11月26日の日記









久々のジギング。

とても、面白かったです。

カツオも釣れて、気持ちが増してしまいました。



同行頂きました、KN氏も。
スイッチが入ってしまったご様子です。



来週も行きましょう!

そんな感じで、指折り数えて休みを待つのでした。

















職場から帰宅したのは、午後10時を少しまわった頃であった。
たまたま、業務が重なり、遅くなってしまったのである。
さて、食事をして準備するか・・・。
そんな頃、携帯が鳴った。
WKI氏からのメールであった。




「行くんすか? 明日は風速13メーター超えっすよ!?」








その様な内容であった。

雑務におわれ、天気予報をサッパリ見ていなかったのである。

早速、信憑性のあるデータを紐解いてみる。








ちなみに。

某 「釣り場の天気予報」 では、風速7~8メーターでしかない。







見れば 「予報」 は真っ赤であった。


これは、えらい事だ!と。

急いで、KN氏へとお伝えさせて頂くのだった。

氏は既に、尾鷲へと差し掛かってみえた。











数十分の相談の末、氏はより南下するのを断念された。

自身は今からでも、準備をして氏のもとへ向かうつもりであった。

こんな時の為に、プランB、プランCは無い事もない。






しかし、氏はそれを止められたのである。


「連続での釣行、疲れてみえるでしょうし、ここはゆっくりと休息されてはどうですか?」 と。





確かにである。

否、波を避けた場所をと言えども。

私だけならまだしも、氏を危険へと導く事になりはしないかと思った。







故に、出撃を断念する。



氏には可能性のある、夜の釣りの場所を複数お伝えさせて頂いた。
せっかく、ここまで来られたのだ。
せめて、楽しんでいって欲しいと願った。

KN氏には誠、申し訳ない気分で夜を過ごす。








あくる日の活動は昼を過ぎた頃からであった。

やはり、度重なる疲労の積み重ねに。

ベットから出る事が出来なかったのだ。







雑用をいくつかこなし、消耗品を求めて釣具屋をいくつか回った。

その間も 「予報」 のチェックは欠かせない。

天候は一か八かの様相である。

行ってみなければ分からない。

なかなか、片道数百キロを博打で走れないものだろう。

でも、行かないならば可能性はゼロだ。



















いつもより、二時間ほど遅れて現地へと着いた。

しかし、釣り人と思われる車はそこに無い。



そこには、波音が届いては来なかった。


詳しくは分からないが、それは 「風の音」 に消されるのではないのだろう。
それよりはむしろ、風の向きによって。
より小さくも、より鮮明にも聞こえるのではと思う。


ともかく、ここからでは分からない。



しかし・・・。

誰も居ない、闇夜の荒磯に下りる気にはなれなかった。

それは、怖ろしいからに他ならない。







実を言うと、前夜に、お一人のショアアングラーとお話しをさせて頂いていたのである。

それは 「釣師のタブー」 に触れる会話であった。

オカルトチックな事柄から、実際にあったと言われる事件や事故まで。

私にとっては、身の毛もよだつ様な内容だったのである。







現実の危険と。

妄想からの恐怖が。

二の足を踏ませていた。







午前5時過ぎ、まだ、誰も来る様子は無い。

しかし、そろそろ歩き出さねば、思う頃に間に合わないだろう。












闇夜の中で、ヘッドランプの灯はとても弱々しかった。

轟々と唸る、北東風。

気持ちの悪いウネリが磯を叩いているだろう。



無心になって岩山をよじ登った。

途端に、暴風でキャップが飛ばされてしまう!

ヘッドランプもろとも、数メートル後ろに吹き飛ばされたのだった。



漆黒の闇の中を、手探りでそれに向かう。

嗚呼、本当に良かった。

ボタンを押すと、何事も無かったかの様に灯りが点いた。











目標の磯へと辿り着き、そっと、腰を下ろすのだった。

否、動きたくても、恐怖で身体の身動きが出来ない。





唸る風、闇の中で大きくうねる真っ黒な海。

そして、我が頭の中では、亡霊の錯覚が現れては消えて行く。







ふいに、ヘッドランプが二つやって来た。

傍らでやらして欲しいと言う彼ら。

どうぞどうぞと、手放しで歓迎したのは言うまでもない。











自身の経験では。

ここで、この風で釣れた試しが無かった。



安全さえ確保できるならば。

海底へと、それを送るのを邪魔される事は無い。




しかし、いざ、動かしてみると。

スカ、スカっと、手応えがまるで得られないのだ。

見た目にも、潮が逆を向いて走る。









釣りを開始して、やはり。


過去と同じ感覚でスタートする。


お隣の二人は、自身とはまるで違うアプローチをしてみえた。
ジャンルは同じであり、バランスとそのウエイトがそれぞれ大きく違う。
そしてまた、繰り出す、ロッドワークがまるで異なるのであった。







結果として。

お一人の方がブルーランナーを手にされた。

鬼気迫るファイトであった。







私のバランス、ジャーキングでは何も起こせない!

夜明けから正午付近まで。

殆ど休み無く、ずっと、キャスト&ジャークを続けたのである。







潮が変われど。

たった、一度として、噛み合う感覚を得られなかった。

魚達はそこにいたのにも関わらず。

「自然」 へと、ルアーを合わせる事が叶わなかったのだろう。








この風、この潮でも。

釣る人は釣る!

そんな、事実を思い知らされるのだった。

自身の脳裏にも、引出しのストックにも無い釣りがそこにはあった。









はたして、握っている道具のせいかと言えば違うだろう。

この道具でも、ギリギリのバランスにて、合わせる漢を私は知っている。





少しの 「物」 による工夫と。

手先の妙にて、それを実現させる事が出来るのだと。









ここに立って。

まったく、偶然に出会ったアングラーの姿を見て。

改めて、それを思う事が出来た。







不甲斐ない結果となったが。

今日も来れて良かったと思った。











その時の目の前の海に。

合致させる事が少しでも出来る様に。

精進してまいりたいと誓うのであった。










それでは