4月2日、3日の日記









海に行っていますと、季節の移り変わりをよく肌で感じます。
気温はどんどんと上昇し、草花や野鳥、昆虫などにも変化が見られます。
回を重ねるごとに、うんと春めいて来ました。
もちろん、海の中にも春が訪れているのでしょう。
いつまでも同じ釣りで良い訳ではないはずです。
よって、ヒントを探しに行ってみる事にしました。

















入りたい磯には既に先行者の姿がある。
残る候補地は三つ。
仕事で疲れたまま、今日も寝ずにやって来ているので、思わずルートを思い描いてしまった。
海況や直観よりも、いかに楽に釣り座に立てるか。
情けない話だが、そんな気分の時もある。













薄明るくなって、いよいよとタックルに手を伸ばす。
しかし、まだ、もう少し早い。
投げたトップルアーが見えるその時まではあと少し。
そう思ってポケットの煙草に手を伸ばした時だった。

沖の瀬の際で突如としてナブラが起きた。
ハッとしてすぐにキャストする。
次の瞬間、魚の一匹が宙高く舞った。
その姿を見てガックリする。
河口などでよく見るあの光景。
そう、ボラのジャンプであった。


いくらまだ薄暗いとはいえ、見慣れたそれをナブラと見間違うとはどうした事か。
幾度となくこの海には来ているが、ボラの姿を見た記憶が浮かんで来ない。
いや、それだけではないだろう。
ルアーが入り、その結果としてボラが跳んだとも考えられなくはない。
私にはやはり、どうしてもナブラにしか見えなかった。
朝一、ベイトが集結しているのはその一点だろう、青物が目をつけるとしたらそこだろう。
そんな先入観が見誤らせたのだろうか。






日が昇るにつれ、沖へと流れる潮に向かってベイト達が泳いで行った。
夜間、岸にほど近い場所、おそらく少し深みで集まって身を休めていたのだろうか。
いくつかのグループがまとまって大海原へと出て行く。
複雑に絡む潮流には、いたるところにてベイト達のざわめきがあった。
そこに、またしてもボラの姿である。
ベイトを捕食しているところは見えないのだけど。
どうにも粗ぶっているのだった。
もっと大きく視野を広げてみると、流れの緩やかな方面には無数のボラが沸いている。
流れの中で、ベイト達と一緒にプランクトンの類を食べているのかも知れない。
はたまた、爽やかな潮流が、エラに当たってハイになっているのかも知れない。
何にせよ、彼らは喜んで見えるが、自身はヤル気急降下である。












それでも粘り続け、あるピンスポットにて反応を見る事が出来た。
この一点だが、特に目立った何かを自身は見出す事が出来ない。
足下から約2.5メートル程の場所である。
確かに 「流れ」 はあるのだけど。
シモリやサラシがある等、分かりやすい目印などは無い。

しいて言えば、ベイトがよくそこを通る事だろうか。
釣れなくて海を眺めていた時にそれを垣間見た。
気が付けば、ほぼ毎回何かある。
誠、偶然にみつけたピンスポットなのだ。


出ないかな?と何度かトップを通していた。
いつの間にか、下から追ってきて、ワッと思ったところでボゴンっと出て消えて行く。
これも全くいつものパターンである。
この気まぐれなヤツには本当にぬか喜びばかりだ。
出ているのに掛からない。
何が足りないんだろう。
いつか絶対に仕留めてやる。

























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お昼前まで粘りました。
後にも先にも、ヤツの一発だけでした。
仮眠をとりに磯から上がります。

































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夕方にかけて、違う磯へと来てみました。
よく覚えていないです。
よほど、何も無かったのでしょうね
たまたま魚が居なかったのか、季節と共に移り変わっているのか。
誠に厳しい感じでした。





























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セットものばかりで少し飽きてきましたので。
単品にて頼んでみました。
このチャーハン美味しいですよ!































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あくる朝の日の出です。
ドキドキ、ハラハラ。
高い足場に立ってジグをキャスティングしていました。
いつまで経っても、潮に絡む事が無かったです。
海鳥も見えず、ブルーランナーの姿も無し。
瀬際の小魚の下に大きなボラが着いていました。
ボラに始まりボラに終わる。
そんな二日間でした。


























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今一つ燃えないのがこの水色です。
釣れないかどうかは分かりません。
やはり、濃い、黒に近い青の海が好きです。
例え釣れなくとも、そんな海だと気分は高まりますから。































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帰り道もずっとこの様な水色でした。

魚はどこに居るんだろう。


次回までの課題です。



それでは