6月3日、4日の日記











今回はいつもの単独。
情けない話だが 「情報」 につられてその近辺へと入るのだった。
そんなの、うまく行ったためしは無い。














夜が明けて来たので、妄想マックスでキャストを開始する。
自身のセオリーは捨て、各パターンのみを想定したアプローチを繰り返して行く。
しかし、海からは何の音沙汰もない。
辛抱たまらなくなって、やっと、慣れ親しんだそれで探ってみた。
しかし、何も起きない。
それにしても、この眠たさはいったい何なのか!?
徹夜の釣行は常であるが、今日のそれはもうただ事ではない。
陽が昇りきる前にして、横たわってしまう位に眠いのである。
耐えに耐えたが、どうしてもその衝動を抑える事は出来なかった。
陽が昇り切った時点で、磯の平らなところで砕け散る。
我慢出来なかった。







どの位たって、目覚めたかは覚えていない。
離れた磯で頑張ってみえた二人が道具をしまう頃だったろう。
寝床の硬さに眠り続ける事が出来なかった。
まだ寝たいのを舌打ちして諦める。
ここからが僕の釣りとなるのだ。








無心になって投げていると、気になる沖にどえらい飛沫があがった。
刹那に思い返し、去年の七月を脳裏からローディングする。







アノシブキ・・ ・・・ ・・ ・・・。


アンリミテッドナボイルニツキハナレテイテモゲイゲキジュンビヲセヨ!!








動かないカンピューターがガチャガチャとそれをはじいて行った。












結び換えたのは、シンキングペンシルである。
遠くて見えないから、何を喰っているかは想像するしかない。
分からないから、我が場所にいるベイトを基調にした。
仕方ないじゃないか。
それでも、少し大きいと思った。
しかし、それより小さいものの持ち合わせは無い。













遠い沖で起こるそれらについて。
私は必ず、近づいて来ると思う様にしている。
今まで、先人たちのお話を聞く機会はあった。
ブログ等も見あさっただろう。





きっと、これを見て下さる皆さんにもおぼえがあると思う。


ブログの数々には、遠い沖で沸いたとか、近づく事は無かったと記されている事が多い。



本当に近づかなかったか?


はたまた、近づいても、うまく喰わせる事が出来なかったか!?








「イワシの頭も信心」 の世界かも知れないと。

僕はそんな風に思っている。






昔っから、読んでいて下さる方はご存じだろうか。

僕はいつも、赤裸々に日記を綴ってきた。

ほぼ、全てがリアルだと思う。





背伸びしたって仕方ない。

アマちゃんのペーペーがただ挑戦しているだけの日記。

面白くなくても、常に正直でありたいと思っただけの事。

それだけは。
ブレずに来たと思う。








その中でいつも言う。


「来い!」 と祈る事。


100パーセントではもちろんない。


だけど、来るんだ。














構えていた時、ふいにそれは訪れる。



ボカン、ボカンっとにわかに単発でそれは起きた。




あの迫力ではなかった。


魚が一緒なのか、変わっているか、知る術は無い。

だがしかし、届く範囲に起きたのは誠である。








やっぱりというか。
それまでに気になっていた流れの中でそれはあった。
好んで、餌達は気持ちよくそこを泳いでいたのだろう。
きっと、それらの餌もまた。
美味しい獲物を食べていたかも知れぬ。








計算外なのは、それらのベイトの起こした避難行動である。



仮に。

AとBというベイトが混在していたとしよう。


もし、天敵がBという餌を襲ったなら、Aはどうするだろうか!?




私はAもまた必死で逃げると思う。









仮に。



Bの逃避が目立たないものであるなら。
それが、陸上の我々に分かるだろうか!?








更に。

Aの逃避行動が水面を割る、派手なものであったならどうか!?




少なくとも、私はベイトがAであったと認識するだろう。





この時、私はベイトがAであったのだと当然に思った。
結んだのは、Bもしくは、Cを仮定したルアーであった。
祈ったからか、目の前、そして、キャストで何とか届く場所にて捕食はあった。



喰わなかった。

ボイルの中にしっかりと届けたにも関わらず。




Aを喰っているならば、自身のルアーとは全然サイズが違う。

少なくとも。
私には、サイズを誤魔化せる様なアクションの手持ちが無い。

結んだルアーが間違っていた。
そういう風に解釈してしまいがちなのだ。





分かって頂けるだろうかこのジレンマを。

きっと、ルアーのサイズなんかじゃない!!

うまくそこを。

「うまい動き」 で泳がせる事が出来なかったからヒットが得られなかった。


本当はそれだけだろう。




























20140603_100426
























待つ事にしました。

ナブラ待ち。


今日、選んだのは自身の中のライトタックルです。

ベテランが 「南紀」 にふさわしいと思うかたちに近いかも知れません。





結果から言いますとね。



出したい動きをさせるには、より大きなモーションが必要となりました。


長いそれを大きく動かし続ける事。



私には過酷でありました。






アングラーの数だけ、ルアーも、その動きも違いますから。

「なに」 って答えは無いと思います。







僕には 「レイジングブル」 がやりやすいのです。

掛けた魚とのファイト以前に。


投げるものを、自分らしく動かせるかも大事です。



きっと。






























20140603_132524
























限界まで粘っての岬です。


ホリデーアングラーの私にはファンもまた重要なのです。


綺麗なものが好き。









































20140604_091256














あくる朝も気になる磯へ。

どちらかといえば、天候を最優先に考えて入る事にしました。


6月ならではの風が吹きますね~。







朝から頭の中は。



「ない ない ない ない ない ない !!!」
     



そんなエンドレス。




気配なんて分かろうはずもないですが。

どうしたって、釣れない。







そんな時こそ。

実は、丁寧に確かめる様に、ルアーを泳がせていたりしませんか!?










無心になって試している。




「出る」 のは、そんな時こそっ!て知っているにも関わらず。

少し、何も無いと躍起となる。









無いと思いつつ。

瀬際まで、執拗に、丁寧に引いてみたりして。







ドバドバドバ!
(その勢いを表現する濁音を知らず)










とんでもない! 大きさの 「魚」 が喰いに来た。




追わせて、追わせて。





けれど、完全に狂った魚を喰わせる事が出来ない。












魚は本気。


あえて 「魚」 と述べる。



確かサメは 「魚」 だったろうか。




断定は出来ない。








焦げ茶色のヤツ。











本気で喰いに来ている魚を喰わせれない。



失格としか言いようがない。








それでは