1月15日の日記










釣行日の前日も休暇を頂いてはおりました。
数時間だけ仕事をして、その後はいつもの温泉に行って癒されてまいりました。
湯に浸かって温まると楽ですね
心と身体をリセットして、ハードなプランにも挑戦出来るかなと!
残された時間は一日。
悩まずに、日帰り南紀釣行に出発です

 














今回、立つ磯には悩みは無かった。
海況なんて特に気にはしない。
前回、どうしても釣りが出来なかった場所。
そこで、もう一度、釣りがしたいだけの理由である。
何より、気持ちよく釣りが出来ればと。












いつもの場所に到着したのは、午前1時前だったろうか。
少し早い出発が出来た為、今回は余裕を持って仮眠が出来る。
今宵の相棒も南紀特急(仮)である。
軽自動車ベースの小型車両であり、荷物を積むと、もうそこに横になるスペースは無い。

眠たいし、頑張って寝ようとした。
あっちが痛くなり、寝返りをうつと、今度はそっちが痛くなった。
おまけに脳内は 「ドライバーズハイ」 の状態。
目を塞ぐ程にその眼は爛々としてくるのである。


これはかなり辛い!
ウトウトとはするが、そこから深い眠りには落ちる事が出来ない。
時計を見るとまだ、20分しか経過していないのだった。
諦めて、ライトゲームでもと思ったのだが。
きっと、寝れるだろうと止めておいた。
結果として一睡も出来なかった。
少しだけ不眠症の気持ちが分かったかも知れない。


















待ち切れず、もう磯に降りる事にした。
とはいえ、真っ暗闇はとても怖い。

ビクビク、ドキドキ
自然の猛威にではない。
ただ、ひたすらに心霊系にビビッているのだった。
いくら通ったって、この怖さだけは克服する事が出来ない。
漆黒の闇の中、悪意のある亡霊釣師と目を合わせてしまった過去が甦る。
まったく、シャレにならん!!



厳寒期で、ソッチ方面はオフシーズン!?
自身の釣り同様、Rockbeachにとってそれは無いのである。
















磯を歩み、あと一歩のところでヘッドランプの灯りが見えた時にホッとした。
普通ならば、先行者様の存在に落胆するだろう。
これから、約二時間、恐怖と闘わないで済む。
それが誠の気持ちであった。








おそらく、先行の方々は夜中からいらしてたのだろう。
持ってみえた荷物からそれを伺い知る。
自身よりもずっと若いアングラー達。
当り前の様に気合いが入っている。






私はまず、灯りを消してジッとする事にした。
タックルを紐解くにはまだ早すぎる。
かといって、ヘッドランプを灯し、活動するのもどうだろうか?
ここでは、どの様に気遣っていても、その明かりで海を照らしてしまう事になるだろう。
獲物はまだ、そこに到達していないかも知れない。
もしかしたら、夕マズメからの居残り組はここには居ないかもだ。





しかし、ベイトの方はどうだろうか!?
僅かに輝く星空の光によって、目が慣れてくると海面が見える。
瀬際の薄いサラシには、まるで 「ケミホタル」 の様に見える何かの輝きが舞っている。
他にも、何かは見えないが、水面には泳ぎ漂う生命感を感じるのであった。
ベイトとなるやも知れぬ何かの生命体がそこに居るのである。
ましてや、それらは至極表層だけの話なのだ。
もう少し深みまでその思いをやると、はたしてどんな生物がそこにいるかは分からない。
この時期のここで思うならば、アオリやアカイカもまた餌となりえる可能性がある。

正直、それらが光を嫌うかどうかは知らない。
漁港の常夜灯ならばまた話は別であろう。
それが 「常」 であり普通なのだから。


しかし、ここは真っ暗闇の磯なのだ。
おそらく、ヘッドランプの灯りは不自然極まりないものだろう。
私はそう思う。
だからこそ、無駄に点けないし、極力、海面を照らさない様にする。
心霊が怖くてもである。










その意味では、この朝、既に心が折れていたというべきだろう。
開始後、すぐさま表層狙いは諦めた。
海底から約15メートル。
その幅に照準を定めたのである。




しかし、どこへ投げても手ごたえを感じる事は無かった。
波も無く、流れも緩やかな朝の海である。
やはり、いつものピンスポットを見つける事が出来ない。
ならばと 「地形」 を探ってみる。
流れが味方に出来ないならば、変化に依存してみたくなるのだった。
しかし、ここからではそれを見つける事が出来ない。








 
ならば、流れが変わるまで粘ろうと思った。
途中、瀬際にて小型青物が水面を割る。
二度、三度と、それは何かの規則にのっとって出る様に見えた。
経験上、それはおそらくヤツの子供だろう。
水の中で見た訳ではないので確実性は無い。
思いこみで結構だ。







そこで、ふいに先行の方のお一人にそれをお伝えする事にした。
その理由もまた憶測に過ぎないのだが。
私の持っている道具ではムリだと思ったからに他ならない。
彼は私に比べ、かなりのライトタックルを握っていたからである。
それに見合うルアー、そこから繰り出す動きならば、
もしかすれば、奴らを魅了する事が出来るかも知れないと思ったのだ。
自身は潔く諦め、違うアプローチを送り続けた。
二時間ほどそのボイルは続いたが。
はたして結果はどうだったか。
厚い岩壁の向こうの事は伺い知れずである。






































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今日も襲わせてやる事は出来ませんでした。
奇跡的にその照準が合う事を祈るばかりです。
それには、いくらボウズが続こうと行かねばなりません。
 































ROCK SHORE OR DIE.


















私が憧れてやまない方のお言葉です。
楽しかった!だけではない釣りが必ずあるはず。
喜んで 「交通事故」 的なそのバイトを狙って行きます。






























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帰り道、あまりの美しさに車を停めました。
私のデジカメの再現力はこの程度のものですが
流れるカーラジオの選曲もまた心震わせるものでしたね。
演歌やクラシックさえも、Rock'n'Roll に思いました。











厳しい冬の海だからこそ。
好きに釣りしたいですよね。






それでは