10月1日(夜)~10月2日(夜)の日記











変わった魚を釣ってみたい。
これは、私の少年時代からの欲望かも知れません。
思えば、筏用のチヌ竿に小型のベイトリールを持って。
脈釣りで各地の堤防で釣りをしたものです。

その頃は家に大小様々な海水の水槽を置いていました。
美しかったり、珍しい魚が釣れるごとに、
アクアリウムは賑やかになって行ったものです。
魚好きの私の釣りでした。



おそらく、その頃に培った感覚なのでしょうか。
変わった魚、あまり釣れない魚、そんなのに強烈に心が動きます。
今でいいますと南方系でしょうか。
セイゴでしたら丸よりはヒラ、更にいうと星。
シオでしたら本よりはヒレナガと。
釣りの醍醐味が云々ではなく、手にすると意味もなく嬉しいのです。






少し前から力を入れている、ワームを用いたライトゲーム。
とても苦手な釣りを克服したくて、再開したのが懐かしいです。
特にアジを狙った釣りにはハマりました。
釣りをする中で、色々なアジが釣れる事を知りました。
その中でも、比較的に近場で出会える強烈なヤツ。
それが 「トンパク」 です。


機会あるごとにコイツを探し狙ってはきました。
しかし、なかなかその姿を見る事は出来ませんでした。
単純に出会いやすい時期というものがあるかも知れない。
そう思い、今年は少し早めにアジ釣りを始めたのです。
釣り方も考え、ポイントも自分なりに絞りました。
結果として、やっと釣りのピントが合い出会う事が出来たのです。
故に休みの度の台風も愛おしいと。
頭の中はこの 「トンパク」 でいっぱいでした。















前置きが長くなったが、ここからはいつも通りの日記となる。
連休ではない休みが取れ、心は南紀へとシフトし始めていた頃であった。
いつもの天気予報、波高をチェックするが芳しくない。
もしかすれば、僅かであればあの磯には立てるかもしれない。
否、その確率もかなり希望を持って見たものである。


悩んでいる頃、Taka氏より連絡があった。
氏もまた、ライトゲームの面白さに目覚め、
最近よく通ってみえるのだ。
「よかったら一緒に釣りしようぜ」
そのお誘いが決定打となった。
磯釣りは別の場所でも出来る。
仕事で遅くなったが、準備をして氏のポイントへと車を飛ばした。















トンネルを抜け、しばらく走ってそこに着く。
氏の車が見えてすぐ隣へと停めた。
あまり感覚は無いが、結構な月日会っていなかったようだ。
いつも元気な氏が久しぶりと手を振った。
早速、道具を持って氏の方へと向かう。
釣れた?ときくと、ポツポツとの事であった。
なかなか渋いらしいが、それでも釣れ続く感じの様である。
自身、このポイントでのアジ釣りはなかなか難しいと感じている。
結構な水深があり、潮が動けば川のごとくだ。
ストラクチャーが点在し、ブレイクか何か?
結構、手前で魚の反応がある。
そんな風に認識している場所である。
探るのにかなりの時間と忍耐が要求される。
故に難しいとなる。








この日はあまり考えずに始めた。
固定観念に縛られやすい自身であるからだ。
他の場所同様の探りからスタートする。
コクン、ビシッ!
いきなりのアタリからのアワセであった。
全く幸先良すぎである。
しかし、やはりというか、その後が悪い。
氏は隣でアタったアタったとキャッキャ言っているのだが・・・。
自身には全くもってアタりはしない。
これこそが何とも面白いところではないか。
タックルやライン、ジグヘッドやルアーの違い。
そして、釣り手の引き方などなど。
僅かな事の積み重ねが明暗を分ける。





今までであれば、何が違うのかと釣れている人に合わせようと試みた。
タックルボックスやルアーケースをひっくり返し、一心不乱でノットを組んだりとしたものである。
気がつけば釣れないか、ただただ慌ただしいだけで集中できないか。
そんな事ばかりだった様に思う。
よって、最近は自分の持っている物だけで探してみる事にしている。
本当にその日の正解はただ一つなのか。
他の道もあるのか。
それはやってみなければ分からない。

この日も釣れない中で色々な道を探した。
少ない引出しでしかないが、それでも、通うほどに色々と増えるものである。
そして、やっと自分の物でアタリを得る事が出来た。
後は 「再現性」 があるかどうか。
他の事をしてもダメでも、それをすればアタリが再び訪れるか。
喰い込み云々は後の話である。







