2月24日の日記
前回の日記の続きです。



とても小さいですが、憧れ続けたマサに出会え、意気揚々と磯から上がったRockBeachでした。
いつもの寝場所に向かう道中に思い出します。
家を出る際、母親から、「もうイカが無いから釣ってきて!」、っと言われていました。
夜磯の本格的なアオリ釣りは自信がありません。
ですから、そんな私にも釣れるアオリを探していつもの漁港に向かってみました。







DVC00013


こちらも、小っちゃいですが、すぐに数杯の捕獲が出来ました。
すると、急に大粒の雨が落ちてきました。
車に戻る頃には、もうズブ濡れとなってしまいました。
寝床に向かう道中、雨はいよいよ勢いを増してきます。
時折、稲光の閃光が走り、海は真っ白なモヤで見えなくなってきました。


予定では、夕方から本気でアオリを狙ってみるつもりだったのです。
とてもではありませんが、真っ暗闇の磯で初心者がやれる感じではありません。
意気消沈しながら、海沿いの道で南紀特急を走らせていますと、凄い光景が目に飛び込んで来ました。
凄い数の海鳥達が、まさにナブラを待つ感じで群がっているのです。
急いで車を停め、合羽を着てダッシュしました(笑)
かなり遠くですが、時折、雷鳴が響いています。
雷はまだずっと遠い・・・。
しかし、竿への落雷は怖い。
しかーしっ、まだずっとずっと遠くにカミナリさんはいるし・・・。


メジロのナブラ ≫ 落雷の危険 !!


瞬時に回答が出ました
近づいてきたら、絶対にすぐ撤収!
そう肝に銘じて、いざ竿を振りかぶろうとした時です!
上空かなた・・・しかし、間違いなく頭上にて地響きがする位の音が鳴り響きました!!
咄嗟にタックルを放りだして逃げるワタシ。
腰が抜けかけたオッサンがそこにはいたでしょう。
私がとった行動は大間違いです。


自分の命 ≫ メジロ捕獲のチャンス !!


これが正解であります。
ちなみに私は一度、落雷した経験があります。
ドリフのコントみたいなヘアスタイルになりましたが、超能力が開眼する事はありませんでした。


コンビニでチープな食事を購入している頃、更に雨は強くなってきました。
もう、本当にバケツをひっくり返した様な状態です。
軽い食事を済ませ、とにかく、まずは貪る様に眠るのでした。
どの位の時間が流れたでしょう、変な息苦しさに目覚めた私。
気が付くと、胸の上にリールを詰め込んだバッカンが落ちてました
まだ、夜中の事です。
曇って真っ白な窓ガラスを拭いて外を見ると、依然として雨が降り続いていました。
この雨はきっと明日も止まないだろう・・・。
ここで、迷いが生まれます。


今から帰れば、明日はゆっくりと体を休める事が出来る。
もう、十分に満足しただろう!?
魅惑的な声で私の悪魔が囁きました。
いやいや、今の海は本当に最高だぜ! 明日も何が待ってるか分からないよ!?
やや弱い声で私の天使が囁きます。
一時間位、シケた海を眺めぼんやりと考えていました。
明後日からまた退屈な日々が始まるんだよ!?
悪魔と天使、二人が呟いたかもしれません。


よし! 決めた!!
今日の感じは一年前にそっくりだ!
寝ぼけた頭で急に直観しました。
でも、眠いからもうちょっと寝る!!
こんな感じで、本日のRock'n'RollFishingのStartぉぉ~



もうちょっとダケよっと眠りを貪っていて、ハッ!っと飛び起きたのは午前5時半過ぎであった。
しまった!!
周りに数台いた釣り師の車達はもうすでに無い。
慌てて南紀特急に暖気の為、喝を入れる。
その僅かの時間に今日、これから戦う磯を決めて行くのだった。
様々な場所が浮かんでは消えて行く・・・。
しかし、あてずっぽの釣りをしているのでは無いと我に返った。
過去の自身の経験、そして我が身で集めたデータをふるいにかける。
だとすれば、今から向かうのは二か所しか無い。
同時に、南紀特急のクラッチを蹴り、ギヤをローにシフトしたのだった。


ポイント近くに来ると、もうすでに空は白々とし始めていた。
駐車場に車を停め、少し歩いて海を見る。
昨日からの小嵐のせいで、前日より更にひどくウネリが出ていた。
とてもではないが、釣りが出来る状態ではない。
すぐに小移動し、馴染み深いこの場所を選ぶのだった。


