9月20の日記





台風15号の接近に伴い、この日は職場での台風対策におわれていました。
当然、日常業務もある訳ですから忙しいのですが・・・。
内心、そんな状況も満更ではない自分がいました。


先日、新規開拓した河川は、小規模で清流なのです。
余程の雨が降らない限り、大きく水嵩が増したり、濁る事はないかと予想していました。
そこでの濁りを体験したい。
そう思っていた矢先の台風です。
はたして、どんな変化が待っているのか?
胸躍らせての出撃となりました。






次の日は水曜日であり、本来ならば休みなのだが、今回は健康診断の予定であった。
よって長居する事は出来ず、短期決戦のつもりで向かう。
高速をおり、山道に差し掛かると叩きつける様な雨となった。
南紀特急のワイパーを一番速くするが、全くもって前が見えない!
おそらく、前を行く車はフロントガラスに撥水加工でも施してあるのだろう。
何も無かったかの様に走り去って行く。
私はたまらず、最寄りのコンビニに駆け込んだ。
さすがに、この雨が続くならば、釣りは出来ないかもしれない。
引き返そうか悩んだが、せめてポイントだけでも見たいと向かう事にした。
少し小降りとなったタイミングで峠を抜ける。
やがて小雨となり、海に近づく頃には降り止んでしまった。
本当に僅かの距離なのでとても不思議に思った。





それからしばらくして、ポイント近くの駐車スペースに到着する。
やはり、台風は近づいて来ているのだろう。
生暖かい風が、沖から強く吹き付けていた。
今夜もウェーダーを履くが、それは雨に濡れない為である。
まったくの初心者が独り、荒れた河口で釣りをしようというのだ。
無理は絶対にいけない。
準備をして、早速、ポイントに立つ。
今夜もまた、下げのタイミングを狙って来たが、やはりその水量は増えていた。
流れる水の勢いも相当に強い様子だ。
少し離れた場所にて、ヘッドランプを灯して水色を見る。
その色もまた、願った様な色をしている。
もし、魚が入っていれば、何かしらの反応を見る事が出来るかもしれない。
期待してファーストキャストを打った。






しかし、何という風だろう!
ロッドを振り抜いた瞬間から、おびただしくラインが風に持って行かれてしまう。
急いで手でスプールを掴み、ラインがふけるのを止めた。
今の立ち位置からは、狙いの場所にルアーを届ける事は出来る。
しかし、思った様なラインを通してくる事が難しいのであった。
試しに、風の影響を比較的受けない方向に投げてみる。
すると、今度はどうにもルアーがちゃんと泳いでいない様に思えた。
とてもストレスフルな釣りになるが、吹き付ける風が、一瞬弱まるタイミングを待ってキャストして行った。
フッと風が止み、思い通りのラインを引く事が出来た時、小気味好い感触が伝わってきた。


































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かわいい~
久々のマルセイゴちゃんでした。
とても綺麗な魚体をしていました。
よく太って健康そのものです。
優しくフックを外して海に帰しました。
やったね!








とても小さいのだが、元気にルアーを喰ってくれた。
それが素直に嬉しい。
更に魚信を得たくて、意気揚々とキャストを続けて行った。
しばらく、何の反応も見る事が出来ないでいたが、少し流れが変わってきた様子であった。
僅かに流れの速度が落ちた様である。
それならばと、新しく購入したルアーに換えてみた。
すると、すぐに足下近くで反応を得た。
ゴン!っと来てティップが少し入ったが、油断をしていた為、フッキングに失敗してしまった。
良さそうなアタリだったので残念である。
気を取り直し、何度か投げていると、ガガ!っという感覚!
構えていた為、今度はしっかりとアワセを入れる事が出来た。
ドンっという手ごたえがあり、即座にハンドルを巻いて行く。

っとおかしい!
ドラグが出て行くのだ。
流れもある為か、ラインテンションが緩んで行く。
フックが外れない様にすぐに糸フケを取って止まるのを待った。
すると今度は、ゴンゴンっと底に潜ろうとするのだ。
シーバス? おかしいな。
ドラグを少し締め込み、強引に浮かせてみた。
バシャッっと水面を割って出たのはコイツである。

































P1010124

やった!
チヌが釣れました。
ちょっと重いからズリ上げしてみました。
荒れているせいで高活性なのかな?
嬉しい~
やったね!







