7月1日、2日の日記








天気予報は穏やかなもの。
少し何かが足りない気がしましたが。
行ってみなければ分かりません。
ノンビリやろうと思って行きました。














スタートはミノーから。
シャロー帯に魚が入ってないか探ってみる。
ゆっくり引いて、ツルグエが反応しないかとも試みた。
何も無いのでトップへと移行して行く。


何度かキャストを繰り返すと。
コバルトブルーの背中が何匹か着いてくる。
メーターは無さそうなサイズだった。
喰わせない様に。
とはいえ、離れさせない様に。
それが、なかなか難しい。







狙いは 「競争原理」 である。
奪い合いを見る事によって、いつもの冷静さを失う魚がいる。
熱くなり、他魚にとられまいと本気を出すヤツ。
凪の今、チェイス以上の事を得られるなら。
試してみる価値はあるだろう。
しかし、この時はシイラしか無かった。





そこで、急いで、ジグタックルへと持ち換えた。
まだ、そうとは断定出来ない時間の経過しかないが。
感じたままにである。
気がついた時には遅すぎる。
そんな事は何度もあった。
何かを嫌がって、表層まで追わない時がある。
ならば、こちらから行かせてもらうのみだろう。






この時、幸運にもそれが功を奏した。
海底の険しい岩礁帯を攻め行くと。
底から、2シャクリ目位でひったくられたのである。
最初、グンっと大きく、レイジングブルの穂先が入った。
その後、すぐさまの勢いだった。
ドラッグは出ようとしない。
瞬時にその暴威に身構えたが。
刺そうとした瞬間にプンっとテンションを失ってしまった。
予想通りというべきか、その後、二度とは無かった。
































20140701_103003











もう、とにかく、暑いです!
陽が昇りきった頃には蒸し風呂の様に。
風が無いとたまりませんね~
早朝からプシュっとやっちゃいました。









陽が昇りきるまでは、シイラの回遊は見られたのである。
何故、居なくなってしまったか。
光量ではないだろう。
パタっとある潮が止まってしまった。
流れていない訳ではなかった。
勿論、海なのだから止まっているという事は無い。
しかし、魚にとって、もっと快適な流れが別にあるのだろう。
きっと、そこへと行ってしまった。
そして、その後、何時間も魚は姿を消してしまう。


さすがに。
この磯でこの様な状況は初めてであった。
潮汐を待ってみても。
目に見えて状況は変わらない。
それでも、何があるか分からないとキャストを繰り返した。
投げながらずっと待つ。
しかし、待てども待てどもであった。
おそらく、必要な風というものがあるのだ。
蒸し風呂の様な岩の上でそう思う。
暑さによって、疲労の積り具合はより増している。
もう上がろう、次の便で帰る。
そう思って、道具を片付けた。









しかし、予定の時刻となっても船は来なかった。
隣の餌の方にも、ウニはあと四つと残り少ない状況だった。
彼が上がれば、きっと、私もと告げられるだろう。
他の磯にはもう誰も居ない。
一人で乗るジレンマである。

今から。
再び道具を出して釣りをしたとして。
出来るのは、15分程度であろうか。
片付けも考えるとその位だろう。



その考えが間違っていた。
竿を出しておくべきだった。
まさかがその時に起きたのであった。
その変化はものの数分で進行したのである。
少し風が出たかな?
最初はそんな風にしか思っていなかった。
それが、あれよあれよとである。
思えば、何度も味わって来たではないか!?
やはり、諦めた瞬間に勝負は終わっているのだ。




































20140701_142850










普段よりはずっと穏やかではあります。
神の潮がやってきたのです。
(私が勝手にそう呼んでいるだけです)


「突け潮」


ベテランの皆さんはそう呼ぶ。
餌師の方々はそう喜びません。
真下に垂らした糸が真横を向いてしまう潮。
きっと、かなり、釣り辛くなるのでしょう。








この潮による変化は、
潮流が増すといった単純な事ではないと自身は思う。
何というか、そこにいる全ての魚が嬉々として舞う。
文字通りに乱舞したり。
喰い気へと走ったり。
磯魚もベイト達も、それを捕食する魚達をも変えてしまう。
流れだけではない何か。
生きた潮と言うべきなのだろうか。
故に私は神の潮と呼んでいるのだ。



























20140701_142904







お見えになるでしょうか?
今まで、全く気配の無かったそこにベイトが回ってきました。
嬉しそうにライズしています。
何かを捕食しているのかも知れません。








やがて、沖にはシイラの大艦隊が到達する。
大小のそれが狂った様に跳び出した。
はたまた、こちらでは何かがライズしている。
っと、宙を舞ったのは 「魚雷」 であった。
黒光りする背中にいかにも速そうなボディライン。
血の気の多いヤツらが狂いだす。




