6月11日の日記










この週は休みが僅かに一日。


おまけに誕生日



それでも、磯が恋しいんですよね~




仕事疲れもなんのそのです。
私がろくに寝てないのを知って。
優しい、Taka氏がたまには一緒に乗って行こう!と言ってくれました。
氏の愛車はとても快適
道中の3時間はアッという間です


















それまで、パラパラと降っていた雨は本降りへと変わって行った。

大雨ではないが、シトシトと間断なく降り注いでいる。
波はどうか?
無論、今いるパーキングからは分からない。
しかし、風は強そうだ。

そんな事を思いながら、今日、下りる磯を考える。
なかなか答えは出なかったが、時間は刻一刻と迫り行く。
ともかく、飲み水と氷を買おう。
そう言ってコンビニへと向かった。
毎回、こんなぬるい感じにてその時を迎える。
我々流の朝である。














ポイント付近の駐車スペースに着いた。
予想通り、他に車は無い。
月は無い事は無いが、雨雲がそれを覆っていて真っ暗である。
他に誰も居ないなら、わざわざ濡れた磯へと速足でおりる事はないだろう。
ワクワク感はあるものの、それを上回る煩わしさが打ち勝っていたのだ。
ギリギリまで、車の中で待機しようという事になった。
雨で夜明けも遅れている。
30分ほどはまだ時間があるだろうか。

思えば、この時間が良くなかったのである。












時間つぶしにと、Taka氏はカーステレオを鳴らしてくれた。
軽快なBGMにつられ、釣り談義も熱をおびてくる。
一つのアルバムを聞き終えて、新たに違うアーティストを選んでくれた。
しかし、それが問題だったのだ。


























ずーずくずくずく じゃーん じゃーん♪

    ずーずくずくずく じゃーん じゃーん♪

        ずーずくずくずく じゃーん じゃーん♪

             ずーずく じゃーじゃか だん!























Hey ho, let's go

Hey ho, let's go

Hey ho, let's go

Hey ho, let's go !!

































朝の3時に 「RAMONES」 である








名曲である。



勿論、名曲ではある。





しかし、二日間、殆ど眠っていない私の脳には印象が強すぎた。

























アイ オ レチ ゴ
  アイ オ レチ ゴ
    アイ オ レチ ゴ
      アイ オ レチ ゴ














頭の中のフィルターにかけられ、本来の詩はその姿を変える。

奇妙な掛け声が、まるで、ブリキの太鼓の音の中でこだまし続ける感じ。

止めようとしても止められず。

エンドレスに脳内を駆け巡る。






磯におりる道でも。

用意を始めても。

釣りをはじめても。


もう、まったく鳴り止まない!





たまらず、口ずさむと氏がやめなさい!っと止める始末である。


ナチュラルハイ。


全く、恐るべしである。



















さて、釣りの方はどうか。


・・・・・・・・。



その音に乱され、実のところ、朝一番を殆ど覚えてはいない。

始めに投げたポッパーには何度かもじりが出たと思う。
モワモワして追ってきたが、その勢いは緩やかなものであった。
遠い、沖の潮目で二発の派手な水柱が立つ。
その後、しばし沈黙して小さなボイルが何回か出た。
Taka氏にメジロらしき魚が出たが乗らなかった。
そんな感じだったと思う。










いよいよ、空は真っ黒になり。
ザァーっという音と共に大粒の雨が叩きつけて来た。
Taka氏は 「気合いが入る!」 とキャストに更に力が入っている。
自身も投げ続けるのだが、合羽の中まで雨水が浸透して寒くて仕方がない。
そして、あのミュージックが流れ続けているのである。



少し雨が収まった頃、先程の潮目の上を沢山の鳥達が飛び交いだした。


右から左に。

左から右へ。


とても速いスピードにて、海中を凝視して水面ギリギリを飛んでいる。

何かを追っている。


私にはそんな感じに見えた。










しばらくすると、ある瀬の付近へと鳥達は集結して行くのだった。
おそらく、あの感じ。

魚が出る!
























ババババババッ!!













やはり沸いた。

密集型のナブラであった。
遠くてハッキリとは見えないが、たまに派手な飛沫も立っている感じなのだ。
頭を出しているのかは分からない。
しかし、その一つ一つは小さそうな感じではある。








こちらの磯にも来るだろう。

そんな気がしてキャストを繰り返す。
しかし、全くもって気配は無い。
おまけに、5分経っても、10分経っても、ナブラは沈まないのである。
指を咥えて見ているだけ。
まさにそんな状況であった。




「行くかあの磯へ?」



お互いに顔を見合す二人。

直線距離にしたら数百メートルのその磯も。
そのままでは歩いて行けない場所にある。
元来た道を戻り、山を登って、そしてまた山を下る。
けっして険しい道のりではないものの。
眠らずに来て投げ続けている 「40歳」 の中年二人には決意が必要なのだ。

