11月17日、18日の日記








相変わらず、去年の釣行です。






初日はKN氏とオフショアジギングへ。
今回は波も無く、楽しくやれそうである。



出港からポイント到着まで、少しの時間があるが。
その、待ち時間がワクワクするものだ。
はたして、今日はどんな感じだろうか?
まだ、よく分からない、ジャークをどうするか。
家でイメージしてきた釣りが、いくつかは出来るだろうか?
等々、色々な事が頭を駆け巡る。
しかしながら、だいたいは。
いつも、一本調子の釣りとなってしまうのだが・・・。




今回もお客さんは私達二人だけだ。
よって、船頭もいっしょに竿を出して下さる。
いつも言うが、私はこの感じがとても好きだ。
エキスパートに学べる事も嬉しい。
なにより、楽しいではないか。






そう、しょっちゅう、オフショアに行ける訳ではないので。
しばらくは、思い出しながら釣りを始めて行く。
まだ、全然、慣れない。
短いロッド、両軸リールの扱いも難しい。
しばらくすると、KN氏が何か魚を掛けた。
そう、大きくはなさそうであるが、魚は結構走っている。
やがて、水面に浮いたのは、パンパンに肥えた大サバであった。
これは、羨ましい!!
間違いなく、美味しいに違いない。
一瞬、この、大サバのラッシュが始まるのか!と思ったのだが。
まったくのぬか喜びであった。
単発とは考えにくいが、どうしても、喰わせる事が出来なかった。
うむ、こんな時は・・・スピニングで小さめのジグなのかなぁ。







幸先の良いヒットの後、まさか?予定通り!?の無反応が続く。
それなりに魚種をイメージして。
色んな層で色んな事を試すのだけど。
これが、どうにも、喰わないんだな。
船でコレなのだから、ショアジギングでボウズは・・・などと笑えてくる。
魚は居るのは間違いない。
そう、ちゃんと、魚探に映っているのだから。
なんかと、何かと、ナンカが、ちゃんと合ってないのだろう。
釣りは本当に難しい。







色々なポイントを巡って下さり、様々とやっている間に時間は過ぎて行く。
だが、どうしても、ジグが良くなる流れが無いらしい。
それが故なのか、シャクった感じもどこかシックリこない。
そこで、船頭はより水深のあるエリアへと舵を向けられた。
確か、130メーターから160メーターあたりだったろうか。
何十メーターか増えるだけで、ジグの着底はぐっと遅くなった。
ジグを400グラム以上に換え、丹念に探って行く。
自身はもう、あまり上まで誘う気は起らなかった。
深いならば、赤い魚を釣りたいなと。
そこで、作戦をかえ、底ベタでシルエットを小さく。
フォールで魅せる様なジグで様子を見る。
コン!っと小さく来て、合わせたら乗った!
ぐりぐりと、150メーターの底から上げて来るのがしんどい。
やがて、姿を見せたのは。
イガイガしたオレンジ色の根魚だった。
オコゼの一種かな!? 刺されない様にしてフックを外す。
やっと、魚が釣れてくれてホッとした瞬間であった。



一方、KN氏も何かヒントを得たのか。
フォールにて、アタリが出だした様であった。
そして、シッカリと掛けて行く氏。

あら!?

私より、ずっと、竿が曲がっているょ。

























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バス経験豊かな氏はとても爽やかである。
いいなぁ・・マハタさん。








そのすぐ後、またしてもKN氏がヒット!
さっきよりも、更に引いた魚は、チカメキントキのビッグワンだった。
嗚呼、煮付け最高レベル確定。
大サバ、マハタ、キントキ・・・最高の晩飯。
悔しいが、日本海ティップラン?に続き惨敗のRockbeachである。
























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そうこうしていると、強烈なアタリがあった私。
ドラグがズルズル出るし、強くて全然巻けない。
船頭も目が輝いているし。
何とか、頑張らないとって。
しかし、浮いてきたのはサメさん。
ランディングでギャフがリーダーに触れてお帰りになられました。
サメさん、すみません。