幸いにして、まだ雨は強く降っている。
いつもより少し、プライムタイムは長く続くだろうと磯までの道のりを行く。
しかし、今日、私が言うその時間とは、予測不能の事が起こるかもしれないという意味でのものである。
過去の経験、そして最近の情況から推測するに、本当の特別な時間はもっとずっと後だろうと考えていた。


ポイントに着き、すぐに釣りの準備を整えて行く。
目前に広がる海は、もうこれでもかという位に荒れている。
荒れは大嫌いだが、ここならば安心して釣りが出来るという、私には数少ない場所の一つである。
足元から沖に約3.5メートルほどの、鋭くエッジがきいた沈み根が張り出している。
そのエッジの切れ端と、少し深場に続く水道にあたる部分では、過去に何度か茶色いヤツを目撃していた。
また、そこらじゅうにストラクチャーが点在し、浅い場所では2ヒロも無いのでは? といった感じの場所である。
また、穏やかな海の下では単調な流れしか出ない。
しかし、一度荒れると、四方八方から潮が集まり、とても複雑な流れを生む場所であった。
それゆえ、まず普通のミノーではまともに泳ぎきらないのだった。


幸いにして、釣りの妨げになる様な嫌な風は吹いていない。
タックルも、結ぶルアーだけを残し準備が出来た。
わずかなら、魚にラインをやれる事は出来るかもしれない。
しかし、一度、走り出した魚を止めるのは容易ではない。
ドラグを強くすればまた、自身に返るリスクもまた大きくなるのである。
それは身で学んでいたのだが、それでもあえて今日は決めた。
約10キロ、それで勝負する。
譲歩など糞喰らえだと思った。
今日は絶対に喧嘩してやるのだと胸に誓った。


万が一の事を考え、足元にはすぐに伸ばせる状態でギャフを置いた。
更に、海を見つめながら、今日のルアーをバッカンから取り出して行く。
選び抜いたルアーは4つ。
早速、一つを結びキャストを開始した。
しかし、どうして、全くルアーが気持ちよく泳いではくれない。
やはり、強く複雑な流れが生じているのだ。
すぐに回収し、次のルアーを結んだ。
たとえ、一投でも無駄にはしたくない。
しかし、このルアーもまた理想とはかけ離れた泳ぎとなった。
結局、私が求める動きをしたのは二つのみであった。
今日の釣りは、ただひたすらにこの二つを信じる事にした。


風を感じ、また、潮を見て、一投一投と真剣なキャストを繰り返して行った。
おそらく、出るとすれば、約30メートルほど沖にある、あの複雑な流れが生まれている場所ではないか!?
全く、何の根拠も無いのではあるが、ここ最近の釣りではそういう事を考えて打っているのである。
それがどういう流れで、どう潮が動いていて、地形によりどう生まれるのか・・・。
残念ながら、今の私には分からないから説明は出来ない。
ただ、予感のするままにそこを攻め、またそれとは別に広範囲にわたってキャストを繰り返すのだった。


無情にも、何も起きないままに私のプライムタイムは終了する。
本当に予想している時間ではないが、それでもズシっと心に重くのしかかってくる。
釣りをすればする程に、釣りは自身の弱いメンタルとの闘いではないかと感じるのだった。
場を休める為にしばらく休憩を挟む。
そこに魚はいるのに、ルアーに反応させれていないのではないか!?
この時、あえてそれは考えない様にした。
それもまた自分の釣り、また、自身の腕なのではないか。
今の自身の釣りにおいて、呼び寄せる事の出来ない魚は、私の魚ではないのだと自分に言い聞かせるのだった。
背伸びをしたって仕方ない。
等身大の釣りをするしかないのではないか。
非常に強引ではあるが、私の魚はまだ回遊して来ていないと確信する。


ここで、もう一つのルアーに交換してみた。
どこにでも売っている、人気のヘビーミノーである。
ただ、ここでの複雑な流れに負けない様に調整をしてはいる。
フックサイズもセオリーとはかけ離れた物を使用している。
これが絶妙にもマッチしているのだった。
全方向に打ってさえ、どんな引き方をしても安定して泳ぐのだった。
ブリブリと動きすぎる訳でもなく、巻く手によって、また操る竿の動きによって思う様に泳がせる事が出来た。
こういう、不思議なルアーとの一体感が最近、凄く心地よいものとなっているRockBeachです。


ひたすら、魚が入ってくるのを待ってキャストを続けて行った。
時に休憩し、何の確証もない自身の予想にただ向かうのだった。
真剣に釣りをしていても、何もなく足元に戻ってくるルアーを見ては溜息が自然に出てくる。
その度に自身を奮い立たせて行く。
奴がこの磯に近づいた時、ベイトよりも先に俺のルアーを見せてやる!
何度もそう言い聞かせた。
今日も間違っていたかと不安に押しつぶされそうになる中、それでも無心にキャストし、引いてこれる時間があるのだった。


