3月16日の日記






色々と忙しいのですが、半ば無理矢理に時間をつくって釣りに行く事にしました。
一度、火が点いてしまうと歯止めがききません(笑)
まったく大人気ナイですね。
頭の中は元気に泳ぐアジで一杯でした。









先日の釣行にて悩んだ末に向かったポイントでの釣り。
どうすれば、よりイメージに近付く事が出来るのかと考えるのだった。
とはいえ、一夜明けたその夜には出発を予定している。
ロクに考える間も無く、ましてや、必要となるだろう道具の入手の時間も僅かでしかない。
仕事が終わるとすぐに近くのショップに直行したのだった。
店の閉店時間は午後9時である。
到着は8時20分であった。
店内を走り回る様にして道具を選んで行った。





前回、久々に、2000番クラスのリールを使ってはみたが、実のところ予想以上に難しく思ったのである。
ひとえにそれは、ここ数か月間の自身の慣れのせいである。

何が特に難しいと感じたか?
それはリトリーブスピードの違いであった。
要するに、ハンドル一巻きあたりの巻き取り量である。
おぼろげな自身の記憶でしかないが、確か、この月下美人は巻き取り量を抑えた仕様であったろうか。
かたや、一般的にはシーバスゲームで使われる、2500番クラスのそれである。
下手な私には、使い始めてすぐに道具に合わせられる様な器用さは持ち合わせていない。
結果として、ジグヘッドが今、どれ位の速さで動いているかサッパリ分からないのであった。


おまけに、ピンキー04という新しいラインである。
以前の仕様に合わせた、同じ号数のシンカーではとても速く沈んでしまう。
落ち行く事、手前に寄りながらも進む事、そして、それをこちらの入力により泳がせて行くといった一連の動作。そんな姿が全くイメージとして浮かんでこない。
ゆえに、同じレンジを水平に近い状態にて、極力ゆっくりと泳がせる事が出来なかった。
それでも魚を手には出来たが、それは正に釣れてしまったという感じであろう。
勿論、嬉しい事に違いは無い。
しかし、それではこれから狙うべき、深く、見えない海を探るのにはあまりに自信が持てないのである。
たとえ些細なものであっても、何か羅針盤の様なものが欲しかった。
よって、今回、似た様なクラスのリールを新調する事に決めた。






結果として、このリール選びに大半の時間を費やしてしまう。
新製品や新品をすぐに買えるならば何の問題も無い。
勿論、そんな予算は自分には無いし、どうも、数々の新製品のデザインにまだ目が慣れないのである。
そこで、幾つかの中古品を手に持ってみたのだが、その程度、フィーリングでは決定打とはならなかった。
結局、リール購入は断念する事にした。

少しでも効率的に狙える様にと、幾つかの道具を、残る僅かの時間で選び店を後にした。
帰り道、どうしても買えなかったリールが気になっていた。
財政難によって、多くの道具を売却せざるを得なかった為、最早、小型のそれらの持ち合わせは僅かなのだ。
そこで、ダメもとで釣具専門ではない、深夜までの営業の店に立ち寄る事にする。
これが正解であった!

稀にとても魅力的な品が置いてあるのだが、いつもは淡水用が多く並んでいる。
この日は自身の好みにおいて、とても充実したラインナップであったのだ。
いくつかのそれに目移りしてしまう程であった。
やっと決まり、店員さんにそれを告げるとすぐに取り出してくれた。
箱付き、袋付きと表示されていたのだが、探して頂いても箱が見つからなかった。
結果、箱代金分として、更なるお値引までして頂く!
半ば突貫工事的ではあったが、こうして無事に必要な全てを揃える事が出来た。
後はラインを巻いてみたり、道具を使って自分なりのリグを組んで行くのみである。
今回の狙いは朝夕のマズメ、ローライト時に重きを置く事にする。
夜はまだまだ始まったばかり。
ゆっくりと用意をして行った。








現場付近に着いたのは、午前2時を過ぎた頃であった。
まずは手始めとして、慣れたタックル、ジグヘッドにて街灯周りを探ってみる。
遅い時間にも関わらず、県外から数人のアングラーがいらっしゃってみえる。
お話を伺うと、先に入ってみえた方々には、しばしの連発劇があったそうである。
しかしその後、約5時間程粘ってはいるが、アジは二人で二匹ですとの事であった。
逆算してその時の潮を辿ってみる。
自身としてのノウハウが殆ど無い為、はたしてその潮が良いのかどうかは分からない。
否、喰いが立った理由ははたして潮なのか、それさえも不明なのだ。
それでも、一応はそれをインプットしてみる。