その後はアタリも無く、ほぼ定時に帰港する事となった。
美味しい昼食を頂いて宿を後にした。
KNさん、楽しかったです。
また、行きましょう。













二日目






たった、半日、ジギングをするだけで身体がガタガタである。
本当、情けない。
早めに車中泊をしたのだけど。
当初、決めた目覚ましの時間には起きられなかった。
今日はW氏との、ショアジギングの予定なのだ。
二度寝、三度寝してしまいそうなところ、気力で上半身を起こした。
いや、それでも、座ったまま寝てしまう。
いかん!っっと飛び起き、缶コーヒーを駆け込んで無理矢理起きた。
誠に危なかった。





いつもの場所に行くと、既にW氏は到着されてみえた。
私が遅いので、もしかしたら、結構待って下さったのかもしれない。
すみません・・・。


「どこ、行きますか~!」っといつもの様に氏がおっしゃる。


ここに来て、二人ならあそこしかないかな~
そんな感じで、いつも通りに決まった。



なんとなく、いつもよりユルい自身。
手に持ったのは、いつものタックルではなかった。
ルアーも何やら違う。







いつもながら、磯歩きの遅い自身を気遣って。
W氏は私に歩を合わせて下さった。
ゆっくり、ポイントに到着。
途中、何となく、風を感じていたのだが。
やはり、今日の潮は違う様だ。
明るくなってきて、より鮮明にそれが見てとれた。
はたして、一般的に潮が悪いからダメか!?
いや、少なくとも、氏と私はそうは思わない。
潮が逆であるのを見た上で。
それでも、何か言いようのない雰囲気を感じていた。
実に、その事は現場で氏とハッキリと話している。
それは、我々の通って、通ってしてきた宝なのだろう。
問題はいかに合わせるかだ。







腰に痛みを抱かえているW氏。
どうにも、辛いご様子で、私に釣り座をあけて下さった。
今日はプラッギングはしない。
それが、この日の自身の選択であった。
何投かを終え、ベイトタックルによるジギングを噛みしめて行く。
慣れない両軸、それも、ベイト初の左巻き。
ちゃんと、ジャーク出来ないし、ぎくしゃく感は消えない。
底でゆっくりと見せ、漂わせ、落とす。
そんな、アプローチを何度か続けた後、キャストポイントを変えた。
そのラインは、過去、貴重なバイトを得た線だ。
今だから言うのではなく、正直に書くと。
そんなに気負いもしていなかった。
とりあえず、探ってみるか位の気持ちだった。
着底し、底で見せて、スピードアップした直後であった。
一瞬、抜けて、ゴクンっとなって。
ビックリ合わせは空を切る。
はっとして、もう一回聞くと、ゴン!!っと来た。
それでやっと、フッキングを入れた。
情けないが、とにもかくにも、魚と繋がったのである。







もう、必死の一言である。
何がって、巻きたくても、ちゃんと力が入らない!
ハンドルは短いし、グリップも小さいし。
それでも、力を入れて巻こうとすると。
今度はロッドごと、リールが左右にブレて真っ直ぐに安定しないのだ。
ハンドルを回す度、あっちへ行ったり、こっちへ行ったり。
もう、仕方がないから、股でロッドエンドを挟んで巻いた。
もし、他の誰かが見ていたならば。
オカマちゃんがファイトしていた様に見えた事だろう。
まぁ、それでも。
底を切ろう、速く浮かせようと、急いで巻き殴ったのである。

そんな状態だったとはいえ、魚は素直に、巻くだけは浮いて来ていた。
特に、強烈な引きがあったとか、突っ込まれたりも無かったと思う。
内心、やったね、ツバスが釣れたわって。
本当にそう思っていた。







