7月22日、23日の日記











憧れの海域でのジギングをしてからというもの。
釣りに行けない日は、ずっと、妄想をする毎日であった。
手持ちの道具、少しだけ買い揃えたジグで挑んだものの。
いざ、釣りをしてみると、全くもって思う様に行かなかった。
そこで、何とか、記憶に残っているイメージに近づけたいと。
釣具に思いを巡らせてみる。



もちろん、私だって、ネットを調べるし本も読む。
その、類まれなる海での、近年の道具の傾向性についても学んだ。
そしてまた、昨今のブームの釣法についても紐解いてみた。
おそらくは、某社のハイピッチやスロージャーカーを真っ先に手に入れれば。
最短距離で理想に近づけるかも知れない。




しかし、それでは、何か満足できない自分がいる。
私には、ジギングは船だけのものではないのだ。
ショアのジギングを、より深めたいからこそのオフショアでもある。
ゆえに、考え、模索し。
トライ&エラーを繰り返し感じて行きたい。
だから、回り道を選んだ。





























20150701_150407





































20150721_004700





































20150721_004109





































20150721_003707




















我ながら、予算も無い中で、短期間によく集めたものだと思う。
一度、熱くなってしまうと、どうにも止められない性分なのだ。
とはいえ、かなり、自重はしたつもり。

新品購入の方がお買い得なものはそうした。
うまく、デッドストックをオークションを利用して手に入れた。
無論、中古販売にて多くを取り揃えた。

ロッドに関しては、全くの想像、イメージで選んだ。
うまく言えないが、ハイスピードとスローピッチが共存出来ないかと。
見当違いであれば、まったくのムダ金と消える。
そんなリスクを背負っても、自身で確かめたかった。


















オフショアでの実釣は初日の一日だけである。
ギリギリの予算の中での釣りだ。
単独での釣行であり、この連休の間、他のお客さんがいなければ船は出ない。
選ぶ術は無かった。
たまたま、初日に乗合いが叶うとの事。
それに、便乗させて頂く事とした。

気がかりなのは天候である。
台風か何かは忘れてしまったが、天気予報は荒れ模様。
事前の波予測では、2.5~3メーターにウネリありとの事だった。
言っても、自身は船にはめっぽう弱い。
ここ最近、酔わなかったのはたまたま波が無かったからである。
時間にも余裕は無く、徹夜の状態で挑まなければならない。











いよいよ、出船の時となった。
酔い止めを飲んだり、船酔い対策だけはしかっりとしたつもり。
自身より早く、二人組のアングラーが船尾に道具を運びこまれた。
私はほぼ中央の部分に荷物を降ろす。
舵を握って下さるのは前回と同じ船頭であった。
今日はもう一人、アングラーとして別の船頭が乗られるとの事。
おそらくは、船頭が前におっしゃってみえた、お兄様なのでは?と思った。
出船前の準備の最中、その彼の道具に目をやる。
現物を見るのは初めての凄いものばかりだった。
やがて、船は静かに港のある湾を出て行く。
沖に向かうにしたがい、だんだんと壁に見える波の中へと入って行くのだった。














今回は浅場はスルーであった。
いきなり、潮中へと突き進む。
ウネリは更に激しくなり、とても、何かを掴んでいないと真っ直ぐに立っていられない。
丁寧に潮を見られ、船を操られ微調整をされる船頭。
やがて、合図と共に今日の釣りが始まった。

少し沖には、やはり、前回に大物を仕留められた餌の船もいる。
おそらくは、まだ、薄暗い内が勝負なのだろう。
年配の方三人が、太仕掛けを巧みに操られていた。


自身はその様子を見たり、遠い沖を行き来する大型の船舶を見送りながら釣りをした。
いわんや、手元や海面を見て、酔ってしまうのを避けたいからであった。
ずっと、降り続く雨が勢いを増してくる。
合羽はバチバチと音を鳴らし、顔を打つ雨が痛い。
ともかく、大きなウネリと、複雑で強い潮流が船を激しくアップダウンさせていた。
船べりに、下半身を押し当てる様に預けてそれをやり過ごす。
ともかく、まずはフォールスピードの速いジグでのファストアクション。
まず、それで反応を見る。











二度ほど流し、再度の流しに入った頃、それはふいにやってきた。
頭痛と共に目眩の様な感覚を一瞬おぼえると。
一気に、グワッと内臓をかき回されたかの様な悪寒が走る。
すると、次の瞬間、強烈な気持ち悪さが襲ってきた。
まったく身動き出来ず、その場に立ち尽くす。
今度は寒気がして、異様に冷たく感じる汗が流れ始めた。
ギュンともう一発、今度は腸の部分がよじれる。
吐き気と下痢の感覚のダブルパンチであった。


「吐いては、ましてや大をしては・・・皆に迷惑がかかる・・・。」


頭の中は、その、両方の衝動を抑える事しかなかった。
たまらずに竿を置き、荷物の傍らに崩れる様にして腰を下ろす。
ただ、じっと座っているだけなのに。
嫌な汗が噴き出して来る・・・。
ともかく、ともかく、我慢するしかない。









