1月20日、21日の日記









ぽっかりと空いてしまった心を取り戻したい。
ダラダラとネットを見漁る毎日であった。


そんな折、以前から気になっていた場所にて釣果情報が出る。



「ほう、まだあるんだ・・・。」



そこは、数年前に気になって行く様になった場所。
渡船を利用するのだが、初めて行った時には。
それは、それは、驚かれたものである。



「るあーですか!?」




渡船屋の女将が目を丸くしていた。
あなたの釣りの世界では、きっと有名な、〇〇さんって人が昔に来た位ですよと。
サスガに、それは、オーバー過ぎると思ったのだが(笑)
それでも、当時は少なかったのだろう。
幾度か。
嫌味を言われ、怒られながらも通ったものである。







上物師が大勢乗るこの時期。
まともに釣りが出来るか不安になった。
磯割りというものがあるが、そんなものはアテにはならない。
結局のところはそうであろう。
ならば、少しでも、お世話になった船頭にお任せする以外にはない。
自身はそう思った。
あとは当日の海、そしてお客さんの数によると。











今回もご一緒頂いたのは、名古屋のKN氏である。
休みが同じで、熱い想いを抱いて通ってみえるから合致する。
今回は無理を言って、自身の釣りへとお誘いさせてもらった。
有り難くも、快諾して下さり、二人での釣行が叶ったのである。


久々に渡船屋のドアを開けると。
そこには変わらぬ笑顔があった。
名前を述べると、船頭も女将さんもすぐに思い出して下さった。
日々、沢山のお客さんをお相手されてみえる。
それでも、覚えて下さった事がとても嬉しかった。








時間となり、船着き場に向かう。
今日も凄い釣り師の数であった。
はたして、良き磯へと渡る事が出来るのか!?
出船し、一人、また一人と渡される間も気が気ではない。
しかし、そんな心配は無用であった。
他所の船の方も視野に入れられながら。
誰もみえない、最も沖に位置する磯へと船をつけて下さったのである。
おそらく、今日の天候でなければ実現しなかったろう。
例えて言うならば、そこは名礁のハナレとか、チョボと言えるだろうか。
僅かのウネリで消えてしまう。
そんな場所であった。


感謝の意を込めて、精一杯に船頭に向かって手を振る。
こうして、今回の釣りが幕を明けた。


















休む間もなく、すぐさま、キャストへの準備に取り掛かる。
陽はもう昇り始めている。
おそらく、回遊があるならば、そこに魚は居るはずである。

二人して、怪しい流れに向けてキャストを繰り返した。

「KNさん、今は何が正解かな!?」

そんな事を言いながら。
思い思いのルアーを、早いローテで回して行った。



しかし、出ない!!










しばらくすると、遠い沖に沢山の海鳥の姿が見えた。
怪しい旋回の後、小規模ではあるがナブラが起こる。
やがて、それは広がって行き。
激しい、大規模なそれへと変わって行った。
ナブラは遠くにも、近くにも荒ぶりながら移動を繰り返す。
最終的には。
沖、約150メーター付近にまで近づいたのであった。
届きそうで、投げれば全然遠いその距離を恨むばかりであった。
それでも、逸れた不良を求めてキャストする。
しかし、やはり反応は無かった。






プラッギングを諦め、ジグに転換してすぐに感じる違和感。
カウントダウンはたった数秒で止まる。
そうかと思えば、少し点を逸らせると。
倍ほどの時間が必要となった。
想像するに、起伏の激しい根に囲まれている感じなのだ。
感覚の乏しい私は。
根掛かりが頻発した。
きっと、この激しい瀬には魚がやって来る。
そうは思うものの、実際には釣りにならない。
かといって、プラッギングを続けるだけのモチベーションが持続しない。


そんな時、船頭が来て下さった。
無いなら、他へとかわるか?と。
KN氏の方もそれを望んでみえる様だった。
ご厚意に甘え、実績のある瀬へと移る事にした。




























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移動し、しばらくキャストを続けたが何も無く。

渡船のお弁当を頂きましたが、まだまだ足りません(笑)

空腹の氏はクッキングを始められました。























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かなりの風が吹いてきましたが。
氏の新しいコンロはものともしません!

慣れた手つきで仕込んで行かれます。























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グツグツ、磯上には良いダシの香りが漂ってきましたよ!

気がそちらへと向かいますが、Rockはグッとそれを我慢しました。

食べたいよ~っと言いかけますが、ひたすら、ジャーク&ジャークを繰り返しました。

満腹の氏が磯寝を貪るその時も。

ジャーク&ジャーク&ジャーク。


まさに、我がオ〇ニー人生の様にであります!

























撃沈!!

















持っているものを全て出し切って。

どうしようもありませんでした。

KN氏とは、まったりと話してお別れとなりました。

少しまとまった眠りにつき、その後の独りの釣りを考えます。














目が覚めて。

向かったのは漁港の片隅であった。


夜が深まった今、狙うはマイブームの烏賊である。

ジグに餌木にメタルスッテ。

夢想して、自分なりの攻略を夢見て忍ばせて来たのだ。


強い風の中、どの組み合わせが吉と出るか。
黒い海を前に、興奮で寒さを忘れていた。




































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着底から僅かに立たせる様なイメージにて違和感アリ!

