2月29日の日記






今回の釣行が、「南紀特急」、の最後の走りとなりました。
南紀特急とは私の車である軽ワゴンの愛称です。
2008年の初夏に手に入れ、丁度その頃より再び釣りに通う様になりました。
今もそうですが、その殆どが単独での釣行となる私です。
それは、ただの機械でしかありませんが、気持ちの上での実質的な相棒でした。
穏やかなる日も、灼熱、極寒の日も、また、台風や大雪の日にも私を乗せて南紀へと運んでくれました。
正に私の釣りの歴史であると思うのです。


そんな南紀特急も劣化や消耗により弱ってしまいました。
我々人間とは違い、機械には自然治癒力はありません。
一度は大がかりな修理を施したものの、そことはまた別の部分が悪くなってしまいました。
「特急」、本来の胸のすく様な走りを失ってしまったのです。



直してやりたいが先立つものが無い。
そんな憂鬱な日々の中で、思いがけないお誘いを頂いたのです。
父親の昔の仕事仲間であり、小学生だった頃から20代半ばまで自身もお世話になった方からでした。
高齢となり家業を閉める事にした。よかったら息子さんに使ってもらったらどうか?と。
あの方の車であれば間違いはない。
現車を見る事なく快諾していました。
私は自動車販売業に就いていますので、その気になればどの様な車でも探す事は出来ます。
千を超えるそれらをお世話いたしましたが、ただの機械であるとは思えない事も多かったのです。
全くの思い込みなのでしょうが、人との出会いと同じく縁のものであると信じています。
とても寂しいのですが南紀特急との別れが来ました。
そしてまた、新たな南紀特急との出会いとなります。
さらに古い車となりますが、また新しい歴史を相棒とともに刻んでまいりたいと思います。
皆様、これからもどうぞ宜しくお願いいたします。







前置きが長くなったので実釣の方は出来るだけ簡潔にと思う。
この週は休みが一日しか無く、また休日出勤となってしまった。
よって夕方からしか時間が無く、比較的近場へと向かう事にした。
最後となるのをまるで知っているか如く、南紀特急はすこぶる快調な走りを見せてくれた。
連続するタイトなコーナーをひらりと華麗に駆け抜けて行った。
ポイントへの到着は17時20分であった。


随分と陽は長くなったのでまだ十分に明るい。
この日は小潮という事だが、やはり目に見える潮の流れは無かった。
潮位も低く、足下での水深は1メートルを切っている様に見える。
前回、大雨の中での連発劇を体験する事が出来たのだが、はたして、その日の何が良かったのか疑問に思っていたのだった。
最近は休みの度に雨が降っている。
この釣行の前夜にも激しい雨が降り続いていたのだった。
雨が魚に火を点けたのか、それとも潮そのものだったのか?
今の自身には全くもって分からない。
良くも悪くも、今日は大雨が降ったあとの海である。
雨後を確かめてみたいと思った。









いざ釣りを始めてみるも全くもって反応が無い。
あれから一週間が経ち、自身の中でのレンジキープの感覚が狂ってしまったのかと思った。
何度も確かめる様にして底をとって行く。
前回の高活性時には、ボトムから飛び出して来て宙層のワームに喰らいつく姿を垣間見ていた。
多少のレンジのズレはさほど問題とはならない様子であった。
しかし、今日この日、それでは全く反応が無い。
更にスローに根際をタイトに通して行く。
見えない為、あくまでそれはイメージの世界の事ではある。
根に触れたり、根掛かりするのを便りにしてそれを膨らませて行くのだった。
5秒ほど底に置いておき、フワっと上昇させてみたその時であった。
やっと心地よい魚信を得る事が出来た。






















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その後も続けて行くが反応が無い。
様々な事を試してみるのだが魚信はピクリとも伝わっては来ないのである。
何が今日のパターンなのか、これでは分かる術が無い。
気分転換にと係留されている船の影に落とし込んでみる。
ロッドを立てて無理矢理にフォールを遅くしているとゴツン!
しかし喰い込みが悪く、ワームだけが大きくフックからズラされてしまうのみである。
目を凝らして水中を伺うと、20センチほどのメバルがそこに見えた。
少し移動し同じ様に狙うとアタる。
しかし、結果は同様であり、やはり同サイズの魚が見えるのだった。
アタリはするが軽くついばむ程度なのだ。
おそらく、何かがズレているから本気で喰いに来ないのだろう。



やがて陽が落ちて辺りは暗闇に包まれて行く。
真っ暗になる前の一瞬に期待してキャストを続けて行ったが、何も起こす事は出来なかった。
ここには灯りが無い為、月が顔を出していないならば漆黒の闇となる。
先程と同様、船周りにルアーを通してみたが反応は無い。
魚が移動してしまったのか、はたまた、ルアーが見えていないのだろうか?
どうにも、暗闇で反応をみた試しが無い為に分からない。
辛抱強く粘ってみるもガシ一匹の結果に終わった。





少し車を走らせ、今度は街灯のある場所に来てみる。
三人ほどの投げサビキの釣り人がいて、手返し良くコマセを詰めては投げを繰り返していた。
15分ほどしてやっと電気浮きが綺麗に沈む。
上がって来たのは、20センチ強のよく肥えたアジであった。
おそらく群れの回遊が始まったのだろう、そこからはまさに入れ食い状態となった。
離れて竿を出している自身には全く何も無い。
サビキの方々は約40メーターほど遠投してみえる。
底で喰ったと言い、仕掛けの一番下の針に頻繁に掛かっている様子であった。
予想するに水深は10メーター強であり、底ベッタリにて喰い気がある感じに思えた。
残念ながら手持ちの道具ではそこを攻める物は無い。
潔く諦めてランガンしてみる事にする。






知っているポイント、初めての場所、気の向くままに移動し繰り返し投げて行った。
自分でもよく集中力が続くなと呆れる程に釣りをした。
何故にアタリが無いのか、それが知りたくて仕方なかったのである。
見えないのだが、そこに魚が居る事はほぼ間違いないだろう。
しかし、そのクチを使ってくれない。
体当たりすら無い。
比較的にその数が多く、海中のどこかにほぼ定位する魚を狙っていると、余計にそんな想いが身近になる。
魚は居るのに喰わない。
そして、いったいどうすれば喰わせられるのかと。
そこが面白くも辛く悔しい。



何か所目かのポイントにて、海面を速い速度で動くものを目にする。
細長いそれはカマスの様にも見えるが、どうやら魚ではない様子であった。
ワームをアクションさせても反応しないが、何かの拍子にスッっと近付いて来たりもした。
半ば意地になって、いったいどうすれば喰わせられるかと夢中になってしまった。























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やっとの事で喰わせて満足でした。

抱くだけじゃなく、ちゃんとワームをカジってボロボロにしていました。
凄いぞガルプ!(笑)
やったね







結局、帰宅は午前2時となってしまいました。
もちろん、次の日は仕事!
近場の釣りは本当に病みますね。
障りない程度に頑張ります。
今夜は新南紀特急でちょっと出かけようかな


それでは




My Tackles


Rod 13READEN GRF-TR83deep
Reel DAIWA EXIST HYPER BRANZINO 2508R
Line  RAPALA RAPINOVA-X PE #0.6
Leader SUNLINE FLUORO #1.5