結果、自分パターンは成立した。
それでないと、どうしても自分の釣りではアタリを得れなかったのである。
それは 「ボトムより少し上を高速巻き」 であった。
自身のハイギヤリールの選択の意味がここにある。



今回はルアーサイズでも違いが出た。
メインとしては2種類のルアーを使っている。
1.8” と 2.8” のものだ。
それぞれ、気になる色を何色か取り揃えている。
前途の自分パターンでは、 2.8” のものでしかアタリは出なかった。
色はさほど関係ない様子であるが、どうやらサイズはよく見ている様だ。
これで何匹かのアジを釣る事が出来た。
中には、20センチ強のも混じり、さすが深場の釣りだなと満足する。
しかし、Taka氏のアタリの多さとはかけ離れていた。
互いにショートバイトに苦しむが、どうやら、氏の釣りの方がそれが顕著であるのだろう。
ちなみに氏の釣りは私には止めているかの様に見えていた。
さすがの繊細さである!







時が経つにつれ、明暗の境あたりに妙な動きをするものが見えだした。
ヘッドライイトを照らしてみるが速すぎてよく見えないのである。
長さは10センチ位であり、魚のようにも見えるのだが。
たまに見せる動きから、おそらく 「蟲」 ではないかと考えた。
それにしても速い。
時折、護岸の影に潜むシーバスが反応している。
自身のパターンとの関係は定かではないが、高速で動く長い蟲をアジも意識しているならば?
無い話ではなかろう。











渋いながらも釣れ続いてはいた。
しかし、それでも、アタリが遠のく事はあった。
そんな時、半ば本気で笑いながら言う。
アオリの大群が押し寄せて来たぞっ!

鼻歌まじりでエギを投げる氏。
なんと!一投目からアオリを抱かせているではないか。
そして、二投目も釣った。
さすがに三投目は無かったが、飽きたと言ってまた黙々とアジを釣る。
アジを釣り続けては、「アオリの大群がやってきた」 と言ってまたイカを釣った。
アジも良型だしイカは美味そうだ。

我慢出来なくなり、エギが結んである氏のブランジーノを奪い取った。
わざわざ、右ハンドル仕様のイグジストのハンドルを左に付け替えてやった。
しかし、しゃくれどしゃくれど、自身にイカが釣れる事は無い。
すると、今度はまあまあサイズのミノーを投げてムツを釣っているではないか!
夜が更けていくにしたがい、だんだん、Taka氏の釣りが神憑かって行く。
おそらく・・・。























小物の神 がおりた。

















釣れなくてさすがにボヤキ出す私。
ボヤキながら釣る。
これが実に楽しい!
なかなか、おいそれと誰にでもというワケにはいかないのであるが。
いつもそんな釣りが楽しい、Taka氏に大感謝なのである。
気がつけば午前3時前。
後ろ髪ひかれながら氏と別れ、自身は次のステージである磯へと向かった。

















約一時間後に周辺のパーキングへと到着した。
スマートフォンを開け、最終の天候、波の確認を行う。
おそらく、予報よりも現実は荒れているだろう。
そう考え向かう先を決めた。
波に強い磯を知らないわけではなかったが、今回は渡船を利用する事にした。
全く寝ておらず、険しいルートが不安だった事。
(落ちれば死ぬ可能性が高い)
そしてなにより、そこで小物の餌釣りをしてみたかった為である。
家を出る時にしっかり磯竿を積んで来ていたのであった。












荒れた日という事もあり、渡船屋にいるお客さんは少なかった。
そしてまた、今までにお顔を見た事があるなという方達であった。
おそらく、釣りキチの常連さん方であろう。
出船するとどうやら、私が一番沖にある磯を希望している様だった。
他の方の渡礁は後回しにし、私が渡るのを今は最優先に考えて下さる様子である。
おそらく、一番浅い経験値の私を不安に思ってみえるのだろう。


目的の磯が近づくと自然と唾が音をたてて喉を降りて行った。
まるで、何かのアトラクションを目の前にしているかの様な錯覚を覚える。
ここが良いと伝えた事を少し後悔した。
いざ、荷物を持って船首を目指すと後ろから一斉に檄が飛ぶ。
そこは違う、今は待て! とそんな感じでタイミングを教えてくれた。
その声に合わせて一気に飛び移ると、足元を白波がギリギリにかすめて行った。
間一髪、無事に渡礁する事が出来た。



