4月29日の日記










急に休みとなったので、明日の釣行を考えていました。
自身のデータでは、釣れる気がしない感じ。
おそらく、ここ数回の厳しさがそれに輪をかけているのでしょう。
休みも一日だけしかないし、南紀まで行くのはしんどいな。
それが、正直な気持ちでした。



ただ、家でゴロゴロ過ごすのもアレなので。
釣りには行こうと思いました。
最近、気になっているアオリの調査です。












この日は祝日か何か。
やたらと人が多かった。
良さそうな場所はどこも車の山である。
一か所、出来そうな広い場所があったので行ってみる。
とはいえ、餌木、ヤエンの方々が並んでいた。
近くの方に了解を頂き立たせてもらう。


まぁ、どうだろう。
餌木の人間は惨敗であった。
アジを投げる方々には好反応であった。
あちらでも、こちらでも、竿が曲がる。
粘ってみるが、全くもって何も無い。
仕方なしにランガンをしてみる。










二、三か所まわったが、どこも似た様な状況であった。
餌木にとって。
いくら厳しくても、こう何も無いのは不思議である。
さすがに痺れて来て、大きく潮が動く場所へと向かった。
はたして、親イカが集う場所ではないかもだけど。
離れすぎている訳ではない。
本格的な行動を前に。
沖から来た新しい群れが、捕食や準備に訪れやしないかと思った。



二、三投して、ふいに後を着いてくる黄土色の影を見た。
紛れもなく、アオリイカの様である。
しかし、いかんともしがたいサイズであった。
それは、まるで九月初旬の様相だ。
コロッケ、トンカツ小、俗に言うアレである。
うーん、いったい、いつに産まれた子なのだろう・・・。
その子たちに弄ばれながら、しばしの癒しを堪能する。
やはり、チェイスなどが見られる方が。
精神衛生上良い。










夕方はどこに入ろうかと悩んだが。
もう、ヒトは御免だと思った。
釣れなくとも良いから、美しい海辺でホッと独りキャスティングがしたい。
そんな気持ちであった。


もう、何年も行っていない方面へとハンドルを向ける。
辿り着くと、全く釣り人は居ない様子であった。
もしや、やはり、釣り禁止となったのか!?

港には大勢の地元の方がいらっしゃった。
漁業関係の方々も多い様に見える。
その中でも、ひと際、迫力のある男性に声をかけてみた。
あちらの方面で釣りをさせて頂きたいのですがと。



彼は構わんと即答された。
そして、何狙いかを聞き、幾つかの情報まで親切に教えて下さった。

「やるなら、粘って釣りきったれ!!」


有り難いはっぱのお言葉である。










日没までの約三時間を。
気持ちの限りに投げきった。
途中、先輩からのお電話が鳴った。
それは、私の行こうかと思っていた磯で。
知人が良い魚を獲り、ヤバい奴にブレイクさせられたというお話であった。
詳しく聞かせて頂く内に、あまりの内容に竿を落としてしまいそうになった。
掛け値なしに、それ程の密度であった。











全くの読み違いである!

勘違い、そして、積み重なる澱による固定観念。



後悔しても遅い。









そして、夕マズメの烏賊も撃沈。
丸一日、駆けずり回って、まったく釣れなかった。









帰りの道中は上の空で。
イライラだけが唯一の記憶である。









それでは