投げてさえいれば。
何かあったかも知れない。
指を咥えているしかなかった刹那の事であった。
今後、よく考えて。
片付けを即座にする方法を見出さなければならない。
他の釣師や船頭に迷惑をかける事なく。
コンパクトにまとめ、瞬時に船へと渡れる様に。
最後の最後までやりきる為に。











次の日。

仲間からもらった情報を頼りに磯へと下りてみる。
人が多いかと思い、午前1時半にパーキングスペースへと向かった。
やはり、先行の方がいらっしゃった。
話しかけて下さったので、行きたい磯を聞いてみる。
自身は少し離れた場所へと下りる事にした。
こちらの方が慣れているので、好都合といえばそうなのだ。



ダッシュで磯へ向かうのが辛いので。
誰も居ないが、早くに向かう事にした。
波は全然無い。
瀬際に荷物を置いても何の心配も無かった。
ドカっと腰をおろして夜が明けるのを待つ。

それにしても凄い虫の数だった。
暇つぶしにと、スマートフォンを開けたのだが。
その僅かな明かりにさえ、ブンブンと虫が寄ってくるのである。
一応、長袖には身を包んできたのだが。
速乾性のそれは薄いのだろう。
虫の猛攻にはひとたまりも無かった。
蚊取り線香、防虫スプレーは持ってくるべきだろう。
痒みに悶えながら耐え忍ぶはめになる。




痒かったが、未明の海もなかなか面白かった。
じっと待っていると、急に海面が騒がしくなって行った。
小さな明かりを灯すと、海一面がギラギラと小魚に覆われている。
しめしめと思いライトを消す。
するとしばらくして、何かが海面を割る捕食音が聞こえてきた。
大型のカマスでも入っているのだろうか?
それとも、サバか?
時折、オッと思う程の音さえ聞こえてくる。
もしかすれば、本命の魚だったかも知れない。
今度、チャンスがあればキャストしてみようと思う。







夜が明けてくるとどうして。
あれだけ居た小魚の姿はどこにも無くなっていた。
早い時間に出て行ったのだろうか。
ベイト達の生態も視野に入れるべきだろう。
その後、何をやっても魚は無かった。
否、隣の磯にいる方はちゃんと釣ってみえた。
ワンドでナブラも立ったし、瀬際でギュンギュンと追いつめる一匹の姿も見た。
しかし、私には何も起こせなかった。
新しいパターンへの挑戦と。
数少ない今までの引出し。
全てが噛み合わなかった。





磯で小一時間ほど仮眠をとった。
寝ている間に変わっていて欲しいと。
おそらく、他の人は全て帰られるだろう。
そこから後の情報も得たいではないか。
結果として、ボイルは見た。
何発かは立った。
おそらく、少ない群れがぐるぐると回遊し。
僅かばかりの小魚が集うそこで牙を剥いているのだろう。
撃ってみたが自身のルアーには反応しない。
池の様な水面に疲れが込み上げる。

帰ろう。
もう帰りたい。

ハンドルを帰路へと向けた。













古座まで戻って、どうにも釈然としない自分に気付く。
自分は何をしに来たのかと。

偉そうに、狙いを絞って魚を獲りに来たのかぃ!?
そんな事、そもそも出来る様な身なのかお前。
ちょっと釣れたからといって、いい気になってるんじゃないかぃ?

久々に、ミニチュアRockbeach君たちが耳元で呟いた。
今帰れば、午後からはゆっくり出来るゼ!?
そんな甘美な囁きまでもが聞こえてくる。
うるせえ!
































20140702_112746













やかましくって仕方ないのでユーターンしましたよ

どうせ帰ったら 「なんでもっと釣りしなかったんだろ」 って思うに違いありません。

釣りをして、ダメだった事をいつまでも覚えてはいませんが。
チャレンジしなかった後悔は尾を引きます。


あるんじゃないかと気になっていた場所。
今回、感じた 「流れ」 についての事。
波が無くともそれが有れば・・・。
荒れで立てなかった事を逆に紐解くと。
そのどちらをも、検証したいと思える場所が浮かびました。

結果として魚は無かったですが。
これで良いのです。
ちゃんと流れも、嬉しいウネリもそこにはありましたから。
タイミングさえ合致すれば。
出会うかも知れません。
この日の様な穏やかな日に。











それでは