無心になっていたので時間の感覚は無い。
それはいつも、唐突に起きるのではないだろうか。
確か、フルキャストし、沈み根の脇をかすめ真っ直ぐに泳がせていた時であったと思う。
約10メートルほど沖にルアーが差しかかったその時、一瞬、ルアーの後ろにグレーの影が見えた気がした。
即座に緊張が走る!
リールのハンドルを二回転ほどした時、まぎれもなく魚影が見えた。
一瞬の事であったが、やけに背中がギザギザした奴だと思った。
もう岸際までは僅かしかない。
おまけに、足場が高く、足元まではきっちりと泳がせられないのだ。
ハンドルをもう二回転ぐらいした時、奴の姿が表層でしっかりと見えた。


真冬のカンパチであった!


お前を探して今回は来たんだ!!
全く節操のない動きで狂った様に身をよじらせるカンパチ。
しかし、どうしようにも、ルアーはうまく操れない位置に来ている。
ギュンギュンと身を翻しながら追ってくる!
後が無い・・・。
もう巻けないので、仕方なくその場でミノーを左右に振ってみた。
辛抱たまらなくなった奴は静かに水面に出たのだった。


ジュボ!!!


ほぼ磯際、真下で喰らいついた。
しかし、いつもの事だった・・・。
ルアーから僅かそれたスプラッシュに向けて食ったのである。
違和感を感じた奴は、大きく身体を反転さたかと思うと、一瞬にして沖に消えていった。
真下でしっかりと確認した。
目測で約65センチ位の奴であった。
おそらくだが、さっきの奴はもう二度と追っては来ないだろう・・・。
だが、もしかしたら奴の仲間がいるかと、回収したルアーをすぐにキャストしたのだった。
奴らはルアーを見切るのはとても上手く、そして速い。
三投ほどキャストしたが、私の繰り出すアクションにはもはや、何も追ってはこなかったのである。


カンパチの生態はよく分からない。
しかし、自身の経験からすれば、奴らは何かのサインであった。
賢く、機敏で、また獰猛な性質とは裏腹に、意外ではあるがメジロと一緒に行動していた時も多かった。
いったんキャストを止め、瞬時に頭を整理させる。
目の前の海からは、言いようの無いオーラの様なものを感じた。
分からないが、おそらく眼前に広がる海には今何かがいる・・・。
それが痛いほど伝わってくるのだ。
例え、何がいようとも、コイツにかけてみる!
ポケットに入れていたルアーを即座に結んだのだった。
おそらく、勝負は一瞬でつく。


結びかえての第一投、誤って少し違う流れに投げ込んでしまう。
途端に全く潮をかまず、滑る様に水面を走って行った。

もう後が無い!!

それさえ、魚はしっかり見ていて、不自然な物と学習したのではと思った。
チャンスはおそらく数投しかない。
ずっと気になっていた、怪しい流れを生み出しているその場所に、自然と竿先を向けたのだった。

全神経を集中させてロッドを振った。

私にとっては珍しい事であるが、まさにドンピシャでその流れの最高の位置にルアーを届ける事ができたのである。
呼吸さえ殺し、ますは一回目のアクション。
約2メートル程を泳がせてみる。

僅かのタメを置き、すぐに二度目のアクションを入れた瞬間であった!!
波の音にかき消されている・・・。
しかし、目には猛然と水面を割った姿が飛び込んで来たのだった。


いかにも重そうな魚体がうねった!
グリーンの様で、また灰色のそれは、一瞬、激しく脈動する筋肉を見せ一気に海中に消えたのだ!
すぐにでも竿をかなぐり上げたい衝動にかられる。
一呼吸して、やっと竿先に奴の鼓動を感じるのだった。

躊躇なく強くアワセを叩きこんだ!
ドン!!っという衝撃を感じ、はっきり覚えていないが、動きながら、また巻きながら、更に強いアワセを二回叩き込んだのである。
瞬時にファイトを開始した!
今日は魚と喧嘩するつもりだった。
魚の気持ちなど知った事ではない。

Z6000のハンドルを巻いた。
おそらく、呼吸すら忘れて巻きまくっただろう。
魚がどの様に動こうが、全く無視をした。
殴る様に、ただハンドルを無我夢中で正転させて行く。
抵抗を受け、それでも10キロ程に決めたドラグは、時折、ジッ、ジッっと小刻みに出ている。
それでも、まったく気にせずに巻き殴った。
一瞬、動かなくなったが、グッと竿を使ってコッチに向けた。

