4月30日、5月1日の日記









GW前半に連休を頂く事が出来ました。
私には大型連休はありませんから、普段通りに一日、
もしくは二日間の休みとなります。

前回の磯釣行にて、
自らの釣りが、より明確に見える様にもなりました。
きっと、長い長いトンネルを彷徨う事になるでしょう。
一歩一歩と自らで探してみたいと思っています。



今回は体調不良に悩まされました。
数日前から続く下痢。
原因不明の下腹部の痛み。
それ以外にも、持病が猛威を振るっていました。
おそらく、家でじっとしていても回復はしないでしょう。
同じ辛いならば、海で過ごした方が良い。
そう思って行く事にしました。




















仕事が長引き、おまけに、前日の夜はほぼ寝込んでしまった為に用意もままならなかった。
結局、準備が全て終わったのは午前3時前であった。
何より、急げ飛ばせ!と自身への激が入らない理由は天候にある。

南、南西の風向き、波高3メーターとの予報を見ていたからだ。
南風でなければ、実は予報よりも控えめな事は多い。
勿論、ポイントにもよるのだが。
実際に行ってみると、足場の高い場所であれば問題なく立てる事も多いのである。
しかし、うねりが入れば話はまた変わる。

その見極めが難しい。
怖いと思ったら、潔く止めておく事だと自身は思っている。
話がそれてしまったが、今回、まず、この天候では目的の磯は無理だと判断したのだ。
少なくとも初日は。
おまけに体もいつもの状態ではない。






やはりというか、車を走らせてすぐに違和感を感じた。
もう、目を開けていられないのだ。
歌おうが叫ぼうが、何をしても眠気を覚ます事が出来ない。
カフェインを飲むが全く効果無しである。

「交通事故」。


海難事故と同じく死神が笑う。
もしかすれば、人をも巻き込む事態に発展する。
何より恐ろしい事である。
よって、初日は諦める事にした。
パーキングでゆっくりと眠り、再び走り出すのだった。
串本到着は午後三時前であった。

























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パンを一つだけ食べると急激に具合が悪くなってきました。
トイレから出てもすぐに動けません。
海はもうすぐそこなのですが・・・。






しばらく休み、磯へと降りるのだった。
良い機会なのでと、波を避けた場所にてヒラを狙ってみる事にする。
少し前、ヒラにも使えそうなロングロッドを中古で購入していた。
自分なりにベストマッチだと思える番手のリールは無い。
思うより小型のそれには、PE2号、35lbsのリーダーを巻いた。
普段、青物竿でやる時には投げない 「三本フック」 のルアーをいくつか持って来ている。
自身が思うより少し潮位が足りない気がした。
それもあっての選択であった。
























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4~5投目でのヒットでした。
ファイトも分からず、ともかく、竿を立ててリールを巻くのみでした。
すぐに浮いたヒラはまず頭を見せました。
尾ヒレは小さい団扇くらいに見えました。
デカい!
しかし、足場から約5メーター先のシモリに魚はつっかえてしまいました。
強引に寄せたところでフックアウト。
僅か数秒の事でした。







久々に頭が真っ白になる感覚であった。
なんと難しいのだ!
少し場を休める為、周辺のサラシを探って行く事にする。
しかし、他では出る事は無かった。
休憩を挟み、再度、同じサラシを通して行く。
途中、カッ!っとした鋭い感覚があった。
おそらく魚だろう。
反射的にアワセたが乗りはしない。
更に粘ると、今度は約70センチほどの魚が飛び出して来た。
ゴンっと一瞬だけ重みが伝わったが、そのまますぐに帰って行った。
その後、数人のアングラーがみえたが、見渡す限りでは釣れていなかった様子である。
悔しさだけが残った。













日没を待ち、今度は漁港へと向かった。
久々にアオリをやりたかったが、餌木用のラインを巻いたリールを忘れて来てしまった。
そこで、アジを探し、数か所を回ってみる。
しかし、反応するのは小型のハタンポのみであった。
自身の鉄板ポイントへと来ても同じであった。
少し前と同じく、数多くのアオリが表層付近でライズ?している。
バシャ!っと出るのはアオリなのだ。
そして、餌木には全く反応しない。



アジが居ない訳がないだろう?
段々とそう思ってきた。
しかし、自身のセオリー通りに探るも全くである。
単に時合ではないからか?
否、沖に向かって潮はしっかりと流れている。
ルアーの泳層、動き、様々なものを変えて行く。
いつも、最後の最後で試すパターンで引くとやっとアタリがあった。
あぁ、今度はカマスが喰ったか・・・。
その引きにそう信じて疑わなかった。



























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強い引きに勘違いしてしまいました。
まさかのサイズにビックリです。

やったね!






















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みパンパンのプリップリです。
喰いのエンジンかかってきました!
しかし、良く引きます。
手前に寄せてから、ギューンっと突っ込んで行く姿は青物そのもの。
楽しすぎです。
























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潮が止まるまでの小一時間が時合でした。
MAX27cm
粒ぞろいではなく、様々なサイズが混じったのも面白く思いました。
あくる日に備え、早めに眠るのでした。
















二日目


夜の間に風向きは変わり、幾分かは波も落ちたと思われた。
しかし、それを目で確認してからでは遅いのである。
立ちたいのはより沖であるのだ。
勘をもとに、二つのエリアを天秤にかける。
おそらく、一番の希望では波があった場合に立つ場所は無い。
もう一つのエリアはどうか?
最悪、狙いを変えれば釣りは出来る。
ただし、移動の時間を考えると悩んでいる暇は無い。
天気予報では昼前から西の大風が吹くとあった。
どちらにせよ、長くはやれそうもない。
僅かな期待を胸に向かうのであった。










