10月8日の日記











「魚探し」

これが、実に悩ましくも楽しい。






私は毎日、海の事を考えている。
自分なりのデータを紐解き、魚が入ってやいないかと夢想するのだ。
きっと、その大半はとりとめもない妄想が殆どだろうが。

思考する事。

それは、まぎれもなく、自身の釣りの醍醐味である。
その意味では、家にいてもどこにいても、ずっと釣りをしている事になる。
まったく、呆れるほどに好きなのだろう。






いつもにも増して、今回の釣りはそうであった。
時には、半時間もあけずにデータを読もうとした。
きっと、タイミング的にはドンピシャではないだろう。
されど、遅すぎる事もない。
体調不良などを気にしている時間は無いのだ。
明日が休日である事に感謝し、南紀特急のイグニッションを回した。
















磯へと下りて、聞こえる波の音に迫力はない。
もう、充分に海は静けさを取り戻している。
はたして、潮はどうだろうか?
闇の中では、まだ、それをうかがい知る事は叶わない。
誰もいない磯でゆっくりと夜明けの時を待つ。
秋も深まって来て、じっとしていると身震いが出る。
気温は低い。
はたして、その震えが寒さによるものか。
これからの釣りを思ってなのか。
やがて、空が薄紫に目を覚ます頃、ロッドケースに手を伸ばす。
ルアーを結び、最後にドラッグを決める。
気持ちは既に最高潮だ。
あと、5分が待ち遠しい。
















まだ、暗い海に向かってキャストを放つ。

一投、一投と、ラインをほぐして行く様な気持ちでゆったりと。
同じ力加減だが、回を重ねるごとに飛距離は伸びて行く。
まずは、素直に巻いて、ルアーの潮咬みを確かめる。
ピッタリという実感は無いが、はたして、竿を使ってみてどうなのか。
多少の難しさは仕方がない。
ここは、自身が苦手意識を持つ磯。
全てが難しく思う。
より、楽に泳がせられるルアーもある。
しかし、それでは良い反応を見れそうには思えない。
難しいがこれでいい。
コイツで出してやる。






























バシュッ!











もしや、外したか!?

そう思い始める光量、陽の高さになってのヒットだった。

よし、ともかく、群れは入っている。



サイズは可愛い丈のハマチといったものであるが。
ともかく、喰い方が獰猛であった。
ルアーの下から、5~6匹が湧き上がって奪い合うのだ。
そして、激しく水面を割る。







二本ほど釣り上げたところで、苦手なシンペンへと結び換えてみる。
キャストして、まずは少し沈めて引くも反応は無い。

水面下、ギリギリをゆっくりと泳がせると、どこからともなく黒い影が飛んで来た。
一気に数は増え、群れになって追いかけて来る。
瀬際まで来てハッとした。
グッドサイズのシオの群れだったからである。
依然、ハマチは粗ぶっているのだが、彼らはこのルアーには反応しなかった。
シオだけが二回追って来たのみであった。
食べているものが違うとは考えにくいが、何か好みが違うのかも知れない。
釣る事は叶わなかったが、誠、興味深いではないか。












再び、ルアーをもとに戻す。

そして、そろそろかと温存しておいた瀬の上を通す。

ジュポッと喰い込むのが見えた。







出方こそ大人しいものであったが、コイツがかなりキツい!

ハンドルは巻けないし、リフトしてもなかなか浮こうとしないのだ。
グンッ、グンッ、っと穂先を絞め込んではそこに留まろうとする。
いかんなと思い、本気で力を入れた矢先にテンションを失った。
残念ながら掛りが浅かったのだろう。
痛恨のフックアウトであった。










その後もハマチの反応はすこぶる良い。

陽が高くなるにつれ、追ってくる数はどんどんと増して行った。
ただ、どうした事かヒット率はぐっと落ちてしまう。
揉みくちゃになって、ルアーへとアタックはするのであるが。
ガツンっとフックアップしないのだ。
自身が下手なのか、ルアーが合わなくなって来たのか。
ともあれ、なかなか喰い込まない。


これらの魚は、どうやら潮の変化に多く集う様であった。

広範囲へとキャストの手を伸ばしてみたが。
違和感の希少な海面においては単発、もしくは少数でのチェイスが見られた。
ひとたび、流れの際立った場所へと投げると凄い数が反応する。







ここで、ちょっと手を変えてみる事にした。

盛んに反応するハマチ達は魅力的だ。
しかし、どうしても、先程の感触が忘れられないでいた。
出来れば、より大きなヤツとつながりたい。


そこで、煙草に火を点けてしばし考えてみる。
一瞬の事ではあったが、良いサイズの何かの時は手先が違った。
瀬からなるべく遠ざけたくない故の事。
それを思い返し、仕切り直しとしてみる。































ゴン!!
















ここだと思ったフィーディングスポット、アクションにて捉える事が出来た。

セクシーなボディカーブを描くメジロをあげる事が出来た。
ハマチのバイトは激減した故、それなりに効果はあったのかも知れない。
しかし、反応はそれっきり。
もしかすれば、メジロの群れはもう去ってしまったのかも知れなかった。
おそらく、ハマチ達に奮闘していた時にも。
メジロ達はそこにいたのだろう。
メジロに対しアピールが弱かったか。
ハマチを先に狂わせてしまったか。
ともかく、少し気付くのが遅かった様だ。











時は経ち、海は一気に静まって行く。

より、アピールのありそうなペンシルに換えると。
それでも、数キャストに一回はハマチが単発で反応をする。
しかし、ぐっと難しくなってバイトは遠い。

落ち着いて海を眺める。
家で予想した海とは違った。
波は落ちすぎているし、何より、潮色が違う。
エメラルドグリーンに乳白色を足した様な濁り。
そんな潮に満ちていた。
もし、求める潮が当てていれば。
しかし、それを離れた場所で知る術は無い。
いつの日か、合致するのを願うばかりである。








とはいえ、最後まで諦める事は無かった。
傾向性などと思い込んではいけない。
通う程に積もる澱を払いのけるのだ。


僅かしか通さなかった瀬に竿を向ける。
バシャ!っと上がる飛沫。
水面へと浮かび行くその姿に胸が高鳴った。













































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やったね!!



ヒレナガシオが釣れました。
もう、嬉しくて嬉しくて。
飛び上がって喜んでしまいました。
やっぱり、彼が大好きです。





































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釣れてくれて本当に有難う。
今日も様々な事を教えてくれました。
氷が心もとなくなったので納竿です。
海と魚に一礼して磯を後にしました。














家での釣り。
そして、答え合わせの釣り。

間違える事ばかりではあるが。
釣れた時の喜びは大きく深い。
叶える為に。
今日も海を想う。





それでは








My Tackles


Rod   MC Works RAGING BULL 100XR-1
Reel  DAIWA SALTIGA EXPEDITION 5500H
Line   SHIMANO OCEA EX8  #5
Leader   Prosele nanodaX  130lb