4月22日の日記。



南紀特急。
いつも見て下さっている方はお分かり頂けると思います。
普通の軽四、私の日常のアシ車であります
ある時期、私はバイク&車の重病患者でありました。
2008年、ある事故がきっかけで目が覚め、その頃に出会ったのがこの、「南紀特急」でありました。
父親と過ごした南紀の海の思い出。
淡い記憶をたどり、初めて手にした小さいアオリイカは、当時の荒みきった私の心に強烈に響きました。
思えば、その頃より南紀通いを始め、約2年半で8万キロほど走破した様です(笑)
しかし最近、どうにも調子が悪いなと感じていました。
おそらく、センサーなどが不調なのかと考えていました。
メカニックに見せると、Rockさん・・・3番シリンダーの圧縮が規定値の半分以下でっせ!との事。
よく動いていますねとの診断でありました。
ある事情で極貧生活を過ごしている私。
これでもかと襲いかかる経済的苦難に、さすがに落ち込むのでありました。
今回の釣行前夜の出来事でした。


職場より帰宅し、海況をチェックしてはため息が出ました。
とてもではないが、自身のスイッチがONにならない・・・。
諦めようと何度も思いましたが、とにかく、釣り具に触れてみます。
不思議なモノですね・・・。
さらに、南紀特急を暖気していますと、いつもの半分くらい元気が出てきました。
もう、何も考えず走るのだ!
高速を降り、R42をゆっくりと進んで行きます。
海に近づくにつれ、本気がみなぎってくるのでした
しかし、機械は正直です。
大きな峠を一つ越えた頃、どうしようもない違和感に再び気持ちが萎縮して行くのでした。
無理矢理に力を出そうとアクセルを踏むからでしょう・・・。
信じられない勢いでガソリン残量ゲージが下がって行きます。
とてもではないが、南紀までもたない!!
2つ目の峠を下る最中に思いました。
急遽、予定を変更し三重の海でチャレンジする事に決めました。
しかし、車をいたわってスローに走行してきたせいでしょう。
もうすぐ夜明けという時間になっています。
自身の身体能力では、プライムタイムに磯に辿り着く事は不可能だ。
ココまで来て、エントリーしやすい堤防などでお茶を濁す事は出来ない。
それでは、全てが無駄になってしまう!
当初の予定地まではあと、約110キロ・・・。
使用したであろう、ガソリンの概算を考え決断しました。
お金がかかっても、今ここで渡船を利用するしかない。
全くの想定外ではりますが、あえて沖に出る事に決めたのです。



今回、お世話になる渡船屋さんは初めてであった。
全くシステムも分からないのだが躊躇してはいられない。
日の出までにはもういくばくも無いからだ
船頭さんにルアーである事だけを告げ船に乗り込むのだった。
たまに、渡船を利用して沖磯の釣りをする私である。



お金を出して、沖に行けば釣れるか!?
また、その地域の一級磯に立てれば釣れるのか!?



経験上、その答えはノーである。
沖の一級磯こそ、その時、その場限りのジアイが多いと個人的には解釈している。
どうしようもない時、一級磯はただの岩となるのかもしれない。
先人曰く、沖磯に立つのなら、まずその付近で徹底して地磯の釣りをしてみなさいと。
まったく、その通りであると思う。
誰かの情報ではなく、自身がその海域で感じた事なくしては、たとえ一級場所に立っても良い釣りを展開する事は難しいかもしれない。
しかし、今回はいたしかたない。
まったく分からない海で、いかに釣りを展開できるか・・・。
ゆっくりと進む船の上で、自身の釣り根性がメラメラと燃えるのだった。



しかし、今日の海は驚くほど穏やかである。
沖に出てさえ、まるで池の様な海、ベタ凪であった。
それは目的の磯に到着しても同じだった。
まず、立ち位置を決める為、移動しながら海を見て行く。
潮の流れがとても弱い。
もちろん、全く流れが無い訳ではないが、ここぞという狙い目が見当たらないのだ。
少し移動すると、わずかだがサラシが出ている所があった。
最近のマイブームとなっているヒラ狙いから始めてみる事にした。
しかし、この穏やかすぎる状況で、素人がヒラを引きずり出す事は出来ない(笑)
早々に竿を置き、ゆっくりと青物を狙って行く。


10投、20投、もくもくとキャストを続けるが、コチラも全く厳しい状況だ。
今、まさに満潮に向けて潮が満ちて来ているのだが、何とも静かである。
唯一の救いは少しのベイトと、またそれを狙う海鳥の姿が見える事だった。
緩い流れではあるが、ある部分にベイトが集まっている。
ベイトは何かを食べているのだろう。
時折、まとまってライズしている。
何とも、朝の平和なひと時である。


