5月13日、14日の日記









この二週間ほど、ずっとある海を思い続けていました。

主として、ベイトの事を考えていました。

ベイトとなる魚達は複数存在している。

それは間違いない事でしょう。





はたして、それらのベイトが、どの様な条件によって磯へと近づくか?

私には全くもって分かりません。

もしかすれば、的確に見出す事は出来ないのかも知れません。




もし、それが無理だったとしても。

それを意識して行こうと思います。

















釣行日を前に。
いつも通りに天気予報を伺う。

幸か不幸か?

最近、休みの度に時化る事が多い。
この感じ、あの日と酷似している。
記憶から呼び覚まし、プランを練った。

しかし、手離しにて、その状況を喜ぶ訳ではなかったのである。
前途した 「ベイト」 の事が引っかかっていたからに他ならない。




あくまでも、自身の予測に過ぎないのだが。
ある、嬉しいベイト達は、最早、沖へと出て行ってしまったと読んでいた。

他にも、何種類かの小魚はいるだろうが、主となるのは春に多くみられるあの魚だろう。
おそらく、こと磯においては。
その魚でさえ、安定して回遊がみられるといった事は無いと考える。






そこで、ベイト達の接岸の条件の一つを。
この天候に鑑みて思う事にした。

何も難しい事を考えたのではない。
世間的によく言われている事を思い浮かべただけだ。





「荒れの風、波が、ベイト達をある場所へと押し寄せる」







あまり、自身は意識したりは無かった事。
しかし、経験豊かな人達が言うのだから、きっと、そんな事もあるのだとは思う。
もしかすれば 「ある場所」 となるかもしれない磯。
そこに焦点を定めるのだった。
















自身は未だに天気というものを知らない。

大雨が降り、強い風が吹き荒れる。
おそらく、低気圧なのかな?と思う程度でしかない。
理由は分からないが、とりあえず、以下の様なものの予報を見る事は出来る。




波が何メートル、風が何メートル?



波の向き、風向き、また、潮回りと潮位はどうか?





あくまで、それは 「予報」 に過ぎないのは誰もが知るところである。

ならば、なるべく、精度の高いものに頼る他はないだろう。
その上で、現地にて感じ、修正をはかるのみだろうか。


この日の予報では、とても強い南風、波高4メートル。
そして、大潮であり、スタート時にほぼ満潮といったものであった。







道中は凄まじい雨の連続であった。

殆ど前が見えない。
横風に真っ直ぐ走る事すらままならない。



あとは祈りである。



どうか、朝になって、風と雨が弱まります様にと。


不思議とそれが現実となる。





















磯へと降り立つと、そこに、いつもの景色は無かった。

荒れ狂う波によって、あるはずの瀬が消失している故である。
やけにスッキリと見えるそこにあるのは、真っ白な波だけである。
まだ、薄暗い中、響き渡る、怒号の様なそれに足は震える。







怖い。








生まれる、そのピュアな感情に正直になる。
何度、経験しても私は怖い。

それ故に、自身がとる行動が決まるのだ。


水辺にはすぐに近づかない。

嫌と言う程に様子を見る。


そうすると、大丈夫かな?と思った場所が波に飲み込まれて行く。
近づく事が出来るまで、ただ、ひたすらにそこを動かなかった。











やっと、瀬際よりあと少しという場所に立てたのは、陽が昇り始めて約一時間が経過した頃であった。


沖に浮かびあがる、巨大なウネリを見ながら釣り座へと立つ。
今の感じでは、30秒~60秒程度の周期でデカい波が押し寄せてくる。


一投しては避難する。
時折、二投目を撃てる事もあるが、最後までちゃんと引き続ける事は出来ない。
途中で、ベールをフリーにして、一目散に逃げるといった風であった。
無論、波が気になって、釣りに集中する事は出来ない。
その殆どを退避して過ごすのであった。







やっと、釣りとしてやれる様になったのは、それから更に一時間後であった。

その間、可能な限り、ベイトの姿を探していた。
見て分かるそれは、瀬際のサラシにいるマイクロベイトだけであった。
ルアーを激しく巻いても、それに怯えて逃げる小魚の姿も無い。
はたして、見えない深みに泳いでいるかは不明だ。


