8月27日の日記









前回の釣行後、数日して。
朝起きると、右肩に違和感を感じる。
何べんか、腕を上げ下げしていると。
ついには、痛くて、動かせなくなってしまった。

自宅で療養していると、今度は、猛烈な腰の痛みに悶絶する。
過去最強のギックリに焦り、そのまま、這ってベットへ。
翌日、病院へと行き、そこから何日もの間。
まっすぐ立てない状態で日々を過ごしたのだった。
当然、仕事に行くのがやっとの状態。
長い間、釣りを我慢するしかなかった。








やっとの事で、行く気になったのがこの日である。
いつものパーキングへと着き、真夜中ではあるが海を眺めに歩いた。
もちろん、それなりに天気予報などは見て来たつもり。

しかし、闇の中に映し出される波は、まったく違うものであった。
たまにだが、予報とは全然違う海がある。
何で!? 何故!? っと困惑するが、どうしようもなく在るのだ。
この夜もそうで、磯への道筋には。
自身の背丈の二倍はありそうな波があがっていた。
波を被るなんてものではない。
叩き落されるか、さらわれるか、そんな感じである。
まぁ良いか・・・。
じたばたしても始まらないし。
眠たいから寝よう。
そう思った。








目を覚ましたのは、それから、約二時間の後であった。
やはり、波は落ちていない為。
立てそうな場所へと移動する。
しかし、その方面にはもうすでに。
ヘッドライトの灯りがチカチカと動いて見えた。
結構、人は多く出ている感じであり。
およそ、立てそうな磯に集中しているのだろう。
他も回ったが、パーキングスペースには何台かの車がある。
明るくなって来た頃、ようやく、誰も居ない磯を見つけて下りた。








どうやら、ここは、よく分からない波は届かない様だ。
拍子抜けするほどの、平らな海が広がっている。
道中はかなり注意を要する。
どうにも、ここへ来ると。
私はまともに歩けない。
数か所の難所を必死で掻い潜り、やっとの思いで先端へと着いた。



まず、海を見て溜息が出る。
嗚呼、なんて、げんなりする水色をしているのか・・・。
潮もただ流れている感じだし。
普段は賑やかな、浅瀬にも魚達の姿も無かった。



それでも、久々という事も手伝って。
水面が炸裂するシーンを想像し、キャストを繰り返して行く。
何度も、何度も、妄想を膨らませてアタックするも。
何も無く、帰るルアーを見ると、その妄想はどんどんと縮んで行った。
最期には投げる気力さえ無くなり、腰掛けて携帯を触る。
友人には、ただ一言。
「撃沈」 と・・・。
再び、危険な道筋を帰って終わった。










あちこちと車を走らせてみるが。
下りたいと思う気持ちにはなれなかった。
やがて、三重まで帰って来て。
遠くの磯に目を凝らす。
なんて、青い海なのかと。
溜息が出た。





何か所かで海を見て帰宅。



こんな事がよくあるから。
また、釣りに行きたくなる。








それでは