12月17日、18日の日記









前回の釣行では幸運にも釣果を得る事が出来ました。

開始から、約2時間後のヒットであり、
魚が傷むのが不安で、思いの外早く磯上がりする事になったのです。
気持ち的にはもっと長く釣りをしていたかったのでした。


それから、早一週間が経ちましたが、その気持ちに変わりはありませんでした。
朝から夕方までずっと釣りをしたい。
この釣りがよくわかりませんし、試してみたい事も沢山あるのです。
よって、今回もチャレンジしてみる事にいたしました。



















仕事に追われ、釣行寸前まで天気予報を確認していなかった。
どうやら、低気圧の影響だかでかなり荒れる様である。

一日目は大丈夫か!?
あまり天気の事は分からない自身。
二日目の方が厳しいだろうなと思う。


ならば、ジグで一日やるならば初日が良い。
さすがに、冬の冷たい雨の中、丸一日やるのは身体にも良くなさそうである。
そして、何より、荒れでは自身の好きな場所に行ける気がしなかった。
他の誰かは大丈夫でも、私ならば事故を起こすかも知れない。
怖いからこそ 「マイペース」 で良いと思うのだ。

















今回は空が明るくなって来た頃に山に入った。
ヘッドランプ無しで何とか行ける位の時間である。
曇りの予報である為、それでも、何とか完全に明るくなる前には着くだろう。
一日やるつもりなのであまり気にしない。









今回もスタートはプラッキングとした。
ルアーを結ぼうとボックスを開けて呆然とする。

ありゃ!
間違えて、ナブラ撃ちの方を持って来てしまった様だ。
お気に入りのポッパーが無い。



仕方なく、ミノーとペンシルでちょっと探ってみる。
チェイスが無いかと海面を覗くが特別な事は無かった。
キャストしてルアーが着水すると、ざわざわと水面が揺らめく。
結構な数のベイトが岸際に集まっている様子である。
たまに海鳥が飛来しては、ホバリング飛行をしながら何かをついばんでいる。
しかし、鳥以外、ベイト達の存在を脅かすものは無さそうであった。
もしかすれば、もう、既に終わっていたのかも知れないが。







プラッキングを早々に終え、ジグの釣りへと移って行った。
今日は少し立ち位置を変えてみる事にした。

目に見える流れもあるし、海底がどんなかを知ってもおきたかった故である。
どうやら、こちら側には所々に根が沈んでいるらしかった。
ジグを沈める際、不用意にラインを出しすぎるとジグが根に触れるのだ。
根掛かりする程ではないが、シャクリ始めにガツッとなってしまう。
回収して、リーダーとフック先を確認するが傷む程の事は無かった。
ジグ自体が岩などの間に入ってしまうのかも知れない。



数時間の間、色々と試してみたが何も無い。
いよいよ、潮も動かなくなって来たので少し休憩する。
































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今日はお弁当を持ってきたのでした。
ただのコンビニ弁当です。
でも、朝から運動して、磯で食べるお弁当は美味しいですね!

小一時間ほど仮眠して後半戦に臨みました。











しかし、それから先も何も起こす事は出来ないのであった。
遠くの磯を見ると、数羽の海鳥が群がっている。
それを見ていたのは私だけではない。


遠くのあちらこちらから、それに気付いた海鳥がやってくるのだった。
だんだんとその数は増えて行き、最終的には20羽近くの数となったのである。
めいめいが海面に突っ込んだり、ホバリングしながらついばんだり。
中には海に舞い降りて休むものもいた。
いわゆる 「鳥山」 となってはいるが、
そこに、ボイルが起こるのを見る事は無かった。












磯から上がり、漁港の一角に車を停めて休憩する。
ここでも、数多くの海鳥たちが飛んでいた。
筏の上で羽を休めるものもいる。


時折、ギャーギャーと鳴きながらブワっと団子になって飛ぶ。
海面すれすれで飛び交っているのである。
餌を獲るものもいるが、その多くはやかましく羽ばたいているだけ。
やはり、ここでも海面を割る魚の姿は無い。




その光景を長く見ている内にそれがコミカルに思えてきた。
今まで自身が見た 「鳥山」 とはどうも違っていたからだ。
それは、また違うものと決めつけてしまったのである。



そんな光景が面白くて、携帯で動画を撮っていた。
それを先輩にお送りして、今日の状況をお伝えしていたのである。
小さいフィッシュイーターへの鳥山かな? なんて冗談を言っていた。
まさにその時である!

突如として一発のでかいボイルが沸き起こった。


二発、三発とそれから連続して行く。



そこまで見終え、急いで車を降りたのは言うまでもない。
しかし、万事休す。
タックルはご丁寧にも、ちゃんとケースに入れて片付けられているではないか(笑)
誰でもない、この私がやった事。
まったく、油断も隙もあったものではない。
またしても 「今日の教訓」 となった。




教訓その一

LINEをしながら 「全然あきません」 などと言っていると目の前で沸く。



ちなみに今季、三度目だからたぶん間違いない。














真っ暗になったので、明日の釣りをどうするか落ち着いて考えねばと思った。
食事をしながら考えようかと思ったが、あいにく、今のお腹が求める店が無い。
店を探している内、あれよあれよで着いてしまった。




























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私の撃沈定食といえばコレです。
今宵も美味しかったれす。














食事が済んだら・・・。
考えようと思っていた、明日のプランなどどこへやらであった。
まずは 「アジ釣り」 しとかな!っとチョット。


かなり潮位が低く渋い状況であったが、それでもたまにボイルが出る。
表層ではとても喰い込みが悪く針掛かりしない。
反応が無い事はないが、どうにも自身には掛けられないので諦めた。
中層は反応が無く、やっとアタリを得たのは底であった。
底を這わす様な釣りであった。