ケンサキと思しき烏賊が乗った。

もう、ムチャクチャ嬉しい!!



































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まさしく 「組み合わせ」 が功を奏す。

アオリなら、キロ級のグイングインに思わず叫ぶ。

おそらく、スルメイカなのだろうか。


やったね!!







回遊のチャンスをうまくモノにする事が出来ず。
追加は叶わなかった。
しかし、前回の釣行と合わせて。
三種を手にする事が出来た。
もう、嬉しくて嬉しくて。
朝の磯を前に殆ど眠る事が出来なかった。



















やるならば、大好きな磯へと下りたい。
そこで、自分の好きな釣りを深めたい。

願ったのはそれだけである。

情報など知らなくとも。
夢があるから辛くは無い。

何があるか分からないし。
今日の海を釣りきれるかも分からないのだ。

行くしかない。

















幸いにも。
そこには、どなたもいらっしゃらなかった。
寒空の下、独りで夜明けをそっと待ち続けたが。
今回はさほど気にはならなかった。
釣りをしたい。
きっと、その欲がすこぶる勝っていたからだろうか。




歩きながら、一瞬、キャップを煽る風に違和感を感じていた。
磯へと着き、岩陰に身を置いた自身には分からなかったが。
夜明けとなり、沖向きへと立ってやはりと思う。



私が苦手な風が吹いている。











怖ろしい程に。
目に見えて分かる潮が轟々と流れていた。
夜明けの刹那、夢を見てビッグルアーを結ぶ。
二、三回を投げた後、目の前の海でガボッ!!っと海面が割れた。
しまった!!

瀬際のそこには、大きく砕けた水面がうつる。
夜の内にたむろしていた、小型のベイトを襲ってのボイルであった。
二度、三度と、低く、重い音が鳴り響いた。
ルアーを換えている間は無い。
そのままで、キャストを放った。



着水とほぼ同時に。

今度は少し東の瀬際が爆破される。
一つのボイルを皮切りに。
まさしく、ナブラと呼んで良い密集型の炸裂が起きたのだった。
まだまだ暗い光の中、真っ白な飛沫が舞い散る。
投げていたルアーを急いで回収し、二度、中へ入れる事が出来た。
しかし、まったくもって触りもしない。
ダメだ!と分かってはいても・・・。
思わず、ミニマムなシンペンへと換えるのであった。
キャストを撃った瞬間、群れは深みへと沈んでしまう。
何も無い海面に、ただ、虚しく漂うルアー。
それが最後であった。










すぐにジグへと転換したのだが。

苦手な海は、ジグを思う様に沈める事さえ許さない。


流れの緩みに届け、騙し騙しに底へと送って行くも。
今度は跳ね上げで、その力が抜けてしまうのであった。
流れたラインを巻き取ってみても。
それは、一向に変わらないのである。

まるで・・・。
重いジグでないと沈んでいかないくせに。
浮かせると、重すぎて、潮へと馴染まない感覚。
どうやっても、まともに釣りをする事が出来なかった。











この感覚自体は。

実のところ、初めてではなかった。
程度の差はあれ、噛み合わずに何度も首を傾げた記憶がある。
繰り返し、繰り返し思う中で。
根本的な改革が必要であるとさえ思うほどであった。
しかし、それには大きな予算を必要とする。
未だ、それを実現出来てはいない。
だからこそ、普段通りの自身のセオリーで挑んだのであった。


しかし、物は試しと。

結ぶ先だけを変えてみる。







結果、私の歴史に無い合致を見たのであった。
潮に負けずに沈み、しっかりとした重みを得ながら潮に乗る。
まったくもって、驚くしかなかった。
おまけに、何かがアタるのである。


































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半信半疑でアワセを入れますと・・・。
魚信がありました。
しっかりとした抵抗感を感じ、上がってきましたのはイトヒキアジ。

やったね!!

































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続きましては、クロサバフグと思しき魚が釣れました。

その後、ボトムにて良い感触の何かが掛かったのですが。
残念ながら、巻き上げる途中で外れてしまいました。






青物ではありませんし、専門の方から見れば外道に他なりません。

しかし、まず、僕には嬉しい釣果以外の何物でもないのです。


例え青物でなくとも。


自身が苦手と感じる難しい海にて。
何かが噛み合って、
ある条件へと合致したからこそ、口を使ってくれたのではないでしょうか。


そこに、青物が居たかどうかは分かりません。
もしも、居たならば。
同じ様に、反応してくれていたと思いたいです。







自身の新しい釣りを垣間見れた事だけは確か。
以前より思っていた事に少しだけ近づいて。
更に先を見たくなりました。










KNさん、今回も楽しかったです。
誠に有難うございました。





それでは