そこから更に高台を目指して磯を歩いて行く。
途中、波で待機を余儀なくされたが、それでも何とか一番高い場所へと辿り着いた。
荷物を紐解いていると、一段と大きなうねりが沖に立った。
手を止めて見守る。
うねりが磯を叩くと、とてつもない水の塊が這い上がってきた。
まさかと思う場所にいくつかの道具を置いていたが、波は悠々としてそれを飲み込んだのである。
磯竿こそ無事であったが、玉の柄が波に持って行かれてしまった。
これは海面から目が離せないな。
そんな感じでスタートする事になった。















波を見計らい、さらにルアーが飛び出さない様に気をつけて釣りをする。
簡単な様に思えるがとても難しい。
ルアーに気を取られていると、ふと、沖に立ったヤバイうねりを見逃しそうになる。
とても集中など出来なかった。
うねりが立てば一目散に上へと逃げる。
朝からそれを繰り返すばかりであった。


そろそろ、ヒラがサラシに付いてはしないかとミノーでチェックを入れてみる。
何度か通してはみたものの反応は無かった。
しかし、今いる立ち位置では、回収の際に絶対にルアーを磯に当ててしまうのである。
ボディーは傷だらけになり、フックの先はみるみる潰れて行く。
ジグに換えてもそれは同じ。
様々な層を自分なりに攻めてみたが反応はない。
潮位も落ち、風が少し変わったのを見て休憩する事にした。






























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少し静かになったとはいえこのサラシである。
間を置いてミノーを泳がせてみたが魚は出ない。
一度は風が緩んだが、今度それは沖からの風となって行った。
潮位が下がった分、何とか立てるのだがジグの泳ぎがぎこちない。
よって、潔く、いったんルアーを諦める事にした。
続いては本命の小物釣りである。
いつもの胴つき仕掛けをキャストして行った。
しかし、これが思いの外難しいのであった。











あて潮と言うべきか、単純にうねりが強すぎるのか。
沖へと投げた仕掛けは、あっという間に磯際へと押しやられてしまう。
僅かでもタイミングを見誤ると根掛かりしてしまう。
その加減が分からなくて仕掛けをいくつも失ってしまった。

少しでも潮が緩そうな場所を探すのだが。
糸フケを取って竿を立ててみても、まったくすぐに糸が緩んでしまうのだ。
ハンドルを巻きながらアタリを待つも何もない。
上げてみても餌はそのままの姿で針先に付いていた。
あまりに難しくさらに熱が入る。


磯上を行ったり来たりして、ともかくハニースポットを見つけるのに必死となった。
釣りが成立しつつ、魚が群れている場所はきっとあるはず。
青緑の海面からは分からないだけで、荒れていてもきっと魚はいるはずだと。
ともかく、躍起となってそれを探した。
しばらくしてついに見つける。
仕掛けを下していく暇がない!
落ちているその時から喰ってくるのだ。
小物天国に出会う。











一発目は真っ青なベラの仲間であった。
赤いベラも釣れたし、穂先が舞い込むと尺を超えたアイゴがヒットした。
磯竿のしなりに不慣れな自分はそのファイトを充分に味わった。
あまりの忙しさに手先もウエアもオキアミの汁だらけとなる。
臭くて嫌なのだが釣りは止まらない。
それでも、ちょっとタイミングを誤ると根掛かりとなった。
道糸3号がなかなか切れてくれない。
沖へとキャストするとまたアタリが無くなる。
おそらく、魚がいないのではなく、イメージとは裏腹に仕掛けが立っていないのかと思う様になった。
竿を立て糸を張っているのだが、おそらくはちゃんとなっていないのだろう。
手前の攻防戦のみがその時の切り札となった。





























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小さくても嬉しい魚が釣れました。
やったね!
いつか手軽な方法でもう少しサイズアップしたいと思っています。
































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よし!っと本命登場です。
グッドサイズに自然と笑みがこぼれます。
お腹パンパンですね。













夢中になっていて気づかなかったが、沖からの風はどんどんと強さを増していたのであった。
おまけにどうやら満ちてきた様子である。
急に立ったそれを見逃してしまった。
磯へと押し寄せ、グンっと大きく海面が下がったのを見て後悔した。
おそらく、もう間に合わない。
竿を持ったままで、その場の出っ張りにしがみつくのが精一杯であった。
ドゴーンっという音とともに青い塊が押し寄せる。
刹那、強大な力が自身を包んだ。
持って行かれまいと岩をつかむだけであった。
一瞬の事であったが、タックル以外すべてが海へと消えた。
おそらく、ルアーに換えてもこれ以上は無理だろう。
荷物を片付け、すぐに来た船に乗って撤収する。
いや、それにしても餌釣りが楽しかった。
