表層を波風に負けて漂う小魚を確認は出来なかった。
波打ち際のマイクロベイトでさえ、強い潮流と打ち付ける波の中を自由に泳いでいた。
もしや、ここには、ベイト達は押し流されては来ていないのではないか?
不安は膨らむばかりであった。










レンジが違うのかと思い、シンペンやミノーに換えて探ってみる。

しかし、全くもって反応は無い。
足下近くまで探って、今度は、すぐに浮かせて行った。
もう一つ、瀬際のサラシを探ってみたかったから。


浮かせて止めて、引き波へと乗せようとしてみる。
しかし、うまく潮が流れず、止めたままで泳がせる事が出来ない。
そこで、僅かだけリーリングしながら、竿を引いて動かしてみる事にした。
更に、最後の最後だけ、まったく止めてみる。



すると、バチーン!とした衝撃と共に、ミノーが宙高く弾き飛ばされてしまった。
黒い影が一瞬にして消える。
どうやら、ヒラの仕業であった。












再び、トップへとルアーを戻す。

先程より、更にアピールの高いであろう動きを織り交ぜて行った。
数投後、白波の立つ中でも、ハッキリと見える派手な水飛沫があがった。














































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よかった~

もう、完全にハズしたかと思い始めていた頃でした。
メジロさんに感謝です。

やったね!






タイドプールの中にてフックを外すのに手間取る。
暴れた拍子に、針先が腕へと突き刺さり悶絶。
激しいヘッドバンキングを押さえ込む事が出来ない。
血だらけになったのは、魚ではなく私の方であった。
気にせずに続投する。








何度か投げていると、今度は、飛沫をあげず、静かにルアーが消えた。

ガツっと掛かったが、不安だったので、強い追いアワセを二度入れてみた。
結果、フックオフさせてしまう。
掛かりが浅かったのか、身切れさせてしまったのか。
結構な重量感であった為、とても残念に思った。
貴重な一匹を逃してしまう。
案の定、そこからはピタリと反応が無くなってしまった。
そこで、休ませておいたサラシに再びトライしてみる。












































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全部、同じ魚の写真です。

嬉しくて、思わず連写してしまいました

本当、久しぶりとなります、御ヒラ様が釣れました。













続けてやっていると、ふいに、サラシの向こう側にざわめきが生まれた。

目測にして、12~14センチ程度。
細く、黒く見える小魚達が何匹も滑る様にして泳いでいるではないか!


その姿、とてもではないが、荒れ狂う海に負けている様には見えない。
魚種は不明だが、悠々として泳ぎまわっているのである。
海面へと浮き上がったかと思えば、嬉々として、群れにて海中深くへと潜って行く。
黒く見えるとはいえ、コッパグレなどの磯魚ではない。
おそらく、背の青い魚には間違いなさそうであった。






すると、まず、先に狂いだしたのは、サラシに潜むヤツらであった。
釣れたばかりのサラシから、何匹もが躍り出てベイトを追い回し出したのだ。
いかに、自身のルアー操作が甘いかを痛感させられる。
しかし、狭いそこにはいったい、何匹ものヒラが身を潜めていたというのか。
驚くべき光景であった。






続いては、少し沖にて見慣れたボイルが巻き起こる。

おそらく、ハマチ艦隊がやって来たのだろう。
結んでいたミノーをそのまま投げると一発で喰って来た。
しかし、それ以降は後が続かない。
ボイルもあるし、魚がそこに居る事は間違いないのだ。
されど、なかなかアタリは遠かった。


ここぞとばかり、持って来たルアーを順番に試して行った。
様々なアクション、レンジを刻んでみる。

結果、程よい大きさのトップにチェイス、バイトが増えて行った。
なかなか喰わす事は出来ないが、ポツリ、ポツリとヒットがあった。
まだまだ、ジアイは続くと思われたが、先程より太陽が顔を出し、ジリジリと磯を照らしている。
残念だが、せっかくの獲物が傷むと思い納竿とした。