ところがである。
やっぱりというか、最後の何メートルかで魚がイヤヨイヤヨっとなった。
いつも、その辺りまで来ると。
あっちへ行こう、あっちへ行こうとするのだ。
そして、メインラインが瀬に触れる。
そこで、思考がいったん止まるのである。
もう、仕方がないから、糸を出すしかない。
なるべく、前へ行って、竿を突き出すのだけど。
まず、魚は向きを変えたりはしない。
嫌な向きのまま、ラインを瀬に擦って。
そのまま、どんどんと深く、深く、潜航して行くのである。
出したくないのだけど、出したら困るのは分かっているのだけど。
出さないと切れる。
そんな、ジレンマだ。






その頃にはW氏もすぐ傍らに来て下さり。
魚の行く末を二人で見守っていた。
いっそ、切れるのを覚悟で強引に行こうと思った私。
やめた方が良いと。
氏はそれを止められた。
そして、おもむろに氏は動かれる。
私には行けないそこを駆け下り、向こう側へと立たれた。
そうして、様子をご覧になり、軽くメインラインを掌へと置かれた。
まさかの二人三脚である。
魚の動きを見て、氏は私にタイミングを告げられる。
巻く、待つ、止める。
あえて、氏がラインを手で巻き取る様な事はされない。
ラインの干渉を避けて下さるのみであった。
何分経ったろうか、集中と緊張で時間の感覚はもう無い。
時折、大きく、止めた竿を持って行く力に。
どうやら、ツバスではないかもという気持ちになって来た。
どちらにせよ、ここまで来たら。
せめて、姿だけでも見たいではないか。








一進一退の二人三脚が続き、疲れたのは魚も同じ。
ついに、魚影が見えてくる。
まず、それを見られたのは氏。
彼の興奮を見てから、やっと、私にもその姿が見えた。
マジか!?
信じられなかった。
その直後の事は覚えていない。
ともかく、氏のギャフが一発で最良のところに決まったのである。





























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W氏、そして、自身にとって。
この魚は特別なのだ。
私達の 「仮説」 がついに現実となった瞬間である。

私は、アングラーとして、情けない姿を披露する事にはなったけども。
縁なのか、二人で一つになってそれが叶った事は。
運命的であると思う。
一生涯、忘れる事は無いだろう。

























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W氏なくしては手にする事は出来なかった。
心よりお礼申し上げたい。
あくまで、膨大な経験を積まれてみえる彼だったからこそ。
あの様なアシストが可能だったと私は思う。
























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一進一退の攻防にも。
臆する事は無かったけども。
その手に抱いた瞬間から、ガクガクと手足が震えだした。
素晴らしい時間が流れて行く。
自然、魚、そして仲間に感謝が込み上げる。





















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磯をあがり、今度は二人して内湾に向かった。
氏の目的は鑑賞用の魚の釣り。
私は大好きなカミナリ釣りがしたかった。
幸運は続く様で、気持ちの良いアタリで一杯を得る。
その後、氏は一人残られ。
見事、お目当ての熱帯魚をゲットされた。
しかし、彼は何を釣らせても本当にうまい。
凄い男である。























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帰宅後、オフショアで釣れてくれた根魚のレシピを調べた。
うむ、どうやら、オコゼではなく。
カサゴの一種の様であるが・・・。
どことなく、何か違うと気になる。
魚図鑑を読み進める内、どうやら珍しい種だという事に辿り着いた。


「カボチャフサカサゴ」 というらしい。

インターネットを紐解くと。
2005年に台湾にて発見され、2007年に新種として発表されたと。

体長は25センチに達するとあったが。
尺くらいあったので、もっと、大きいのもいるのでしょう。

肝心のお味の方は?

まいうーでした。

皮付、霜皮造り風に頂きました。





















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そして、カンパチの刺身です!























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脂身、最高でした。
2015年 大トロ ナンバーワン認定です。










KN氏
W氏
誠に有難うございました。



また、行きましょうね!






それでは