何故かは分からないのだが、最近の自身の釣行では、アジの喰いが立つ間がとても短い気がしていた。
中層から表層にかけて上ずっている事も無く、ボトム付近で短いジアイにだけアタリを得る。
それらの多くはショートバイトであり、そこで掛けそこねたり、掛けてもバラシたりすると極端に反応が遠ざかる。
ワームをローテーションさせたり、泳層やアクションを変えたりしながら、再び訪れた渋いアタリを拾う様な展開となっていたのであった。
ワンキャストすれば数回のバイトがあるという、私の知っているアジングとは全く違うものであった。
暗い闇に視界を妨げられ、風や潮によっても邪魔をされる。
その中で僅かな感触だけを感じ、小さく軽いルアーで探り行く。
その感覚は、自身の磯での釣りとどこか重なる感じがした。






数十分だけ探ってみて、続いてニュータックルを確かめてみる事にする。
こちらはジグヘッド単体ではなく、キャロライナリグの様なものを組んでみる事にした。
この手のリグは雑誌等でも盛んに紹介されている事であろう。
しかしながら、そこはあえて我流で作ってみた。
使っているタックルも同じでは無いだろうし、まずは自身が海から感じた感覚をもとに選んでみたかった。
メインラインは従来の、PE0.6から、PE0.4へとしてみる。
リーダーはフロロの1.5号をそのままとし、シンカーにはタングステンのバレットタイプをそれぞれ、約3、5、7グラムとしてみる。
最後のジグヘッドには悩んだが、0.4グラムのものにて、三つのフックサイズを用意した。
相当数の商品の中で選んだ基準は、ともかく、シャンクが極力長いものであった。
強度や鋭さは見た目からはなかなか分からない。
ともかく試してみるしかないのである。



後になって読み返した時の為、一応は書き残しておきたい。
何故、比較的に大きいリールを使うか。
必要であれば、今後、3000番への転換も考える。
前途した巻き量への慣れは勿論の事、より遠くに届けたいゆえの事である。
ガイド径の事であるとか、持ち重り感や、重心の事までのバランスはとりあえず度外視する。
大きな幅での、サイズの違いを実際に感じる事になったのは磯であった。

私のタックルにおいて、同じ号数のラインであれば、同じルアーにて試した場合、スプール径のより大きいものの方が飛距離が伸びた。(自身の思い込みであり、真相は定かではありません。)

もう一つはメインラインの憂鬱である。
飛距離を伸ばしたいのであれば、PEであればより細く、より高価で編みの多いものが良いと考える。
勿論、これも自身の思い込みが殆どだが・・・。
少なくとも、より細いならば風の影響は少ないものになる。
今回の、PE0.4はイメージ上での妥協点。
細くなって飛ぶ事への期待の一方、より重くなったシンカーの為、沈む速度、移動量の増加に対し不安が生じた。
矛盾する様だが、フリーでのフォールにはスピーディーさが欲しい。
そしてまた、より飛ばすのであれば、同じ大きさ、形状であれば、なるべく重いシンカーが良いだろうと。

問題は抵抗を与えた時、いかに落ちる勢いを抑えられるかにある。
アルミ素材等、大きな面積があって重いシンカーではそもそも求めるフォールスピードが得られない。
自身の操作でのテンション変化と共に、ライン自体の抵抗を利用しない他無いだろう。
今後、予算の範囲内で揃え、組み合わせてみて妥協点を探る。
迷い、忘れるが故に残す事にする。









暗闇でのテストでは殆どを伺い知れないものの、感触はそう悪くはなかった。
しばしの休憩を挟み、いよいよと目標の場所へと向かう。
ここは前回、まだまだ陽の高い内に、3グラムを超えるジグヘッドにてたまたま釣れてしまった場所である。
探りたいそこは更に沖であり、水深もまだずっと深い様子であった。
試しにメタルジグを投げてみたが、着底にはかなりの時間を要したのである。
自身として良型に出会えた事、また、日中の魚の居場所を知る事が出来て手応えを感じた。
実はそこである餌釣り師との出会いもあった。
実際、更に良型を手にされてもみえたし、僅かだが貴重なエピソードを聞かせて下さったのである。
はたして、ルアーにて、ましてや苦手なワームの釣りにて狙えるものなのか?