しかし、見えている範囲ではそれを狙っているフィッシュイーターの姿は無い。
少なくとも、表層に見る事は出来なかった。
早々とトップの釣りを止め、ジグの釣りに移行する。
自分にはジグの釣りは本当に難しい。
我流でシャクってはいるものの、はたして本当にジグが綺麗に泳いでいるか分からない。
ジグの動きが見えない為、アタリがあるとか、釣れた事で答え合わせをするしかないのだ。
まあ、これも良い機会だろうとゆっくりとジグの釣りをやってみる事にした。


とはいえ、自分に出来るのはワンピッチ、ジャカ巻き程度のものだけである。
シャクリ幅やスピード、フォールの量や出すラインスラッグなど、少しずつ変化を与えながら探って行く。
これはこれで、実に面白く、釣りに集中出来るのだ。
プラッキングでまだか、まだか!と焦る釣りにない感覚も悪くない。
時折、休憩を挟みながらずっとシャクって行く。
休憩の間にはサラシに何度かミノーを通してみる(笑)
だけど、やっぱり釣れない
そんな感じで、気がつくと4時間程ジグに熱中していた様である。
やっぱり難しい。


十分に気持ちも落ち着いたし、いよいよとトップで誘い出しをしてみる事にした。
さいわい、今日は曇天だしまだまだ大丈夫かなと意気揚々とキャスティングする。
マズメ時には、なるべく広範囲を、また、なるべくピンスポットに違った角度からアプローチさせている私ではある。
その時々の気分、何かの閃きで打って行く事が多いかもしれない。
それとはまた違った狙い方が効く時もある様だ。



その一つが、全く同じキャストポイントに全く同じ線で打ち続けるというもの。



見切られ、飽きられる事の方が多いのだが、時として良い結果が出ると思っている。
5投、10投とキャストを繰り返すうちに、突如として襲いかかってくる事があった。
それが食性に訴えているものか、はたして威嚇や攻撃かは分からない。


今回もそんな方法で釣ってみる事にする。
頭の中には、モワっと水面が盛り上がってルアーが消えるイメージだけを想像する(笑)
10投、15投・・・。
突如、空想は現実となった。





モワっと水面が割れ水飛沫が上がる!!
はっ!っとして反射的に目でアワセてしまった。
ロッドが大きく空を切ってしまう。
痛恨のミスである。



しかし、まだフックは刺さっていない。
おそらく、まだ奴は喰ってくる。
体勢を立て直し、すぐさまキャストを再開する。
5投程したろうか、まったく同じ線上でまた水面を割った。
しかし、ちゃんと食い込んでいない!
すぐにルアーが浮いて来てしまう。



何だ!? 小さいのか?
何の魚だろう? シオでもまわってきたのだろうか。
しかし、チェイスなど姿が見えない。
群れならば見えてもおかしくないはずだが・・・。



しばし、沈黙が続いた。
頭の良いシオに最早見切られてしまったのだろうか。
一抹の不安がよぎる。
それでも、全く同じ様にキャストを続けているとまたバイトしてきた。
バシャ!
今回は見るからにアタックが小さい。
そしてまたフッキングにはいたらない。



まるで狐や狸にバカされたような気分だ。
ゆっくりしたテンポで、目の前で展開されている事が不思議であった。
あかん! コレは面白いで!!
意地でも今のルアーのまま掛けたる。
変な闘志に火がついたRockBeachである(笑)



次も、またその次も奴は出た。
喰わせるのが下手な釣人と、喰うのが下手な魚の白昼の合戦である。
おそらく、これは群れではないん違うか?
だんだん、そんな気がしてきた。
どこからか、ルアーに誘われて来た奴が、意地になってる様に思った。
しかし、さすがにもう飽きられる。
だんだん、バイトしてくるまでに時間がかかる様になって来た。
もう、次で掛けなアカンな。



ねちっこく、とてもスローに誘ってみる。
美味しいぞ~
さあ!食べろ~




ドボン!!
今までで一番の迫力で水面が割れた。
よっしゃー!!
やっと喰ったで
二秒ほど待つとやっとラインを持って行った。
よしっ!っとアワセを入れてやる。
グンっと気持ち良いテンションがかかった。
すぐに浮いてきたのはこの子でした。
やったね!




















P1000932













あら? ハマチさんでしたか
皆さん、釣れれば良型のメジロという中である意味レアなのかもしれません。
下手っぴな私にちょうど良い感じですな。
久々に三重の海で青物に出会え、とっても嬉しい一匹でした。




他にもいるんじゃないかとキャストを続けるもコレっきりであった。
ルアーを換え、様々な狙い方をしても全く反応を得られなかったのである。
もしかしたら、本当にこの子一匹だけ?だったのかと笑みがこぼれた。
とても貴重な一匹を持って、息も絶え絶えの南紀特急で帰宅するのでした。

それでは



タックル

Rod   MC Works RAGING BULL 100XF-1
Reel  DAIWA SALTIGA Z4500H
Line  DAIWA  PE #3
Leader VARIVAS FLUORO 60LB