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最高のひと時でした。

ほぼ、釣りにならず、約二時間待ったのも昔の事の様に感じました。
ベイトがハマチ達に追われて入ってきたのかどうかは分かりません。
もしかすれば、波風によって、押し寄せられたプランクトン等を追って、ベイトもまた沖からやってきたのかも。
少なくとも、絡む様な激しい潮流、高い波の中でも、まったく自由に泳いでいる風に見えました。








磯上がり後はゆっくりと眠る事にした。

再び、目覚めたのは、午後4時前であった。
まだまだ、寝れそうであったが、もう少し釣りをしたいので磯に下りてみる。
眠ったおかげで足取りも軽く。
思いの外早くに釣り座へと着いた。






本日のラストは、お気に入りのルアーの2本だけでやってみる。

ポッパーの方はどうにも違う気がしてすぐに置いた。

残されたペンシルで通す事に。








変化を見たのは、それから、三十分ほど後の事だった。
ヌラヌラと泳がせていたそれの、真後ろの海面がモワっと膨れ上がる。
ハッ!として、パニックアクションを演ずるもその先は無かった。
魚はそこに居る。




次の瞬間、届かない沖で、3~4発のボイルが密集して起きる。
ふっと、海面を飛び出し、滑空してその場から逃れようとする。
トビウオであった。




全力にてキャストを撃った。
自身の手癖によるアクションを刻む。
二度、三度と繰り返して行く。
そして、ここぞと決めた点へとルアーを届ける事が出来た。
着水後、初めて入れたジャークに海面が割れた。










































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久々に、トビウオを追う魚を仕留める事が出来ました。

最高です!


やったね!!









その後、沖の瀬に当てる潮のヨレへとルアーを入れる事が出来た。
驚くことに、またも、先の魚と同じ様にファーストアクションにて喰らう。
しかし、またしても、追いアワセにて魚を失ってしまった。
おそらく、それが強すぎるのだろう。
海から頂いた貴重な魚に感謝すると共に。
自身の不甲斐なさをあらためて反省するのであった。















二日目も同じ磯へと下りた。


トビウオが入っていた為、もしかすればと夢を描いてそこを選んだ。
しかし、そこにトビウオの姿を垣間見る事は叶わなかった。
トビウオは居たかも知れないが、それを脅かす存在は遠かったのだろう。
海面より出ずる事も、その華麗な飛行も見る事は無かった。



代わりに挨拶してくれたのは、4~5匹のハマチ達であった。
勇敢にアタックを仕掛けてくるが、きっと大きく何かがズレているのだろう。
それらを乗せる事が出来なかった。




足下まで寄せては来るものの。
最後のあと一歩がどうしても詰まらない。
何故にか、思う様にルアーを操れないのだ。
回遊は瞬く間に終わってしまった。
巻き寄せたそれを手に取って愕然とする。




























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透明だからこそ、自身にも気付く事が出来たのでしょう。
ルアーの中をご覧ください。
どこからか、海水が入ってしまったのです。
不思議と、ルアーを振っても、水は一切抜け出る事はありませんでした。
おそらく、別のルアーにも同じ様な事が起きているかも知れませんね。
これほど、大きく変わるバランスにも気付かない。
本当に情けないです。






























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最高の釣りを楽しませてくれたお礼に。
一緒に連れて帰る事にしました。

美味しく食べて、その使命をまっとうさせてあげたいなと。
焼いて頂きましたが、とても肉厚でうまかったです。
また、見かけたら買って帰ろうっと











今回、幸運にもまた魚と出会う事が出来た。
貴重な体験に本当に感謝が込み上げて来る。

自分をみがきたい。
もっと魚の事を知りたい。




それでは






My Tackles

Rod  MC Works RAGING BULL 100XR-2
Reel  DAIWA SALTIGA Z6500EXP with Z6000GT Spool
Line   YGKよつあみ PE #5
Leader SUNLINE NYLONE 100LB