更なるヒットを求めてみるも、風の止むタイミングがどんどん短く少なくなって行った。
とうとう、辛抱出来なくなって車に戻るのだった。
もう一か所、どうしても確かめておきたい所がある。
すぐに車を飛ばした。
ポイントに近づくにつれ、轟々と風が唸りを上げていた。
ハンドルを小刻みに動かしていても、真っ直ぐに走らせる事が困難な程である。
いったい、風速何メートルあるのだろうか。
早速、車を停めて外に出る。
突風のせいでキャップは脱げ、レインウエアは破れんばかりにバタバタと音をたてた。
山側では恐ろしい風の音が響いている。
少し歩き、川を一望する。
そこに普段の面影は無かった。
異様な雰囲気に包まれているのである。
一瞬、背筋に冷たいものを感じたが、ここまで来たら竿を出してみたい。
更に慎重な足取りで土手をおりて行った。






異様な感じがするのは、おそらくこの水嵩であろう。
もうすぐ干潮をむかえるというのに、今にも溢れそうな位の水位である。
そして、吹き荒れる風によって、海と見間違うほどの波が立っていた。
水色も申し分ない。
しかし、問題はどうやってルアーを飛ばすかである。
立っているのもやっとの事なのだ。
更に強い突風が吹き、ヘッドランプもろともキャップが飛んだ。
暗闇で苦労してランプを探しあてる。
やはり、風が弱まる、一瞬のタイミングでキャストして行くしかない。
2分か、3分かに一度、そんな瞬間がやって来る。
一投、一投がとても大切な物となった。
確か、5投目だったろうか、ルアーを引き始め、流れに馴染んだ頃であった。
風のせいで感覚が遠いが、とても小さくコツっと感じた。
瞬時に鋭くアワセを入れる!
新しいタックルは、普段の磯のそれに似せて選んだつもりだ。
そして、その選択が間違いでない事を悟り始めていた。
ガッとした感触を感じながらも、まったく躊躇無く巻き殴って行く。
一瞬で水面を割り、暴れる魚がずっと水面を滑ってくる。
足下でギラリと銀色が光った。
そのまま抜き上げた。


































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嬉しい!!
やりました~




























P1010125

ヒラセイゴ 47センチ
南下すれば何てことないサイズでしょう。
でも、この地域で出会えた事がとても嬉しいのです!
台風が与えた小さな小さな奇跡。
最高の瞬間でした。
やったね!!









今夜は何が起きるか分からないと、更に集中力が高まってくる。
しかし、嵐の風はその勢いを増すばかりであった。
とうとう、立ってはキャストが難しくなり、しゃがみこんで釣りを続けた。
サイドからロッドを振り、水面スレスレをライナーで飛ばす。
しばらくすると、それもままならなくなった。
再び、ヘッドランプが飛んで行ったのをきっかけとし、納竿する事となった。
幸運だったのは釣果だけではない。
釣りを開始してから、まったく雨に降られなかったのである。
おそらく、雨が叩いていれば気持ちはもたなかっただろう。
僅かに、そこから10分ほど走ると豪雨となった。
所々が冠水しており、高速道路では川をみている様であった。
他に通行する車は無い。
台風が迫る来る、真夜中の熱いひと時であった。


それでは




タックル

Rod  YAMAGA Blanks EARLY 100MR
Reel   DAIWA MORETHAN BRANZINO 3000
Line  YGKよつあみ GALIS JIGMAN X4 PE #1.2
Leader VARIVAS NYLONE 30LB
Lure     SHORE LINE SHINER R40+SSR F-G
            SHORE LINE SHINER SL10 F-G
            Tuned K-TEN TKLM"12/18"