やがて水面に姿を現す奴。
作戦はうまく決まり、足元の嫌な根の少し前で完全に水面に出た。
途端に、口元のいやおうない違和感に狂った様に首を振る。
フックを外そうと、奴らは最後の抵抗を見せる。
外されない様、わざと少しラインを送り、潜らせてそれを阻止するのだった。
完全に横を向いて浮いた頃、勝利を確信するのだった。
そこには、私が思うより、ずっと立派な脂肪が見てとれた。
しかし、この高い足場では抜き上げも、ズリ上げも難しく思った。


早速、足元に置いてあるギャフのシャフトを伸ばす。
巡り巡って、ギャフのシャフトは金属製の物にたどり着いていた。
片手にロッドを持ち、もう片手にギャフを持ってランディングに挑戦した。
しかし、打ち寄せる波は高く、波のアップダウンにて、魚は足元で大きく上下しているのだった。
また、少し油断すると、体力を回復して一気に走る。
片手に持ったロッドでいなすには、調子にのった青物の力は強すぎるのであった。
ギャフ掛けの失敗が続くうちに、とうとうそのシャフトの重みで満足に腕が動かなくなってくる。
ギャフを諦め、一気に抜こうとしてみたが、大きく弧を描く竿を見て、嫌な記憶が蘇った。
今、この大事な竿を追ってしまう訳にはいかないのだ・・・。
再びギャフ掛けに戻り、最終的には、泣きそうになりながら、まったく力の無くなった腕でついに獲物をとらえた。

自身で決めたファイトタイムは10秒であった。
結果として、約10秒で完全に浮かせ横たえた。
しかし、何とランディングには、おそらく3分程かかってしまった。
セルフギャフがこんなにも難しいとは思わなかった。
しかし、ついに自身の釣りの歯車がガッチリと噛みあった瞬間だった!!














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本当に美しいと思うのです。
いくらでもいる魚かもしれませんが、磯の上で戦う釣師ならば、その価値は金額には換算出来ないのではないでしょうか。











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興奮して、うまく写真が撮れません。
ボディフックのみが、奴の口深く突き刺さっておりました。
はたして、その掛かり方が正しいのか否か、今の私には分かりません。
ただ、どうあがいても、外れない刺さり具合に満足するのでした。
少し落ち着き、時計を見るとほぼ正確に、自身の想定した時間にヒットが得られていたのでした。












P1000895

滅多に無い事なので、更に撮影しております。
何度見ても、その顔には感動するのです。













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メジロ
77センチ、5キロ。
くしくも、四ヶ月前に釣れた魚と全く同じサイズ、重量でありました。
80cm、5Kg、超えの壁はとても高く感じます。
いつか、そのサイズを獲ってみたいと心に刻むのでした。




もしかしたら、同じ様な魚が他にもいたかもしれない。
しかし、私にはもう十分すぎる程に満足なのであった。
この気持ちのまま、次の魚を狙う事に意味は無いのではないか。
感謝を込めて、丁重にメジロをシメました。
エラも、そして内臓の処理も、いつもより更に丁寧にこなして行った。
胃にはかなり消化されたベイトがあった。
以前の様に、食べたばかりのベイトは皆無であった。
想像に過ぎないのだが、おそらく、狙い通りベイトに気付く前にルアーに反応してくれたのかなと思った。
そのメジロが食っていたベイトは、今日の磯において、表層には全く見えていないものだった。

トライ&エラーの連続であったが、やっと思う様な釣りが出来たのがとても嬉しかった。
また、信じたファイトスタイルにて勝負できた事も良い経験となった。
この四ヶ月にわたる鬱憤を、一気に爆発させれた事は至極、痛快であった。
はたして、本当にそれが自身の読み通りであったか、数々の偶然が重なった幸運であったのか、それは今の私にはまだ分からない。
それはこれから、じっくりと経験して行こうと思います。


無事に磯から上がり、子マサの冷えているクーラーにそっと横たえたのだった。
厳寒期のメジロ、おそらく相当に美味しいだろうと丁寧に冷やす。
しかし、まだ何か忘れている気がするのだ
中途半端にしていた釣りを思い出したのである

少し前、どうにも落ち込んで楽しめなかった釣りがあったではないか。
最高の干物、そしてフライを求めポイントに向かうのだった。
ボイル、そしてナブラ打ち・・・。
いつも、私はジグで狙うのである。
例えそれが可笑しくても






DVC00001

真昼間のアジング、とても癒されました。
これにて、丸二日間の釣りは終了です。

それでは




タックル

Rod   MC Works RAGING BULL 100XF-1
Reel  DAIWA SALTIGA Z6000
Line  YGKよつあみ  PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 100LB