11月12日、13日の日記。












依然として、辛くて、頭も気持ちも回ってはいませんでした。
三重エリアが良い。
断片的ですが、そんな話が聞こえてきます。


シーズナルな事もあるでしょう。
そして、もしかすれば、黒潮の離岸傾向も影響しているのかも知れません。




分岐流だか、反転流だか、
その潮が当たっているのかも知れないと思いました。
残念ながら、自宅でのデータでは読みきる事は出来ません。
今はまだ、想像の域を超えるものではないのです。















しかし、そのエリアに固執する事は無いのでした。
確かめてみたい事が山ほどあるからです。
釣りたいのは勿論の事。

ですが、現実の釣りは皆さんにお任せしましょうか。
自身は夢を追う。
ゆえに行先は決まっているのです。
南紀へと。



















その時、狙って向かったのは昔懐かしい磯である。
何故にここか!?
信じる者のみぞの世界である。























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遅めに入りましたが、夜明けには間に合いました。
少しだけ、思った立ち位置からはズレたのです。
それは、先行の釣り師がおみえになったからでした。











空いている場所で最良と思われる立ち位置を決める。
そして、その時にそなえる。





そんな、当たり前の事が、この日はうまく行かなかったのだ。
いざ、やり始めようとした頃であった。
ご夫婦と思われる釣り人がひょいっと顔をのぞかせた。




唐突に話を始め、「邪魔にならん様にするから入れてくれ!」 と強要する。
同じ釣り人として、それをむげに断る事は難しい。
次の瞬間、有り得ない程の至近距離に荷物を置かれてしまった。









「すみません、私はルアーですので、誤ってオマツリするかも知れません。」
「もし、気になる様でしたら、少し離れた場所でされる方がよろしいかと。」








確か、そんな感じで 「お願い」 させて頂いたと思う。
他にもスペースは空いているのに、どうして、そんな距離感かと神経を疑った。
礼儀を持って丁重にお断りを述べたつもりであった。
しかし、次の瞬間、信じられない言葉を返されたのである。












「兄ちゃん、ルアーやったら早よう帰るんやろどうせ!?」
「だったら、ごちゃごちゃ言わんと入れてくれや!!」



大阪弁とは違う 「関西弁」 であった。

まあ、そんな感じである。












どうしても投げたい時間帯であったので、無視をして釣りを続けようとした。
小声で奥さんに酷い事を言うそいつ。
まる聞こえである。

回収地点まで浮きを平気で流す。
精神的な余裕など、その時の自身にあろうはずがない!
どんな思いで、今、この地に来ているかと怒りが込み上げてきた。










衝動にのっとり、罵声をあびせ、胸ぐらをつかみ海に突き落としてやるのは簡単な事だ。
当たり前にやってしまいそうな自身を客観的に見ていた。
いくら、自身の心が荒んでいようとも。
落ちきって、狂ってしまう事は更に自身を追い詰めるだけである。
精一杯に我慢した。






「こんなの磯で初めてですよ。」
「後から来て、それは無いでしょう?」
「気になって仕方ないですから、私は空いている場所に移ります。」





そうお伝えし、荷物をまとめ移動する事にした。
空いているのは、ストラクチャーも狙いの潮も当らない位置。
ただ、ベイトだけは、まるで絨毯の様に海面に敷きつめている。
足りないのは、ブルーランナー達の回遊のみであった。
ここでは着き場も何も分からない。
衝動性を期待し、ただ、誘い出すのみであった。



























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何もないまま時間だけが過ぎて行きました。
やがて、その雲は雨を運んでくるのでした。
出鼻を挫かれ、最早、集中する意味もない。
大降りになる前にと退散するのでした。
























漁港の一角に車を停めて思う。
いくら、南紀に来ても、自身の心からは逃げきれないと。



何の為、こんなにも辛いのに竿を振るのか。
ただ、ひたすらにルアーを投げているのか。
一瞬、何もかもが嫌になった。




目をつぶる。
自然と出る溜息を止める事が出来ない。
様々な感情が交錯し、結局はその一点へと帰結する。
堂々巡りのらせん。
釣りを続けられない。
目を閉じたままに自由の世界へと旅立った。

















虚夢から目覚めると陽は傾き始めている。
今の心では青物は無理だ。
しかし、この南紀まで来て、この時間を無駄にしてはいけないと思った。
迷った時は元に戻る事だ。
昔にかえろう。
気持ちのタイムトラベルは可能なはず。








































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磯に立ちました。
それも、青物の磯に。
とても強い横風が邪魔をします。
そんなものは、我が人生の暴風にはおよばないのです。

いつか、晴れる日は来る。
いつか、叶う時は来る。


せめて、せめて、
釣りだけはそうであって欲しい。
真っ暗な磯で独り祈るのでした。




















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最後の最後で。
ライフジャケットのポケットから、それが磯へと落ちて叩きつけられたのです。
飛び跳ねて転がって、行く末はタイドプールでありました。

























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携帯電話が終わりました。
ここには述べる事はない、不思議な同時多発性を経験した瞬間でもありました。





















その後、食事をとり、シメであるアジ釣りへと移行する。
結論から言って、自身のスタイルではこの夜、バイトを得られるのは一点のみであった。

他にはない。


そしてまた、年齢を盾に強要してくる釣り人が来る。






どけ! どけ!!
我の釣果の為、お前などどかしてやる!!



どれだけ上手く取り繕っても、今の私にはその本心はお見通しなのだ。
そしてまた、その餓鬼に釣り座を譲ってやった。
くたばれ!


























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結局は自身の気持ちとの闘いでしかない。
有り難い釣果ですから撮影いたしました。


















翌朝は更に夢を求めて磯へと向かった。
目標の場所は夜釣りの方でアウト。
そして、懐かしい場所へと向かった。






ここでも 「強要」 がやってくる。

精一杯に 「共存」 しようとした。




ご理解ある方達で、何とかそれは果たせたと思う。
彼らはそこで立派なムロアジを釣った。






居るのだ。
奴らの好むベイトは居るのだ。











私も、彼らに上物の情報をお伝えさせて頂いた。
地元ならではの、ブルーランナーの動向とシーズナルをお教え下さった。
始まったか。
弩級のアレがな・・・。




気持ち良く、最後の最後に心通えたと思う。
ならばと、
早く帰って、携帯を復旧させるのみだろう。
帰りの道、ここらしい虫と出会う。
























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君たちからも学ばせてもらってるんだね。












ここにしかない夢がある!
心が闇に覆われていても負けない!!











それでは