12月3日、4日の日記










11月末の事でした。
ホットラインにて耳を疑う様な話が飛び込んできたのです。


なんと! 
近場にて大型青物が釣れているというではありませんか!!
メジロクラスがあるという事は知ってはいました。
しかし、このお話にはさすがに絶句してしまいました。






正直、驚きはしましたが、
釣りに行きたい!とはこの時は思わなかったのです。
何といいますか、かなりの抵抗感を感じたのでした。
しかし、お話を伺っている内、これは挑戦しておくべきかも知れない。
段々とそんな風に思う様になって行ったのです。


ある意味、
今のテーマである 「柔軟性」 を養うにもタイムリーすぎるではありませんか!
「ローカル青物師」 の私といたしましても、チャレンジしない訳にはまいりません!(笑)
そんな事でしばらく挑戦してみる事になったのです。
















とはいえ、すぐに飛んで行くという訳にはいかなかった。
近くても、そこは自身にも仕事というものがあるからである。

先輩方、そして仲間はすぐに向かわれた。
ホットラインを通じて、状況はお伝え頂く事が出来た。
残念ながら、この日はチャンスらしいチャンスは無かったとの事である。
頭の中にその光景が浮かび上がり、なかなか仕事に集中する事が出来ない。
午後からの時間がとても長く感じるのであった。












その後も出勤の日が続く。
そこで、早起きして、出勤前に海に向かうという事に決めた。
これは自身にとって初めての事だ。

「殆ど寝ずに釣りをする人」 と私の事を思ってみえる方も多い様ではあるのだが。
実のところ、朝は非常に苦手なのである。
案の定、1時間ほど寝過ごしてしまう。



それでも、
午前6時には現場に着き、リミットの午前8時位まではいた。
キンっとした冷気に包まれ、朝の陽の光を浴びるのは気持ちが良い。
気がつけば、Taka氏も隣に立っている。



しかし、海に青物からのサインを見る事は無かった。
おびただしい数のスナメリの捕食を眺めるのみであった。
勿論、そんな光景すらも初めてである。

確か、そんな日を二日間ほど過ごしたであろうか。
その間、まったくキャストをする事は無かった。
そして、12月3日となり、やっと休みをとる事が出来たのである。











その日、朝方の釣りへは行かなかった。
野暮用を済ます為にあちこちへ奔走していた為である。
現場に到着したのは、午前11時頃だったと思う。
そこから、午後2時過ぎまで、ひたすらに海を眺め続けた。
相変わらず、何十頭ものスナメリがあちこちでその背中を見せる。
青物のボイルは無い。


明日の4日は、TNK氏と釣りに行くお約束をさせて頂いていた。
紀東にて、ホットワンカップでもすすりながら、ナブラ撃ちでもしましょうかと。



そこで、早々に切り上げて、夜のライトゲームの為に出発する事にしたのである。














一気に南下して、現場へと着いたのは夕方であった。
まず向かったのは、自身のお気に入りの漁港である。



最近、この地域の夜のアジは厳しいとの話を聞いてはいた。
ならばと、夕マズメの回遊でも無いかと確かめてみたくなったのである。






しかし、やっぱり、アジの姿を見る事は無かった。
やたらと活性の高い金魚の猛攻を受けるだけであった。
どうやら、太刀魚が入っているせいでアジが難しいとの話である。
金魚に太刀魚は脅威ではないのか!?
そんな事を考えてしまう自身はオカシイのかも知れない。


ともあれ、
では、その魚を釣ってしまえ!とメジャーポイントへと立ってみる事にした。
風がとても強く、かなり難しい釣りとはなったが、
無事に太刀魚の釣果を得る事が出来た。









干潮となり、釣りがひと段落したので車へと戻る。
暗闇で携帯のランプがその着信を伝えていた。
それを急いで開ける。
そして、また絶句するのであった。



「今日は爆発したそうですよ!!」





一瞬、あまりのショックで目の前が白くなった気がした。
あと、一時間。
否、わずか、30分足らず先の事だったのだろう。
私がいたであろう、そこでお祭り騒ぎがあったのである。
我ながら、なんと持っていない事か。
正直、せめて、他人様が釣った魚だけでも見たかった。




すると、今度は、TNK氏からのメールが入る。
今、サービスエリア付近にいますので、あと約1時間ほどで到着しますと。
無論、大急ぎで電話したのは言うまでもない。
よくよく話し合った結果、急いで自身が北上する事に決まった。
嗚呼、何をやっているんだ。
魚に翻弄される。
テーマ通りの事に一人笑うのであった。















氏とお会いする前に一度自宅へと戻る事にした。
これから、朝のその時まで、時間はまだたっぷりとあるのだ。
家庭用コンロを引っ張りだし、宴会セットを用意して車へと積む。
道中、コンビニ等に立ち寄り、食糧とアルコールをしこたま買い込むのだった。
これで、準備万端である!
そして、海辺に車を停めての宴会がスタートする。
いくら呑んでも問題はないだろう。
再び車を運転するのは 「翌日の夕方」 なのだから。
丸一日粘ってやると心に誓った。


















朝になり、陽が昇っても何もない。
昼になっても何もない。
その都度、〇〇時頃がチャンスやで!
冗談半分、なかば本気で気持ちを奮い起こす。
しかし、待てども待てどもである。
目をふさぐと、広がる海が瞼の裏でも広がっている。
それ程に海を眺め続けているのだ。
正直、ここでその時をじっと待つのは苦行の様。
ちょっと、他の釣りをしてみるも手ごたえは無い。


































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TNK氏を盗撮してみました。
何も釣れません。

































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やる事が無いので食べるしか楽しみがありません。
コンロさんが大活躍です!
カップ麺をたいらげ、メインディッシュのホルモン鍋を煮込みました。
これが実に美味い!
コンビニの冷食とはとても思えない味です。

しかし、このタックル達(笑)
奇異でしかありませんよね。
きっと、通りがかりの人からは、
あの兄やんら、投げ釣りぜんぜんアカンやんけ~って思われてるかな。









1時だ! 2時に違いない!
いやいや、3時こそ本命やで!!

しかし、3時になっても、4時になっても、
なーんにも起こりはしない。


とうとう、夕暮れ迫る頃、たまらなくなってキャストを始めた。
投げないなんて辛すぎるじゃないか。
ただ、そんな気持ちからである。






































撃沈!






その二文字であった。








貴重なお話を下さった先輩。
Takaさん、TNKさん。
誠にありがとうございました。








めげるもんか。
それでは