感覚にして、約20分ほどが経過しただろうか。
この、船酔いなのか、急な体調不良によって。
貴重な潮中での釣りを棒に振ってしまった。
他の三人の方達は釣りをされたが、誰にも良いアタリは無かった様だ。
その後、70~90メーターラインを探った後、船は少し深い場所へと大きく移動する。
そちらは、だいたい、130~160メーター程の水深があるらしい。
ほどなくして、トモにみえたお一人の方のロッドが絞り込まれた。
底を切ろうと、渾身の力で浮かせにかかられる。
竿は強烈に叩かれ、バットまで見事に曲がっていた。
やがて、浮いて来たのは、見た事もない様な立派なマダイであった。
比較的小さい、特徴的なジグでのヒットのご様子で。
貴重なものを見せて頂けたと思った。






少しだけ、うねりが小さくなってくると。
何とか、自身も釣りを続けたいという気持ちになってきた。
なんというか、ずっと気持ち悪いので、吐き気に慣れて来たのかも知れなかった。
どうしようもない便意だけは収まってくれた。
しかし、ここの深さは自身には破天荒であった。
いくら、丁寧にジグを送っても。
着底までに相当な時間が掛かる。
おまけに、二、三度と底をとると、もう、まともにシャクル事が出来なくなった。

皆さんは普通に釣りをしてみえる。
自身は大きくシャクっても竿に吸い込まれて行くだけ。
そして、曲がった竿は跳ね返っても来ない。
私にはどうしてもアタリは出なかった。
そんな中、他の方々には根魚、大型のムツなどがヒットして行った。
どうしても気になって、竿を振る船頭に今のグラム数を聞いてみる。
返ってきたお答えは 「450グラム」 との事。
さっきまでは、500ちょっとまで使ってみえたそうである。
もう、何から何まで、私とは全然違う。








やがて、再度、潮中に戻り。
数流しを繰り返したが、誰にもアタリは無かった。
少し移動した岸寄りの110メーターラインに。
ハチビキと思われる反応が出ているとの事。
分からないながら、少しシルエットを小さくし、スイミングをイメージするとゴゴン!っと来た。
嬉しい初物、ハチビキを釣る事が出来た。
潮に押されながら、今度は違うアタリが出る。
釣れたのは少し小さくなったムツ。
かなり、数がまとまっているらしく。
他の方にもポツポツとアタリが出る。


私もすぐに釣りを再開したが、これが、なかなか当たらない。
きっと、アクションの再現性があるのだと。
ファーストヒットを思い出して探るが。
どうしても、シャクリでは喰わなかった。
そこで、もしやと思って、リトリーブだけを入れてみる。
すると、止めた瞬間にコツン!
何か分かりかけた一尾であった。
しかし、すぐに、再現するも、またアタらなくなってしまう。
無いアタマを振り絞って考えて。
もしかしたら、酷いウネリが邪魔をしているのかと思った。
もう、慣れてしまってはいるが・・・。
実は、とんでもなく、船が上下している事を思い出す。
そこで、ココかと思う層でまったく竿もリールも止めてみた。
幸いにもこれが功を奏し、立て続けに二匹が釣れた。


もちろん、今までのショアの釣りで。
足場が大きく上下する様な事は無かった。
本命のアタリを得る事は叶わなかったが。
繊細さを垣間見れた事は貴重な経験となった。
























20150722_123009















船としては貧果なのでしょうが。
私には嬉しい嬉しい釣果となりました。
ムツの連続が有り難かったです。
しっかり、寝かせて食べて下さいと船頭。
熟成を楽しみに潮氷にして、船宿を後にしました。


















二日目の朝、気になっていた磯へと向かった。
他には誰も居りはしない。
波が残っており、立てる場所は限られたが。
海をみる限り、雰囲気はかなり良く見える。

















20150723_070049
















しかーし。
暗い内からずっと投げましたが。
チェイスするその姿を見る事は出来ませんでした。
様々なプラグで探りましたが何もありません。。。













磯は諦めて、よく行く港へと立ち寄ってみた。
何か、ジグで釣れる魚はないかな?
そう思って、ライトタックルで投げてみる。
しかし、やはり、ここでも反応は無い。
出そうな海底の変化、潮の流れを意識してみるも。
丁寧に探るも。
まったくである。



そこで、普段、あまり投げないインチクでやってみる。
いきなり、ガツン!!
ぎぃゆぅぅぅー
びっくりした!

























20150723_084427















やったね!!

険しい根周りだったので冷や汗をかきました。
今回は冷たい汗ばかり。
ふぅー
























20150723_085530















すぐに同じ根でヒット!
三度目もカツンっと金属的な感じが出ましたが。
乗せられませんでした。






















20150723_095318



























その後はこの子に弄ばれて納竿です。
キタさん、かなり獰猛ですね。

























20150723_162819















自宅に帰り、クーラーの海水を流していますと異変が。
オオモンさんの口に白い何かが見えます。
まっ、まさか、ついに自身も 「ウオノエ」 と遭遇かと焦りました。

























20150723_162826







































20150723_164214















どうやら、コウイカの赤ちゃんの様です。

赤ちゃんイカとキャスティング・インチク・・・。
うーむ、何だか、そうかも知れませんね。

ジグでイカを演出出来ていなかったのですね(笑)
やはり、海は深いです。






















20150724_201449















丸二日寝かせた、葉血引とムツのお造りです。
甘し!!





















20150724_201349















葉血引のアラを塩焼にしてみました。
まいうー












大きな散財とはなりましたが。
今回も面白かったです。
道具は半ば失敗。
海で答えを見つけて行ければと思います。







それでは