5月21日、22日の日記











「もう、我慢出来やん!!」

仲間の、Taka氏がしびれを切らしました。



ここしばらく、仕事もプライベートも多忙を極めておられた氏。
行きたいのはやまやま。
行くに行かれぬ日々だったのでしょう。
およそ、二ヶ月の月日を我慢されていました。







Taka氏の 「魚運」 は飛び抜けて輝いていると思います。
行けば、まず、魚と出会われるのです。
ここ最近、私とご一緒して頂く事が多いのですが。
不思議とあります。
もう、本当、毎回連れて行きたいほどです(笑)







実は、そんな氏にも願いがありました。

行けば、高確率でヒットを得る彼です。
シイラ、ツバス、ハマチ、そしてシオと。
順調にロックショアでの釣果を重ねてこられました。


しかし・・・。


皆の人気者のあの魚とはなかなか縁がありません。


そして、いつの日からか、自らをこう呼ばれる様になったのです。































「俺はハマチ野郎だ」




















もちろん、私が名づけたんじゃないですよ!!

自称ですよ!


じ ・ し ょ ・ う




他の仲間からも聞きましたから、きっと公言されてみえるものと思います。

釣りにとても真摯な彼らしいお言葉かと思います。






今回の目的はズバリ!


Taka氏が 「メジロ野郎」 へと昇る事。


行く前から二人して、メジロ~!メジロ~!!っと気合い満タン。



MEJIROCK'n'ROLL で行きましょう~♪♪

















釣行前夜。

仕事を片付けられた氏が先に南紀へと向かわれる。
自身はいつもの様に用意に手間取った。
二時間ほど遅れての出発となった。


氏より、幾度かメールを頂く。


「Rock君、ヤバイよ凄い雨だ」


このメールの意味は出発してすぐに理解できた。
なるほど、大抵の事では驚かない氏が言うのも納得であった。
雨続きの私だが、今夜は今までで一番酷い。
時折、ワイパーの速度を全開にしても追いつかない位である。
踏めるのはトンネルの中だけ。
慎重に慎重にと南紀特急を進めて行くのだった。


やがて、いつもの場所へと着く。
珍しくも、Taka氏は寝てみえるご様子である。
きっと、毎日の疲れが重なっているのだろう。
磯へ下りるには、まだ少し時間がある。
釣行の無事を祈りつつその時を待った。


































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不思議と今回も小雨となりました。
吹き荒れていた風も弱まったのです。
大海原に向け渾身のキャストを繰り出します。










自身は迷っていた。

今日の魚の気分はどんなか?

否、その前に、魚はちゃんと回遊してくるのだろうか?

やってみなければ分からない事を、ウジウジと考えてしまう自身の悪い癖である。




広がる海を見ながら、感じるままに攻め手を換えて行った。
一通りのトップでの攻めを終え、サブサーフェスや、より深みをも探って行った。
しかし、何も起こらない。
そうして、またトップへと戻り誘いを続けて行った。




「Takaさん、まだ、魚は回ってきてないんちゃうかな?」


「そうかもな」




何度かそんな会話を続けていた記憶がある。
一段落して、Taka氏の投げているものを目で追っていた。
自身と同じく、大きいものがお好みの様である。






開始から三十分が過ぎ、やがて一時間が過ぎても何も無かった。
やはり、まだ回遊が無いのだろう。
気長に行こうと自身はペースを落とす。


Taka氏はルアーを交換されるとの事であった。
「この日の為に買って来た」 とそれを私に見せてくれた。
それは、12~13センチ程のダイビングペンシルに見えた。
私ならば、まず手にはしないルアーである。
何故なら、自身には泳がせられそうにないから。
氏はどの様にそれを使うのだろう?
後でじっくり見てみようと自身の釣りへ戻った。
























ヒット!!












その雄叫びが上がったのはそれからすぐであった!


マジか!?


急いで振り返ると、氏のロッキーショアが美しい弧を描いていた。





強いアワセを入れて即座にファイトに入る氏。
豪快な引きを受け止めながらゴリ巻きで寄せてくる。
浮かせる前に寄せすぎた為、少し横に走られてドキっとする展開もあった。
氏はいたって冷静に 「足」 を使い応戦。
すぐに、シモリの向こう側へと誘導して浮かす事が出来た。


そこからが巧い!



水面へと出されて、頭を振って暴れる魚をすぐに静かにさせて行く。
器用にロッドを横に寝かせて、少しだけ魚を沈めて寄せているのだ。
おそらく、これは長年のシーバス釣りで自然と培ったものだろうか。
三重でランカーを何本も手にしてきた技術が生きる。
そして、最後は素早く魚に駆け寄ってハンドランディングでキメた。
その体躯を生かし切った一連の動作。
ワイルドというべき他は無い。
見事であった。

暴れるそれを抑え、ついに氏の手中へと横たわる。

氏が叫んだ。
私も同時に叫んでいた。

























Taka氏、

ついに念願のメジロを獲る!!












魚を絞め終わり、ガッチリと握手をかわす。
本当におめでとう。

二本目いこうゼ!
おうよ!



