3月25日、26日の日記









前回の続きです。

















20140325_172411













桜が咲いていたので撮りました。
南紀特急(仮)と共に。










積載スペースの関係で小物タックルを積んでは来なかった。
特にする事も無いので、ゆっくりと温泉に浸かって身体を癒す。
春めいてきたとはいえ、長時間、強い潮風に吹かれ続けているとやはり体温が下がる。
最近、連休での釣行が多く、この温泉をよく利用する様になって気付き始めた。
どうやら、体温の低下は疲れに大きく影響する様である。
健康についての事は全然知らないが、どうやらこれは自身には間違いなさそうだ。
山と磯歩き、そして、釣りの疲労がかなり軽減される。
何より、気持ちが良いのでついつい長風呂をしてしまう。
まあ、人並みに年をとったという事だろう。















明日は荒れる。
天気予報はそう告げていた。
嵐の前の静けさか?
夜が深まって行っても、未だ雨も風も無いままだった。

TNK氏は順調に仕事を片付けられ、予定通りに出発されるという事である。
そしてまた、W氏など諸先輩も出撃される様子であった。

更にゆっくりと食事を楽しみ床にとついた。















やはり、慣れない車で熟睡する事は出来なかった。
寝返りをうつ度に目が覚めてしまう。
早く時間が過ぎてくれるのを願うばかりだった。
逆に疲れてしまったのでは?と思う程に身体が痛かった。

のびをしながら車のシートを起こす。
曇ったウインドウを指で拭うと、すぐ近くに、TNK氏の車が停まっているのが見えた。
紅茶を飲んだり、トイレに行ったりと朝の儀式を進めて行く。
ボチボチかな?という頃、W氏よりご連絡を頂くのだった。
M氏とN氏もお越しになってみえるとの事。
雨の為に仕事が流れてしまったのだろう。
TNK氏と共に気合いを入れてパーキングへと向かった。
















ポイント付近まで来て、ようやく、予報通りの天候となっている事が分かった。
南からの風は、7~8メートルは下らないだろう。
海岸線はどこも真っ白の波に覆われている。
暗闇の中でもハッキリと見える位であった。
幸いにも小雨である。
唯一の救いであった。

ほどなくして、先輩方と合流する事が出来た。
ご挨拶もほどほどに支度を整えて行く。

TNK氏と自身のペアは未熟である事から、その場で一番足場の高い磯へと入れて頂く事に。

そして、M氏とN氏のペアは隣の少し奥まった磯へ。

W氏は単独で足場の低い磯へと入られるとの事。






TNK氏と共にゆっくり磯へと降りて行く。
轟々とした波の音は、まるで、集中豪雨の際の川の様であった。



ともかく風がきつい!!






岩の高い部分では風で、身体ごと吹き飛ばされそうだ。
低く腰を下ろし、極力、両手を使いながら岩山を這って進む。
それでも、あわやという場面に氏は遭遇したとの事。
危なかった・・・と真剣な顔でおっしゃってみえた。
落ちれば、軽い怪我では済まないであろう。
自力で車へと戻る事も難しい。
波ばかりだけでなく、移動にも充分に気をつけなくてはならない。


歩きながら気になったのは、W氏の行く道であった。
お一人であるし、何より、一番低くて荒い磯に向かわれるのだから。
ヘッドランプの灯がついたり消えたり。
歩くルートによって、見えたり、見えなくなったりである。
氏の動きが止まり、やっと安心して釣りの事を考えれる様になった。














夜が明け始めたのでキャストを開始する。

TNK氏には有利な先端へと立って頂く事にした。
もし、大物が掛かっても、そこならばランディングに困らないという理由もある。
手前の瀬際は鋭く、エッジが突き出していて難しい。
この波では、少し下へと降りる事もままならないだろう。
自身は 「何とかなるかな?」 という微妙な立ち位置を選ぶ事とした。



釣りを開始するも、二人とも何の反応も見る事が出来ない。
暖かい雨、南風、強い潮流、そして波。
経験上、良いと信じている状況であるのに・・・。
キャストを続けながらベイトを探していた。
しかし、見える範囲にその姿は見当たらない。
そこで、昨日、感じた一つの仮説が頭をよぎった。
やはりそうなのかと思うと共に、今の釣りを諦める訳にはいかないとそれを振り払う。




雨天の為、陽が完全に登った後も薄暗い。
朝のチャンスタイムはいつもよりは長いだろう。

しかし、何度投げても、攻め手をどの様に換えても反応は無かった。
W氏の方面ではまたも鳥が凄い事になっている。

はたして、この強い向かい風の中でどう展開されているのだろう?
遠く離れている為、想像するしかないのではるが。

M氏、N氏のいる磯では何か変化があった様だ。
私も沖合に違和感を感じた。
それは二人がいる磯の方角であった。
M氏もそれを見ていらっしゃった様子であり、すぐさま、N氏に告げられている様に見えた。
無いのは我々がいる磯だけである。
少々粘ってはみたが完全試合であった。






後ほど状況をお聞きすると。
W氏の眼前はやはり凄い事になっていたそうだ。
予想通り、反応させる事はとても難しかったという。

勿論、W氏は経験済であり、再挑戦をはたされた感じであった。
驚いたのは、上ずっている魚達ばかりではなく、警戒心のとても強いアイツを惑わせ、おびき寄せてみえた事である。