やがて遠くの空が白みだした頃にファーストキャストを撃った。
まずは手前から慣れたジグヘッドにて探って行く。
一投目からコツンっと明確なアタリが届いた。
上がって来たのは、約30センチ程度のカマスであった。
連発となるかと期待したが、それっきりであった。
ゆっくりと見せようとするならば、一投につきかなりの時間が必要となる。
瞬く間に空の色が変わって行く。
気持ちばかりが焦り、空回りする様な気持ちであった。
やがて、陽が昇りきる頃、もう一つのタックルに持ちかえるのだった。






まずは手始めに、約7グラムのシンカーから始めてみる。
フルキャストすると予想よりは遥かに飛んだ。
しかし、目指す潮目には、あと20メーターほど飛距離が足りない。
何とか届かせる事が出来ないかと、色々なキャストを試みてはみた。
しかし、どうしてもそこに届かせる事は出来なかった。
ならばと、届く範囲で狙い目が無いかと探って行った。
フリーでの沈下は申し分ない様であった。
自身の感覚にて、カウント25強にて着底のサインが出る。
問題はテンションを与えた時のそれである。
見えないからそこはイメージでしかない。
はたして、ルアーがどの様な姿勢を保ち、そしてどう泳いでいるのか?
分からないながらも、魚からの反応が無いかと繰り返して行った。


今まで、我流のキャロにて釣れた魚といえば、子バスぐらいの経験しか無いのである。
無論、アジを狙った事など無い。
どう泳がせ、どの様にして誘うものか?
全てが手さぐりなのである。

少し速いのかもと、約5グラムのシンカーへと換えてみる。
最終的には手持ちで最小となる、約3グラムのそれとしてみた。
飛距離は大幅に落ち、ルアーの移動速度とテンションが噛み合ったのだろうか。
このバランスでは小型のガシラが連発となった。
アタリがあってとても嬉しかったのだが、釣れてくるのは10センチにも満たない魚ばかりである。
新子が群れているのかも知れない。
気分転換にメタルジグを投げてみると更にヒットが増えた。
やっと、掌サイズを追加したところでキープして再びワームに戻る。
結局、午前11時過ぎまで粘るのだった。
しかし、アジらしい感触は一度も無し。
全くそれが的外れな動きをしているのか、はたまた今日は魚が居ないのか?
自身には知る術も無いのであった。





その後は仮眠をとり、目が覚めたのは16時頃であった。
一体、何時、魚の喰い気が高まるのか?
本来ならばずっとキャストを続けるべきであろう。
朝夕のマズメは特に可能性があると言われるが、日中においてもチャンスはあるかも知れない。
小魚をベイトとして追っているアジをジグで釣る事は何度かあったが、何かの拍子に急にライズしたりであった。
そこには必然の法則があるのだろうが、私にはただ気まぐれに沸いていた位にしか見えなかったのである。
ともかく良く反応したし、長い時間をかけてポツポツと釣れ続いた。
しかし、今日この日は眠気に負けた。
情けない。








眠気も収まった今、夕マズメに向け集中力を高めて行った。
少し離れた場所には餌師の姿も見える。
何度もコマセを投入しているが、厳しいのか表情が優れない。
まずはキャロの方からスタートして行く。
おそらくは、ボトムぎりぎりを通してみたり、ボトムをズル引きもしてみる。
そのせいで根掛かりが連発するのだった。
沖にてではなく、どうやら少し寄せて来て手前の何かに触れる様だ。
外れない為、強引に引っ張ると決まってフックが曲がって返ってくる。
ノット結束部分からのブレイクは僅かであった。
不精な私には有難いのだが、いささかフックの強度に不安を残す結果である。
しかし、やはり全くアタリは無い。
朝とは逆に暗くなるほどに沖を狙ってみる事にした。
途中、浮気心でジグヘッドで手前を探るとなかなかのアタリ。
























P1010426 (2)

嬉しい嬉しいムッツリさんが釣れました。
やったね
大歓迎なんですがね~
残念ながら単発でした。
何となくですが、最近のムツさんと同じパターンで喰った気がするのです。
昼間のムツへの、小さい小さい一歩を踏み出しました
いつか大漁を味わいたいです。








その後、日没前に餌師の方に待望のアタリが出る。
上がって来たのは、20センチほどのアジであった。
魚は確かにいる。
しかし、その後が続かないのだった。
いよいよの光量となる前、アカン!っと二度ほど呟いた彼は納竿とされた。
餌でさえ難しいのか・・・。
不安に思ったが、それでも日没まではキャストを続けた。
魚に喰い気が無かったのか、それとも間違っているのか。
断定するにはとても至らない。
もしかしたら、ほんの僅かな数でしかなかったかも知れなかった。
ここで落ち込めば、苦手な釣りを再びする気になれないかも知れない。
無理矢理に考える事を止めた。
餌でさえ厳しかったんだと、何度も言い聞かせる様にして帰ったのである。
挑戦者は倒れても再び拳を握りしめるしかない。



それでは