答えはもう決まっている。

あれを見せられて行かないという選択肢は無い。














ゼエゼエいいながら小走りで磯を駆けて行った。

這い上がる様にして山道をよじ登る。
木々の隙間からパッと視界が開けてその磯が見えた。
やはり、もう、ナブラは消えてしまっている。
いつもの事だろう。










汗だくになりながらも、やっとその磯へと下りる事が出来た。

あれだけいた鳥達の姿は無い。
東へ約500メートル。
鳥も魚も移動してしまっている。
遠い沖では、小さなナブラがところどころに沸いていた。
言い様のない虚しさを感じる。



やっぱりな・・・。





しかし、それで諦める事は無かった。

しっかりとした流れがあり、色濃い潮が沖から当てている。
波気もあり、まったりと絡む様な水面があちらこちらに生まれている。


何の魚だったかは分からないが、長時間、捕食を続けたのは誠である。
そこに餌となる生き物がいたからに他ならないだろう。
いたのか、今もまだいるのか。
自身はまだいるのだと信じたい。
過ぎ去った群れだけではなく、別の魚、別の群れが今も狙いを定めているかも知れない。
見えるものに惑わされてはいけない。

そう、自身に言い聞かせてキャストを再開する。



結果として、別の魚からの魚信を得る事は叶わなかった。

しかし、あの群れが帰って来たのである。















あと、100メートル。
あと、50メートル。


長い時間をかけて、ゆっくりとそれは近づいて来る。

ただ、待つだけはしたくなかった。
その間も休まずにキャストを繰り返す。



気が付くと、離れた場所にいた、Taka氏がこちらを向いて何か叫んでいた。
氏が指さす方を見ると、鳥達が凄い事になっている。
やがて、氏のいる前方にて水飛沫があがる。
すかさず、私も走ってそのチャンスにアタックする。


























喰わない!!













何度となくナブラにルアーを入れている。

しかし、喰わない!







アクションを変えた。

レンジを変えた。

ルアーも換えた。


キャストポイント、通す角度など。

もう、思いつく、あらゆる事を試してはみた。


しかし、喰わせる事が出来ない。










落ち着け、落ち着くんだと思う度、余計に焦りが出てしまう。

興奮すると自身は叫ぶ。
おそらく、これを見て下さっている方からは、なかなかご想像が難しいかも知れない。
かなり、下品で荒い口調であろう。
Taka氏も叫ぶのだが、彼のは幾分かはジェントルである。
今日も他に人が居なくて良かったと思う。













三度目か四度目のルアー交換にて。

くしくも、互いに選んだのは手持ちの最小のルアーであった。
もう、これ以外には結ぶものは無い。
私はそんな気持ちだった。
Taka氏とはスリットを隔てた瀬にて並ぶ。
距離にして約5メートル。
そう離れてはいない。


どのアクションか? どの泳層か?
一つ一つを確かめていると氏が叫んだ。














ヒット!!











ついに!待ち望んだその時が来た。
これで、やっとその正体が分かる。






































P1030375













立派な 「ゴマサバ」 でした。

ちなみに、Taka氏の釣果です








一本あげて調子づいた氏。

瞬く間に、二本目もヒットさせる。
完全にパターンを掴んだのであろう。
ナブラの本体は沖へと遠ざかってしまったが、ブラインドで連続して掛けて行った。
焦ったのは自身だ。
同じ様にしているのにあたらない。
一本だけ釣れたものの・・・。
知らない間に喰っていたというのが本音。


短い時間でヒットパターンを探し当てた彼。
掛け値なしに、凄い!と思った。
サバと侮る事なかれ。
自身には全く攻略出来なかったのだ。
釣行の度にメキメキとスキルアップして行く氏。
悔しいが、根本的なところの腕が違うのだろう。

















































P1030376













くぅぅぅぅぅー 

今回もまた負けてしまいました。
「ドヤドヤ顔」 しちゃってからに!


よかったね! 















7時間投げきって磯上がりとなった。
食事を終えると、昼からご出撃の、W氏とIGK氏お二人の姿が。
海を見ながら、しばし楽しいひと時。
四人そろったのは初めてかな?
短くも、貴重な時間を過ごさせて頂いた。










後ほど、釣果をお聞きしたところ。
二人は数時間の入れ喰いを楽しまれたとの事である。
ゴマサバとソウダガツオを合わせて三桁!!
凄まじい。







休まず、終始運転をして下さった、Takaさん。
誠に有難うございました。
また、連れて行ってください(笑)










帰りに立ち寄ったショップのFMラジオから。
誰がリクエストをしたのか。

LAUGHIN'NOSE の名曲 「GET THE GLORY」 が流れて来た。

PUNKで始まり、PUNKで終わった釣行。

悔しかったけど、最高のバースデイとなった。






40歳!?


これからでしょ!




それでは