9月16日、17日の日記












今回の休みも南紀に出かけてみる事にしました。

釣れているピンスポットは依然として好調の様でしたが。

他の磯でも、怪しい気配がある風でした。



浪人の私にはトライあるのみです!

この、ワクワク、ドキドキ感も大切な原動力の一つです。


















目的の場所に近づいて、先行者の有無をうかがう。


駐車スペースに車は無い。

しかし、最近、それだけでは判断が難しいのである。
よって、他の、幾つかのチェックポイントからも確認するのだった。
おそらく、今宵はオールクリアーであろう。
そう思い、再びパーキングへと戻ると、入れ違いで一台がいらっしゃった様である。



お声をかけさせて頂くと、僕は一人です!との事。

目的の磯は私と同じ。

諦めて、移動しようとする私を引き留めて下さった。



「よろしければ、一緒に入りましょう!」


とても、清々しくお誘い下ったのである。


他の方が居れば、今日の狙いは成立しないのではないか?
そう、思っていた自身ではあったが。
何故にか、そんな意識は薄れるのだった。




釣果、そして大物最優先の思考。





釣行後、考えれば考えるほど、そんな考えへと陥ってしまう。

私の貪欲な部分が、きっと、見失わせてしまうのだろう。




少しだけ悩んだが、彼のお誘いに甘える事にした。

その、少しの時間に。

嫌な自身を猛省したのだ。


おそらく。

前に一度、お会いしている方だろう。

二人で一緒に釣って、共に笑いたいと思った。



綺麗ごとをいうつもりはない。

私は良い人間ではない。

ただ、もし、彼ならば是非ともご一緒させて頂きたいと思った。

誠、それだけの気持ちだった。


















どうやら、やはり 「彼」 なのだろうと思う。

スタートの二十分前。

互いにゆっくりと準備を整えて行った。




彼の組み立てる道具は前とは違う。

それは、南紀の険しい磯でのものへと昇華されている。

もしかしたら、違う人なのか!?

はたして・・・。










幾分、違った気持ちで、朝の最高潮が幕を明けた。



自身は最近のマイブームである、極めて強いシステムを選択する。

慣れない為もあり、限定的というか、弊害ばかりと思われるそれでのチャレンジだ。

それを、どうしてもココで試してみたかった。


ファイトだけに特化したスタイル。

勿論、掛けれなければ全く意味をなさない。







彼の引くトップには変化があった。

確実に何かしらの魚が反応をしているのである。

面白いかな、私には全く何も無い。

ルアーのサイズ、動きもまた違う。

それが、道具やシステムの違いも合わされば。

きっと、魚から見れば、天と地ほどの差に見えるだろうと思った。





同じ様にしている様に見えても、釣り手のほんの少しの違いで明確に結果が別れる。

それを知るアングラーの方々であればよくお分かり頂けるだろうか。







ともかく、私には何も無く。
彼にはチャンスが沢山あった。



結果を言うと、メーターオーバーのシイラを彼は仕留められた。

青物らしきチェイスも何度か。

何度か、彼のルアーに出た飛沫を垣間見た。






彼は謙遜するばかりであったが。

間違いなく、この日、この時の海に合っていたのだろう。

素晴らしい釣りを展開されてみえたのである。













休憩の時間。

あらためて、彼とじっくりとお話しさせて頂いた。
やっと、そのお顔も見る事が出来た。


やはり、彼であった。


思えば。

相棒の、Taka氏との釣りで夕マズメを終えた磯で出会った方である。

とても、感じは悪かったかも知れないが・・・。

自身とTaka氏の経験からお伝えさせて頂いた。





まったく、自分本位の解釈なのだろうけど・・・。

彼は私達のエピソードを、ご自身の釣りに取り入れて下さっていた。




言い方はブッキラボウでキツい。

釣りも半人前。

そんな、僕たちを少しでも信じて下さった事が嬉しかった。







彼の事を少しだけ述べさせて頂くと。



愛知から。


たった一日を通ってみえる。


お独りで。











昼前まで頑張って、ゆっくりと磯上がりとなった。

その後、彼の車で磯の下見へ。

思いがけず、昼食をもご馳走下さったのである。





申し訳なかったが、そのご厚意を喜んでお受けさせて頂いた。

少ないながら、私自身が、自ら経験した事はおおかたお伝えしたつもりである。

今後の彼のご活躍に期待してやまない。



KNさん、誠に有難うございました。

















その夜、W氏より、烏賊が好調とのお話を頂いていたのでチョットやってみる。

ステージは漁港。

タイミングと攻めが如実に出る場所ゆえに本気モードだ。
































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潮位は申し分ない。

風、波もあって、いやおうなしに期待が高まる堤防であったが。
まったくもって、墨あとなどは無かった。

思い出すのは大昔。

誰も知らずに、独りで徘徊していたあの頃である。
今日はノスタルジックに行こうか。

原点回帰。


忘れてはいけないあの頃。

きっと、あなたの胸にもあるだろう。








































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私のアクションは間違っていた。



烏賊もまた、魚と捉えて下されば幸いである。

遅いのだ。

緩いのだ。


それは、もう少し先の事なのかも知れない。





気付けて良かった。

無い中での急な方向転換。

臨機応変に行かなければと肝に銘じる。



でも、エギを換える事はしなかった。

重さや形状の違いによる、攻めの幅は封印するのであった。


手先で出来る事だけで抱かせたかった。

少し場所を変え、掌サイズを5杯追加。

僕には大漁であった。




















翌日、やはりというか、目覚ましの時間に目を覚ます事は無かったのである。

マズメを少し過ぎた頃に起きるのだった。




急いで磯へ向かったが、あまりの波に急ブレーキがかかる。

自身にはよく分からないウネリが押し寄せていたのだった。




昨日も。


幸い、朝の磯には立てた。




そこから、ショアラインを見渡すと、名だたる名礁は全て波の中であった。



僕の知識では、天気予報から何故そうなのかを読む事は出来なかった。









崖を滑り落ち、磯へと、無我夢中で飛び乗った。



予想外の濁り。



そして、ベイトの寄りの悪さ。



どうやら、潮を読み間違えた様である。






そんなのは、気にする事ではないだろう!



待てば、状況は一変する事もあるのだから。



しかし、この日はウネリが強すぎた。


無事に帰れる内に納竿。




ならば、昔に帰るのみである。






































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心地良き、昼下がり。

難しい烏賊よ、どうもありがとう。
































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熱帯魚好きの私は。

打ち寄せられた、流れ藻をランガンしてみるのだった。


採集できたのは、この、モンガラ?の幼魚だけであったが・・・。


他にも、魅力的な魚が可愛く泳いでいた。














海が本当に好きだ。


黒潮あたる、そこに僕は夢中になってしまう。



生後、40年の時を経ても。




五歳、十歳の子供と何ら変わりはないだろう。













それでは