3月2日の日記


釣行前の前日、私の住む地域ではまとまった雨が降っていた。
南紀の天気も雨との事だったが、その雨がどの程度かは分からない。
嵐にでもならない限りは行く
天候や海況で釣行日を選べない、プチ遠征&サラリーマン釣師の宿命である(笑)
そんな天気も災いしてか、朝からどうにも体調が悪いのであった。
釣行の為、前の晩はしっかり寝たはずだったのだが・・・。
そんな事で、仕事から帰っても心も身体もシャンとしない
ゴロゴロと過ごし、結局、準備が整ったのは午前1時前であった。
寝る時間は無いなと、覚悟して南紀特急に乗り込んだ。


南紀到着は午前4時頃だった。
少し時間があるので、ちょっとエギングでもと寄った漁港は爆風である。
風を背にして何とか頑張るのだが、まったくアタリが無い。
離れた場所にいる釣人は頻繁にヘッドライトをつけ、海面を照らしているのでおそらく釣れているのだろう。
それでも頑張って続ける。
冷たい風がどんどん体温を奪っていく。
手先もジンジンして感覚が無くなってきた。

全神経を集中させて釣りをして行く。
そんな中、グウーっと重くなる様な感じで、やっと待望のアタリが来た!
イタダキ!っと思って大きくアワセを入れる。

ドン!!














じゃっぽーん!!




何と! アワセの衝撃でタックルを海に落としてしまった!!
あれよあれよと、アタリの主に引っ張られて行くタックル。
ほーっと感心して見ている場合ではない!
急いでギャフを伸ばし、今にも消えてしまいそうなロッドにギャフを掛けるのだった。
無事、生還を果たしたタックルの先にアオリの姿は無かった
急いでトイレに直行しリールを洗うのだった。



とんだ失敗からスタートしてしまったがメゲてはいられない。
張り切って、暗い内から磯に向かい夜明けを待つ。
今回は体調が良くないのでエントリーの楽な場所に立った。
まだ真っ暗な磯を容赦なく強風が吹きつけている。
これはやっかいな風だな・・・。
やっと明るくなって来た頃、ヨシ!っと気合いを入れてキャストを始めた。

しかし、投げた瞬間から横風に大きくラインを持って行かれてしまう。
何もしなくてもルアーは泳いでしまっているのだ。
当たり前だが、ルアーは飛ばないし、狙ったラインも通せない。
それでも良い時は、バシュッ!と出る事もあるので、我慢して我慢してキャストを続ける。
今回、使いたかったルアーの殆どが使えないのだった。
どんどん風は勢いを増してきて、いよいよ爆風となってくる。
立ち位置やキャストポイントを変えてみるが、もうどうにもシックリ来ないのであった。

いよいよ明るくなってきて海をしっかり見てみる。
まず目についたのはその潮の色であった。
何というか、緑色系の乳白色をしているのだ。
この辺りはそんなにも雨が降ったのだろうか!?

続いてじっくりと潮の流れを観察する。
流れてはいる、だがしかし、とても勢いが弱い。
いつもはこっちから流れ、あっちからの流れと当たって払い出して・・・。
その潮も無いのであった。
おかしいなあ、潮が止まっているのかな?
そう思い、しばらく待ってみる。
しかし、一時間たっても二時間たっても全然変わらないのだった。

その間もまったく風は止まない。
むしろ、どんどん強くなって行っている様子だった。
どれほど目を凝らして見ても、まったくベイトの姿も見えなかった。
青物が現れないかと、今か今かとキャストを続けるのだが反応が無い。
苦行の様な釣りに疲れ、腰かけて煙草を吹かしている時、やっと気づいたのであった。




この風のせいや・・・。




いつもは左手から打ち寄せる波、そして流れを、右手から吹きつける強烈な風が押しているのだ。
左手から来る強い流れが弱まり、逆に弱いはずの右からの流れの方が勝っている。
どうりでいつもと違う感じや。そんな単純な事やったんか・・・。



それから少し粘ったのだが、結局、どうにも釣れる気がしないのでその場をあとにした。
磯から戻り、さっき思いついた事を確かめたくて少し車を走らせてみた。
するとどうだろう、わずかに場所を移しただけで全く別の海が広がっているではないか。
沖からは勢いのある潮が磯に当たっている。
潮の色もいつも通りの澄んだブルーをしている。
生命感というか、雰囲気にあふれ、水鳥も沢山見えるのだった。


もっと、ポイントの事を知らないとな・・・。
おそらく何年もかかるだろう。
しかし、出来る事から始めよう。
そう、そっと心に決めたRockBeachでした。

それでは