かった。
それが悔しかった。


また、通えば通うほどに気になる言葉がある。

「青物は運である!」


最初は気にもしてなかったし、釣り手の力量次第では乗り越えられると思ってもいた。
勿論、運イコール、ただの偶然の結果ではないのだろう。
おそらくは必然性があると思われる。
そこに青物が回遊してくる原因があるからこそ、結果として出会う事が出来るのではないだろうか。
万物には因果の法則があるのだから間違いはないだろう。
ただ、私の様な初心者にはその理由が分からないのだ。


少し前の事であるが、ある場所に通って、通って、気が遠くなる程のキャストを繰り返していた。
目が青くなるんじゃないか!?という程に海を見続けた。
五感を研ぎ澄ませ、あらゆる事を感じようと食事も忘れて釣りだけに没頭したのである。
そこで自分なりに感じた事。
ちっぽけな初心者が感じた些細な事でしかないのだが・・・。
ある時、先輩にお話したら、ココではそれは当然の事で、誰でも知っているよ!とお答え頂いた事がある。
ショックではあったが、凄い世界に足を踏み入れているのだなと、すぐに納得した。
もし機会があり、名人やベテラン、凄い先輩達にそんな話が聞ける方々は幸運である。

前置きが長くなったが、このわずかな読み違いをどうにか修正できないかと今回は悩んでみるRockBeachであった。
キーワードは風、そして波である。
うまく言えないが、どこにレストランが新装オープンするか!?と考えてみたのだった。

はりきって真っ暗な中、岩にしがみついて進む。
タックルにお金をかける私だが、ヘッドランプ等、照明にはコダワリが無い自分。
僅かな明かりでゆっくりと確実に歩むのだった。
数回のロッククライミング、ジャンプ!をくぐりぬけ、やっと目的の場所にたどり着いた。
持病の心臓が不整脈で乱れるし、超メタボな自分にはギリギリである。

今か今かと待っていると、しばらくしてルアーマンがお一人。
「おほようございます。どこに立たれますか!?」
「立つ場所をおっしゃって下さい、出来れば傍で立たせて頂きます」
もう、間違いなくエキスパートさんである(笑)
感じ良すぎだし、何と言うか余裕である。
しばしお話させて頂いたが、なかなか難しいパターンであるとの事であった。

やっとヘッドランプ無しで動く事が出来る頃、ファーストキャストを打って行くのだった。
「すみません、待ち切れずに投げます」
そうお伝えしてすぐのアタックである!
今日は右からの爆風である(笑)
竿はMCのXF-1、リールはダイワのZ6000である。
信じられないほど、強風の中でも飛んでくれるのだが・・・。
いかんせん下手でコントロールがままならない!
隣をチラ見すると、何と自分よりも飛んでないではないか。
夜が明けるにしたがって彼のタックルが見えてきた。

ありゃりゃ! 何と自分とおんなじ位に竿もリールも大っきい!!
この飛距離だと・・・PE5号以上!?
聞くとやはりそうであった。
たまらない強風の中、キャストを繰り返して行く。
まったく、知らず知らずの内にトラブルの種をまいているのだった。

結果としては、強風でふけたラインが知らない間に、リール内部の回転軸に絡むという最低のミスでチャンスを逃したのである!

新型ソルティガなら、ソレ防止対策がしてあるから大丈夫だったのに!!
っと思ってはいけません(笑)
どうしようもないトラブルってのは有りますが、今回のは100パーセント、人為的なミスでのトラブルである。

私の強風下のキャスティング技術に問題があるのも事実。
しかし、一番の理由はスプールに巻いたPEの巻き量であった。
根がかりしたら切れるし、また、毎回リーダーを組み直す私は、新しくシステムを組む前に数メートルはPEをカットしている。
意外にもPEが擦れたり、ケバだったり痛んでいる事が多い。

問題は、貧乏性の私が、もったいないなって極限までPEを巻いてしまった事にある。
バックラッシュではないのだが、少しグシャッとダマになって絡んだりと予兆は出ていたのである。
もったいないのと、極力抵抗を無くし、飛距離を出す為に選んだ策であった。
結果、ライントラブルが出やすくなり、リールに巻き込むという最低の結果となったのであった。
絡んだラインは切るしかなく、結局、数十メーターのラインを切る。
フルキャスト後の絡みであった。

その処理の最中・・・。
目の前、わずか足元から3メートルで爆発した!!
もう、ナブラなんて言葉じゃ言い表せない程の迫力である。
ハッキリ覚えていないが、おそらく約2分ほど沸いていたと思う。
隣のエキスパートはキャストしてみえたが、喰わない!!とおっしゃってみえた。
はははっ、ただ笑うしかなかったRockbeachであった。

その後、同じ強風の中、おそらく何百回とキャストを繰り返したのだが、心配していた飛距離はさほど変わらないし、ライントラブルは一度も出なかったのである。
知っている人は、当たり前だろ!!って話でしょう。
そういう当たり前の事を完璧におさえておかないと、本当にいざって時に困る事になるのだというハナシ。
最高のタックルを使っていても、セッティングを間違えたり、どこか一つにウィークポイントがあれば、それがキッカケで夢の魚を逃す事になるかと改めて再認識するのであった。

夕マズメ、再び同じ場所に戻ってきた。
ラストチャンス・・・全く打たない訳ではない。
しかし、予感がして最小限のキャストにとどめていた。
気配がし、後ろを振り返るとベテランアングラーの姿が・・・。
このオジサン、確か初夏の祭り会場で特大メジロをゴボウ抜きだった記憶がある。
それから続々とアングラーが到着された。
朝ご一緒された方も再びみえている様子だ。
何も分からない自分は最後のチャンスと、時折全力で攻めて行く。
しかし出ない!

完全に陽が落ちる前に納竿する事にした。
帰ろうとすると呼び止められる。

お前どっから来たのかと。
名前は!?っと。

トラブルかと一瞬、身がまえたのだったが・・・。
まったくもって勘違いであった。
地元の名人の方々であった。
お話をうかがい、目の前で自分が釣りをしていた事が恥ずかしくなった。
言葉はブッキラボウで正直怖い。
しかし、ご丁寧に帰宅の道中までご心配頂いたのだった。
あらためて、凄い場所で自分は釣りをしているのだなと悟った。
朝、ご一緒した方は、某超有名ルアーメーカーのフィールドテスターさんであった。
たまーに、超一流の方と現場でお会いするのだが・・・。
彼らはまったくもって超一流に良い方々である!
お恥ずかしながら、わずかではあるが少しばかりの交流がある方もいらっしゃるが・・・。
皆さん、カッコいいし、すこぶる腰が低いのだ。
そして釣りをすると・・・凄まじい。

たとえ下手で釣れなくとも、少しだけでも彼らの様に余裕を持って、良き人間でもあろうと思うのであった。
今回は情けない話を披露する事となったが、人柱!?として身を捧げます(笑)

それでは