6月25日の日記






磯に行けない日々が続いていました。
時間にも、また精神的にも余裕がありませんでした。
しかし、この釣行は特別なのです。
可能な限り調整して、何とか向かう事が出来ました。



では、何が私にとって特別なのでしょうか?
お世話になっています、先輩方の釣りに参加させて頂くからなのです。




独り、この釣りを始めた私でした。
全く分からず、自分なりに少しずつ進めてはいましたが、
まったく失敗の連続でした。
そんな頃、ある方と知り合いました。
とても丁寧に、未熟な私のお話を聞いて頂きました。
また、ご厚意で仲間の方々にもご紹介頂きました。
こんなクレイジーな私であるにも関わらず、
皆様、時に厳しくも、様々な事を教えて下さいました。
掛け値なしに、その出会いは、私の宝であると思っています。




今までの日記では、そんな皆さんを、私なりの呼び名でご紹介してきました。
Blog等、ネット上で表現されている方もいらっしゃいます。
当ブログ内の、「Great Links」、にて貼らせて頂いています。
ご覧頂いてみえる方も多いのではないでしょうか。
良い機会かと思いますので、今回からは皆さんがお使いになられているお名前にて、
お呼びさせて頂く事にいたします







年に一度だけの釣りがある。
「日干し会」、と名付けられたその日。







アニー氏(N氏)、を中心として集まったメンバー達によって、
数年前より開催されてきた。
参加するメンバーはもちろん、社会的に立派にご活躍されている方々ばかりだが、
そのステージは当然ながら異なるものである。
生活が違えば、自由となる時間もまた違うもの。
忙しい日常では、共に竿を出す機会は滅多と無い。
年に一度、ゆっくりと釣りをしながら交流を深める。
それが、「日干し会」、であるのだという。





度々、お話に聞く事があり、いつか自身も参加したいと思っていた。
普段、お話はさせて頂いていても、一緒に釣りをした事が無い方々もみえる。
本当に楽しみであった。



今回、アニー氏の呼びかけに集まったメンバーは9人。
残念ながら、2人は都合によりご一緒する事が出来なかった。
彼らとの釣りも楽しみだったので残念である。
今回は7人での釣行となった。
メンバーは以下である。




アニー氏
コバ氏(KOBA氏)
あっつん氏(T氏)
ノリ氏(NORI氏)
いま氏
Ume氏
そして私、RockBeachを含めた7人、大所帯である!




まず、これだけのメンバーが共に釣りが出来るポイントを探すのが困難だ。
釣行日は週末であり、人気ポイントでは他のアングラーとも重なる可能性がある・・・。
今回は全て、先輩方におまかせする事にした。
相談の上、おおまかなポイントが決まった。
釣行日まで、指折り、楽しみにその日を待った。







いよいよ、その日が近づいてくる。
自身の中では想像もしていなかった。
南方に台風が発生したのであった。
自然だけはどうにもしようがない。
そんな中でも、経験豊かな先輩方は、落ち着いてプランを決めて行かれた。
様々なデータを見て行くが、やはり当日になってみないと分からない。
前日の時点では、当初、予定していた渡船も欠航との事だった。
とりあえず、南紀の集合場所にて相談する事となった。



午前3時半、メンバー全員が無事に集った。
早速、これから向かうポイントを相談して行く。
駐車場においては、心配していた雨も、強風も無かった。
しかし、言われて空を見上げ、ハッとするのだった。
まだ暗い空には、重たい雲が幾重にも、恐ろしい速度で流れて行っている。
おそらく、この風が大海原に出た時の風だろうと教わった。




候補地を二つに絞った。
釣果はもちろん大切だが、全員が安全に釣りが出来る事が最重要である。
いつもの私の釣りではなく、今回は7人という人数なのである。
最終の判断をアニー氏に委ねた。
決定は夜明けの少し前であった。
当初の予定の場所に向かう事にする。
あとは、船頭の決定に従うのみ。
ほどなくして、渡船屋に到着する。
慎重な船頭の答えは出船であった。
「日干し会」、のスタートである。





















DSC_0040

当日の予報は南西の風、波高2.5メートル、うねりを伴うであった。
船が陸を離れるにつれ、大きなうねりが船を揺らして行った。
船酔いしそうであったが、なんとか携帯で撮影してみた。






その後、目的の磯付近まで来ると、先ほどとは比べものにならない波が打ち寄せていた。
メンバーを乗せた船はおそらく、激流に浮かぶ木の葉の様だったろうか。
状況を見ながら躊躇する船頭。
正直、無理だろうと思った。
しかし、結果は渡礁であった。
本当に頑張って頂いたと思った。










船首が磯に着く。
けたたましい音をあげるエンジン。
凄いパワーで船を磯に押し付けて行った。
全員が一気に磯に飛び渡る。
沢山のタックル、クーラーボックスなどを手渡して行った。
素晴らしいチームワークであった。
瞬時に全員が無事に立つ事が出来た。
ともかく、波を被らない高台に移動する。
油断すれば荷物を流されそうな海なのだ。