やがて、渡船屋の扉をくぐる。
久々に会う船頭は変わらない様子だ。
ご挨拶をして、早速、希望の磯を告げる。

しかし、ご返事はノーであった。
波があって無理だと。
やはりかと気持ちは落胆したが、それでも構わずに乗船する事にした。
おそらく、船頭もまだ今日の海は見ていないはず。
僅かな可能性に賭けてみる。








それから小一時間して、ようやく船のアンカーが上げられた。
待ちに待った出航の時である。
船は港を出てスルスルと進む。
予想とは裏腹な感じである。

しばらく進むと沖に浮かぶ岩々が見えて来た。
まだ、ここからは目指す磯は見えない。
一体、これからどの磯に乗せてくれるのかと不安に思った。
キョロキョロと見回していると船頭が呼ぶ。
無言でその磯を指さすのだった。
そこは自身の希望した磯であった。








自身の他に、若い上物師が二人渡る事となった。
まず、私が磯へと上がり、次いでお二人が続く。
どこで竿を出されたいかお尋ねするとコッチだとの事。
ではと逆の方に座を構える事にした。


風が出るまでが勝負だ。
おそらく、すぐに迎えの船がやってくる。
しかし、焦る事なく準備をして行った。
まず、何より、今日は新しい取り組みを試してみたいのだ。
よって、仕様を分けた二つのタックルを用意する必要がある。
ラインシステムなども大きく変えた。
すぐにでも投げたい心境だったが、そこはグッと我慢して準備をして行った。










まず、真っ先に狙ったのはヒラであった。
今日は青物竿での挑戦である。
ルアーもそれに合わせたものを結ぶ。
しかし、サラシも薄く反応は見られない。

約10投ほどで見切りをつけ、シモリに着くであろう別の魚を狙ってみる。
ルアーを換え、アクションも泳層もかえてみたがこちらも出ない。
一か所に固執する事なく、多方面にキャストしてみても反応は無かった。
海はいかにも釣れそうな感じである。
何かが足りないな。
そんな風に思って上物師達を見ていた。






やがて、西から風が吹いてくる。
途端にザバザバと波立って行くのだった。
表層だけを見れば、潮も少し違った流れとなって行く。

そこで、メインタックルの方に持ち替えた。
光量も充分となり、いよいよの時が来たかと期待して投げる。
奴はいつ回遊してくるだろうか。
分かるはずのない事を夢想する。
ただ、投げ続ける事でしか知る術は無い。
ともすれば、ずっと回ってこないかも知れない。
そんな、期待と絶望の狭間で投げ抜く事が心地良かった。












どれ位の時間が流れたろうか。
瀬に当たる潮がわらわらと沖に沸く様な流れとなる。
おそらく、こんな潮が好きな魚達は来るだろうと思った。
そこで、少し狙い目をかえて通してみる事にする。
二度、三度と泳がせると、ガボ!っと水飛沫が立った。
しかし、まだそいつはルアーを捉えてはいない。
そこで、喰わせに入る。
更に派手な水飛沫をあげて襲いかかって来た。
ゴンっとしたショックにアワセを叩き込む。
一気に巻き寄せて抜く。





























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元気いっぱいの子が喰ってくれました。
4/0のフックを丸かじりです!
狙いの魚ではありませんが嬉しいですね









丁寧に昇天の儀式をしてからキャストを再開する。
少し時間が経った為か、追加は無かった。
再び狙いを戻しながらも、疲れたらタックルを換えを繰り返す。
ジグによるアプローチも様々にやってみた。

徐々に風は強まり、出来る事も制限されて行く。
このころには原因不明の腹痛も強まり、直立しているのが辛くなっていた。
猛烈な尿意をおぼえるが、いざとなると殆ど出ないのだった。
おぼろげに、おそらくアレではないかと悟り始める。
それにも増して腸が痛い。
座り込み、休憩してはキャストをする。
そんな釣りを強いられた。




再び、瀬が生む流れに通してみる。
モワっとルアーの後ろの水が盛り上がった。
アタックして来るが、やはり喰いきれない様子であった。
先程と同じアクションを入れるとすぐに喰った。
なかなか興味深い傾向である。



























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またしても、フック丸かじりでした。
喰い気が旺盛なんでしょうかね?
ラッキーだったのかしら



























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カッコイイ魚だったので記念撮影
私には珍しい、男の子でした。

やったね!!






二匹目を絞め終わると、上物の方から道具を片付けて下さいと告げられる。
どうやら、船頭から撤収と連絡が入った様であった。
すぐに船が迎えに来てくれて移動となった。

向かったのは、より地寄りの場所。
磯替わり後すぐに風が吹き荒れる。
沖を見ると連続した白波が立っている。
さすがのタイミングであった。


真横から風を受ける場所なのでルアーの殆どが泳がない。
気休めに少し横になる事にした。
起きても風は弱まらず、早々の磯上がりで幕を閉じるのだった。
一日やりきりたかったので無念である。
自然には逆らう事は出来ない。
百も承知でも。




それでは




My Tackles


Rod  MC Works RAGING BULL 100XR-2
Reel  DAIWA SALTIGA Z6000
Line   YGKよつあみ PE #5
Leader VARIVAS NYLONE 100LB


Rod  MC Works RAGING BULL 100XF-1
Reel  DAIWA 10 SALTIGA 5000
Line   YGKよつあみ PE #4
Leader VARIVAS NYLONE 80LB