この海にいらっしゃらない方にはイメージが難しい事だろう。
私からすると、あんな風と波の中、どうやったら出来るのですか!!
そんな印象であった。
やはり凄い方である。


一方、M氏とN氏のお二人の前でも魚は頭をあげたとの事。
バイトチャンスこそ無かった様だが、しっかりと魚が寄る磯を選択されたのだと感心するばかりであった。
TNK氏には申し訳ないが、我々は読み間違えただけだろう。
空腹と寝不足がそれに輪をかけて心が折れる。
スーパーの開店を待って直行するのであった。














食事をしながら、TNK氏の車でまったりと過ごした。
久々にお会いするので、釣りの事やら何やら話が尽きる事はない。
話をしているとだんだんと眠けがやって来る。


いかん・・・。


TNKさん、あかん・・・寝よう。
そう呟いて横になった。







半ば夢を見ながら、もう一人の自分が耳元で呟いた。





「寝て、起きて、風呂入って帰っちゃうの~?」

「遠いところまで何しに来たの?」

「ヒラに挑戦してみるとか、自分の仮説を確かめてみたくないの?」









だめだ!!


コイツがやかましくて寝れやしない。











すぐに、N氏に連絡をとって状況を聞かせて頂く。
そして、やはりかという感じ。
M氏は魚を見つけられたとの事であった。
ともかく、寝ていては始まらないので、M氏の元へと単独で行ってみる事にした。












すぐに到着し状況をお聞きする。
おそらく、氏は長いご経験の中で知ってみえるんだなと思った。
きっと、たまたま魚を見つけられたのではないだろう。


私は私の感覚で。
ここ最近、また、新しい思考で魚探しをしていた。
そしてまた、立てた仮説の殆どが間違いでもあった。
昨日、感じた事。
もしかしたら、たまたま合致しただけかも知れない。
だから、確証はない。


もう、いてもたってもいられなくなった。
カオスな妄想だけが頭の中をぐるぐると回っている。

だとしたら・・・。

少し前の記憶が甦る。
だとしたら、あそこかも知れないと。
氏とのお話を終え、すぐさまある海へと向かった。























そこは、見渡す限りの鳥で埋め尽くされていた。



白い鳥。

そして、最近よく見る黒い鳥の群れである。



鵜もまた少しそれに混じっている。
そして。








ナブラ







でかいナブラが岸際に、そして、沖にと沸き起こっていた。
すぐに、M氏を呼びに行った。
TNK氏にも電話をした。







M氏と共にそれを見る。

沸いている奴はデカイ。
少し離れた地点では、TNK氏もその一部始終を伺ってみえたようだ。

氏の観察眼はとても鋭い。
それに気付いた周囲の人間の行動までをもちゃんと見ていらっしゃった。
そしてどうやら、魚は鰤だけではないと。
バケモノとの混合ナブラであると氏は見ている様であった。







私はといえば?

それだけを見て、狙うという気持ちにはどうしてもなれなかったのである。
たまたま、自身の読みが当たったのか? 本当に偶然だったのか!?
対極の海をも見ておきたかったのである。


何キロも走って再び戻ってきた。
ふいに、W氏からの電話が鳴る。



「M氏、さっきの磯で一本獲ったみたいですよ!」




驚いた。
アレに届いたのか?と。
TNK氏と共に、M氏の立つ磯へと急行する。












釣れない死臭を放つ我々らしい状況となった。
到着後、すぐはまだそれはあったのである。

大規模なナブラの片隅に隠れたそれ。
M氏の目はそれを逃さなかった。
勿論、私には全く見えなかった。


シメめられて、磯に鎮座している大きなメジロ。
私も、TNK氏にも、震えんばかりのアドレナリンが噴射された事だろう。
いわゆる、脳汁にまみれるというやつだ。


M氏はご親切にも、状況やメソッドなど詳しく教えて下さった。
そして、我々にキャストスペースをお譲り下さったのである。





























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最早、終わってしまった海を前にシャッターをきりました。
リスペクトしてやまない、M氏。
短い時間でしたが、同じ岩の上に立たせてもらえて嬉しかったです。
大メジロをもって、爽やかに上がられる氏の姿が忘れられません。





最後まで、TNK氏と粘るつもりだったが・・・。
どうしようもない腹痛が襲ってきた。
違う事を考え続けたのだが、これはトイレに行かねば終わりそうもない。
後ろ髪引かれる思いで、自身はその磯を後にした。
釣果は氏に委ねよう。










トイレから生還するも、腹痛は収まることが無い。
タックルとトイレットペーパーを持って、今度は、M氏の見つけた魚にチャレンジしてみる。

車から降りた瞬間、遠いポイントでナブラが立った。
駆け足で降りると何も無い。
なんという爆風か!


良い時期なのに、誰も居ないのも納得だ。
立っていられないので、座って魚を待つのだった。
ひたすら、夕暮れまでの二時間をトイレを我慢して待った。
遠くの海には、空前絶後の鳥山、ナブラがあった。












もがいてもがいて。
釣れなかったけど面白いな。





それでは