すぐに移動を完了し、めいめいがタックルの準備に取り掛かる。
まだ薄暗い中、見える海は悪くない。
一応、メインでは青物を狙っている集団である。
しかし、何故かこの日、皆が手にしたのはヒラ狙いのタックルであった(笑)
Ume氏はこの日は違う狙いものがあるので着々とご準備。
急遽、ヒラ師と化したメンバー達は、準備が整った者から思い思いのポイントに立った。



荒れが怖い私は、なるべく波を避けた場所に入る。
釣れなくても安全第一。
各々の力量に見合った釣りをしなけばならない。
荒れた海での経験が豊富な方々は、さすがに凄い場所に立ってみえる。
しかし、ちゃんとマージンを保ってみえるのだろう。
時折、セットでとんでもない波が打ち寄せるのだが、すぐに察知して避難されている様子だ。
とはいえ、自身には余裕が無いので見てばかりはいられない。
波を避けながらキャストを打って行くが、打ち付ける波にルアーが全く馴染まない。
ルアーを動かすのに集中すると、今度は波におろそかになってしまう・・・。
危ないと判断し、あまりサラシの無い静かなワンドに移動する。



ヒラの事は全く分からないので、気になる場所にミノーを通してみる。
しかし、何にも起きない。
だんだんと浮気心が出てくる。
ロングキャストをして、そのまま青物を探してみる事にした。
この感じならば、青物が静かに磯際まで到達していてもおかしくはないだろうと。
荒れているからであろうか、よく見るとしっかりと流れがある。
まず、離岸流の様なものを探ってみるが反応なし。
次にその先の流れのヨレに打ち込んでみた。
ミノーが馴染み、ゆっくりとリトリーブさせる。






ガン!!





ふいに当たった!
ダツか?
衝撃だけが伝わったからである。







そのまま止めずに巻いて行く。
2メートルほど巻くと、青い魚が水面を走った。
しっかり、ルアーの後ろに着いたのを確認し、一瞬のポーズを入れてみる。






バシャ!
ゴン!!







喰った。
しかし、いつもの青物タックルではないのである。
一気に手元からひん曲がって行くロッド。
それも、腰の抜けきった、スズキ竿だからたまらない(笑)
ギューン、しなるしなる~
むちゃくちゃ楽しい

























DSC_0042 (2)

限界?までロッドを曲げながら抜き上げました
小さいペンペンで良かったです。
久々の魚で嬉しい。
やったね







沢山いるかなと期待したが、その後はまったく沈黙してしまった。
かなり、波飛沫を被ったので休憩する事にする。
しっかり、ヒラを釣っている方、サイズアップしたシイラを釣っている方等々、
何匹もの魚が磯上に上がってきていた。
青物タックルを取り出し、まずはトップから攻めてみる。
しかし、波が高く、また潮が手前に向かって複雑に流れている為、
どうにもうまく泳がせれないのだった。
しばらく投げるも、どうにも噛みあわない。




諦めて、ゆっくりジグで探ってみる。
しかし、こちらもどうも違和感がある。
引き重りが半端ないのであった。
潮が効いているのかとも思ったが、どうやら違う感覚である。
その事を話していると、おそらく、ふけたラインが潮に乗っているだろうとの事。
まさにそうかと納得するのだった。
さすがである。
どうにも集中力が続かない自身は、のんびりと皆の釣りを見て行った。







しかし、海はどんどん荒れて来る。
乾いていた岩の上にも、大きく波が這い上がってくる始末だ。
普段、荒れを得意とする方々も、表情を曇らせて戻ってみえる。
口ぐちに、これは危ない、ダメだとおっしゃるのが印象的であった。
おそらく、一人であれば、自身はまだ粘っていたかもしれない。
そんな感じの海に見えた。




僅かな感覚のズレではないと、今、これを書きながら思うのです。
常日頃、いかに自身は無理をしているかという事かもしれない。
うまく説明できませんが、ただ波が高い、荒れているというのではない、
危険な海、波というものがあるのではないでしょうか。




しばらくして、弁当船にて移動を決めた。
おそらく、言わなくても、船頭もそうさせただろう。
青物の可能性はぐっと低くはなるだろうが、
波静かな湾内の磯に渡った。
釣果よりも、楽しく釣りをする事が目的なのだから。
ゆっくりお弁当を食べ、思い思いの釣りをして行った。
餌釣りをする者、ジグをしゃくる者など。
サバがずっと釣れ続いていた。
自身はジグを少々、あとは手を入れたペンシルのスイミングテストをしてみた。
おそらく気のせいだったと思うが、一度、大きな黒い影が見えた気がした
その後、眠っていなかったので磯寝をしてみた。
照りつける太陽がジリジリと焦がして行った。
暑いけど気持ちいい・・・。
眠りを貪りながらも、日干しを満喫している事に満たされて行った。



磯から上がり、全員で温泉に向かった。
皆んな焼けて真っ赤であった。
少し熱めのお湯につかってみた。
痛キモチ良かった。
「日干し会」、に参加出来て本当に良かったと思います。
とても楽しかったし、勉強になった一日でした。
皆様、誠に有難うございました。



それでは



タックル

Rod   TEAM DAIWA-S  S1103T-3FS
Reel  DAIWA TOURNAMENT-S 4000
Line   YGKよつあみ PE #3
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