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ずぶ濡れになってしまいましたので、常連さんにきいて温泉を探しに来ました。
安い方ならこっちかなとのお言葉にあれよあれよと着きました。
平日の真昼間という事もあり、お客さんは自分だけです。
ワクワクしてのれんをくぐりました。





























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思わず 「ウワァ~」 な景色です!
何か海の色が南国の海みたい。
素晴らしき景色を見ながらゆっくりとお湯につかりました。
あぁ極楽極楽。















少し仮眠をして最後のアジ釣りへと向かった。
最近、あるきっかけで、スペシャリストである、W氏とよくお話をさせて頂いている。
尊敬している氏とお話しできる事自体がまず嬉しいのだが、
およそ、どんな釣りにも明るくて、そのエピソードの数々に感動する事ばかりなのだ。

自身が今通っているのはアジの釣り。
磯からは遠ざかっている為、そちらを中心に自身の事もお伝えさせて頂いている。
先日、この、W氏のポイントについて教えて下さった。
場所が変われば釣りが大きく変わる。
最近、それをとても実感している。
果たしてどんな釣りとなるだろう?
とても気になるので、まずはそちらへと向かう事にした。











ポイントに到着すると他に人は居なかった。
駐車スペースに車を停め、結構歩いてその場に立った。
早速、釣りを始めると間断なくネンブツダイが釣れてくる。
物凄い数の彼らが集っている様子である。
レンジを変えようがアクションを変えようが、釣れてくるのはこの金魚達ばかり。
アジは居ないんじゃないかと錯覚する程である。

しばらくすると、若いアングラーが三人やってみえた。
丁寧にご挨拶され、三人並んで釣りをスタートされる。
っと、いきなりヒットがあり、ロッドを曲げて巻き上げてみえるではないか。
なんと、私が釣る事が出来ないアジである。


それから、約30分の間、彼らはアジを連チャンで釣って行った。
やはり、自身に釣れるのはネンブツダイのみだ。
まるで悪夢を見ている様であった。
そんな彼らもパタっと喰いが止んでしまう。
そして、帰ろうといってサッと帰ってしまった。
何という効率の良さか!
完全に自信喪失して移動するのだった。












最後に向かったのは、自身の好きな 「トンパク」 のポイントである。
開始から、やはり、5投くらいは金魚の連発であった。
先程の悪夢が再びよみがえる。
頭をリセットし、トンパクの事を考えてのみアクションを刻んだ。





























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コン、ビシッ!
ジィィィーっと狙い通りに乗った。
目まぐるしく変わるパターン。
分刻みで変わり行くレンジ。
ただただ、夢中になって釣りを続けました。









しかし、その引き。
よく引くなんてものじゃない。
縦横無尽に走り回り、走れなくなると足元深く突っ込むその姿。
まさに、磯のあの魚とそっくりではなかろうか。
同時に釣れるマアジよりも、3センチは小ぶりだろう。
しかし、数段上のクラスのファイトを見せる。
それがまた、私を熱くさせている理由だ。
時間など忘れ20数匹の捕獲に成功する。
今回は夢中になっていたので他の撮影は無い。
家で撮影したものをご紹介させて頂く。



























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一番上がマアジです。
二段目からがトンパクで、三段目は絞めたものです。

画像では分かりにくいと思いますが、
まず、釣れた時の色が違います。

暗闇にいてさえ、
トンパクはその魚体が青光りしているかの様に見えるのです。

体型は小さいながらも、
とても肉厚で砲弾の様なシルエットをしています。
マグロを彷彿とさせるかたちと言えば伝わりやすいでしょうか。
素手で触った感じは、ツルツルしていて粘液もより多い様に思います。

























20131003_094752


















エラを開けますと、特徴的な突起が見えます。
この突起は骨の様に硬いものではありません。
身の延長という感覚です。














今回は一日の休みではありましたが、ともかく、殆ど釣りをしていました。
エギングに夢中になっていたあの頃を少し思い出しました。
無心になって糸を垂れる事。
最高に心が洗われますね。
とても楽しい一日でした。





それでは




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