最大サイズは26~27センチ。
秋に居た魚が大きくなったのではと思った。
毎日、豊富なベイトを食べていたのだろうか。
丸々と太り、脂ののり方が凄い。
数は釣れなかったが、とても良いお土産となった。


















あくる朝、午前4時半にアラームで目を覚ます。
南紀特急は海風に揺られていた。
目が覚めてくると、天井に打ち付ける雨粒の音にも気付く。
酷い雨風の朝であった。
自身ではこの朝の磯ジギは無理!っと二度寝する。
寒いし危ない。
勿論、言い訳である。

































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明るくなって雨風がすこしマシになったので来てみました。

海を見ると波は殆ど有りませんでした。
岸際にもサラシは殆ど出ていません。
ただ、沖は不気味な感じがしました。









それでは!と思い、磯へ行く前の用を足す。
今日はお腹も調子良い。



駐車スペースに車が無かったので大丈夫かと思ったのだが。
もう一度、波を見ておきたくなって違う場所から覗いてみる。
残念ながら、行きたいところには先客がおみえになられた。
違う磯へのパーキングへと移動して、いざ用意を始めるとお腹がギュンっとする。




あら!?


なんで、今、リーゲーさんですの???



あかん! あかん!!



っと、何故か前かがみにになってトイレへと猛ダッシュ。





しばらく個室で苦しみ、ある悟りをひらいたのである。

きっとこれは、
今日は磯に行ったらあかんっていう 「サイン」 なのかも知れないなと。

自身がそう感じたらそれまで。

安全そうな場所に何か無いかと車を走らせた。













しばらくすると、大量の鳥たちの姿が見える。
あっちにも、こっちにも、凄い数の鳥たちが群がっていた。

道路脇に車を停めてしばし見つめる。
やはり、今日の海にも水飛沫をあげるヤツらはいない。
昨日の事がある為、それでも投げてみようと思った。
磯でない場所で届きそうなところを思い浮かべる。
そしてすぐに急行する。






































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OH MY GOSH !!!





ゆっくりとそこへと向かいますと、
シュザー!っという音と共に南紀特急が大きく傾いたのでした!!
意味が分かりません。



車から降りてみますと、砂利の中にバンパーまで埋もれた姿がそこにあるのでした。
南紀特急、まさかの座礁であります!
否、いわゆる 「にえこんだ」 ってやつであります。

呆然と立ち尽くしていますと、大雨の中、一人の方がみえました。



「すいません、そこ、ちょっと前に(砂利)置いたとこなんですわ~」



見た目、何の違和感も無かったし、パイロンなども無かった故に気付かなかったのです。





その後、この作業員の方の助けで無事に脱出する事が出来ました。
誠に有難うございました。
本当、落とし穴に落ちた気分でした。
もう帰ります。

























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やがて、帰路を行くと、こんな光景が目に飛び込んできます。
うまいタイミングで信号が赤に変わったので撮ってみました。


































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釣り人の噂で聞いてはいましたが・・・。
えらい事になっています。
乗組員さんたちは無事でしたでしょうか。
先程の事もあり、なんか他人事とは思えません。
































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先程の場所からはかなり沖に見えたのです。
少し進みますと、なんと、岸からかなり近いではありませんか!
後のお話では、結構な油が海に流れたとの事でした。
生態系や漁業などに影響が無い事を祈るばかりです。

















三重に帰り、このまま行けば午後からゆっくり出来るなと思った。
しかし、よく考えれば、二日目の今日はまったく糸をたれていない。
これはさすがに良くない。
そう思い、湾奥のポイントへと向かう。

現場に着くと誰も居なかった。
それもそのはず、酷い風で雨が真横から打ち付ける。


ナブラを想定して、キャスト練習とルアーを投げてみた。
これが、まったくもって飛距離が出ない。
沸きそうな場所は風を正面に受けるか、真横から受けるかのどちらかである。
ジグという選択肢をとってさえ、まともに投げる事が出来ないでいる。
これでは、よほどの接近戦でない限り、投げ込む事も難しいだろう。





待ち時間、マイクロジグで遊んでみた。
投げてシャクれど何もない。
何かは釣れそうだが、全く何もないのだった。
そこで、振り子の様にしてジグを放り投げてみる。
落とし込み、可能な限り、垂直へとラインの角度をとってみる。
オフショアは全く経験が無いが、バーチカルという感じかも知れない。




そこで、スローにジグを動かしてみる。
すぐさまアタッた。
釣れたのは15センチ程のカマス子であった。
連続して釣れ盛り、ピタっと終わる。
いかにもな感じである。




その後も探り続けていると、他の魚たちが反応してきた。
フエダイの仲間に、アカハタやオウモンハタなど。
基礎部分に隠れているのか、ジグの動きにつられ浮いてくる様であった。
キャストしてはこのネチッコイ動きを出せそうもない。
やはり、ラインの角度とジグの動きは重要なのだろう。










一度だけ近くで沸いたのだが、届きそうになかったので諦めた。
風が穏やかであれば、射程圏にあった場所なので残念である。
少しだけと思って立ち寄ったが、結局、日暮れのその時まで居たのだった。
冷たい雨でずぶ濡れとなった。
歯を食いしばりながら、ずっと、海鳥を見つめていた。
今までより少しだけ、鳥の事を学ぶのであった。








それでは