ここから氏のオンステージが始まる。








キャストを再開するとすぐに氏がヒットさせる。
今度はハマチであった。
そしてまたヒット。





魚の回遊が無かったのではない。

魚はちゃんとそこに到達していたのだ。

我々が魚の気持ちに見合った事が出来ていなかった。

いやおうなしにそれを痛感する。





Taka氏の操るそれはまるで生き物の様に見えた。
いつも、こうして氏のルアーアクションを述べている自身だが。
私は 「彼の動き」 を他で見た事が無い。

常にテンションを掛け、縦横無尽に操るロッドワーク。
そこから生み出されるのは、喰われまい様にと、必死で水から飛び出そうと逃げ惑う小魚そのものなのだ。
そのルアーに本来意図された動きではないだろう。
手癖にてそれに新たな命を吹き込む。
ルアーはこんなにも動くものかと感服するのだった。





しかし、自身にも意地というものがある。

動きを真似しようにも出来るものではないし。
すぐに、ルアーサイズを近づけるなどといった事もしたくはなかった。
とりあえずは、自身の信じるこの18センチでやりきる。



それからは、ともかく、アクションのみを変えて挑戦して行った。
やがて、これという動きに辿り着き、自身にもバイトが出る様にはなる。
しかし、水柱は立つのだが、これがどうにもフックアップしないのだ。
その数、5回やそこらでは無かったろう。
しかし、どうやっても乗せるまでは行かない。
ここが、自身の今の限界点なのだろう。



そこでやっと、自身もルアーを交換する。
それでも、Taka氏とは違った攻めとした。
彼のアクションが今のパターンにハマっているのは間違いない。
ならば、他のアクション、レンジでも喰うのか?
さらに良い何かは無いだろうか?
何のエサと思って喰ってきているのかは分からない。
ただ、魚がいる今、試せる貴重なチャンスだと思った故である。





ヒットを得たのは、シンキングペンシルを用いた攻めであった。
リーリングして引いて来ても、この時、自身にヒットさせる事は出来なかった。
ならばと、深く沈ませてみたのである。
自身のイメージでは、しっかりとフリーフォールで沈ませたと思う。
そこで、緩んだラインを詰めて気持ち張った。
そこで止めておきながら、ツン、ツンっと穂先を軽く煽ったのである。
これに、ドン!っと来た。
マグレかと思い、他の動きも加えてしばし探ってみる。
しかし、無かった。
同じ風にやるとまた、ドン!っと来る。
一つ見つけた。








隣では、Taka氏が脳汁にまみれていた。
いつも冷静な彼も、その興奮を隠せない。
二か月間の鬱憤を全て晴らすかの勢いだったろう。


やがて、至近距離にてナブラとなる。

ヒット! ヒット! ヒット!

彼の力強い声がその度に響いた。



自身はそこでルアーを戻す。
どうしても、18センチにて獲っておきたい。
何の事は無い、ただの意地である。


ナブラが消え、それと共に終焉を迎えた。






























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Takaさん、初メジロさん本当におめでとうございました。

やったね!!

途中、釣りをセーブしてみえたのは知ってましたヨ。

魚に対する思いやりもジェントルですね








































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仲間内とはいえ勝負は勝負です。

完敗です。

ちーん。






























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Takaさんのヒットが無ければ。

きっと、私はノーバイトだったでしょう。

「魚は回ってこなかった」 と言っていたかも知れません。




先に帰宅した氏から。

この日のベイトが何だったかをお伝え頂きました。
正直、まさかのベイトでした。
ここ最近のヒットパターンがまるで通じない。
それほどまでに明確に出るのです。
思えば、自身が苦手とするベイトパターンなのでしょう。
貴重な経験が出来て幸運でした。

































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夕方、残った私は独りで磯に立ちました。

あるかもと気になっていた場所。
しかし、強い北西風を横から受けてうまく出来ません。
ラインを風にとられ、殆どのルアーは水面を滑走して行きます。
この状況でもやれるものを。
探す事が急務かと思いました。

















二日目。



予報では、朝のチャンスタイムが過ぎた頃に北西の風がより強く吹くとの事であった。
おそらく、磯上でのそれは、10メートルをゆうに超えるものとなるであろうか。
それまでの時間でさえ、6~8メートルは下らないだろう。
それを鑑みて入る磯を決めた。
出来れば、ジグの釣りもやりたいとの思いであった。






良い時間なのに誰も来なかった。
たまたまなのか、やはり、天候を見て釣行を断念されたのか。
広大な磯に私一人であった。






昨日の事があるので。
よりシビアに考え、いくつかの攻め手を刻んで行く。
早い時間には特に。
駆け足にて、様々に探っては様子を見た。
もしやと思い、早々にジグを泳がせてみたりもする。
しかし、青物のコンタクトを得る事は叶わない。







いよいよ、風が猛威を振るう様になって来た。
突風にバランスを崩し転げそうになる。
そこで、水絡みが良くて、しっかり飛ぶルアーへと換えた。
ラインスラッグをとり、ロングジャークを入れる。
一呼吸おいて、バシャ!っと上がる飛沫。


出た!



アワセを入れると何かが乗った。



































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グレさん。

すみません

沸いてるあなたたちの気配は無かったのですが・・・。



深い傷を負わせてしまいましたので。
有り難くキープさせて頂く事にしました。

とても、美味しゅうございました















Taka氏の念願も叶った。

パターンの片鱗も見る事が出来た。

後半は厳しい釣りとなったが、それも何かの糧へとなれば幸いである。







それでは








My Tackles

Rod  MC Works RAGING BULL 100XR-2 and 100XR-1
Reel   SALTIGA Z6000 with Z6000GT Spool
Line   YGKよつあみ PE #5
Leader SUNLINE NYLONE 100LB